英単語学習ラボ

consortium

/kənˈsɔːrtiəm/(カンソーティアム)

第2音節に強勢があります。母音/ɔː/は日本語の「オー」よりも口を丸めて発音し、少し長めに伸ばします。最後の/əm/は曖昧母音で、口を軽く開けて「ア」と「ウ」の中間のような音を短く発音します。語尾を「アム」と強く発音しないように注意しましょう。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

共同事業体

共通の目的を達成するために一時的に協力する企業や組織の集まり。大規模なプロジェクトや研究開発など、単独では困難な事業を行う際に組織されることが多い。参加組織はそれぞれの専門知識や資源を提供し、リスクと利益を分担する。

The two big companies formed a consortium to develop a new eco-friendly car engine.

2つの大企業が、新しい環境に優しい車のエンジンを開発するために共同事業体を結成しました。

この例文では、複数の会社が大きな目標のために協力する様子が描かれています。「consortium」は、このように企業が手を取り合う際にとてもよく使われます。特に、高額な投資や専門知識が必要なプロジェクトで登場しますね。

Several universities joined a consortium to find a cure for the rare disease.

いくつかの大学が、その珍しい病気の治療法を見つけるために共同事業体に参加しました。

ここでは、大学のような研究機関が知識や資源を共有するために「consortium」を組む様子がわかります。一つの機関だけでは難しい大きな研究テーマに取り組む際によく使われる表現です。みんなで力を合わせるイメージです。

A consortium of construction firms won the bid to build the new airport.

建設会社からなる共同事業体が、新しい空港を建設する入札を勝ち取りました。

この文では、複数の建設会社が協力して大きな公共事業(空港建設)の仕事を得た様子が描かれています。「consortium」は、このように大規模なプロジェクトを共同で請け負う場合にもよく使われます。ニュースなどでもよく耳にするでしょう。

名詞

連合

複数の国、企業、団体などが、共通の利益のために結びついた組織。政治的、経済的な目的で形成されることが多い。各メンバーは独立性を保ちつつ、共通の目標達成に向けて協力する。

Leading tech companies formed a consortium to develop a new space technology.

大手テクノロジー企業が、新しい宇宙技術を開発するために連合を組みました。

会議室で、各社の代表たちが真剣な顔で未来の宇宙技術について議論している場面を想像してください。この例文は、複数の企業が大きな目標を達成するために協力する、ビジネスや研究開発の典型的な状況を表しています。'consortium' は、このように特定の目的のために組織が協力し合う場合にとてもよく使われます。

A consortium of construction firms will build the new train station.

複数の建設会社からなる連合体が、新しい駅を建設します。

この例文は、新しい駅が建設されるというニュースを聞いて、地元の人々が期待に胸を膨らませている情景を描いています。大規模な公共事業やインフラ整備において、複数の建設会社や専門家が力を合わせることはよくあります。'consortium' は、このような大きなプロジェクトで協力し合う企業集団を指すのにぴったりです。

Several universities joined a consortium to share their research data.

いくつかの大学が、研究データを共有するために連合に参加しました。

図書館で、学生や研究者がこれまでアクセスできなかった貴重な資料を借りることができて、目を輝かせている場面を想像してみてください。この例文は、学術機関が知識や資源を共有し、より良い研究成果を目指して協力する状況を示しています。大学や研究機関が連携する際にも 'consortium' は自然に使われます。

コロケーション

form a consortium

コンソーシアムを設立する、結成する

複数の企業や団体が共通の目的のために協力体制を築くことを指します。文法的には動詞 + 名詞の組み合わせで、ビジネスシーンや学術分野で頻繁に使われます。例えば、大規模な研究プロジェクトやインフラ整備事業など、単独では難しい事業を共同で行う際に用いられます。類似表現に 'establish a consortium' がありますが、 'form' はより結成のプロセスに焦点を当てます。

a consortium of banks

銀行団

複数の銀行が共同で融資を行う形態を指します。大規模なプロジェクトファイナンスや、リスク分散のために用いられます。特に、金融業界でよく使われる表現で、 'a syndicate of banks' とほぼ同義ですが、 'consortium' はより幅広い協力関係を指すことがあります。例えば、融資だけでなく、情報交換や共同研究なども含む場合があります。文法的には 'noun + preposition + noun' の形を取ります。

