obnoxious
強勢は真ん中の「ナク」に置かれます。最初の 'ob-' の 'o' は、日本語の「ア」に近い曖昧母音 /ɑ/ で、口をリラックスさせて発音します。'-xious' の部分は、/ʃ/(無声後部歯茎摩擦音)の音を意識し、「シャス」と発音するとよりネイティブに近い響きになります。日本語の「シュ」よりも、舌を少し丸めて、息を強く出すイメージです。
鼻持ちならない
不快で、他人をイライラさせるような態度や性質を指す。自己中心的で無神経な言動を繰り返す人に対して使われることが多い。単に不快なだけでなく、積極的に周囲を不快にさせようとする意図が感じられるニュアンスを含む。
The new colleague at work was so obnoxious, always making loud jokes.
職場の新しい同僚は本当に鼻持ちならなかった。いつも大声で冗談を言っていたからだ。
※ この例文は、職場で新しい同僚が周りの迷惑を顧みず、大声で笑ったり冗談を言ったりして、周りの人がうんざりしている様子を描いています。`obnoxious` は、このように他人に不快感を与える行動や態度に対してよく使われます。`so obnoxious` は「本当に鼻持ちならない」と強調する表現です。
At the restaurant, a man at the next table was so obnoxious, yelling into his phone.
レストランで、隣のテーブルの男性は携帯電話に大声で叫んでいて、とても鼻持ちならなかった。
※ この例文では、公共の場であるレストランで、隣の席の男性が携帯電話に大声で話している状況を描いています。周りの人が食事を楽しんでいる中で、その行為が非常に不快で迷惑に感じられる様子が伝わります。`yelling into his phone` は「携帯電話に大声で叫ぶ」という具体的な行動を示しています。
Some kids at the park were being obnoxious, pushing others on the swing.
公園にいた何人かの子供たちは鼻持ちならない態度で、ブランコに乗っている他の子たちを押しのけていた。
※ この例文は、公園で子供たちが他の子に対して意地悪な態度をとっている様子を描いています。`being obnoxious` は「鼻持ちならない態度をとっている」という一時的な行動を指すときに使われます。子供がわがままだったり、他の子をいじめたりする場面で、その行動が「鼻持ちならない」と評価される典型的な例です。
反感を買う
言動や態度が原因で、周囲から嫌われたり、強い不快感を与えたりする様子。単に「嫌い」という感情よりも、もっと強い拒絶反応や敵意に近い感情を喚起するような場合に用いられる。
He was really obnoxious at the party, talking loudly about himself.
彼はパーティーで本当に反感を買い、自分のことばかり大声で話していました。
※ 【情景】パーティーで、ある人が自分の自慢話ばかり大声でしていて、周りの人がうんざりしている場面です。 【なぜ典型的か】`obnoxious`は、このように「人の言動が耳障りだったり、不快で反感を買う」状況でよく使われます。特に、自己中心的で周りが見えていない人に対して使われることが多いです。 【ヒント】`talking loudly about himself` は、`obnoxious`な行動の具体例を付け加えることで、より鮮明に状況をイメージできます。
Many people found his behavior on the train quite obnoxious.
多くの人が、電車での彼の振る舞いをかなり反感を買うものだと感じました。
※ 【情景】電車の中で、ある人の振る舞い(例えば、大声で話す、座り方が悪いなど)が周りの乗客にとって非常に不快で、反感を買っている場面です。 【なぜ典型的か】公共の場でのマナー違反など、他人に迷惑をかける行動に対して`obnoxious`が使われるのは非常に典型的です。 【ヒント】`find + 目的語 + 形容詞` は「~が…だと感じる/思う」という表現で、`obnoxious`のような感情を表す形容詞とよく一緒に使われます。
My little brother can be so obnoxious when he doesn't get what he wants.
