nonetheless
第一強勢は 'les' にあります。'non' の /ʌ/ は日本語の『ア』と『オ』の中間のような音で、口をリラックスさせて発音します。'th' は有声音で、舌先を上下の歯で軽く挟み、息を出しながら声を出します。最後の 's' は無声音で、息だけで発音します。
それでも
直前の内容を一部認めつつ、それに反する結論や意見を導く時に使う。フォーマルな響きがあり、論文やビジネス文書でよく見られる。 "However"よりも少し硬い印象。
She was very tired, but she finished her work with a smile nonetheless.
彼女はとても疲れていたが、それでも笑顔で仕事を終えました。
※ この例文では、女性が「とても疲れている」という困難な状況がありながらも、「それでも(nonetheless)笑顔で仕事を終えた」という行動をとった様子を描いています。疲れていても最後までやり遂げるプロ意識や、周りに気遣う優しさが伝わるミニ・シーンです。このように、ある状況や事実があっても、それに逆らって何かをする、という文脈でnonethelessはよく使われます。
The old house was small, but it felt warm and cozy nonetheless.
その古い家は小さかったが、それでも暖かく居心地が良かった。
※ ここでは、「古い」「小さい」という一見ネガティブな要素があるにもかかわらず、「それでも(nonetheless)暖かく居心地が良い」というポジティブな側面が強調されています。古さや不便さがあっても、それを上回る魅力や価値がある、という時にぴったりの表現です。物や場所に対して愛着を感じる場面で使うと、より情景が鮮やかになります。
Everyone said it was impossible, but he tried nonetheless.
みんなは無理だと言ったが、それでも彼は挑戦した。
※ この例文は、周囲の「不可能だ」という否定的な意見や困難な状況がある中で、「それでも(nonetheless)彼は挑戦した」という強い意志と行動を示しています。困難に立ち向かう人の決意や勇気が感じられるシーンです。このように、反対意見や厳しい現実があっても、自分の信念を貫いたり、行動を起こしたりする時にnonethelessを使うと、その人の揺るがない気持ちが伝わります。
それにもかかわらず
前の文脈で述べられた事柄があるにもかかわらず、それに反する内容を導く。文頭に置かれることが多い。"Despite that"や"Nevertheless"と同様の働きをする。
The sky was cloudy and dark. Nonetheless, she went out for a run.
空は曇って暗かった。それにもかかわらず、彼女はランニングに出かけた。
※ この例文は、朝、窓の外がどんよりした空模様で、走るのをやめようか迷ったけれど、「それでもやっぱり走るぞ!」と決意して、外へ飛び出す人の情景を描いています。 「nonetheless」は、前の文で述べられた状況(空が暗い)にもかかわらず、予想に反する行動(ランニングに出かける)が起こる時に使われます。少しフォーマルな響きもありますが、このように日常の決断を表す際にも自然に使えます。
The problem was very difficult. Nonetheless, he tried to solve it carefully.
その問題はとても難しかった。それにもかかわらず、彼は慎重にそれを解こうとした。
※ この例文は、目の前の難しい宿題や仕事に頭を抱えながらも、諦めずに一つ一つ丁寧に考え、ペンを動かし続ける真面目な学生やビジネスパーソンの姿をイメージできます。 ここでは、問題が「難しい」という状況があるにもかかわらず、彼は「諦めずに慎重に解こうとした」という対比を示しています。「nonetheless」は、困難な状況を乗り越えて努力する場面でよく使われる典型的な表現です。
She felt really tired after work. Nonetheless, she cooked dinner for her family.
