drowsy
二重母音 /aʊ/ は「ア」と「ウ」を滑らかにつなげた音で、日本語の「アウ」よりも口を大きく開けて発音するのがコツです。最後の /zi/ は、日本語の「ジ」よりも少し力を抜いて、舌先を上の歯茎に近づけて発音するとよりネイティブらしくなります。強勢は最初の音節にあります。
専門的な内容に関するご注意
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眠たい
眠気が強く、ぼんやりしている状態。疲労や薬の影響で意識が朦朧としているニュアンスを含む。運転中や集中が必要な作業中にこの状態になるのは危険。
I felt so drowsy after a big lunch on a warm afternoon.
暖かい午後の日、お昼ご飯をたくさん食べた後、とても眠気を感じました。
※ お腹がいっぱいになって、体がぽかぽかして、思わずうとうとしてしまう、そんな心地よい眠気を表す典型的な場面です。「feel drowsy」で「眠気を感じる」という状態を表します。
He became very drowsy while studying late at night for his exam.
彼は試験のために夜遅くまで勉強しているうちに、とても眠くなりました。
※ 夜遅くまで頑張っていて、もう目が閉じそうになるくらい強い眠気に襲われる様子を描写しています。疲労や寝不足による眠気を表現する際によく使われます。「become drowsy」も「眠くなる」という変化を表す自然な表現です。
The baby looked drowsy and finally fell asleep in the rocking chair.
赤ちゃんは眠そうに見え、ついに揺り椅子で眠ってしまいました。
※ 赤ちゃんが目をこすったり、あくびをしたりして、今にも眠りそうな可愛らしい様子が目に浮かびます。人や動物が「眠そうに見える」という外見の状態を「look drowsy」で表すのは非常に自然です。
活気がない
場所や雰囲気が、眠気を誘うように、または退屈で活気がない様子。例えば、午後の一室や、退屈な会議など。
I felt so drowsy this morning that I almost fell asleep at my desk.
今朝はとても眠くて活気がなかったので、危うく机で寝そうになりました。
※ 「drowsy」は、主に「眠くてぼーっとしている、体がだるい」という、眠気によって活気がなくなっている状態を表します。朝起きたばかりや、昼食後などに「まだ眠気が残っていて体が重い」といった状況でよく使われます。
This allergy medicine makes me feel drowsy, so I can't concentrate on my work.
このアレルギー薬は私を眠くて活気がない状態にするので、仕事に集中できません。
※ 薬の副作用で「眠気を感じて体がだるい、活気がない」状態を表現するのにぴったりです。薬の注意書きにもよく出てくる単語で、日常生活で遭遇しやすい場面です。
The long, quiet lecture made everyone in the room feel drowsy and tired.
長くて静かな講義のせいで、部屋にいた全員が眠くて活気がないと感じ、疲れていました。
※ 退屈な状況や、静かで心地よい環境が眠気を誘い、「うとうとして活気がない」状態になる様子を描写しています。講義や会議など、集中力が求められる場で眠くなる状況に合います。
コロケーション
眠気、倦怠感
※ 「drowsy」が形容詞として使われ、「feeling」という名詞を修飾する、非常に一般的な組み合わせです。ただし、単に眠いだけでなく、心地よい、または不快な倦怠感を伴うニュアンスが含まれます。例えば、風邪薬の副作用で「drowsy feeling」を感じる、といった状況で使われます。また、満腹で心地よい眠気を催す場合にも使えます。口語、ビジネス、文学など、あらゆる場面で使用されます。
うとうとした状態、半覚醒状態
※ こちらも「drowsy」が形容詞として「state」という名詞を修飾するパターンです。「state」は「状態」を表すため、「drowsy state」は単に眠いだけでなく、意識が朦朧としている、半分眠っているような状態を指します。例えば、麻酔から覚めた直後や、睡眠不足が続いている場合に「drowsy state」になる、といった状況で使われます。医学的な文脈や、心理学的な文脈でも使用されます。
眠くなる、うとうとする
※ 「become」は「~になる」という意味の動詞で、「drowsy」は形容詞として状態を表します。この組み合わせは、「徐々に眠気が襲ってくる」というプロセスを表すのに適しています。例えば、暖房の効いた部屋で本を読んでいるうちに「become drowsy」になる、といった状況で使われます。また、薬の副作用で徐々に眠くなる場合にも使えます。口語的で自然な表現です。
