英単語学習ラボ

neutral

/ˈnjuːtrəl/(ニューゥトゥロォル)

最初の音節にアクセントがあります。/juː/ は二重母音で「ユー」に近い音ですが、日本語の「ユ」よりも口をしっかり動かすのがコツです。/tr/ は日本語にない子音連結なので、舌を丸めて「トゥ」と発音し、すぐに「ロ」へ移行するイメージで。最後の /əl/ は曖昧母音で、舌先を上の歯茎に軽く当てて発音します。力を入れず、弱く短く発音しましょう。

専門的な内容に関するご注意

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形容詞

中立の

特定の立場や意見に偏らず、公平な態度を保つこと。政治、紛争、評価など、様々な状況で使用される。客観性や公平性を重視する文脈で使われることが多い。

My friend stayed neutral when we argued about the game.

私たちがそのゲームについて口論したとき、私の友達は中立のままでした。

この例文は、二つの意見が対立する中で、どちらの側にもつかない「中立な立場」を個人が取る様子を描いています。友達が喧嘩しているのに巻き込まれず、冷静に状況を見守っている情景が目に浮かびますね。「stay neutral」で「中立を保つ」という意味で非常によく使われる表現です。

The news reporter tried to be neutral and just shared the facts.

そのニュース記者は中立であろうと努め、ただ事実だけを伝えました。

テレビのニュース番組で、レポーターが個人的な意見や感情を挟まず、客観的に情報を提供している場面です。報道や議論において、偏りのない「中立な態度」が求められる状況でよく使われます。「be neutral」は「中立である」という状態を表し、特に職業倫理や公平性が重視される文脈で頻繁に登場します。

They chose a neutral place to have their important meeting.

彼らは重要な会議を開くために、中立の場所を選びました。

ここでは、対立する二つのグループや組織が、どちらかのホームグラウンドではなく、公平な「中立な場所」で話し合いを行う様子を描いています。特定の勢力に属さない場所や空間を指す場合によく使われる表現です。例えば、国境地帯や国際会議の会場などがこれに当たります。場所や空間が「中立的」であることを伝える典型的な使い方です。

名詞

中立国

戦争や紛争において、いずれの陣営にも加担しない国。永世中立国という概念もある。

During the war, many people found a safe place in a neutral country.

戦争中、多くの人々が中立国に安全な場所を見つけました。

【情景】戦火を逃れてきた人々が、国境を越えてようやく安堵の息をつく様子が目に浮かびます。中立国が、紛争に巻き込まれない安全な場所として機能している、最も典型的で心に響く場面です。 【ポイント】「a safe place」は「安全な場所」という意味で、困っている人が「neutral country(中立国)」を選ぶ理由を明確にしています。

Switzerland has long been known as a neutral country for peace.

スイスは長年、平和のための有名中立国として知られています。

【情景】美しい山々に囲まれたスイスが、国際的な紛争から距離を置き、平和を保ち続けている姿。その国の歴史や国民性が感じられる、穏やかながらも力強いイメージです。 【ポイント】「has long been known as A for B」は「長年BのAとして知られている」という定型表現で、ある国が特定の役割や特徴を持っていることを説明する際によく使われます。

The two sides decided to hold their peace talks in a neutral country.

両国は和平交渉を中立国で行うことを決めました。

【情景】対立する二つの国(the two sides)の代表者が、公平な場所で話し合いを進めようとしている場面。中立国が、偏りのない議論の場を提供することで、交渉がスムーズに進むことを期待している様子が目に浮かびます。 【ポイント】「peace talks」は「和平交渉」という意味で、国際関係のニュースなどでよく使われます。「hold talks」で「交渉を行う」という表現も覚えておくと便利です。

名詞

ニュートラル

自動車のギアにおけるニュートラルの位置。動力が伝わらない状態。比喩的に、活動を一時停止している状態を指すこともある。

He carefully shifted the car into neutral at the red light.

彼は赤信号で慎重に車をニュートラルに入れた。

運転手が赤信号で停車し、ギアを「ニュートラル」に入れる場面です。車が動かない状態を指し、少し休憩するようなイメージです。車のギアでは、P(パーキング)やD(ドライブ)などと並んで、N(ニュートラル)と表示されます。

When arguments started, she often tried to be a neutral.

口論が始まると、彼女はよく中立者になろうとした。

友達や家族の間で意見の対立が起きた時、どちらの味方もせず、公平な立場をとろうとする人のことです。この「a neutral」は、「中立的な立場をとる人」という意味で使われています。争いを止めたい、平和を保ちたいという気持ちが伝わる場面です。

For the wall paint, they chose a soft neutral like beige.

