英単語学習ラボ

even so

/ˌiːvən ˈsoʊ/(イーヴン ソゥ)

「even」の /iː/ は日本語の「イー」よりも長く発音し、口を横に引くことを意識しましょう。「so」の /oʊ/ は二重母音で、日本語の「オ」から「ウ」へスムーズに変化させます。全体として、二つの単語を繋げて発音するイメージで、特に「even」の末尾の「n」と「so」の頭の「s」を意識して発音すると、より自然な英語らしい発音になります。強勢は「so」に置かれます。

副詞

それでも

前の文で述べられた事柄に対する譲歩や反対を表す。前の状況を認めつつ、それに続く事柄が予想外であったり、異なっていたりすることを示す。「たとえそうだとしても」「それにもかかわらず」といったニュアンスを含む。

I felt very tired after a long day at work. Even so, I decided to go to the gym.

仕事で長い一日を終えて、とても疲れていました。それでも、ジムに行くことに決めました。

この例文では、疲れているという状況にもかかわらず、それでもジムに行くという行動を選んだ気持ちが伝わってきます。「even so」は、前の文で述べたこと(疲れていること)が、その後に続く行動(ジムに行くこと)の妨げにならない、という逆説的な気持ちを表します。疲れていても「それでも頑張るぞ!」という場面でよく使われます。

The movie got many bad reviews. Even so, a lot of people still went to see it.

その映画はたくさんの悪いレビューを受けました。それでも、多くの人がまだそれを見に行きました。

この例文は、映画が悪い評価を受けたという事実があるにもかかわらず、それでも多くの人が見に行ったという状況を描写しています。「even so」は、予想される結果(悪いレビューだから誰も行かないだろう)と異なる結果(それでも多くの人が行った)を対比させる時に使えます。周りの意見に流されず、「それでも自分はこうする」という気持ちや、意外な結果を説明する際に便利です。

It started raining heavily outside. Even so, the children continued playing soccer happily.

外で雨が激しく降り始めました。それでも、子どもたちは楽しそうにサッカーを続けました。

この例文は、大雨が降っているという、通常なら遊びを中断するような状況にもかかわらず、子どもたちが遊び続けた様子を表しています。「even so」は、困難な状況や障害があるにもかかわらず、それでも何かが続く、あるいは何かを行う、という場面でよく使われます。子どもの無邪気さや、何かに夢中になっている様子が伝わるシーンですね。

接続詞

にしても

ある事柄を一旦認めた上で、別の事柄を付け加える際に使用する。前の文脈をある程度受け入れつつ、追加情報や異なる視点を提示する。「~だとしても」「~ではあるが」に近い意味合いを持つ。

I was so tired after work. Even so, I had to finish my report by morning.

仕事の後、とても疲れていました。それでも、朝までにレポートを終わらせなければなりませんでした。

【情景】「仕事で一日中頑張ってクタクタ。でも、どうしても今日中に終わらせなきゃいけないことがあったんだ…」という、大人なら誰でも経験するような状況です。 【なぜ典型的か】「even so」は、前の文で述べられた困難や障害があるにもかかわらず、「それでも、なお」何かをする、という強い意志や必要性を表すときに使われます。この例文では「疲れている」という状態にもかかわらず「レポートを終える必要があった」という状況がぴったりです。

It started to rain suddenly. Even so, we decided to have our picnic inside the house.

突然雨が降り始めました。それでも、私たちは家の中でピクニックをすることにしました。

【情景】「せっかくのピクニックなのに雨が降ってきちゃった!残念…でも、このまま終わらせたくないよね!」という、がっかりした気持ちを乗り越えて、楽しい解決策を見つける場面です。 【なぜ典型的か】予期せぬ状況(雨)が発生したにもかかわらず、「それでも」当初の目的(ピクニックを楽しむ)を別の方法で達成しようとする、柔軟な対応を示す典型的な使い方です。このように「even so」は、何か問題が起きた時に「それでも、諦めずに別の方法を考えよう」という前向きなニュアンスを含むことがあります。

The movie was a bit long. Even so, the story was very exciting.

