英単語学習ラボ

waver

/ˈweɪvər/(ウェイヴァー)

最初の /weɪ/ は二重母音で、日本語の『エ』から『イ』へスムーズに移行するイメージです。強勢は最初の音節にあります。『ヴ』は唇を軽く噛んで出す有声摩擦音で、日本語の『バ』行を発音する前に唇を噛むと近づきます。最後の /ər/ は、口を軽く開けて舌を丸めるように発音する曖昧母音です。日本語の『アー』と『ウ』の中間のような音を意識しましょう。

動詞

揺れ動く

物理的に左右または前後に揺れる様子。または、決心がつかない、意見が変わるなど、精神的な動揺を表す。旗が風になびく、株価が変動する、気持ちが定まらないなどの状況で使われる。

The small flame of the candle began to waver in the soft breeze.

ろうそくの小さな炎が、そよ風の中で揺らめき始めた。

そよ風が吹いて、ろうそくの炎がゆらゆらと不安定に揺れる情景です。このように、物理的なものが安定せずに「揺れ動く」様子を表すときにwaverはよく使われます。

Even though she was scared, her resolve did not waver.

彼女は怖かったが、その決意は揺るがなかった。

困難な状況に直面しても、彼女の「決意」がぐらつかなかった、という強い気持ちを表しています。waverは、人の決意や自信、気持ちが「迷い動く」ときにもよく使われる単語です。否定形(did not waver)で「揺るがなかった」と表現されます。

His voice started to waver as he thanked everyone for their support.

みんなの支援に感謝するにつれ、彼の声は震え始めた。

感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、声が震え始める瞬間を描いています。waverは、感情によって声が「震える」様子や、視線が「定まらない」様子を表す際にも使われます。感動や緊張などの場面でよく登場する表現です。

動詞

ためらう

何かをするかどうか迷い、決断を先延ばしにする様子。自信のなさや不安が根底にあることが多い。重要な決断を迫られた時や、リスクが伴う行動を前にした時などに使われる。

He wavered for a moment before answering the difficult question.

彼は難しい質問に答える前に、一瞬ためらった。

テスト中や面接で、答えに確信が持てず、少し考える様子が目に浮かびます。「waver」は、何かを決めたり行動する直前に、心が揺れ動く様子を表します。「for a moment」は「一瞬」という意味で、短い時間ためらう様子を強調します。

Even when the path was unclear, she did not waver in her belief.

道が不確かだったときでさえ、彼女は信念を揺るがせなかった。

困難な状況や、先行きが見えない中でも、自分の信じる道を貫こうとする人の強い意志が伝わる例文です。「waver in one's belief/decision/resolve」で「信念/決意/固い決心」が揺るがない、という意味で非常によく使われます。

The young boy wavered at the edge of the diving board, afraid to jump.

その幼い少年は、飛び込むのが怖くて、飛び込み台の端でためらっていた。

プールサイドの飛び込み台で、怖くてなかなか飛び込めない子供の姿が具体的にイメージできます。物理的な行動をためらう様子を描写するのに適した表現です。「waver at the edge of...」のように、場所を特定して「そこでためらう」という状況を描写できます。

名詞

動揺

心が落ち着かず、不安定な状態。感情的な混乱や、意見・信念の揺らぎを指す。スピーチでの声の震えや、経済情勢の不安定さなどを表す。

Before his big presentation, he felt a waver of nervousness in his stomach.

大勢の前での発表を前に、彼は胃のあたりに緊張の動揺を感じた。

この例文は、重要な場面で心が揺れ動く、緊張による「動揺」を表しています。お腹がキューッとするような身体感覚も伴う、リアルな情景が目に浮かびます。「a waver of nervousness」のように、「~の動揺」と具体的に何に対する動揺かを表現するのは、とても自然な使い方です。

A slight waver entered her voice when she talked about her lost pet.

亡くしたペットについて話した時、彼女の声にわずかな動揺が表れた。

感情が声に現れる「動揺」の典型的な例です。悲しみや不安など、心が不安定な状態の時に声が震えたり、いつもと違う調子になったりする様子を「a waver in her voice」と表現します。聞いている人にもその感情が伝わるような、繊細なシーンが描かれています。

The sudden news caused a waver in his decision to move abroad.