壁の色には、彼らはベージュのような優しいニュートラルを選んだ。

インテリアやファッションで「ニュートラルカラー」という言葉を聞いたことがありますか?白、黒、グレー、ベージュなど、他の色と合わせやすく、落ち着いた印象を与える色のことです。ここでは、新しく部屋の壁の色を選ぶ場面で、どんな家具にも合う穏やかな色を選んだ様子が描かれています。

コロケーション

neutral stance

中立の立場、どちらにも加担しない態度

政治、紛争、議論などにおいて、特定の意見やグループを支持せず、公平な立場を保つことを指します。単に『中立』と言うよりも、積極的にその立場を『とる』というニュアンスが含まれます。ビジネスシーンや報道など、客観性が求められる場面で頻繁に使われます。形容詞+名詞の組み合わせで、'take a neutral stance'のように動詞と組み合わせて使うこともできます。

neutral color

中間色、無彩色(白、黒、グレー、ベージュなど)

色彩学における用語で、他の色を引き立てたり、落ち着いた雰囲気を作り出すために用いられる色を指します。ファッション、インテリアデザイン、グラフィックデザインなど、視覚的な要素が重要な分野でよく使われます。例えば、'a neutral color palette'(ニュートラルカラーの配色)のように使われます。他の色と組み合わせやすいという特徴があります。

neutral observer

中立的な観察者、利害関係のない傍観者

紛争や議論の当事者ではなく、客観的な視点から状況を観察する人を指します。ジャーナリズム、科学研究、国際紛争の監視など、公平性が求められる状況で重要となる役割です。'an independent neutral observer'(独立した中立的観察者)のように、さらに客観性を強調する形容詞を伴うこともあります。

neutral ground

中立地帯、どちらの勢力にも属さない場所

物理的な場所だけでなく、比喩的に意見の対立する人々が合意点を見つけやすい場所やテーマを指すこともあります。交渉、紛争解決、意見交換の場として設定されることが多いです。'find neutral ground'(共通の土台を見つける)のように使われます。スポーツの世界でも、ホームでもアウェイでもない中立的な開催地を指すことがあります。

shift into neutral

(自動車のギアを)ニュートラルに入れる、活動を一時停止する

自動車の運転操作に由来する表現で、比喩的に、活動や努力を一時的に停止し、状況の変化を待つことを意味します。仕事やプロジェクトが停滞している時などに使われます。例えば、'We decided to shift into neutral and wait for further instructions.'(指示を待つために一時停止することにした)のように使います。文字通りの意味と比喩的な意味の両方で使われる表現です。

chemically neutral

化学的に中性である

化学用語で、酸性でもアルカリ性でもない状態を指します。pH値が7の状態を指し、水などが該当します。科学、環境、医療などの分野で使われます。例えば、'a chemically neutral solution'(化学的に中性の溶液)のように使われます。専門的な文脈で使用されることが多いです。

remain neutral

中立を保つ、どちらの側にもつかない

紛争や議論において、特定の意見やグループを支持せず、中立的な立場を維持することを意味します。積極的に中立の立場を選択し、それを維持しようとする意志が感じられます。政治や外交の場面でよく使われます。'It is important to remain neutral in this conflict.'(この紛争では中立を保つことが重要だ)のように使われます。

使用シーン

アカデミック

学術論文やディスカッションで、客観性や公平性を示す必要がある際に用いられます。例えば、社会科学の研究で「調査対象者の意見は中立的であった」と記述したり、科学実験で「実験条件を中立に保つ」といった文脈で使用されます。研究結果の信頼性や妥当性を高めるために重要な概念です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、交渉、会議、報告書などで、偏りのない立場や意見を示す際に使われます。例えば、「中立的な立場から判断する」「中立的な意見を求める」といった表現が用いられます。プロジェクトの意思決定やリスク評価において、客観的な視点を強調するために重要です。また、従業員の評価において「中立的な視点からのフィードバック」という文脈でも使われます。

日常会話

日常会話では、政治や社会問題について議論する際に、意見の偏りを避けたい場合に用いられることがあります。例えば、「私はこの問題について中立の立場を取りたい」と言うことがあります。ニュースやメディアで政治的な中立性を語る文脈で目にすることが多いでしょう。

