session
第一音節にアクセントがあります。/e/ は日本語の「エ」よりも少し口を横に開いて発音します。/ʃ/ は「シ」と「シュ」の中間のような音で、唇を少し丸めて息を摩擦させます。「-tion」は/ʃən/と発音されることが多いです。日本語の「ション」よりも、弱く短く発音するのがコツです。
会議
ある活動のために設けられた時間。授業、診察、集会など、特定の目的のために人が集まる時間枠を指す。一連の活動や手続きが行われるまとまった時間、というニュアンスを含む。
The professor started the morning session with an important announcement.
教授は午前のセッション(会議)を重要な発表で始めました。
※ この例文では、大学の講義や学会など、あるテーマについて話す「ひとコマ」や「部」としての『session』が使われています。教授が教壇に立ち、学生たちが静かに耳を傾ける、そんな朝の緊張感と期待感が伝わる場面です。
Our team had a productive session to plan the new project.
私たちのチームは新しいプロジェクトを計画するために生産的な会議を行いました。
※ ビジネスの場面で『session』は、特定の目的を持った話し合いや会議の時間によく使われます。『productive session』は「実りのある会議」という意味で、活発な意見交換が行われ、具体的な成果が出た、そんな前向きな会議の様子が目に浮かびますね。
The support desk offers a free Q&A session every Friday.
サポートデスクは毎週金曜日に無料の質疑応答セッションを提供しています。
※ ここでは『session』が、特定のテーマに関する「相談会」や「情報交換会」といった意味合いで使われています。困っている人が専門家に質問し、丁寧に教えてもらえる、そんな安心できるサポートの場が毎週開かれている情景が目に浮かびます。
期間
議会や裁判などが開かれている期間。活動が行われている期間、という意味合いで使用される。
My daughter always looks forward to her piano session every Saturday morning.
私の娘は毎週土曜日の朝にあるピアノのレッスンをいつも楽しみにしています。
※ この例文では、「session」が習い事や授業の「期間」や「時間」を表す典型的な使い方をしています。娘さんが毎週楽しみにしている様子から、ピアノのレッスンが単なる時間ではなく、特別な「学びのひととき」として描かれていますね。このように、特定の活動のために設けられた時間を「session」と表現します。
The team prepared well for the important brainstorming session to find new ideas.
チームは新しいアイデアを見つけるための重要なブレインストーミングの会議によく準備しました。
※ ここでは、「session」がビジネスやプロジェクトにおける「会議」や「話し合いの期間」を指しています。特に「brainstorming session(ブレインストーミング会議)」のように、何かを議論したり、アイデアを出し合ったりする目的の集まりによく使われます。みんなで協力して新しいものを生み出そうとしている活気ある場面が目に浮かびますね。
After a refreshing yoga session, I felt completely relaxed and ready for the day.
リフレッシュできるヨガのセッションの後、私はすっかりリラックスして、その日の準備ができました。
※ この例文は、スポーツやトレーニングの「練習時間」や「セッション」として「session」を使っています。「refreshing(気分を爽快にする)」という言葉から、ヨガで心身が整えられ、その後の活動に前向きになれる様子が伝わってきますね。体を動かす活動の「ひとまとまりの時間」を指す際にも「session」は頻繁に登場します。
記録
録音・録画されたもの。特に音楽のレコーディングの際に使われる。
My computer crashed suddenly, but it thankfully restored my last session with all the open tabs.
パソコンが突然クラッシュしましたが、ありがたいことに、開いていたすべてのタブを含む前回のセッションを復元してくれました。
※ この文での「last session」は、パソコンがクラッシュする直前まで開いていたウェブページやアプリケーションの状態、作業内容などの「一連の活動の記録」を指します。突然のトラブルで焦ったけれど、データが失われずに安心した場面が目に浮かびますね。このように、コンピューターやソフトウェアが「以前の状態を記録・保存したもの」を「セッション」と呼ぶことがあります。
When you log in to your account, you can often see the details of your previous login sessions.
アカウントにログインすると、以前のログインセッション(記録)の詳細をよく見ることができます。
※ ここでは「login sessions」が、いつ、どこからログインしたかという「ログイン履歴」、つまり「ログインの記録」を意味します。オンラインサービスで自分のアカウントのセキュリティを確認する際などによく目にする表現です。自分の活動がどのように記録されているかを知ることで、安心してサービスを利用できますね。
The sound engineer carefully analyzed the raw audio data from each recording session in the studio.
