英単語学習ラボ

wade

/weɪd/(ウェイd)

二重母音 /eɪ/ は「エ」から「イ」へスムーズに変化させるのがポイント。日本語の『エ』よりも口を少し横に開いて発音し、最後に軽く『イ』の音を添えましょう。語尾の /d/ は、舌先を上前歯の裏につけて息を止める有声歯茎破裂音です。日本語の『ド』のように強く発音せず、軽く息を止めるイメージで。

動詞

浅瀬を歩く

水深が浅い場所を、ゆっくりと、または苦労しながら進む様子。水遊びや、ぬかるみを進む状況をイメージすると理解しやすい。

A little boy happily waded in the shallow water at the beach.

幼い男の子が、ビーチの浅瀬で楽しそうに歩いていた。

この例文は、子供が波打ち際などの浅い水の中で無邪気に遊ぶ、最も典型的で心温まる「wade」の使い方です。水深が浅く、足元を感じながらゆっくり進む様子が伝わります。

The fisherman carefully waded across the stream to catch fish.

その釣り人は、魚を捕るために小川を慎重に歩いて渡った。

釣り人が川の中をゆっくりと、足元に気をつけながら進む様子を描写しています。「wade across ~」で「~を横切って歩く」という動きが明確になります。目的を持った行動で「wade」を使う典型例です。

We had to wade through the flooded street after the heavy rain.

大雨の後、私たちは水浸しになった道を歩いて進まなければならなかった。

この例文は、道が洪水で水浸しになり、その中を足元に注意しながら進む状況を表しています。「wade through ~」は「~の中を苦労して進む」というニュアンスでよく使われる表現です。水だけでなく、泥や雪の中を進む場合にも使えます。

動詞

苦労して進む

困難な状況や障害を乗り越えながら、ゆっくりと、または苦労しながら進むこと。問題解決や目標達成のプロセスを比喩的に表現する際に用いる。

The little boy had to wade through the deep puddle.

その小さな男の子は深い水たまりの中を苦労して進まなければならなかった。

この例文は、小さな男の子が深い水たまりに足を取られながら、一生懸命前に進もうとしている様子を描いています。「wade」は、水の中を「苦労して進む」ときに最も中心的に使われる単語です。子供が頑張る姿はイメージしやすく、この単語の基本的な意味を覚えるのに最適です。「wade through X」で「Xの中を苦労して進む」という意味になります。

We had to wade through the deep snow to reach the cabin.

私たちは小屋に着くために深い雪の中を苦労して進まなければならなかった。

一面の深い雪の中を、足が沈み込みながら、目的地に向かって必死に歩いている情景が浮かびます。「wade」は、水だけでなく、雪や泥、砂など、足を取られて進みにくい場所を「苦労して進む」ときにもよく使われます。特に自然の中での移動が大変な状況で使われることが多いです。「to reach the cabin」は「小屋に着くために」という目的を表しています。

She had to wade through many documents to find the answer.

彼女は答えを見つけるために多くの書類を苦労して読み進めなければならなかった。

この例文は、目の前に山積みの書類があり、一つ一つ読み解きながら、ようやく必要な情報にたどり着こうとしている様子を描いています。「wade」は比喩的に、大量の情報や複雑な問題の中を「苦労して進む・読み解く」という意味でも非常によく使われます。これは物理的な行動ではなく、頭を使って大変な作業を進めるイメージです。ビジネスや学術的な文脈で頻出する、非常に自然で典型的な使い方です。

名詞

浅瀬

歩いて渡れる程度の浅い水辺。川、海、湖などの縁に見られる。

The children enjoyed a playful wade in the warm river water.

子供たちは温かい川の水の中を、楽しそうにじゃぶじゃぶ歩いた。

この文での`wade`は、「水の中を歩くこと」という「行為」を指す名詞です。子供たちが浅い川で楽しそうに歩いている様子が目に浮かび、その行為が行われる「浅瀬」の情景が伝わります。通常、「浅瀬」という場所そのものを指す名詞としては`shallows`などが使われます。

The fisherman slowly started his wade into the calm lake.