関連語

類義語

  • 『公平な』、『偏りのない』という意味で、特に判断や意見において、どちらの側にも加担しないことを指す。裁判、報道、査定など、客観性が求められる場面で使われる。 【ニュアンスの違い】"neutral"が『中立』という状態そのものを指すのに対し、"impartial"は『公平であろうとする姿勢』や『公平な判断を下す能力』といった意味合いが強い。道徳的な意味合いを含むことが多い。 【混同しやすい点】"neutral"は立場や状況を表すことが多いが、"impartial"は人や組織の性質や判断を表すことが多い。例えば、"a neutral country"(中立国)とは言うが、"an impartial country"とは言わない。

  • 『客観的な』という意味で、個人的な感情や意見に左右されず、事実に基づいて判断することを指す。学術研究、科学的な分析、報道などで重要視される。 【ニュアンスの違い】"neutral"が当事者間の関係において中立であることを指すのに対し、"objective"は事実認識や判断において個人的な偏見を排除することを指す。客観性のレベルがニュートラルよりも高い。 【混同しやすい点】"neutral"は必ずしも客観的であるとは限らない。例えば、ある問題に対して中立の立場をとっていても、十分な情報を持ち合わせていない場合もある。"objective"は常に客観的な事実に基づいている必要がある。

  • disinterested

    『公平な』、『利害関係のない』という意味で、個人的な利益や関心によって判断が左右されないことを指す。紛争解決、査定、推薦状などで用いられる。 【ニュアンスの違い】"neutral"が単に中立の立場をとることを指すのに対し、"disinterested"は個人的な利益や関心がないため公平な判断ができるというニュアンスを含む。公平性の根拠が利害関係の有無にある。 【混同しやすい点】かつては"uninterested"(興味がない)という意味でも使われていたが、現代英語では"uninterested"と区別して、『利害関係がない』という意味で使うことが推奨される。混同を避けるため、文脈に注意する必要がある。

  • nonpartisan

    『党派に属さない』、『超党派の』という意味で、特定の政党や政治的な立場に偏らないことを指す。政治報道、選挙管理、市民団体などで用いられる。 【ニュアンスの違い】"neutral"が広範な中立性を指すのに対し、"nonpartisan"は特に政治的な文脈における中立性を指す。政治的なイデオロギーからの独立性が強調される。 【混同しやすい点】"neutral"は政治的な問題以外にも適用できるが、"nonpartisan"は政治的な文脈に限定される。例えば、スポーツチームの応援について"nonpartisan"とは言わない。

  • 『偏見のない』、『先入観のない』という意味で、特定の意見や感情によって判断が歪められないことを指す。調査報道、科学研究、採用面接などで重要視される。 【ニュアンスの違い】"neutral"が中立の立場を指すのに対し、"unbiased"は判断の過程における偏見の排除を指す。心理的な要因に焦点が当てられている。 【混同しやすい点】"neutral"な立場をとっていても、無意識の偏見(unconscious bias)を持っている可能性はある。"unbiased"は、そのような潜在的な偏見を認識し、排除しようとする姿勢を意味する。

  • 『よそよそしい』、『超然とした』という意味で、他者との関わりを避け、一定の距離を保つ態度を指す。人間関係、組織運営、芸術など、さまざまな場面で用いられる。 【ニュアンスの違い】"neutral"が中立的な立場をとることを意味するのに対し、"aloof"は感情的な関与を避けることを意味する。感情的な距離感が強調される。 【混同しやすい点】"neutral"は必ずしも感情的な距離を置くことを意味しない。中立的な立場を保ちながら、他者と友好的な関係を築くことも可能である。"aloof"は、しばしば冷たい印象を与える。

派生語

  • 『中和する』という意味の動詞。接尾辞『-ize』は『〜にする』という意味で、ここでは『中立にする』という行為を表します。化学反応における中和や、政治的な影響力を弱める文脈で使われます。学術論文やニュース記事で頻繁に見られます。

  • 『中立性』という意味の名詞。接尾辞『-ity』は抽象名詞を作る働きがあり、『中立』という状態や性質を表します。国際関係や紛争、倫理的な議論において、公平さや客観性を指す重要な概念として用いられます。報道や学術的な文章でよく見られます。

  • neutrally

    『中立的に』という意味の副詞。接尾辞『-ly』は副詞を作る働きがあり、行動や意見が中立である様子を表します。客観的な視点や公平な態度が求められる場面で使われ、ビジネスシーンや学術的な議論で役立ちます。

反意語

  • 『偏った』という意味の形容詞。『neutral』が公平な立場を表すのに対し、『biased』は何らかの先入観や偏見を持っている状態を指します。ニュース報道や裁判など、客観性が求められる場面で対比的に用いられます。日常会話でも意見の偏りを指摘する際に使われます。

