incredible
第2音節にアクセントがあります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し開いて発音し、/ə/ は曖昧母音で、口の力を抜いて「ア」に近い音を出します。最後の /bl/ は、唇を閉じて「ブ」の準備をし、すぐに「ル」を発音すると、より自然に聞こえます。日本語の「インクレディブル」のように、全ての音をはっきり発音しないように注意しましょう。
信じられない
非常に素晴らしく、信じられないほど良いという意味。良い意味で驚きや感動を表す際に使われる。単に事実として信じがたい場合よりも、賞賛や感嘆のニュアンスが強い。
The view from the mountain top was incredible; I felt so small.
山頂からの景色は信じられないほど素晴らしかった。私はとても小さく感じたよ。
※ この例文は、雄大な自然の景色などを見て、その美しさや規模に圧倒される瞬間の「信じられないほど素晴らしい」という感動を表しています。この場合、「incredible」はポジティブな驚きや感嘆の気持ちを伝えるときに使われます。日常会話で、期待をはるかに超えるものを見たときによく使われる表現です。
She did an incredible job on her presentation, everyone was impressed.
彼女はプレゼンテーションで信じられないほど素晴らしい仕事をしたので、みんな感動していたよ。
※ ここでは、誰かの成果や努力が非常に優れていて、驚くほど素晴らしいと感じる状況を描写しています。特に、予想以上の出来栄えや、難しいことを成し遂げたことに対して「incredible」を使うと、相手への深い尊敬や称賛の気持ちが伝わります。ビジネスや学校の場で、人のパフォーマンスを褒めるときにぴったりの表現です。
This homemade cake tastes incredible; I want another piece!
この手作りケーキは信じられないくらい美味しいね。もう一切れ食べたい!
※ 食べ物や飲み物が予想をはるかに超えて美味しいと感じたときに使う「incredible」の典型的な例です。味覚に関する動詞(taste, be)と組み合わせて、「信じられないほど美味しい」という最高の褒め言葉になります。友人の家でご馳走になったり、新しいレストランで感動する料理に出会ったりしたときに、ぜひ使ってみてください。
途方もない
並外れて大きく、規模や程度が想像を絶するほどであること。しばしば、困難や苦労を伴う状況において、その度合いを強調する際に用いられる。
The pizza at that new restaurant was incredible; I want to eat it again soon.
あの新しいレストランのピザは途方もなく(信じられないほど)美味しかったよ。すぐにまた食べたいな。
※ この例文では、食べたものの味が想像をはるかに超えて美味しかった、という感動を表しています。「incredible」は、食べ物や飲み物が「信じられないほど美味しい」と感じたときに、日常会話でよく使われます。思わず「もう一度食べたい!」と感じるほどの、特別な美味しさが伝わるシーンです。
We saw an incredible sunset over the ocean yesterday evening.
昨日の夕方、私たちは海に沈む途方もなく(信じられないほど)美しい夕日を見ました。
※ ここでは、目の前に広がる景色が、想像を超えるほどに壮大で美しかった、という驚きと感動を描写しています。「incredible」は、自然の風景、特に夕日や星空、山々など、心を奪われるような「信じられないほど美しい」光景を表現するのにぴったりです。その場に立ち尽くすような感動が伝わります。
His performance in the piano competition was truly incredible.