眠気を感じる
※ "feel"は「~と感じる」という意味の動詞で、drowsyは形容詞として状態を表します。become drowsyと同様に、眠気を感じる状態を表しますが、こちらはより直接的で、瞬間的な感覚を表現するのに適しています。例えば、食後に急に「feel drowsy」になったり、退屈な会議中に「feel drowsy」になったりする状況で使われます。日常会話で頻繁に使われる表現です。
うららかな午後の眠気
※ 「drowsy」が形容詞として「afternoon」という名詞を修飾するパターンです。単に眠い午後というだけでなく、穏やかで心地よい、平和な眠気を誘う午後、というニュアンスが含まれます。夏の日の昼下がり、木陰でうたた寝をするようなイメージです。文学的な表現としても用いられます。
眠気を誘う暖かさ
※ "drowsy"が形容詞として"warmth"という名詞を修飾しています。単に暖かいだけでなく、眠気を誘うような、心地よい暖かさを指します。暖炉の火の暖かさや、温かいお風呂に入った後のような状況を表現する際に適しています。比喩的に、人の優しさや愛情が眠気を誘うような安心感を与える、という意味で使われることもあります。文学的な表現としても用いられます。
使用シーン
心理学、医学、睡眠学などの分野の論文や教科書で、「眠気」や「意識レベルの低下」といった状態を説明する際に用いられます。例えば、「被験者は実験後、drowsyな状態を示した」のように、客観的な観察結果を記述する文脈で使われます。専門的な研究発表や学術的な議論において、状態を正確に伝えるために選ばれることがあります。
ビジネスシーンでは、直接的な「眠気」を表現するよりも、比喩的に「停滞した」「活気がない」といった状況を表す際に用いられることがあります。例えば、市場調査報告書で「市場の成長がdrowsyである」と表現したり、会議でプロジェクトの進捗が遅れている状況を婉曲的に「drowsyな状態」と表現したりします。ただし、直接的な表現は避けられる傾向にあります。
日常会話では、直接的に「眠い」と言う代わりに、少しユーモラスに「I'm feeling a bit drowsy.(ちょっと眠い)」のように使うことがあります。また、薬の副作用の説明書や健康に関する記事で、「眠気を催すことがあります」という注意書きとして使われることもあります。ただし、日常会話ではより一般的な単語(sleepy, tired)が好まれる傾向にあります。
関連語
類義語
眠い、眠気を催している状態を表す一般的な言葉。日常会話で広く使われる。 【ニュアンスの違い】"drowsy"よりも直接的に眠気を表し、よりカジュアルな印象を与える。具体的な眠気の程度は文脈による。 【混同しやすい点】"sleepy"は状態を表す形容詞だが、"drowsy"は薬の副作用などによる眠気を暗示することがある。
倦怠感、無気力、活動性の低下を伴う眠気を表す。医学的な文脈や、体調不良、精神的な落ち込みなどを表現する際に用いられる。 【ニュアンスの違い】"drowsy"よりも強い無気力感を示し、単なる眠気だけでなく、体力や気力の低下を含意する。フォーマルな印象。 【混同しやすい点】"lethargic"は、単に眠いだけでなく、病気や疲労による体力・気力の低下を伴う場合に使う。日常的な眠気には不向き。
動作や反応が鈍い、緩慢であることを表す。眠気によって動きが鈍くなっている状態や、消化不良などで体が重い状態を表す。 【ニュアンスの違い】"drowsy"が眠気そのものを指すのに対し、"sluggish"は眠気によって引き起こされる動作の遅さを強調する。比喩的な意味合いも持つ。 【混同しやすい点】"sluggish"は、眠気以外の要因(運動不足、消化不良など)による動作の鈍さにも使える点に注意。また、精神的な鈍さも表す。
- dozy
うとうとしている、ぼんやりしている状態を表す。イギリス英語でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"drowsy"とほぼ同義だが、より口語的で、子供に対して使われることが多い。可愛らしいニュアンスを含むこともある。 【混同しやすい点】"dozy"はアメリカ英語ではあまり一般的ではない。また、フォーマルな場面には適さない。
- somnolent
眠気を催している、またはほとんど眠っている状態を表す。医学的な文脈や、文学的な表現で用いられる。 【ニュアンスの違い】"drowsy"よりもフォーマルで、医学的な状態や、深い眠りに落ちかけている状態を指すことが多い。古風な印象を与えることもある。 【混同しやすい点】"somnolent"は日常会話ではほとんど使われない。また、薬の副作用などによる強い眠気を表すことが多い。
- heavy-eyed