その突然の知らせは、彼が海外へ移住するという決断に動揺を引き起こした。

この例文では、すでに固まっていた決意や計画が、予期せぬ出来事によって「動揺」する様子を表しています。何か外部からの影響で、自分の考えや方針が揺らぐときに「a waver in his decision/plan/resolve」のように使われます。現実世界でよくある状況ですね。

コロケーション

waver in one's resolve

決意が揺らぐ、心が迷う

「resolve」は決意、決心という意味で、「in one's resolve」は「~の決意において」という状態を表します。困難や誘惑に直面し、当初の固い決意が弱まる様子を指します。ビジネスシーンや目標達成に関する文脈でよく用いられ、自己啓発的なニュアンスも含まれます。例えば、「プロジェクトの遅延により、彼の決意も揺らぎ始めた」のように使います。単に「迷う (hesitate)」よりも、強い決意があったものが変化していくニュアンスが重要です。

waver between options

選択肢の間で迷う、二択で心が定まらない

「options」は選択肢を意味し、「between options」は「選択肢の間で」という状態を示します。複数の選択肢があって、どれを選ぶべきか決めかねている状態を表します。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。例えば、「新しい仕事のオファーが2つあり、どちらにするか迷っている」のように使います。類似表現として「vacillate between choices」がありますが、「vacillate」はより優柔不断なニュアンスが強くなります。

waver on a decision

決定をためらう、決定を覆そうとする

一度は下した決定について、再び考え直したり、変更しようとしたりする状況を表します。「on a decision」は「決定に関して」という意味です。ビジネスシーンや政治的な文脈でよく用いられます。例えば、「委員会は当初の決定を覆すかどうか迷っている」のように使います。単に「迷う」だけでなく、決定の変更という行為に焦点が当たっている点がポイントです。

wavering voice

震える声、不安定な声

恐怖、緊張、不安、または感情的な動揺によって声が震えている状態を指します。演劇や文学作品で登場人物の心理状態を表す際によく用いられます。例えば、「彼女は震える声で証言を始めた」のように使います。比喩的に、自信のなさや疑念を表すこともあります。類似表現として「tremulous voice」がありますが、「wavering voice」は感情的な揺れ動きをより強く示唆します。

waver in the wind

風に揺れる、風になびく

旗、木の葉、草などが風を受けて揺れ動く様子を表現します。物理的な揺れだけでなく、比喩的に「不安定な状況」や「頼りない存在」を表すこともあります。詩的な表現や自然描写に用いられることが多いです。例えば、「風に揺れる一本の木」のように使います。類似表現として「flutter in the wind」がありますが、「waver」はより緩やかで不確かな動きを表します。

principles waver

信念が揺らぐ、主義主張を曲げる

人が自身の道徳的原則や信念を維持できず、妥協したり、放棄したりする状況を表します。政治、倫理、個人の行動に関する議論でよく用いられます。「principles」は主義、原則、信念という意味です。例えば、「汚職の誘惑に負けて、彼の原則は揺らいだ」のように使います。日本語の「節を曲げる」に近いニュアンスです。

support wavers

支持が揺らぐ、支持を失う

個人、政策、または組織への支持が弱まる、または減少する状況を指します。政治、ビジネス、社会運動などの文脈でよく用いられます。「support」は支持、支援という意味です。例えば、「スキャンダルの後、大統領の支持は揺らいだ」のように使います。数値的なデータや世論調査の結果と関連付けて使われることが多いです。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、「意見や結果が一定しない」「データが揺らぐ」といった状況を表す際に使われます。例えば、経済学の研究で「市場のセンチメントがwaverしている」と表現したり、心理学の研究で「被験者の回答がwaverする」と記述したりします。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、意思決定や戦略に関する議論で、「判断が揺れ動く」「態度が定まらない」といった意味合いで使われることがあります。例えば、会議で「プロジェクトの方向性について意見がwaverしている」と報告したり、交渉の場で「相手の姿勢がwaverしている」と分析したりします。ややフォーマルな場面で用いられます。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、政治的な状況や人々の感情を表す際に使われることがあります。例えば、「政府の支持率がwaverしている」と報道されたり、「被災者の心がwaverしている」と伝えられたりします。やや硬い表現です。

関連語

類義語

  • 『ためらう』という意味で、決断や行動を前に躊躇する場面で使われる。日常会話で頻繁に使われ、フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】『waver』が感情や信念の揺らぎを含むのに対し、『hesitate』は行動に移す前の逡巡に重点が置かれる。また、具体的な行動を伴うことが多い。 【混同しやすい点】『hesitate』は動詞として使われ、通常『hesitate to do something』の形で使われる。名詞形は『hesitation』。一方、『waver』は名詞としても動詞としても使用可能。

  • 『変動する』という意味で、数値や価格、量などが不規則に上下する状況を表す。経済、科学、統計などの分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『waver』が心理的な不安定さや揺れ動きを表すのに対し、『fluctuate』は客観的な数値や量の変動を示す。感情的な意味合いはほとんどない。 【混同しやすい点】『fluctuate』は通常、具体的な数値や指標を伴って使われる(例:株価がfluctuateする)。『waver』は抽象的な概念(信念、意見など)に対しても使える。

