not to mention 〜
まず 'not' の /ɑː/ は日本語の「ア」よりも口を大きく開け、喉の奥から出すイメージです。'to' は弱形 /tə/ で発音され、曖昧母音になります。「トゥ」と強く発音しないように注意しましょう。'mention' の /ʃ/ は、日本語の「シュ」よりも唇を丸めて前に突き出すイメージで発音するとよりネイティブに近くなります。全体的に、強勢は 'men' の部分に置かれるため、そこを意識すると自然な発音になります。
〜は言うまでもなく
既に述べた事柄に加えて、さらに重要な事柄や当然の事柄を付け加える際に使用。暗に強調するニュアンスを含む。類似表現:let alone, to say nothing of
I feel so much healthier after eating more vegetables, not to mention having more energy.
野菜をもっと食べるようになってから、体がすごく健康になったと感じます。元気になったのは言うまでもなく。
※ この例文では、野菜をたくさん食べたことで「健康的になった」という良い変化に加えて、さらに「元気になった」という、より具体的な良い変化を強調しています。まるで、朝目覚めたときに体が軽くなったと感じるような、そんな晴れやかな気持ちが伝わってきますね。「〜は言うまでもなく」と、すでに良いことがあった上で、さらに当然の、あるいはさらに嬉しいことを付け加えるときに使います。
The hike was very long and tiring, not to mention the steep hills we had to climb.
そのハイキングはとても長くて疲れるものだった、登らなければならなかった急な坂は言うまでもなくね。
※ 雨の中、汗をかきながら重い足取りで坂道を登る情景が目に浮かびますね。ここでは「ハイキングが長くて疲れた」という大変さに加えて、さらに「急な坂を登らなければならなかった」という、大変さを増幅させる要因を強調しています。友人に今日の出来事を話しているような、自然な会話の場面で使われる典型的な例です。
Our new school library is so quiet and comfortable, not to mention all the brand new books available.
私たちの新しい学校の図書館は、とても静かで快適です。真新しい本がたくさん利用できるのは言うまでもなく。
※ この例文では、新しい図書館の「静かさ」と「快適さ」という良い点に加えて、さらに「真新しい本がたくさんある」という、読書好きにはたまらない魅力を強調しています。まるで、新しい図書館のドアを開けた瞬間に、本の良い香りが漂ってくるようなワクワク感が伝わりますね。何かを褒める際に、さらにプラスの情報を付け加えたいときにとても便利です。
〜に加えて
ある事柄に加えて、別の事柄も考慮に入れることを示す。前置詞句として文末に置かれることが多い。よりフォーマルな場面で使われる傾向がある。
The new cafe has delicious coffee and a cozy atmosphere, not to mention their friendly staff.
新しいカフェは美味しいコーヒーと居心地の良い雰囲気があって、言うまでもなく店員さんも親切なんです。
※ この例文は、新しくできたカフェの良い点を挙げている状況です。「コーヒーが美味しいし、居心地もいい。それに、店員さんがすごく親切なのは言うまでもないよね!」という、ポジティブな驚きや満足感を伝える典型的な場面です。「not to mention」は、すでに挙げたこと以上に「さらに強調したいこと」を付け加えるときに使われます。ここでは、コーヒーの美味しさや雰囲気の良さに加えて、「スタッフの親切さ」が特に素晴らしい、という気持ちが込められています。
Our trip was delayed by bad weather, not to mention we lost our luggage at the airport.
私たちの旅行は悪天候で遅れたし、言うまでもなく空港で荷物までなくしちゃったんだ。
※ この例文は、旅行でのトラブルを愚痴っている状況です。「悪天候で遅れただけでも大変なのに、荷物までなくすなんて!」という、二重の不運に対する不満や困惑が伝わる典型的な場面です。「not to mention」は、悪いことや大変なことを重ねて述べる際にもよく使われます。この場合、「〜だけでも十分大変なのに、その上さらに…」というニュアンスで、聞き手に共感を求めるような場面で効果的です。
She can speak three languages fluently, not to mention she's also a talented musician.
