dismayed
第2音節の「メイド」にアクセントがあります。最初の音節 /dɪs/ は、日本語の「ディス」よりも曖昧な母音(schwaに近い)で、軽く発音します。/eɪ/ の二重母音は、日本語の「エ」から「イ」へスムーズに移行するイメージで。語尾の /d/ は、舌先を上の歯茎につけて発音する有声音です。日本語の「ド」よりも軽く、息を止めるように意識するとより自然になります。
がっかりした
予期せぬ事態や悪い知らせに直面し、落胆し、意気消沈している状態。希望が打ち砕かれたようなニュアンスを含む。しばしば、失望や不満が表情や態度に表れる。
She was dismayed when she saw her low test score.
彼女は低いテストの点数を見て、がっかりしました。
※ この例文は、一生懸命勉強したのに、思ったよりずっと悪い点数だった時の「がっかり」を表しています。ショックを受けて、どうしよう…という気持ちが伝わるでしょう。「dismayed」は、期待していたことと違う結果が出て、不安や困惑が混じった「がっかり」を表すのにぴったりです。よく「be dismayed when...(〜した時にがっかりする)」の形で使われます。
They were dismayed to hear the concert was canceled.
彼らはコンサートが中止になったと聞いて、がっかりしました。
※ この例文では、ずっと楽しみにしていたコンサートが、急に中止になったと知らされた時の気持ちを描写しています。何が起こったのか、どうしたらいいのか分からず、途方に暮れている様子が目に浮かびます。「dismayed」は、予期せぬ悪いニュースや出来事に直面して、困惑や不安を感じながらがっかりする状況でよく使われます。「be dismayed to hear/find/learn...(〜と聞いて/知ってがっかりする)」という形も非常に自然です。
He was dismayed when his friend broke their promise.
彼は友達が約束を破った時、がっかりしました。
※ この例文は、信頼していた友達が、大切な約束を破ってしまった時の「がっかり」を表しています。裏切られたような気持ちで、どうしてそんなことをしたのか、これからどうなるのか、複雑な気持ちが伝わるでしょう。「dismayed」は、期待を裏切るような状況や、信頼していた人の行動によって心が揺さぶられるような「がっかり」にぴったりです。誰かの行動によってがっかりした場合は、「be dismayed by someone's action」のように「by」を使うこともできます。
落胆させる
期待や希望を裏切り、がっかりさせる行為。単に悲しませるだけでなく、意欲や自信を喪失させるような強い失望感を与える。
He was dismayed to see his low test score.
彼は低いテストの点数を見て落胆しました。
※ テストの結果を見た瞬間の、がっかりした彼の気持ちが伝わってきますね。「dismayed」は「~に落胆させられる」という感情を表す際によく使われます。特に「be dismayed to do(~して落胆する)」の形は、何かを見て、聞いて、知ってがっかりしたときに非常に自然な表現です。
She was deeply dismayed by the sudden news of the accident.
彼女は突然の事故の知らせに深く落胆しました。
※ 予期せぬ悪い知らせを聞いて、がくぜんとした彼女の様子が目に浮かびます。「dismayed」は、このように予期せぬ出来事や不都合な情報によって、ひどくがっかりしたり、衝撃を受けたりする感情を表すのにぴったりです。「by」を使って「~によって落胆させられた」という原因を示す典型的な使い方です。
Her parents were dismayed to find her room still messy.
