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objective

/əbˈdʒɛktɪv/(アブˈジェクティヴ)

第一音節の /ə/ は曖昧母音で、力を入れずに軽く発音します。第二音節にアクセント(ˈ)があり、ここは少し強めに発音しましょう。最後の /ɪv/ は、日本語の『イ』よりも口を少し横に引いて発音し、/v/ は上の前歯を下唇に軽く当てて息を出す有声摩擦音です。日本語の『ブ』よりも唇を軽く閉じるように意識すると、より自然な発音になります。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

形容詞

客観的な

個人的な感情や偏見を交えず、事実に基づいているさま。公平性や中立性が求められる文脈で使われる。

A good reporter always tries to be objective when sharing news with the public.

良い記者は、一般の人々にニュースを伝える際、常に客観的であろうと努めます。

この例文では、記者が個人的な意見や感情を入れずに、事実だけを公平に伝えるという「客観性」の重要性が描かれています。多くの人がニュースを見る際、「この情報は客観的だろうか?」と考えるので、とても自然な状況です。「try to be ~」で「~であろうと努める」という意思を表します。

When we discuss a problem, it's important to stay objective and look at all the facts.

私たちが問題を話し合うとき、客観的でいること、そしてすべての事実を見ることが大切です。

感情的になりがちな議論の場で、冷静に事実に基づいた視点を持つことの重要性を伝えています。誰かと意見が対立したときに、「感情的にならず、客観的に見よう」と促すような場面で使われます。「stay objective」は「客観的なままでいる」という意味で、よく使われるフレーズです。

The teacher tried to be objective when grading the students' essays, not letting personal feelings affect the scores.

先生は生徒の作文を採点する際、個人的な感情が点数に影響しないよう、客観的であろうと努めました。

この例文では、評価や判断をする際に、個人的な好き嫌いではなく、公平な基準に基づいて行う「客観性」が描かれています。採点や人事評価など、公正さが求められる場面で非常によく使われる考え方です。「not letting personal feelings affect...」で「個人的な感情が~に影響しないように」という状況を具体的に示しています。

名詞

目標

達成を目指す具体的な目的。計画や努力の方向性を示す。ビジネスやプロジェクトの文脈で頻繁に使われる。

The young athlete's main objective was to win the gold medal at the next big competition.

その若いアスリートの主な目標は、次の大きな大会で金メダルを獲得することでした。

この例文は、スポーツ選手が具体的な目標に向かって努力する情景を描写しています。大会での「金メダル獲得」という明確な目標が、彼の日々の練習の原動力になっている様子が伝わりますね。「main objective」で「主な目標」という意味合いが強調され、個人的な目標設定によく使われる典型的な表現です。

Our team's objective for this project is to create a new product that people will truly love.

このプロジェクトにおける私たちのチームの目標は、人々が心から気に入る新しい製品を生み出すことです。

会社や学校のプロジェクトなど、チームで協力して何かを達成しようとする場面でよく使われる「objective」の例です。単に「製品を作る」だけでなく、「人々が心から気に入る」という感情的な要素を加えることで、チームの熱意やビジョンが感じられるようにしました。具体的な行動の先に、どのような結果を目指しているのかを示す際に便利です。

My personal objective for this year is to read 50 books and learn a new language.

今年の私の個人的な目標は、本を50冊読み、新しい言語を学ぶことです。

これは、個人が自分自身の成長のために立てる目標の場面です。「objective」は、このように具体的な数値目標やスキル習得など、自己改善や学習の文脈でも頻繁に登場します。新年の抱負や、年間計画を立てる際などに「~することが目標です」と表現するのにぴったりの使い方です。

名詞

対象

注意や行動が向けられるもの。研究や分析の対象、批判の対象など、様々な文脈で使用される。

The photographer focused on a beautiful flower as his objective.

