英単語学習ラボ

unequivocal

/ˌʌnɪˈkwɪvəkəl/(アヌィクウィヴァカァル)

強勢は「クウィ」の部分にあります。最初の 'un-' は弱く「アン」に近い音ですが、曖昧母音 /ʌ/ を意識して、口を軽く開けて発音しましょう。'quiv' の部分は「クウィヴ」のように、唇を丸めて素早く発音するのがコツです。最後の '-cal' は、曖昧母音 /ə/ で弱く「カァル」と発音します。全体を通して、リズムを意識するとより自然に聞こえます。

形容詞

疑いようのない

明白で議論の余地がない様子。証拠や事実が非常に明確で、反論の余地がない状況で使われる。確信度が高いニュアンスを含む。

His unequivocal "yes" showed he was ready to take on the new project.

彼の疑う余地のない「はい」という返事は、彼が新しいプロジェクトを引き受ける準備ができていることを示していた。

彼がためらいなく「はい」と答えたことで、その仕事への強い意欲がはっきりと伝わる場面です。「unequivocal」は、このように「迷いや曖昧さが一切ない」態度や返事に対してよく使われます。

The lab results provided unequivocal proof that the new medicine worked.

検査結果は、その新しい薬が効くという疑いようのない証拠を示した。

科学的なデータや証拠が「誰の目にも明らかで、反論の余地がない」ことを表す典型的な使い方です。実験や調査の結果について話す時によく登場します。

The principal's speech gave an unequivocal message: cheating would not be tolerated.

校長の演説は、カンニングは許されないという疑いようのないメッセージを伝えた。

規則や方針などについて「曖昧さがなく、非常に明確な」指示やメッセージを伝える場面で使われます。聞いている人全員に、行動の基準がはっきりとわかるように、というニュアンスです。

形容詞

明確な

曖昧さがなく、はっきりとしている状態。意図や意思が明確に示されている場合や、指示・合意などが誤解の余地なく伝えられている状況で使われる。

Her answer was an unequivocal "yes," which made him so happy.

彼女の返事は「はい」と明確で、彼はとても幸せになりました。

大切な質問やプロポーズの場面を想像してみてください。相手の返事が「迷いのない、はっきりとした『イエス』」だったからこそ、主人公は心から喜べたのです。このように、感情がこもった状況で「疑いの余地がないほど明確な」気持ちや態度を表す時に使われます。

The evidence was unequivocal: he was innocent.

その証拠は明確でした。彼は無実だったのです。

裁判や捜査の場面で、誰かの無実や有罪を証明する証拠が「疑いようもなく明白な」状況を描写しています。このように、事実やデータ、証拠が誰の目にもはっきりしていることを強調したい時に 'unequivocal' がよく使われます。

The manager gave an unequivocal instruction, so everyone knew exactly what to do.

部長は明確な指示を出したので、誰もが何をすべきか正確に理解しました。

仕事の会議で、上司が「誤解の余地がないほどはっきりとした」指示を出した場面です。おかげで、チームのメンバーは誰一人として迷うことなく、次に何をすべきか正確に理解できました。ビジネスや指示の場面で、混乱を避けるために「非常に明確な」状況を示す際に役立つ表現です。

副詞

断固として

疑いの余地なく、確固たる態度で何かを表明・実行する様子。行動や発言に迷いがなく、強い意志が感じられる場合に用いられる。

The company president made an unequivocal decision to invest in new technology.

その会社の社長は、新しい技術に投資するという断固たる決定を下しました。

この文は、社長が新しい技術への投資について、一切の迷いなく、はっきりとした(断固たる)決断を下した場面を描写しています。ビジネスやリーダーシップの場面で、あいまいさのない明確な意思表示をするときによく使われる典型的な表現です。 **補足:** unequivocalは「形容詞」で、「疑いのない、明白な、断固とした」という意味です。ここでは「decision(決断)」を修飾し、その決断が「断固たるものだった」ことを示しています。この形容詞が、物事を「断固として」進める様子を効果的に伝えます。

She gave an unequivocal 'no' to the unfair proposal.

彼女は不公平な提案に対し、断固として「ノー」と言いました。

この文は、彼女が理不尽な提案に対して、少しもためらうことなく、きっぱりと(断固として)「ノー」と答える場面です。彼女の強い意思と信念がはっきりと伝わってきます。 **補足:** 「unequivocal 'no'(断固たる『ノー』)」は、自分の意見や拒否の意思を非常に明確に、そして強く伝える際によく使われる表現です。相手に誤解の余地を与えない「断固とした態度」を示します。ここでもunequivocalは形容詞として使われ、「'no'(『ノー』という返事)」を修飾しています。

The community showed unequivocal support for building a new park.