彼のピアノコンクールでの演奏は本当に途方もなかった(信じられないほど素晴らしかった)。
※ この例文は、人の才能や技術、努力がもたらした成果が、予想をはるかに超えて素晴らしかった、という称賛を表しています。「incredible」は、スポーツ選手のプレイ、アーティストのパフォーマンス、誰かの達成など、「信じられないほど優れている」「驚くべき」と感じたときに使われます。「truly」を加えることで、その感動が本物であることを強調しています。
コロケーション
信じられないような偉業、離れ業
※ 「feat」は、特に技術や体力、知力を要する偉業や功績を指します。「incredible feat」は、その偉業が信じられないほど素晴らしい、あるいは達成が困難であったことを強調します。スポーツ、科学、芸術など、様々な分野での並外れた成果に対して使われます。例えば、オリンピックでの新記録樹立や、長年の研究の末の画期的な発見などが該当します。フォーマルな場面でも使用されます。
信じられないほどの幸運
※ 予想外の幸運、あるいはありえないような幸運に恵まれた状況を指します。宝くじに当たる、事故に遭ったが無傷だった、などの状況が当てはまります。日常会話でよく使われる表現で、羨望や驚きの気持ちを込めて使われることが多いです。類似表現に「unbelievable luck」がありますが、「incredible luck」の方がやや感情的なニュアンスが強いです。
信じられないほどの美しさ
※ 人、風景、芸術作品など、あらゆる対象の美しさを強調する際に用いられます。単に美しいだけでなく、言葉では表現しきれないほどの、圧倒的な美しさを表します。例えば、息をのむような絶景や、完璧なプロポーションの人物などを形容する際に使われます。「stunning beauty」や「exquisite beauty」も同様の意味で使えますが、「incredible beauty」は、その美しさに驚きや感動が伴うニュアンスを含みます。
信じられないほどの価値、掘り出し物
※ 商品の価格、サービスの質、投資のリターンなどが、期待をはるかに上回る場合に用いられます。特に、価格の割に品質が高い場合や、投資額以上の利益が得られた場合に用いられます。ビジネスシーンでよく使われる表現で、お得感やコストパフォーマンスの高さを強調する際に有効です。「amazing value」や「unbeatable value」も類似表現として使えます。
信じられないほどの強さ、並外れた力
※ 物理的な力強さだけでなく、精神的な強さや回復力を指す場合もあります。肉体的な強さであれば、常人には持ち上げられないものを軽々と持ち上げる、といった状況が該当します。精神的な強さであれば、困難な状況に直面しても決して諦めない、といった状況が該当します。スポーツ、ビジネス、個人的な試練など、様々な場面で使われます。類義語としては「remarkable strength」や「extraordinary strength」が挙げられます。
信じられないほどの速さ、驚異的な速度
※ 通常では考えられないほどの速さを表します。乗り物、スポーツ選手、プロセスの進行など、様々な対象の速度を形容する際に用いられます。例えば、新幹線やF1カーのスピード、短距離走選手の記録更新などが該当します。ビジネスシーンでは、プロジェクトの迅速な完了や、市場への迅速な対応などを表す際に用いられます。類義語としては「astonishing speed」や「blazing speed」が挙げられます。
ほとんど信じられない、信じがたいほど
※ 何かが非常に珍しい、驚くべき、または予想外であることを表します。完全には信じられないものの、可能性を否定できない場合に用いられます。ニュース記事、科学的な発見、個人的な経験など、様々な文脈で使用されます。類似表現としては、「hard to believe」や「difficult to fathom」が挙げられます。この表現は、ある程度の懐疑的なニュアンスを含んでいるため、完全に肯定的な意味合いで使用する際には注意が必要です。
使用シーン
学術論文やプレゼンテーションで、データや結果の特異性や重要性を強調する際に用いられます。例:統計分析の結果が「信じられないほど高い相関関係を示した」と記述する場合や、研究対象の「途方もない潜在能力」について議論する場合などが考えられます。フォーマルな文体で使用されます。
ビジネスシーンでは、プレゼンテーションや報告書で、業績や成果の大きさ、または市場の潜在的な可能性を強調する際に使用されることがあります。例:新規プロジェクトの「信じられないほどの成功」を報告する、あるいは「途方もない市場規模」について言及する場合など。ただし、日常的なビジネス会話では、より直接的な表現が好まれる傾向があります。
日常会話では、驚きや感嘆を表す際に広く使用されます。例:「信じられないほど美味しい料理だった」「あの映画は途方もなく面白かった」など、ポジティブな感情を強調する場面でよく用いられます。口語的な表現であり、友人や家族とのカジュアルな会話で頻繁に耳にするでしょう。
関連語
類義語
信じられない、という意味で、良い意味でも悪い意味でも使われる。日常会話で非常によく使われる。 【ニュアンスの違い】"incredible"と非常に近い意味を持つが、"unbelievable"は文字通り「信じられない」という驚きや疑念のニュアンスが強い。"incredible"はより肯定的な驚きや賞賛を表すことが多い。 【混同しやすい点】どちらも「信じられない」という意味だが、文脈によって肯定的な意味合いが強いか、中立的または否定的な意味合いを含むかが異なる点に注意。例えば、"unbelievable mistake"は信じられないような誤り、つまり非常に大きな誤りを意味する。
