enlist
第2音節にアクセントがあります。/ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を少し横に引いて発音する短い母音です。『l』は舌先を上の歯の裏につけて発音し、その状態からすぐに次の /ɪ/ へ移行します。最後の /st/ は、日本語話者には発音しにくい子音連結ですが、/s/ と /t/ を続けて発音するイメージで練習しましょう。
専門的な内容に関するご注意
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入隊する
自発的に軍隊や組織に加わること。愛国心や義務感、キャリアアップなどの動機が背景にあることが多い。強制的な徴兵とは異なるニュアンス。
After graduation, she decided to enlist in the Navy.
卒業後、彼女は海軍に入隊することを決めました。
※ 高校や大学の卒業という節目に、自ら進んで軍隊(ここでは海軍)に入隊する決意を表す典型的な場面です。未来への希望や、新たな挑戦への意欲が感じられます。「in the Navy」のように、入隊する部隊を具体的に示すと、より明確になります。
His older brother chose to enlist to serve his country.
彼の兄は国に奉仕するために入隊することを選びました。
※ 国のために奉仕するという、入隊のよくある理由を表しています。愛国心や責任感といった、個人的な動機が背景にあることが伝わります。「to serve...」は「~するために」という目的を表す不定詞で、入隊の目的を説明する際に使われます。
Many young people enlist to gain valuable skills and training.
多くの若者が、価値あるスキルと訓練を得るために入隊します。
※ 現代において、軍隊が提供する実践的なスキルや専門的な訓練を目的として入隊する、現実的な選択肢を示しています。単に兵役としてだけでなく、将来のキャリアアップのために軍隊を選ぶ若者の姿が想像できます。「gain valuable skills」は「価値あるスキルを習得する」という意味です。
協力してもらう
ある目的を達成するために、人や組織の支援や協力を得ることを意味する。しばしば、広範な支持を集めるニュアンスを含む。
My mom needed help baking cookies for the party, so she enlisted my sister to mix the dough.
母はパーティー用のクッキーを焼くのに手助けが必要だったので、妹に生地を混ぜるのを手伝ってもらいました。
※ この例文では、お母さんが忙しい中、妹にクッキー作りの手伝いを「お願いして協力してもらう」温かい家庭の情景が目に浮かびます。「enlist A to do B」(AにBをしてもらうために協力を求める)という形で、身近な人に助けを求める際によく使われる典型的な使い方です。
To clean up the park, we decided to enlist volunteers from our neighborhood.
公園を掃除するために、私たちは近所の人たちからボランティアを募ることにしました。
※ 地域の人々が協力して公園をきれいにする、明るい共同作業の風景を描いています。「enlist」は、このように多くの人やグループから協力を「募る」場合によく使われます。特に、何らかの目的のために参加者を募る場面で自然な表現です。
The team needed fresh ideas, so they decided to enlist a new designer for the project.
チームは新鮮なアイデアを必要としていたので、プロジェクトのために新しいデザイナーに協力を求めることにしました。
※ この例文は、チームが現状を打破するために、外部の専門家(デザイナー)に協力を「要請する」ビジネスシーンを想像させます。特定のスキルや知識を持つ人に、プロジェクトや課題解決のために参加してもらう場合によく使われる「enlist」の典型的な使い方です。
コロケーション
~の助けを借りる、~に協力を求める
※ 「enlist」は元々「兵士を募る」という意味ですが、比喩的に「(人や組織の)協力を得る」という意味で広く使われます。特に、専門的な知識やスキルを持つ人の協力を得たい場合に適しています。構文は "enlist the help of [人/組織]" で、ビジネスシーンやプロジェクトなどで頻繁に使われます。類似表現として "seek assistance from" がありますが、"enlist" はより積極的に協力を求めるニュアンスがあります。
~への支持を集める、~を支持してもらう
※ 政策、提案、運動などに対する支持を広げたい時に使われる表現です。「enlist」が持つ「組織化する」というニュアンスが、支持者を「集めて組織する」イメージに繋がります。政治的な文脈や、慈善活動、社内改革など、様々な場面で使用されます。フォーマルな響きがあり、口語よりは書き言葉に適しています。例文: "The organization is trying to enlist support for its new initiative."