漁師は穏やかな湖の中へ、ゆっくりとじゃぶじゃぶ歩き始めた。

ここでの`wade`は、釣り人が湖の浅い部分に足を踏み入れていく「動作」を名詞化したものです。水が穏やかで、深くなく、目的を持ってゆっくりと進む漁師の姿が想像できます。このように、特定の目的のために水の中を進む行為を表すことがあります。

It was a long wade through the muddy area to reach the old bridge.

古い橋に着くには、泥だらけの場所を長い距離じゃぶじゃぶと歩く必要があった。

この文の`wade`も「泥の中を歩くこと」という「行為」を表す名詞です。`muddy area`(泥だらけの場所)が、足が取られやすい水辺の状況(浅瀬の可能性)を示唆しており、その場所を歩くのが大変だった様子が伝わります。困難な状況での歩行を表す際にも使われます。

コロケーション

wade through mud

泥の中を苦労して進む

文字通り泥の中を歩く状況を表しますが、比喩的に『困難な状況を乗り越える』という意味でも使われます。泥は抵抗の象徴であり、一歩一歩進む大変さを強調します。例えば、大量の書類を処理する、複雑な問題を解決する、といった状況で 'wade through a mountain of paperwork' や 'wade through a complex issue' のように使われます。物理的な泥だけでなく、抽象的な困難にも適用できる点がポイントです。

wade into a discussion

議論に割り込む、議論に積極的に参加する

議論の場を水に見立てて、そこに『足を踏み入れる』イメージです。特に、議論が白熱している状況や、自分が詳しくない分野の議論に加わる際に使われます。ややカジュアルな表現で、ビジネスシーンよりも日常会話でよく用いられます。類似表現として 'jump into a conversation' がありますが、'wade into' はより慎重さや覚悟を持って参加するニュアンスを含みます。不用意に議論に加わると足を取られる(=不利になる)かもしれない、という含みがあります。

wade ashore

浅瀬を歩いて岸にたどり着く

船が着岸できない場所で、浅瀬を歩いて陸に上がることを指します。文字通りの意味で使用されることが多いですが、比喩的に『困難を乗り越えて目標を達成する』という意味合いも持ちます。例えば、事業の立ち上げ期など、困難な状況を乗り越えて成功を収めることを 'wading ashore after a long journey' のように表現できます。'ashore' は 'on shore' の短縮形で、岸にいる状態を表します。

wade in blood

血まみれになる、血の海を歩む

非常に強い比喩表現で、戦争や暴力など、悲惨な状況を表します。文字通り血の中を歩く様子を想像させるため、強い感情的なインパクトを与えます。文学作品や映画などで、惨状を強調する際に用いられることが多いです。日常会話ではほとんど使われません。'bathe in blood' と似たニュアンスですが、'wade' は進行形であるため、苦しみながら進む様子がより強調されます。

wade through treacle

非常にゆっくりと、または困難を伴って何かをする

「糖蜜の中を歩く」という意味で、非常に粘り気のある糖蜜の中を歩くように、物事が非常に遅く、困難に進む状況を指します。イギリス英語でよく使われるイディオムで、主に困難な作業や退屈なプロセスを表現する際に用いられます。例えば、官僚的な手続きや複雑な契約書を読むことを 'wading through treacle' と表現できます。比喩的な意味合いが強く、文字通りの状況を表すことはありません。

wade knee-deep

膝まで水に浸かる

文字通り膝の深さまで水に浸かっている状態を表します。川や海などで水遊びをしている様子や、水害などで水が膝まで浸水している状況を描写する際に使われます。比喩的な意味合いは薄く、具体的な状況を説明する際に用いられることが多いです。'waist-deep' (腰まで), 'ankle-deep' (くるぶしまで) など、深さを表す形容詞と組み合わせて使われることが一般的です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、比喩的な意味合いで「(問題、データなど)を苦労して詳しく調べる、分析する」といった意味合いで使われます。例:『研究者Aは、過去の膨大なデータを渉猟し、新たな知見を得た。(Researcher A waded through a vast amount of past data and gained new insights.)』。特に、複雑な情報や困難な状況を扱う文脈で用いられます。

