英単語学習ラボ

nebulous

/ˈnɛbjələs/(ネェビュラス)

第一音節にアクセントがあります。/ɛ/ は日本語の「エ」よりも口を少し横に開き、短く発音します。 "bu" の部分は「ビュ」と「ブ」の中間のような音で、唇を丸めて前に突き出す意識を持つと近くなります。最後の /əs/ は弱く、曖昧母音で発音します。全体として、各音節をはっきりと区切らず、流れるように発音すると自然です。

形容詞

ぼんやりした

輪郭や境界線がはっきりせず、曖昧で捉えどころのない様子。霧や霞がかかった風景、漠然とした考え、曖昧な記憶などを表現する際に用いる。良い意味でも悪い意味でも使えるが、不明瞭さからくる不安感や不確かさを伴うことが多い。

The distant mountains looked nebulous in the morning fog.

朝霧の中で、遠くの山々がぼんやりと見えました。

朝、窓から外を見たときに、霧で遠くの山がはっきり見えない様子を描写しています。このように、物理的に「ぼんやりして見えにくい」状況でよく使われる典型的な例です。「look nebulous」で「ぼんやりと見える」という意味になります。

My memory of that old dream is quite nebulous now.

あの昔の夢の記憶は、今ではかなりぼんやりしています。

昔見た夢の内容を思い出そうとしても、細部が思い出せず、全体的に曖昧な感じがする状況を表しています。記憶や思考、感情など、具体的な形がないものが「ぼんやりしている」状態を表す際によく使われる表現です。「quite」は「かなり」という意味で、ぼんやり具合を強調しています。

His explanation for the new project was still very nebulous.

新しいプロジェクトに関する彼の説明は、まだとても漠然としていました。

会議などで誰かの説明を聞いているが、内容が具体的でなく、何が言いたいのかよくわからない状況を描写しています。計画、アイデア、指示など、具体性が求められるものが曖昧な場合に「nebulous」が使われます。「still」は「まだ」という意味で、その状態が継続していることを示します。

形容詞

不明確な

概念、計画、アイデアなどが具体性を欠き、詳細が定まっていない状態。抽象的で理解しにくいニュアンスを含む。ビジネスシーンで、戦略や目標設定が曖昧な場合に「nebulous plan(不明確な計画)」のように使われる。

The new project's goals felt very nebulous, making it hard for the team to start.

新しいプロジェクトの目標はとても不明確で、チームはなかなか着手できませんでした。

この例文は、新しいプロジェクトが始まり、みんなで集まっているけれど、具体的な目標がはっきりせず、どう進めたらいいのか困っている様子を描写しています。 「nebulous」は、計画や目標、アイデアなど「形のないもの」が「不明確でぼんやりしている」状態を表すのによく使われます。特にビジネスや学術的な場面で聞かれることが多いでしょう。 ここでは「felt very nebulous」のように、感情や状態を表す動詞と組み合わせて使われています。

Her memory of the old house was nebulous, just a few blurry images in her mind.

彼女の古い家の記憶は不明確で、心の中にはいくつかのぼやけたイメージしかありませんでした。

この例文は、昔住んでいた家のことを思い出そうとしている人が、断片的なイメージしか浮かばず、はっきりと思い出せない様子を描いています。 人の記憶や過去の出来事など、形がないものが「曖昧で不確かである」ことを表現する際にも「nebulous」が使われます。特に詳細が欠けている、ぼんやりとした状態を指します。 「was nebulous」のように、be動詞の後に形容詞として使われ、主語の状態を表しています。

His explanation of the new policy was so nebulous that nobody understood what to do.

彼の新しい方針の説明はあまりに不明確で、誰も何をすべきか理解できませんでした。

この例文は、会議などで誰かが新しいルールや方針について説明しているけれど、話が抽象的すぎて、聞いている人たちが「結局何をすればいいの?」と困惑している場面を描写しています。 説明や指示、概念などが「不明瞭で、具体的な内容が欠けている」状態を表すのに適しています。聞き手にとって理解しにくい、あいまいな内容を指す場合にぴったりです。 「so nebulous that...」は、「あまりにも不明確なので~だ」という結果を表す便利な表現です。日常会話でも「so tired that I can't think」(疲れすぎて考えられない)のように使えます。

