shield
二重母音/iː/は「イー」と長めに発音します。日本語の『イ』よりも口を左右に引き、緊張させるイメージです。語尾の/ld/は、舌先を上の歯の裏につけた状態で発音を終えることを意識すると、よりネイティブに近い発音になります。/l/ の音を意識することで、次の単語への滑らかな繋がりも生まれます。
専門的な内容に関するご注意
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盾
物理的な防御具。比喩的に、保護や防御の対象となるもの(人、組織、概念など)を指す場合にも使われる。例:human shield(人間の盾)
The brave knight raised his shield to block the arrow.
勇敢な騎士は矢を防ぐために盾を上げた。
※ この例文は、中世の戦いの場面で「盾」がどのように使われるかを示しています。飛んでくる矢から身を守るために、騎士が盾を高く掲げる、その緊迫した瞬間が目に浮かびますね。「raise one's shield」は「盾を上げる」というよく使われる表現です。物理的に身を守る道具としての「shield」の最も中心的な使い方です。
My little brother loves to play with his toy shield.
私の弟は、自分のおもちゃの盾で遊ぶのが大好きです。
※ この例文では、より日常的で親しみやすい場面に「shield」が登場します。小さな子供が、ヒーローになりきって、おもちゃの盾を手に楽しそうに遊んでいる姿が想像できますね。「toy shield」のように、他の名詞と組み合わせて「〜の盾」という表現もよく使われます。身近なものとしても「shield」が使われることを示しています。
At the museum, I saw a very old wooden shield.
博物館で、私はとても古い木の盾を見ました。
※ この例文は、歴史的な文脈で「shield」が使われる場面です。博物館で展示されている、時を経た古い盾をじっくりと眺めている様子が目に浮かびます。「old wooden shield」のように、盾の素材(wooden)や状態(old)を表す形容詞と一緒に使うことで、より具体的にどんな盾なのかを表現できます。歴史的な遺物としても「shield」という言葉が使われます。
守る
危険や攻撃から保護する。物理的な保護だけでなく、秘密や評判などを守る意味合いも含む。例:shield someone from criticism(批判から~を守る)
He raised his hand to shield his eyes from the bright sunlight.
彼はまぶしい日光から目を守るために手を上げた。
※ この例文は、強い日差しが目に直接当たって痛いような状況で、思わず手で目を覆う様子を描写しています。物理的な刺激(日光、雨、風など)から体の一部を守る際によく使われる、非常に典型的な使い方です。「shield A from B」の形で「BからAを守る」と覚えると良いでしょう。
She used a large umbrella to shield her small dog from the heavy rain.
彼女は激しい雨から小さな犬を守るために大きな傘を使った。
※ 土砂降りの雨の中、飼い主が大切なペットが濡れないように、一生懸命傘を傾けている優しい場面が目に浮かびます。大切なもの(人、ペット、物など)を悪天候や危険から守る際に自然に使われる表現です。「shield」は「盾」という名詞もありますが、ここでは動詞として「守る」という意味で使われています。
The tall trees shield our house from the strong winds.
高い木々が私たちの家を強風から守ってくれる。
※ 冬の嵐の日、ビュービューと吹き荒れる風から家が守られ、中の人々が安心して過ごしている様子が想像できます。自然の要素(木、山など)や人工物(壁、塀など)が、物理的な影響(風、騒音など)から何かを保護する役割を果たす場合によく使われます。主語が「木々」のように物でも使えます。
保護
(比喩的に)危害から守るためのもの、または守られた状態。環境保護区や、電磁波シールドなど、具体的な対象を指す場合もある。
The big tree offered a good shield from the hot sun.
その大きな木は、暑い太陽から良い保護を提供してくれた。
※ 公園で遊んでいて、強い日差しから木陰に逃げ込むような場面を想像してみてください。「shield」は物理的な「盾」のように、私たちを太陽から守ってくれる様子がよくわかります。「from」と一緒に使うことで、「~からの保護」という意味になります。
Workers wore hard hats as a shield against falling objects.
作業員たちは、落下物に対する保護としてヘルメットをかぶっていた。
※ 工事現場で、頭上から物が落ちてくるかもしれない危険から身を守るために、ヘルメットが「盾」の役割を果たしている様子です。安全具の重要性が伝わります。「as a shield against...」は「~に対する保護として」という、この単語の典型的な使い方です。
This website provides a strong shield for your personal data.