join a consortium

コンソーシアムに参加する、加入する

既存のコンソーシアムに新たなメンバーが加わることを意味します。 'become a member of a consortium' とほぼ同じ意味ですが、 'join' の方がより簡潔で口語的なニュアンスがあります。企業が新たな市場への参入や技術獲得を目的として、コンソーシアムに参加することがあります。文法的には 'verb + noun' の形を取ります。

lead a consortium

コンソーシアムを率いる、主導する

コンソーシアムの活動を指揮し、方向性を定める役割を担うことを指します。通常、最も経験豊富な企業や団体がこの役割を担います。 'head a consortium' とほぼ同義ですが、 'lead' はより積極的なリーダーシップを意味することがあります。文法的には 'verb + noun' の形を取ります。

an academic consortium

大学コンソーシアム、学術コンソーシアム

複数の大学や研究機関が教育や研究資源を共有し、協力関係を築く組織を指します。学生の交流プログラムや共同研究プロジェクトなどが実施されます。文法的には 'adjective + noun' の形を取ります。大学間の連携を強化し、教育・研究の質を向上させることを目的とします。

a research consortium

研究コンソーシアム

複数の研究機関や企業が共同で研究開発を行う組織を指します。特定の技術分野における革新的な成果を目指し、知識や技術を結集します。文法的には 'adjective + noun' の形を取ります。多くの場合、政府や公的機関からの資金援助を受けて活動します。

a trade consortium

貿易コンソーシアム

複数の企業が共同で貿易活動を行う組織を指します。輸出入の効率化や市場開拓を目的とし、共同で交渉やマーケティングを行います。文法的には 'adjective + noun' の形を取ります。中小企業が海外市場に進出する際に、共同でリスクを分散するために利用されることがあります。

使用シーン

アカデミック

学術論文、研究発表、大学の講義などで頻繁に使用されます。特に、複数の研究機関や大学が連携して行うプロジェクトや研究グループを指す際に使われます。例:「〇〇大学を中心とする研究コンソーシアムが、新たな治療法の開発に成功した。」

ビジネス

企業間の共同事業、業界団体、あるいは複数の企業が共同で設立した組織などを指す際に使用されます。契約書、事業計画書、プレスリリースなどのフォーマルな文書でよく見られます。例:「〇〇社は、△△社とのコンソーシアムを組成し、再生可能エネルギー事業に参入した。」

日常会話

日常会話ではほとんど使用されません。ニュース記事やドキュメンタリーなどで、大規模な共同事業や国際的な連合組織について言及する際に稀に見かけることがあります。例:「国際的な報道機関のコンソーシアムが、〇〇事件に関する新たな証拠を発見した。」

関連語

類義語

  • 共通の目的を持つ人々の集まり、団体、協会などを指す。趣味のクラブ、業界団体、専門家グループなど、幅広い種類の集団に使われる。日常会話からビジネス、学術まで広く使われる。 【ニュアンスの違い】"consortium"よりも一般的な語であり、規模や目的の厳密さにおいて幅がある。「association」はより緩やかな連携や共通の興味に基づく集まりを指すことが多い。主語は人々の集団そのもの。 【混同しやすい点】"association"は、必ずしも経済的な利益を追求するとは限らない点。また、非営利団体や慈善団体も含まれるため、ビジネス文脈で「consortium」の代替として使う場合は注意が必要。

  • 国家間、企業間、または個人間における協力関係、同盟関係を指す。政治的、軍事的、経済的な目的で結ばれることが多い。フォーマルな文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"consortium"が経済的な協力を主眼に置くのに対し、「alliance」はより広範な目的、特に安全保障や政治的な協調を含む。また、「alliance」はより長期的で公式な関係を意味することが多い。主語は国家や企業。 【混同しやすい点】「alliance」は、しばしば秘密保持契約や相互防衛義務を伴うなど、より強い拘束力を持つ場合がある。ビジネス文脈では、戦略的な提携関係を表す場合に適しているが、単なる共同事業を表す場合は不適切。

  • 共通の事業を行うために組織された団体、特に金融や犯罪組織を指す。新聞記事の配信を行う組織や、犯罪組織を指す場合もある。専門的な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"consortium"と同様に、共同事業を行う団体を指すが、「syndicate」はより排他的で、秘密めいた印象を与えることが多い。また、違法な活動を行う組織を指す場合もあるため、使用には注意が必要。主語は組織。 【混同しやすい点】「syndicate」は、しばしば否定的な意味合いを持つため、ビジネス文脈で使用する場合は、その文脈が適切かどうかを慎重に判断する必要がある。特に、犯罪組織を連想させる可能性がある場合は避けるべき。