驚くほど素晴らしい、驚嘆すべき、という意味。良い意味での驚きを表し、日常会話やカジュアルな場面で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"incredible"と同様に肯定的な意味合いが強いが、"amazing"はより感情的な高揚や興奮を伴うことが多い。対象は人、物、出来事など幅広い。 【混同しやすい点】"incredible"が事実に基づいた驚きを表すのに対し、"amazing"はより主観的な感情に基づく驚きを表すことが多い。例えば、"incredible achievement"は客観的に見て信じられないような偉業、"amazing performance"は感動的なパフォーマンスを意味する。
並外れた、異常な、という意味。普通ではない、非常に優れている、という意味合いを含む。フォーマルな場面や書き言葉でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"incredible"よりも客観的な評価のニュアンスが強く、ある基準や標準から逸脱していることを強調する。人、物、能力などに対して使われる。 【混同しやすい点】"incredible"が驚きや信じられない気持ちを表すのに対し、"extraordinary"は単に普通ではない、優れているという客観的な評価を表す。例えば、"incredible story"は信じられないような話、"extraordinary talent"は並外れた才能を意味する。
注目に値する、著しい、という意味。良い意味で特筆すべき点があることを表す。ビジネスや学術的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"incredible"よりも冷静で客観的な印象を与える。何かの成果や進歩を評価する際に使われることが多い。 【混同しやすい点】"incredible"が感情的な驚きを表すのに対し、"remarkable"は冷静な評価に基づく称賛を表す。例えば、"incredible recovery"は信じられないような回復、"remarkable progress"は著しい進歩を意味する。
驚異的な、並外れた、という意味。非常に優れていて、普通では考えられないような結果や能力を示す。スポーツやエンターテイメントの分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"incredible"よりも強い感情的な響きを持ち、非常に稀で特別なことを強調する。しばしば、記録や実績といった具体的な成果と結びつけて使われる。 【混同しやすい点】"incredible"が単に信じられない気持ちを表すのに対し、"phenomenal"は具体的な成果や記録を伴う驚異的な能力や結果を表す。例えば、"incredible luck"は信じられないような幸運、"phenomenal performance"は驚異的なパフォーマンスを意味する。
- miraculous
奇跡的な、信じられないような、という意味。文字通り奇跡が起きたかのような状況や出来事を表す。宗教的な文脈や、科学的に説明できないような出来事に対して使われる。 【ニュアンスの違い】"incredible"よりも強い非現実感や神秘的なニュアンスを持つ。通常、科学的な説明が困難な出来事や、非常に幸運な出来事を指す。 【混同しやすい点】"incredible"が単に信じられない気持ちを表すのに対し、"miraculous"は文字通り奇跡が起きたかのような状況を表す。例えば、"incredible coincidence"は信じられないような偶然、"miraculous recovery"は奇跡的な回復を意味する。
派生語
名詞で『信用性』や『信頼性』を意味します。形容詞 incredible(信じられない)から派生し、抽象的な概念を表す名詞語尾『-ility』が付加された形です。ビジネスや報道、学術論文などで、情報や人物の信頼度を評価する際に頻繁に用いられます。例:『その証言のcredibilityは低い』
- incredulous
『疑い深い』や『信じようとしない』という意味の形容詞。incredibleから派生し、性質や傾向を表す『-ous』が付加された形です。人の表情や態度を表す際に用いられ、日常会話や文学作品でよく見られます。例:『彼はincredulousな目で私を見た』
『信条』や『教義』を意味する名詞。語源は『信じる(believe)』という意味のラテン語『credere』に由来し、incredibleの語源と共通です。ある集団や個人が信じる根本的な原則や信念体系を指し、宗教、政治、哲学などの文脈で用いられます。例:『民主主義のcreed』
反意語
『信用できる』や『信頼できる』という意味の形容詞。incredibleとは接頭辞『in-(否定)』の有無によって意味が反転しています。情報、証言、人物などが信頼に値するかどうかを評価する際に用いられ、日常会話からビジネス、報道まで幅広い文脈で使用されます。例:『credibleな情報源』
- believable
『信じられる』という意味の形容詞。direct antonymではないものの、incredibleの『信じがたい』という意味と対照的に、物語や説明などが受け入れ可能であることを示します。日常会話で広く使われ、フィクション作品の評価などにも用いられます。例:『believableなストーリー展開』
