sweater
第1音節にアクセントがあります。/e/ は日本語の「エ」よりも口を少し横に引いて発音します。語尾の /ər/ は曖昧母音であり、舌を軽く丸めて喉の奥から音を出すように意識すると、より自然な発音になります。日本語の「ア」に近いですが、口の形はリラックスさせてください。
厚手のセーター
防寒のために着る、ウールやニットでできた暖かい上着。特に秋冬によく着用される。カジュアルな服装に合う。
It was cold outside, so I put on a warm sweater.
外は寒かったので、暖かいセーターを着ました。
※ 窓の外は肌寒く、思わず温かいセーターに手が伸びる、そんな冬の日の朝を想像してください。この例文は、『sweater』が寒い日に着る防寒具として、最も自然に使われる典型的な場面です。『put on』は「~を着る」という日常でよく使う表現です。
My friend wore a nice red sweater yesterday.
私の友達は昨日、素敵な赤いセーターを着ていました。
※ 友人が昨日着ていた、素敵な赤いセーターが目に浮かびますね。そのセーターが友人にとても似合っていたのでしょう。『sweater』は、色やデザインなど、ファッションアイテムとして話す際にも頻繁に使われます。誰かが着ているものについて話す典型的な例です。『wear (wore)』は「~を身につける」という意味で、服について話すときによく使われます。
I need a new sweater for the winter season.
冬の季節のために新しいセーターが必要です。
※ そろそろ冬が来るので、新しいセーターを準備しようと考えている様子が目に浮かびます。クローゼットをのぞいたり、お店のショーウィンドウを眺めたりしているかもしれませんね。『sweater』は、季節の変わり目や、古くなった時に「新しいものが必要」という文脈でよく使われます。『for the winter season』のように、「~のために」という意味の『for』を使って、そのセーターが必要な理由や時期を説明できます。
コロケーション
ケーブル編みのセーター
※ ケーブル編みとは、縄のような模様が特徴的な編み方です。アランセーターに代表される、伝統的なスタイルを指します。'cable'はケーブル(電線)だけでなく、『綱』の意味もあり、その編み目が綱のように見えることから名付けられました。秋冬のカジュアルな装いに用いられ、温かみと上品さを演出します。編み方のバリエーションも豊富で、模様の太さや配置によって表情が変わります。
カシミヤのセーター
※ カシミヤヤギの毛から作られた、非常に柔らかく暖かい高級素材のセーターです。肌触りが良く、上品な光沢があります。'cashmere'はインドのカシミール地方が原産であることに由来します。デリケートな素材なので、洗濯や保管には注意が必要です。特別な日の贈り物や、自分へのご褒美として選ばれることが多いです。高価であるため、手入れをしながら長く愛用する人が多いでしょう。
オーバーサイズのセーター
※ ゆったりとしたシルエットのセーターで、体型をカバーしつつ、リラックスした印象を与えます。近年、ファッションのトレンドとして人気があります。スキニーパンツやレギンスと合わせて、メリハリのあるコーディネートを楽しむのが一般的です。'oversized'は『大きすぎる』という意味ですが、ファッション用語としては『ゆったりとした』ニュアンスで使われます。カジュアルなシーンで活躍するアイテムです。
セーターを着るのにちょうど良い気候
※ 秋口や春先など、少し肌寒い日にセーターが恋しくなるような気候を指す、口語的な表現です。特定の気温を指すわけではなく、セーターを着ることで快適に過ごせる状態を表します。SNSなどでハッシュタグとして使われることも多く、季節の変わり目を感じさせる言葉として親しまれています。比喩的に『心地よい、快適な』状況を表すこともあります。
セーターをかぶって着る/脱ぐ
※ 'pull'は『引く』という意味ですが、衣服を身につける動作を表す際によく使われます。特に、頭からかぶるタイプのセーターに用いるのが自然です。類似表現として'put on/take off a sweater'もありますが、'pull on/off'はよりカジュアルなニュアンスを持ちます。日常的な場面で、気軽にセーターを着たり脱いだりする様子を表すのに適しています。
チクチクするセーター
※ 肌触りが悪く、チクチクとした刺激を感じるセーターを指します。ウールなどの素材によっては、肌が敏感な人にとって不快感の原因となることがあります。'itchy'は『かゆい』という意味で、セーターの素材が直接肌に触れることで起こる刺激を表します。インナーを着ることで、チクチク感を軽減することができます。
Vネックのセーター
※ 首元がV字型に開いたデザインのセーターです。顔周りをすっきりと見せる効果があり、シャツやカットソーとの重ね着にも適しています。'V-neck'はそのままV字型のネックラインを意味します。ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも着用でき、汎用性の高いアイテムです。Vの深さによって印象が変わり、深いVネックはよりドレッシーな印象を与えます。
