remittance
第2音節に強勢があります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し開き、力を抜いた曖昧な音です。「タァ」は、曖昧母音/ə/を意識し、口を軽く開けて発音します。語尾の「ンス」は、舌先を上の歯茎につけて発音する/n/の音を意識しましょう。全体的に、日本語のようなハッキリした発音ではなく、リラックスした発音を心がけてください。
専門的な内容に関するご注意
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送金
海外にいる家族や親族にお金を送る行為を指すことが多い。特に、出稼ぎ労働者などが母国へ送金する状況で使われる。単に銀行振込を指すのではなく、生活費を援助するニュアンスを含む。
Every month, he sent a remittance to his family back home, hoping they were well.
毎月、彼は故郷の家族に送金し、彼らが元気でいることを願っていました。
※ この例文は、遠く離れた家族への「仕送り」という、個人的な感情がこもった送金の場面を描写しています。海外で働く人が故郷の家族を思いやり、生活を支えるために送金するという、温かい情景が浮かびますね。「send a remittance」で「送金する」という行為を表す典型的な表現です。
The bank processed the large remittance for the company's international payment.
その銀行は、会社の国際的な支払いのため、多額の送金を処理しました。
※ この例文は、ビジネスや金融の文脈で「remittance」が使われる典型的なシーンです。銀行が企業間の国際取引における「送金」を円滑に進めている様子が目に浮かびます。「process a remittance」は「送金を処理する」という意味で、特に銀行などの機関が関わる場合に自然な表現です。
Many people made a remittance to help victims of the recent earthquake.
多くの人々が、最近の地震の被災者を助けるために送金しました。
※ この例文は、災害支援や慈善活動など、社会貢献のための「送金」という場面を描いています。多くの人が心を寄せて被災地へお金を送る、という感動的な情景が目に浮かびますね。「make a remittance」も「送金する」という行為を表す、とても自然で一般的な言い方です。
仕送り
家族や親しい人への定期的な送金を指す。学費や生活費の援助として使われることが多い。
My mother sends a monthly remittance to her son at university.
私の母は、大学にいる息子に毎月仕送りを送っています。
※ この例文は、離れて暮らす息子を想い、定期的に経済的支援をする母親の姿を描いています。「仕送り」の最も典型的な使われ方の一つが、親から子への学費や生活費の支援です。「send a remittance」で「仕送りを送る」という表現は、非常に自然でよく使われます。
He eagerly checked his bank account for the remittance from his parents.
彼は両親からの仕送りを期待して、熱心に銀行口座を確認しました。
※ この例文では、遠く離れた場所で生活する彼が、生活費や学費を賄うため、両親からの送金を心待ちにしている様子が伝わります。口座を確認するたびに、彼の期待と少しの不安が入り混じった気持ちが感じられます。このように、仕送りを受け取る側の視点から、期待や必要性が感じられる状況は非常に典型的です。
The small village relies heavily on the remittances sent by its young people working in the city.
その小さな村は、都会で働く若者たちから送られてくる仕送りに大きく依存しています。
※ この例文は、個人間のやり取りだけでなく、地域経済や国家経済レベルで「仕送り」が重要な役割を果たす文脈を示しています。都会に出稼ぎに行った若者たちが、故郷に残る家族や村のために送金し、それが村の暮らしを支えている状況が目に浮かびます。ニュース記事などでよく見られる、少しフォーマルな表現です。
コロケーション
送金する
※ 最も基本的なコロケーションで、文字通りお金を送る行為を指します。'make a remittance'も同様の意味ですが、'send a remittance'の方がより一般的で口語的です。ビジネスシーンやフォーマルな場面では、'initiate a remittance'(送金手続きを開始する)という表現も使われます。
家族への送金、仕送り
※ 海外で働く人が母国の家族に生活費などを送る場合に特によく使われる表現です。文化的背景として、出稼ぎ労働者が家族を支えるために送金するという状況が根底にあります。'personal remittance'(個人的な送金)という表現も存在しますが、'family remittance'の方が送金目的が明確で、より温かいニュアンスを含みます。
定期的な送金