語源
"Incredible"は、「信じられない」という意味ですが、その語源はラテン語に遡ります。この単語は、否定を表す接頭辞 "in-"(~でない)と、「信じる」を意味する "credibilis" から構成されています。"Credibilis" は、さらに "credere"(信じる)という動詞に由来し、これは「心に置く、信頼する」といった意味合いを持ちます。つまり、"incredible" は文字通りには「信じることができない」という意味合いです。日本語で例えるなら、「度肝を抜かれる」や「ありえない!」といった驚きや否定の感情を伴う状況を表す際に使われます。身近な例としては、マジックショーの驚くべきパフォーマンスを見たときに「信じられない!」と言う感情が、この単語のニュアンスに近いでしょう。
暗記法
「信じられない」は、単なる否定ではなく、畏敬の念の表れ。かつて人々は、超自然的な奇跡や神の力を「信じられない」と表現し、畏れ敬った。科学が発展した現代では、その対象は人間の偉業へと変化。しかし根底にあるのは、常識を超越した驚きへの感動だ。言葉を超えた感情を伝え、想像力と創造性を刺激する、それが「incredible」の奥深さ。
混同しやすい単語
『incredible』と『credible』は、接頭辞 'in-' の有無が異なるだけで、スペルも発音も非常に似ています。'credible' は『信用できる』という意味で、'incredible'(信じられない)と反対の意味になり得ます。日本人学習者は、文脈に応じてどちらの単語が適切かを慎重に判断する必要があります。接頭辞 'in-' は否定の意味を持つことが多いですが、'inflammable' のように例外もあるため注意が必要です。
『incredible』と『ingratitude』は、どちらも接頭辞 'in-' で始まり、語尾も似ているため、スペルミスや発音の混同が起こりやすいです。'ingratitude' は『恩知らず』という意味で、意味は全く異なります。音節数も異なるため、発音の際には注意が必要です。語源的に、'gratitude'(感謝)に否定の接頭辞 'in-' がついた形であることを意識すると覚えやすいでしょう。
『incredible』と『edible』は、語尾が '-ible' で共通しており、スペルが似ています。'edible' は『食べられる』という意味で、文脈が全く異なります。発音も異なりますが、早口で話されると聞き間違える可能性があります。ラテン語の 'edere'(食べる)に由来することを覚えておくと、意味の区別に役立ちます。
『incredible』と『incredulous』は、どちらも 'incred-' という共通の語幹を持ち、スペルも似ています。'incredible' が『信じられないような』という意味であるのに対し、'incredulous' は『疑い深い』という意味です。'incredible' は物事を形容するのに対し、'incredulous' は人の態度や表情を形容することが多いです。語尾の違い(-ible vs. -ulous)を意識すると区別しやすくなります。
『incredible』と『invariable』は、接頭辞 'in-' で始まり、スペルの一部が共通しているため、混同される可能性があります。'invariable' は『不変の』という意味で、数学や科学の分野でよく使われます。発音も異なりますが、早口で話されると聞き間違える可能性があります。'variable'(変数)に否定の接頭辞 'in-' がついた形であることを意識すると、意味の区別に役立ちます。
『incredible』の中に 'credit' の文字が含まれているため、スペルを覚える際に 'credit' と混同する可能性があります。'credit' は『信用』や『功績』という意味で、金融やビジネスの分野でよく使われます。'incredible' と 'credit' は意味が全く異なりますが、語源的には関連があります(どちらもラテン語の 'credere'(信じる)に由来します)。
誤用例
「incredible」は非常に素晴らしいという意味ですが、しばしば「信じられないほど大量」というニュアンスを含みます。そのため、食事の感想として使う場合、「美味しかったから全部食べた」というストレートな表現よりも、「美味しかったけれど、全部食べきれなかった」のように、量的な側面を意識した表現の方がより自然です。日本人は「美味しい=全部食べる」という発想に繋がりやすいですが、英語では、美味しさと完食できるかは必ずしもイコールではありません。特に「incredible」を使う場合は、そのニュアンスを考慮しましょう。
「incredible」は「信じられないほど素晴らしい」という意味合いが強く、良い意味で驚きを表す際に適しています。一方、「信じられない」という事実に純粋に驚愕している場合は、「unbelievable」の方が適切です。日本人は「信じられない=incredible」と直訳しがちですが、試験に合格したという事実に単に驚いている場合は、「unbelievable」を使用することで、よりニュアンスが伝わります。また、「incredible」は、結果の素晴らしさに対して使うことが多いです。