コロケーション

nebulous concept

曖昧な概念

「nebulous concept」は、ぼんやりとしていて、はっきりと定義できない概念を指します。哲学、社会学、政治学といった抽象的な議論において頻繁に用いられます。例えば、「正義」や「自由」といった概念は、人によって解釈が異なり、具体的な定義が難しいため、「nebulous concepts」と表現されることがあります。フォーマルな文脈でよく使われ、日常会話では less defined idea や vague notion の方が自然な場合もあります。

nebulous idea

漠然とした考え

「nebulous idea」は、まだ具体化されていない、ぼんやりとしたアイデアを指します。ビジネスシーンにおけるブレインストーミングや、クリエイティブなプロジェクトの初期段階でよく用いられます。例えば、「新規事業のアイデアはあるものの、まだ詳細が詰まっていない」という状況を「I have a nebulous idea for a new business venture」のように表現できます。concept よりも、より個人的な思考や発想に近いニュアンスで使用されます。

nebulous future

不透明な未来

「nebulous future」は、予測が困難で、不確実な未来を指します。経済状況、政治情勢、個人のキャリアなど、将来の見通しが立たない状況を表す際に用いられます。「With the current economic climate, the future remains nebulous.(現在の経済状況では、未来は依然として不透明だ)」のように使われます。uncertain future とほぼ同義ですが、nebulous はより漠然としていて捉えどころのないニュアンスを含みます。

nebulous boundaries

曖昧な境界線

「nebulous boundaries」は、物理的な境界線だけでなく、抽象的な境界線、例えば責任範囲や倫理的な境界線が曖昧であることを指します。組織論や国際関係論などで用いられることがあります。例えば、「職務記述書が曖昧で、責任範囲が不明確な場合」を「The job description has nebulous boundaries.」と表現できます。vague boundaries とほぼ同義ですが、nebulous はより霞がかかったような、捉えにくいニュアンスを含みます。

nebulously defined

曖昧に定義された

「nebulously defined」は、定義が曖昧で、はっきりとしていない状態を指します。規則、法律、契約など、定義が明確でないために解釈の余地がある場合に用いられます。例えば、「契約書の条項が曖昧に定義されている場合」を「The terms of the contract are nebulously defined.」と表現できます。vaguely defined とほぼ同義ですが、nebulously はより意図的に曖昧にされているニュアンスを含むことがあります。

remain nebulous

曖昧なままである

ある事柄が曖昧な状態から変化せず、依然として不透明であることを表します。例えば、調査や計画の初期段階で詳細が確定していない状況を指して「The details of the plan remain nebulous. (計画の詳細はまだ曖昧なままである)」のように使われます。他の表現としては 'stay unclear' や 'continue to be vague' などがありますが、'remain nebulous' はより形式ばった、または文学的な響きがあります。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、概念や理論の曖昧さ、あるいは初期段階での定義の不確かさを表現する際に用いられます。例えば、社会学の研究で「社会構造の変化の方向性はまだnebulousである(不明確である)」と述べたり、哲学の論文で「この概念の境界線はnebulousである(曖昧である)」と議論したりする場面が考えられます。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、戦略、計画、またはプロジェクトの初期段階で、目標や方向性がまだ明確でない状況を指す際に使われることがあります。例えば、経営会議で「新市場への参入戦略はまだnebulousである(不明確である)」と報告したり、プロジェクトの進捗会議で「タスクの責任範囲がnebulousである(曖昧である)」と指摘したりする場面が想定されます。フォーマルな文書やプレゼンテーションで用いられる傾向があります。

日常会話

日常会話では、抽象的な話題や、漠然とした感情、記憶などを表現する際に稀に使われることがあります。例えば、「子どもの頃の記憶はnebulousだ(ぼんやりしている)」と過去を振り返ったり、「将来の夢はまだnebulousだ(漠然としている)」と将来について語ったりする際に用いられます。やや硬い印象を与えるため、親しい間柄でのカジュアルな会話ではあまり使われません。

関連語

類義語

  • 『曖昧な』『漠然とした』という意味で、情報や指示などが明確でない状態を表す。日常会話、ビジネス、学術など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『nebulous』よりも一般的で、より広い範囲の曖昧さを指す。情報が不足している、あるいは意図的にぼかされている場合にも使われる。直接的で、より頻繁に使われる。 【混同しやすい点】『vague』は単に情報が不足している、あるいは不明瞭であることを指すのに対し、『nebulous』はより捉えどころがなく、形のない状態を指す。例えば、『vague instructions(曖昧な指示)』は指示の内容が不明確であることを意味するが、『nebulous idea(漠然としたアイデア)』はアイデア自体がまだ具体化されていないことを意味する。

