rejoice
第一音節の母音 /ɪ/ は、日本語の「イ」よりも口をやや開き、短く発音します。第二音節の強勢に注意し、/ɔɪ/ は二重母音で、「オ」から「イ」へスムーズに移行させます。語尾の /s/ は、有声音にならないよう注意してください。無声の「ス」に近い音です。 "re-" の部分は弱く、軽く発音することがポイントです。
大いに喜ぶ
喜びを声に出したり、態度で示したりするニュアンス。個人的な喜びだけでなく、勝利や良い知らせなど、公的な喜びを表す際にも使われる。フォーマルな響きを持つ。
The family rejoiced when they heard the good news about her recovery.
彼女の回復という良い知らせを聞いて、家族は大いに喜びました。
※ この例文は、家族が病気からの回復という嬉しい知らせを受け、心から安堵し、喜びを分かち合っている様子を描写しています。「rejoice」は、このような個人的な、しかし大きな喜びや祝賀の感情を表すのにぴったりです。ここでは「~について喜ぶ」という意味で 'about' が使われています。
The whole town rejoiced on the day of the annual festival with music and dancing.
町全体が、音楽と踊りとともに毎年恒例のお祭りの日を大いに喜びました。
※ この文は、お祭りという祝祭的な場で、多くの人々が一体となって喜びを表現している情景を示しています。「rejoice」は、このように集団で、公に、盛大に喜ぶ場面でよく使われます。単に嬉しいだけでなく、お祝いや祝賀のニュアンスが強いです。
After finishing the difficult project, the team could finally rejoice in their success.
その難しいプロジェクトを終えた後、チームはついに成功を大いに喜ぶことができました。
※ この例文は、困難な努力が報われ、目標達成の喜びを味わうチームの姿を描いています。「rejoice」は、努力や苦労の末に得られた成果や達成感を心から喜ぶ時にも使われます。ここでは「~を喜ぶ」という意味で 'in' が使われています。'rejoice' は少しフォーマルな響きがあり、深い喜びや祝賀の感情を表します。
歓喜する
非常に強い喜びを感じ、幸福感に満たされる状態。内面的な感情の高ぶりを表すことが多い。宗教的な文脈で、神への感謝や信仰の喜びを表す際にも用いられる。
We all rejoiced when our team won the championship game.
私たちは、自分たちのチームが優勝決定戦に勝った時、みんなで歓喜した。
※ この例文は、グループやコミュニティが共通の目標を達成し、大きな喜びを分かち合う典型的なシーンです。スポーツの試合での勝利は、多くの人が一体となって「歓喜する」瞬間としてイメージしやすいでしょう。「rejoice when...」で「~した時に歓喜する」という使い方がよくされます。
The old woman rejoiced at the news that her lost cat was found.
迷子になっていた猫が見つかったという知らせに、そのおばあさんは歓喜した。
※ この例文は、心配していたことが解決したり、良い知らせが入ったりした時の個人的な大きな喜びを表しています。「rejoice at the news」のように、「~の知らせに歓喜する」という形でよく使われます。安堵と喜びが混じった感情が伝わりますね。
Everyone will rejoice when the long, cold winter finally ends.