陸軍/海軍/空軍に入隊する
※ "enlist"の文字通りの意味で、軍隊に入隊することを指します。特定の軍隊(陸軍、海軍、空軍など)を明示する場合に使われます。より一般的な「入隊する」は"join the army"などですが、"enlist"は、よりフォーマルな印象を与えます。歴史的な背景を考えると、自発的に兵士になるニュアンスが強く、徴兵とは区別されます。
~のサービスを利用する、~に業務を委託する
※ 専門的なサービスや技能を持つ人(弁護士、コンサルタント、技術者など)に業務を依頼する際に用います。「enlist」は、単にサービスを「使う」だけでなく、相手を「組織の一員として迎え入れる」ような、ある程度の関係性を伴うニュアンスがあります。ビジネスシーンでよく使われ、契約やプロジェクトベースでの依頼を意味することが多いです。
入隊させられる、巻き込まれる
※ "enlist"は受動態でも使われ、自らの意志ではなく、何らかの状況や他者の働きかけによって、ある活動や組織に「巻き込まれる」という意味合いを持ちます。例えば、"He was enlisted in the conspiracy without his knowledge."(彼は知らぬ間に陰謀に巻き込まれた)のように使われます。ネガティブな意味合いで使われることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。文脈によっては、予期せぬ幸運な展開で重要な役割を担うことになる、といった意味にもなりえます。
味方を集める、同盟者を募る
※ 主に政治や外交の文脈で、共通の目的を達成するために協力してくれる人々や国々を募ることを指します。「ally(同盟国、協力者)」という言葉が示すように、戦略的な協力関係を築くニュアンスがあります。ビジネスにおいても、競合他社に対抗するために、他の企業と連携する場合などに使用されます。
ボランティアを募る
※ 慈善活動、地域活動、イベントなどで、無償で協力してくれる人々を募集することを意味します。「enlist」は、単に人を集めるだけでなく、その活動の重要性を訴え、共感を呼ぶことで、人々の自発的な参加を促すニュアンスがあります。ポスターやウェブサイトなどで、ボランティア募集の告知をする際に用いられます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、特定の意見や行動への支持を「得る」「集める」という意味合いで使われます。例えば、「研究者は、その仮説を支持するために、追加の証拠を集める必要があった (The researchers needed to enlist additional evidence to support their hypothesis)」のように、研究活動の文脈で登場します。また、歴史学においては、「協力を得る」という意味で、特定の勢力や人物が別の勢力や人物の協力を得て目的を達成する状況を説明する際に用いられます。
ビジネスシーンでは、プロジェクトやタスクのために、専門的な知識やスキルを持つ人材の協力を「要請する」「求める」という意味合いで使われます。例えば、「プロジェクトを成功させるために、外部のコンサルタントの協力を得る必要がある (We need to enlist the help of external consultants to ensure the success of the project)」のように、比較的フォーマルな文脈で使用されます。日常的な会話よりは、計画書や報告書などの文書で見かけることが多いでしょう。
日常会話ではあまり使われませんが、ボランティア活動や地域活動への参加を呼びかける際に、「参加を募る」「協力を求める」という意味で使われることがあります。例えば、「地域の清掃活動に参加してくれる人を募集しています (We are enlisting volunteers for the community cleanup)」のように、ややフォーマルな場面で使われることが多いです。ニュース記事や公共広告などで見かける程度でしょう。
関連語
類義語
主に軍隊、企業、組織などが、新しいメンバーを募集・採用するという意味。人材獲得の文脈で広く使用される。 【ニュアンスの違い】"enlist"は自発的な参加を促すニュアンスが強いが、"recruit"はより組織的な採用活動を指す。対象も"enlist"がボランティアや兵士に限定されるのに対し、"recruit"は従業員、会員など幅広い。 【混同しやすい点】"enlist"は軍隊への入隊という特定の意味合いが強いのに対し、"recruit"はより一般的な採用活動を指すため、文脈によって使い分ける必要がある。また、"recruit"は名詞としても使用可能(新入社員など)。