  • indistinct

    『ぼんやりとした』『不明瞭な』という意味で、視覚や聴覚的な情報がはっきりしない状態を表す。風景、音、記憶などに対して使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『nebulous』よりも感覚的な曖昧さを強調する。視覚的なぼやけや、音の不明瞭さなど、具体的な感覚に結びついた曖昧さを表す。 【混同しやすい点】『indistinct』は主に感覚的な情報に対して使われるのに対し、『nebulous』は概念やアイデアなど、抽象的なものに対しても使える。『indistinct sound(不明瞭な音)』は適切だが、『indistinct plan(不明瞭な計画)』は不自然。代わりに『vague plan』や『nebulous plan』を使う。

  • 『曖昧な』『多義的な』という意味で、解釈が複数可能な状態を表す。法律文書、文学作品、発言などに対して使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『nebulous』よりも意図的な曖昧さや、複数の解釈が存在することを強調する。意図的に曖昧にされた表現や、解釈の余地がある場合に用いられる。 【混同しやすい点】『ambiguous』は複数の意味を持つ可能性があることを指すのに対し、『nebulous』は意味自体がはっきりしないことを指す。『ambiguous statement(曖昧な発言)』は複数の意味に解釈できる発言を意味するが、『nebulous statement』は発言の内容自体が曖昧で理解しにくいことを意味する。文脈によって意図的な曖昧さがあるかどうかを考慮する必要がある。

  • hazy

    『霞んだ』『ぼんやりとした』という意味で、視界や記憶などが不明瞭な状態を表す。天気、記憶、理解などに対して使われる。 【ニュアンスの違い】『nebulous』よりも視覚的な曖昧さや、記憶の曖昧さを強調する。比喩的に、理解が不十分な状態を表すこともある。 【混同しやすい点】『hazy』は主に視覚的な曖昧さや、記憶の曖昧さに使われるのに対し、『nebulous』はより抽象的な概念やアイデアに対して使われる。『hazy weather(霞んだ天気)』は適切だが、『hazy idea(霞んだアイデア)』はやや不自然。代わりに『vague idea』や『nebulous idea』を使う。

  • 『不明瞭な』『曖昧な』という意味で、理解しにくい、あるいは隠されている状態を表す。情報、意味、場所などに対して使われる。学術的な文脈やフォーマルな場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『nebulous』よりも意図的に隠されている、あるいは難解であることを強調する。情報が不足しているだけでなく、意図的に隠されているニュアンスを含む。 【混同しやすい点】『obscure』は情報が隠されている、あるいは難解であることを指すのに対し、『nebulous』は情報自体がはっきりしないことを指す。『obscure meaning(不明瞭な意味)』は意味が難解であることを意味するが、『nebulous meaning』は意味自体が曖昧で捉えどころがないことを意味する。文脈によって意図的な隠蔽があるかどうかを考慮する必要がある。

  • fuzzy

    『ぼやけた』『曖昧な』という意味で、輪郭や詳細がはっきりしない状態を表す。画像、記憶、思考などに対して使われる。カジュアルな場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『nebulous』よりもカジュアルで、日常的な場面でよく使われる。特に、記憶や思考が曖昧な状態を表す際に用いられる。 【混同しやすい点】『fuzzy』は主に輪郭や詳細がはっきりしない状態を表すのに対し、『nebulous』はより抽象的な概念やアイデアに対して使われる。『fuzzy image(ぼやけた画像)』は適切だが、『fuzzy plan(ぼやけた計画)』はやや不自然。代わりに『vague plan』や『nebulous plan』を使う。また、フォーマルな場面では『nebulous』の方が適切。

派生語

  • nebula

    『星雲』を意味する名詞。ラテン語で『霧』を意味する言葉が語源。天文学で使われる専門用語だが、比喩的に『漠然とした集まり』を指すこともある。nebula(星雲)が漠然と広がって見える様子から派生。

  • nebulize

    『霧状にする』『噴霧する』という意味の動詞。医療現場で薬を霧状にして吸入させる際に使われることが多い。nebula(霧)の状態にすることを意味する。専門用語だが、医療関連のニュースなどで見かけることがある。

  • nebulosity

    『星雲状であること』『漠然としていること』を意味する名詞。学術的な文脈や、抽象的な概念を表現する際に用いられる。nebulous(漠然とした)という形容詞から派生した名詞で、-ityによって抽象度が高まっている。