地域住民は、新しい公園建設に断固たる支持を示しました。

この文は、地域の人々が、新しい公園を作るというアイデアに対して、全員が一致団結して、疑いのない(断固たる)支持を示している場面です。住民たちの熱意と明確な賛同の気持ちが伝わります。 **補足:** 「unequivocal support(断固たる支持)」は、ある意見や計画に対して、人々が迷いなく、全面的に賛成している状況を表すのによく使われます。集団が「断固として」何かを支持する典型的な例です。unequivocalは形容詞で、「support(支持)」を修飾しています。

コロケーション

unequivocal evidence

明白な証拠、疑いの余地のない証拠

法廷や科学的な議論でよく用いられる表現です。単に「強い証拠」というだけでなく、「誰が見ても、どんな解釈をしても、疑う余地がないほど明確な証拠」を指します。例えば、DNA鑑定の結果や、ビデオに記録された犯行現場などが該当します。形容詞+名詞の典型的なコロケーションで、客観性と信頼性を強調する文脈で重要です。

unequivocal support

全面的な支持、揺るぎない支持

政治やビジネスの場面でよく使われます。単に「支持する」だけでなく、「どんな状況になっても、迷うことなく、全面的に支持する」という強いコミットメントを示します。例えば、企業買収における株主の支持や、政治家への支持表明などが該当します。この表現は、不確実な状況下での信頼と安定をアピールする際に効果的です。類義語として、'unwavering support' がありますが、'unequivocal' はより公式な響きがあります。

unequivocal terms

明確な言葉、はっきりとした表現

交渉や契約の場面で重要となる表現です。曖昧さを排除し、誤解の余地がないように、意図や条件を明確に伝えることを意味します。例えば、「契約条件はunequivocal termsで記載されている」のように使われます。ビジネスシーンでは、後々のトラブルを避けるために、非常に重要な表現です。口語よりもフォーマルな場面で用いられます。

state unequivocally

明確に述べる、はっきりと明言する

意見や立場を表明する際に使われます。単に「言う」だけでなく、「疑いの余地がないほど明確に、断言する」というニュアンスを含みます。例えば、公式声明や記者会見などで、企業の代表や政治家が自らの見解をstate unequivocallyすることがあります。副詞+動詞のコロケーションで、発言の重要性と責任を強調する効果があります。

unequivocal rejection

明確な拒否、断固とした拒否

提案や要求を拒否する際に用いられます。単に「拒否する」だけでなく、「一切の交渉の余地もなく、完全に拒否する」という強い意志を示します。例えば、敵対的な買収提案に対する企業の対応や、国際的な外交交渉などで使われます。感情的な反発というよりは、論理的、戦略的な判断に基づく拒否であることを示唆します。

unequivocal commitment

明確な約束、揺るぎない決意

目標達成や義務遂行に対する強い決意を表します。単に「約束する」だけでなく、「いかなる困難があっても、必ずやり遂げる」という強い意志を示します。例えば、プロジェクトの成功に対するチームのコミットメントや、環境保護に対する企業のコミットメントなどが該当します。ビジネスシーンや政治的な文脈で、信頼性と責任感をアピールするために用いられます。

unequivocal victory

完全な勝利、圧倒的な勝利

スポーツ、選挙、戦争など、競争における完全な勝利を指します。単に「勝つ」だけでなく、「対戦相手を完全に打ち負かし、疑いの余地なく勝利する」という意味合いを持ちます。例えば、オリンピックでの金メダル獲得や、圧倒的な得票差での選挙勝利などが該当します。この表現は、勝利の規模と重要性を強調する際に効果的です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、ある主張や結果が明白であることを強調する際に使用されます。例えば、研究結果について「その効果は疑いようもなく大きい(unequivocally large)」と記述したり、先行研究の解釈が「明確に間違っている(unequivocally wrong)」と批判したりする文脈が考えられます。文語的な表現であり、客観性と厳密さが求められる学術的な文脈に適しています。

ビジネス

ビジネス文書や会議において、意思決定や方針が明確であることを示すために用いられます。例えば、経営戦略の説明で「我々の優先事項は疑いようもなく顧客満足である(Our priority is unequivocally customer satisfaction)」と述べたり、契約条件が「明確に合意された(unequivocally agreed)」ことを強調したりする場面が想定されます。フォーマルな文脈で、責任の所在を明確にするために使われることが多いです。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュースやドキュメンタリーなどで、ある事実や状況が非常に明白であることを伝える際に用いられることがあります。例えば、「専門家は気候変動が疑いようもなく(unequivocally)進行していると警告している」といった報道で見かけることがあります。やや硬い表現であり、日常会話ではより平易な言葉で言い換えられることが多いです。