彼女の両親は、部屋がまだ散らかったままであるのを見て落胆しました。
※ 期待していたのに、状況が変わっていないことに対する親の失望感が伝わりますね。この例文では、誰かの行動や状況が、期待に反してがっかりさせる場合に「dismayed」が使われています。ここでも「to find(~だと知って)」という形で、落胆の原因を具体的に示しています。
コロケーション
〜に失望[落胆/狼狽]する
※ 「dismayed」は受動的な感情を表すため、原因を示す前置詞「by」や「at」と組み合わせて使われるのが一般的です。文法的には、'dismayed + by/at + 名詞/名詞句'の形を取ります。例えば、'dismayed by the news'(その知らせに落胆した)、'dismayed at the lack of progress'(進捗のなさに失望した)のように使います。by/atは原因や理由を表し、dismayedの感情が何によって引き起こされたのかを明確にします。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用できます。
〜と知って/見て/学んで落胆する
※ 「dismayed」は感情を表す形容詞であり、感情の理由や内容を不定詞句で具体的に示すことができます。文法的には、'dismayed + to + 動詞の原形'の形を取り、'dismayed to find that the project was behind schedule'(プロジェクトが予定より遅れていると知って落胆した)のように使用します。「to find/see/learn」は、感情を引き起こした具体的な状況や発見を強調します。フォーマルな場面や書き言葉でよく見られます。
目に見えて落胆[狼狽]している
※ 「visibly」は「目に見えて、明らかに」という意味の副詞で、「dismayed」の感情が外から見て明らかであることを強調します。例えば、'She was visibly dismayed by the criticism'(彼女は批判に目に見えて落胆していた)のように使います。感情が隠しきれないほど強い場合に用いられ、客観的な観察を伝えるニュアンスがあります。ビジネスシーンや報道など、感情を冷静に描写する場面で適しています。
完全に落胆[狼狽]している
※ 「utterly」は「完全に、徹底的に」という意味の副詞で、「dismayed」の程度を強調します。例えば、'He was utterly dismayed by the failure of the experiment'(彼は実験の失敗に完全に落胆していた)のように使います。非常に強い失望や落胆を表したい場合に用いられます。「utterly」はフォーマルな響きがあり、書き言葉やスピーチで効果的です。同様の表現に「completely dismayed」や「thoroughly dismayed」があります。
人を落胆[狼狽]させる
※ この構文は、ある出来事や状況が誰かを落胆させるという因果関係を示します。文法的には、'leave + 目的語 + dismayed'の形を取ります。例えば、'The company's decision left many employees dismayed'(会社の決定は多くの従業員を落胆させた)のように使います。この表現は、出来事や決定が人々に与える感情的な影響を強調する際に用いられます。ビジネスやニュース記事など、客観的な視点から感情的な影響を伝える場面で適しています。
いくらか落胆[狼狽]する
※ 「somewhat」は「いくらか、やや」という意味の副詞で、「dismayed」の程度を和らげる働きをします。例えば、'I was somewhat dismayed by the low turnout'(私は参加者の少なさにいくらか落胆した)のように使います。完全な失望とまではいかない、軽い落胆を表したい場合に便利です。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用できます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、予想外の結果や期待外れのデータが出た場合に、研究者が「〜という結果に落胆した」という感情や状況を客観的に記述する際に用いられる。例えば、社会科学系の研究で、期待された効果が見られなかった場合に、研究結果を説明する文脈で使われることが多い。(例:"The researchers were dismayed by the lack of significant correlation between the two variables."「研究者たちは、2つの変数の間に有意な相関関係が見られなかったことに落胆した。」)
ビジネスシーンでは、プロジェクトの失敗、業績不振、顧客からのクレームなど、ネガティブな状況を報告する際に使われる。フォーマルな文書やプレゼンテーションで、感情を抑えつつ状況を説明する際に用いられる。例えば、経営会議で、売上目標未達成について説明する際に、「関係者は落胆している」というニュアンスを伝える。(例:"Stakeholders were dismayed by the lower-than-expected sales figures."「関係者は、予想を下回る売上高に落胆した。」)