写真家は、美しい花を彼の(撮影)対象として焦点を合わせました。

【情景】公園で写真家がカメラを構え、ある特定の美しい花にぐっと近づいてレンズを合わせている様子を想像してください。 【なぜ典型的か】カメラや写真の世界では、撮りたい「もの」や「人」を「被写体」と呼びますが、この「objective」はまさにその「対象」を指すのに使われます。目標というよりは、物理的に焦点を当てる「対象物」というニュアンスです。 【文法ヒント】「as his objective」は「~として彼の対象」という意味で、何かの役割や目的を表すときによく使われます。

Scientists studied the old ruins as their main objective.

科学者たちは、古い遺跡を彼らの主な研究対象として調査しました。

【情景】砂漠の真ん中や深い森の中で、帽子をかぶった科学者たちが、古びた石の壁や柱をじっと見つめ、メモを取っている様子を思い浮かべてください。 【なぜ典型的か】研究や調査では、何を明らかにしたいのか、何を詳しく調べるのか、その中心となる「対象」があります。この文では、古い遺跡がまさにその「対象」であることを示しています。 【文法ヒント】「main objective」は「主要な対象」や「主な目的」という意味で、何かが最も重要であることを強調する際に便利です。

The new product was the main objective of their discussion.

新製品が彼らの議論の主な対象でした。

【情景】オフィスで、数人がテーブルを囲んで真剣な顔で話し合っています。テーブルの上には、新しい製品の試作品や資料が置かれているかもしれません。 【なぜ典型的か】会議や話し合いの場では、必ず中心となるテーマや「対象」があります。この例文では、新しい製品がその話し合いの最も重要な「対象」であったことを示しています。 【文法ヒント】「objective of ~」で「~の対象」という意味になります。よく使われる表現なので覚えておくと便利です。

コロケーション

objective assessment

客観的評価

主観や感情に左右されず、事実やデータに基づいて公正に行われる評価のことです。ビジネスシーンや学術分野で、偏りのない判断を強調する際に用いられます。例えば、人事評価や市場調査、研究論文の査読などが該当します。単に 'fair assessment' と言うよりも、より専門的で厳密なニュアンスを含みます。

objective criteria

客観的基準

判断や評価を行う際に用いられる、誰が見ても同じように解釈できる明確な基準のことです。曖昧さや解釈の余地を排除し、公平性を担保するために重要となります。例えば、採用選考、プロジェクトの成功基準、品質管理など、結果の透明性が求められる場面で不可欠です。 'Clear criteria' と似ていますが、より客観性と公平性が重視されるニュアンスがあります。

objective observer

客観的観察者

特定の立場や感情に囚われず、事象を冷静かつ公平に観察する人のことです。紛争解決、科学研究、ジャーナリズムなど、中立性が求められる状況で重要な役割を果たします。例えば、第三者機関による調査や、ドキュメンタリー映画の制作などが該当します。'Neutral observer' とも言えますが、'objective' はより専門的で、訓練された観察者を指すことが多いです。

objective reality

客観的現実

個人の主観や解釈に左右されない、普遍的に存在する現実のことです。哲学、科学、法学などの分野で、真実を追求する上で重要な概念となります。例えば、物理法則や歴史的事実などが該当します。'Actual reality' とも言えますが、'objective' は主観との対比を強調し、より普遍的な真実を意味します。

objective truth

客観的真実

誰にとっても普遍的に真であると認められる事実や真理のことです。宗教、哲学、科学などの分野で、議論の対象となることがあります。例えば、数学の定理や科学的な法則などが該当します。'Absolute truth' と似ていますが、'objective' は主観的な解釈を排除し、証拠に基づいた真実であることを強調します。

set an objective

目標を設定する

達成すべき具体的な目標を定める行為です。ビジネス、教育、自己啓発など、様々な分野で用いられます。'Establish an objective' とも言えますが、'set' はより一般的で、日常的な表現です。目標設定の際には、SMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)な目標を設定することが推奨されます。

achieve an objective

目標を達成する

設定された目標を首尾よく達成することです。ビジネス、スポーツ、学業など、努力が実を結んだ結果を表す際に用いられます。'Reach an objective' とも言えますが、'achieve' はより努力や困難を乗り越えて達成したニュアンスを含みます。目標達成には、計画性、努力、そして時には運も必要です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用される。特に、研究の目的や目標(名詞)、または研究結果の客観性(形容詞)を示す際に重要。例:『本研究のobjective(目標)は〜である』、『データはobjective(客観的)に分析された』

