square
二重母音 /eə/ は、まず「エ」の口の形を作り、すぐに「ア」に近い曖昧母音に変化させるのがコツです。「ア」の音は弱く、口をリラックスさせると自然な音になります。日本語の「ア」よりも口を大きく開けないように注意しましょう。語尾の /r/ は、舌先をどこにもつけずに口の中に引っ込めるように発音します。アメリカ英語では /r/ を発音しますが、イギリス英語では発音しないこともあります。
正方形
四辺の長さが等しく、全ての角が直角である図形。転じて、正方形に近い形状のもの全般を指す。比喩的に、四角四面な人や考え方を表すこともある。
Look! My son made a perfect square with his building blocks.
見て!息子が積み木で完璧な正方形を作ったよ。
※ お子さんが積み木で遊んでいる時に、「わぁ、上手に四角を作ったね!」と感動している親の温かい情景が目に浮かびますね。子供の遊びや学習の場面で、図形としての「square」はとてもよく使われます。 「perfect square」で「完璧な正方形」というニュアンスが加わります。
The old house had a small square window facing the garden.
その古い家には、庭に面した小さな正方形の窓があった。
※ 昔ながらの家や建物を眺めていて、その特徴的な窓の形に気づくような場面です。身の回りには正方形のものがたくさんあり、このように物の形を説明する際に「square」は頻繁に登場します。 「a square window」のように、名詞の前に置いて形容詞のように使うのが最も一般的で自然です。
Can you cut this piece of paper into a neat square for me?
この紙を私にきれいな正方形に切ってくれる?
※ 誰かに工作や作業を手伝ってもらう時に、「この紙を四角に切ってほしいな」とお願いする場面です。具体的な動作(切る、描く、折るなど)の目的として、その形を伝える際に「square」が使われます。「cut into a square」で「正方形に切る」という表現になります。 「neat」は「きちんとした、きれいな」という意味で、仕上がりへの期待を表しています。
公平な
不正がなく、偏りがない状態。正直で誠実な様子。取引や競争において、ルールに則っていることを強調する際に使われる。
Our teacher made sure to give everyone a square grade on the test.
私たちの先生は、テストの成績を全員に公平につけるよう気を配ってくれました。
※ この例文は、先生が生徒たちに公平な評価をしている場面を描いています。先生が一人ひとりの努力を正当に評価しようとする姿勢が伝わり、生徒たちが結果に納得している様子が想像できますね。「square」は、このように「(評価や判断が)偏りなく、公正である」という意味でよく使われます。
They worked hard to find a square deal that made both companies happy.
彼らは両社が満足するような公平な取引を見つけるため、懸命に努力しました。
※ ビジネスの交渉や取引の場面で「公平な」というニュアンスを伝える典型的な例文です。どちらか一方だけが得をするのではなく、関係者全員が納得できるような「正当な取り決め」を指します。「a square deal」は「公平な取引」という意味で非常によく使われる表現なので、このまま覚えておくと便利です。
To have a fun game, the referee must make sure the rules are square for everyone.
楽しい試合にするためには、審判がルールを全員に公平に適用しているか確認しなければなりません。
※ スポーツやゲームの場面で、ルールや条件が「公平であること」の重要性を示す例文です。審判が特定の選手やチームに有利な判定をせず、すべての人に対してルールが等しく適用されることで、誰もが楽しめる状況が生まれる、という情景が浮かびます。このように「square」は、規則や条件が偏りなく適用される状態を表す際にも使われます。
二乗する
ある数を2回掛けること。数学的な意味合いのほか、比喩的に「(数値を)大幅に増加させる」という意味でも用いられる。
My daughter carefully tried to square the number seven for her homework.
娘は宿題のために、数字の7を二乗しようと一生懸命に頑張っていました。
※ この例文は、お子さんが算数の宿題に取り組む、身近で微笑ましい情景を描いています。「square the number seven」で「7を二乗する」という具体的な行動がイメージできますね。動詞のsquareは、このように数学や計算の文脈でよく使われます。
You can easily square any number using this calculator app on your phone.