反意語

  • 『明確な』『はっきりとした』という意味の形容詞。nebulousが曖昧でぼやけている状態を表すのに対し、distinctは輪郭がはっきりしていて区別できる状態を表す。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使われる。

  • 『明確な』『明白な』という意味の形容詞。nebulousが理解しにくい曖昧さを表すのに対し、clearは理解しやすい明瞭さを表す。比喩的な意味合いでも使われ、例えば『clear explanation(明瞭な説明)』のように表現する。

  • 『明確な』『確定的な』という意味の形容詞。nebulousが不確かで曖昧な状態を示すのに対し、definiteは境界線がはっきりしていて疑いの余地がない状態を示す。契約書などの法律文書や、学術論文でよく使われる。

語源

"nebulous」は、ラテン語の「nebula」(霧、雲、ぼんやりとしたもの)に由来します。この「nebula」は、さらに古いインド・ヨーロッパ祖語の語根に遡ると考えられています。英語の「nebulous」は、文字通り「霧のような」「雲に覆われた」という意味から、「ぼんやりとした」「不明確な」という意味へと発展しました。天文学でおなじみの「星雲(nebula)」も同じ語源を持ちます。つまり、「nebulous」は、霧や雲のように輪郭がはっきりしない状態を表す言葉であり、それが転じて、概念やアイデアが曖昧で捉えどころのない様子を表現するようになったのです。日本語で例えるなら、「霞がかかったような」状態が近いかもしれません。

暗記法

「nebulous」は星雲の光のように、捉えがたい心の状態を表します。ロマン主義文学では、霧深い風景と共に、登場人物の曖昧な感情や過去の影を表現しました。シャーロック・ホームズのロンドンもまた、事件の真相が「nebulous」に立ち込める舞台でした。現代では、政治やビジネスの場で意図的な曖昧さを生み出すことも。知的好奇心を刺激し、未知への畏怖を抱かせる、そんな言葉です。

混同しやすい単語

発音が似ており、特に語頭の 'neg-' の部分が共通しているため、混同しやすい。'Nebulous' は『曖昧な』という意味だが、'negligible' は『無視できるほど小さい』という意味。品詞も両方とも形容詞だが、意味合いが大きく異なるため、文脈で判断する必要がある。日本人学習者は、'g' の有無に注意して発音練習すると良い。

スペルが似ており、'nerv-' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。'Nebulous' は『曖昧な』という意味だが、'nervous' は『神経質な』という意味。品詞も両方とも形容詞だが、意味合いが大きく異なる。語源的には、'nervous' は『神経』を意味する 'nerve' に由来し、'nebulous' は『霧』を意味する 'nebula' に由来するため、関連性はない。

語尾の '-us' が共通しているため、発音とスペルの両方で混同しやすい。'Nebulous' は形容詞だが、'nucleus' は名詞で『核』や『中心』を意味する。生物学や物理学でよく使われる単語なので、文脈が大きく異なる。ラテン語由来で、語尾が '-us' で終わる単語は他にも多くあるため、注意が必要。

発音とスペルの両方が似ており、特に語頭の 'nu-' の部分が共通しているため、混同しやすい。'Nebulous' は『曖昧な』という意味だが、'numerous' は『多数の』という意味。品詞は両方とも形容詞だが、意味合いが大きく異なる。'number'(数)との関連性を意識すると、'numerous' の意味を覚えやすい。

語尾の '-ous' が共通しているため、発音とスペルの両方で混同しやすい。'Nebulous' は『曖昧な』という意味だが、'obvious' は『明白な』という意味。品詞は両方とも形容詞だが、意味が正反対である点に注意。'observe'(観察する)との関連性を意識すると、'obvious' の意味を覚えやすい。

語尾の '-ulous' が共通しているため、発音とスペルの両方で混同しやすい。'Nebulous' は『曖昧な』という意味だが、'fabulous' は『素晴らしい』という意味。品詞は両方とも形容詞だが、意味合いが大きく異なる。物語や伝説を意味する 'fable' との関連性を意識すると、'fabulous' の意味を覚えやすい。

誤用例

✖ 誤用: The future of AI is nebulous, so we should invest in it heavily.
✅ 正用: The future of AI is uncertain, so we should invest in it heavily.