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションにおいて、比喩的に「(困難な状況、複雑なプロセス)を苦労して進む、乗り越える」という意味で使用されます。例:『プロジェクトチームは、数々の障害を乗り越え、ついに目標を達成した。(The project team waded through numerous obstacles and finally achieved its goal.)』。フォーマルな文脈で、課題解決や進捗状況を説明する際に用いられることがあります。

日常会話

日常会話では、文字通りの意味で「浅瀬を歩く」状況を表す場合に稀に使われます。例:『子どもたちは、夏の日に川の浅瀬で水遊びを楽しんだ。(The children enjoyed playing in the shallows of the river on a summer day.)』。比喩的な意味で使われることは少なく、比較的具体的な状況描写に限られます。

関連語

類義語

  • 水遊びをする、水面を軽く叩くように進む。水深の浅い場所で、手や足を使って水と戯れるようなイメージ。主にレジャーや子供の遊びに使われる。 【ニュアンスの違い】"wade"は水の中を歩いて進む行為全般を指すのに対し、"paddle"は水遊びのような軽いニュアンスが強い。また、"paddle"はカヌーなどを漕ぐ意味もある。 【混同しやすい点】"wade"は困難を乗り越える比喩表現にも使われるが、"paddle"にはそのような用法はない。また、"paddle"は自動詞としても他動詞としても使える点が"wade"と異なる。

  • ford

    川や浅瀬を徒歩または車両で渡る。特に、渡る場所が定められている、あるいは渡るための設備(浅瀬、渡し場など)がある場合に用いられる。地理的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"wade"は単に水の中を歩く行為を指すが、"ford"は『渡河する』という明確な目的を持つ。したがって、より困難で、目的意識の強い行為を表す。 【混同しやすい点】"ford"は他動詞で、渡る対象(川など)を目的語にとる必要がある。また、名詞としても使用され、川の浅瀬や渡し場を意味する。"wade"は自動詞としての用法が主である。

  • 疲れて重い足取りで、困難な場所を歩く。雪道、泥道、あるいは精神的に苦しい状況下で、うんざりしながら進む様子を表す。主に比喩的な意味合いで使用される。 【ニュアンスの違い】"wade"が物理的な水の中を歩くことを指すのに対し、"trudge"は困難な状況下を苦労して進むことを強調する。したがって、精神的な疲労感や苦痛が伴う。 【混同しやすい点】"trudge"は物理的な水の中を歩く意味では使われない。比喩的な意味合いが強く、重い足取りや苦労を表す場合に限定される。また、"trudge"はしばしば"through"を伴い、困難な状況を強調する(例:trudge through a difficult time)。

  • plod

    単調で退屈な作業を、ゆっくりと着実に進める。単調な道を歩く、あるいは単調な仕事をこなす様子を表す。忍耐力や根気を伴うニュアンスがある。 【ニュアンスの違い】"wade"が障害を乗り越えて進むイメージを含むのに対し、"plod"は単調な作業を淡々とこなすイメージが強い。感情的な起伏が少なく、機械的な作業を連想させる。 【混同しやすい点】"plod"は水の中を歩く意味では使われない。比喩的な意味合いが強く、単調な作業や進捗を表す場合に限定される。また、"plod"はしばしば"along"を伴い、単調な進行を強調する(例:plod along with the work)。

