wrath
th の発音は日本語にない音なので注意が必要です。舌先を上下の前歯で軽く挟み、その隙間から息を出すように発音します。母音 /æ/ は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を大きく開けて発音するとより近づきます。語尾の /θ/ は無声音なので、声帯を震わせないようにしましょう。
専門的な内容に関するご注意
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激しい怒り
抑えきれない、爆発寸前の怒りを指す。個人的な恨みや、正義感からの怒りなど、強い感情を伴うことが多い。神の怒り(divine wrath)のように、非常に強い力を持つ存在の怒りを表すこともある。
The boy felt his mother's wrath after breaking the vase.
少年は花瓶を割った後、母親の激しい怒りを感じた。
※ 花瓶を割ってしまった子どもが、お母さんの「激しい怒り」を感じる場面です。wrathは、単なる怒りではなく、コントロールできないほどの強い怒りや憤りを表すときに使われます。子どもの恐怖が伝わるような状況です。
We saw the full wrath of the storm on the tiny island.
私たちは小さな島で、嵐の猛威をまざまざと見た。
※ 小さな島が嵐に襲われる状況を描いています。wrathは、このように「自然の猛威」や「災害の破壊的な力」を表す際にもよく使われます。「the wrath of the storm(嵐の猛威)」は、とても典型的なフレーズです。
The manager's wrath fell upon the team for missing the deadline.
締め切りを破ったことで、部長の激しい怒りがチームに降りかかった。
※ 仕事で締め切りを守れなかったチームに、部長の「激しい怒り」が向けられる場面です。「fall upon (人)」は、「(怒りなどが人に)降りかかる」「(人が怒りなどを)受ける」という比喩的な表現で、wrathと一緒によく使われます。
制裁
不正や悪事に対する、厳しい処罰や報復を意味する。単なる怒りの感情だけでなく、それを行動に移すニュアンスを含む。
The ancient people believed the big storm was the gods' wrath for their sins.
古代の人々は、その大嵐が彼らの罪に対する神々の制裁だと信じていた。
※ この例文は、過去の過ちや罪に対する「神の怒り」がもたらす「罰」や「報い」としての「制裁」を描写しています。大嵐という自然現象が、まるで罰のように感じられる情景が目に浮かびますね。「wrath」は非常に強い怒りを示す言葉で、その怒りが引き起こす厳しい結果(制裁)を意味することがよくあります。
The boy felt his father's wrath after he lied about his homework.
その少年は宿題について嘘をついた後、父親の制裁(激しい怒り)を感じた。
※ この例文では、子供が嘘をついたことに対する「父親の激しい怒り」が「制裁」として表現されています。ただ怒っているだけでなく、叱責や罰を受ける、という状況まで含意しています。少年が父親の厳しい表情や声に直面し、緊張している様子を想像してみましょう。家族間でも、重大なルール違反には「wrath」が使われることがあります。
The company faced the public's wrath for polluting the river.