彼女は仕事の後、本当に疲れていた。それにもかかわらず、家族のために夕食を作った。
※ この例文は、長い一日を終え、ソファに倒れ込みたいほど疲れているけれど、家族の顔を思い浮かべ、重い体を奮い立たせてキッチンに立つ、温かいお母さんやパートナーの情景を描いています。 自分の身体の状態(疲れている)にもかかわらず、義務や愛情からくる行動(夕食を作る)を選んだ際に「nonetheless」が使われます。このように、感情や身体の状態と、それとは逆の行動を示す際に自然な表現です。
コロケーション
それにもかかわらず~のままである、依然として~である
※ この組み合わせは、ある事実や状況が提示された後、それにも関わらず状態や状況が変わらないことを強調するために使われます。文法的には、副詞(nonetheless)が動詞(remain)を修飾する形です。例えば、"The project faced numerous challenges; nonetheless, it remained on schedule."(プロジェクトは多くの課題に直面したが、それにもかかわらず予定通りに進んだ)のように使います。ビジネスやフォーマルな文脈でよく見られます。remainの代わりに、persist, exist, be validといった単語も使えます。
それにもかかわらず真実である、やはり本当である
※ 一見矛盾するように見えることや、疑わしい状況にも関わらず、ある事実が真実であることを強調する際に用いられます。例えば、"The story sounds unbelievable; nonetheless, it's true."(その話は信じられないように聞こえるが、それでも本当だ)のように使います。特に、驚きや意外性を含んだ状況で効果的です。口語よりも、書き言葉や議論の文脈で使われることが多いです。similarな表現としては、"nevertheless true" があります。
それにもかかわらず重要である、やはり重要である
※ 何かが軽視されがちな状況や、重要性が疑問視されている状況で、その重要性を再確認するために使われます。例えば、"The task seems simple; nonetheless, it's important to complete it accurately."(その仕事は単純に見えるが、それでも正確に完了することが重要だ)のように使います。ビジネスシーンや教育現場で、注意喚起や動機付けのために用いられることがあります。important の代わりに、significant, crucial, vitalといった単語も使えます。
それにもかかわらず明白である、やはり明らかである
※ 何らかの混乱や不明瞭な点があるにも関わらず、核心となる事実や結論が明白であることを強調します。例えば、"The details are complex; nonetheless, the overall message is clear."(詳細は複雑だが、それにもかかわらず全体的なメッセージは明白だ)のように使います。議論や説明において、複雑な状況を整理し、結論を強調する際に役立ちます。clear の代わりに、evident, obvious, apparentといった単語も使えます。
それにもかかわらずリスクである、やはりリスクを伴う
※ 対策を講じたり、軽減策を導入したとしても、依然としてリスクが残ることを示す表現です。例えば、"We've taken precautions; nonetheless, it's still a risk." (予防措置は講じた。それでもなお、リスクはある。)のように使います。ビジネス、金融、医療など、リスク管理が重要な分野でよく用いられます。この構文は、油断せずに注意を払うべきことを示唆する効果があります。
それにもかかわらず有望である、やはり期待できる
※ 困難や障害があるにもかかわらず、将来への期待や可能性を示唆する表現です。例えば、"The research has challenges; nonetheless, it's promising." (その研究には課題がある。それでもなお、有望である。)のように使います。研究開発、スタートアップ企業、新しいプロジェクトなど、不確実性が高い分野でよく用いられます。この表現は、希望と楽観的な見通しを示す効果があります。
使用シーン
学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。先行研究の結果や一般的な理論と異なる結果が出た場合に、「それにもかかわらず、〜という結果が得られた」のように、議論の展開を示すために用いられます。また、客観的なデータや証拠に基づいて議論を進める際に、論理的な接続詞として重要な役割を果たします。例:『先行研究ではAという結果が示されている。Nonethelss, 本研究ではBという結果が得られた。』
ビジネス文書やプレゼンテーションなど、フォーマルな場面で使用されます。提案書でリスクを提示した後で、それでもプロジェクトを進めるメリットを強調する際や、会議で反対意見が出た後に、最終的な決定を支持する意思を示す際に用いられます。例:『初期投資は高額になる。Nonetheless, 長期的な視点で見ると、収益性は高い。』
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで見かけることがあります。例えば、災害に関するニュースで、「多くの困難があった。Nonetheless, 人々は復興に向けて努力している。」のように、困難な状況にもかかわらず、前向きな姿勢を示す文脈で用いられます。少し硬い表現なので、日常会話では "however" や "but" が好まれます。