  • federation

    複数の組織、団体、または国家が、共通の目的のために結びついた連合体。スポーツ連盟、労働組合の連合体、国家連合などが該当する。政治的、組織的な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"consortium"よりも、より公式で組織化された連合体を指す。「federation」は、各構成員が一定の自治権を持ちながら、全体として統一された意思決定を行うことが多い。主語は連合体。 【混同しやすい点】「federation」は、しばしば政治的な意味合いを持つため、ビジネス文脈で使用する場合は、その文脈が適切かどうかを慎重に判断する必要がある。特に、国家間の連合を連想させる可能性がある場合は避けるべき。

  • 共通の目的のために資源、資金、または情報などを出し合うこと、またはその集まり。共同基金、情報共有グループなどが該当する。ビジネス、金融の文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"consortium"がより公式な組織を指すのに対し、「pool」はより緩やかな協力関係を指すことが多い。「pool」は、特定のプロジェクトや目標のために一時的に資源を共有するニュアンスがある。主語は資源や資金。 【混同しやすい点】「pool」は、しばしば一時的な協力関係を指すため、長期的な協力関係を表す場合は、「consortium」の方が適切。また、「pool」は、資源の共有そのものを指す場合もあるため、組織そのものを指す場合は不適切。

  • 特定の目的を達成するために一時的に協力する人々の集まり、または組織の連合体。政治的な同盟、一時的なビジネスパートナーシップなどが該当する。政治、ビジネスの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"consortium"が比較的安定した組織を指すのに対し、「coalition」はより一時的で、特定の目標達成のために結成されることが多い。「coalition」は、目標達成後には解散することが前提となっている場合が多い。主語は人々の集まり。 【混同しやすい点】「coalition」は、しばしば一時的な協力関係を指すため、長期的な協力関係を表す場合は、「consortium」の方が適切。また、「coalition」は、異なる背景を持つ人々や組織が協力する場合に使われることが多い。

派生語

  • sortium

    古ラテン語に由来し、現代英語ではほとんど使われないものの、『運命』や『分け前』といった意味合いを持つ名詞。consortiumの語源を理解する上で、参加者が『運命を共にする』というニュアンスを捉えるのに役立つ。法律や歴史学の分野で、古文書などを解釈する際に稀に参照される。

  • 動詞としては『交際する』『調和する』、名詞としては『配偶者』『仲間』を意味する。consortium と同様に『共に』という意味の接頭辞 con- を含む。元々は身分や境遇が近い者同士が『寄り添う』ことを意味し、特に王室や貴族社会における婚姻関係を指すことが多い。現代では、音楽用語として『楽器の組み合わせ』を意味することもある。

  • assort

    動詞で『分類する』『取り揃える』という意味。接頭辞『as-(〜へ)』は方向を示し、『sort(種類)』をある基準に従って『まとめる』ことを表す。consortium が特定の目的のために『集まった』グループであるのに対し、assort は無作為に集まったものを整理・分類するニュアンスが強い。ビジネスシーンでは、商品ラインナップを『取り揃える』という意味で使われる。

反意語

  • 『個々の』『個人の』という意味。consortium が複数の主体が集まって活動するのに対し、individual は単独の主体を指す。ビジネスシーンでは、企業連合(consortium)に対する個々の企業、学術研究では共同研究に対する個人研究といった対比で使われる。日常会話でも、集団行動に対する個人的な行動を指す場合など、幅広く用いられる。

  • 『分離』『分離状態』という意味の名詞。consortium が構成員の結合・連携を前提とするのに対し、separation は構成員の離脱・解体を意味する。契約解除や組織再編の文脈で、consortium の『解消』を意味する言葉として用いられる。学術論文では、社会集団の結束(consortium)に対する分断(separation)といった対比構造で用いられることもある。

  • 『解散』『溶解』という意味の名詞。接頭辞『dis-(分離)』が『溶けてバラバラになる』イメージを示す。consortium が合意に基づいて形成されるのに対し、dissolution は何らかの理由でその合意が破棄され、組織が解体される状態を指す。法的な意味合いが強く、契約不履行や経営破綻など、ネガティブな文脈で使われることが多い。