その会社は川を汚染したことで、大衆の制裁に直面した。
※ この例文は、企業が環境を汚染したことに対し、「一般の人々の激しい怒り」が「制裁」となって降りかかる状況を示しています。この「制裁」は、不買運動、抗議活動、法的措置など、社会全体からの厳しい非難や罰を指します。ニュースで不祥事を知った人々が憤りを感じ、声を上げている情景を思い浮かべてみてください。「public's wrath」は、世論の強い反発を表す典型的な表現です。
コロケーション
神の怒り、天罰
※ 「divine」は「神の」という意味で、「divine wrath」は神が人々の罪や不道徳に対して抱く激しい怒りを指します。旧約聖書や神話など、宗教的な文脈や、それらをモチーフにした文学作品でよく見られます。日常会話で使うことは稀ですが、歴史や文化を理解する上で重要な表現です。単に「怒り」というよりも、正義に基づいた裁きというニュアンスが強く、人間の怒りとは一線を画します。
~の怒りを買う、~の報復を受ける
※ 「feel the wrath of + 人/組織」という形で使われ、その人物や組織の怒りや制裁、報復を身をもって体験することを意味します。例えば、「He felt the wrath of his boss after missing the deadline.(彼は締め切りに遅れたため、上司の怒りを買った)」のように使います。物理的な暴力だけでなく、解雇や降格といった不利益も含まれます。フォーマルな場面でも使用可能です。
激怒のさなか、怒りに我を忘れて
※ 「in the heat of」は「~の熱気の中で」という意味で、「in the heat of wrath」は怒りが頂点に達し、冷静さを失っている状態を表します。この表現は、人が激怒して理性的な判断ができなくなっている状況を描写する際に用いられ、その後の行動が後悔を招く可能性があることを暗示します。文学作品やニュース記事などで見られるややフォーマルな表現です。
怒りを爆発させる、怒りをぶちまける
※ 「unleash」は「解き放つ」という意味で、「unleash one's wrath」は抑えていた怒りを爆発させる様子を表します。まるで猛獣を檻から解き放つかのように、制御不能な怒りを表現します。例えば、「He unleashed his wrath on the poor employee.(彼は気の毒な従業員に怒りをぶちまけた)」のように使われます。ビジネスシーンや日常会話でも使われますが、ややドラマチックな表現です。
怒涛の怒り、激しい怒りの嵐
※ "storm"は「嵐」を意味し、ここでは怒りが激しく、制御不能な状態を比喩的に表しています。この表現は、ある出来事や状況に対する強い怒りが、まるで嵐のように周囲を巻き込む様子を描写する際に用いられます。例えば、政治的なスキャンダルや不正行為が発覚した際に、世間からの「a storm of wrath」が巻き起こることがあります。ニュース記事や文学作品などで見られる、ややフォーマルな表現です。
怒りを心に抱き続ける、恨みを募らせる
※ "nurse"は「(感情などを)育む、大切に抱く」という意味で、ここでは怒りを抑え込み、忘れずに持ち続ける様子を表しています。この表現は、過去の出来事に対する怒りや恨みが時間とともに増幅し、復讐心につながるような状況を描写する際に用いられます。例えば、「He nursed his wrath for years, waiting for the perfect moment to strike back.(彼は何年も怒りを抱き続け、反撃の絶好の機会を待っていた)」のように使われます。文学作品や心理描写などで見られる、やや内省的な表現です。
使用シーン
歴史学や文学の研究論文で、神話や歴史上の人物の「怒り」を表現する際に用いられることがあります。例えば、「アキレウスの怒り」や「神の怒り」といったテーマを分析する文脈で登場します。また、社会学や政治学の研究で、社会運動や紛争の原因となる民衆の「怒り」や不満を説明する際に、やや比喩的に用いられることもあります。
ビジネスシーンでは、顧客からのクレームや訴訟など、企業が直面する深刻な問題を表す際に、フォーマルな文書や報告書の中で使用されることがあります。例えば、「顧客の怒りを鎮めるための対策」や「訴訟による会社の評判への影響」といった文脈で使用されます。ただし、日常的なビジネス会話では、より穏やかな表現が好まれます。