日常会話ではあまり使われないが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、自然災害や社会問題など、深刻な事態に対する人々の落胆や失望を伝える際に用いられることがある。例えば、環境問題に関する報道で、対策の遅れに対する市民の感情を表現する際に使われる。(例:"Residents were dismayed by the government's slow response to the environmental crisis."「住民たちは、政府の環境危機への対応の遅さに落胆した。」)
関連語
類義語
期待が裏切られた時に感じる落胆。結果や人の行動に対して使われることが多い。日常会話、ビジネス、フォーマルな場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"dismayed"よりも感情の強さが弱く、より一般的で幅広い状況で使われる。"disappointed"は期待が満たされなかったことに対する感情に焦点が当たるが、"dismayed"は予期せぬ事態や悪い知らせに対する驚きや落胆を含む。 【混同しやすい点】"disappointed"は人や物事に対して使うことができるが、"dismayed"は事態や状況に対して使われることが多い。また、"disappointed"は自分の期待に反した場合に使うが、"dismayed"は他者の行動や状況によって引き起こされることが多い。
- appalled
道徳的に許容できないことや、非常に不快なことに対して感じる強い嫌悪感や衝撃。ニュース記事、ドキュメンタリー、文学作品などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"dismayed"よりも強い感情を表し、倫理的な観点からの嫌悪感を含む。"dismayed"は単なる落胆や失望であるのに対し、"appalled"は道徳的な憤りや嫌悪感を含む。 【混同しやすい点】"appalled"は受動態で使われることが多く、"I was appalled by..."の形で用いられる。また、"appalled"は日常会話よりもフォーマルな場面で使われることが多い。
- alarmed
危険や脅威を感じて不安になること。警告や危険信号に対して使われることが多い。ニュース報道、安全に関する指示、緊急時のアナウンスなどで使用される。 【ニュアンスの違い】"dismayed"は落胆や失望であるのに対し、"alarmed"は危険に対する警戒心や不安感を表す。"alarmed"は具体的な危険が迫っている状況で使われることが多い。 【混同しやすい点】"alarmed"はしばしば"at"や"by"といった前置詞を伴い、何に対して警戒しているのかを示す。例えば、"He was alarmed at the news."のようになる。
- horrified
非常に不快で恐ろしい出来事に対して感じる強い恐怖や嫌悪感。犯罪、事故、自然災害など、衝撃的な出来事に対して使われる。 【ニュアンスの違い】"dismayed"よりもはるかに強い感情を表し、精神的な苦痛を伴う。"dismayed"は単なる落胆だが、"horrified"は文字通り恐怖を感じる状態を指す。 【混同しやすい点】"horrified"は受動態で使われることが多く、"I was horrified by..."の形で用いられる。また、"horrified"は非常に強い感情を表すため、日常会話ではあまり使われない。
予期せぬ出来事や情報に接して感じる驚きや衝撃。良い知らせにも悪い知らせにも使われる。日常会話からニュース報道まで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】"dismayed"は失望や落胆を表すのに対し、"shocked"は純粋な驚きや衝撃を表す。"shocked"は感情のニュートラルな状態からネガティブな状態まで幅広くカバーする。 【混同しやすい点】"shocked"は良い意味でも悪い意味でも使えるが、"dismayed"は基本的にネガティブな意味合いを持つ。例えば、"I was shocked to hear that I won the lottery!"のように使うことができる。
- disconcerted
予期せぬことや不快な状況によって平静を失い、困惑すること。ビジネスシーンやフォーマルな場面で、相手の行動や発言によって動揺した場合などに使われる。 【ニュアンスの違い】"dismayed"が失望や落胆を表すのに対し、"disconcerted"は平静を失い、困惑している状態を表す。"disconcerted"はより知的で洗練された印象を与える。 【混同しやすい点】"disconcerted"はしばしば"by"や"at"といった前置詞を伴い、何によって困惑したのかを示す。例えば、"He was disconcerted by her question."のようになる。
派生語
『狼狽』『落胆』という意味の名詞。動詞『dismay』から派生し、状態や感情を表す。日常会話よりも、ややフォーマルな場面や文学作品で、感情を表す名詞として用いられることが多い。『彼は狼狽の色を隠せなかった』のように使う。
- dismaying
『dismay』の現在分詞形で、形容詞的に『人を落胆させるような』という意味を持つ。ニュース記事や報告書などで、事態や状況を説明する際に用いられる。『dismaying results(落胆させるような結果)』のように使う。