『nebulous』は『曖昧でぼんやりしている』という意味合いが強く、将来性について述べる場合に『uncertain(不確実)』の代わりに使うと、まるでAIの将来が『霧がかかっていてよく見えない』かのように聞こえてしまいます。投資判断の文脈では、単に『不確実性』が高いことを示唆する『uncertain』が適切です。日本人は、将来の不確実性を『曖昧さ』として捉えがちですが、英語では状況に応じて使い分ける必要があります。

✖ 誤用: His nebulous explanation confused everyone.
✅ 正用: His vague explanation confused everyone.

『nebulous』は、単に『不明瞭』であるだけでなく、『輪郭がぼやけて捉えどころがない』というニュアンスを含みます。そのため、単に説明が分かりにくいという状況を表すには、より一般的な『vague(曖昧な)』が適しています。日本人は『曖昧』という言葉を多用しますが、英語では『vague』『ambiguous』『nebulous』など、ニュアンスの異なる表現が存在します。この場合、説明の内容が『ぼんやりしている』というよりは、単に『不明瞭』であるため、'vague'がより自然です。

✖ 誤用: The concept of quantum entanglement is nebulous to me.
✅ 正用: The concept of quantum entanglement is abstruse to me.

『nebulous』は、対象が捉えどころがなく、漠然としている状態を表しますが、量子エンタングルメントのように、非常に難解で理解しがたい概念に対して使うと、その概念自体が『ぼやけている』という誤解を与えかねません。ここでは、その概念が難解であることを示す『abstruse(難解な)』が適切です。日本人は、難しい概念を説明する際に『曖昧』という言葉を使いがちですが、英語では難解さの度合いや種類に応じて表現を使い分ける必要があります。特に、専門的な内容については、より正確な語彙を選ぶことが重要です。

文化的背景

「nebulous(ネビュラス)」は、漠然とした、曖昧な状態を表す言葉ですが、その背後には、人間の認識の限界、そして科学と神秘の境界線に揺れる心の葛藤が潜んでいます。元々ラテン語の「nebula(霧、星雲)」に由来し、天文学の世界で、ぼんやりと光る星雲を指す言葉でした。この宇宙的なイメージが転じて、人間の理解を超えた、捉えどころのない概念や感情を表現するのに用いられるようになったのです。

19世紀のロマン主義文学において、「nebulous」は、理性では捉えきれない、人間の内面の複雑さを表現するのに好んで用いられました。例えば、ゴシック小説では、霧深い風景描写とともに、登場人物の曖昧な感情や、過去の因縁が「nebulous」な形で表現され、読者の不安を掻き立てました。シャーロック・ホームズの物語にも、ロンドンの霧を背景に、事件の真相が「nebulous」な状態から徐々に明らかになる過程が描かれ、読者は推理の面白さを味わいます。

現代社会においても、「nebulous」は、政治的なレトリックや企業のブランディングにおいて、意図的に曖昧さを残すために利用されることがあります。例えば、政策目標や企業のビジョンを「nebulous」に表現することで、多様な解釈を許容し、支持を広げようとする戦略です。しかし、同時に、透明性の欠如や責任の所在の曖昧さを招く可能性も指摘されています。このように、「nebulous」は、人間の認識の曖昧さを表現するだけでなく、意図的な曖昧さを作り出すための道具としても用いられているのです。

「nebulous」という言葉は、単に「曖昧」という意味だけでなく、人間の知的好奇心と、未知の世界への畏怖の念が込められています。それは、星雲のように美しく、そして捉えどころのない、人間の心の奥底を映し出す鏡のような言葉なのです。この言葉を使うとき、私たちは、理性では捉えきれない、何か大きな力に翻弄されている人間の姿を想像するかもしれません。

試験傾向

英検

準1級で語彙問題として出題される可能性あり。長文読解で抽象的な概念を説明する際に使われることも。ライティングで使う場合は、意味の曖昧さを避けるように注意。

TOEIC

Part 7の長文読解で、ビジネスシーンにおける戦略や計画の不確実性を表す際に使われることがある。ただし、他の試験に比べると頻度は低い。

TOEFL

リーディングセクションで、科学、社会科学などのアカデミックな文章で出題される可能性あり。概念や理論の曖昧さを示す際に用いられる。ライティングで使用する場合は、具体例を挙げて明確にすることが重要。

大学受験

難関大学の長文読解で出題される可能性あり。抽象的なテーマや議論を扱う文章で、内容理解を問う問題の一部として登場することがある。文脈から意味を推測する練習が必要。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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