スマホのこの電卓アプリを使えば、どんな数字でも簡単に二乗できますよ。
※ 現代の日常生活で「二乗する」という行為は、スマホの電卓アプリなどで手軽に行うことができます。この例文は、そんな便利な場面を想像させます。「using this app」のように、何か道具を使って行動する際の表現も学べますね。
To find the area of a circle, you must square the radius first.
円の面積を求めるには、まず半径を二乗しなければなりません。
※ この例文は、幾何学の基本的な計算式に「square」が使われる典型的な例です。目的(円の面積を求める)のために、ある操作(半径を二乗する)が必要であることを示しています。「To find...」で目的を、「must」で必要性を表す、学術的・説明的な文脈でよく使われるパターンです。
コロケーション
栄養バランスの取れた、十分な食事
※ 「square meal」は、単に四角い食事という意味ではなく、きちんと栄養が摂れてお腹いっぱいになる食事を指します。この表現の起源は諸説ありますが、海軍で提供されていた食事の盛り付け方や、正方形のトレイで提供されたことに由来するという説が有力です。日常会話でも使われますが、特に「最近、まともな食事をしていない」という状況を伝えたい時に便利です。構文は「have a square meal」のように動詞と組み合わせて使います。
振り出し、最初
※ 「back to square one」という形でよく使われ、ゲームや計画がうまくいかず、最初からやり直さなければならない状況を表します。これは、ボードゲームなどで、スタート地点である最初のマス(square)に戻るイメージです。プロジェクトが頓挫したり、努力が無駄になったりした時に、「結局、振り出しに戻った」というニュアンスで使われます。ビジネスシーンでも頻繁に使われ、状況の悪化を冷静に伝える表現として役立ちます。
公正な取引、公平な扱い
※ 「a square deal」は、誰にとっても公平で正直な取引や扱いを意味します。この表現は、セオドア・ルーズベルト大統領が提唱した「公正な機会」という理念を表す言葉としても知られています。ビジネスや交渉の場で、「お互いに損をしない、公平な取引をしましょう」という意思を示す際に使われます。また、「get a square deal」のように使われることもあります。
(事実や状況と)一致する、調和する
※ 「square with something」は、ある事実や状況が別の事実や状況と矛盾なく一致することを意味します。たとえば、「その証言は彼の主張と一致しない」というように使います。この表現は、比喩的に「辻褄が合う」というニュアンスを含んでおり、論理的な整合性を確認する際に役立ちます。ビジネスシーンや学術的な文脈でも使われ、客観的な視点を示すのに適しています。
(問題などを)片付ける、整理する
※ 「square away」は、主にアメリカ英語で使われる口語的な表現で、問題やタスクを片付けたり、準備を整えたりすることを意味します。たとえば、「旅行前にすべての準備を整える」というように使います。この表現は、特に軍隊や組織内で、物事をきちんと整理し、計画的に進めるイメージがあります。日常会話でも使えますが、少しカジュアルな印象を与えるため、フォーマルな場面では避けた方が良いでしょう。
正々堂々と、完全に公平に
※ 「fair and square」は、不正な手段を一切使わず、完全に公平な方法で何かを達成することを意味します。たとえば、「彼は正々堂々と試合に勝った」というように使います。この表現は、スポーツや競争の場面でよく使われ、倫理的な行動を強調する際に役立ちます。また、ビジネスシーンでも、公正な取引をアピールする際に使われることがあります。
使用シーン
数学、物理学、統計学などの分野で頻繁に使用されます。例えば、数学の授業で「正方形の面積を求める」「数値を二乗する」といった場合に用いられます。また、統計学の論文で「残差平方和」という用語が出てくることもあります。
ビジネスシーンでは、直接的な意味よりも比喩的な意味で使われることがあります。例えば、会議で「公平な取引」について議論する際に「square deal」という表現が使われたり、プロジェクトの進捗状況を「順調に進んでいる(squarely on track)」と表現したりすることがあります。また、不動産業界では「square footage(延べ床面積)」という用語が頻繁に使われます。
日常会話では、「正方形」のものを指す場合や、「公平な」「正直な」という意味で使われることがあります。例えば、「このテーブルは正方形だね」と言ったり、「彼とはsquareになった(貸し借りを清算した)」と表現したりします。また、子供向けの絵本やゲームで「square」が登場することもよくあります。
関連語
類義語
- rectangle