使用シーン
英文学の講義で、登場人物の服装を説明する際に「彼女は赤いセーターを着ていた」のように言及されることがあります。また、服飾史の研究論文で、特定の時代のセーターのデザインについて記述されることがあります。
海外のアパレル企業とのビジネスメールで、製品の仕様やデザインについて「このセーターの素材は〜です」のように説明する際に使われることがあります。また、従業員の服装規定に関する文書で、カジュアルフライデーの服装としてセーターが許可されていることを示す場合があります。
日常会話で「今日、セーターを着ていくべきか悩むな」のように、服装の選択について話す際に使われます。また、オンラインショッピングでセーターを購入する際に、商品の説明文で素材やサイズを確認することがあります。旅行先で「このセーターは暖かくて快適だ」と感想を述べることもあります。
関連語
類義語
イギリス英語で「セーター」を指す一般的な言葉。特に日常会話で用いられる。 【ニュアンスの違い】「sweater」とほぼ同義だが、アメリカ英語ではあまり使われない。「jumper」は、特にプルオーバー型のセーターを指すことが多い。 【混同しやすい点】アメリカ英語話者には、「jumper」が幼児用のワンピースや、電力工事作業員が着用する絶縁服を連想させる可能性がある。文脈に注意が必要。
頭からかぶって着るタイプのセーターのこと。特定のスタイルを指す。 【ニュアンスの違い】「sweater」はカーディガンなど、前開きタイプも含む広い概念。「pullover」はプルオーバー型に限定される。 【混同しやすい点】「sweater」は総称、「pullover」は特定のスタイルを指すという点。前開きタイプのセーターを「pullover」と呼ぶのは不適切。
前開きで、ボタンやジッパーで留めるタイプのセーター。フォーマルからカジュアルまで幅広く用いられる。 【ニュアンスの違い】「sweater」の一種だが、前開きという点が特徴。「cardigan」は、重ね着に適しており、温度調節がしやすい。 【混同しやすい点】「sweater」は総称、「cardigan」は前開きタイプを指すという点。プルオーバー型を「cardigan」と呼ぶのは不適切。
元々はジャージー島で作られたウールの織物を指し、そこからスポーツ選手が着用するユニフォームや、薄手のセーターを指すようになった。カジュアルな場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】「sweater」よりも薄手で、よりスポーティーな印象を与える。「jersey」は、特定の素材や編み方を指す場合もある。 【混同しやすい点】「jersey」はスポーツウェアやユニフォームとしても使われるため、「sweater」よりも用途が限定される場合がある。フォーマルな場面には不向き。
- knitwear
編み物全般を指す言葉。セーター、マフラー、帽子など、編み物で作られた衣類をまとめて指す。 【ニュアンスの違い】「sweater」は特定の衣類を指すのに対し、「knitwear」は編み物全般を指すより広い概念。 【混同しやすい点】「sweater」は具体的なアイテム、「knitwear」は素材や製法に基づいたカテゴリを指すという点。「knitwear」を「sweater」の代わりに使うことはできるが、逆は必ずしも成り立たない。
- woolly
羊毛で作られた衣類、または羊毛のような素材感を持つ衣類を指す口語表現。暖かさや快適さを強調する際に用いられる。 【ニュアンスの違い】"woolly" は名詞として "woolly hat" のように使われることもありますが、ここでは形容詞的な用法を想定しています。"sweater" が具体的な衣類を指すのに対し、"woolly" は素材感や印象を強調する。 【混同しやすい点】"woolly" は独立した名詞としてセーターを意味するわけではない点。"a woolly sweater" のように、他の名詞を修飾して使用されることが多い。
派生語
動詞・名詞で「汗をかく」「汗」の意味。古英語の「swāt」に由来し、元々は体から液体を出す一般的な意味合いでした。「sweater」は汗をかくほど運動する際に着る服、または汗を吸い取る服という発想から派生。日常会話で頻繁に使われる基本的な語彙です。
- sweaty
形容詞で「汗をかいた」「汗まみれの」という意味。「sweat」に形容詞化の接尾辞「-y」が付いた形。文字通り汗をかいた状態を表すほか、「緊張して汗ばんだ」のような比喩的な意味合いでも使われます。日常会話で、人の状態や状況を説明する際によく用いられます。
形容詞で「甘い」「心地よい」の意味。古英語の「swēte」に由来し、元々は「sweat」と同じ語源を持つと考えられています(液体に関連するイメージ)。そこから、味覚的な甘さだけでなく、快い感情や感覚を表す意味へと発展しました。「sweater」の快適さや暖かさを表現する際に、比喩的に関連付けられることがあります。日常会話から文芸作品まで幅広く使われます。