長い寒い冬がようやく終わる時、誰もが歓喜するだろう。
※ この例文は、待ち望んでいた出来事が起こる未来への期待と喜びを表しています。季節の変わり目や、困難な状況からの解放など、誰もが共感できる普遍的な喜びのシーンです。「will rejoice」のように未来形で使うことで、「~だろうと歓喜する」という気持ちを表現できます。
コロケーション
大いに喜ぶ
※ 「greatly」は喜びの程度を強調する副詞で、「rejoice」と組み合わさることで、非常に大きな喜びを表します。宗教的な文脈や、フォーマルな場面で用いられることが多いです。例えば、クリスマスキャロルの歌詞などに見られます。日常会話よりは、やや古風な印象を与えることがあります。
主を喜ぶ、神を喜ぶ
※ 宗教的な表現で、特にキリスト教の文脈で用いられます。「in the Lord」は「主において」という意味で、神への信仰や神の恵みに対する喜びを表します。賛美歌や聖書の引用などに見られ、個人的な信仰の表明としても、共同体の喜びの表現としても用いられます。
誰かと共に喜ぶ、誰かの喜びを分かち合う
※ 他者の成功や幸福を共に喜ぶことを意味します。共感や連帯感を示す表現で、個人的な関係だけでなく、社会的なイベントや成果を祝う場面でも使われます。「We rejoice with them on their wedding day.(彼らの結婚式を共に喜びます)」のように使います。単に「congratulate」と言うよりも、感情的な共鳴が込められています。
何かに喜ぶ
※ 特定の出来事や状況に対する喜びを表します。「at」または「over」の後に喜びの対象となる名詞が続きます。「rejoice at the news of victory(勝利の知らせに喜ぶ)」や「rejoice over the birth of a child(子供の誕生を喜ぶ)」のように使われます。「at」は比較的具体的な出来事に、「over」はやや抽象的な状況に使われる傾向があります。
喜ぶべき理由、慶事
※ 喜びの根拠となる事柄を指します。名詞句として用いられ、「This is a cause for rejoicing.(これは喜ぶべき理由だ)」のように使います。しばしばフォーマルな文脈や、公式な声明などで見られます。単に「good news」と言うよりも、喜びの正当性や重要性を強調するニュアンスがあります。
この上なく喜ぶ、非常に喜ぶ
※ 「exceedingly」は喜びの度合いを強める副詞で、「greatly」よりもさらに強い感情を表します。文学的な表現や、やや古風な言い回しで、日常会話ではあまり使われません。例えば、古い物語や詩などに登場する可能性があります。
喜ぶべき時、祝うべき時
※ 特定の時期や機会が、喜びや祝いに適していることを表します。「Now is a time to rejoice.(今は喜ぶべき時だ)」のように使われます。記念日や祝祭日など、特別なイベントを指すことが多いです。聖書の一節(コヘレトの言葉)にも見られる表現で、人生の様々な局面を表現する際に用いられます。
使用シーン
学術論文では、特定の成果や発見に対して、研究者が「大いに喜ぶ」という感情を表現する際に用いられることがあります。ただし、より客観的な表現が好まれるため、直接的な感情表現は避けられがちで、間接的な表現(例:significant improvement, promising results)が用いられることが多いです。心理学や社会学の研究で、肯定的な変化や結果を強調する文脈で使われることがあります。
ビジネスシーンでは、株価の上昇や大きな契約の成立など、企業にとって非常に喜ばしい出来事があった場合に、プレスリリースや社内報などのフォーマルな文書で使われることがあります。しかし、日常的なビジネスコミュニケーション(メールや会議など)では、より直接的でシンプルな単語(例:happy, pleased)が好まれる傾向にあります。
日常会話では、あまり一般的ではありません。ニュース記事や文学作品など、ややフォーマルな文脈で使われることがあります。例えば、スポーツチームが優勝した際に、「街全体が歓喜に沸いた」というような状況を表現する際に使われることがあります。ただし、日常会話では「very happy」や「excited」などの表現がより自然です。
関連語
類義語
『祝う』という意味で、個人的な成功や記念日、または一般的な祝日など、特定の出来事やイベントを喜び、公にそれを表現する際に用いられる。ビジネス、日常会話、公式な場など、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『rejoice』は内面の喜びや感情に焦点を当てるのに対し、『celebrate』は外部に向けた行為や表現を伴う。また、『celebrate』はより一般的で中立的な表現であり、必ずしも強い感情を伴わない場合もある。例えば、契約の成立を祝う、誕生日を祝うなど。 【混同しやすい点】『celebrate』は他動詞として使われることが多く、祝う対象を目的語にとる(例:celebrate a victory)。一方、『rejoice』は自動詞として使われることが多い(例:rejoice at the news)。また、celebrateは名詞としても使える(例:a celebration)。