日常会話ではほとんど使われません。ニュース記事やドキュメンタリー番組で、自然災害や社会問題に対する人々の「怒り」を表現する際に、やや誇張された表現として用いられることがあります。例えば、「気候変動に対する若者の怒り」や「格差社会に対する怒り」といった文脈で見かけることがあります。ただし、日常会話では、より一般的な単語(anger, frustrationなど)が使われます。
関連語
類義語
一般的な「怒り」を表す言葉。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】Wrathよりも感情の強度が弱く、持続性も低いことが多い。一時的な不快感や不満を表すことが多い。Wrathがより激しく、制御不能な怒りを意味するのに対し、angerはもう少しコントロールされた感情。 【混同しやすい点】angerは可算名詞としても不可算名詞としても使えるが、具体的な怒りの感情を指す場合は可算名詞(an anger, angers)、一般的な怒りの感情を指す場合は不可算名詞として使われる点。
激しい怒り、激怒。主に文学的な表現や、強い感情を表現する際に用いられる。名詞。 【ニュアンスの違い】Wrathと似ているが、furyはより爆発的で制御不能な感情を強調する。Wrathは神や権力者による怒り、furyは個人の感情的な爆発というイメージがある。 【混同しやすい点】furyは不可算名詞として使われることがほとんど。また、furyは比喩的な意味で「勢い」を表すこともある(例:the fury of the storm)。
不正や不当な扱いに対する怒り、憤慨。フォーマルな場面や、正義感に基づく怒りを表現する際に用いられる。名詞。 【ニュアンスの違い】Wrathが個人的な怒りや復讐心を含むのに対し、indignationは社会的な不正に対する義憤を表す。Wrathは感情的な爆発だが、indignationはより理性的な怒り。 【混同しやすい点】indignationは不可算名詞であり、具体的な怒りの感情というよりは、不正に対する一般的な感情を表す。collocationとして「righteous indignation(正当な義憤)」が頻出。
不満や恨み、憤り。長期間にわたって蓄積された怒りを表す。日常会話でも使われる。名詞。 【ニュアンスの違い】Wrathが突発的な怒りであるのに対し、resentmentはより根深い感情。Wrathは行動に結びつきやすいが、resentmentは心の中に留まることが多い。 【混同しやすい点】resentmentは不可算名詞であり、特定の出来事に対する怒りというよりは、一般的な不満や恨みを表す。過去の出来事が原因であることが多い。
- ire
怒り、憤り。やや古風な表現で、文学作品やフォーマルな場面で使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】Wrathとほぼ同義だが、ireはより形式ばった、あるいは文学的な響きを持つ。日常会話ではあまり使われない。 【混同しやすい点】ireは不可算名詞として使われる。また、ireは日常会話ではほとんど使われず、主に文学的な表現として用いられる点。
- exasperation
いらだち、憤慨。我慢の限界を超えた状態を表す。日常会話でよく使われる。名詞。 【ニュアンスの違い】Wrathよりも感情の強度が低く、どちらかというと不満や苛立ちに近い。Wrathは攻撃的な感情を含むが、exasperationは諦めや無力感を含むことがある。 【混同しやすい点】exasperationは不可算名詞として使われる。原因が特定できる場合とそうでない場合がある。
派生語
- wroth
古風な表現で『怒った』という意味の形容詞。名詞の『wrath』が形容詞化したもので、元々の激しい怒りの感情が、状態を表す形容詞として使われるようになった。現代英語ではあまり使われず、文学作品などで見られる。
- wrathful
『怒りに満ちた』という意味の形容詞。『wrath』に形容詞を作る接尾辞『-ful』が付いた形。人の性質や状態を表し、日常会話よりもややフォーマルな場面や文学作品で用いられる。怒りの感情が強調されたニュアンスを持つ。
- awry
『(計画などが)うまくいかない』『(物が)ねじれて』という意味の副詞・形容詞。古英語の『wrigian(曲げる)』に由来し、『wrath』と同じ語源を持つ可能性がある。比喩的に『計画が狂う』といった意味で使われ、ビジネスシーンやニュース記事でも見られる。
反意語
『喜び』という意味の名詞。『wrath』が激しい怒りを表すのに対し、『joy』は幸福感や満足感を意味する。日常会話から文学作品まで幅広く使われ、感情を表す基本的な語彙として重要。文脈によっては『wrath』に対する感情として対比される。