関連語

類義語

  • unambiguous

    意味が一つしかなく、解釈の余地がないことを指す。文書、指示、法律など、明確性が求められる場面で使われる。 【ニュアンスの違い】"Unequivocal"よりも客観的で、感情的な要素を含まない。形式的な文脈でよく用いられる。 【混同しやすい点】"Unambiguous"は、単に意味が一つであるという事実に焦点を当てるのに対し、"unequivocal"は、疑いの余地がないほど明確であるという確信を強調する。そのため、"unequivocal"は、より強い断定や同意を表す場合に適している。

  • はっきりと述べられている、明白であることを意味する。指示、ルール、契約など、誤解を避けるために詳細に説明する必要がある場合に用いられる。 【ニュアンスの違い】"Explicit"は、詳細な説明や描写を伴う明確さを指す。一方、"unequivocal"は、説明の有無にかかわらず、その意味が疑いの余地なく明確であることを意味する。 "Explicit"は、しばしばタブー視される話題や性的な内容を指す婉曲表現としても用いられる。 【混同しやすい点】"Explicit"は、詳細な説明を伴う明確さを指すのに対し、"unequivocal"は、説明の有無にかかわらず、その意味が疑いの余地なく明確であることを意味する。 "Explicit"は、情報を伝えることに重点が置かれるが、"unequivocal"は、意見や立場を強調する際に用いられることが多い。

  • 理解しやすい、明瞭であることを意味する。一般的な状況で広く使われる。 【ニュアンスの違い】"Clear"は、最も一般的な表現であり、幅広い意味で使用できる。 "Unequivocal"は、より強い意味合いを持ち、疑いの余地がないほど明確であることを強調する。 "Clear"は、物理的な透明さや音の明瞭さなど、抽象的な概念以外にも使用できる。 【混同しやすい点】"Clear"は、状況に応じて様々な意味を持つため、文脈によっては曖昧になる可能性がある。 "Unequivocal"は、常に疑いの余地がないほど明確であることを意味するため、より限定的な状況で使用される。

  • 明確で疑いの余地がないことを意味する。計画、決定、期限など、確定的な情報を示す際に使用される。 【ニュアンスの違い】"Definite"は、何かが確定している、最終的であることを強調する。 "Unequivocal"は、意味や解釈が明確であることを強調する。 "Definite"は、行動や計画に関連することが多いが、"unequivocal"は、声明や意見に関連することが多い。 【混同しやすい点】"Definite"は、行動や計画が確定していることを示すのに対し、"unequivocal"は、声明や意見が疑いの余地なく明確であることを示す。例えば、「Definite answer」は最終的な答えを意味するが、「unequivocal answer」は、非常に明確な答えを意味する。

  • 議論の余地がない、反論できないことを意味する。事実、証拠、真実など、客観的に証明できる場合に用いられる。 【ニュアンスの違い】"Indisputable"は、客観的な証拠に基づいて議論の余地がないことを強調する。 "Unequivocal"は、主観的な意見や感情が明確であることを強調する。 "Indisputable"は、客観的な事実を述べる際に用いられ、"unequivocal"は、意見や立場を強く表明する際に用いられる。 【混同しやすい点】"Indisputable"は、客観的な証拠が必要なのに対し、"unequivocal"は、必ずしも証拠を必要としない。例えば、「Indisputable evidence」は、反論できない証拠を意味するが、「unequivocal support」は、非常に明確な支持を意味する。

  • categorical

    絶対的で、例外がないことを意味する。断言、否定、拒否など、強い意志を示す際に用いられる。学術的な文脈や法律用語としても用いられる。 【ニュアンスの違い】"Categorical"は、例外を認めない強い断定を意味する。"Unequivocal"も同様に明確さを表すが、必ずしも絶対的なものではない場合もある。 "Categorical"は、しばしば否定的な文脈で使用され、強い拒否や否定を表す。 【混同しやすい点】"Categorical"は、例外を認めない絶対的な断定を意味するのに対し、"unequivocal"は、必ずしも絶対的ではない明確さを意味する。例えば、「categorical denial」は、完全に否定することを意味するが、「unequivocal support」は、非常に明確な支持を意味する。

派生語

  • equivocate

    動詞で「言葉を濁す」「曖昧なことを言う」という意味。語源は「同じ声で呼ぶ」こと。意見をはっきりさせない態度を指し、政治や交渉の場で使われる。名詞形の『equivocation』は「曖昧な言い方」を意味する。