『大いに喜ぶ』という意味で、非常に強い喜びや満足感を表す。日常会話や文学作品で使われ、フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】『rejoice』よりも個人的な感情に近く、より強い喜びを表すことが多い。また、『delight』は名詞として『喜び』という意味も持ち、動詞としても他動詞・自動詞の両方で使用できる。 【混同しやすい点】『delight』は他動詞として使われる場合、『~を喜ばせる』という意味になる(例:The news delighted her)。自動詞として使われる場合は、『~を大いに喜ぶ』という意味になる(例:She delighted in the success)。rejoiceは通常自動詞として使われる点に注意。
- exult
『歓喜する』という意味で、非常に大きな喜びを声に出して表現するような、高揚した感情を表す。文学的な表現や、スポーツなどの勝利の場面でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『rejoice』よりも感情の爆発度合いが強く、勝利や成功など、特定の出来事に対する喜びを強調する。また、『exult』はやや古風で、日常会話ではあまり使われない。 【混同しやすい点】『exult』は自動詞であり、通常、前置詞『in』を伴って喜びの対象を示す(例:exult in victory)。『rejoice』も同様だが、『exult』の方がよりフォーマルで、感情の強さが際立つ。
- be glad
『嬉しい』という意味で、日常会話で広く使われる、最も一般的な喜びの表現。フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】『rejoice』よりも感情の強さは弱く、より穏やかな喜びを表す。また、特定の出来事に対する喜びだけでなく、一般的な状況に対する満足感も表すことができる。 【混同しやすい点】『be glad』は形容詞句であり、常にbe動詞を伴う(例:I am glad to hear that)。『rejoice』は動詞であり、単独で使用できる。また、『be glad』はより口語的な表現であり、フォーマルな場面では『rejoice』の方が適切な場合がある。
『勝利する』という意味で、困難を乗り越えて成功を収めた時の喜びを表す。ビジネス、スポーツ、政治など、競争的な状況でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『rejoice』は一般的な喜びを表すのに対し、『triumph』は困難を克服した後の特別な喜びを表す。また、『triumph』は名詞としても使われ、『勝利』という意味を持つ。 【混同しやすい点】『triumph』は自動詞としても他動詞としても使える。自動詞の場合は、『~に勝利する』という意味(例:triumph over adversity)。他動詞の場合は、『~を勝利させる』という意味(例:triumph justice)。『rejoice』は通常自動詞として使われる点に注意。
- revel
『(~を)大いに楽しむ』という意味で、騒がしいパーティーや祝宴などで、喜びを分かち合い、楽しむ様子を表す。文学作品や、やや古風な表現として用いられる。 【ニュアンスの違い】『rejoice』が内面の喜びを表すのに対し、『revel』は外部に向けた、より騒がしい喜びの表現を伴う。また、『revel』はしばしば、やや度が過ぎた、自制心のない楽しみ方を暗示することがある。 【混同しやすい点】『revel』は自動詞として使われ、通常、前置詞『in』を伴って喜びの対象を示す(例:revel in the atmosphere)。『rejoice』も同様だが、『revel』の方がより享楽的なニュアンスを持つ。
派生語
- joyful
『喜びに満ちた』という意味の形容詞。『joy(喜び)』に形容詞化の接尾辞『-ful』が付いた形。rejoiceが動詞であるのに対し、joyfulは状態を表す形容詞として、より日常的な場面で使われることが多い。例:a joyful occasion(喜びに満ちた機会)。
- joyous
『喜びに満ちた』という意味の形容詞で、joyfulとほぼ同義だが、よりフォーマルな印象を与える。joyfulよりもやや文学的、あるいは祝祭的な場面で用いられる傾向がある。例:a joyous celebration(喜びに満ちた祝賀)。語源的には、joyに形容詞化の接尾辞『-ous』が付いた形。
『楽しむ』という意味の動詞。rejoiceが他者や出来事に対して喜びを感じるのに対し、enjoyは何かを経験して個人的に楽しむニュアンスが強い。接頭辞『en-』は『~の状態にする』という意味合いを持ち、joyの状態にする=楽しむ、という語義変化が見られる。日常会話で頻繁に使われる。
反意語