反意語
- chills
名詞で「寒気」「身震い」の意味。「sweater」が暖かさを提供するのに対し、「chills」は寒さによって引き起こされる不快な感覚を表します。医学的な文脈や、恐怖・不安などによって体が震える状況を表現する際にも使われます。日常会話でも体調不良を伝える際によく用いられます。
形容詞で「涼しい」「冷たい」の意味。「sweater」が保温を目的とするのに対し、「cool」は熱を逃がし、涼しさをもたらす状態を表します。服装の文脈では、「sweater」を着るほどではない涼しい気候を指すことがあります。日常会話で天気や気温を表現する際によく使われる基本的な語彙です。
- air conditioning
名詞で「冷房」「空調」の意味。「sweater」が身体を温めるための衣服であるのに対し、「air conditioning」は部屋全体の温度を下げるための機械設備を指します。特に暑い環境下で、「sweater」の必要がない状況を作り出すものです。ビジネスや日常生活で快適な環境を維持するために不可欠な技術です。
語源
"sweater」の語源は、文字通り「汗をかく人」を意味する動詞「sweat(汗をかく)」に由来します。この単語が衣服を指すようになったのは、19世紀後半のアメリカで、運動選手がトレーニング中に汗をかくのを助けるために着用した厚手のウール製のシャツを指したのが始まりです。つまり、もともとは「汗をかくためのもの」という機能的な意味合いが強かったのです。現代では防寒着としての意味合いが強くなりましたが、そのルーツには運動や労働といった活動と密接な関わりがあったことがわかります。日本語で例えるなら、「作業着」が普段着として定着したようなイメージでしょうか。機能から意味が派生し、用途が変化していく過程は、言葉の進化の面白さを示しています。
暗記法
セーターは元々、運動選手が汗を吸う実用着。それが時を経て、プレッピー文化では知性の象徴に。しかし、グランジ世代は穴あきセーターで反骨精神を表現しました。フェアトレードや環境配慮型セーターは倫理的消費の象徴です。スポーツの歴史、ファッションの変遷、社会へのメッセージ…セーターは着る人の物語を静かに語り出す、文化的なアイコンなのです。
混同しやすい単語
発音が非常に似ており、スペルも 'er' が 't' に変わるだけなので、聞き間違いやスペルミスが起こりやすいです。意味は『汗』または『汗をかく』という動詞であり、名詞と動詞の違いに注意が必要です。発音記号を確認し、意識的に区別するようにしましょう。
発音は似ていますが、'ea' の部分が少し異なります。スペルも似ているため、特に書き間違いに注意が必要です。意味は『甘い』であり、形容詞として使われます。文脈から判断することが重要です。sweetは「スイート」と伸ばすのに対し、sweaterは「スウェター」のように発音します。
スペルが似ており、最初の 'wea' の部分が共通しています。発音も似ていますが、'th' の音が sweater にはないため、注意が必要です。意味は『天気』であり、文脈が全く異なります。'th' の発音を意識することで区別できます。
発音はそれほど似ていませんが、スペルに 'su' が含まれるため、なんとなく似た単語として認識してしまう可能性があります。意味は『求婚者』であり、sweater とは全く関係ありません。綴りと意味をしっかりと区別しましょう。
語尾の '-ter' が共通しており、スペルの一部が似ているため、混同する可能性があります。発音も母音の部分が曖昧で似ていると感じるかもしれません。意味は『まき散らす』であり、sweater とは全く異なります。scatter は動詞として使われることが多いです。
最初の 'swel-' の部分が共通しており、スペルが似ているため、混同する可能性があります。意味は『うだるように暑い』であり、動詞として使われます。sweater は防寒着なので、意味的にも対照的です。swelter は、汗をかくような暑さを表す単語であることを覚えておくと良いでしょう。
誤用例
日本語の『寒がり』を直訳して形容詞『sweater』を使ってしまう誤用です。『sweater』は名詞で『セーター』という意味であり、人の性質を表す形容詞としては使えません。英語では『be cold-sensitive』や『feel the cold easily』のように表現します。日本語では状態を形容詞で表現することが多いですが、英語では動詞や句動詞を用いた表現が自然です。日本語の『〜がり』という表現に引きずられないように注意しましょう。
ここでも『sweater』を形容詞的に使ってしまっています。フォーマルな場にセーターを着ていくのが『場違い』であることを表現しようとしていますが、名詞である『sweater』を形容詞として使うことはできません。この文脈では『inappropriate』や『out of place』といった形容詞を使うのが適切です。日本人は状況を端的に表現しようとするあまり、既存の単語を転用しようとしがちですが、英語では文脈に合った適切な語彙を選ぶ必要があります。