その映画は少し長かったです。それでも、物語はとてもわくわくするものでした。

【情景】「映画、ちょっと長かったな…でも、最後まで飽きずに見ちゃった!面白かったから、まあいっか!」という、少し不満な点があっても、それを上回る良い点があった時の気持ちです。 【なぜ典型的か】何か欠点やネガティブな要素(映画が長い)があるにもかかわらず、「それでも」その対象に価値や良い点(物語がエキサイティング)があることを強調する際に使われます。「even so」は、このように「〜だけど、それでも…」と、前の内容を認めつつも、その後に続く内容を強調したい時に便利です。

コロケーション

Even so, the fact remains that...

そうは言っても、依然として〜という事実は残る

「even so」の後によく続く構文で、譲歩した上で、覆しようのない事実を提示するときに使われます。ビジネスシーンや論文など、フォーマルな場面でよく見られます。単に反対意見を述べるのではなく、一旦相手の主張を認めつつ、核心部分は譲れないというニュアンスを含みます。類似の表現に 'Nevertheless, the fact remains...' があります。

Even so, I'm inclined to think...

そうは言っても、私は〜と考える傾向がある

これも譲歩の後に自分の意見を述べる際に使われる表現です。「inclined to think」は「〜と考えがちである」「〜する傾向がある」という意味で、自分の意見を控えめに、かつ丁寧に伝える効果があります。ビジネスの会議や議論の場で、相手に配慮しつつ自分の考えを述べたい場合に適しています。類似の表現に 'Even so, I tend to believe...' があります。

Even so, it's a moot point.

そうは言っても、それは議論の余地がないことだ

'moot point'は「議論しても意味がない点」「決着済みの問題」という意味のイディオムです。相手の意見をある程度認めた上で、議論しても無駄であることを示唆する際に用いられます。議論を打ち切るための、やや皮肉めいたニュアンスを含むことがあります。フォーマルな場面で使用されることが多いです。例えば、プロジェクトの会議で過去の失敗について議論している際に、'Even so, it's a moot point. We need to focus on the future.' のように使います。

Even so, let's not get ahead of ourselves.

そうは言っても、調子に乗らないようにしよう

'get ahead of oneself'は「調子に乗る」「うぬぼれる」「早合点する」という意味のイディオムです。良い結果が出たとしても、油断せずに慎重に進むべきだと促す際に使われます。チームで仕事をする際や、プロジェクトの初期段階で成功が見え始めたときなどに、注意喚起として用いられます。 'Even so, let's not count our chickens before they hatch.'(孵化する前にヒヨコを数えるな)という類似の表現もあります。

Even so, there's no denying that...

そうは言っても、〜ということを否定できない

譲歩した上で、動かしがたい事実を強調する表現です。「there's no denying that...」は「~ということを否定できない」という意味で、客観的な証拠や明白な事実に基づいて議論を進める際に有効です。フォーマルな文章やスピーチでよく用いられます。例えば、'Even so, there's no denying that the company's profits have declined this year.' のように使います。

Even so, it begs the question...

そうは言っても、それは〜という疑問を投げかける

'beg the question' は「(議論において)前提を誤魔化す」「(当然であるべき)疑問を投げかける」という意味のイディオムです。相手の主張を一旦認めつつ、その根底にある前提や論理に疑問を呈する際に使われます。学術的な議論や分析的な文章でよく用いられます。例えば、'Even so, it begs the question of whether this approach is sustainable in the long term.' のように使います。誤用されやすい表現なので注意が必要です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、先行研究や既存の理論に対する限定的な反論や、条件付きの同意を示す際に用いられます。例えば、「先行研究ではAという結果が得られている。Even so, 本研究ではBという異なる結果が得られた。」のように、データの解釈や議論の展開において、論理的な繋がりを明確にする役割を果たします。文語的な表現であり、客観性と厳密さが求められる文脈で使われます。

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションで、ある条件や制約があるにも関わらず、目標達成や意思決定が可能であることを示す際に使用されます。例えば、「予算には限りがある。Even so, このプロジェクトは重要な戦略的意義を持つ。」のように、困難な状況を認めつつも、前向きな姿勢を示すために用いられます。フォーマルな場面で、やや硬い印象を与える可能性があります。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、意外な展開や逆説的な状況を説明する際に用いられることがあります。例えば、「彼は多くの困難を経験した。Even so, 彼は希望を捨てなかった。」のように、困難な状況にもかかわらず、ポジティブな結果や行動があったことを強調するために使われます。やや文学的な響きがあり、日常会話ではより平易な表現が好まれます。