※ 毎月、毎週など、一定の間隔で継続的に送金することを指します。ローンの返済、家賃の支払い、家族への仕送りなど、繰り返し行われる送金に対して使われます。'standing order remittance'(銀行の自動送金サービスを利用した送金)という表現も、特にイギリス英語圏で用いられます。
送金を受け取る
※ 送金を受け取る側から見た表現です。'be in receipt of a remittance'というフォーマルな言い方もあります。送金を受け取る際には、手数料が発生することがあり、その手数料について言及する際に、'receive a remittance net of fees'(手数料を差し引いた送金を受け取る)という表現が使われることがあります。
海外送金
※ 国境を越えてお金を送る行為を指します。海外送金は、国内送金に比べて手数料が高く、時間もかかることが一般的です。'international remittance'も同様の意味ですが、'overseas remittance'の方が日常会話でよく使われます。近年では、オンライン送金サービスの普及により、'digital overseas remittance'(オンライン海外送金)という表現も一般的になってきました。
労働者送金
※ 海外で働く労働者が本国に送金するお金を指します。発展途上国にとっては、重要な外貨収入源となることが多く、経済に大きな影響を与えます。国際機関や政府が、'worker's remittance'の動向を分析し、経済政策に役立てることがあります。'migrant remittance'(移民送金)という表現も同様の意味で使われます。
記録的な送金額
※ 過去最高の送金額を記録したことを指します。経済状況の変化、為替レートの変動、移民労働者の増加など、様々な要因によって送金額が変動し、記録を更新することがあります。ニュース記事や経済レポートなどでよく見られる表現です。例えば、「The country saw record remittances last year due to the strong performance of its diaspora.」(その国は、ディアスポラの好調な業績により、昨年記録的な送金額を記録した。)のように使用します。
使用シーン
経済学、開発学、社会学などの分野で、国際送金に関する研究論文やレポートで頻繁に使用されます。例えば、「移民労働者からの本国への送金が、発展途上国の経済成長に与える影響」といったテーマを扱う際に、統計データや分析結果とともに登場します。文語的な表現です。
金融機関、国際送金サービス企業、コンサルティング会社などで、業務報告書、市場分析レポート、顧客向け文書などで使用されます。例えば、「当社の海外送金サービスの市場シェア」や「送金手数料の比較」といった情報を伝える際に用いられます。比較的フォーマルな文脈で、ビジネス文書に特有の言い回しが見られます。
日常会話で「送金」という言葉を使う場合でも、'remittance'という単語が使われることは稀です。ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、国際送金に関する話題(例えば、海外で働く人が家族に送金する様子など)を取り上げる際に、解説として使用されることがあります。一般的には、より平易な表現が好まれます。
関連語
類義語
金銭の支払い全般を指す一般的な語。ビジネス、日常会話など幅広い場面で使用され、現金、小切手、クレジットカードなど、支払い方法を問わない。 【ニュアンスの違い】remittanceよりも広義で、特定の目的や義務に基づく支払いというニュアンスは薄い。単に『お金を渡す』という行為を表す。 【混同しやすい点】remittanceは送金という行為と、送金されたお金そのものを指すが、paymentは行為よりも支払いという結果や、支払い方法を指すことが多い。例えば、『クレジットカードでの支払い』は『credit card payment』だが、『クレジットカードでの送金』とは通常言わない。
人や物をある場所から別の場所へ移動させること。金融においては、資金をある口座から別の口座へ移動させることを指す。ビジネスや金融の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】remittanceは通常、個人や企業が別の個人や企業に送金することを指すが、transferはより一般的な移動を意味する。例えば、自分の口座間で資金を移動させる場合もtransferが使われる。 【混同しやすい点】remittanceは送金という行為の背後にある目的(例えば、家族への仕送り)を含むことが多いが、transferは単なる資金の移動を指す。Transferは、送金以外の意味でも広く使われる点に注意が必要。
- funds transfer
資金移動、資金振替。金融機関を通じて資金をある口座から別の口座へ移動させることを指す。非常にフォーマルな表現で、主に金融業界で使用される。 【ニュアンスの違い】remittanceよりも専門的で、送金という行為の具体的な方法や手続きに焦点を当てている。個人間の送金よりも、企業間の大規模な資金移動を指すことが多い。 【混同しやすい点】remittanceが送金という行為全体を指すのに対し、funds transferは資金移動という行為そのものを指す。Funds transferは、remittanceを実現するための手段の一つと考えることができる。
- wire transfer