  • vacillate

    『優柔不断である』という意味で、意見や態度が定まらず、迷い続ける状態を表す。ややフォーマルな語彙で、文学作品や議論などで見られる。 【ニュアンスの違い】『waver』が一時的な迷いや揺れ動きを表すのに対し、『vacillate』はより長期的な、性格的な優柔不断さを示す。また、より批判的なニュアンスを含むことがある。 【混同しやすい点】『vacillate』はしばしば、非難や批判の文脈で用いられる(例:彼はvacillateしている)。『waver』は必ずしもネガティブな意味合いを持たない。

  • 『よろめく』『口ごもる』という意味で、物理的な不安定さや、言葉の詰まりを表す。肉体的、精神的な弱さを示すことが多い。 【ニュアンスの違い】『waver』が信念や決意の揺らぎを表すのに対し、『falter』はより直接的な、物理的または言語的なつまずきを表す。また、失敗や衰退の予兆を示すこともある。 【混同しやすい点】『falter』は比喩的に、事業や計画の失敗、衰退を示す場合がある(例:経済がfalterする)。『waver』はこのような意味では使われない。

  • 『ぐずぐずする』という意味で、決断を先延ばしにしたり、取るに足らないことで迷ったりする様子を表す。やや口語的な表現で、日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『waver』が真剣な迷いや葛藤を含むのに対し、『dither』はより軽率で、重要でないことに対する迷いを表す。また、非難や嘲笑のニュアンスを含むことが多い。 【混同しやすい点】『dither』はしばしば、時間の浪費や無駄なエネルギーの消費と結び付けて使われる(例:dithering about what to wear)。『waver』は必ずしもこのような意味合いを持たない。

  • 『ぐらつく』『不安定な状態である』という意味で、物理的な不安定さや、破綻寸前の状態を表す。比喩的に、危機的な状況を示すことが多い。 【ニュアンスの違い】『waver』が内面的な揺らぎを表すのに対し、『teeter』は外面的な不安定さ、特に崩壊や破滅の瀬戸際にある状態を示す。危機感や緊急性がより強い。 【混同しやすい点】『teeter』はしばしば『on the brink』や『on the verge』といった表現と共に用いられ、危機的状況を強調する(例:teeter on the brink of collapse)。『waver』はこのような強調表現とは結びつきにくい。

派生語

  • wavering

    現在分詞または動名詞。心が揺れ動いている状態、または光などがちらついている様子を表す。日常会話で感情や状況を表現する際や、技術文書で信号の不安定さを記述する際に用いられる。形容詞的に用いられることも多い(例:a wavering voice)。『waver』の動的な状態を強調する。

  • 接頭辞『un-(否定)』が付加された形容詞。『揺るがない』『断固とした』という意味になり、『waver』とは反対の性質を表す。信念、決意、支持などが揺るがないことを強調する際に用いられ、政治、ビジネス、個人的な信条など幅広い文脈で使用される。肯定的な意味合いで用いられることが多い。

  • 名詞で『権利放棄』『免除』を意味する。『waver』が『揺れ動く』ことから転じて、『(権利などを)保留する』『一時的に放棄する』という意味合いを含む。法的な文脈やビジネスシーンで頻繁に用いられる。例えば、契約における権利放棄、手数料の免除などに使われる。動詞としても使われ『免除する』という意味になる。

反意語

  • 『決意する』『解決する』という意味。心が揺れ動く『waver』とは対照的に、決意を固め、疑念を払拭する意味合いを持つ。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く用いられる。問題解決や目標達成の文脈で特に重要。

  • 『決定する』という意味。『waver』が選択肢の間で迷う状態を表すのに対し、『decide』は最終的な選択を下す行為を指す。日常的な意思決定から、重要なビジネス判断まで、あらゆる場面で使用される。決断のプロセスを終えることを意味する。

  • 『持続する』『固執する』という意味。『waver』が変化や不安定さを示唆するのに対し、『persist』は一定の状態を維持し続けることを意味する。困難な状況でも諦めずに努力し続ける様子を表すため、ビジネスや個人の目標達成の文脈でよく用いられる。

