英単語学習ラボ

sheer

/ʃɪr/(シィア)

母音 /ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を左右に開き、短く発音します。『she』の音を意識し、語尾は軽く『ア』と添えるように発音するとより自然になります。日本語の『シーア』のように伸ばさないように注意しましょう。

形容詞

完全な

「混じりけのない」「純粋な」という意味合い。努力や運など、何かが完全に作用して結果に繋がった状態を表す。また、恐怖や喜びなどの感情が剥き出しになっている様子も表す。

Her face showed sheer joy when she finally met her old friend.

彼女は旧友とやっと会えた時、顔に純粋な喜びを浮かべていました。

久しぶりに会う親友との再会。彼女の顔には、飾らない「純粋な喜び」がはっきりと表れています。このように「sheer joy」は、「本当に心から嬉しい気持ち」を強調する時によく使われる、とても自然な表現です。

He achieved his goal through sheer hard work every single day.

彼は毎日、ひたすら努力を重ねて目標を達成しました。

彼は毎日、目標達成のためにひたすら努力を続けました。この文は、彼の成功が「他の何でもなく、ただ純粋な努力の結果だった」ことを強調しています。「sheer hard work」は、途方もない努力や、他に頼るものがない純粋な努力を表すのにぴったりです。

The sheer size of the new building took my breath away.

新しい建物のとてつもない大きさに、私は息をのみました。

新しい建物を見た時、そのとてつもない大きさに思わず息をのんでしまいました。「sheer size」は、物の「とてつもない大きさ」や「規模の巨大さ」を強調する時に使われます。圧倒されるような状況を描写するのに効果的な表現です。

形容詞

薄くて軽い

生地や素材が非常に薄く、透き通るような様子。物理的な薄さに加えて、比喩的に「ほとんどない」「わずかな」という意味でも使われる。

She wanted her room to feel bright, so she chose sheer curtains for the window.

彼女は部屋を明るい雰囲気にしたいと思い、窓に薄いカーテンを選びました。

この例文では、光をよく通す「薄くて軽い」カーテンのイメージが伝わります。部屋を明るくしたいという気持ちも加わり、具体的な生活の場面が目に浮かびますね。日差しを取り入れたいときに選ぶカーテンの典型的な様子です。

On a hot summer day, she put on a sheer blouse to stay cool.

暑い夏の日、彼女は涼しく過ごすために薄手のブラウスを着ました。

「sheer」は、服の生地が「薄くて透けるような」状態を表すのによく使われます。特に夏は、風通しの良い涼しい服を選びたいもの。この例文では、暑い日に涼しさを求める自然な行動が描かれており、単語の使い方がイメージしやすいでしょう。

The bride looked beautiful with a sheer veil gently covering her face.

花嫁は、顔を優しく覆う薄いベールをつけて、とても美しく見えました。

結婚式のベールは、顔を完全に隠さず、向こう側が透けて見えるほど「薄くて軽い」素材でできています。この例文では、花嫁の美しさとベールの繊細さが結びつき、感動的な場面が目に浮かびます。特別な日の情景とともに、単語が記憶に残りやすくなります。

副詞

真下に

崖や高い壁などが垂直に切り立っている様子を表す。「真上に」「真横に」という方向性ではなく、あくまで「垂直に」という状態を表す。

The high cliff drops sheer to the blue sea below.

その高い崖は、真下の青い海に向かってまっすぐに落ち込んでいた。

壮大な自然の風景が目に浮かびますね。ここでは「drops sheer」で「垂直に、まっすぐに下へ落ちている」という様子を表しています。まるで目の前に切り立った崖があり、その下が深い海になっているような情景です。この副詞の「sheer」は、主に「落ちる」「下がる」といった動きを強調し、その動きが「まっすぐ下へ」であることを示します。

The narrow mountain path plunged sheer into the dark valley.

その狭い山道は、暗い谷へまっすぐに急降下していた。

山道を歩いている途中で、急に道が下り坂になり、深い谷底へと続いていく様子が伝わってきます。「plunged sheer」は「真下に急降下する」という強い動きを表します。特に、道や通路が突然、垂直に近い形で下へ向かう場面で使われることが多く、少し緊張感のある雰囲気を感じさせます。

Water poured sheer down the huge rock face of the waterfall.