『平和』という意味の名詞。『wrath』が争いや敵意に繋がる感情であるのに対し、『peace』は調和や安定を意味する。個人的な心の平和から国家間の平和まで、幅広い文脈で使用される。国際関係や社会問題に関する議論で頻繁に登場する。
- forgiveness
『許し』という意味の名詞。『wrath』が怒りや恨みを抱く感情であるのに対し、『forgiveness』はそれらを放棄し、相手を許す行為を指す。宗教的な文脈や人間関係の修復において重要な概念。心理学や倫理学の分野でも議論される。
語源
"wrath"は、古英語の"wræþþu"に由来し、これは「怒り、苦しみ」といった意味を持っていました。さらに遡ると、ゲルマン祖語の"*wraid-," 「ねじる、ゆがめる」という語根に関連しています。この語根は、怒りによって顔が歪む様子や、心がねじ曲がるような感情を表していたと考えられます。日本語で例えるなら、「憤怒(ふんど)」という言葉が近いかもしれません。「憤」は激しい怒りを、「怒」は感情の高ぶりを表し、合わせて強い怒りの感情を示すように、"wrath"もまた、単なる怒りではなく、制御しがたい激しい怒りを意味します。この「ねじる」というイメージから、怒りが内面を締め付け、苦しみを生み出す様子を連想することができます。
暗記法
「wrath」は、神の裁きから社会の不正義まで、怒りの根源と対象を広げてきました。旧約聖書では神の怒りとして、中世では災厄の原因として、人々に畏怖と省察を促したのです。文学作品では、スタインベックが社会への抵抗を、ミルトンが悪魔の葛藤を描き出しました。現代では、社会問題への強い批判として、この言葉は使われます。時代とともに意味合いを変えながらも、人々の心に深く刻まれる感情、それが「wrath」なのです。
混同しやすい単語
『wrath』と発音が非常に似ており、どちらも古風な単語であるため、現代英語の学習者は特に混同しやすい。意味は『怒った』という形容詞で、wrath(名詞:怒り)の状態を表す。wrothは古語であり、現代ではあまり使われない点に注意。
語頭の 'wr-' の綴りが共通しており、視覚的に似ているため混同しやすい。ただし、'wrap' は『包む』という意味の動詞であり、発音も異なる(wrath: /ræθ/, wrap: /ræp/)。'wr-' は元々発音されていたが、時代とともに 'w' の音が消失したという語源的な背景を知っておくと、スペルと発音のギャップを理解しやすい。
語尾が同じ 'at' で終わるため、発音のリズムが似ていると感じやすい。また、どちらも短く強い母音を持つ単語であるため、記憶の中で混ざりやすい。意味は『ネズミ』であり、全く異なる。ただし、比喩的な意味で『卑劣な人』という意味もある点は注意が必要。
末尾の 'th' の発音が共通しており、どちらも比較的短い単語であるため、聞き間違えやすい可能性がある。意味は『道』であり、wrath(怒り)とは全く異なる。ただし、pathは比喩的に『進むべき道』といった意味で使われる場合もあり、文脈によっては感情的なニュアンスを含むこともある。
綴りが似ており、特に 'wr' で始まる点が共通しているため、視覚的に混同しやすい。発音も若干似ている (wrath: /ræθ/, writhe: /raɪð/)。意味は『身もだえする』であり、苦痛や不快感を表す動詞。感情的な意味合いを持つ点では共通するものの、品詞と具体的な意味が異なる。
発音記号が近く、どちらもthの発音を含むため、混同しやすい。worthは「価値」という意味の名詞で、発音は/wɜːrθ/。wrathとは意味が全く異なるが、どちらも抽象的な概念を表す名詞であるため、文脈によっては誤解が生じる可能性がある。
誤用例
『wrath』は激しい怒り、憤怒を意味し、通常は冷静さや丁寧さとは相容れません。日本人は『怒り』という言葉を比較的広い範囲で使うため、つい『wrath』を穏やかな不満にも使ってしまうことがあります。しかし、英語の『wrath』は聖書や古典文学にも登場するような、非常に強い感情を表す言葉です。より穏やかな不満を表現したい場合は、『displeasure』や『annoyance』などが適切です。日本語の『怒り』を安易に『wrath』に置き換えるのではなく、怒りの度合いに応じて適切な語を選ぶ必要があります。