「incredible」は「信じられないほどの」という意味合いが強く、謙虚さを表現する際に使用すると、皮肉や誇張表現と捉えられる可能性があります。謙虚さを褒める場合は、「genuine humility(心からの謙虚さ)」のように、より誠実な印象を与える言葉を選ぶ方が適切です。日本人は「控えめな態度=incredible」と捉えがちですが、英語では、謙虚さは内面から滲み出るものであり、それを強調しすぎると不自然に聞こえることがあります。そのため、「humility」のような、より内面的な性質を表す言葉を使用しましょう。
文化的背景
「incredible」は、信じがたいほどの素晴らしさや、並外れた才能を意味しますが、その根底には、かつては超自然的な力への畏怖や、常識を超越した存在への驚嘆がありました。この言葉は、単に「信じられない」という事実を述べるだけでなく、語り手自身が圧倒され、言葉を失うほどの感情を表現する際に用いられます。
中世のヨーロッパにおいて、「信じられない」出来事は、しばしば神の奇跡や悪魔の仕業と結び付けられていました。人々は、自然現象や人間の能力を理解する手段を持たなかったため、それを「信じられない」ものとして、宗教的な解釈を与えたのです。例えば、難病を克服した人物は「信じられない」奇跡の賜物とされ、卓越した才能を持つ芸術家や科学者は、神から授けられた「信じられない」才能の持ち主とみなされました。この文脈において、「incredible」は、人間を超越した力への畏敬の念と、その力を通して現れる驚異的な出来事に対する賛美の念を表現する言葉だったのです。
時代が下り、科学技術が発展し、人々の知識が深まるにつれて、「incredible」の意味合いも変化していきました。超自然的な解釈が薄れ、代わりに、人間の努力や創意工夫によって達成された偉業に対して使われることが増えたのです。例えば、革新的な発明や、前人未到の記録を達成したスポーツ選手は、「incredible」な存在として称賛されました。しかし、その根底にある「常識を超越した」というニュアンスは変わらず、語り手は、その偉業に対して深い感銘を受け、言葉では表現しきれないほどの感動を覚えるのです。
現代においては、「incredible」は、日常会話でも頻繁に使われる言葉となりました。しかし、その背後には、かつての超自然的な力への畏怖や、常識を超越した存在への驚嘆といった文化的背景が潜んでいます。この言葉を使うとき、私たちは、単に「信じられない」という事実を述べるだけでなく、語り手自身が圧倒され、言葉を失うほどの感情を表現しているのです。「Incredible」は、人間の想像力と創造性の限界を押し広げる力への賛辞であり、同時に、未知なるものへの探求心を刺激する言葉でもあるのです。
試験傾向
1. 出題形式: 主に語彙問題(短文空所補充)、長文読解。リスニングでの出題は稀。
2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題。
3. 文脈・例題の特徴: 幅広いトピックで出題されるが、ノンフィクション系の文章(科学、歴史、社会問題など)でよく見られる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「信じられないほど素晴らしい/すごい」という意味を基本として、類義語(remarkable, amazing, extraordinary)とのニュアンスの違いを理解することが重要。接頭辞in-が持つ否定の意味合いを理解し、反対語(credible)との関連性も意識すると良い。
1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 6(長文穴埋め)、Part 7(長文読解)で登場する可能性あり。
2. 頻度と級・パート: 全パートを通して中程度の頻度。特にビジネス関連の長文で稀に見られる。
3. 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(業績、成果、技術革新など)や観光関連の文書で使われることが多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。類義語(impressive, exceptional)との使い分けや、ビジネスシーンでの適切な使用法を理解しておくことが望ましい。
1. 出題形式: リーディングセクション(長文読解)で頻出。ライティングセクションでの使用も可能。
2. 頻度と級・パート: 高頻度。アカデミックな文章でよく使われる。
3. 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会学など、アカデミックなトピックで多く見られる。客観的な事実に基づいて議論を展開する文章で使われることが多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 単なる「信じられない」という意味だけでなく、「驚くべき」「並外れた」といったニュアンスを理解することが重要。客観的なデータや事例と組み合わせて使用することで、説得力を高めることができる。
1. 出題形式: 主に長文読解。文脈推測や内容一致問題で問われることが多い。稀に自由英作文での使用も考えられる。
2. 頻度と級・パート: 大学によって異なるが、難関大学ほど出題頻度が高い傾向にある。
3. 文脈・例題の特徴: 幅広い分野の文章で出題されるが、評論文や物語文でよく見られる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を正確に把握する能力が重要。類義語(unbelievable, amazing)との使い分けや、文章全体のテーマとの関連性を意識することが望ましい。また、反意語(credible)を理解しておくことも役立つ。