関連語
類義語
『しかしながら』という意味で、前の文脈と対比・矛盾する内容を導入する際に用いられる。日常会話、ビジネス、学術など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『nonetheless』よりも一般的で、口語的にも書き言葉的にも使用頻度が高い。より直接的で、フォーマルさに欠ける場合もある。 【混同しやすい点】『however』は文頭、文中、文末のどこにでも置けるが、『nonetheless』は通常、文頭か文中に置かれる。また、接続副詞としての用法が主で、文法的な制約が少ない。
『それにもかかわらず』という意味で、前述の事柄にも関わらず、それに続く事柄が真実であることを示す。ビジネス文書や学術論文など、ややフォーマルな場面で好まれる。 【ニュアンスの違い】『nonetheless』と非常に近い意味を持つが、『nevertheless』の方が、より客観的でフォーマルな印象を与える。また、『nonetheless』よりも頻繁に使用される傾向がある。 【混同しやすい点】『nonetheless』と『nevertheless』はほぼ同義だが、文章全体のトーンや文脈に応じて使い分ける必要がある。『nevertheless』の方がやや硬い表現と認識されることが多い。
『それでも』という意味で、予想や期待に反する状況を表す。日常会話で頻繁に使用され、親しみやすい印象を与える。 【ニュアンスの違い】『nonetheless』よりも口語的で、インフォーマルなニュアンスが強い。感情的なニュアンスを含むことがあり、相手への共感や驚きを表す際に用いられる。 【混同しやすい点】『still』は時間的な継続を表す場合もある(例:He is still working.)。文脈によって意味が大きく異なるため、注意が必要。『nonetheless』のようなフォーマルな文脈では不適切。
『しかし』という意味で、前の文脈との対比を示す。文語的な表現で、やや硬い印象を与える。 【ニュアンスの違い】『nonetheless』よりも簡潔で、フォーマルな印象を与える。接続詞として用いられることが多く、文頭に置かれることは少ない。 【混同しやすい点】『yet』は完了形と一緒に用いられる場合(例:I haven't finished yet.)と、『しかし』という意味で用いられる場合がある。文脈を考慮して意味を判断する必要がある。
- in spite of that
『それにもかかわらず』という意味で、前の文脈で述べられた事実にも関わらず、別の事柄が起こることを示す。日常会話からビジネスまで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】『nonetheless』よりも直接的で、やや口語的な印象を与える。前述の事実を強調するニュアンスが含まれる。 【混同しやすい点】『in spite of that』は前置詞句であるため、後に名詞句が続く必要がある(例:In spite of the rain, we went hiking.)。『nonetheless』は接続副詞であり、文と文を繋ぐ。
『そうだとしても』という意味で、前述の事柄を認めつつも、別の事柄が真実であることを示す。日常会話でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『nonetheless』よりも口語的で、カジュアルな印象を与える。前述の事柄に対する譲歩や諦めのニュアンスが含まれる。 【混同しやすい点】『even so』は前述の内容を一部認めつつ、異なる結論や結果を示す際に用いられる。『nonetheless』よりも感情的なニュアンスを含むことが多い。
派生語
- the less
『それより少なく』という意味の句。もともと『nonetheless』は『the less』に否定の『non-』が付いた形。比較表現が譲歩の意味合いに発展した。
『それでもなお』という意味の副詞。『nonetheless』とほぼ同義だが、よりフォーマルな印象。ビジネス文書や学術論文で頻繁に使用される。語源的には『決して~ない』を意味する『never』が語源。
『より少ない』という意味の形容詞・副詞・代名詞。比較級として使われ、程度の差を表す。日常会話からビジネスまで幅広く使用される。nonethelessの語源的な要素を含む。
反意語
『しかしながら』という意味の接続副詞。『nonetheless』と類似の用法を持つが、意味の対比関係は弱い。文脈によっては置き換え可能だが、howeverはより直接的な対比を示すことが多い。
『それゆえに』という意味の接続副詞。『nonetheless』が前の内容を打ち消すのに対し、『therefore』は前の内容から結論を導く。論理的な流れが正反対になる。
『その結果』という意味の副詞。『nonetheless』が逆接を表すのに対し、『consequently』は順接を表す。原因と結果の関係を示す文脈で使用される。
語源
"Nonetheless"は、3つの要素から構成されています。まず、"non-"は否定を表す接頭辞で、「〜でない」という意味です。次に、"the less"は「より少ない」という意味合いを持ちます。そして、全体として「それにもかかわらず」という意味を表します。この単語の成り立ちは、ある事実や状況が提示された後、それが予期される結果を妨げることを示す際に用いられます。例えば、「雨が降っていた。nonetheless、彼は散歩に出かけた」のように使われます。この場合の"nonetheless"は、雨という状況があるにも関わらず、散歩に出かけるという行動がそれによって妨げられなかったことを示しています。