弟は、欲しいものが手に入らないと、とても反感を買うような態度をとることがあります。
※ 【情景】小さな弟が、自分の思い通りにならない時に、わがままを言ったり不機嫌になったりして、周り(特に家族)を困らせている場面です。 【なぜ典型的か】子供や若い人が、自己中心的でわがままな態度を取る際に、`obnoxious`が使われることがあります。特に、一時的な感情で不快な振る舞いをする状況に合います。 【ヒント】`can be` は「~することがある」という可能性や傾向を表します。「いつもそうだ」というわけではなく、「そういう時がある」というニュアンスを伝えるのに便利です。
コロケーション
不快な振る舞い、目に余る迷惑行為
※ 最も直接的なコロケーションで、人の行動が非常に不快で、他人をイライラさせたり、怒らせたりする様子を指します。 'behavior' は名詞であり、'obnoxious' はそれを修飾する形容詞です。フォーマルな場面でもインフォーマルな場面でも使用できますが、相手を非難するニュアンスが強いので、使い方には注意が必要です。例えば、「彼のパーティーでの振る舞いは本当に目に余った(His obnoxious behavior at the party was truly appalling.)」のように使います。
耐え難い悪臭
※ 'smell' や 'odor' は名詞で、'obnoxious' はそれを修飾する形容詞です。単に 'bad smell' と言うよりも、さらに強烈で不快な臭いを表します。ゴミ捨て場や下水など、生理的に受け付けないような臭いを表現するのに適しています。比喩的に、不快な状況や雰囲気を指すこともあります。例えば、「その部屋には耐え難い悪臭が漂っていた(An obnoxious odor permeated the room.)」のように使います。
鼻持ちならない性格、嫌みな人柄
※ 人の性格や人柄を批判的に表現する際に用いられます。単に 'unpleasant personality' と言うよりも、自己中心的で、他人への配慮が欠けているような、より強い不快感を伴う性格を指します。例えば、「彼は鼻持ちならない性格で、誰も彼を好きにならない(He has an obnoxious personality, and nobody likes him.)」のように使われます。
酔って醜態を晒す人、酷く迷惑な酔っ払い
※ お酒を飲んで普段よりも酷く迷惑な行動をする人を指します。単に 'drunk' と言うよりも、騒いだり、暴言を吐いたり、周りの人に不快感を与えるような酔っ払いを指します。日常会話でよく使われる表現で、フォーマルな場面では避けるべきです。例えば、「彼は酔って醜態を晒し、パーティーを台無しにした(He was an obnoxious drunk and ruined the party.)」のように使われます。
不快な癖、鼻につく習慣
※ 人をイライラさせるような、または社会的に受け入れられないような習慣を指します。例えば、貧乏ゆすり、鼻をすする、大声で独り言を言うなどが該当します。'habit' は名詞で、'obnoxious' はそれを修飾する形容詞です。例えば、「彼の貧乏ゆすりは本当に鼻につく(His obnoxious habit of jiggling his leg is really annoying.)」のように使います。
不快な存在になる、嫌われる
※ 人が以前はそうではなかったのに、何らかの理由で(例えば、成功しておごり高ぶったり、ストレスで態度が悪くなったりして)他人にとって不快な存在になることを意味します。この場合の 'become' は連結動詞で、'obnoxious' は主語を説明する形容詞です。例えば、「彼は成功してから嫌な奴になった(He has become obnoxious since he became successful.)」のように使います。
使用シーン
学術論文においては、特定の人物や意見が「鼻持ちならない」と直接的に批判するような文脈では稀です。むしろ、ある種の行動や態度が社会的に受け入れがたい影響を及ぼす可能性について議論する際に、間接的に用いられることがあります。例:『〇〇理論における自己中心的な前提は、データ解釈において反感を買う可能性がある』といった文脈で使用されます。
ビジネスシーンでは、直接的な批判を避ける傾向があるため、この単語の使用はまれです。しかし、顧客対応やチームワークに関する問題点を指摘する際に、婉曲的な表現として用いられることがあります。例:『〇〇プロジェクトにおける一部メンバーの自己主張の強さは、関係者の反感を買う結果となった』のように、客観的な報告書や改善提案の中で使用されることがあります。
日常会話では、友人や家族との間で、特定の人物の行動や態度に対する不快感を表現する際に使われることがあります。ただし、強い言葉であるため、相手との関係性や状況を考慮する必要があります。例:『彼のいつも自慢話ばかりする態度は、本当に鼻持ちならない』のように、親しい間柄での会話で使われることが多いでしょう。また、ニュースやSNS上の議論で、政治家や有名人の言動に対する批判として使われることもあります。