関連語

類義語

  • 『それにもかかわらず』という意味で、先行する事柄が予想される結果につながらないことを示すフォーマルな表現。論文やビジネス文書など、書き言葉でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『even so』よりもフォーマルで、より強い対比や譲歩を表す。感情的なニュアンスは薄く、客観的な状況を述べる際に適している。文頭または文中に挿入されることが多い。 【混同しやすい点】日常会話ではやや硬い印象を与えるため、使用頻度は『even so』より低い。口語では『but』や『still』の方が自然。

  • 『しかしながら』という意味で、先行する事柄と対照的な事柄を紹介する際に用いられる。フォーマルからインフォーマルまで幅広い場面で使用可能。 【ニュアンスの違い】『even so』よりも汎用性が高く、文頭、文中、文末など様々な位置で使用できる。先行する文脈との関係をより明確に示す働きがある。 【混同しやすい点】『however』は接続副詞であり、文と文を直接つなぐことはできない。必ずコンマやセミコロンを伴う必要がある。また、形容詞・副詞を修飾する用法もある(例:However difficult the task may be)。

  • 『それでも』という意味で、先行する事柄にもかかわらず、ある状態や行動が継続することを示す。日常会話で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】『even so』よりもインフォーマルで、より強い継続や反復のニュアンスを持つ。感情的なニュアンスを含む場合もある(例:I still love you)。 【混同しやすい点】『still』は副詞であり、文中の位置によって意味が微妙に変化する。通常は動詞の前に置かれるが、be動詞の後や助動詞の後ろに置かれることもある。

  • 『それにもかかわらず』という意味で、『nevertheless』と同様にフォーマルな場面で使用される。論文や報告書などの書き言葉に適している。 【ニュアンスの違い】『even so』よりも客観的で、論理的な対比を強調する。感情的な要素はほとんど含まれない。多くの場合、文頭に置かれる。 【混同しやすい点】『nevertheless』とほぼ同義だが、『nonetheless』の方がやや使用頻度が低い。日常会話ではほとんど使用されない。

  • 『しかし』という意味で、先行する事柄と対照的な事柄を結びつける。フォーマルな場面でもインフォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】『even so』よりも口語的で、軽い対比を表す。文頭に置かれることは少なく、通常は文の中ほどに置かれる。 【混同しやすい点】『yet』は接続詞としても副詞としても機能する。接続詞として使用する場合は、文と文を結びつける。副詞として使用する場合は、『まだ』という意味になる(例:I haven't finished yet)。

  • all the same

    『それでもやはり』という意味で、先行する事柄を考慮しても、結論や行動が変わらないことを示す。やや口語的な表現。 【ニュアンスの違い】『even so』よりもカジュアルで、より強い意志や感情を表す。しばしば『but』や『still』と組み合わせて使用される。 【混同しやすい点】『all the same』は、先行する事柄に対する反論や異議を表明する際に用いられることが多い。単独で使用されることは少なく、文脈に依存する。

派生語

  • 『最終的な』という意味の形容詞。『event(出来事)』から派生し、『-ual』が付いて性質を表す。出来事が積み重なって最終的に至る様子を示唆し、ビジネスや物語など幅広い文脈で使用。

  • 『最終的に』という意味の副詞。『eventual』に副詞化の接尾辞『-ly』が付いた形。あるプロセスを経て最終的な結果に至ることを強調し、物語の結末や計画の達成などを表す。

  • even-handed

    『公平な』という意味の形容詞。『even(平等な)』と『handed(手を使う)』が組み合わさり、文字通り『どちらの手にも平等に』扱うことを意味する。特に判断や評価において公平さを示す際に用いられ、ビジネスや政治の文脈で重要。

反意語

  • 『~にもかかわらず』という意味で『even so』と類似した譲歩を表すが、『although』は文頭に置き、従属節を導く点で対照的。『even so』は前の文脈を受けて独立して使用できる。日常会話やフォーマルな文章で広く使用される。

  • 『なぜなら~』という意味の接続詞で、原因や理由を示す。『even so』が前の状況に対する譲歩を示すのに対し、『because』は直接的な理由を提示する。日常会話から学術論文まで幅広く使用。

  • 『それゆえに』という意味の副詞で、前の文脈から論理的な結論を導く。『even so』が前の状況を認めつつも異なる結果や意見を示すのに対し、『therefore』は必然的な結果を示す。論文やビジネス文書で頻繁に使用。