学校、コース、プログラムなどに登録・入学するという意味。教育関連の文脈で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"enlist"がより積極的な参加や貢献を意味するのに対し、"enroll"は単に名簿に登録するというニュアンスが強い。また、"enlist"は組織全体への貢献を意味するのに対し、"enroll"は個人的な学習やスキルアップを目的とする。 【混同しやすい点】"enlist"が軍隊や政治的な活動に関連付けられることが多いのに対し、"enroll"は教育機関や習い事など、より個人的な登録行為を指す。対象が組織かプログラムかで区別すると良い。
兵士や人々を招集・集合させるという意味。軍事的な文脈や、緊急時の集合を指示する際に使われる。 【ニュアンスの違い】"enlist"が個人の意思による参加を促すのに対し、"muster"はより強制的なニュアンスを含む。緊急時や命令系統に基づく招集に使われることが多い。 【混同しやすい点】"muster"は自動詞としても他動詞としても使用可能だが、"enlist"は通常他動詞として使われる。また、"muster"は名詞として「点検」や「集合」の意味も持つ。
説得や働きかけによって、ある行動や感情を引き起こさせるという意味。ビジネスや学術的な文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"enlist"が賛同や協力を求めるニュアンスがあるのに対し、"induce"はより間接的な方法で影響を与えることを意味する。また、"induce"は必ずしもポジティブな結果をもたらすとは限らない。 【混同しやすい点】"enlist"は自発的な参加を促すのに対し、"induce"は必ずしも相手の意思を尊重するとは限らない。倫理的な観点から、"induce"の使用には注意が必要。
確保する、獲得するという意味。人材、資金、契約などを得る際に使用される。 【ニュアンスの違い】"enlist"が協力を得ることに重点を置くのに対し、"secure"はより客観的な資源や権利の獲得を意味する。また、"secure"は必ずしも相手の同意を必要としない場合がある。 【混同しやすい点】"enlist"は人に対する働きかけを意味するのに対し、"secure"は物や権利など、より広範な対象を獲得することを指す。文脈によって使い分ける必要がある。
相手を口説く、歓心を買うという意味。恋愛やビジネスの文脈で、相手を惹きつけるために使われる。 【ニュアンスの違い】"enlist"が協力や参加を求めるフォーマルな表現であるのに対し、"woo"はより親密で感情的な関係を築こうとするニュアンスが強い。また、"woo"は相手を喜ばせるための努力を強調する。 【混同しやすい点】"enlist"が組織的な活動への参加を促すのに対し、"woo"は個人的な関係を築くことを目的とする。文脈によって、真剣さの度合いが大きく異なる。
派生語
- enlistment
『入隊』『志願』を意味する名詞。動詞『enlist』に名詞化の接尾辞『-ment』が付加され、行為や状態を表す。軍事関連の文脈で頻繁に使われるほか、比喩的に『支持を得ること』を指す場合もある。
- listed
『登録された』『記載された』という意味の形容詞。動詞『enlist』の過去分詞形であり、受動的な意味合いを持つ。例えば、『上場企業 (listed company)』のように、公式なリストに登録されている状態を示す。
- enlisting
『入隊すること』『協力を求めること』を意味する現在分詞形。動詞『enlist』に進行形を作る接尾辞『-ing』が付加された形であり、活動やプロセスを示す。例えば、『enlisting support (支持を集めること)』のように使われる。
反意語
『除隊させる』『解放する』という意味。軍隊からの解放を意味し、『enlist(入隊する)』とは正反対の行為を示す。比喩的に『義務から解放する』という意味でも使われる。
『撤退する』『取り下げる』という意味。『enlist』が積極的に参加・加入する意味合いを持つ一方、『withdraw』はそこから離脱することを意味する。軍事的な文脈だけでなく、プロジェクトからの撤退など幅広い場面で使用される。
『辞任する』という意味。『enlist』がある組織や活動に自ら参加するのに対し、『resign』はその立場から自ら退くことを意味する。主に役職や地位から離れる際に用いられ、ビジネスや政治の文脈でよく見られる。
語源
「enlist」は、古フランス語の「en-」(中に、〜にする)と「liste」(リスト)が組み合わさった「enliste」に由来します。さらに遡ると、ゲルマン祖語の「*lista」(端、縁)にたどり着きます。中世ラテン語では「lista」は「リスト、一覧表」を意味し、人をリストに「加える」ことで、組織、特に軍隊に「入隊させる」「登録する」という意味合いが生まれました。現代英語では、文字通りに名簿に載せるだけでなく、広く「協力してもらう」「支持を得る」という意味でも使われます。例えば、プロジェクトへの参加者を募る際に「enlist volunteers」と言うように、誰かを特定の目的のために「リストに加える」というイメージが根底にあります。