彼女は3ヶ国語を流暢に話せるし、言うまでもなく才能あるミュージシャンでもあるんです。
※ この例文は、ある人の素晴らしい能力を褒め称えている状況です。「3ヶ国語も話せるなんてすごい!それに、まさか音楽の才能まであるなんて!」と、驚きや感嘆の気持ちを伝える典型的な場面です。「not to mention」の後には、名詞(句)や動名詞(句)が来ることが多いですが、この例文のように「she's also a talented musician」(彼女は才能あるミュージシャンでもある)のように文が続くことも可能です。すでに述べたことに加えて、「これもまた見逃せない素晴らしい点だ」という強い推薦の気持ちが込められます。
コロケーション
費用は言うまでもなく
※ この表現は、ある事柄に加えて、さらに重要な要素、特に費用面を強調する際に使われます。たとえば、「旅行は楽しかった、景色も素晴らしかった、言うまでもなく費用もかかった」のように、追加情報としての経済的負担を暗に示すニュアンスがあります。ビジネスシーンや日常会話で、控えめながらも重要な点を指摘する際に便利です。
彼の魅力は言うまでもなく
※ この構文は、ある人物の他の特性に加えて、特に魅力的な側面を強調する際に用いられます。例えば、「彼は頭が良い、仕事もできる、言うまでもなく人柄も良い」のように、その人物の人間的な魅力を付け加えるニュアンスがあります。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用できますが、やや上品な印象を与えます。
困難さは言うまでもなく
※ このフレーズは、ある事柄の困難さを強調する際に使われます。たとえば、「プロジェクトは時間がかかった、人員も不足していた、言うまでもなく困難も多かった」のように、苦労や障害があったことを婉曲的に伝える効果があります。ビジネス文書や報告書など、フォーマルな文脈でよく見られます。
〜という事実は言うまでもなく
※ この構文は、ある事実を強調し、それが議論の重要な要素であることを示すために使用されます。たとえば、「彼は経験豊富だ、実績もある、言うまでもなく彼が適任者であるという事実は重要だ」のように、客観的な事実を根拠として提示する際に役立ちます。アカデミックな文章や議論の場で頻繁に使用されます。
どれほど〜かは言うまでもなく
※ このフレーズは、程度や規模を強調する際に使われます。例えば、「料理は美味しかった、サービスも丁寧だった、言うまでもなくどれほど雰囲気が良かったかは言葉では言い表せない」のように、言葉では伝えきれないほどの感動や印象を表現する際に適しています。口語的な表現で、感情を豊かに伝えたい時に有効です。
その多様性は言うまでもなく
※ この表現は、ある製品、技術、スキルなどの多様性や多機能性を強調する際に用いられます。例えば、「このソフトウェアは使いやすい、価格も手頃だ、言うまでもなくその多様性は他の追随を許さない」のように、製品の優れた点をアピールする際に効果的です。マーケティングやプレゼンテーションでよく使われます。
使用シーン
学術論文や教科書で、ある事実や主張を補強するために使われます。例えば、経済学の論文で「このモデルは、需要と供給の関係を説明できるだけでなく、政府の介入の効果も分析できる(not to mention the effects of government intervention)」のように使われます。文語的な表現であり、客観的な記述が求められる場面で用いられます。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、追加情報を付け加える際に使われます。例として、プロジェクトの進捗報告で「このプロジェクトはスケジュール通りに進んでおり、予算内であるだけでなく、顧客からのフィードバックも良好である(not to mention positive feedback from the client)」のように使われます。フォーマルな印象を与え、丁寧なコミュニケーションが求められる場面に適しています。
日常会話では、やや硬い表現であるため、あまり使われません。ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、ある事柄を説明する際に使われることがあります。例えば、「この地域は美しい自然に恵まれているだけでなく、歴史的な建造物も多く残っている(not to mention many historical buildings)」のように使われます。教養的な話題や、少し改まった場面で使われることがあります。
関連語
類義語
『~に加えて』という意味で、追加の情報を付け加える際に使われる。前置詞または副詞として機能する。 【ニュアンスの違い】「not to mention」よりも中立的で、フォーマルな印象を与える。追加情報を淡々と述べる際に適している。感情的な強調や重要性の強調は少ない。 【混同しやすい点】「besides」は前置詞としても副詞としても使えるが、文脈によって意味が異なる点に注意が必要。前置詞の場合は『~の他に』、副詞の場合は『さらに』という意味になる。