『wrath』は個人の激しい怒りを表すことが多い言葉です。政府や組織の公式な対応を『wrath』と表現すると、感情的で非合理的な印象を与えてしまいます。法的な措置や制裁を意味する場合は、『full force of the law』や『measures』など、より客観的でフォーマルな表現を使うのが適切です。日本人は、組織の強い対応を『怒り』と捉えがちですが、英語では感情的な表現を避ける傾向があります。特に公式な場面では、客観的で冷静な表現を選ぶことが重要です。また、政府の対応を擬人化して「政府の怒り」と表現する日本語の癖が、そのまま英語に反映されてしまうことも原因の一つと考えられます。
『wrath』は通常、他人や外部の対象に向けられる怒りを指します。自分自身に対する強い嫌悪感や自己否定を表す場合は、『self-loathing』や『self-hatred』がより適切です。日本人は、反省の念や悔しさを込めて『怒り』という言葉を自分自身に向けることがありますが、英語の『wrath』は他者への攻撃性を含むため、自己嫌悪の文脈では不自然に聞こえます。敗北後の自己嫌悪を表現する際は、より内面的な感情を表す言葉を選ぶようにしましょう。また、日本語の『〜に対する怒り』という表現に引きずられて、英語でも『wrath against〜』という形にしてしまうのも誤りの一因です。
文化的背景
「wrath(激しい怒り、憤怒)」は、単なる個人的な感情を超え、しばしば神の裁きや社会正義の象徴として、宗教的、文学的な文脈で重要な意味を持ってきました。特にキリスト教文化圏においては、神の怒りは罪に対する当然の報いであり、同時に悔い改めを促す力強いメッセージとして描かれてきました。
旧約聖書には、神の怒りが具体的な災害や民族の滅亡という形で現れる場面が数多く存在します。例えば、ノアの箱舟の物語は、人間の堕落に対する神の怒りが大洪水という形で示されたものと解釈できます。また、エジプト記における十の災いは、ファラオの不遜な態度に対する神の怒りの顕現です。これらの物語は、神の怒りが絶対的な力を持つ存在からの裁きであり、人間の行為に対する重大な警告であることを示唆しています。中世ヨーロッパにおいては、ペストの流行などが神の怒りによる罰であると解釈され、人々の信仰心を揺るがすとともに、社会的な不安を煽る要因となりました。
文学作品においても、「wrath」は主要なテーマとして扱われてきました。ジョン・スタインベックの小説『怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)』は、世界恐慌時代のアメリカを舞台に、土地を奪われた農民たちの怒りと絶望を描いています。この作品における「wrath」は、単なる個人的な感情の爆発ではなく、社会的な不正に対する抵抗の象徴として機能しています。また、ミルトンの叙事詩『失楽園』では、堕天使ルシファーの神に対する怒りが、物語全体の推進力となっています。ルシファーの「wrath」は、自由への渇望と権力への執着が複雑に絡み合った感情であり、人間の内面に潜む暗い側面を象徴しています。
現代においても、「wrath」は、社会的な不正や権力への批判の文脈で用いられることがあります。環境破壊や貧困問題など、現代社会が抱える様々な問題に対する人々の怒りは、「wrath」という言葉を通じて、より強い感情的な訴求力を持つようになります。ただし、現代においては、神の怒りという宗教的な意味合いは薄れ、より世俗的な意味合いで使用されることが多くなっています。また、集団的な怒りだけでなく、個人的な復讐心や憎悪といった感情も「wrath」に含まれることがあります。このように、「wrath」は、時代や文脈によってその意味合いが変化し続けている、複雑な感情を表す言葉であると言えるでしょう。
試験傾向
準1級以上で語彙問題や長文読解で出題される可能性あり。特に、歴史や文学に関するテーマで登場しやすい。同意語や反意語を問われる形式に注意。文脈から意味を推測する練習が重要。
TOEICでは、wrathが直接問われることは比較的少ない。しかし、感情を表す語彙として、間接的にPart 7(長文読解)などで、登場人物の心情を理解する上で役立つ可能性がある。ビジネスシーンでの使用は稀。
アカデミックな文章で出題される可能性がある。特に、歴史、文学、社会科学などの分野で、不正や抑圧に対する怒りを表す際に用いられる。文脈から正確な意味を把握する練習が必要。
難関大学の長文読解で出題される可能性がある。文脈から意味を推測させる問題や、比喩的な用法を理解させる問題が出題される可能性がある。関連語句(indignation, furyなど)との識別も重要。