語源

"waver"は、古英語の"wæfre"(揺れ動く、不安定な)に由来します。これはさらに、ゲルマン祖語の"*wabraz"(揺れるもの)に遡り、"weben"(織る)という語根と関連があります。織物が風になびく様子や、水面が波打つイメージから、「揺れる」「ためらう」といった意味合いが生まれたと考えられます。日本語で例えるなら、風に揺れる稲穂や、決断を迷う人の心が「waver」の状態に近いと言えるでしょう。何かを選ぶ際に心が揺れ動き、右か左か決めかねる様子を想像すると、この単語の意味がより深く理解できるはずです。

暗記法

「waver」は、騎士道物語では忠誠心の揺らぎ、アーサー王物語のランスロット卿のように、社会を揺るがす葛藤の象徴でした。シェイクスピア劇でもハムレットの苦悩として描かれ、運命を左右します。近代では政治の浮動票、政策の変更など、状況への柔軟性を示す一方、一貫性のなさと批判も。現代ではキャリアの岐路、自己成長の機会として捉えられ、変化の時代を生きる私たちを映す言葉として、その意味合いを深めています。

混同しやすい単語

発音が非常に似ており、スペルも 'ver' の部分が共通しているため混同しやすい。意味は『権利放棄』や『免除』であり、『waver』の『揺れる、ためらう』とは大きく異なる。権利関係の書類などでよく使われるため、文脈をしっかり理解する必要がある。

waverer

'waver' に人を表す接尾辞 '-er' がついた形なので、スペルは非常に似ている。意味は『ためらう人』や『動揺する人』。品詞は名詞。発音もほぼ同じだが、名詞として使われているか動詞として使われているか文脈で判断する必要がある。

weaver

発音記号は異なりますが、日本語話者には母音部分が曖昧に聞こえやすく、スペルも似ているため混同しやすい。『織り手』や『織機』という意味の名詞。'waver' とは意味が全く異なるため、文脈で判断する必要がある。'weave'(織る)という動詞の派生語であることを意識すると覚えやすい。

wavier

'wave'(波)の比較級。発音が似ており、'waver'の比較級と勘違いしやすい。意味は『より波打っている』、『より揺れている』など。例えば、'wavier hair'(よりウェーブのかかった髪)のように使う。文脈で判断し、比較対象があるかどうかで区別する。

スペルの一部が似ており、特に 'a' と 'o' の違いを見落としやすい。発音も若干似ているため、注意が必要。『好意』、『支持』、『親切な行為』などの意味を持つ名詞、または『好む』、『支持する』などの意味を持つ動詞。アメリカ英語では 'favoUr'と綴られる。'waver'とは意味が全く異なる。

waifs

発音が似ていて、特に語尾の '-fs' の部分が混同されやすい。スペルも 'waif' という単語を知らないと 'waver' の複数形と勘違いする可能性がある。『身寄りのない子供』や『浮浪者』という意味の名詞であり、'waver' とは全く異なる。やや古風な表現。

誤用例

✖ 誤用: The company's decision wavered between expansion and downsizing, so they did nothing.
✅ 正用: The company wavered between expansion and downsizing, ultimately deciding to maintain the status quo.

日本語の『揺れる』という言葉に引きずられ、『waver』を『決断できない状態』と解釈し、その結果として『何も行動しない』という文脈に繋げてしまう誤用です。しかし、英語の『waver』は決断の『迷い』そのものを表し、その迷いの『結果』がどうなったのか(status quoの維持、計画の変更など)を明示する必要があります。日本人が『曖昧さ』を好む文化を持つ一方、英語では行動や結果を明確にすることが求められるため、曖昧な表現は誤解を招きやすいです。英語では、迷った『末に』どうなったのか、明確に伝える必要があります。

✖ 誤用: He wavered his hand to say goodbye.
✅ 正用: He waved his hand to say goodbye.

『waver』と『wave』の発音が似ているため、混同しやすい誤用です。日本語では『手を揺らす』という表現をそのまま英語にしようとすると、つい『waver』を選んでしまいがちです。しかし、『wave』は『(手を)振る』という意味の動詞であり、別れの挨拶などで手を振る動作を表す場合は『wave』が適切です。『waver』は、物理的に『揺れる』という意味の他に、比喩的に『(意見や気持ちが)ぐらつく、迷う』という意味で使われます。文化的な背景として、日本人は直接的な表現を避け、婉曲的な表現を好む傾向がありますが、英語では誤解を避けるため、明確な動詞を選択することが重要です。この場合、あいまいな『waver』ではなく、はっきりとした『wave』を使うのが正解です。

✖ 誤用: The evidence wavered slightly, so the jury acquitted him.
✅ 正用: The evidence was circumstantial, so the jury acquitted him.