語源

"consortium"はラテン語に由来し、"con-"(共に、一緒に)と "sors"(運命、分け前、仲間)という二つの要素から構成されています。文字通りには「運命を共にする人々」や「同じ分け前を持つ人々」といった意味合いです。古代ローマにおいては、財産や事業を共同で行う人々を指す言葉として使われていました。現代英語では、複数の企業や団体が共通の目的のために一時的に協力し合う「共同事業体」や「連合」といった意味で使用されます。日本語で例えるなら、「運命共同体」という言葉が近いかもしれません。それぞれの組織が持つ資源や専門知識を出し合い、共通の目標達成を目指す形態は、まさに運命を共にする関係と言えるでしょう。

暗記法

「consortium」は、単なる組織の集合体ではない。それは、中世都市国家の同盟にルーツを持つ、運命共同体としての結束を意味する。経済的利害が絡む大規模プロジェクトにおいて、リスクを分担し、目標達成を目指す戦略的な協力関係。エアバスのように、グローバル競争を勝ち抜くための知的共同体として、現代でも重要な役割を果たす。ただし、成功の鍵は相互尊重と透明性にある。

混同しやすい単語

sortium

『consortium』の語尾『-sortium』と似た響きを持つ架空の単語。スペルも酷似しており、特に速読時や聞き間違いで誤認しやすい。実際には存在しない単語だが、既存の単語と組み合わせて誤って生成してしまう可能性がある。注意点として、知らない単語に出会った場合は、まず辞書で確認することが重要。

『consortium』と語源を共有し、スペルも似ているため混同しやすい。意味は『配偶者(特に君主)』や『(楽器などの)一組』、『(考え方などが)一致する』といった意味を持つ動詞・名詞。品詞が異なるため、文脈で判断する必要がある。語源的には『共に運命を分かち合う』という意味合いがあり、そこから『配偶者』の意味につながった。

ortium

『consortium』の後半部分である『-ortium』。実際には単独の単語としては存在しないが、類似の語尾を持つ単語は存在する可能性があり、スペルの一部が一致するため注意が必要。特に、接尾辞の知識が不足している場合、誤って認識する可能性がある。未知の単語に遭遇した際は、語源や接辞を調べることで、より正確な理解につながる。

contortion

発音の最初の部分が似ており、スペルも『con-』で始まる点が共通しているため、混同しやすい。『contortion』は『体をねじ曲げること』や『歪曲』という意味。名詞であり、『consortium』とは意味も品詞も異なる。発音記号を確認し、それぞれの単語のアクセント位置を意識することで区別しやすくなる。

『con-』で始まる点や、音節数が似ているため、発音やスペルで混同しやすい。『conservation』は『保護』や『保全』という意味の名詞。ビジネスの文脈では、『consortium』と『conservation』は全く異なる意味を持つため、注意が必要。両者の語源は異なるため、関連付けて覚えることは難しい。

語尾の '-tion' が共通しており、全体的な音の響きが似ているため、特にリスニング時に混同しやすい。『assumption』は『仮定』や『前提』という意味の名詞。『consortium』が協力組織を指すのに対し、『assumption』は思考や推論に関わる概念であるため、意味の関連性は薄い。文脈から判断することが重要。

誤用例

✖ 誤用: Our company is a consortium of individual investors.
✅ 正用: Our company is a consortium *for* individual investors.

日本人が「〜の連合体」という日本語に引きずられて、of を使いがちですが、consortium は「〜のための連合体」という目的や恩恵を表す場合に for を使うのが自然です。of を使うと、あたかも「投資家そのものが連合体」であるかのような印象を与えてしまいます。これは、日本語の所有格「の」が持つ多義性(所有、所属、目的など)が、英語の of に完全に一致しないために起こる誤りです。英語では、名詞句間の関係性をより明確にするために、前置詞を適切に選択する必要があります。

✖ 誤用: The consortium decided to increase the price, so we have no choice but to accept it.
✅ 正用: The consortium decided to increase the price, so we have no choice but to accept their decision.

consortium は「企業連合」や「共同事業体」を指す名詞であり、それ自体が意思決定をする主体ではありません。したがって、consortium が直接何かを決定するというよりも、consortium を構成するメンバーや組織の決定として表現するのがより正確です。日本語では、集合名詞が主語として扱われることがありますが、英語では、集合名詞の行動をより具体的に表現することが求められます。ここでは、'their decision'とすることで、決定が連合体の構成員によってなされたことを明示しています。

✖ 誤用: This consortium is very consorted to the project.
✅ 正用: This consortium is highly committed to the project.