このウェブサイトは、あなたの個人データに強力な保護を提供します。
※ インターネットで個人情報を入力する際に、このウェブサイトなら安全だと安心できる場面です。「shield」が目に見えないデータやプライバシーを守る「防御壁」のように機能しているとイメージできます。物理的なものだけでなく、情報など、目に見えないものを守る「保護」としても使われます。
コロケーション
人間の盾
※ 文字通り、攻撃から身を守るために意図的に他人を自分の前に立たせる行為を指します。戦争犯罪として非難される行為であり、倫理的な問題を含みます。報道や法律関連の文脈で用いられることが多く、感情的なニュアンスを伴うこともあります。単に物理的な盾としてだけでなく、『弱者を守る』という文脈で比喩的に使われることもあります。
~から守る、保護する
※ 「shield」を動詞として使う基本的な形ですが、保護の対象を示す「from」が重要です。物理的な危険だけでなく、精神的な苦痛や損害からも守る意味合いがあります。例えば、「shield children from violence (子供たちを暴力から守る)」のように使います。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用可能です。
目を覆う、目を守る
※ 強い光や危険物から目を保護する行為を指します。文字通り手をかざして目を覆う場合も、サングラスなどをかける場合も含まれます。反射的な行動を表す場合が多く、危険を回避するニュアンスがあります。類似表現として「cover your eyes」がありますが、「shield」の方がより防御的な意図が強いです。
シールドケーブル、遮蔽ケーブル
※ 電気信号の干渉を防ぐために、金属製の網などで覆われたケーブルのことです。技術的な文脈、特に電気工学や情報技術の分野で用いられます。ノイズの影響を受けやすい環境で使用されることが多く、品質や性能を重視する際に重要な要素となります。
感情の盾
※ 精神的な苦痛やストレスから自分を守るために作り上げる心理的な防御壁を指します。自己防衛のメカニズムとして働くことが多く、無意識的に他人との間に距離を置いたり、感情を抑制したりする行動として現れます。心理学や自己啓発関連の文脈で用いられることが多いです。過度な感情の盾は、人間関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。
~に対して防御する
※ 「shield from」と似ていますが、「against」はより具体的な対象への防御を強調します。攻撃や脅威に対する備えを意味することが多く、例えば「shield against cyber attacks (サイバー攻撃に対する防御)」のように使われます。ビジネスやセキュリティ関連の文脈でよく用いられます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、比喩表現として「保護する」「遮蔽する」の意味で使われることがあります。例えば、統計学の研究で「この手法は外れ値から結果をshieldする(保護する)」のように使われたり、社会学の研究で「匿名性は回答者を潜在的な危害からshieldする(守る)」のように用いられます。文語的な表現です。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、リスク管理やセキュリティ対策を説明する際に使われることがあります。例:「当社のファイアウォールは、不正アクセスからネットワークをshieldする(保護する)」や、「この保険は、予期せぬ損害から会社をshieldする(守る)」のように用いられます。フォーマルな文脈で使用されます。
日常会話では、比喩的な意味で、何かから身を守る、または他者を守る状況を説明する際に使われることがあります。例:「彼はいつも私を批判からshieldしてくれる(守ってくれる)」や、「日焼けから肌をshieldするために日焼け止めを塗る(保護する)」のように使われます。ニュースやドキュメンタリーで、紛争地域などで防弾shieldが用いられる様子が報道されることもあります。
関連語
類義語
『保護する』『見張る』という意味で、人や場所、物などを危険から守るために使われる。名詞としては警備員や護衛の意味を持つ。動詞としても名詞としても使用頻度が高い。 【ニュアンスの違い】『shield』よりも能動的に守るニュアンスが強い。また、『guard』は物理的な保護だけでなく、秘密などを守る意味合いも持つ。日常会話、ビジネス、軍事など幅広い場面で使用される。 【混同しやすい点】『shield』は防御するもの自体を指す場合があるが、『guard』は守る行為や人を指すことが多い。また、guardは「用心する」という意味合いも持つため、文脈によってはshieldと置き換えられない場合がある。