サウンドエンジニアは、スタジオで行われた各レコーディングセッション(録音活動)から得られた生の音声データを慎重に分析しました。
※ この例文では「recording session」が、音源を録音する「一連の活動」を指し、その活動の結果として得られた「raw audio data(生の音声データ)」が「記録」として扱われています。スタジオで真剣に音と向き合うエンジニアの姿が目に浮かびますね。このように、特定の専門的な活動(例:音楽制作、研究、実験など)のまとまりを「セッション」と呼び、そこから得られるデータが「記録」となる文脈で使われます。
コロケーション
ブレインストーミング会議
※ 参加者が自由にアイデアを出し合う会議のことです。ポイントは、批判をせずにアイデアの量を重視すること。ビジネスシーンでよく使われます。'brainstorming'は名詞としても動詞としても使えますが、'a brainstorming session'とすることで、よりフォーマルな印象になります。類似表現に'an idea generation session'がありますが、'brainstorming'の方が一般的で、よりカジュアルなニュアンスがあります。
即興演奏会、ジャムセッション
※ ミュージシャンが集まって、自由に即興演奏を楽しむ集まりのことです。特にジャズやブルースなどの音楽ジャンルでよく見られます。計画や楽譜に縛られず、その場の雰囲気や感情を音で表現することが目的です。比喩的に、特定の分野の専門家が集まって自由に意見交換する場を指すこともあります。例えば、「エンジニア同士のジャムセッション」のように使われます。
写真撮影会、フォトセッション
※ プロのカメラマンやモデルを使って、特定のテーマや目的のために写真撮影を行うことです。ファッション雑誌の撮影や、ポートレート撮影などが該当します。'shooting session'も同様の意味で使えますが、'photo session'の方がより一般的です。アマチュアカメラマンがモデルを撮影するような、比較的カジュアルな場面でも使えます。
セラピー(心理療法)のセッション
※ 精神的な問題を抱える人が、セラピスト(心理療法士)と個別に行うカウンセリングや治療の時間のことです。通常、1回50分~1時間程度で行われます。'counseling session'も同様の意味で使われますが、'therapy session'の方が、より専門的な治療を伴うニュアンスがあります。口語では、単に'therapy'と言うこともあります。
開会中、開催中
※ 会議、議会、裁判などが開催中であることを意味します。例えば、「The court is in session.(法廷は開廷中です)」のように使われます。'in session'は、特定の活動が進行中であることを示す一般的な表現ですが、特に公式な会議や会合について使われることが多いです。類似表現に'in progress'がありますが、'in session'の方が、よりフォーマルな響きがあります。
質疑応答の時間
※ 講演会やセミナーなどで、講演者や発表者が参加者からの質問に答える時間のことです。'Q&A'は'Question and Answer'の略で、ビジネスシーンでよく使われます。'question-and-answer session'とハイフンで繋ぐこともできますが、'Q&A session'の方が簡潔で一般的です。フォーマルな場面では、'question period'と言うこともあります。
レコーディングセッション、録音作業
※ 音楽家がスタジオで楽曲を録音する作業のことです。ミュージシャンにとっては、創造的なアイデアを形にする重要な時間です。'recording'は名詞としても動詞としても使えますが、'a recording session'とすることで、特定の録音作業を指すことが明確になります。類似表現に'studio session'がありますが、'recording session'の方が録音という行為に焦点を当てています。
使用シーン
大学の講義や研究論文で頻繁に使用されます。「実験セッション」「研究セッション」のように、特定の活動や期間を指す場合が多いです。心理学の論文で「被験者は30分間のセッションに参加した」のように使われます。また、学会発表などで「セッション」という言葉自体が、発表のまとまりを指す言葉としても使われます。
ビジネスの文脈では、会議や研修、またはソフトウェアの使用状況を指すことがあります。「ブレインストーミングセッション」「トレーニングセッション」のように使われます。IT関連では、「セッションタイムアウト」のように、システムへの接続期間を指すこともあります。営業会議で「今週の営業セッションの結果を報告します」のように使われることもあります。
日常会話ではあまり使われませんが、特定の活動やサービスを指す場合に用いられることがあります。例えば、オンラインゲームで「セッションに参加する」と言うことがあります。また、セラピーやカウンセリングの文脈で「カウンセリングセッション」という言葉を聞くこともあります。美容院で「ヘッドスパのセッションを受けたい」のように使うこともあります。