ビジネス

ビジネス文書や会議で、目標設定や進捗報告の際に使用される。プロジェクトのobjective(目標)を明確にしたり、客観的な(形容詞)データに基づいて意思決定を行うことを強調する際に用いられる。例:『今四半期のobjective(目標)は売上10%増加です』、『objective(客観的)なデータ分析の結果、新たな戦略が必要です』

日常会話

日常会話ではあまり使用されないが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、社会問題や政治に関する議論において、客観性(形容詞)の重要性を述べる際に使われることがある。例:『報道はobjective(客観的)であるべきだ』

関連語

類義語

  • 偏見や先入観を持たず、公平・中立な視点を持つことを意味します。裁判、報道、評価など、公平性が求められる場面で使われます。 【ニュアンスの違い】"objective"が事実に基づいていることを強調するのに対し、"impartial"は判断や態度が公平であることを強調します。感情や個人的な利害関係から自由であることを意味合いに含みます。 【混同しやすい点】"objective"は客観的な事実そのものを指すことがありますが、"impartial"は人の態度や判断について使われます。"objective"な情報に基づいて"impartial"な判断を下す、という関係になります。

  • "impartial"とほぼ同義ですが、より個人的な偏見や先入観がないことを強調します。採用、審査、調査など、個人的な感情が影響してはいけない場面で使われます。 【ニュアンスの違い】"impartial"が制度やシステムとしての公平性を連想させるのに対し、"unbiased"は個人の心の状態をより強く表します。報道機関が"impartial"であることを求められるのに対し、陪審員は"unbiased"であることが求められます。 【混同しやすい点】"unbiased"は形容詞としてのみ使われますが、"impartial"は名詞(impartiality)としても使えます。また、"unbiased"は、"biased"の否定形として、より直接的に偏見がないことを示す場合に適しています。

  • 公平で公正であることを意味し、日常会話からビジネスまで幅広く使われます。ルール、扱い、判断などが公平であることを表します。 【ニュアンスの違い】"objective"が事実に基づいていることを強調するのに対し、"fair"は道徳的・倫理的な公平さを強調します。"fair"は主観的な判断を含むことがあり、"objective"よりも柔軟なニュアンスを持ちます。 【混同しやすい点】"fair"は文脈によって様々な意味を持ちます(例:美しい、天気が良い)。そのため、"objective"の類義語として使う場合は、文脈に注意する必要があります。"objective"はよりフォーマルな場面で使われることが多いです。

  • 感情的に距離を置いて、冷静に物事を観察・判断することを意味します。学術的な研究、危機管理、カウンセリングなど、感情的な影響を排除する必要がある場面で使われます。 【ニュアンスの違い】"objective"が事実に基づいていることを強調するのに対し、"detached"は感情的な関与がないことを強調します。"detached"は、やや冷淡な印象を与えることがあります。 【混同しやすい点】"detached"は物理的に離れているという意味も持ちます。"objective"の類義語として使う場合は、文脈から感情的な距離を意味していることを判断する必要があります。

  • disinterested

    個人的な利害関係を持たず、公平な立場であることを意味します。紛争解決、仲裁、評価など、利害関係がないことが求められる場面で使われます。 【ニュアンスの違い】"objective"が事実に基づいていることを強調するのに対し、"disinterested"は個人的な利益を追求しないことを強調します。"disinterested"は、しばしば"uninterested"(興味がない)と混同されます。 【混同しやすい点】元来、"disinterested"は「公平な」という意味でしたが、現代では「興味がない」という意味で使われることもあります。そのため、文脈によっては誤解を招く可能性があります。フォーマルな場面では、"impartial"や"unbiased"を使う方が安全です。