  • slosh

    水などが容器の中で揺れ動く、またはそのような状態で歩く。液体がチャプチャプと音を立てる様子を表す。液体とその動きに焦点が当てられる。 【ニュアンスの違い】"wade"は水の中を歩く行為そのものを指すのに対し、"slosh"は水が揺れ動く様子や音を強調する。したがって、"slosh"は液体が関与していることが前提となる。 【混同しやすい点】"slosh"は必ずしも歩行を伴うとは限らない。容器の中の液体が揺れるだけでも"slosh"を使うことができる。また、"slosh"は擬音語的な要素が強く、音のイメージが重要となる。

  • 水などを跳ね上げる、または水しぶきをあげる。水遊びや水がかかる状況を表す。楽しさや活発さを伴うニュアンスがある。 【ニュアンスの違い】"wade"が水の中を歩く行為を静的に表すのに対し、"splash"は水が勢いよく跳ね上がる様子を動的に表す。したがって、"splash"はより活発で、動きのある状況を描写する。 【混同しやすい点】"splash"は水の中を歩く意味では使われない。水しぶきをあげる行為や、水がかかる状況を表す場合に限定される。また、"splash"は名詞としても使用され、水しぶきや飛び散るものを意味する。

派生語

  • 『侵入する』という意味の動詞。『in-(中に)』+『vade(wadeと同語源で、進む)』で、『中に入って進む』というイメージ。軍事的な侵攻やプライバシーの侵害など、ネガティブな文脈で使われることが多い。

  • 『避ける』、『逃れる』という意味の動詞。『e-(外に)』+『vade(wadeと同語源で、進む)』で、『外に進んで避ける』というイメージ。責任や危険などを回避する際に用いられ、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる。

  • 『侵略』、『侵害』という意味の名詞。『invade』の名詞形であり、軍事的な侵攻やプライバシーの侵害など、ネガティブな文脈で使われることが多い。学術論文やニュース記事でも頻繁に登場する。

反意語

  • 『退却する』、『撤退する』という意味の動詞。『wade(浅瀬を歩く)』とは反対に、危険を避けて後ろに引くイメージ。軍事的な撤退だけでなく、比喩的に意見や立場を撤回する際にも使われる。

  • 『逃げる』、『避難する』という意味の動詞。『wade(ゆっくり進む)』とは対照的に、危険を察知して急いで逃げるニュアンスを持つ。差し迫った危険からの逃避を表すため、緊急性の高い状況で使われることが多い。

  • 『急上昇する』、『舞い上がる』という意味の動詞。『wade(浅瀬を歩く)』が水底をゆっくり進むイメージなのに対し、『soar』は空高く舞い上がるイメージ。比喩的に、業績や人気が急上昇する際にも用いられる。

語源

"wade」の語源は、古英語の「wadan」(歩く、進む)に遡ります。これはさらに、ゲルマン祖語の「*wadanan」に由来し、同じく「歩く」という意味を持っていました。この語根は、印欧祖語の「*wedh-」(歩く、行く)にまで遡ることができます。つまり、「wade」は、非常に古い時代から「歩く」という基本的な動作を表す言葉として存在していたのです。日本語で例えるなら、「歩む(あゆむ)」という古語が、現代でも使われている状況と似ています。「wade」は、浅瀬を歩くという特定の状況を表すようになったものの、その根底には「歩く」という普遍的な意味が息づいていると言えるでしょう。

暗記法

「wade(浅瀬を歩く)」は文字通りの意味を超え、困難な状況を慎重に進む比喩として、英語圏で忍耐と決意の象徴とされてきました。橋のない時代、人々は川を歩いて渡り、農業社会では灌漑で水の中を歩くのは日常でした。この背景から、wadeは苦難を乗り越え目標を達成するイメージと結びつき、文学ではトラウマからの解放や未来への希望を象徴します。現代でも、困難に立ち向かう人々の姿に、wadeの力強さを見ることができます。

混同しやすい単語

「wade」と「wait」は、発音が非常に似ています。特にネイティブの発音では、母音の区別がつきにくい場合があります。意味は「wade」が「(浅瀬を)歩く、苦労して進む」であるのに対し、「wait」は「待つ」です。文脈によって意味が大きく異なるため、注意が必要です。スペルも似ているため、特に聞き取りの際には注意が必要です。