関連語
類義語
『会議』や『会合』といった意味で、組織的な話し合いや情報共有の場を指す。ビジネスシーンで頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『session』よりもフォーマルな印象が強く、参加者間の関係性や議題がより公式な場合に用いられることが多い。また、予定された時間枠よりも内容や目的が重視される。 【混同しやすい点】『session』は特定の活動時間や期間を指すのに対し、『meeting』は参加者間の相互作用に焦点を当てる点が異なる。例えば、プログラミングの作業時間は『session』、進捗報告会は『meeting』が適切。
『期間』や『時間』といった意味で、何かが継続する一定の区切りを指す。授業時間や歴史上の時代など、幅広い場面で使われる。 【ニュアンスの違い】『session』が特定の活動のために設けられた時間であるのに対し、『period』はより中立的で客観的な時間の区切りを表す。感情的な意味合いは薄い。 【混同しやすい点】『session』は特定の目的を持つ活動と結びついているが、『period』は必ずしもそうではない。『period』は単に時間の経過を示すことが多い(例:a period of silence)。
- sitting
『着席』や『座っている時間』という意味で、特に長時間座って行う活動(例:議会、裁判、写真撮影)に使われる。 【ニュアンスの違い】『session』が活動全体を指すのに対し、『sitting』は文字通り座っている状態、またはその状態で行われる活動の一部を強調する。より身体的な行為に焦点があたる。 【混同しやすい点】『sitting』は通常、連続して座っている状態を指し、休憩を挟む場合は複数の『sitting』と数えることがある。『session』は休憩を含めた活動全体の時間枠を指す。
『授業』や『講座』という意味で、教育機関における特定の科目の時間割を指す。学生や教師が参加する学習活動。 【ニュアンスの違い】『session』がより広い意味での活動時間や期間を指すのに対し、『class』は教育的な文脈に限定される。また、参加者間の学習という共通目的が強調される。 【混同しやすい点】『session』は会議やセラピーなど教育以外の活動にも使えるが、『class』は基本的に学校や塾などの教育機関でのみ使用される。また、classは特定の教師と生徒のグループを指す場合もある。
『研修会』や『作業場』という意味で、参加者が共同で特定のスキルを習得したり、問題を解決したりする実践的な活動を指す。 【ニュアンスの違い】『session』が講義形式や一方的な情報伝達を含む場合があるのに対し、『workshop』は参加者間のインタラクションや実践的な作業を重視する。より能動的な学習形態。 【混同しやすい点】『workshop』は参加型の活動が前提となるため、聴講が中心となる講義形式の『session』とは異なる。また、workshopは特定のスキルや知識の習得に重点が置かれる。
『公聴会』や『聴聞』という意味で、関係者から意見や証言を聞くための公式な場を指す。法廷や議会などで使われる。 【ニュアンスの違い】『session』が必ずしも公式な手続きを伴わないのに対し、『hearing』は法的な根拠に基づいた正式な手続きの一部である。証拠や証言の収集が目的。 【混同しやすい点】『hearing』は通常、利害関係者や専門家からの情報収集を目的としており、一般の人々が自由に発言できる場ではないことが多い。また、法的な拘束力を持つ場合がある。
派生語
『景気後退』を意味する名詞。『sess-(座る)』に『re-(後ろへ)』と『-ion(名詞化)』が付いた形。元々は『退くこと』を意味し、議会が休会に入る様子から、経済活動が後退する状況を指すようになった。ビジネスや経済ニュースで頻繁に使われる。
『所有』を意味する名詞。『sess-(座る)』に『pos-(完全に)』と『-ion(名詞化)』が付いた形。元々は『完全に座り込んでいる状態』から、物を完全に支配下に置いている状態、つまり所有を意味するようになった。日常会話から法律用語まで幅広く使用される。
『取り憑く』『妄執する』を意味する動詞。『sess-(座る)』に『ob-(〜に向かって)』が付いた形。何かが心に『座り込んで離れない』イメージから、過度にとらわれる状態を表す。心理学や人間関係に関する文脈で使われることが多い。
反意語
『継続』を意味する名詞。『session(中断)』とは対照的に、物事が途切れずに続く状態を表す。会議や授業などの『中断』を表すsessionに対し、continuationは会議や授業の『継続』を表す。ビジネスや学術的な文脈でよく使われる。