まぶたが重い、眠そうな目をしている様子を表す。文学的な表現で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】"drowsy"が眠気を表すのに対し、"heavy-eyed"は眠気によって特徴づけられる外見の描写に重点を置く。直接的な感情表現よりも、情景描写に用いられる。 【混同しやすい点】"heavy-eyed"は状態を表す形容詞句であり、眠気の原因や程度は文脈から判断する必要がある。また、比喩的な表現であり、必ずしも実際に眠いわけではない場合もある。
派生語
- drowse
動詞で「うとうとする」「まどろむ」という意味。名詞としても使われ「まどろみ」の状態を表す。形容詞のdrowsyよりも動的な意味合いが強く、日常会話や文学作品で、眠りにつく動作やその状態を描写する際に用いられる。
名詞で「眠気」「倦怠感」という意味。drowsyに名詞化の接尾辞「-ness」が付いた形。抽象的な概念を表し、医学論文や薬の説明書、運転に関する注意喚起などで、眠気を催す状態を客観的に示す際に使用される。
語源
"drowsy」は、古英語の「drusian」(落ちる、衰える)に由来します。この語は、さらにゲルマン祖語の「*dreusan」(落ちる)に遡ると考えられています。つまり、もともとは「落ち込むような状態」を表していたのが、次第に「眠りに落ちるような状態」、つまり「眠たい」という意味合いに変化していったと考えられます。日本語で例えるなら、「うとうと」という擬態語が、実際に眠りにつく手前の状態を表すように、「drowsy」もまた、眠気が襲ってきて、意識がぼんやりとしてくる状態を指すようになったと言えるでしょう。活気がないという意味合いも、眠気によって活動が鈍くなる様子から派生したと考えられます。
暗記法
「drowsy」は単なる眠気にあらず。それは、過ぎ去った時代の穏やかな午睡への憧憬、夢と現実の狭間を漂う陶酔感。文学においては、キーツの詩に描かれる感覚の麻痺であり、シェイクスピアの妖精が誘う夢幻の世界への誘い。現代社会では、過剰な活動へのアンチテーゼとして、意識的な休息、創造性の源泉として再評価される。この言葉の奥には、歴史、文学、そして現代の価値観が織りなす豊かな物語が眠っている。
混同しやすい単語
『drowsy』と『dozy』は、どちらも眠気を表す形容詞ですが、発音が非常に似ています。『dozy』は、より軽い眠気、ぼんやりした状態を表すことが多いです。日本人学習者は、文脈からどちらが適切か判断する必要があります。また、スペリングも似ているため、書き間違いに注意が必要です。
『drowsy』と『dowry』は、発音が似ており、特に語尾の発音が曖昧になりやすいです。『dowry』は『持参金』という意味の名詞で、結婚の際に花嫁が持参する財産を指します。意味が全く異なるため、文脈で区別する必要があります。スペリングも似ているため、混同しないように注意が必要です。
『drowsy』と『dressy』は、語尾が同じ『-sy』で終わるため、発音を聞き間違える可能性があります。『dressy』は『おしゃれな』、『華やかな』という意味の形容詞で、服装について使われることが多いです。意味も品詞も異なるため、文脈から判断する必要があります。スペリングも似ているため、注意が必要です。
『drowsy』と『rosy』は、母音と語尾の音が似ているため、特にリスニングで混同しやすいです。『rosy』は『バラ色の』という意味の形容詞で、楽観的な状況や健康的な頬の色などを表現する際に使われます。意味が全く異なるため、文脈で判断する必要があります。スペリングも一部似ているため、注意が必要です。
『drowsy』と『draw』は、語頭の音が似ており、特に発音が不明瞭な場合、聞き間違える可能性があります。『draw』は『描く』、『引く』などの意味を持つ動詞で、名詞としては『くじ』という意味もあります。品詞と意味が大きく異なるため、文脈から判断する必要があります。スペリングも大きく異なるため、注意すれば区別は容易です。
『drowsy』と『lazy』は、どちらも人がだらだらしている様子を表しますが、意味合いが異なります。『drowsy』は眠気によって活動が鈍っている状態を指すのに対し、『lazy』は怠惰で活動を避けている状態を指します。どちらも形容詞で、文脈によっては意味が重なることもありますが、ニュアンスの違いに注意が必要です。
誤用例
日本語の『まったり』という感覚を英語に直訳しようとする際に、『drowsy』を選んでしまう誤用です。『Drowsy』は眠気や倦怠感を伴う状態を指し、緑茶を飲んでリラックスした状態を表すには不適切です。日本人がお茶に求める精神的な安らぎは、『relaxed』や『calm』といった表現がより適切に伝えます。背景にある文化的な違いとして、日本茶は覚醒効果も期待されるため、眠気を誘うというよりは、精神を落ち着かせるイメージが強いです。