暗記法
「nonetheless」は、西洋の論理と自己主張の文化を映す言葉です。相手の意見をいったん受け止めつつ、最終的には自分の立場を貫く姿勢を示します。啓蒙思想以降の議論文化で重宝され、冷静さと客観性を演出する戦略として用いられました。個人の信念を重んじる文化では、困難に立ち向かう不屈の精神を象徴します。時には皮肉やユーモアを込めて使われ、奥深いコミュニケーションを可能にする、多面的な表現なのです。
混同しやすい単語
『nonetheless』と『nevertheless』は、意味が非常に近く(どちらも『それにもかかわらず』)、置き換え可能な場合も多いですが、『nevertheless』の方がややフォーマルな響きを持ちます。スペルも非常に似ているため、特に書き言葉で混同しやすいです。注意点としては、どちらを使うかによって文全体の印象が変わる可能性があること、そして、正確なスペルを覚えることが重要です。語源的には、『nevertheless』は『never』+『the』+『less』から成り立っており、『少しも減じない』というイメージが、意味を理解する上で役立ちます。
『nonetheless』と『nonchalant』は、どちらも『non-』で始まるため、スペルを間違えやすいです。『nonchalant』は『無頓着な』『平然とした』という意味で、意味も大きく異なります。発音も異なりますが、特にスペルミスに注意が必要です。語源的には、『nonchalant』はフランス語由来で、『熱意がない』という意味合いが含まれています。
『nonetheless』と『non-sense』は、どちらも『non-』で始まるため、スペルを間違えやすいです。『non-sense』は『無意味』『ばかげたこと』という意味で、意味も大きく異なります。ハイフンで区切られている点も大きな違いです。発音も異なりますが、特にスペルミスに注意が必要です。日常会話でよく使われる表現なので、混同しないようにしましょう。
『nonetheless』と『none』は、どちらも『non』を含みますが、意味と用法は大きく異なります。『none』は『誰も~ない』『何も~ない』という意味の代名詞または副詞です。発音も異なりますが、特に文脈によって使い分けられるように注意が必要です。例えば、『None of us knew.(誰も知らなかった)』のように使われます。
『notwithstanding』は『~にもかかわらず』という意味で、『nonetheless』と非常に近い意味を持ちます。ただし、『notwithstanding』はよりフォーマルな文脈で使用されることが多く、前置詞または接続詞として機能します。スペルも長いため、混同しやすいです。法律文書や契約書などでよく見られる表現です。語源的には、『not』+『withstanding』で、『耐えられない』という意味合いが転じて、『~にもかかわらず』という意味になったと考えられます。
『nonetheless』と『nonentity』は、どちらも『non-』で始まるため、スペルを間違えやすいです。『nonentity』は『取るに足らない人』『無名の人』という意味で、意味も大きく異なります。発音も異なりますが、特にスペルミスに注意が必要です。社会的な重要性がない人を指す際に使われます。
誤用例
While 'nonetheless' and 'nevertheless' are often considered interchangeable, 'nevertheless' carries a slightly more formal and weighty tone, which is generally more appropriate in legal or academic contexts. 'Nonetheless' is acceptable, but 'nevertheless' is preferable in this instance. Japanese learners might choose 'nonetheless' due to its seemingly simpler structure or a preference for shorter words, overlooking the subtle difference in register.
In situations requiring a softer, more polite tone, especially when delivering bad news or a refusal, 'however' is often a more suitable choice than 'nonetheless.' 'Nonetheless' can sound slightly abrupt or even dismissive. Japanese culture emphasizes indirectness and politeness in communication. Japanese learners may directly translate the conjunction 「それにもかかわらず」as 'nonetheless' without considering the potential for perceived bluntness in English. 'However' is less direct and softens the blow.