『sweater』から連想されるイメージ(温かい、リラックスできる)を感情に適用しようとした誤用です。セーターを着ている状態から連想される快適さや安心感を表現したい意図は理解できますが、英語では『cozy』や『comfortable』といった形容詞を使うのが自然です。英語の語感は、単語が持つ具体的なイメージと抽象的な意味合いのバランスによって決まります。この場合、『sweater』はあくまで物理的な衣服を指すため、感情を表すのには適していません。日本語では『ほっこり』のような擬態語が感情を表すことがありますが、英語ではより直接的な感情を表す言葉を選ぶ必要があります。
文化的背景
セーターは、単なる防寒着としてだけでなく、個人のスタイルや所属、さらには社会的なメッセージを表現する役割を担ってきました。元々は運動選手が汗を吸い取るために着用した実用的な衣服でしたが、時代とともに多様な意味合いを帯び、ファッションアイテムとして、あるいは反体制の象徴として、文化的な舞台に登場するようになりました。
20世紀初頭、セーターは主にスポーツウェアとして普及しました。特にアメリカンフットボールや野球の選手が、ユニフォームの上や練習中に着用する姿が一般的でした。この頃のセーターは、チームのロゴや学校名が編み込まれていることが多く、団結心や帰属意識を高める役割も果たしていました。その後、セーターは徐々にカジュアルウェアとして一般の人々にも広まり、特にプレッピー・ファッションの流行とともに、アイビーリーグの学生たちがセーターを日常的に着用する姿が、知的で洗練されたイメージを象徴するようになりました。セーターは、単なる防寒着から、特定のライフスタイルや価値観を表現するアイテムへと変化を遂げたのです。
しかし、セーターは常に保守的なイメージばかりをまとっていたわけではありません。1990年代には、グランジ・ファッションの台頭とともに、穴の空いたセーターや、わざとほつれさせたセーターが、反体制的な若者たちの間で流行しました。これは、既存の価値観や社会規範に対する反抗の意思表示であり、セーターは、ファッションを通じて社会的なメッセージを発信する手段としても利用されたのです。また、近年では、フェアトレードのセーターや、環境に配慮した素材で作られたセーターなど、倫理的な消費を訴えるアイテムとしても注目されています。このように、セーターは、時代や社会の変化に応じて、多様な意味合いを帯び、文化的なアイコンとしての地位を確立してきました。
セーターは、その素材やデザイン、着る人によって、さまざまな物語を語り出すことができる、奥深いアイテムです。シンプルなセーターであっても、その背後には、スポーツの歴史、ファッションの変遷、社会的なメッセージ、そして個人のアイデンティティが隠されています。次にセーターを手に取るときは、その背景にある文化的な物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。それは、単なる衣服以上の、豊かな発見をもたらしてくれるはずです。
試験傾向
2級以上で語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。出題形式は、空所補充や同意語選択などです。頻度は級によって異なり、準1級以上では比較的よく見られます。日常会話やカジュアルな場面設定で出題されることが多いです。学習者への注意点としては、sweaterが可算名詞であること、関連語句(pullover, cardiganなど)との違いを理解することが挙げられます。
Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解)で出題される可能性があります。頻度はそれほど高くありませんが、アパレル関係やカジュアルな職場環境を扱った文章で登場することがあります。ビジネスの場ではあまりフォーマルな服装ではないため、出題される文脈は限られます。学習者への注意点としては、ビジネスシーンでsweaterが適切かどうかを判断できること、関連語句(jacket, coatなど)との使い分けができることが重要です。
TOEFLのリーディングセクションで出題される可能性は低いですが、ファッションやライフスタイルに関する話題が出た場合に、稀に登場することがあります。アカデミックな文脈ではあまり一般的ではありません。もし出題された場合は、文脈から意味を推測できることが重要です。TOEFL iBTのスピーキングやライティングのIndependent taskで、個人的な経験や意見を述べる際に使用できるかもしれません。
大学受験の長文読解問題で出題される可能性があります。難関大学では、比喩的な意味合いや、文化的な背景に関する知識が問われることもあります。頻度は大学によって異なり、比較的平易な単語であるため、難易度の高い大学ではあまり見られません。学習者への注意点としては、文脈からsweaterの意味を正確に把握できること、類義語や関連語との区別ができることが挙げられます。