関連語
類義語
相手の気分を害する、不快感を与えるという意味。フォーマルな場面や、客観的な視点から不快な行為や言動を指す場合に使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"obnoxious"よりも広い意味を持ち、道徳的・倫理的に問題がある行為や言動も含む。感情的な反発よりも、理性的な批判を伴うニュアンス。 【混同しやすい点】"offensive"は、特定の個人だけでなく、集団や社会全体に対して不快感を与える可能性がある。また、意図的であるかどうかにかかわらず使用できる。
生理的に受け付けない、嫌悪感を催させるという意味。見た目、匂い、行動など、五感を通して感じる嫌悪感を表す。 【ニュアンスの違い】"obnoxious"よりも強い嫌悪感を表し、道徳的な非難よりも、本能的な拒否反応に近い感情を表す。物理的な嫌悪感に重点が置かれる。 【混同しやすい点】"repulsive"は、人だけでなく、物や状況に対しても使用できる。また、一時的な感情だけでなく、恒常的な性質を表す場合もある。
非常に不快で、吐き気を催させるほど嫌悪感を抱かせるという意味。主に視覚的、嗅覚的な嫌悪感を伴う場合に使われる。 【ニュアンスの違い】"obnoxious"よりも感情的な表現で、強い嫌悪感や軽蔑の念を含む。日常会話でよく使われ、比較的カジュアルな表現。 【混同しやすい点】"disgusting"は、食べ物や衛生状態など、具体的なものに対して使われることが多い。また、道徳的に許容できない行為に対しても使われることがある。
いらいらさせる、うっとうしいという意味。些細なことや、繰り返される行為によって不快感が生じる場合に使われる。 【ニュアンスの違い】"obnoxious"よりも弱い不快感を表し、深刻な問題というよりも、単なる迷惑行為を指す。感情的な反応は比較的軽い。 【混同しやすい点】"irritating"は、人だけでなく、物事や状況に対しても使用できる。また、一時的な感情だけでなく、恒常的な性質を表す場合もある(例:irritating cough)。
迷惑な、うるさいという意味。行動、音、状況など、様々なものによって引き起こされる不快感を指す。 【ニュアンスの違い】"obnoxious"よりも軽度で、より一般的な表現。日常会話で頻繁に使われ、フォーマルな場面ではあまり使われない。 【混同しやすい点】"annoying"は、主観的な感情を表すため、人によって感じ方が異なる。また、一時的な感情を表すことが多い。
不快な、意地悪な、下品なという意味。性格、行動、状況など、様々なものに対して使われる汎用性の高い言葉。 【ニュアンスの違い】"obnoxious"と近い意味を持つが、より広い範囲をカバーする。道徳的な非難だけでなく、単なる不快感や嫌悪感も含む。しばしば子供っぽい、あるいは意地の悪いニュアンスを伴う。 【混同しやすい点】"nasty"は、フォーマルな場面では避けられる傾向がある。また、状況によっては、ユーモラスなニュアンスを含むこともある。
派生語
- noxious
『有害な』という意味の形容詞。『ob-(〜に反対して)』が取れた形。obnoxiousが『人に不快感を与える』という意味合いなのに対し、noxiousは『健康に有害な』という意味で、より直接的な害を指す。科学論文や環境問題の記事などで見られる。
- obnoxiously
『不快なほどに』という意味の副詞。形容詞obnoxiousに副詞化の接尾辞『-ly』が付いた形。人の行動や態度を強調する際に用いられ、日常会話や文学作品などで見られる。『彼は不快なほど大声で笑った』のように使われる。
語源
「obnoxious」は、ラテン語の「obnoxius」に由来します。「obnoxius」は「害を及ぼす可能性のある」「不利な立場にある」といった意味合いを持っていました。さらに遡ると、「ob-」(〜に向かって)と「noxa」(害、危害)という二つの要素から構成されています。「noxa」は「noceo」(害する)という動詞に関連しており、つまり「obnoxious」は文字通りには「害に向かっている」状態を表します。現代英語では、この単語は「非常に不快で、反感を買うような」という意味合いで使用されます。日本語で例えるなら、「目に余る」や「鼻持ちならない」といったニュアンスに近いでしょう。語源を理解することで、単に不快なだけでなく、何らかの害を及ぼす可能性を含んだ、より強い不快感を表す単語であることがわかります。
暗記法