  • 先入観や偏見を持たないことを意味します。社会問題、異文化理解、人間関係など、偏見が問題となる場面で使われます。 【ニュアンスの違い】"objective"が事実に基づいていることを強調するのに対し、"unprejudiced"は社会的な偏見がないことを強調します。"unprejudiced"は、より積極的に偏見を排除しようとする姿勢を表します。 【混同しやすい点】"unprejudiced"は、"prejudiced"(偏見を持っている)の否定形として、より直接的に偏見がないことを示す場合に適しています。"unbiased"よりも、社会的な偏見に焦点を当てた場合に適しています。

派生語

  • 名詞で「物体」「対象」「目的」などの意味を持ちます。元々は「~の前に投げられたもの」という語源から来ており、「目標」や「観察対象」といった意味に発展しました。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使われます。

  • 名詞で「異議」「反対」の意味です。「object」に、名詞を作る接尾辞「-ion」がついた形。「object(反対する)」という動詞から派生した名詞で、会議や法廷などで意見の相違を示す際に用いられます。

  • objectivity

    名詞で「客観性」を意味します。「objective」に、名詞化の接尾辞「-ity」が付いた形です。学術論文や報道などで、偏りのない視点を表す重要な概念として用いられます。主観(subjectivity)と対比されることが多いです。

  • 副詞で「客観的に」を意味します。「objective」に、副詞化の接尾辞「-ly」が付いた形です。データや事実に基づいて判断・評価することを強調する際に用いられ、ビジネスや科学の分野でよく見られます。

反意語

  • 形容詞で「主観的な」という意味です。「objective(客観的な)」と対照的に、個人の感情や意見に基づいていることを指します。日常会話から学術的な議論まで幅広く用いられ、客観的事実と主観的意見の区別は重要です。

  • 形容詞で「偏った」「先入観のある」という意味です。「objective」が公平な視点を意味するのに対し、「biased」は特定の方向にかたよっている状態を表します。ニュース報道や研究において、客観性の欠如を示す言葉として用いられます。

  • 形容詞で「個人的な」という意味です。「objective」が普遍的な事実に基づくのに対し、「personal」は個人に特有の感情、経験、または意見を指します。ビジネスの文脈では、客観的なデータと個人的な判断のバランスが重要になります。

語源

「objective」は、ラテン語の「obiectivus」(目の前に置かれた、対象となる)に由来します。これはさらに、「ob-」(~に向かって)と「iacere」(投げる)という二つの要素から構成されています。「ob-」は「~に向かって」という意味で、日本語の「~に向かう」という表現と似たニュアンスを持ちます。「iacere」は「投げる」という意味で、例えば「project(計画)」という単語も同じ語源を持ち、「前に投げる」というイメージから「計画」の意味へと発展しました。「objective」は、文字通りには「目の前に投げ出されたもの」を意味し、そこから「客観的な対象」や「目標」といった意味合いを持つようになりました。何かを「客観的に」捉えるとは、まるで目の前に置かれた物体を観察するように、個人的な感情や偏見を排除して対象を見ることを意味します。また、「目標」としての「objective」は、達成すべき具体的な対象として、意識的に「投げかけられた」ものと解釈できます。

暗記法

「objective(客観的)」は、単なる事実を超え、合理性や公平性の象徴。啓蒙思想が背景にあり、感情や偏見からの分離を目指す概念です。科学、法律、ジャーナリズムで信頼性の根拠となる一方、社会学者はその中立性に疑問を投げかけます。歴史記述や統計データは、語り手や解釈で変化。ソーシャルメディア時代では、批判的吟味が不可欠。客観性の限界を理解し、文脈を読み解くことで、より賢明な判断と公正な社会に繋がります。