- in addition to
『~に加えて』という意味で、フォーマルな場面でよく使われる。前置詞句として機能し、文頭または文中で使用される。 【ニュアンスの違い】「not to mention」よりも客観的で、より丁寧な印象を与える。ビジネス文書や学術論文など、フォーマルな文脈に適している。追加情報を強調する度合いは低い。 【混同しやすい点】「in addition to」は前置詞句であるため、後に名詞または動名詞が続く必要がある。また、「in addition」という副詞句もあるので、混同しないように注意が必要。
『さらに』という意味で、前の文脈に情報を追加する際に使用される。接続副詞であり、フォーマルな文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】「not to mention」よりも論理的な繋がりを強調し、議論や説明を補強する役割を果たす。客観的で、感情的なニュアンスは少ない。 【混同しやすい点】「furthermore」は接続副詞であるため、文と文を直接繋ぐことはできない。必ずコンマやセミコロンで区切る必要がある。また、「moreover」とほぼ同義だが、「furthermore」の方がややフォーマルな印象を与える。
『その上』という意味で、前の文脈に情報を追加する際に使用される。接続副詞であり、フォーマルな文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】「not to mention」よりも客観的で、追加情報を論理的に提示する際に適している。議論や説明を補強する役割を果たす。感情的なニュアンスは少ない。 【混同しやすい点】「moreover」は接続副詞であるため、文と文を直接繋ぐことはできない。必ずコンマやセミコロンで区切る必要がある。「furthermore」とほぼ同義だが、若干ニュアンスが異なる。
- let alone
『~は言うまでもなく』という意味で、否定的な文脈で使われることが多い。ある事柄が不可能であることを強調するために、さらにありえない事柄を挙げる際に用いる。 【ニュアンスの違い】「not to mention」と似た意味を持つが、「let alone」はより強い否定的なニュアンスを持つ。日常会話でよく使われ、フォーマルな場面ではあまり使われない。 【混同しやすい点】「let alone」は否定文脈でしか使用できない点に注意。肯定文で使用すると不自然になる。また、後に続く事柄は、前に述べた事柄よりもさらにありえないことである必要がある。
- to say nothing of
『~は言うまでもなく』という意味で、「not to mention」と非常に近い意味を持つ。付加的な情報を強調する際に使用される。 【ニュアンスの違い】「not to mention」よりもややフォーマルな印象を与える。書き言葉でも話し言葉でも使用されるが、日常会話では頻繁には使われない。 【混同しやすい点】「to say nothing of」は、後に続く情報が既知の情報であるか、容易に推測できる情報であることが多い。新しい情報を付け加えるというよりは、既に述べた事柄を補強する役割を果たす。
派生語
『言及する』という意味の動詞。ラテン語の『mentio(記憶、言及)』に由来。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使用される。さりげなく話題に出すニュアンスを含む。
- unmentionable
接頭辞『un-(否定)』がつき、『口に出せない』という意味の形容詞になる。タブーな話題や不快な事柄に対して使われ、フォーマルな場面よりも、ややユーモラスな文脈や皮肉を込めた表現で用いられることが多い。
- mentioned
『言及された』という意味の過去分詞形。受動態や完了形で使われ、論文や報告書などで、既に述べられた事柄を指す際に頻繁に登場する。客観的な記述に用いられる。
反意語
『強調する』という意味の動詞。『not to mention』が付け加えるニュアンスなのに対し、こちらは重要事項として際立たせる意味合いを持つ。プレゼンテーションや議論の場でよく使われる。
『見落とす』という意味の動詞。『not to mention』が見過ごせない事実を示唆するのに対し、こちらは意図的または不注意によって注意を払わないことを表す。ビジネスシーンでミスや改善点を指摘する際などに用いられる。
『無視する』という意味の動詞。意図的に注意を払わないことを意味し、『not to mention』が示す重要性に反する。人間関係や政治的な文脈で、問題や意見を無視する状況を描写する際に使われる。
語源