暗記法
「enlist」は、ただ登録するだけでなく、理想や国家への献身を意味する言葉。戦時下のポスターで「enlist」が呼びかけられた背景には、愛国心や義務感を刺激し、人々を駆り立てる意図がありました。文学では、入隊が人生の転換点として描かれることも。現代では、政治活動や企業への貢献も意味しますが、常に良い意味だけではありません。背景にある社会状況を理解し、言葉を選ぶことが重要です。
混同しやすい単語
『enlist』と語頭の母音が異なり、アクセントの位置も異なりますが、語尾の 'list' の部分が共通しているため、発音を聞き間違えたり、スペルを混同したりすることがあります。『insist』は『主張する』という意味の動詞で、意味も大きく異なります。日本人学習者は、語頭の母音とアクセントの位置を意識して区別する必要があります。
『enlist』の後半部分と完全に一致する単語です。発音も一部共通するため、文脈によっては混同される可能性があります。『list』は『一覧表』や『リスト』という意味の名詞、または『一覧にする』という意味の動詞です。'en-'という接頭辞があるかないかで意味が大きく変わることを意識しましょう。接頭辞は、単語の意味を理解する上で重要な手がかりになります。
『enlist』とスペルが似ており、特に語頭の 'el-' と 'en-' は視覚的に混同しやすいです。発音も一部似ていますが、アクセントの位置が異なります。『elicit』は『(情報などを)引き出す』という意味の動詞で、意味も異なります。'e-' や 'en-' で始まる単語はたくさんあるので、それぞれの意味とスペルを正確に覚えることが重要です。
『enlist』と発音が一部似ている上、語尾の '-list' の部分が共通しているため、特に会話中には聞き間違えやすい可能性があります。『analyst』は『分析家』という意味の名詞で、意味は全く異なります。単語全体の発音を意識し、文脈から判断することが重要です。
『enlist』と語頭の 'en-' が共通しており、スペルが似ているため、視覚的に混同しやすいです。発音も一部似ていますが、『entrust』は『委託する』という意味の動詞で、意味は異なります。'trust' という単語を知っていれば、『en-』が付くことで意味が変化することを理解しやすくなります。このように、知っている単語をベースに新しい単語を覚えるのも有効な学習方法です。
『enlist』とはスペルと発音は大きく異なりますが、接頭辞の 'in-' と 'en-' が似ているため、混同してしまう可能性も考えられます。『inlet』は『入り江』という意味の名詞で、意味は全く異なります。接頭辞は意味を区別する上で重要な要素であり、それぞれの接頭辞が持つ意味を理解することで、単語の理解が深まります。
誤用例
『enlist』は、軍隊や組織への『入隊』や『参加』を募る意味合いが強く、個人の協力を求める場合には不自然です。日本語の『協力を得る』という表現から直訳すると、つい『enlist』を選んでしまいがちですが、ここでは『solicit』(懇願する、求める)や『seek』(求める)がより適切です。英語では、相手に何かを求める際に、その関係性や状況に応じた適切な動詞を選ぶことが重要です。安易な直訳は避けましょう。
『enlist』は、自発的な意志に基づいて組織や活動に参加するイメージが強く、例えばボランティア活動や軍隊への入隊などが該当します。委員会への参加は、任命や推薦によって行われる場合が多く、この場合は『enroll』(登録する、名簿に載せる)がより適切です。日本人が『〜として加える』という表現をそのまま英語にしようとすると、つい『enlist as』という形にしてしまいがちですが、英語では、その参加形態や経緯に応じて適切な動詞を選ぶ必要があります。組織への参加形態を意識することが重要です。
『enlist』は、基本的に『人』が主語になり、組織や活動への参加を促す場合に用いられます。魅力や感情などが人を『enlist』することは通常ありません。ここでは『captivate』(魅了する)が適切です。日本語では『〜に引き込まれる』という表現を使いがちですが、英語では、感情や魅力が人に与える影響を表現する際には、より具体的な動詞を選ぶ必要があります。文化的な背景として、英語では感情や影響をより能動的に表現する傾向があります。
文化的背景
「enlist」は、単なる登録以上の意味を持ち、しばしば国家や理想への献身、自己犠牲を伴う「志願」という行為を象徴します。特に軍隊への入隊という文脈においては、個人の自由意志による決断でありながら、同時に共同体への義務を果たすという二面性を内包しています。