『保護する』という意味で、人や物、環境などを危険や損害から守るために使われる。より広い意味での保護を指し、抽象的な概念にも用いられる。ビジネスシーンや学術的な文脈でも頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『shield』よりも広範囲で、より積極的な保護を意味することが多い。『shield』が一時的な防御を意味するのに対し、『protect』は長期的な保護を意味することがある。 【混同しやすい点】『protect』は対象を積極的に守るニュアンスが強く、『shield』のように防御壁としての機能に焦点を当てるわけではない。例えば、「protect the environment(環境を保護する)」のように、抽象的な対象にも使える。
『守る』『防御する』という意味で、攻撃や批判から人や国、意見などを守るために使われる。特に、攻撃に対する反撃や擁護のニュアンスが強い。軍事、スポーツ、法廷などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『shield』よりも積極的に防御する意味合いが強い。攻撃を受けている状況で、反撃したり、論理的に擁護したりするニュアンスが含まれる。感情的な要素も含まれることがある。 【混同しやすい点】『defend』は攻撃に対する防御に特化しており、単に危険から守るという意味合いの『shield』とは異なる。また、『defend』は自分の意見や立場を擁護する意味でも使われる。
『覆う』『隠す』という意味で、何かを覆って隠したり、保護したりするために使われる。物理的な覆いだけでなく、責任を負う、報道するなど、幅広い意味を持つ。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『shield』が直接的な防御を意味するのに対し、『cover』は覆い隠すことで間接的に保護するニュアンスが強い。また、『cover』は広範囲を対象とする場合が多い。 【混同しやすい点】『cover』は多義語であり、文脈によって意味が大きく異なるため、注意が必要。『shield』のように防御に特化した意味合いではない場合が多い。例えば、「cover the cost(費用を負担する)」のように、金銭的な意味でも使われる。
『遮る』『隠す』という意味で、視界や光、音などを遮るために使われる。名詞としては、映画館のスクリーンやコンピュータの画面などを指す。動詞としても名詞としても使用される。 【ニュアンスの違い】『shield』が直接的な攻撃から守るのに対し、『screen』は何かを遮断することで間接的に保護するニュアンスが強い。また、選別するという意味合いも持つ。 【混同しやすい点】『screen』は視覚的な遮断や選別に重点が置かれており、『shield』のように物理的な防御を意味するわけではない。例えば、「screen applicants(応募者を選考する)」のように、人を選別する意味でも使われる。
派生語
- escudo
元来は「盾」を意味する言葉で、スペインやポルトガルの旧通貨単位として使われていました。これは、硬貨に国の紋章(盾)が描かれていたことに由来します。歴史的な文脈や金融関連の記事で見かけることがあります。
- shielding
「遮蔽(しゃへい)」という意味の名詞・動名詞。電磁波や放射線などを遮る行為や、そのための素材を指します。科学技術分野や医療分野の論文、ニュース記事などで使用されます。動詞として使用する場合は、「~を遮蔽する」という意味になります。
- unshielded
「遮蔽されていない」という意味の形容詞。主に技術的な文脈で使用され、ケーブルや電子機器などの特性を説明する際に用いられます。例えば、「unshielded twisted pair cable(UTPケーブル)」のように使われます。
反意語
「攻撃」という意味。物理的な攻撃だけでなく、批判や非難など、言葉による攻撃も含まれます。「shield」が防御を意味するのに対し、「attack」は積極的に働きかける行為を指します。日常会話からビジネス、政治など幅広い文脈で使用されます。
「脆弱性(ぜいじゃくせい)」という意味。防御が弱く、攻撃を受けやすい状態を指します。「shield」が保護を提供するのに対し、「vulnerability」は保護がない、または不十分であることを意味します。セキュリティ関連やリスク管理の文脈でよく用いられます。
「暴露」「さらされること」という意味。「shield」が隠蔽・保護するのに対し、「exposure」は危険や有害なものにさらされる状態を表します。医学、科学、金融など、さまざまな分野で使用されます。比喩的に、秘密や弱点が公になることも指します。
語源