「obnoxious」は、単に不快なだけでなく、自己中心的で鼻持ちならない態度を指します。西洋社会の礼儀正しさや謙虚さへの価値観が背景にあり、しばしば階級や社会的な地位と結びついて用いられます。成金趣味な人物や特権階級の傍若無人な振る舞いを表すのに効果的で、社会風刺の対象となる人物像と深く関連しています。ユーモラスな文脈で使われることもありますが、注意が必要です。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の 's' の音が曖昧になると聞き間違えやすいです。また、どちらも形容詞であり、ネガティブな意味合いを含むため、文脈によっては意味を取り違える可能性があります。『obese』は『肥満の』という意味で、人の体型を表します。注意点として、発音記号を意識し、文脈から判断することが重要です。語源的には、どちらもラテン語に由来しますが、意味のつながりは薄いです。
綴りが似ており、特に 'nox' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすいです。『noxious』は『有害な』という意味で、物質や環境に対して使われます。発音も似ていますが、アクセントの位置が異なります。『obnoxious』は第二音節、『noxious』は第一音節にアクセントがあります。日本人学習者は、アクセントの位置を意識して発音練習をすると良いでしょう。
発音の最初の部分が似ているため、特に早口で話されると聞き間違えやすいです。また、動詞であるという点も共通しています。『obey』は『従う』という意味で、人や規則に対して使われます。意味が全く異なるため、文脈から判断することが重要です。語源的には、どちらもラテン語に由来しますが、意味のつながりは薄いです。
語頭の 'o' と、いくつかの母音の響きが似ているため、特に会話の中では混同する可能性があります。『opinion』は『意見』という意味の名詞で、意味も品詞も異なります。発音もアクセントの位置が違うため注意が必要です。日本人学習者は、発音記号を意識して練習すると良いでしょう。
語頭の 'ob' が共通しており、スペルが似ているため、視覚的に混同しやすいです。『oblivious』は『気づいていない』という意味で、人の状態を表す形容詞です。意味が異なるため、文脈から判断することが重要です。また、発音も異なるため、発音記号を確認することが大切です。
『-ious』の接尾辞が共通しているため、スペルが似ていると感じやすいです。『odious』は『憎むべき』という意味の形容詞で、意味もネガティブなニュアンスを持つという点も共通しています。しかし、発音は異なり、意味合いも微妙に異なるため、文脈から正確に判断する必要があります。
誤用例
『obnoxious』は『不快な』『鼻持ちならない』という意味合いが強く、尊敬の念を抱く対象に対して使うと文脈が矛盾します。日本人が『obnoxious』を『個性的な』『ユニークな』といった肯定的な意味合いで捉えてしまうことが原因として考えられます。これは、日本語の『アクが強い』という表現を安易に英語に置き換えようとする際に起こりがちな誤りです。英語では、尊敬の念を抱く上司に対しては、その厳しさや要求の高さを示す『demanding』などの言葉を使う方が適切です。英語のコミュニケーションでは、相手への敬意を明確に示すことが重要であり、ネガティブな意味合いの強い言葉を使う際は注意が必要です。
『obnoxious』は、単に不快なだけでなく、非常に不愉快で攻撃的な意味合いを含むため、天才性によって許容されるような軽いニュアンスでは使われません。より適切な表現は『arrogant(傲慢な)』です。日本人は、『obnoxious』を『少し変わっている』程度の意味で捉えがちですが、英語ではより強い嫌悪感を示す言葉です。この誤用は、日本語の『憎めない』という感情を英語で表現しようとする際に、語彙の選択を誤ることで生じやすいです。英語では、相手の欠点に対する許容を示す場合でも、その欠点を正確に表現することが重要です。文化的な背景として、日本人は直接的な批判を避ける傾向がありますが、英語では率直な表現が求められる場面が多くあります。
『obnoxious』は、人や行動に対して用いられることが一般的で、物(ここではバラの香り)に対して使うのは不自然です。より適切な表現は『overpowering(圧倒的な)』や『cloying(鼻につくような)』です。日本人は、英語の形容詞を日本語の形容詞と同様に捉え、名詞との組み合わせを自由に考えてしまいがちですが、英語では形容詞と名詞の相性が重要です。この誤用は、日本語の『強烈な』という言葉を安易に英語に置き換えようとする際に起こりがちです。英語では、香りの強さを表現する際には、その香りが人に与える印象を考慮し、適切な形容詞を選択する必要があります。
文化的背景
「obnoxious」は、単に不快なだけでなく、自己中心的で他者の感情を顧みない、鼻持ちならない態度を指す言葉であり、しばしば社会的な調和を乱す存在として非難される人物像と結びついて用いられます。この単語が持つ強い否定的な響きは、西洋社会における個人の行動規範、特に公共の場における礼儀正しさや謙虚さといった価値観を反映しています。