『(死などを)悲しむ』という意味の動詞。rejoiceが喜びを表すのに対し、mournは悲しみや喪失の感情を表す。rejoiceが祝祭的な文脈で使われることが多いのに対し、mournは葬儀や追悼式など、悲しみを表す儀式的な文脈で用いられる。日常会話でも、大切な人の死を悼む際などに使われる。
『(深い悲しみで)嘆き悲しむ』という意味の動詞。mournよりも個人的な感情に焦点を当て、より深い悲しみを表す。rejoiceが公的な喜びを表すこともあるのに対し、grieveは個人的な喪失感や悲嘆を表すことが多い。学術論文や文学作品で、登場人物の心理描写などに用いられる。
『嘆き悲しむ』という意味の動詞。grieveよりも形式ばった表現で、しばしば過去の出来事や失われたものを嘆く際に用いられる。rejoiceが現在の喜びを表すのに対し、lamentは過去の喪失に対する後悔や悲しみを表すことが多い。歴史的な記録や文学作品で、過去の不幸な出来事を嘆く場面などで見られる。
語源
"Rejoice"は、古フランス語の"rejoir"(再び喜ぶ、楽しむ)に由来します。さらに遡ると、"re-"(再び、再び)とラテン語の"gaudere"(喜ぶ)が組み合わさった形です。"gaudere"は英語の"joy"(喜び)と語源的に繋がっており、喜びや楽しみといった感情を表す核となる部分です。日本語で例えるなら、「再び」嬉しい気持ちになる、つまり喜びが倍増するイメージです。日々の生活の中で、小さなことでも「rejoice」できる瞬間を見つけることが、心の豊かさにつながるかもしれません。
暗記法
「rejoice」は、単なる喜びを超えた聖なる歓喜。中世では、クリスマスの賛美歌に歌われた神への感謝でした。苦難の中ですら信仰を保つ心の支えにも。ミルトンの『失楽園』では、堕天使たちが失った栄光を思い「rejoice」。オースティン作品では、結婚や成功の喜びを意味しますが、時にそれは表面的。現代では勝利や成功、社会運動の達成もrejoiceで表現。時代とともに意味を変えながらも、根源的な喜びを伝える言葉です。
混同しやすい単語
rejoiceの '-oice' の部分と発音が似ているため、特にリスニング時に混同しやすい。'rejoice' は『大いに喜ぶ』という意味の動詞だが、'voice' は『声』という意味の名詞。動詞としても『表明する』という意味がある。スペルも一部が共通しているため、注意が必要。日本語のカタカナ英語で『ボイス』という言葉があるため、そちらに引きずられて 'rejoice' を間違える可能性もある。
接頭辞 're-' が共通しているため、意味を混同しやすい。『rejoice』は喜びを表す動詞だが、『reuse』は『再利用する』という意味の動詞。発音も似ているが、アクセントの位置が異なる(rejoice は 'joice' にアクセント、reuse は 'use' にアクセント)。文脈から判断することが重要。
語尾の '-ject' のスペルと音が似ており、特に発音練習の初期段階で混同しやすい。『rejoice』は喜びを表すが、『reject』は『拒否する』という意味の動詞であり、意味は正反対。're-' の部分に気を取られず、語幹部分の違いを意識することが大切。
接頭辞 're-' が共通しており、'ju-' の部分の母音の響きが似ているため、発音時に混同しやすい。『rejoice』は『大いに喜ぶ』だが、『reduce』は『減らす』という意味。意味も大きく異なるため、文脈で判断する必要がある。また、'reduce' は日本語でも『リデュース』として使われることがあるため、そちらのイメージに引きずられないように注意。
rejoice の '-oice' の部分と juice の発音が似ているため、特にリスニングで混同しやすい。『rejoice』は動詞だが、『juice』は名詞で『果汁』や『ジュース』という意味。意味も品詞も異なるため、文脈で判断することが重要。また、スペルの一部が共通しているため、視覚的にも混同しやすい。
接頭辞 're-' が共通しているため、意味を混同しやすい。『rejoice』は喜びを表す動詞だが、『resurface』は『再び現れる』『再浮上する』という意味の動詞。発音も一部似ているため、注意が必要。特に、抽象的な話題で使われる場合に、どちらの単語が適切か迷うことがあるかもしれない。
誤用例
日本語の『喜ぶ』は感情全般を広く表しますが、rejoiceは『非常に喜ぶ』という意味合いが強く、特に良い知らせや出来事に対して使われます。しかし、日本語の『涙を流して喜ぶ』という表現を直訳すると、rejoiceと涙が結びつき不自然になります。英語では喜びと悲しみが混ざった複雑な感情を表現する際には、より繊細な語彙(delighted, melancholyなど)や表現を用いる方が適切です。また、rejoiceはフォーマルな響きがあり、日常会話ではdelighted, pleasedなどがより自然です。日本人が感情をストレートに出すことを控えめにする文化とは対照的に、英語では感情のニュアンスを言葉で細かく表現することが求められます。