"shield"の語源は古英語の"scield, scild"に遡り、これは「板、盾」を意味します。さらに遡ると、ゲルマン祖語の"skelduz"にたどり着き、これは「分割する、分離する」といった意味合いを持ちます。この語源から、もともと盾が、何かを分割し、身を守るための障壁として機能していたことが伺えます。現代英語の"shell"(貝殻)や"scale"(鱗)とも語源的に関連しており、これらはすべて何かを覆い、保護するという概念を共有しています。盾が攻撃から身を「分離」し、保護する役割を考えると、語源との繋がりが理解しやすいでしょう。日本語で例えるなら、「屏風(びょうぶ)」が風や視線を遮るように、盾もまた、危険から身を隔てる役割を果たします。
暗記法
盾は単なる防具を超え、文化史の中で保護、防御、権威の象徴として存在感を放ってきました。古代ギリシャの盾は勇気や信仰を、中世の紋章盾は家柄や忠誠を示し、社会階層を視覚化。映画に登場する盾は、自由と独立への強い意志を象徴します。比喩的には、批判や真実から身を守る手段としても使われ、物理的な防御から精神的な保護まで、多様な意味合いを持ちます。現代社会では、放射線からの遮蔽や個人情報保護の象徴として、私たちの生活に深く根付いています。
混同しやすい単語
『shield』と発音が似ているため、特に会話では混同しやすい。ただし、母音の発音が異なります(『shield』は二重母音)。『shed』は『(不要なものを)落とす、手放す』『小屋』などの意味があり、品詞も動詞・名詞と異なるため、文脈で判断することが重要です。スペルも似ているため、注意が必要です。
『shield』の『ield』の部分が共通しているため、スペルが似ていると感じやすいです。また、カタカナ英語の『フィールド』として馴染みがあるため、意味も混同される可能性があります。『field』は『野原』『分野』などの意味を持ちます。発音も似ていますが、最初の音が異なります。
『shield』の過去形・過去分詞形と勘違いしやすい単語です。『shied』は『(馬などが)驚いて横に飛ぶ』という意味の動詞『shy』の過去形・過去分詞形です。発音も似ていますが、意味が大きく異なります。文脈から判断する必要があります。
スペルが似ており、特に『ie』と『ea』の部分が入れ替わっているため、視覚的に混同しやすいです。『sealed』は『封印された』という意味で、『seal』(封印する)の過去分詞形です。発音も似ていますが、母音の発音が異なります。文脈で判断することが重要です。
語尾の『-ld』が共通しているため、スペルが似ていると感じやすいです。『skilled』は『熟練した』という意味で、『skill』(技能)の形容詞形です。発音も似ていますが、母音の発音が異なります。意味も全く異なるため、文脈で判断することが重要です。
発音が似ているため、特に会話では混同しやすいです。ただし、母音と子音の発音が大きく異なります。『chill』は『寒気』『冷やす』などの意味を持ちます。スペルも似ていますが、文字数が少ないため、注意すれば区別できます。
誤用例
『shield』は文字通り『盾』として身を守るイメージが強いですが、抽象的な意味で『防御』を表す場合、特に法的な文脈や組織的な防御策を指す場合は、『bulwark(防塁、砦)』の方がより適切です。日本人が『盾』という言葉から直接『shield』を連想しがちですが、英語では防御のニュアンスによって語彙を使い分ける必要があります。また、訴訟のような深刻な事態に対して、単に『shield』を使うと、やや防御が弱く、一時しのぎのような印象を与える可能性があります。一方、『bulwark』はより強固で組織的な防御を意味し、企業の姿勢を示す上でより適切です。
『shield』は直接的な攻撃を防ぐイメージですが、ここでは『批判を避けるために評判を隠れ蓑にする』という意味合いです。このような『隠蔽』や『覆い隠す』ニュアンスを含む場合は、『cloak(覆い隠すもの、マント)』がより適切です。日本人は『shield』を『守るもの』として広く捉えがちですが、英語では『shield』はあくまで直接的な防御に限定され、隠蔽や偽装のニュアンスは含みません。ここでは、批判という『光』を遮るイメージで『cloak』が用いられています。日本人が『〜を盾にする』という表現をそのまま『shield』で表現しようとすると、意味がずれる可能性があります。
『shield』は『保護する』意味合いが強いですが、スキャンダルを『隠蔽する』というニュアンスでは不適切です。この文脈では、積極的に情報を『抑圧する』意味合いの『suppress』がより適切です。日本人は『shield』を『〜から守る』という日本語の直訳で捉えがちですが、英語では『shield』はあくまで外部からの攻撃を防ぐイメージであり、内部情報を隠蔽する意味合いは含まれません。スキャンダルのようなネガティブな情報を公衆から隠す場合は、『suppress』のように、より強い隠蔽の意を示す動詞を選ぶ必要があります。
文化的背景
「shield(盾)」は、単なる防具を超え、保護、防御、そして時には権威の象徴として、文化史の中で重要な役割を果たしてきました。古代ギリシャのホプリタイから中世の騎士まで、盾は戦士の生命を守るだけでなく、所属する共同体や個人の価値観を体現するものでもあったのです。