  • 形容詞で「曖昧な」「両義的な」という意味。意見や態度がはっきりしない様子を表す。学術論文や法律文書など、正確さが求められる場面で、その対義語として用いられることが多い。

  • 副詞で「明確に」「疑いなく」という意味。『unequivocal』に副詞の接尾辞『-ly』がついた形。主張や意見を強調する際に用いられ、公式な声明やビジネス文書でよく見られる。

反意語

  • 「曖昧な」「多義的な」という意味。意味が一つに定まらず、複数の解釈が可能な状態を指す。『unequivocal』が一点の疑いもない明確さを表すのに対し、こちらは意図的に、あるいはそうでないにせよ、解釈の余地を残す。

  • 「漠然とした」「曖昧な」という意味。輪郭がぼやけていて、詳細が不明確な状態を指す。『unequivocal』が明確で誤解の余地がないのに対し、こちらは意図的な曖昧さというより、情報不足や表現力の限界による不明瞭さを意味することが多い。

  • 「不明瞭な」「あいまいな」という意味。知識や理解が及ばず、隠されているような状態を指す。『unequivocal』が誰にとっても明らかなのに対し、こちらは意図的、あるいは状況によって理解が困難。

語源

"unequivocal"は、ラテン語に由来する複合語です。まず、否定を表す接頭辞 "un-" が付きます。これは、日本語の「非〜」や「不〜」に相当し、後に続く語の意味を打ち消します。次に、"equivocal" は、「両方の声を持つ」という意味のラテン語 "aequivocus" から派生しています。"aequi-" は「等しい」を意味し、"voc-" は「声」を意味します。つまり、"equivocal" は、二つの異なる解釈が「等しい声」で主張され、どちらとも断定できない状態を表します。したがって、"unequivocal" は、この "equivocal" を否定し、「疑いの余地がない」「明確な」という意味になります。例えば、日本のことわざで「二枚舌を使う」という表現がありますが、これはまさに "equivocal" な状態を表しており、その反対が "unequivocal" であると考えると理解しやすいでしょう。

暗記法

「明白」を意味するunequivocalは、権威の象徴として歴史に刻まれてきました。中世では教会や王室の布告に不可欠で、曖昧さは不誠実と見なされたのです。啓蒙主義時代には、理性と科学の武器となり、客観性の象徴となりました。現代では契約書等で重要ですが、多様性を重んじる社会では、一方的な押し付けと解釈されることも。言葉の背景にある権力構造を理解し、慎重に用いるべきでしょう。

混同しやすい単語

『unequivocal』と反対の意味を持つ単語であり、意味の混同が起こりやすい。『ambiguous』は『曖昧な』という意味で、発音も /æmˈbɪɡjuəs/ と異なり、スペルも大きく異なる。しかし、どちらも議論や状況を説明する際に使われるため、文脈によっては誤って使用される可能性がある。特に、否定の接頭辞 'un-' が付いているかどうかを意識する必要がある。

equivocate

『unequivocal』と語源的に関連がある動詞で、『言葉を濁す』『曖昧なことを言う』という意味。発音は /ɪˈkwɪvəkeɪt/ と異なり、スペルも異なるが、語幹が共通しているため、意味の繋がりを理解しておくと良い。会話や文章において、誰かが意図的に真意を隠している状況を表す。

vocable

『発音可能な音』『単語』という意味の単語。スペルの一部が共通しており、発音も /voʊkəbl/ と似ているため、混同される可能性がある。特に、言語学や音楽の文脈で使われることが多いため、専門的な文章を読む際には注意が必要。語源的には、どちらも『声』を意味するラテン語の 'vox' に由来する。

『等しくない』という意味の形容詞で、『unequivocal』とスペルが似ており、'un-' で始まる否定形である点も共通しているため、視覚的に混同しやすい。発音は /ʌnˈiːkwəl/ と異なる。数学的な文脈や社会的な不平等を表す際に使われることが多い。

univocal

『単一の意味を持つ』という意味の形容詞で、『unequivocal』とスペルが似ており、接頭辞 'uni-' が使われている点も共通しているため、混同しやすい。発音は /ˌjuːnɪˈvoʊkəl/ と異なる。哲学や論理学の文脈で使われることが多く、特定の用語が一つの明確な意味を持つことを強調する際に用いられる。

『平らでない』『不均一な』という意味の形容詞で、『unequivocal』とスペルの一部が共通しており、'un-' で始まる否定形である点も共通しているため、視覚的に混同しやすい。発音は /ʌnˈiːvən/ と異なる。物理的な表面の状態や、確率、競争など、均一でない状態を表す。

誤用例

✖ 誤用: The president's statement was unequivocal, so I think he might be lying.
✅ 正用: The president's statement was unequivocal; therefore, there's no room for misinterpretation.