「wade」と「wide」は、スペルが似ており、特に手書きの場合など、文字の区別がつきにくいことがあります。「wide」は「広い」という意味の形容詞であり、「wade」とは品詞も意味も異なります。発音も異なりますが、早口で話されると聞き間違える可能性があります。

「fade」は「(色などが)薄れる、衰える」という意味で、「wade」とは全く異なる意味を持ちます。しかし、語尾の「-ade」という綴りが共通しているため、スペルミスをしやすいかもしれません。発音も似ていますが、母音の発音が異なります。語源的には、「fade」はラテン語の「fadus(退屈な)」に由来し、「wade」とは関係がありません。

weighed

「weighed」は「weigh(重さを量る)」の過去形・過去分詞です。「wade」と発音が似ており、特に過去形・過去分詞の発音は /weɪd/ と同じになるため、文脈によっては混同しやすいです。スペルも似ていますが、意味は全く異なります。注意点としては、「weigh」は「重さ」に関連する動詞であるのに対し、「wade」は「浅瀬を歩く」という動作を表す動詞であるという点です。

「wade」と「word」は、発音が似ていると感じる人もいるかもしれません。特に、英語の発音に慣れていない場合、母音の区別が難しいことがあります。「word」は「単語」という意味の名詞であり、「wade」とは意味が全く異なります。スペルも異なりますが、文字数が同じであるため、なんとなく似ていると感じるかもしれません。

「wave」と「wade」は、どちらも水に関連する単語であるため、意味の面で混同する可能性があります。「wave」は「波」という意味の名詞、または「(手を)振る」という意味の動詞です。「wade」は「浅瀬を歩く」という意味の動詞です。発音もスペルも異なりますが、水に関連する文脈では、意味を取り違える可能性があるため、注意が必要です。

誤用例

✖ 誤用: I will wade your opinion before making a decision.
✅ 正用: I will consider your opinion carefully before making a decision.

日本語の『(意見を)斟酌する』という言葉を直訳しようとして、比喩的に『wade』を使ってしまう誤用です。『wade』は水の中を歩くイメージであり、比喩的に困難な状況に立ち向かう意味合いを持ちますが、意見を考慮するという意味では不自然です。英語では、意見を『consider』『take into account』などと表現するのが適切です。日本人は、抽象的な概念も具体的な動詞で表現しようとする傾向がありますが、英語では抽象的な概念には抽象的な動詞が対応することが多いです。

✖ 誤用: He waded through the contract, but couldn't understand it.
✅ 正用: He struggled through the contract, but couldn't understand it.

『wade』は『困難な状況を乗り越える』という意味合いを持ちますが、この文脈では『契約書を苦労して読んだが理解できなかった』という意味合いを伝えたいと考えられます。しかし、『wade』は水の中を歩くイメージが強く、抽象的な困難に対して使うと、やや不自然に聞こえる場合があります。より適切な表現は『struggle』です。日本人は、困難な状況をすべて同じ動詞で表現しようとする傾向がありますが、英語では困難の種類によって適切な動詞が異なります。契約書のような抽象的なものに対しては『struggle』を使う方が自然です。

✖ 誤用: She waded into the argument with a calm demeanor.
✅ 正用: She entered the argument with a calm demeanor.