長方形。4つの角が全て直角で、向かい合う辺の長さが等しい四角形。幾何学、建築、デザインなどの分野で用いられる。 【ニュアンスの違い】"square"は正方形(全ての辺の長さが等しい)を指すのに対し、"rectangle"は辺の長さが異なる場合も含む。より一般的な四角形を表す。 【混同しやすい点】正方形は必ず長方形だが、長方形は必ずしも正方形ではない。"square"は正方形のみを指す点に注意。
正直な、誠実なという意味。人の性格や行いを表す。日常会話、ビジネス、法律など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"square"が「公正な」「公平な」という意味合いで使用される場合、"honest"は人の内面的な誠実さを強調する。より人間的な特性を表す。 【混同しやすい点】"square deal"(公平な取引)のような表現では、"honest deal"とは言わない。文脈によって適切な語を選択する必要がある。
垂直な、直立したという意味の他に、正直な、高潔なという意味も持つ。フォーマルな場面や文学的な表現で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】"square"が「公正な」「正直な」という意味で使われる場合、"upright"は道徳的な正しさや品格を強調する。より強い道徳的含意を持つ。 【混同しやすい点】"upright"は物理的な姿勢(直立)と道徳的な姿勢の両方を表すが、"square"は主に形状や公正さを表す。意味の範囲が異なる。
公平な、公正なという意味。判断、取引、競争などが偏っていない状態を表す。日常会話からビジネスまで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】"square"が「公平な」という意味で使われる場合、"fair"はより一般的な公平さを表す。"square"はしばしば「きちんとした」「正当な」というニュアンスを含む。 【混同しやすい点】"fair"は「美しい」という意味も持つが、"square"にはそのような意味はない。多義語である点に注意。
正当な、公正なという意味。法律、道徳、倫理などの観点から見て正しい状態を表す。フォーマルな場面や法律関係の文書でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"square"が「公平な」という意味で使われる場合、"just"はより客観的で法的な正当性を強調する。より形式ばった印象を与える。 【混同しやすい点】"just"は副詞として「ちょうど」「たった今」という意味も持つが、"square"にはそのような用法はない。品詞の違いに注意。
平らな、均等なという意味の他に、公平な、五分五分のという意味も持つ。特に競争や勝負事の結果が同等の場合に用いられる。 【ニュアンスの違い】"square"が「公平な」という意味で使われる場合、"even"は特に「対等な」「互角の」というニュアンスを強調する。競争的な状況でよく使われる。 【混同しやすい点】"even"は「偶数」という意味も持つが、"square"にはそのような意味はない。また、"even if"(たとえ〜でも)のような接続詞的な用法もある。
派生語
- squarish
『正方形に近い』という意味の形容詞。接尾辞『-ish』は『〜のような』という意味合いを加え、完全な正方形ではない形状を指す。日常会話で、おおよその形を伝える際に用いられる(例:squarish face『四角い顔つき』)。使用頻度は中程度。
- squarely
『正方形に』または『率直に、きっぱりと』という意味の副詞。接尾辞『-ly』は副詞化を表す。物理的な配置だけでなく、行動や態度が明確であることを表す比喩的な用法もある(例:face the problem squarely『問題に正面から向き合う』)。ビジネスシーンや議論で使われる。
- squared
動詞『square』の過去形・過去分詞形。数学では『二乗された』という意味になる。また、『合意した』という意味合いもある(例:We are squared away on the details.『詳細について合意しました』)。後者の意味は、ビジネス文書や契約関連で使われることがある。
- squareness
『正方形であること』または『正直さ、公平さ』という意味の名詞。接尾辞『-ness』は抽象名詞化を表す。幾何学的な意味だけでなく、人の性格や行動の公正さを指す場合もある。ビジネスや倫理的な議論で用いられる。
反意語
『丸い』という意味の形容詞。『square(四角い)』と形状において明確な対立概念を持つ。物理的な形状だけでなく、比喩的に『婉曲的な』という意味でも対比される(例:a square answer『率直な答え』 vs. a round answer『婉曲的な答え』)。日常会話からビジネスまで幅広く使われる。
『不均等な』『平らでない』という意味の形容詞。接頭辞『un-』は否定を表す。『square』が持つ『均整のとれた』という意味と対照的。表面の形状や分布の不均一さを表す。日常会話や技術的な文書で使われる。