『開始』『卒業式』を意味する名詞。sessionが『中断』や『区切り』を表すのに対し、commencementは物事の始まりを意味する。特に卒業式は、学業の一区切りであると同時に、新たな人生の始まりを意味するため、sessionと対比的に捉えることができる。フォーマルな場面で使われることが多い。
語源
"Session"はラテン語の"sessio"(座ること、座席)に由来します。これは動詞"sedere"(座る)から派生した名詞です。英語の"sit"(座る)と同根です。"sedere"はさらにインド・ヨーロッパ祖語の語根"*sed-"(座る)に遡ることができます。つまり、"session"の根本的な意味は「座ること」であり、そこから「人が集まって座る会議、会期」という意味へと発展しました。国会や議会などの「会期」を意味する用法は、人々が一定期間、一堂に会して議論を行う様子を表しています。日本語の「座談会」という言葉をイメージすると、語源とのつながりが理解しやすいでしょう。
暗記法
「session」は単なる集まりにあらず。議会や法廷の厳粛な審議から、セラピーやジャムセッションのような創造的空間まで、特定の目的のために区切られた特別な時間と空間を指す。そこでは日常を忘れ、参加者は共通の目標に集中し、相互作用する。コーディングやトレーニングのように、自己鍛錬と成長を促す時間もまた「session」だ。単語の背後には、時間、目的、人間関係に対する文化的な価値観が息づいている。
混同しやすい単語
『session』と発音が非常に似ており、特に早口で話されると区別が難しい。スペルも 'sessi' と 'cessi' の部分が似ているため、聞き間違い、書き間違いが起こりやすい。意味は『(権利・領土などの)譲渡』であり、会議や活動の『session』とは全く異なる。契約書など法律関係の文書でよく使われる点も異なる。
『session』と語尾の音が似ているため、リスニング時に混同しやすい。スペルも接頭辞 'suc-' が付いているだけで、残りの部分は似ている。意味は『連続、継承』であり、王位継承や相続といった意味で使われる。長音記号を意識して発音を区別すると良い。語源的には『下から上に続く』という意味合いがあり、イメージを持つと覚えやすい。
『session』と語尾の音が似ており、スペルも '-ssession' の部分が共通しているため、混同しやすい。意味は『所有、所有物』であり、『session』とは全く異なる。所有権や財産に関する文脈でよく使われる。接頭辞 'pos-' は『完全に持つ』という意味合いがあり、イメージを持つと覚えやすい。
『session』と語尾の '-sion' の部分が共通しているため、スペル、発音ともに混同しやすい。意味は『駅、場所、地位』など多岐にわたり、『session』とは異なる。特に『駅』の意味で頻繁に使われるため、文脈で区別することが重要。語源的には『立つ場所』という意味があり、イメージを持つと覚えやすい。
『session』と発音が似ており、特にカタカナ英語の『シーズン』として覚えていると混同しやすい。スペルも 'sea-' の部分が似ているため、視覚的にも混同しやすい。意味は『季節』であり、『session』とは全く異なる。発音記号を確認し、母音の違いを意識することが重要。語源的には『種まきの時期』という意味合いがあり、イメージを持つと覚えやすい。
語尾の '-sion' が共通しているため、発音、スペルともに混同しやすい。意味は『版、種類』であり、『session』とは異なる。ソフトウェアのバージョンや映画のバージョンなど、様々な種類を指す際に使われる。接頭辞 'ver-' は『回転』という意味合いがあり、異なる『版』が生まれるイメージを持つと覚えやすい。
誤用例
日本語の『セッション』は、会議や打ち合わせの意味で広く使われますが、英語の『session』は、よりフォーマルな会議、特に学術会議や議会、あるいはセラピーや音楽の練習など、特定の目的を持つ集まりを指すことが多いです。ビジネスの文脈では、単なる打ち合わせには『meeting』を使う方が自然です。日本人が『セッション』を多用する背景には、外来語を安易にビジネス用語として使う傾向があります。英語では、より具体的な状況に合った単語を選ぶことが重要です。また、英語の『session』には、ある種の専門性や継続性、あるいは非日常性といったニュアンスが含まれるため、日常的な打ち合わせに使うと、やや大げさな印象を与える可能性があります。
『hard』は物理的な困難さや努力を伴う状況を表すのに対し、『intense』は感情的な激しさや精神的な集中を表します。セラピーの文脈では、感情が揺さぶられるような経験を指すため、『intense』がより適切です。日本人は、感情的なニュアンスを表現する際に、直接的な表現を避けがちで、結果として抽象的な単語を選んでしまうことがあります。英語では、感情を具体的に表現することで、より正確なコミュニケーションが可能になります。また、『hard』は努力や根性を連想させるため、セラピーの文脈では、感情的な苦痛や解放とは異なる印象を与えてしまう可能性があります。