『drowsy』を『穏やか』『静か』といった意味で捉えてしまう誤用です。確かに眠気を誘うような静けさはありますが、『drowsy』はあくまで眠い状態、または眠気を誘う状態を指します。心安らぐ静けさを表現するには、『tranquil』や『serene』といった単語が適しています。日本人が『静寂』に求める精神性は、単なる音の少なさだけでなく、調和や平穏といった概念を含むため、『drowsy』ではニュアンスが不足します。英語の『tranquil』は、物理的な静けさだけでなく、精神的な平穏さも含むため、より適切です。
質問に対する反応が「ぼんやりしている」「生気がない」様子を伝えたい場合に、『drowsy』を使ってしまう誤用です。『Drowsy』はあくまで眠気による反応の鈍さを指し、意欲のなさや関心の薄さからくる反応の鈍さを表すには不適切です。このような場合は、『half-hearted』や『lackluster』といった表現がより適切です。日本人が相手の反応に期待する誠実さや熱意は、単なる明瞭さだけでなく、感情的なこもったものであるため、『drowsy』ではそのニュアンスが欠けてしまいます。相手の反応が期待外れだったという感情を伝えるには、より強い表現を選ぶ必要があります。
文化的背景
「drowsy」は、単なる眠気ではなく、心地よい倦怠感や、夢と現実の境界があいまいになるような、ある種の陶酔感を含んだ状態を指す言葉です。この語感の背景には、産業革命以前の、自然のリズムに寄り添った生活様式や、夏の午後の陽光の下で感じる穏やかな休息への憧憬が潜んでいます。
文学作品における「drowsy」は、しばしば詩的な情景描写に用いられます。例えば、ジョン・キーツの『秋に寄せて』では、「drowsy numbness pains / My sense」という一節があり、これは秋の倦怠感と、感覚が麻痺するような感覚を表現しています。また、シェイクスピアの『夏の夜の夢』に登場する妖精パックが、愛の媚薬をふりまく場面などにも、魔法によって意識が朦朧とし、夢見心地になる様子が「drowsy」のイメージと重なります。これらの例から、「drowsy」は単に眠いだけでなく、現実から遊離した、夢幻的な世界への入り口を示す言葉としても機能していることがわかります。
さらに、「drowsy」は、現代社会におけるストレスや過労に対する、一種のアンチテーゼとしても捉えられます。情報過多で常に活動的な現代において、あえて「drowsy」な状態に身を委ねることは、意識的に休息を取り、心身をリラックスさせることの重要性を示唆します。アロマセラピーや瞑想などのリラクゼーション法が注目を集める現代において、「drowsy」は、単なる眠気ではなく、自己管理の一環としての休息、そして、創造的なインスピレーションの源泉となる、意識的な倦怠感として再評価されていると言えるでしょう。
このように、「drowsy」は、歴史的な文脈、文学的な表現、そして現代社会の価値観といった多角的な視点から捉えることで、単なる語彙を超えた、豊かな文化的背景を持つ言葉であることがわかります。学習者はこの言葉を通して、単なる眠気だけでなく、心地よい倦怠感、夢見心地、そして意識的な休息といった、より深い意味合いを理解することができるでしょう。
試験傾向
準1級、1級の長文読解、語彙問題で出題される可能性があります。長文読解では、物語文よりも評論文や説明文で「drowsy」が登場し、文脈から意味を推測する問題が出題される傾向があります。語彙問題では、類義語との区別が問われることがあります。注意点として、英検では文脈に応じた適切な意味を選択できるように、複数の意味を覚えておくことが重要です。
TOEIC L&R TESTでは、Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)で出題される可能性があります。ビジネスシーンを想定した内容で、例えば、会議中の眠気や、時差ぼけによる眠気といった文脈で使われることがあります。TOEIC S&W TESTでは、Part 3(応答問題)などで、間接的に使われる可能性があります。学習者への注意点としては、TOEICでは時間配分が重要なので、難しい語彙問題に時間をかけすぎないようにすることが大切です。
TOEFL iBTのリーディングセクションで出題される可能性があります。アカデミックな内容、例えば、睡眠に関する研究や、薬の副作用に関する記述などで使われることがあります。ライティングセクションでは、エッセイの中で使用することで、語彙力をアピールできます。注意点として、TOEFLでは同義語・類義語の知識が重要です。「drowsy」の類義語(sleepy, lethargicなど)も合わせて覚えておきましょう。
大学受験の英語長文問題で出題される可能性があります。特に、睡眠、健康、環境問題といったテーマの文章で登場することがあります。文脈から意味を推測する問題や、内容説明問題で言い換え表現として使われることがあります。注意点として、大学受験では、文脈全体を理解することが重要です。「drowsy」単体の意味だけでなく、文章全体を通してどのような意味合いで使われているかを把握するように心がけましょう。