盾は、その形状や装飾によって、様々な意味を帯びてきました。例えば、古代ギリシャの盾には、神話の英雄や怪物、幾何学模様などが描かれ、戦士の勇気や守護神への信仰を表していました。中世ヨーロッパの紋章盾は、家柄や領地、忠誠を示す重要なシンボルであり、騎士道精神や社会階層を視覚的に表現する手段でした。映画『ブレイブハート』でメル・ギブソン扮するウィリアム・ウォレスが掲げる盾は、スコットランドの自由と独立への強い意志を象徴しています。盾のデザインは、単なる装飾ではなく、持ち主のアイデンティティや信念を伝えるための強力なメッセージだったのです。
比喩的な意味合いにおいても、「shield」は保護や防御の概念を表す言葉として広く用いられます。例えば、「a shield against criticism(批判に対する盾)」という表現は、非難や攻撃から身を守るための手段や根拠を意味します。また、「shield someone from the truth(真実から誰かを守る)」という場合は、辛い現実から誰かを保護しようとする行為を指します。このように、「shield」は物理的な防御だけでなく、精神的な保護や情報からの遮断といった抽象的な概念も表現することができます。
現代社会においても、「shield」は様々な文脈で使用されています。原子力発電所の遮蔽壁は、放射線から人々を守る「shield」であり、個人情報保護のためのセキュリティ対策は、プライバシーを侵害から守る「shield」です。また、感情的な防衛機制も「emotional shield」と呼ばれることがあります。このように、「shield」は時代や文化を超えて、保護と防御の象徴として、私たちの生活に深く根付いているのです。この言葉の背後には、常に危険から身を守り、大切なものを守りたいという人間の普遍的な願望が込められています。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題される。長文読解、リスニングのPart 2, 3, 4
- 文脈・例題の特徴: 幅広いトピックで登場するが、社会問題、環境問題、歴史的な文脈でよく見られる。会話文では比喩的な意味で使われることもある。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞としての「盾」の意味だけでなく、動詞としての「保護する」「防御する」の意味も重要。類義語のprotect, defendとのニュアンスの違いを理解する。派生語のshielded(保護された)も覚えておくと役立つ。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 5, 7で中程度の頻度。特にビジネス関連の記事やメールで登場しやすい。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンでの使用が中心。企業がデータや情報を保護する、従業員をリスクから守るなどの文脈で使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞としての用法(~を保護する)をしっかり押さえる。名詞の「盾」の意味だけでなく、動詞のビジネスシーンでの具体的な使用例を学ぶ。類義語のsafeguard, protectとの使い分けを意識する。
- 出題形式: リーディング
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。特に科学、歴史、社会科学系の文章でよく見られる。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文脈で、抽象的な概念やデータを保護する意味で使われることが多い。比喩的な意味合いも含む。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞、動詞の両方の用法を理解することは必須。特に動詞の抽象的な意味での「保護する」を理解する。文脈から意味を推測する練習を重ねる。類義語のbuffer, insulateとのニュアンスの違いを理解する。
- 出題形式: 長文読解
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文読解で頻出。標準的なレベルの大学でも、テーマによっては出題される可能性がある。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、幅広いテーマで登場する。比喩的な意味合いで使われることも多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。名詞、動詞の基本的な意味を押さえた上で、比喩的な用法にも慣れておく。類義語のdefend, protectとのニュアンスの違いを理解し、文脈に合った適切な意味を選択できるようにする。