『偏った』という意味の形容詞。『square』が持つ『公平な』という意味と対立する。意見や判断が特定の見解に偏っている状態を指す。ニュース記事や議論でよく用いられる。
語源
"square"の語源は、ラテン語の"exquadra"(四角形にする、四角く切る)に遡ります。これは"ex-"(外へ)と"quadra"(四角)から構成されています。"quadra"自体は"quattuor"(4)に関連し、四つの角を持つ形を意味します。つまり、もともとは「四角く切り出す」という具体的な行為を表していた言葉が、幾何学的な「正方形」の意味へと発展しました。さらに、「正方形」が持つ均整のとれたイメージから、「公平な」「正直な」といった抽象的な意味合いも派生しました。二乗するという意味も、正方形の面積を求める計算方法から来ています。日本語の「真四角」という言葉にも、その語源的なイメージが反映されていると言えるでしょう。
暗記法
「square」は正方形から、安定や正直さを象徴する一方、柔軟性のなさを表すことも。中世の石工職人の技術に由来し、公正さの意味も持ちます。文学では感情の抑制を象徴することも。しかし、時代遅れな人を指す侮蔑語にもなり、社会の進歩を阻む象徴として描かれることもあります。米語と英語でニュアンスが異なり、文化的な態度や価値観を反映する多層的な言葉です。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の 'r' の発音が曖昧になりがちな日本人学習者には聞き分けが難しい場合があります。スペルも 'squ' と 'sc' の違いのみで視覚的に混同しやすいです。意味は『怖がらせる』という動詞であり、『正方形』という意味の 'square' とは全く異なります。注意点として、文脈で判断することが重要です。
こちらも発音が類似しており、特に母音部分が曖昧になると区別が難しくなります。スペルも 'sq' と 'st' の違いのみです。『じっと見つめる』という意味の動詞であり、意味も異なります。発音練習で母音の区別を意識することが重要です。
発音が似ており、特に語尾の 'r' の音が曖昧になりやすい日本人学習者には混同しやすいです。スペルも後半部分が似ています。『球体』という意味の名詞であり、幾何学的な意味では関連性があるものの、日常会話での使用場面は異なります。'sphere' はより抽象的な意味合いで使われることもあります。
'square'と'swear'は、どちらも短い単語であり、母音と子音の組み合わせが似ているため、特に発音を聞き間違えやすいです。意味は『誓う』という動詞で全く異なります。カジュアルな場面では『ののしる』という意味にもなります。'swear'は過去形・過去分詞で'swore', 'sworn'と形を変えることも注意が必要です。
発音が短く、母音の音が似ているため、特に早口で話された場合に聞き間違えやすいです。スペルも非常に似ています。『傷跡』という意味の名詞であり、'square'とは意味が全く異なります。発音の区別を意識して練習することが重要です。
冒頭の'squ'が共通しており、発音も一部似ているため、混同しやすい可能性があります。『押しつぶす』という意味の動詞、またはカボチャなどの『ウリ科の植物』を指す名詞です。'square'が形容詞や名詞として使われるのに対し、'squash'は動詞としても使われる点が異なります。
誤用例
『square』は『真面目』という意味を持ちますが、しばしば時代遅れで柔軟性に欠けるニュアンスを含みます。そのため、単に『ルールを守る』という肯定的な意味合いで使うと、やや不自然に聞こえることがあります。より自然な表現は『straight-laced』です。日本人が『真面目』を安易に『square』と直訳してしまう背景には、英語の多義性を考慮せずに、日本語の単語に一対一で対応させようとする傾向があります。英語の背景にある考え方として、単にルールを守るだけでなく、その人の性格や柔軟性を考慮した表現を選ぶことが重要です。
『square』を動詞として使う場合、『〜を二乗する』という意味が一般的ですが、口語表現として『清算する』『解決する』という意味も持ちます。しかし、『square on』という形では通常使われず、『be square with』というイディオムで『〜に対して正直である』という意味になります。この誤用は、日本語の『この件についてはっきりさせよう』という意図を『square』という単語に直接結びつけようとする結果として生じやすいです。英語では、より具体的な表現(例: 'be honest with,' 'be upfront with')を使う方が、意図が明確に伝わります。