混同しやすい単語

『objective』と接頭辞が異なるだけの単語であり、スペルが非常に似ています。意味も対義語の関係にあり、『客観的な』(objective) に対して『主観的な』(subjective) となります。日本語でも『客観』と『主観』を混同することがあるように、英語でも注意が必要です。音も似ているため、文脈で判断することが重要です。

『objective』の名詞形、動詞形であり、スペルが酷似しています。名詞としては『物、対象』、動詞としては『反対する』という意味になります。形容詞である『objective』と品詞が異なるため、文法的な構造から区別できますが、初学者は注意が必要です。特に動詞としての『object』は、発音も『objective』のアクセント位置が異なるため、注意が必要です(objectは最初の音節にアクセント)。

『object』の名詞形であり、『異議、反対』という意味です。スペルの一部が共通しているため混同しやすいですが、意味は異なります。文脈から意味を判断する必要があります。例えば、裁判のシーンなどで頻繁に用いられます。

projective

スペルが似ており、特に接尾辞の '-ive' が共通しているため混同されやすいです。『projective』は『投影的な』という意味であり、幾何学や心理学で用いられる専門的な単語です。日常会話ではあまり使われませんが、専門分野を学ぶ際には注意が必要です。語源的には、『project』(計画する、投影する)に関連しています。

『reject』と『object』はスペルの一部が共通しており、発音も似ているため、混同されることがあります。『reject』は『拒否する、却下する』という意味の動詞であり、『object』とは意味が異なります。語源的には、どちらもラテン語の 'jacere'(投げる)に由来しますが、接頭辞が異なるため意味が異なります。『reject』は 're-'(再び)+ 'jacere'、『object' は 'ob-'(〜に向かって)+ 'jacere' です。

接尾辞 '-ive' が共通しているため、スペルが似ていると感じることがあります。『detective』は『探偵』という意味の名詞であり、『objective』とは意味が大きく異なります。発音も異なりますが、スペルに注意していないと誤読する可能性があります。語源的には、『detective』は『detect』(見つける)に関連しています。

誤用例

✖ 誤用: My objective is to be fluent in English by next year, so I will study very hard.
✅ 正用: My goal is to be fluent in English by next year, so I will study very hard.

「objective」は「客観的な」「目標」という意味を持つが、この文脈では「goal」を使う方が自然。「objective」は、よりフォーマルな場面や、達成度を測れる具体的な目標(例:売上目標、プロジェクトの目標)に使われることが多い。日本人が「目標」という言葉を安易に「objective」と訳してしまうのは、日本語の汎用性と英語のニュアンスの違いを理解していないため。「goal」はより個人的な願望や長期的な目標に適している。

✖ 誤用: The company's objective is to maximize shareholder value, even if it means cutting corners on employee benefits.
✅ 正用: The company's objective is to maximize shareholder value, but it should not come at the expense of employee well-being.

「objective」自体は誤りではないが、この文脈では倫理的な配慮が欠けているように聞こえる。英語圏では、企業の目標設定において、株主価値の最大化だけでなく、従業員の福利厚生や社会的責任も重要視される。「objective」を安易に追求する姿勢は、冷酷で短絡的な印象を与える可能性がある。よりバランスの取れた表現にすることで、企業の社会的責任を意識していることを示すことができる。日本人が「objective」を無批判に使う背景には、成果主義的な価値観が影響しているかもしれないが、英語圏ではより多角的な視点が求められる。

✖ 誤用: He was very objective about his friend's mistake.
✅ 正用: He was very fair about his friend's mistake.