語源

"Even so」は、直接的な語源を遡るよりも、それぞれの単語の意味と、それらが組み合わさることで生まれる意味合いを理解することが重要です。「Even」は「平らな」「等しい」といった意味を持ち、ここでは「~でさえ」「~にもかかわらず」という譲歩の意味合いを強める働きをします。「So」は「そのように」「したがって」という意味で、前の文脈を受けて結果や結論を導く役割を果たします。つまり、「Even so」全体としては、「たとえそうだとしても」「そうではあるけれども」といった、前の状況や事実を認めつつも、それに反する結論や判断を示すニュアンスを持ちます。日本語の「それでも」「にしても」とほぼ同じように、文脈の中で対比や逆説を表すために用いられます。

暗記法

「even so」は、運命に抗いながらも受け入れる、複雑な感情を映す言葉。19世紀のイギリス、産業革命の影で喘ぐ人々が、希望を捨てずに生きた姿。南北戦争後のアメリカ南部、失われた過去への郷愁と、新時代への決意。恋人との別れ、友情の亀裂…。「そうではあっても」の裏には、諦念と希望、受容と抵抗、愛情と憎しみ、相反する感情が交錯する、人間ドラマが秘められている。

混同しやすい単語

スペルが非常に似ており、'so' が付いているかどうかの違いしかないため、タイプミスや読み間違いが起こりやすい。意味は『~でさえ』や『偶数の』であり、『even so』の『それでも』とは意味が異なる。文脈で判断する必要がある。

ever so

『even so』と語順が異なり、意味も異なる。『ever so』は『非常に』や『とても』という意味で、程度を強調する際に使用される。発音も似ているため、聞き間違いに注意が必要。例えば、『I'm ever so grateful.(とても感謝しています)』のように使う。

『~だけれども』という意味で、『even so』の『それでも』と意味が近い場合があるため、混同しやすい。しかし、『although』は従属接続詞であり、文頭に置かれることが多い。『even so』は副詞句であり、文の途中で使われることが多い。構造的な違いに注意。

『しかしながら』という意味で、『even so』と同様に逆接を表す接続副詞であるため、意味が混同されやすい。しかし、『however』はよりフォーマルな印象を与えることが多い。『even so』の方が口語的なニュアンスが強い。また、文法的な位置にも注意が必要で、カンマの位置などが異なる場合がある。

『もしそうなら』という意味で、条件を表す場合に用いられる。『even so』の『それでも』とは意味が全く異なるが、語感が似ているため、特に会話の中で聞き間違えやすい。文脈をよく理解して判断する必要がある。

発音記号は異なりますが、カタカナで表記すると「ソー」と似た音になるため、特にリスニング時に混同しやすい。『sew』は『縫う』という意味の動詞であり、『so』とは品詞も意味も異なる。例えば、『She can sew very well.(彼女はとても上手に縫える)』のように使う。

誤用例

✖ 誤用: Even so, I apologize for my late arrival.
✅ 正用: Nevertheless, I apologize for my late arrival.

「Even so」は前の文脈を一部認めつつ、予想外の展開や結果を導くニュアンスが強いですが、この例では単に遅刻を謝罪しており、文脈が不自然です。「Even so」は「そうは言っても」「それでも」といった意味合いで、例えば「道に迷った。Even so, 時間通りに着きたかった」のように、遅刻の理由を述べた後に「それでも」と続ける場合に適しています。よりフォーマルな謝罪の場面では、「Nevertheless(それにもかかわらず)」を使う方が適切です。日本人が「〜にもかかわらず」という日本語に引っ張られ、「Even so」を安易にフォーマルな場面で使ってしまうのはよくある誤りです。

✖ 誤用: I was hesitant, even so I decided to proceed.
✅ 正用: I was hesitant; even so, I decided to proceed.

「Even so」は接続副詞であり、文と文を直接繋ぐことはできません。セミコロン(;)を使って文を区切るか、「but」などの接続詞を伴う必要があります。日本人は「そして」「しかし」といった接続詞を省略する傾向があり、その癖が英語にも出てしまうことがあります。英語では、接続詞や接続副詞の役割を明確にすることが重要です。また、この文脈では「Nevertheless」や「Nonetheless」も適切な選択肢です。接続副詞を正しく使いこなすことは、文章の論理性を高める上で不可欠です。

✖ 誤用: He lost the election, but even so, he is happy.
✅ 正用: He lost the election, but even so, he remains optimistic.