『wade into』は、確かに『(問題などに)乗り出す』という意味を持ちますが、やや無謀なニュアンスを含みます。冷静な態度で議論に参加する様子を表現する場合には、単に『enter』を使う方が適切です。日本人は、一つの単語を複数の意味で使おうとする傾向がありますが、英語では意味によって適切な単語が異なります。この場合、『wade into』の持つ無謀なニュアンスが、冷静な態度と矛盾してしまいます。

文化的背景

「wade(浅瀬を歩く)」は、文字通り水の中を歩む行為を表すだけでなく、困難な状況や不確実な未来を、一歩ずつ慎重に進むという比喩的な意味合いを強く含んでいます。英語圏の文化において、wadeはしばしば、試練や苦難を乗り越える過程における忍耐や決意、そして、必ずしも明確な道筋が見えない状況での前進を象徴する言葉として用いられてきました。

歴史的に見ると、wadeは、橋やボートが利用できない状況で川や浅瀬を渡る必要があった時代から、人々の生活に深く根ざした行為でした。特に、農業社会においては、灌漑用水路を管理したり、洪水後の農地を復旧するために、水の中を歩くことは日常的な光景でした。このような背景から、wadeは、困難な状況に直面しながらも、地道な努力を重ねて目標を達成するというイメージと結びついてきました。また、wade through something というフレーズは、書類の山を整理したり、複雑な問題を解決したりするような、時間と労力を要する作業を表す際にも用いられます。これは、浅瀬を歩く際に、足元が不安定で、一歩一歩慎重に進む必要がある状況と、困難な作業に取り組む状況が重ね合わされているためです。

文学作品においても、wadeは、登場人物の心理状態や物語のテーマを象徴する重要な要素として用いられることがあります。例えば、主人公が過去のトラウマや罪悪感に苛まれながら、それでも前向きに生きようとする物語において、主人公が水の中を歩むシーンは、過去の苦しみから抜け出し、新たな人生を歩み始める決意を象徴的に表現するために用いられます。また、wadeは、不確実な未来に向かって進む勇気や希望を象徴することもあります。例えば、未知の土地を探検する冒険家が、浅瀬を渡りながら、新たな発見や出会いを期待するシーンは、未来への希望と期待感を表現するために用いられます。

現代社会においても、wadeは、困難な状況を乗り越えるための忍耐や決意を象徴する言葉として、広く用いられています。例えば、経済的な困難に直面している人々が、節約や努力を通じて生活を立て直そうとする状況や、病気と闘いながら、前向きに生きようとする人々の姿は、wadeという言葉が持つ、困難を乗り越える力強さを体現していると言えるでしょう。このように、wadeは、単なる動作を表す言葉であるだけでなく、人間の感情や価値観、そして、社会的な背景と深く結びついた、豊かな文化的意味合いを持つ言葉なのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。リスニングでの出題は少ない。

- 頻度と級・パート: 準1級以上で出題可能性あり。2級以下では頻度低め。

- 文脈・例題の特徴: 自然科学、環境問題など、やや硬めのテーマの長文で「浅瀬を歩く」「苦難を乗り越える」といった意味で用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 比喩的な意味(困難を乗り越える)も重要。名詞形(wading)も合わせて覚えておくと有利。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)。

- 頻度と級・パート: Part 7で稀に出題される程度。Part 5での出題は少ない。

- 文脈・例題の特徴: 観光地、リゾート地に関する記事で「水辺を歩く」という意味で使われる可能性がある。ビジネスシーンでの直接的な使用は少ない。

- 学習者への注意点・アドバイス: TOEIC対策としては優先度低。他の重要語彙の学習を優先すべき。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクション(長文読解)。

- 頻度と級・パート: アカデミックな内容の長文で稀に出題。

- 文脈・例題の特徴: 自然科学、環境問題、歴史に関する文章で、文字通りの「浅瀬を歩く」という意味か、比喩的な意味で使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。類義語(例:ford)との使い分けも意識。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解。

- 頻度と級・パート: 難関大学で出題される可能性あり。標準的なレベルの大学では頻度低め。

- 文脈・例題の特徴: 環境問題、歴史、文学作品など、様々なテーマの長文で使われる可能性がある。「浅瀬を歩く」という意味だけでなく、比喩的な意味も重要。

- 学習者への注意点・アドバイス: 多義語であるため、文脈から適切な意味を判断する必要がある。派生語(例:wader)も覚えておくと有利。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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