"not to mention"は、直訳すると「言及しないように」となります。この表現は、何かをあえて言及しない、つまり、すでに述べたこと以上に重要な要素があることを示唆するために使われます。各要素を見ると、"not"は否定、"to"は不定詞を作るためのもの、"mention"は「言及する」という意味です。"mention"は、ラテン語の"mentio"(記憶、言及)に由来し、"mens"(心、精神)と関連があります。つまり、心に留めておくこと、心に思い浮かべることが原義です。したがって、"not to mention"は、「心に留めておくべきこと、あえて言及する必要もないほど明白なこと」というニュアンスを含み、結果的に「~は言うまでもなく」「~に加えて」という意味合いで用いられるようになったと考えられます。例えば、「彼は英語が堪能だ、言うまでもなくフランス語も話せる」のように、付加的な情報を強調する際に効果的です。
暗記法
「not to mention」は、あえて重要な事を軽く触れることで、逆にその重要性を際立たせる英語ならではの表現。直接的な主張を避け、婉曲を好む文化から生まれました。豪邸紹介で「オリンピックサイズのプールは言うまでもなく」と言うように、控えめな表現で贅沢さを演出します。時には、上流階級が自身のステータスをさりげなく示すためにも。単なる語彙を超え、英語圏の文化や社会階層を映す鏡なのです。
混同しやすい単語
『mention』は『not to mention』の一部であり、当然ながら最も混同しやすい。単独で使用される場合、『言及する』という意味の動詞、または『言及』という意味の名詞として使われる。『not to mention』は副詞句として文全体を修飾し、追加情報を強調するニュアンスを持つ。単独の『mention』と『not to mention』の文法的な役割の違いに注意が必要。
発音が似ており、特に語尾の '-tion' の部分が共通しているため、聞き間違いやすい。『intention』は『意図』という意味の名詞であり、品詞が異なる。『not to mention』は副詞句であるため、文法的な役割も異なる。文脈から判断することが重要。
発音が似ており、特に語頭と語尾が似ているため、混同しやすい。『mansion』は『大邸宅』という意味の名詞であり、意味が大きく異なる。文脈から判断する必要がある。また、発音記号を確認し、正確な発音を心がけることが重要。
『notion』は『概念』や『考え』という意味の名詞であり、『not to mention』とはスペルも意味も大きく異なる。ただし、どちらも文中で情報を付け加える際に使われることがあるため、文脈によっては意味の取り違えが起こりうる。品詞が違うことを意識すると区別しやすい。
『omission』は『省略』という意味の名詞で、語尾が '-ssion' で終わるため、発音の響きが似ていると感じることがある。意味は大きく異なるため、文脈をよく読んで判断する必要がある。『not to mention』は追加情報を述べる際に使い、『omission』は何かを省いたことを示す。
『notation』は『表記法』という意味の名詞で、特に語尾の '-tion' の部分が共通しているため、発音を聞き間違える可能性がある。意味も文法的な役割も大きく異なるため、文脈から判断することが重要。例えば、数学の文脈で『notation』が出てきた場合は、まず『not to mention』ではないと判断できる。
誤用例
日本人が『〜だけでなく、…も』という日本語に引きずられ、"not to mention" の後に "but also" を追加してしまう誤りです。 "not to mention" 自体が「〜は言うまでもなく」という意味合いを含んでいるため、"but also" は冗長になります。正しい英語では、単純に "and" で並列構造を示すのが自然です。これは、日本語の丁寧さや強調表現を英語にそのまま持ち込もうとする際に起こりがちなミスです。
日本語の感覚では「最悪なプレゼンだった、つまらないのは言うまでもなく」のように、より深刻な状況を先に述べてしまいがちですが、"not to mention" は通常、既に述べた事柄に加えて、さらに重要度や深刻度の低い情報を付け加える際に用います。つまり、英語では「つまらなかった、言うまでもなく最悪だった」のように、より軽い事柄から始めて、後からより深刻な事柄を付け加える方が自然です。この語順の感覚の違いは、英語における情報提示の原則(重要度の低い情報から高い情報へ)と、日本語における結論を先に述べる傾向の違いから生じると考えられます。
"not to mention" は、既に述べた事柄に加えて、肯定的な情報を付け加える際に用いるのが一般的です。否定的な事柄(ここでは "his faults")を「言うまでもなく」として提示するのは、文脈によっては皮肉や反語と解釈される可能性があります。ここでは、単に欠点があるにも関わらず彼が良い人であることを述べる方が適切であり、"Despite his faults" のような表現がより自然です。日本人は、婉曲表現を好む傾向がありますが、英語では直接的な表現が好まれる場合も多いことを意識する必要があります。
文化的背景