日本語の『〜なので、嘘をついているかも』という推測を直訳すると、論理的な繋がりが弱くなります。unequivocalは『明白な』という意味であり、その発言が明白であるならば、誤解の余地がないはずです。英語では、明白な発言の後に不信感を抱く場合、皮肉や反語として解釈される可能性があり、意図が伝わりにくくなります。日本語の曖昧さを好む文化と異なり、英語では明確さを重視するため、論理的な矛盾は避けるべきです。

✖ 誤用: I gave an unequivocal apology for being late, but my boss still seemed upset.
✅ 正用: I offered a sincere apology for being late, but my boss still seemed upset.

『unequivocal apology』は文法的には正しいですが、語感が硬すぎます。謝罪は心からの気持ちを伝える行為であり、フォーマルな場面を除き、感情を伴わない機械的な印象を与えるunequivocalは不適切です。より自然な表現は『sincere apology』です。日本人が形式的な謝罪を重んじる傾向があるのに対し、英語圏では誠意が伝わる謝罪が求められるため、言葉選びに注意が必要です。

✖ 誤用: The research results were unequivocal about the benefits of this drug, so it must be safe.
✅ 正用: The research results were unequivocal about the benefits of this drug, but further investigation is needed to assess its safety.

unequivocalは『疑いの余地がない』という意味ですが、科学的な文脈では、結果が明白であっても、安全性評価には慎重な姿勢が求められます。日本語の『〜なので、安全に違いない』という安易な結論付けは、科学的な思考とは相容れません。英語では、証拠に基づく判断が重要視されますが、同時に、未知のリスクに対する警戒心も必要です。結果の明白さと安全性の評価は別の問題であり、安易な結論を避けるべきです。

文化的背景

「unequivocal(明白な)」は、疑いの余地のない真実を指し示す言葉として、しばしば権威や正当性の象徴として用いられてきました。特に、社会的な規範や道徳観が厳格であった時代には、曖昧さや多義性を排除し、明確な意思表示を求める文脈でその重要性が際立っていました。

中世ヨーロッパにおいては、教会法や王室の布告など、人々の行動を律する規範を伝える際に「unequivocal」な言葉が不可欠でした。たとえば、異端審問においては、被告に対し、自らの信仰について「unequivocal」な回答を求めることで、その真意を明らかにしようとしました。曖昧な言葉は、罪を隠蔽しようとする意図の表れとみなされ、厳しく断罪されたのです。このような背景から、「unequivocal」は、単なる「明白さ」を超え、「誠実さ」「忠誠心」といった価値観と結びついて理解されるようになりました。

また、18世紀の啓蒙主義時代には、理性と科学が重視されるようになり、「unequivocal」な証拠や論理が、迷信や偏見を打ち破るための武器として重宝されました。哲学者や科学者は、自らの主張を「unequivocal」な形で提示することで、人々の思考を啓発し、社会の進歩に貢献しようと努めました。この時代以降、「unequivocal」は、客観性や論理的思考の象徴として、学術的な分野や政治的な議論においても広く用いられるようになりました。

現代社会においても、「unequivocal」は、契約書や法律文書など、誤解や解釈の余地を排除する必要がある場面で重要な役割を果たしています。しかし、同時に、多様な価値観が共存する社会においては、「unequivocal」な主張が、時に排他的な態度や一方的な押し付けと受け取られることもあります。したがって、「unequivocal」という言葉を用いる際には、その背景にある権力構造や社会的文脈を考慮し、慎重な姿勢が求められると言えるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題

- 文脈・例題の特徴: 政治、経済、科学など硬めの話題。同意語・反意語選択、文脈に合う語句選択。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「un-」という否定接頭辞に惑わされないこと。名詞形(unequivocalness)も覚えておくこと。

TOEIC

- 出題形式: 主にPart 5, 6 (語彙・文法問題)、Part 7 (長文読解)

- 頻度と級・パート: Part 5, 6でまれに出題。Part 7ではやや頻度高め。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書、Eメール、契約書など。肯定的な意味合いで使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。「clear」「definite」などの類義語を覚えておくこと。

TOEFL

- 出題形式: 主にリーディング

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出

- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会学など、アカデミックな内容。議論の展開を示す箇所で使われやすい。

- 学習者への注意点・アドバイス: 同意語・反意語を理解しておくこと。複雑な文章構造の中で意味を把握する練習。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題

- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化など。評論や論説文でよく見られる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。パラフレーズ(言い換え)で問われることも多い。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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