『square』は名詞としては『正方形』を意味しますが、形容詞としてデザインを評価する際に使うと、形状が単純すぎる、あるいは洗練されていないというニュアンスを与えることがあります。意図が単に『四角い』ことを伝えたいのであれば『square』でも間違いではありませんが、デザインの印象を述べる場合は、より具体的な形状やスタイルを表す単語(例: 'boxy,' 'angular,' 'geometric')を使う方が適切です。日本人がデザインに対して『square』を使う背景には、日本語の『四角四面』という表現が影響している可能性がありますが、英語ではより直接的に形状やスタイルを表現します。
文化的背景
「square」は、物理的な正方形から派生し、秩序、安定、そして正直さの象徴として文化に根付いています。しかし、その厳格な形状は、柔軟性の欠如や時代遅れな考え方を表すこともあります。
「square」という言葉は、中世の石工職人が石を正確な正方形に切り出す技術に由来するとも言われています。彼らの仕事は建物の基礎を築き、安定性と耐久性を保証するものでした。この背景から、「square」は公正さ、誠実さを意味するようになり、「a square deal(公正な取引)」という表現が生まれました。また、「square up(借りを返す、決着をつける)」というフレーズも、不正を正し、バランスを取り戻すという概念を反映しています。文学作品では、例えば、正方形の部屋は、登場人物の抑制された感情や社会的な制約を象徴的に表現するために用いられることがあります。
一方で、「square」は時代遅れで保守的な人を指す侮蔑的な言葉としても使われます。これは、正方形の持つ固定された形状が、変化を拒み、新しいアイデアを受け入れない態度を連想させるためでしょう。1950年代のアメリカでは、ジャズやロックンロールなどの新しい音楽や文化に馴染めない人々を「square」と呼んで揶揄しました。映画やドラマでは、主人公が古い価値観に縛られた「square」な人物を打ち破り、自由を勝ち取るというストーリーが繰り返し描かれています。このように、「square」は、社会の進歩と個人の解放を阻む象徴としても機能しています。
さらに、「square」は、アメリカ英語とイギリス英語でニュアンスが異なることがあります。アメリカ英語では、より直接的に「時代遅れ」や「保守的」といった意味合いで使用されることが多いのに対し、イギリス英語では、少し皮肉を込めて、またはユーモラスに用いられることがあります。例えば、イギリスのコメディ番組では、主人公がわざと「square」な振る舞いをすることで笑いを誘う場面が見られます。このように、「square」は、単なる形状を表す言葉ではなく、社会的な態度や価値観、そして文化的な変化に対する人々の認識を反映した、多層的な意味を持つ言葉なのです。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。級が上がるほど、長文読解での出題が増える。
- 文脈・例題の特徴: 多様な文脈で登場。フォーマルな文章から日常会話まで幅広い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞(正方形、広場)、形容詞(正方形の、公平な)、動詞(二乗する、一致する)の使い分けを意識。特に形容詞の「公平な」の意味を見落とさないように。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 5, 7で比較的頻出。特にビジネス関連の長文でよく見られる。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書(契約書、報告書など)で「正方形」や「二乗」の意味で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでよく使われる表現(例:fair and square = 公正な)を覚えておくと有利。図形問題が出題される可能性も考慮。
- 出題形式: リーディング
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで中程度の頻度で登場
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(数学、幾何学、社会学など)で、専門用語として使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 数学的な意味合いだけでなく、「公平な」「正直な」といった抽象的な意味も理解しておくこと。文脈から適切な意味を判断する練習が必要。
- 出題形式: 長文読解、語彙問題
- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。標準的なレベルの大学でも、長文読解で登場する可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 多様なテーマの長文で登場。科学、社会、文化など幅広い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な意味(正方形)だけでなく、比喩的な意味(例:square with = 一致する)も覚えておくこと。文脈から適切な意味を判断する練習が重要。