「obnoxious」という言葉が持つ文化的重みは、しばしば階級や社会的な地位と関連付けられて用いられる点に見て取れます。例えば、成金趣味で周囲に高慢な態度をとる人物や、特権階級であることを笠に着て傍若無人に振る舞うキャラクターを描写する際に、「obnoxious」は非常に効果的な表現となります。このような人物は、しばしば社会的な風刺の対象となり、文学作品や映画の中で痛烈に批判されます。彼らはしばしば、社会の規範や暗黙のルールを無視し、自身の欲望や利益を最優先する存在として描かれるため、「obnoxious」という言葉は、彼らの行動や態度を端的に表すものとして、広く受け入れられています。
また、「obnoxious」は、個人の感情や価値観が衝突する場面でも頻繁に用いられます。例えば、政治的な議論や社会的な問題について、一方的な主張を押し通そうとする人物に対して、「obnoxious」という言葉が使われることがあります。この場合、「obnoxious」は、相手の意見を聞き入れず、自身の正当性ばかりを主張する態度に対する強い反感を表明する言葉として機能します。特に、多様な意見が尊重される現代社会においては、「obnoxious」な言動は、対立を深め、建設的な議論を妨げるものとして、厳しく批判される傾向にあります。
さらに、「obnoxious」は、ユーモラスな文脈で用いられることもあります。例えば、わざとらしく不快な言動をすることで周囲を笑わせるコメディアンや、自虐的なジョークを連発するキャラクターに対して、「obnoxiously funny」という表現が用いられることがあります。この場合、「obnoxious」は、単なる不快感だけでなく、その言動が持つある種の魅力や面白さを強調する言葉として機能します。ただし、このような使い方は、文脈や相手との関係性を考慮する必要があり、誤って使用すると、単に不快な人物という印象を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。
試験傾向
- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解
- 頻度と級・パート: 準1級、1級レベルで稀に出題。2級以下ではほとんど見られない。
- 文脈・例題の特徴: フォーマルな文章、ニュース記事、エッセイなど。人の性格や行動を批判的に描写する文脈が多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「不快な」「鼻持ちならない」といった意味を理解し、類義語(annoying, offensiveなど)とのニュアンスの違いを把握する。フォーマルな場面で使う言葉であることを意識する。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め問題), Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: TOEIC全体としては出題頻度は低め。しかし、高スコアを狙う場合は知っておくべき単語。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンでの顧客対応、従業員の態度など、ネガティブな状況を説明する際に使われる可能性がある。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスの場では直接的な表現は避けられる傾向があるため、obnoxiousのような強い言葉が使われる場合は、状況がかなり深刻であることを示唆する。類義語(unpleasant, disagreeableなど)との使い分けを意識する。
- 出題形式: リーディングセクション
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で稀に出題。頻度は高くない。
- 文脈・例題の特徴: 社会学、心理学、歴史学などの分野で、特定の人物や集団の行動を批判的に分析する際に使われることがある。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈では、感情的なニュアンスよりも客観的な分析の一部としてobnoxiousが使われる。文脈から正確な意味を把握することが重要。類義語(repugnant, detestableなど)とのニュアンスの違いを理解する。
- 出題形式: 長文読解
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題で稀に出題。標準的なレベルの大学ではあまり見られない。
- 文脈・例題の特徴: 評論、小説など、様々なジャンルの文章で使われる可能性がある。登場人物の性格描写や社会現象の批判的な分析に使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。類義語(disagreeable, offensiveなど)との区別を意識し、文脈に応じて適切な意味を選択できるようにする。語源(ob-「反対に」+ noxia「害」)を知っておくと、意味を覚えやすい。