語源
「dismayed」は、古フランス語の「desmaier」(狼狽させる、落胆させる)に由来します。これは「des-」(否定を表す接頭辞)と「esmaier」(不安にさせる、混乱させる)から成り立っています。「esmaier」は、さらにゲルマン祖語の「*smayanan」(打つ、驚かせる)に遡ります。つまり、元々は「打ちのめされた」「驚かされた」というニュアンスがあり、それが「がっかりした」「落胆させる」という意味に発展しました。日本語で例えるなら、「意気消沈」という言葉が近いかもしれません。文字通り、意気(意欲や気力)が消し沈んでしまうような状態を表しています。このように、dismayedは、何か予期せぬ事態によって心が打ちのめされ、落胆した状態を表す言葉として理解できます。
暗記法
「dismayed」は、中世騎士物語の英雄が、圧倒的な力や運命に打ちのめされる姿に端を発します。それは単なる失望でなく、自身の価値観や正義が崩壊するような、自己の存在意義を揺るがす衝撃。ハムレットが父の死と母の再婚に打ちのめされるように、社会への信頼を失う深い絶望を表します。現代では、不正な権力や倫理に反する行為に直面し、無力感を覚える感情を指します。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の '-member' の部分が紛らわしい。スペルも 'dismay' と 'dismember' で前半部分が共通しているため、視覚的にも混同しやすい。『dismember』は『手足などを切断する』という意味で、非常に暴力的・残酷な行為を表すため、意味を間違えると深刻な誤解を招く。注意点として、動詞であり、目的語を伴う他動詞である。
『dismay』と『dismiss』は、どちらも接頭辞 'dis-' を持つため、スペルが似ていると感じやすい。また、発音も最初の 'dis-' の部分は共通しているため、混同されることがある。『dismiss』は『解雇する』『却下する』などの意味を持ち、文脈によって意味が大きく異なる。特にビジネスシーンでよく使われるため、意味の違いを理解しておくことが重要。
スペルが似ており、最初の 'dism-' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。また、発音も似ているため、聞き間違えることもある。『dismal』は『陰鬱な』『悲惨な』という意味で、形容詞として使われる。意味もネガティブな感情を表すが、『dismay』とはニュアンスが異なる。『dismay』は驚きや落胆を含むが、『dismal』はより絶望的な状況を表す。
スペルの一部が類似しており、特に 'dis' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。また、発音も最初の 'dis-' の部分は共通しているため、聞き間違えることがある。『display』は『展示する』『表示する』などの意味を持ち、動詞または名詞として使われる。意味は全く異なるため、文脈から判断する必要がある。語源的には、'dis-' は否定ではなく強調の意味合いを持つ場合があることを覚えておくと良い。
『dismay』とは直接的な類似性はないものの、発音記号を意識すると、母音の響きが似ていると感じられることがある。特に、日本語話者は英語の母音の区別が苦手なため、曖昧に発音すると混同される可能性がある。『deceive』は『だます』という意味で、動詞として使われる。スペルも発音も大きく異なるため、注意深く区別する必要がある。語源的には、ラテン語の 'decipere'(捕らえる、だます)に由来する。
語頭の音が似ており、特に発音に自信がないと混同しやすい。また、多音節語である点も共通しているため、全体的な語感も似ていると感じられることがある。『demonstrate』は『実演する』『証明する』という意味で、動詞として使われる。意味は全く異なるため、文脈から判断する必要がある。発音練習の際は、各音節を意識して丁寧に発音することが重要。
誤用例
『Dismayed』は『狼狽する』『落胆する』といった意味合いが強く、相手を不快にさせる出来事に対する同情や弔意を伝える場面では、不適切です。日本語の『残念に思う』という表現を安易に『dismayed』に置き換えると、相手に冷たい印象を与えかねません。より適切なのは『sad』や『grieved』といった感情を表す言葉で、その上で『condolences(お悔やみ)』を伝えるのが、欧米の文化的な礼儀にかなっています。日本人が相手の感情を慮る繊細さは素晴らしいものですが、英語で表現する際には、より直接的で明確な言葉を選ぶ必要があります。
『Dismay』は感情を表す動詞であり、直接『to不定詞』を伴って『〜することを狼狽させた』という構文を作ることはできません。原因と結果を結びつける場合は、『so...that...』の構文を用いるのが自然です。日本人は『〜させる』という使役のニュアンスを英語でも表現しようとしがちですが、『dismay』はあくまで感情であり、直接的な使役を表すことはできません。英語では、感情が行動の『原因』となることを明確に示す必要があります。