「enlist」が持つ文化的背景を考える上で、第一次世界大戦や第二次世界大戦におけるプロパガンダポスターは重要な手がかりとなります。これらのポスターでは、「Uncle Sam wants you!」のように、国家が擬人化された形で若者たちに「enlist」を呼びかけました。これは、単に人員を募集するだけでなく、愛国心や義務感を刺激し、若者たちを「正義」のための戦いに駆り立てるものでした。この時代の「enlist」は、英雄的な行為であり、名誉と犠牲の象徴として強く印象付けられました。文学作品においても、若者が「enlist」を決意する場面は、成長や自己発見の物語として描かれることがありました。例えば、戦場での友情や苦難を通して、主人公が人間として成長していく姿は、「enlist」という行為が単なる入隊ではなく、人生の転換点となる出来事であることを示唆しています。
現代においては、「enlist」のニュアンスはより多様化しています。軍隊への入隊だけでなく、政治運動や社会活動への参加を意味することもあります。例えば、環境保護団体への参加や、人権擁護活動への貢献なども、「enlist」という言葉で表現されることがあります。この場合、「enlist」は、特定の組織や団体への登録だけでなく、共通の目標に向かって積極的に行動することを意味します。また、企業においては、従業員のエンゲージメントを高めるために、「enlist」という言葉が使われることもあります。これは、従業員が単に業務をこなすだけでなく、企業の理念や目標に共感し、自発的に貢献することを促すものです。
しかし、「enlist」には、常にポジティブな意味合いだけが含まれているわけではありません。歴史的には、貧困や差別から逃れるために、やむを得ず軍隊に「enlist」する人々も存在しました。また、プロパガンダによって誤った情報に基づいて「enlist」させられた人々もいます。したがって、「enlist」という言葉を使う際には、その背後にある社会的・政治的背景を考慮し、慎重に言葉を選ぶ必要があります。重要なのは、「enlist」が単なる登録行為ではなく、個人の意思決定と社会的な状況が複雑に絡み合った行為であることを理解することです。
試験傾向
1. 出題形式: 語彙問題、長文読解
2. 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、歴史、軍事など硬めのテーマで、「参加する」「入隊する」の意味で使われることが多い。同意語問題で recruit, join などと並んで出題される。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「〜に賛同する」「〜の協力を得る」といった意味も重要。自動詞/他動詞の区別、目的語によって意味が変わる点に注意。
1. 出題形式: Part 5 (短文穴埋め), Part 7 (長文読解)
2. 頻度と級・パート: TOEIC L&R でたまに出題。特にビジネス文書(契約書、提案書)などで見られる。
3. 文脈・例題の特徴: 主に「(サービスやプログラムへの)登録を促す」という意味合いで使われる。マーケティング関連の文章でよく見られる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「登録する」「加入する」の意味合いで、register, subscribe との区別を意識する。文脈から適切な意味を判断できるようにする。
1. 出題形式: リーディングセクション
2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で稀に出題
3. 文脈・例題の特徴: 歴史、社会学、政治学など、学術的なテーマで、「参加する」「協力を得る」の意味で使われる。集団や組織への参加を表す文脈が多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: フォーマルな語彙であり、日常会話ではあまり使われない。同意語の recruit, mobilize との違いを理解する。名詞形 enlistment も覚えておくと良い。
1. 出題形式: 長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)
2. 頻度と級・パート: 難関大学で出題される可能性あり。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、歴史、国際関係など、硬めのテーマで登場。「(人や資源を)動員する」「(支持などを)得る」の意味で使われる。文脈から意味を推測する力が重要。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 多義語であるため、文脈によって意味が異なることに注意。類義語 (recruit, mobilize, engage) とのニュアンスの違いを理解しておくと役立つ。