電信送金。銀行などの金融機関を通じて電子的に資金を送金すること。国際送金など、迅速かつ安全な送金方法として利用される。ビジネスや金融の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】remittanceは送金全般を指すが、wire transferは具体的な送金方法(電信送金)を特定している。Wire transferは、remittanceの一つの手段。 【混同しやすい点】remittanceは、送金方法を問わないのに対し、wire transferは電信送金に限定される。例えば、現金書留で送金する場合はremittanceだが、wire transferとは言わない。
- money order
郵便為替。郵便局が発行する有価証券で、指定された受取人に現金を送金するために使用される。主に個人間の送金に用いられる。 【ニュアンスの違い】remittanceは送金全般を指すが、money orderは特定の送金方法(郵便為替)を指す。Money orderは、主に現金での送金に用いられる。 【混同しやすい点】remittanceは、銀行口座からの送金やオンライン送金など、様々な方法を含むのに対し、money orderは郵便局を通じて現金で送金する方法に限定される。Money orderは、銀行口座を持っていない人にとって便利な送金手段。
政府や団体が、特定の産業や事業、個人に対して経済的な支援を行うこと。補助金、助成金などと訳される。経済、社会政策の文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】remittanceは個人や企業が別の個人や企業に送金することだが、subsidyは政府や団体が特定の目的のために資金を提供すること。Subsidyは、通常、返済義務がない。 【混同しやすい点】remittanceは送金された資金が受取人の自由になるのに対し、subsidyは特定の目的のために使われることが前提となることが多い。また、remittanceは個人間でも行われるが、subsidyは政府や団体が主体となる。
派生語
『送金する』という意味の動詞。「remittance」の直接の動詞形で、語源的には『再び(re-)送る(mittere)』という意味合いを持つ。ビジネスシーンで送金行為そのものを指す場合や、義務・責任を『免除する』という意味でも使われる。日常会話よりはビジネス文書や契約書などで頻繁に見られる。
- remitter
『送金者』という意味の名詞。「remit」に『~する人』を表す接尾辞『-er』が付いた形。送金手続きを行う個人または法人を指す。金融機関の手続き書類や国際送金の文脈でよく用いられる。
- remiss
『怠慢な』『不注意な』という意味の形容詞。「remit」の語源であるラテン語の『remittere(緩める、手放す)』に由来し、『義務を怠る』というニュアンスを含む。ビジネスシーンで責任感の欠如を指摘する際に用いられる。ややフォーマルな表現。
反意語
『受領』『受取』を意味する名詞。「remittance(送金)」が一方から他方へお金を送る行為であるのに対し、「receipt」はお金や物を受け取る行為を指し、明確な対義関係にある。ビジネスや会計の文脈で、送金と受領は一対の行為として扱われる。
『集金』『回収』を意味する名詞。送金が一方的に資金を移動させるのに対し、集金は複数の場所から資金を集めてくる行為を指す。例えば、公共料金の支払いをremittanceと表現することはあってもcollectionとは言わない。
語源
「remittance」は、「送金」や「仕送り」を意味する英単語です。その語源はラテン語に遡り、「remittere」という動詞に由来します。「re-」は「再び、戻す」という意味の接頭辞であり、「mittere」は「送る、派遣する」という意味を持ちます。つまり、「remittere」は文字通りには「再び送る」という意味合いになります。この語が古フランス語を経由して英語に入り、「remittance」という名詞になったのです。お金を相手に「送り返す」というイメージを持つと、この単語の意味を覚えやすいでしょう。たとえば、海外で働く人が家族に生活費を「送り返す」行為が、まさに「remittance」にあたります。
暗記法
「remittance(送金)」は、海を渡った家族の絆を繋ぐ生命線。アイルランド飢饉の移民、戦後復興を支えた人々…国境を越えた送金は、常に人道的な光を放ってきました。グローバル化の現代、異国の地で働く人々が故郷へ送るお金は、家族の食糧、教育、医療を支え、貧困からの脱却を助けます。送金は、愛情、苦労、そしてグローバル経済の課題を映す鏡なのです。
混同しやすい単語
『remittance』と語尾が似ており、どちらも抽象名詞であるため混同しやすい。意味は『入場』『入会』であり、お金の送金を表す『remittance』とは異なる。スペルも似ているため、文脈で判断する必要がある。
『remittance』とスペルが似ており、特に語頭から 'rem' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。意味は『残り』『切れ端』であり、複数形で使われることが多い。発音も異なるため、注意が必要。
接頭辞は異なるものの、語尾が一致するためスペルミスしやすい。意味は『省略』であり、『remittance』の『送金』とは大きく異なる。フォーマルな文脈で使われることが多い。