  • 『党派的な』という意味の形容詞。『neutral』が特定の党派に属さないことを意味するのに対し、『partisan』はある特定の党派を強く支持する立場を表します。政治的な文脈でよく使われ、特に選挙や政策論争などで対立構造が明確になります。

  • 『関与した』、『巻き込まれた』という意味の形容詞。『neutral』が関与しない、中立の立場であるのに対して、『involved』は積極的に関わっている状態を示します。紛争解決やプロジェクトなど、参加の有無が重要な意味を持つ文脈で対比されます。日常会話でも、事件や問題に巻き込まれた状況を表す際に使用されます。

語源

"neutral"は、ラテン語の"neuter"(どちらでもない)に由来します。"neuter"は、"nec"(~でない)と"uter"(どちらの)が組み合わさった言葉で、文字通り「どちらでもない」という意味合いを持ちます。文法用語としての「中性」もここから派生しています。政治的な意味での「中立」は、どちらの側にもつかない、文字通り「どちらでもない」立場を指し示すことから、この語源が活きています。日本語の「中立」という言葉も、文字通り「中(なか)」に「立つ(たつ)」と解釈でき、どちらにも偏らない姿勢を表す点で、"neutral"の語源と通じるニュアンスがあります。日常生活においても、意見が対立する状況で「ニュートラルな立場」を保つことは、争いを避ける上で重要な役割を果たします。

暗記法

「中立」は単なる無関心ではない。紛争地で均衡を保ち、平和を維持する意志の象徴だ。スイスは永世中立国として、国際交渉の舞台となった。文学では、葛藤の仲裁者や客観的な観察者として登場する。しかし、不正義を前にした中立は、時に黙認と見なされる。中立とは、状況を慎重に判断し、責任ある行動を選択する、複雑な概念なのだ。

混同しやすい単語

『natural』と『neutral』は、どちらもカタカナで表記すると『ナチュラル』と『ニュートラル』となり、語感が似ているため混同しやすい。しかし、『natural』は『自然な』という意味の形容詞で、『neutral』は『中立的な』という意味の形容詞であり、意味が大きく異なる。特に、ネイティブスピーカーの発音では、母音のニュアンスが異なるため、注意して聞き分ける必要がある。

neutron

『neutron』は『中性子』という意味で、科学の文脈でよく使われる。スペルが非常に似ており、発音も最初の音(/njuː/)が共通しているため、混同しやすい。文脈が異なれば区別は容易だが、科学系の文章では注意が必要。語源的には、『neutral』が『どちらでもない』という意味合いなのに対し、『neutron』は『電荷を持たない』という意味合いで関連性があることを覚えておくと良い。

new trial

『neutral』と『new trial』は、発音が似ているため、特にリスニング時に混同しやすい。『new trial』は『再審』という意味で、法律用語として使われることが多い。文脈が異なれば区別できるが、法律や裁判に関する話題では注意が必要。特に早口で話された場合や、音声があまりクリアでない場合には聞き間違いやすい。

nitrile

『nitrile』は有機化学の分野で使われる用語で、シアノ基(-CN)を持つ化合物を指します。スペルが似ており、特に語尾の 'il' の部分が共通しているため、混同しやすい。発音も最初の音節が似ています。化学系の論文や記事を読む際には、スペルをよく確認することが重要です。一般的には、化学を専門としない学習者には馴染みのない単語なので、文脈から判断できることが多いでしょう。

nettle

『nettle』は『イラクサ』という植物の名前です。発音は最初の音節が似ていますが、それ以降は異なります。スペルも似ているため、特に視覚的に混同しやすいことがあります。文脈から判断できることが多いですが、植物や自然に関する話題では注意が必要です。語源的には直接的な関連はありませんが、どちらも『中立』や『刺激がない』といった意味合いからは離れているという点で、対照的に覚えるのも一つの方法です。

nutriment

『nutriment』は『栄養物』という意味で、スペルがやや似ており、特に 'nutri-' の部分が共通しているため、混同しやすい。発音も最初の音節が似ています。意味的には、『neutral』とは全く異なるため、文脈から判断できることが多いですが、栄養学や健康に関する話題では注意が必要です。語源的には、『nutriment』は『栄養を与える』という意味のラテン語に由来し、『neutral』は『どちらでもない』という意味のラテン語に由来するため、関連性はありません。

誤用例

✖ 誤用: I tried to stay neutral in the argument, but secretly, I agreed with him.
✅ 正用: I tried to remain impartial in the argument, but secretly, I agreed with him.