『Dismayed』は基本的にネガティブな状況やニュースに対して使われます。素晴らしいニュースに対して『dismayed』を使うと、皮肉や反語的な意味合いに解釈される可能性があります。日本語の『驚いた』という言葉は、良い意味でも悪い意味でも使えますが、英語では感情の種類によって適切な単語を選ぶ必要があります。ポジティブな驚きを表す場合は『surprised』を使うのが適切です。文化的な背景として、英語圏では感情表現がより直接的で、曖昧さを避ける傾向があります。
文化的背景
「dismayed」は、単なる失望を超え、予想外の事態や権威からの圧力によって打ちのめされ、意気消沈した状態を表す言葉です。この感情は、中世の騎士道物語における英雄が、強大な敵や運命の前に無力感を覚える場面にそのルーツを見出すことができます。
中世ヨーロッパにおいて、騎士は名誉と義務を重んじ、常に勇敢でなければなりませんでした。しかし、物語の中では、時には圧倒的な力を持つ存在、例えば巨大なドラゴンや魔術師、あるいは不条理な運命の前に、騎士の勇気も無力となる瞬間が描かれます。騎士が「dismayed」な状態になるのは、単に戦いに敗北した時だけでなく、自身の価値観や信じていた正義が崩れ去るような状況に直面した時です。それは、自己の存在意義を揺るがすほどの衝撃であり、深い絶望へと繋がります。この感情は、単なる恐怖や悲しみとは異なり、自己のアイデンティティの危機と深く結びついています。
シェイクスピアの作品においても、「dismayed」は登場人物の内面の葛藤を描写する際に効果的に用いられています。例えば、『ハムレット』において、ハムレットは父の死と母の再婚という事態に「dismayed」し、世界に対する信頼を失います。彼の失望は個人的な悲しみにとどまらず、社会の腐敗や人間の欺瞞に対する深い疑念へと発展し、物語全体を覆う重苦しい雰囲気を作り出しています。このように、「dismayed」は、文学作品において、登場人物の精神的な崩壊や、社会に対する絶望感を表現するための重要なキーワードとして機能します。
現代においても、「dismayed」は、権力構造や社会システムに対する個人の無力感を表現する際に用いられます。例えば、不正な政治的決定や、企業の倫理に反する行為が明るみに出た際に、人々は「dismayed」な気持ちを抱きます。それは、社会に対する信頼が揺らぎ、自分自身の行動が社会を変える力を持たないのではないかという無力感から生まれる感情です。このように、「dismayed」は、時代を超えて、人間の根源的な感情、特に、自己の存在意義や社会との繋がりが脅かされた時に感じる深い失望と絶望を表現する言葉として、その文化的意義を保ち続けているのです。
試験傾向
1. 出題形式: 主に語彙問題(短文の空所補充)。長文読解でも稀に出題。
2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題。
3. 文脈・例題の特徴: 幅広いトピックで出題されるが、ややフォーマルな文脈が多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「落胆した」「失望した」という意味を覚え、類義語(disappointed, discouraged)とのニュアンスの違いを理解する。動詞形(dismay)と形容詞形(dismayed)を区別する。
1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め問題)、Part 6(長文穴埋め問題)、Part 7(長文読解)。
2. 頻度と級・パート: 比較的頻出。特にPart 7で文脈理解を問われる。
3. 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンでの失望や落胆を表す文脈で登場。顧客からの苦情、プロジェクトの遅延、業績不振などが例。
4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネス関連の語彙と組み合わせて覚える。「be dismayed at/by」の形で使われることが多い。類義語(disappointed, frustrated)との使い分けを意識する。
1. 出題形式: リーディングセクション(長文読解)。
2. 頻度と級・パート: 中程度の頻度。アカデミックな文章で登場。
3. 文脈・例題の特徴: 研究結果に対する失望、政策の失敗に対する落胆など、抽象的な概念に関連する文脈が多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 高度な語彙力が必要。文脈から意味を推測する練習をする。類義語(disheartened)との使い分けを意識する。動詞のdismayと形容詞のdismayedの区別。
1. 出題形式: 主に長文読解。文脈から意味を推測する問題や、同意語を選ぶ問題。
2. 頻度と級・パート: 難関大学の入試で出題される可能性あり。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史など、幅広いテーマで登場。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で意味を理解することが重要。類義語(disappointed, discouraged)とのニュアンスの違いを理解する。接頭辞dis-の意味(否定)を理解すると、他の単語の意味を推測するのに役立つ。