「Not to mention ~」は、英語圏において、本来重要な要素であるはずの事柄をあえて軽く扱うことで、その重要性を逆説的に強調する、一種の「余裕」や「控えめさ」を演出する表現です。この背景には、直接的な主張を避け、婉曲的な表現を好む、英語圏の文化的な傾向が深く根ざしています。
この表現は、しばしば「アンダーステイトメント(控えめな表現)」という修辞技法と関連付けられます。例えば、豪華な邸宅を紹介する際に「Not to mention the Olympic-sized swimming pool(オリンピックサイズのプールは言うまでもなく)」と言うことで、プールの存在を軽く触れながらも、その規模の大きさを際立たせます。これは、過剰な自己主張や自慢を避けるという、イギリス文化に特に顕著な価値観を反映しています。また、アメリカ英語においても、謙虚さを美徳とする価値観が、同様の表現を支持する背景となっています。
さらに、「not to mention」は、社会的な階層やステータスを暗に示す手段としても用いられることがあります。例えば、上流階級の人物が、自身の所有物や経験について語る際に、あえて「not to mention」を使うことで、それらが当然のものであるかのように装い、階級的な優位性を示すことがあります。これは、直接的なアピールを避けながらも、自身の地位をさりげなく示す、洗練されたコミュニケーション戦略と言えるでしょう。
このように、「not to mention」は、単なる語彙としてだけでなく、英語圏の文化的な価値観や社会的なニュアンスを理解するための鍵となります。この表現を使いこなすことは、英語のコミュニケーション能力を高めるだけでなく、英語圏の文化に対する深い理解を促進することにも繋がるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。リスニングでも会話表現として登場の可能性あり。
- 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出。特に2級以上で長文読解の理解を深める上で重要。
- 文脈・例題の特徴: 幅広いテーマで出題されるが、やや硬めの文章や論説文で使われることが多い。日常会話でも使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「~は言うまでもなく」「~はもとより」といった訳語を暗記するだけでなく、文脈の中でどのように機能しているかを理解することが重要。類似表現(to say nothing of, let alone)との使い分けにも注意。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)で登場する可能性あり。
- 頻度と級・パート: 頻度は高くないものの、ビジネス文書やメールなどで見かけることがある。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の話題(業績、顧客、製品など)で、追加情報を加える際に用いられることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文法的に「not to mention + 名詞/動名詞」の形を理解しておくこと。Part 5では、文法知識が問われる可能性がある。文脈から意味を推測する練習も重要。
- 出題形式: リーディングセクションで頻出。ライティングセクションでも使用できる。
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章でよく使用されるため、頻度は高い。
- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会問題など、アカデミックなテーマの論説文で、追加情報や補足情報を加える際に用いられる。
- 学習者への注意点・アドバイス: フォーマルな表現であることを理解し、エッセイなどで適切に使用できるように練習する。リーディングでは、この表現が出てきた際に、筆者が何を強調したいのかを意識して読むと理解が深まる。
- 出題形式: 長文読解問題で頻出。文脈理解を問う問題や、内容一致問題で間接的に問われることが多い。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題でよく見られる。標準的なレベルの大学でも、長文問題で登場する可能性はある。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文など、幅広いジャンルの文章で使われる。筆者の主張を補強する役割を果たすことが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で「not to mention」がどのような情報を追加しているのかを把握することが重要。直訳にとらわれず、文全体の意味を理解するように心がける。類似表現(to say nothing of, let alone)も覚えておくと役立つ。