While grammatically correct, using 'nonetheless' in a simple, everyday situation like this can sound overly formal or even slightly unnatural. 'Even so' or 'still' would be more common and conversational. Japanese learners, striving for precise word choices, might opt for 'nonetheless' thinking it's a direct equivalent of 「それにもかかわらず」 without realizing that English has a wider range of expressions for conveying the same meaning with different levels of formality. The more colloquial options often create a better flow and feeling for the native speaker.
文化的背景
「nonetheless」は、一見矛盾する状況や対立する意見を認めつつ、それでもなお結論や行動が変わらないという、西洋的な論理展開と自己主張の文化を象徴する言葉です。表面的な譲歩や寛容さを示しつつ、最終的には自身の立場を貫くという、ある種のしたたかさや決意が込められています。
この言葉は、特に18世紀以降の啓蒙思想の影響を受けた議論の文化の中で頻繁に用いられるようになりました。理性と論理を重んじる社会において、相手の意見を完全に無視するのではなく、いったんは受け止める姿勢を見せることで、より説得力のある主張を展開しようとする戦略的な意図が背景にあります。例えば、政治的な演説や法廷での弁論において、「〜という意見もあるでしょう。nonetheless、〜であると確信します」という形で使用されることで、聴衆に冷静さと客観性を示すことができます。相手の立場を理解していることを示唆しつつ、最終的には自身の主張を強化する効果があるのです。
また、「nonetheless」は、個人の信念や価値観を強く持つことを美徳とする文化とも深く結びついています。困難な状況や周囲の反対意見があっても、自身の信じる道を貫くという強い意志を示す際に、この言葉はしばしば用いられます。文学作品においては、主人公が逆境に立ち向かう場面で、「多くの困難があった。nonetheless、彼は諦めなかった」というように、不屈の精神を強調するために使用されることがあります。この用法は、自己啓発的な文脈においても頻繁に見られ、読者や聴衆に勇気と希望を与える効果があります。
さらに、「nonetheless」は、皮肉やユーモアを込めて使用されることもあります。表面的には相手の意見を尊重する姿勢を見せながら、実際には全く異なる意図を持っていることを示唆するのです。例えば、ある人物の欠点を指摘した後に、「nonetheless、彼は素晴らしい人物だ」と言うことで、その欠点を強調する効果を生み出すことがあります。このような使い方は、言葉の裏に隠された意味を読み解く能力を必要とするため、高度なコミュニケーションスキルを示すものと見なされることがあります。総じて、「nonetheless」は、西洋文化における論理的思考、個人の信念、そしてコミュニケーションの複雑さを反映した、奥深いニュアンスを持つ言葉と言えるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題(四択)。ライティングでの使用も有効。
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも見られる。
- 文脈・例題の特徴: やや硬めの文章、論説文、評論文など。逆説を示す接続副詞として使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: "nevertheless"とほぼ同義。フォーマルな表現なので、日常会話では"but"や"however"の方が自然な場合もある。文頭、文中、文末で使用可能。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)。
- 頻度と級・パート: Part 5では稀に出題。Part 7では比較的よく見られる。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書、Eメール、レポートなど。前後の文脈から推測する必要がある。
- 学習者への注意点・アドバイス: "however", "nevertheless", "even so"など、逆接の接続副詞との区別が重要。文脈に応じて適切なものを選ぶ。
- 出題形式: リーディングセクションで頻出。
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻繁に使用される。
- 文脈・例題の特徴: 学術論文、研究報告書、歴史的文書など。論理的な展開を示す箇所で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈における役割を理解することが重要。パラフレーズ(言い換え)問題で問われることもある。類義語との微妙なニュアンスの違いを把握する。
- 出題形式: 主に長文読解。文脈把握問題や内容一致問題で問われる。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題で頻出。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、論説文、物語など。幅広いジャンルの文章で登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。前後の文との関係性を意識して読むこと。同義語(however, nevertheless)も合わせて覚えておく。