『study session』自体は間違いではありませんが、英語では、特に日常会話では、単に『studied for a long time』と言う方がより自然です。『session』を使うと、組織的な勉強会や特別な学習活動を指すニュアンスが強くなります。日本人は、英語を学ぶ際に、単語をそのまま組み合わせて表現しようとする傾向がありますが、英語では、より簡潔で自然な表現が好まれます。また、『session』は、ある程度の計画性や構造を伴う活動を連想させるため、単に長時間勉強したという状況には、やや不自然な印象を与える可能性があります。
文化的背景
「session」という言葉は、単なる「集まり」以上の意味を持ち、特定の目的や活動のために時間を区切って行われる、ある種の儀式的な空間を想起させます。それは、議論、学習、治療、創造など、参加者が共通の目標に向かって集中し、相互作用する特別な時間であり、日常から切り離された、ある種の「聖域」のような性質を帯びることがあります。
「session」が持つこの独特の雰囲気は、その歴史的な背景に由来します。もともとは、議会や法廷など、公式な会議や審議の場を指す言葉でした。そこでは、参加者は定められた時間の中で、特定の議題について議論し、意思決定を行います。この「時間的区切り」と「目的意識」が、「session」という言葉に、単なる集まり以上の重みを与えているのです。例えば、心理療法における「セラピー・セッション」は、患者とセラピストが、定められた時間の中で、患者の心の奥底を探求する特別な時間です。そこでは、日常的な役割や関係性を一時的に忘れ、治療という共通の目的に向かって集中します。同様に、音楽家たちの「ジャム・セッション」は、即興演奏を通じて、互いの創造性を刺激し合う、特別な時間となります。
また、「session」は、特定の活動に没頭する時間、集中的に取り組む時間という意味合いも持ちます。プログラミングにおける「コーディング・セッション」や、スポーツにおける「トレーニング・セッション」などが良い例でしょう。これらの場合、「session」は、目標達成のために、意識的に時間とエネルギーを集中させる行為を意味します。そこには、自己鍛錬や成長への欲求が込められており、単なる作業以上の意味を持つことがあります。
このように、「session」は、単なる「集まり」や「時間」ではなく、特定の目的や活動のために、時間と空間を区切り、参加者が集中し、相互作用する特別な時間と空間を意味します。それは、公式な会議から、個人的な治療、創造的な活動まで、幅広い分野で使用され、それぞれの文脈において、独特の文化的ニュアンスを帯びています。この言葉を理解することは、英語圏の文化における、時間、目的、人間関係に対する考え方を理解することにも繋がると言えるでしょう。
試験傾向
1. 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング。
2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。特に長文読解。
3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、科学技術、歴史などアカデミックなテーマ。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「会議」「期間」「授業」など文脈によって意味が異なる。関連語句(e.g., in session, open session)も重要。
1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。
2. 頻度と級・パート: 頻出単語。特にPart 7。
3. 文脈・例題の特徴: ビジネス会議、研修、顧客との面談など。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「会議」「期間」の意味で頻出。ビジネスシーンでの具体的な使われ方を把握する。類義語(meeting, conference)との使い分け。
1. 出題形式: リーディング、リスニング。
2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。
3. 文脈・例題の特徴: 大学の講義、研究発表、学術論文など。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 学術的な文脈での意味(「会期」「学期」「授業」)を理解する。抽象的な概念を表すことが多い。
1. 出題形式: 長文読解、文法問題(同意語選択など)。
2. 頻度と級・パート: 標準的な単語。難関大学で頻出。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化など幅広いテーマ。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈に合わせた意味の選択が重要。「会議」「期間」「授業」など多義語としての側面を意識する。