滝の巨大な岩肌を、水が真下にまっすぐ流れ落ちていた。

力強く流れ落ちる滝の様子が目に浮かびますね。「poured sheer down」は、水が岩の表面を「まっすぐ垂直に」流れ落ちている様子を鮮やかに描写しています。この「sheer」の用法は、このように自然の力強い動きや、高さから真下へ向かう動きを表現する際に、臨場感を与える効果があります。

コロケーション

sheer cliff

切り立った崖、垂直の崖

「sheer」はここでは「完全に垂直な」「切り立った」という意味の形容詞として使われ、「cliff(崖)」の形状を強調します。単に高いだけでなく、人が容易に登れないような、ほぼ垂直な崖を指します。比喩的に「乗り越えるのが非常に困難な状況」を表すこともあります。地形や冒険に関する記述でよく見られます。

sheer drop

急な落下、垂直の落下

「sheer cliff」と同様に、「sheer」が垂直方向への急激な変化を強調しています。「drop」は名詞として「落下」を意味し、物理的な落下だけでなく、比喩的に「急激な価値の低下」や「急な落ち込み」を表すこともあります。例えば、株価の急落を「a sheer drop in stock prices」と表現できます。

sheer fabric

透ける生地、薄い生地

ここでは「sheer」は「薄くて透けて見える」という意味の形容詞として使われ、「fabric(生地)」の質感を説明します。シフォンやオーガンジーのような、光を通しやすく、肌が透けて見えるような生地を指します。ファッションやインテリアの分野でよく用いられます。類似表現として「transparent fabric」がありますが、「sheer」はより繊細で上品なニュアンスを含みます。

sheer luck

全くの偶然、ただの運

「sheer」は「全くの」「純粋な」という意味の形容詞として使われ、「luck(運)」が偶然によるものであることを強調します。努力や実力ではなく、完全に運によって得られた結果を指します。「pure luck」とほぼ同義ですが、「sheer luck」はより口語的で、驚きや意外性を伴うニュアンスがあります。例えば、宝くじに当たった場合などに「It was sheer luck!」のように使います。

sheer volume

膨大な量、圧倒的な量

「sheer」は「非常に大きい」「圧倒的な」という意味の形容詞として使われ、「volume(量)」の大きさ、規模を強調します。単に「large volume」と言うよりも、その量が非常に大きく、圧倒されるような印象を与えます。例えば、データ量や仕事量など、手に負えないほどの量を示す際に使われます。ビジネスシーンやニュース記事などでよく見られます。

sheer force

純粋な力、腕ずく

「sheer」は「純粋な」「他の要素が混じっていない」という意味合いで、「force(力)」が物理的な力のみによって発揮されることを強調します。技術や戦略ではなく、力ずくで何かを成し遂げる状況を表します。例えば、重い物を持ち上げたり、ドアをこじ開けたりする際に使われます。類義語として「brute force」がありますが、「sheer force」はより中立的な表現で、必ずしもネガティブな意味合いを持ちません。

sheer incompetence

全くの無能、完全な無能

ここでは「sheer」は「完全な」「徹底的な」という意味の形容詞として使われ、「incompetence(無能)」の度合いを強調します。単に能力が低いだけでなく、完全に仕事ができない状態を指します。批判的なニュアンスを含むため、フォーマルな場面では避けた方が良いでしょう。皮肉を込めて使われることもあります。

使用シーン

アカデミック

学術論文や専門書で、事実やデータが「全くの~」「純粋な~」であることを強調する際に用いられます。例えば、統計分析の結果を述べる際に「The sheer number of participants...(参加者の絶対数…)」のように使われ、データの重要性を示唆します。また、物理学の分野では「sheer force(せん断力)」のように専門用語として登場します。

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションにおいて、規模や程度を強調する際に使われることがあります。例えば、「the sheer volume of orders(注文の絶対量)」のように、業績や成果の大きさをアピールする際に用いられます。ただし、より平易な言葉で言い換えられることが多いため、使用頻度は高くありません。

日常会話

日常会話では、衣服の素材や質感について言及する際に「sheer fabric(薄手の生地)」のように使われることがあります。また、比喩的に「sheer luck(全くの偶然)」のように、幸運を強調する際にも用いられますが、一般的にはあまり使われません。ニュースや雑誌などで、海外の出来事を説明する際に目にすることがあります。