「objective」は「客観的な」という意味だが、人の態度を表す場合、単に「客観的」というよりも「公平な」「偏見のない」という意味合いが強い。友人の間違いについて述べる場合、感情を交えずに事実を述べるだけでなく、公平な判断を下すことが重要。「objective」を直訳的に「客観的」と捉えてしまうと、冷たい印象を与える可能性がある。日本語の「客観的」には、感情を排除するというニュアンスが含まれることが多いが、英語の「objective」は、公平性を重視する文化的な背景があることを理解する必要がある。

文化的背景

「objective(客観的な)」という言葉は、単なる事実の記述を超え、近代社会における合理性、公平性、そして個人の感情や偏見からの分離という理想を象徴しています。科学、法律、ジャーナリズムといった分野で、この言葉は信頼性と正当性の根拠となり、社会の進歩を支える重要な概念として扱われてきました。

「objective」の概念が重要視されるようになった背景には、啓蒙思想の影響があります。18世紀の啓蒙思想家たちは、理性と観察に基づいて世界を理解しようと試み、主観的な解釈や宗教的な教義から脱却することを目指しました。この流れの中で、「客観性」は、真実を明らかにするための不可欠な手段として位置づけられるようになります。例えば、科学においては、実験結果の再現性や検証可能性が重視され、個人の意見や感情に左右されない客観的なデータが求められました。法律においては、証拠に基づいた公平な判断が重視され、個人的な感情や先入観にとらわれない客観的な視点が求められました。

しかし、「objective」が常に中立で普遍的なものであるとは限りません。社会学者の多くは、客観的な視点と主張されるものが、実際には特定の社会的立場や価値観を反映している可能性を指摘しています。例えば、歴史の記述は、誰が、どのような視点から語るかによって大きく異なり得ます。また、統計データも、その収集方法や解釈によって、特定の意図を反映する可能性があります。そのため、「objective」を追求する際には、常に批判的な視点を持つことが重要です。客観性を主張する情報であっても、その背後にある社会的、政治的、経済的な文脈を理解することで、より深く、多角的に物事を捉えることができるようになります。

現代社会において、「objective」は、ますます複雑な意味を持つようになっています。ソーシャルメディアの普及により、誰もが情報を発信し、意見を表明できるようになった一方で、フェイクニュースや偏った情報が拡散するリスクも高まっています。このような状況下では、情報を鵜呑みにせず、批判的に吟味する能力が不可欠です。「objective」という言葉が持つ文化的重みを理解し、その限界を認識することで、私たちはより賢明な判断を下し、より公正な社会を築くことができるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 語彙問題、長文読解

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でもまれに出題

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、ニュース記事、エッセイなど。客観的な視点や目標設定に関する文脈が多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞 (objective) と名詞 (objective, objectivity) の使い分けが重要。「目的」という意味の名詞 (purpose, aim, goal) と混同しないように注意。類義語の impartial, unbiased との違いも理解しておく。

TOEIC

- 出題形式: Part 5, 6 (語彙問題), Part 7 (長文読解)

- 頻度と級・パート: Part 5, 6で中頻度。Part 7でも読解のキーワードとして登場

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンでの目標設定、業績評価、市場調査など。客観的なデータや事実に基づく判断に関する文脈が多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞 (objective) として「客観的な」という意味で使われることが多い。名詞 (objective) としての「目標」という意味も重要。Subjective (主観的な) との対義語として覚えておくと良い。

TOEFL

- 出題形式: リーディング、ライティング

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。特に科学、社会科学系の文章

- 文脈・例題の特徴: 研究論文、学術記事など。客観的な分析、データに基づいた結論を述べる文脈が多い

- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈で頻出するため、語源(object)から意味を推測できるようにする。名詞 (objective, objectivity) と形容詞 (objective) の使い分けを理解する。論文の構成や議論展開における役割を意識する。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、語彙問題

- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的な大学でもまれに出題

- 文脈・例題の特徴: 評論文、論説文など。社会問題、科学技術、文化など幅広いテーマで登場

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。特に抽象的な内容や比喩表現を含む場合に注意。類義語や対義語(subjective)を覚えておく。名詞、形容詞の用法を理解し、文構造を把握する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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