consortium は名詞であり、形容詞や動詞として使用することはできません。日本人は「〜と連合している」という日本語から、無理やり動詞化・形容詞化しようとしがちですが、英語では品詞を正しく理解し、適切な単語を選択する必要があります。ここでは、「プロジェクトに強くコミットしている」という意味で、'highly committed' という表現を用いるのが適切です。また、consort は動詞として存在しますが、「(好ましくない相手と)交際する」という意味合いが強く、ビジネスシーンには不適切です。

文化的背景

「consortium」は、単なる組織の集合体ではなく、共通の目的のために結束した、一種の「運命共同体」としての側面を強く持つ言葉です。特に、経済的な利害が絡む大規模プロジェクトにおいて、それぞれの組織が持つリソースや専門知識を結集し、リスクを分担しながら目標達成を目指す、戦略的な協力関係を象徴します。

この言葉が持つ「運命共同体」的なニュアンスは、中世ヨーロッパの都市国家間の同盟にそのルーツを見出すことができます。当時、互いに独立した都市国家は、共通の敵に対抗したり、貿易の安全を確保するために、一時的な軍事同盟や経済協定を結ぶことがありました。これらの同盟は、各都市の自治を尊重しつつ、共通の利益のために協力するという、まさに「consortium」の精神を体現していました。たとえば、ハンザ同盟は、北海・バルト海沿岸の都市が結成した経済同盟であり、加盟都市は互いに貿易の特権を認め合い、海賊行為から共同で自衛しました。このような歴史的背景から、「consortium」は、単なる契約関係を超えた、相互依存と信頼に基づいた協力関係を意味するようになったのです。

現代においては、「consortium」は、企業間の戦略的提携や、大学・研究機関の共同研究プロジェクトなど、様々な分野で用いられています。特に、巨大な投資が必要となる航空機産業や宇宙開発など、単独の企業や機関ではリスクが大きすぎるプロジェクトにおいて、「consortium」の形態が採用されることが多く見られます。例えば、欧州の航空機メーカーであるエアバスは、複数の国の企業が共同出資して設立された「consortium」であり、それぞれの企業が持つ技術を結集することで、ボーイングに対抗しうる航空機を開発・製造しています。このように、「consortium」は、グローバル化が進む現代において、競争力を維持・向上するための重要な戦略的手段となっているのです。

ただし、「consortium」は、必ずしも成功するとは限りません。各組織の利害が対立したり、意思決定の遅延が生じたりすることで、プロジェクトが頓挫するケースも存在します。重要なのは、共通の目標を明確にし、各組織がそれぞれの強みを最大限に活かせるような、柔軟かつ透明性の高い組織運営を行うことです。「consortium」は、単なる組織の寄せ集めではなく、それぞれの組織が互いに尊重し、協力し合うことで、より大きな成果を生み出すための「知的共同体」であるべきなのです。

試験傾向

英検

準1級以上で出題される可能性あり。1級では語彙問題、準1級では長文読解で出題される傾向があります。

1. 出題形式:語彙問題、長文読解

2. 頻度と級・パート:準1級、1級

3. 文脈・例題の特徴:社会問題、経済、科学技術などアカデミックな内容

4. 学習者への注意点・アドバイス:名詞としての意味(企業連合、協会)を確実に理解し、関連語句と合わせて覚えること。派生語(consort)との混同に注意。

TOEIC

Part 5, 7で稀に出題される可能性があります。

1. 出題形式:語彙問題、長文読解

2. 頻度と級・パート:Part 5, Part 7

3. 文脈・例題の特徴:ビジネス、経済、国際的な提携など

4. 学習者への注意点・アドバイス:ビジネス文脈で「企業連合」「共同事業体」といった意味で使われることが多い。類義語(alliance, partnership)との使い分けを意識。

TOEFL

リーディングセクションで頻出。

1. 出題形式:リーディング

2. 頻度と級・パート:リーディングセクション

3. 文脈・例題の特徴:アカデミックな内容、特にビジネス、経済、政治、社会学など

4. 学習者への注意点・アドバイス:学術的な文章で使われることが多く、文脈から意味を推測する練習が必要。同意語や関連語句を幅広く学習しておくこと。

大学受験

難関大学の長文読解で出題される可能性があります。

1. 出題形式:長文読解

2. 頻度と級・パート:難関大学

3. 文脈・例題の特徴:社会科学、経済、国際関係など

4. 学習者への注意点・アドバイス:文脈の中で意味を把握する能力が重要。特に、抽象的な概念を説明する文章で使われることが多いので、文脈全体を理解することが大切。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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