関連語

類義語

  • 『完全な』『絶対的な』という意味で、程度や性質を強調する際に使われる。フォーマルな場面や学術的な文脈でよく見られる。 【ニュアンスの違い】『sheer』が薄さや透明感、垂直のイメージを含むのに対し、『absolute』は疑いの余地のない完全性や程度を表す。感情や意見など抽象的な概念に対して使われることが多い。 【混同しやすい点】『sheer』は物理的な特性(薄さ、急勾配)にも使われるが、『absolute』は通常、物理的な特性には使われない。また、absoluteはしばしば最上級のニュアンスを伴う。

  • 『純粋な』『混じり気のない』という意味で、物質や感情、動機などが汚れていない状態を表す。日常会話から文学まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】『sheer』が持つ『薄さ』や『急さ』のイメージはなく、本質的な純粋さや完全性を強調する。感情や動機など、抽象的な概念にも使われる。 【混同しやすい点】『sheer』はしばしば驚きや強調のニュアンスを伴うが、『pure』は客観的な状態を表すことが多い。また、pureは「純粋な」という意味合いが強く、感情や動機など内面的なものに対して使われることが多い。

  • 『全くの』『完全な』という意味で、否定的な感情や状況を強調する際に使われる。フォーマルな場面や文学的な文脈でよく見られる。 【ニュアンスの違い】『sheer』が持つ物理的なイメージ(薄さ、急勾配)はなく、程度や性質の極端さを表す。しばしば否定的な感情や状況と結びついて使われる。 【混同しやすい点】『sheer』は名詞(薄い布など)としても使われるが、『utter』は形容詞としてのみ使われる。また、『utter』はしばしば非難や落胆のニュアンスを伴う。

  • 『急な』『険しい』という意味で、坂道や崖など、傾斜が非常に大きい状態を表す。地理的な文脈や比喩表現で使われる。 【ニュアンスの違い】『sheer』が垂直に近い急さを表すのに対し、『steep』は傾斜があるものの、完全な垂直ではない。また、steepは比喩的に『法外な』という意味でも使われる。 【混同しやすい点】『sheer』はしばしば驚きや強調のニュアンスを伴うが、『steep』は客観的な状態を表すことが多い。また、steepは「急勾配の」という意味合いが強く、物理的なものに対して使われる。

  • 『透明な』『透き通った』という意味で、光を通し、向こう側が見える状態を表す。物理的な特性のほか、比喩的に正直さや率直さを表す際にも使われる。 【ニュアンスの違い】『sheer』が薄さによって透けて見えることを表すのに対し、『transparent』は物質の性質として光を通すことを表す。比喩的な意味では、隠し事がないことを表す。 【混同しやすい点】『sheer』はしばしば驚きや強調のニュアンスを伴うが、『transparent』は客観的な状態を表すことが多い。また、『transparent』はしばしば誠実さや開放性のニュアンスを伴う。

派生語

  • shears

    『sheer』は『断つ』『刈る』という意味も持ち、その名詞形が『shears(はさみ)』。元々は羊の毛を刈るための大型のハサミを指し、複数形で使われる。動詞『shear』の行為者を表す名詞と解釈できる。日常会話よりも園芸や農業、金属加工などの専門分野で使われることが多い。

  • shearling

    『shear』の動詞『刈る』から派生し、『shearling(シヤーリング)』は、刈り込んだ羊の毛皮、またはそれで作られた衣服を指す。羊を『shear(刈る)』ことと関連付けやすく、ファッション業界でよく用いられる。

  • sheered

    動詞『shear』の過去形・過去分詞。元々の『刈る』という意味から派生し、『(船が風や潮流によって)進路をそれる』という意味合いで使われることがある。航海や海洋に関する文脈で見られる。

反意語

  • 『sheer』が『薄くて透き通る』という意味の場合、対義語は『opaque(不透明な)』。光を通さない、または理解しにくいという意味合いで使われる。日常会話でも学術的な文脈でも使用頻度が高い。

  • 『sheer』が『薄い』という意味の場合、最も直接的な対義語は『thick(厚い)』。物理的な厚さを表すだけでなく、比喩的に『濃い』『密度が高い』という意味でも使われる。日常会話で頻繁に使用される基本的な語彙。

  • 『sheer』が『希薄な』という意味合いで使われる場合、対義語は『dense(密集した)』。人口密度や物質の密度など、様々な文脈で使用される。学術的な文脈やニュース記事などでよく見られる。