「neutral」は、政治的・思想的な中立性や、科学的な意味での「中性」を指すことが多いです。この文脈のように、個人的な意見や感情において「公平」であろうとする場合は、「impartial」がより適切です。日本人が「中立」という言葉を多用する傾向から、つい「neutral」を選んでしまいがちですが、英語ではより具体的なニュアンスで使い分ける必要があります。日本語の「中立」は、英語の「neutral, impartial, objective」など、複数の言葉に分解されることを意識しましょう。

✖ 誤用: The atmosphere in the office was very neutral after the manager's announcement.
✅ 正用: The atmosphere in the office was very subdued after the manager's announcement.

「neutral」は「無色」「無味乾燥」といった意味合いも持ちますが、この文脈のように、感情が抑制されている、または沈んだ雰囲気を表す場合には不自然です。より適切なのは「subdued」(静まった、落ち着いた)や「somber」(陰鬱な)といった言葉です。日本人が「neutral」を「何もない」状態と捉えがちなため、感情的な状況を表す際に誤用しやすいです。英語では、感情の状態を表現する語彙が豊富であり、状況に応じて適切な言葉を選ぶ必要があります。特に、組織や集団の雰囲気を表す言葉は、文化的背景によってニュアンスが異なるため注意が必要です。

✖ 誤用: Switzerland is a neutral country, so they don't have any opinions on international affairs.
✅ 正用: Switzerland is a neutral country, so they maintain a policy of non-intervention in international affairs.

「neutral」は中立である、という意味ですが、「意見がない」という意味合いを含むわけではありません。中立国は、特定の紛争や同盟関係に加担しないという立場を取るものの、国際情勢について意見を表明することはあります。この文脈では、「non-intervention」(不干渉)という言葉を使う方が、中立国の政策をより正確に表現できます。日本人が「中立=何も言わない」というイメージを持ちがちなため、このような誤用が起こりやすいと考えられます。英語では、政治的な中立性は、単に意見を表明しないことではなく、特定の行動を控えることを意味することを理解する必要があります。

文化的背景

「neutral(中立)」という言葉は、単に意見や立場を持たない状態を表すだけでなく、紛争や対立が激化する社会において、均衡を保ち、平和を維持しようとする意志の象徴でもあります。特に政治や国際関係においては、積極的な介入を避け、公平な立場を維持することで、事態の悪化を防ぐ役割を担ってきました。

中立の概念は、ヨーロッパの歴史において重要な役割を果たしてきました。スイスは永世中立国として知られ、他国間の紛争に介入せず、その領土を安全な交渉の場として提供することで、国際社会における独自の地位を確立しました。また、スウェーデンやオーストリアも、冷戦時代には中立政策を維持し、東西陣営の緩衝地帯としての役割を果たしました。これらの国々にとって、中立は単なる外交政策ではなく、国家のアイデンティティを形成する重要な要素となっています。

文学や映画においても、「neutral」はしばしば葛藤の仲裁者や、善悪の判断を保留する観察者として登場します。例えば、法廷ドラマでは、陪審員は事件に対する先入観を持たない「neutral」な立場であることが求められます。また、SF作品では、高度な知性を持つAIが、人間同士の争いを傍観し、客観的な視点から解決策を提示する存在として描かれることがあります。これらの例は、「neutral」が単なる無関心ではなく、高度な判断力と倫理観を伴う積極的な選択肢であることを示唆しています。

しかし、「neutral」であることは、常に賞賛されるとは限りません。不正義や差別が横行する状況において、中立を保つことは、黙認や加担とみなされることもあります。エドマンド・バークは「悪が勝利するために必要なことは、善人が何もしないことだ」という言葉を残しましたが、これは中立の危険性を示唆しています。したがって、「neutral」であることは、状況を慎重に判断し、責任ある行動を選択する必要がある、複雑な概念であると言えるでしょう。

試験傾向

英検

準1級、1級で長文読解、語彙問題で出題される可能性あり。中立的な立場、意見を述べるときに用いられる。ライティングで意見論述の際に使用できると高評価に繋がる。会話文での出題は比較的少ない。

TOEIC

Part 5, 6, 7 で見られるが、他の試験に比べると頻度はやや低い。ビジネスの状況で「中立的な」「公平な」という意味で使われる。例:a neutral third party(中立的な第三者)。

TOEFL

リーディングセクションでアカデミックな文脈で頻出。科学、社会科学系の文章でよく見られる。意見や立場が偏っていないことを示す際に使用される。ライティングでも使用できると良い。

大学受験

難関大学の長文読解で出題される可能性あり。政治、経済、社会問題など、客観的な視点が求められるテーマで登場しやすい。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で問われることが多い。

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このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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