rejoiceは基本的にポジティブな状況でのみ使用されます。プロジェクトの失敗というネガティブな状況でrejoiceを使うのは、皮肉として解釈されるか、単に不適切と判断されます。日本語の『喜んでお知らせします』という表現を直訳すると、このような誤用が生じやすくなります。英語では、ネガティブな情報を伝える際には、regret(遺憾)や inform(知らせる)といった中立的な動詞を用いるのが一般的です。また、ビジネスシーンでは、直接的な表現を避け、丁寧で婉曲的な言い回しを用いることが重要です。日本人が相手の感情を考慮して言葉を選ぶように、英語でも状況に応じた適切な表現を選ぶ必要があります。
rejoiceは文語的な表現であり、日常会話で自分の昇進を報告する際には、やや大げさで不自然な印象を与えます。日本語の『やったー!昇進した!』というようなカジュアルなニュアンスをrejoiceで表現しようとすると、語感のずれが生じます。英語では、このような場面では、thrilled, excited, happyなどの感情を直接表現する形容詞を用いる方が自然です。また、announceを用いることで、フォーマルなニュアンスを加えつつ、喜びを伝えることができます。日本人が状況に応じて言葉遣いを使い分けるように、英語でも場面に応じた適切な表現を選ぶことが重要です。rejoiceは、例えば宗教的な祝祭や、非常に喜ばしい出来事を宣言するような、特別な状況で用いられることが多いことを覚えておきましょう。
文化的背景
「rejoice」は、単なる喜びを超え、深い精神的な充足感や共同体との一体感を伴う、神聖な歓喜を意味します。歴史的には、宗教的な儀式や祝祭において、神への感謝や祝福を表現するために用いられ、個人を超えた大きな存在との繋がりを意識させる言葉でした。
中世ヨーロッパにおいて、「rejoice」はキリスト教の信仰と深く結びついていました。教会暦における重要な祝日、例えばクリスマスやイースターなどの祭典では、信者たちは神の恩寵に感謝し、共に「rejoice」することで信仰を深めました。賛美歌や聖歌においても頻繁に用いられ、神への愛と忠誠心を表現する手段として重要な役割を果たしました。また、困難な状況下においても、「rejoice」の精神を持つことは、信仰を維持し、希望を失わないための心の支えとなりました。殉教者たちが苦難の中でさえ「rejoice」したという逸話は、信仰の強さを示す象徴的な例として語り継がれています。
文学作品においても、「rejoice」は特別な意味合いを持って登場します。ジョン・ミルトンの『失楽園』では、堕天した天使たちが楽園を失った悲しみの中で、かつての栄光を思い出し、一時的な「rejoice」を経験する場面が描かれています。これは、失われた幸福への憧憬と、絶望的な状況下でも希望を捨てない人間の複雑な感情を表現しています。また、ジェーン・オースティンの小説では、結婚や社交界での成功など、社会的な地位の上昇に伴う喜びを「rejoice」という言葉で表現することがあります。しかし、これらの喜びはしばしば表面的なものであり、真の充足感とは異なるニュアンスを含んでいます。
現代においても、「rejoice」は深い喜びや祝福を表す言葉として用いられますが、その意味合いは多様化しています。スポーツの勝利や個人的な成功など、様々な場面で「rejoice」することができますが、その背後には、個人の努力や才能だけでなく、周囲の支えや運も含まれています。また、社会的な不正や不平等に対する抗議運動が成功した際には、「rejoice」の感情が、連帯感や希望を象徴するものとして共有されます。このように、「rejoice」は、時代や文化によって意味合いが変化しつつも、人間の根源的な喜びや希望を表現する普遍的な言葉として、今もなお生き続けています。
試験傾向
準1級以上で、長文読解や語彙問題で出題される可能性があります。1級ではエッセイで使うことも考えられます。喜びを表す感情を豊かに表現する際にrejoiceが適切な場合と、他の単語がより自然な場合があるため、文脈に注意が必要です。リスニングでの出題は比較的少ないでしょう。
TOEICでは、rejoiceは比較的まれな単語です。しかし、ビジネス関連のニュース記事や、企業の社会貢献活動などに関する長文読解問題で、喜びを表現する文脈で使われる可能性があります。Part 5(短文穴埋め問題)で、語彙知識を問う選択肢の一つとして登場する可能性もゼロではありません。
TOEFL iBTのリーディングセクションで、アカデミックな文章の中で使われる可能性があります。例えば、社会学や心理学の研究に関する文章で、特定の出来事に対する人々の喜びの感情を表現する際に使われることがあります。ライティングセクションで、感情を表す語彙として使用することも可能です。リスニングでの出題は比較的少ないでしょう。
難関大学の長文読解問題で、rejoiceが出題される可能性があります。文脈から意味を推測する問題や、同意語・反意語を選択する問題として問われることが多いです。rejoiceの持つニュアンス(喜び、歓喜)を理解し、他の類似語(delight, be gladなど)との使い分けができるようにしておきましょう。