語源

"sheer」は、古英語の「scir」(明るい、透明な、純粋な)に由来します。これはさらにゲルマン祖語の「*skīraz」(明るい、透明な)に遡り、その根は「*skīnan」(輝く)です。つまり、「sheer」の元々の意味合いは、光が透き通るような透明感や明るさにありました。この感覚から、「薄くて軽い」という意味が派生し、さらに「純粋な、混じり気のない」という意味へと発展しました。「完全な」という意味合いは、この「混じり気のない」という概念から来ており、何かが完全に、そして徹底的にそうであることを示します。「真下に」という意味は、船の航海において、障害物を避けるために急旋回することを指す言葉として使われたことから生まれました。光が輝き、何かが透き通って見えるイメージから、様々な意味合いが派生したと考えると、この単語の変遷が理解しやすいでしょう。

暗記法

「sheer」は、光を通す薄布から生まれた言葉。貴婦人のベールのように、美しさと秘めやかさを象徴しました。ロマン派詩人は霧の山々を「sheer」なベールで包み、自然の神秘を描写。ヴィクトリア朝のドレスは、慎み深さと魅惑を両立させました。現代では「揺るぎない決意」「まったくの幸運」のように、純粋で圧倒的な力を意味します。薄さ、透明感、そして絶対的な力。対照的な概念を内包する、奥深い言葉なのです。

混同しやすい単語

shear

『sheer』と発音が非常に似ており、スペルも一文字違い。意味は『(羊などの毛を)刈る』という動詞であり、『(刃物などで)切る』という意味合いも持つ。動詞である点に注意。また、過去形・過去分詞形は sheared (または shorn) となる。

発音記号は異なりますが、日本語話者には母音の区別が難しく、聞こえ方が似ている場合があります。スペルも 'sh' で始まり、'e' の有無が異なります。『海岸』という意味の名詞であり、文脈が大きく異なるため注意が必要です。

語頭の音が違うものの、語尾の 'eer' の響きが似ているため、聞き間違いやすい。意味は『応援する』『励ます』という動詞、または『応援』『歓声』という名詞。文脈から判断することが重要です。

seer

『sheer』と発音が近く、スペルも似ているため混同しやすい。意味は『予言者』『先見の明のある人』であり、日常会話ではあまり使われない単語ですが、文学作品などでは見かけることがあります。

スペルが似ており、特に手書きの場合など、'r' と 't' の区別が曖昧になりやすい。『一枚の紙』『シーツ』という意味の名詞であり、文脈が全く異なるため、落ち着いて読めば区別は容易です。

sear

発音は似ていますが、意味は『(肉の表面を)焼く』という動詞です。スペルも 'ea' の部分が異なります。料理関連の文章で出てくることがあるので、覚えておくと役立ちます。

誤用例

✖ 誤用: The sheer volume of work made me exhausted.
✅ 正用: The sheer amount of work made me exhausted.

日本語の『量』という言葉に引きずられ、『volume』を使ってしまいがちですが、『sheer volume』は『(音などの)純粋な大きさ・音量』という意味合いが強くなります。仕事の『量』を表す場合は、不可算名詞である『amount』を使うのがより自然です。日本人は学校教育で可算・不可算名詞の区別を重視されるため、つい可算名詞に当てはまる『volume』を選んでしまう傾向があります。英語では、具体的な計測が難しい抽象的な『量』に対しては『amount』を用いることを意識しましょう。

✖ 誤用: Sheer luck got me through the exam.
✅ 正用: Pure luck got me through the exam.

『sheer』は『全くの』という意味で使えますが、良い意味での『全くの〜』、つまり『幸運』を表す際には、多くの場合『pure』がより適切です。『sheer』は、どちらかというと中立的、あるいはネガティブなニュアンスを伴うことがあります。例えば、『sheer force(圧倒的な力)』のように、力ずくで何かを成し遂げるようなイメージです。日本人は、英語の単語を辞書的な意味で捉えがちですが、英語のネイティブスピーカーは、単語の持つニュアンスや語感を重視します。したがって、文脈に応じて適切な単語を選ぶことが重要です。

✖ 誤用: The climber reached the sheer cliff face.
✅ 正用: The climber reached the steep cliff face.