『waver』を証拠の『不確かさ』を表す言葉として使用していますが、この文脈では不適切です。『waver』は、証拠そのものが『揺らいでいる』というよりも、証拠の『信頼性』や『一貫性』が欠けている状態を表す場合に適しています。より適切な表現は、『circumstantial(状況証拠)』や『inconclusive(決定的なものではない)』などです。日本人は、物事を曖昧に表現することを美徳とする文化がありますが、法的な文脈では、証拠の性質を正確に表現することが重要です。この場合、証拠が『不確か』であるというより、『間接的』であることを明確に示す必要があります。そのため、『waver』ではなく『circumstantial』を用いるのが適切です。

文化的背景

「waver」という言葉は、決意や信念が揺らぎ、ためらいや躊躇が生じる状態を表しますが、同時に、権威や安定に対する潜在的な抵抗、あるいは変化への期待といった文化的ニュアンスを帯びることがあります。中世の騎士道物語から現代の政治論争まで、「waver」は単なる優柔不断さ以上の、複雑な心理と社会的力学を映し出す鏡として機能してきました。

中世ヨーロッパにおいて、忠誠心は社会の根幹をなす価値観であり、「waver」は主君への忠誠を疑われる、あるいは裏切る可能性を示唆する言葉として重い意味を持っていました。例えば、アーサー王物語に登場するランスロット卿は、その円卓の騎士としての義務と、ギネヴィア王妃への愛の間で「waver」し、王国全体に混乱をもたらします。この「waver」は、個人の感情と社会的な義務との葛藤、そしてそれがもたらす悲劇的な結末を象徴的に表しています。シェイクスピアの作品においても、「waver」はハムレットの優柔不断さや、マクベスの野心と良心の呵責の間で揺れ動く心理状態を描写するために用いられ、登場人物の運命を左右する重要な要素となっています。

近代以降、「waver」は政治的な文脈においても頻繁に登場します。選挙における「swing voters(浮動票)」は、まさに「wavering」な有権者であり、その動向が選挙結果を大きく左右します。また、政策決定の過程においても、政府や議会が世論や反対勢力の圧力によって当初の計画から「waver」することがあります。このような状況において、「waver」は必ずしもネガティブな意味合いを持つとは限りません。むしろ、状況の変化に対する柔軟な対応や、多様な意見を取り入れる姿勢として評価されることもあります。しかし、一方で、一貫性の欠如やリーダーシップの弱さを示すものとして批判されることもあり、「waver」という言葉は、政治的な駆け引きや権力闘争の複雑さを映し出す言葉として使われます。

現代社会においては、「waver」は個人のキャリアやライフプランにおける選択においても重要な意味を持ちます。終身雇用制度が崩壊し、多様な働き方が認められるようになった現代において、人々は常に自分の進むべき道を模索し、「waver」しながらも最適な選択をしようとします。この「waver」は、変化の激しい時代を生き抜くための適応力であり、自己成長の機会でもあります。しかし、同時に、将来への不安や迷いを抱えながら生きる現代人の姿を象徴する言葉でもあります。「waver」は、単なる優柔不断さではなく、変化を受け入れ、自己を問い続けるプロセスの一部として、より肯定的な意味合いを持つようになっていると言えるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)。ライティングでの使用も稀にある。

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で登場する可能性あり。

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、社会問題、環境問題など、やや硬めのテーマで登場しやすい。人の心理描写にも使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「揺れる」「ためらう」という基本の意味に加え、「弱まる」「不安定になる」といった意味も重要。名詞(動揺、不安定)の形も覚えておくと有利。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。

- 頻度と級・パート: 比較的頻度は低いが、Part 7で契約や市場の動向を説明する文脈で登場することがある。

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンにおける意思決定の遅れ、市場の変動、経済状況の不安定さなどを表す際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「変動する」「迷う」といった意味で、ビジネスの状況を表す語彙として覚えておく。類義語のfluctuate, hesitateとのニュアンスの違いを理解しておくと役立つ。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクションで頻出。ライティングセクションでの使用も考えられる。

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。

- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会科学など、アカデミックなテーマで登場する。意見や主張の揺れ動き、政策の不安定さなどを表現する際に使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や議論の展開において使われることが多い。類義語のvacillate, falterとのニュアンスの違いを意識し、文脈に応じた適切な意味を選べるようにする。

大学受験

- 出題形式: 長文読解問題で頻出。和訳問題、内容説明問題で問われる可能性もある。

- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題でよく見られる。

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、哲学など、幅広いテーマで登場する。人の心理描写や社会情勢の不安定さを表す際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する力が重要。「揺れる」「ためらう」といった基本的な意味に加え、比喩的な意味も理解しておく必要がある。類義語との識別もできるようにしておくと有利。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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