『remittance』の動詞形であり、意味も『送金する』と関連しているため、品詞を間違えやすい。名詞の『remittance』と動詞の『remit』を正しく使い分ける必要がある。また、『(罪などを)赦す』という意味もあるため、注意。
語頭の音が似ているため、発音を聞き間違えやすい。意味は『抵抗』であり、『remittance』の『送金』とは全く異なる。スペルも異なり、語源も異なるため、混同しないように注意が必要。
どちらも金銭に関わる単語であり、抽象名詞であるため、文脈によっては混同しやすい。『inheritance』は『相続』という意味であり、『remittance』の『送金』とは意味が異なる。スペルも長いため、注意が必要。
誤用例
日本語の『愛を込めて送金した』というニュアンスを直訳すると、as a love となりがちですが、英語では不自然です。remittance はあくまで送金という行為そのものを指し、感情を直接表現する言葉ではありません。正しくは、"as a token of my love"(愛情の証として)のように、抽象的な概念を示す表現を加える必要があります。背景として、英語では感情をストレートに表現するよりも、間接的な表現や具体的な行動で示すことが好まれる文化的傾向があります。
remittance はビジネスやフォーマルな文脈で使われることが多い単語です。したがって、金額が小さいことを伝える場合、"small" よりも "modest"(控えめな、わずかな)を使う方が、レジスターとして適切です。また、感謝の気持ちを伝える際も、"appreciate it" よりも "appreciate it greatly" のように、副詞で強調することで、より丁寧な印象を与えることができます。日本人が控えめな表現を好む傾向があるため、英語でも同様に控えめな言葉を選びがちですが、ビジネスシーンでは明確な意思表示が求められるため、注意が必要です。
日本語の『送金を要求した』を直訳すると、"demand" を使いがちですが、"demand" は非常に強い要求であり、相手にプレッシャーを与える可能性があります。remittance は通常、自発的な送金を意味するため、強い要求と組み合わせると不自然になります。代わりに、"request"(依頼する)を使うことで、より丁寧で控えめな印象を与えることができます。これは、英語圏の文化では、直接的な命令や要求を避け、間接的な表現を好む傾向があるためです。特に、目上の人や取引先に対しては、"request" を使うように心がけましょう。
文化的背景
「remittance(送金)」は、単なる金銭の移動を超え、家族の絆、移民労働者の犠牲、そしてグローバル経済の裏側にある人間ドラマを象徴する言葉です。特に発展途上国においては、海外で働く人々からの送金が、故郷の家族の生活を支え、地域経済を活性化させる重要な役割を果たしてきました。
歴史的に見ると、送金の概念は、人々が国境を越えて働きに出るようになった時代から存在します。19世紀のアイルランド大飢饉の際、アメリカに移住したアイルランド人移民が故郷の家族に送金したことが、多くの家族の命を救いました。また、第二次世界大戦後、ヨーロッパの復興を支えたのも、アメリカからの送金でした。これらの歴史的な出来事は、送金が単なる経済活動ではなく、人道的な側面も持ち合わせていることを示しています。
現代社会においては、送金はますます重要性を増しています。グローバル化の進展により、多くの人々がより良い生活を求めて海外へ働きに出るようになりました。彼らは、異国の地で苦労しながら得たお金を、故郷の家族に送ります。この送金が、家族の食料、教育、医療などを支え、貧困からの脱却を助けるのです。しかし、送金には手数料がかかるという問題もあります。特に、銀行を通じた送金は手数料が高く、貧しい人々にとっては大きな負担となります。そのため、近年では、より安価な送金サービスを提供する企業が登場し、送金手数料の削減に貢献しています。
送金は、家族の愛情、移民労働者の苦労、そしてグローバル経済の課題を映し出す鏡です。私たちが送金という言葉を使うとき、その背後にある人間ドラマに思いを馳せることが大切です。そして、送金がより効率的かつ公正に行われるように、社会全体で取り組んでいく必要があります。
試験傾向
準1級・1級の語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。経済・金融関連のテーマで登場しやすいです。類義語 (e.g., transfer, payment) との区別が重要です。ライティングで使う場合はスペルミスに注意してください。
Part 5 (短文穴埋め) や Part 7 (長文読解) で見られることがあります。ビジネスシーン、特に国際送金や財務報告に関連する文脈で登場しやすいです。動詞 (remit) と名詞 (remittance) の使い分け、および関連語句 (e.g., bank transfer fee) を覚えておくと役立ちます。
リーディングセクションで、経済学や社会学のテーマの文章で出現する可能性があります。アカデミックな文脈で、国際的な資金移動や経済活動に関連して使用されることが多いです。文脈から意味を推測する能力が求められます。
難関大学の長文読解問題で出題される可能性があります。経済や国際関係に関するテーマで登場することがあります。文脈から意味を判断する力と、関連語句 (e.g., capital flight, foreign exchange) の知識が求められます。