『sheer』は『切り立った』という意味で使えますが、これは垂直に近く、ほとんど登ることが不可能な壁を指すことが多いです。単に傾斜が急な崖を指す場合は、『steep』を使う方が適切です。日本人は、山の険しさを表現する際に、安易に『sheer』を選んでしまいがちですが、実際には『steep』の方が汎用性が高いことを覚えておきましょう。また、英語の地形表現は非常に豊かであり、文脈に応じて適切な単語を選ぶことが、より正確な意思疎通につながります。

文化的背景

「Sheer」は、薄さ、透明感、そして圧倒的な力や規模を表す言葉として、西洋文化において繊細さと力強さという対照的な概念を内包します。元々は布地の薄さを表す言葉として使われ始めましたが、その意味合いは広がり、垂直に切り立った崖や、絶対的な感情、純粋な抽象概念などを描写する際にも用いられるようになりました。

「Sheer」の語源を辿ると、古英語の「scīr」(明るい、透明な)にたどり着きます。中世の時代には、光を通すような薄い布地、特に上流階級の女性が身につけるベールやレースなどを指す言葉として用いられました。これらの布地は、単に身体を覆うだけでなく、着用者の美しさや純潔さを象徴する役割も担っていました。透ける素材を通して見える肌は、禁欲的な社会において、秘められた美へのほのかな誘いであり、同時に、その美しさを守るべき存在であることを示唆していたのです。この背景から、「sheer」は、表面的な美しさだけでなく、その背後にある繊細さや儚さを表現する言葉として、文学作品や芸術作品にも登場するようになります。

例えば、ロマン派の詩人たちは、「sheer」を使って、自然の美しさや人間の感情の深さを表現しました。 Wordsworthの詩の中で、霧が立ち込める山々の風景が「sheer」なベールに包まれていると描写されるとき、それは単に視覚的な描写にとどまらず、自然の神秘さや人間の知覚の限界を示唆しているのです。また、ヴィクトリア朝時代には、「sheer」なドレスが流行しましたが、これは単なるファッションの流行ではなく、女性の美しさを強調しつつも、社会的な規範を遵守するという、複雑なメッセージを伝える手段でもありました。当時、「sheer」な素材は、慎み深さと魅惑という、相反する要素を同時に表現する象徴的なアイテムだったのです。

現代では、「sheer」は、物理的な薄さだけでなく、感情や概念の純粋さ、絶対性をも表現する言葉として広く使われています。「Sheer determination」(揺るぎない決意)や「sheer luck」(まったくの幸運)といった表現は、その良い例です。これらの表現では、「sheer」は、何ものにも邪魔されない、純粋で圧倒的な力を意味します。また、ビジネスの世界では、「sheer volume」(膨大な量)という表現が、市場における圧倒的な存在感や、競争相手を寄せ付けないほどの規模を表す際に用いられます。このように、「sheer」は、時代や文脈によってその意味合いを変化させながらも、薄さ、透明感、そして圧倒的な力という、対照的な概念を内包する言葉として、私たちの言語の中に生き続けているのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解、稀にリスニング

- 頻度と級・パート: 準1級・1級で頻出。特に長文読解でよく見られる

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな話題、環境問題、社会問題など。会話文では「sheer luck(全くの偶然)」のようなイディオムで登場することも

- 学習者への注意点・アドバイス: 「全くの」「純粋な」という意味の形容詞が基本だが、「薄い」「透ける」という意味もある。文脈によって意味を判断する必要がある。発音にも注意(/ʃɪər/)。

TOEIC

- 出題形式: 主にPart 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解)

- 頻度と級・パート: 比較的頻出。特にPart 7でビジネス文書や記事の中で見られる

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(業績、数字、報告書など)で「sheer volume(膨大な量)」「sheer number(純粋な数)」のように使われることが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 「全くの」「純粋な」という意味で、数量や程度を強調する際に使われることが多い。類義語の「absolute」「pure」などとの使い分けを意識すると良い。

TOEFL

- 出題形式: 主にリーディング

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出

- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会科学などの分野で、抽象的な概念や理論を説明する際に使われる。「sheer size」「sheer complexity」のように、規模や複雑さを強調する

- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈では、感情的な意味合いよりも客観的な事実を強調する際に用いられることが多い。類義語の「utter」「complete」などとのニュアンスの違いを理解しておくと良い。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解、和訳問題

- 頻度と級・パート: 難関大学の長文で頻出。標準的なレベルの大学でも稀に出題される

- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文など、様々なジャンルの文章で登場する。「sheer force」「sheer determination」のように、強い意志や力を表すことが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈によって意味が異なり、抽象的な意味合いで使われることが多い。比喩的な表現も含まれることがあるため、文脈全体から意味を推測する練習が必要。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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