「Even so」は、予想外の展開や結果を示す際に用いられます。選挙に負けた人が『happy(幸せ)』であることは、必ずしも不自然ではありません。しかし、『optimistic(楽観的)』であれば、敗北という状況から考えると、より意外性があり、「even so」が持つニュアンスと合致します。日本人は「happy」を安易に使いがちですが、英語では感情を表す語彙を状況に合わせて適切に使い分けることが重要です。「Even so」は、単に逆接を表すだけでなく、状況の意外性や特異性を強調する効果があります。

文化的背景

「even so」は、英語圏において「そうではあっても」「それにもかかわらず」という意味合いを超え、ある種の譲歩や諦念、そしてわずかな抵抗のニュアンスを伝える言葉として用いられてきました。それは、運命や状況を受け入れつつも、完全に屈服しない人間の複雑な感情を象徴していると言えるでしょう。

この言葉は、特に厳しい時代や不遇な状況下で、人々の内面的な葛藤を表現する際に頻繁に用いられてきました。例えば、19世紀のイギリス文学においては、産業革命の影で苦しむ労働者たちが、過酷な労働条件や貧困にあえぎながらも、未来への希望を捨てずに生きていく姿を描写する際に、「even so」が彼らの諦念と希望の入り混じった感情を表現するために用いられました。また、アメリカの南北戦争後の時代においては、敗北した南部の人々が、失われた過去への郷愁と、新しい時代への適応との間で揺れ動く心情を表現する際に、この言葉が用いられることがありました。彼らは失われた栄光を嘆きつつも、「even so」、新しい社会を築き上げていく決意を表明したのです。

「even so」はまた、個人的な人間関係においても、複雑な感情を表現するために用いられます。例えば、恋人との別れ際に、相手の欠点や過ちを認めつつも、それでも相手を愛している気持ちを伝える際に、「I know you have hurt me, but even so, I still love you.(傷つけられたのはわかっている。それでも、まだ愛している)」のように用いられます。この場合、「even so」は、相手への愛情が、過去の出来事や相手の欠点を超越していることを示唆しています。また、友人との意見の相違があった際に、相手の意見を尊重しつつも、自分の意見を曲げないことを伝える際にも、「I understand your point, but even so, I still disagree.(あなたの意見は理解できる。それでも、私は反対だ)」のように用いられます。この場合、「even so」は、友情を大切にしつつも、自分の信念を貫くという、微妙なバランス感覚を表現しています。

このように、「even so」は、英語圏の文化において、単なる接続詞以上の意味を持ち、人間の複雑な感情や価値観を表現するための重要なツールとして用いられてきました。それは、諦念と希望、受容と抵抗、愛情と憎しみといった、相反する感情が入り混じった人間の内面世界を映し出す鏡のような言葉と言えるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題

- 頻度と級・パート: 準1級以上で、長文読解問題で比較的頻繁に出題される。2級でもまれに出題。

- 文脈・例題の特徴: やや硬めの文章、論説文、物語など幅広い文脈で登場する。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「それにもかかわらず」「そうではあるけれども」の意味を理解し、前後の文脈との関係を把握することが重要。類似表現 (nevertheless, however) との使い分けも意識する。

TOEIC

- 出題形式: 主にPart 7(長文読解)、稀にPart 5(短文穴埋め)

- 頻度と級・パート: Part 7で時々見かける程度。頻度は高くない。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文書(手紙、メール、記事など)で、対比や譲歩を表す際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が大切。単独で問われることは少ないため、文全体の流れを把握することが重要。

TOEFL

- 出題形式: 主にReading(読解問題)

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で比較的頻繁に出題される。

- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会学など、学術的な内容の文章で、議論や説明を展開する際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や複雑な論理構造の中で使われることが多い。前後の文脈を注意深く読み解き、パラフレーズ(言い換え)の練習をすることが重要。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解

- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題で比較的頻繁に出題される。

- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語、エッセイなど、幅広いジャンルの文章で登場する。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈における意味を正確に把握することが重要。特に、逆接の接続詞としての役割を理解し、前後の文脈との関係を正確に捉える必要がある。類似表現との識別も重要。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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