lousy
第一音節に強勢があります。/aʊ/ は二重母音で、日本語の「ア」と「オ」を滑らかにつなげたような音です。最後の /zi/ は、日本語の「ズィ」よりも、舌を上の歯茎に近づけて発音するとよりネイティブに近い音になります。日本語の「ザジズゼゾ」は有声音ですが、英語の /z/ はさらに喉の振動を意識すると良いでしょう。
ひどい
質が悪く、不快で、全く良くない状態を指す。期待を大きく下回る、または不満足な状況で使われる。話し言葉でよく用いられ、フォーマルな場面には不向き。
The food at that new restaurant was really lousy. I couldn't even finish it.
あの新しいレストランの料理は本当にひどかった。全部食べきることさえできなかったよ。
※ 新しいレストランに期待して行ったのに、料理が美味しくなくてがっかりしている場面です。「lousy」は、期待していたものや物の品質が「ひどい」「質の悪い」と感じたときに非常によく使われます。この例文では、食事がひどすぎて「食べきれなかった」という具体的な行動が、感情をより強く伝えています。
I woke up this morning feeling really lousy, so I decided to stay home.
今朝起きたら、本当に気分が悪かったので、家にいることにしました。
※ 朝起きて、体がだるかったり、頭が痛かったりして、会社や学校に行けないと感じている場面です。「lousy」は、体調が悪い、気分が優れない、ひどい状態だと感じるときにも使われます。日常会話で「I feel lousy.」(気分が悪いな)と表現することは非常によくあります。
Our team played a really lousy game today, and we lost badly.
私たちのチームは今日、本当にひどい試合をして、大敗しました。
※ スポーツの試合で、チームのパフォーマンスが悪く、悔しい思いをしている場面です。この「lousy」は、試合の出来栄えやパフォーマンスが「ひどい」「最悪だった」ことを表しています。期待に反して結果が悪かったり、内容が劣悪だったりする場合にも使われる典型的な例です。
不快な
体調や気分が悪く、心地よくない状態を指す。病気や二日酔いなどで気分が優れない時に使われる。
I felt so disappointed because the food at the new restaurant was lousy.
新しいレストランの料理がひどかったので、とてもがっかりしました。
※ 新しいレストランに期待して行ったのに、出てきた料理が期待外れで「まずい」と感じた場面です。lousy は食べ物やサービスの質が「ひどい」「質が悪い」と評価する時によく使われます。disappointed(がっかりした)という気持ちも一緒に覚えておくと、感情が伝わる表現になります。
I woke up feeling lousy this morning and decided to stay home.
今朝、気分がひどく悪くて目が覚めたので、家にいることにしました。
※ 朝起きて、体調が優れず、気分が悪い(だるい、吐き気がする、など)と感じた場面です。lousy は体調や気分が「ひどく悪い」「不快だ」という意味でも非常によく使われます。'feel lousy' は決まり文句のように使われるので、そのまま覚えておくと便利です。
Our team played a really lousy game, and we lost badly.
私たちのチームは本当にひどい試合をして、大敗しました。
※ スポーツの試合などで、チームのパフォーマンスや内容が「ひどい」「散々だ」と感じた場面です。lousy は、人や物事の質だけでなく、パフォーマンスや結果が期待以下で「がっかりするほどひどい」場合にも使われます。'play a game' は「試合をする」という基本的な表現です。
コロケーション
~がぎっしり詰まっている、~だらけである
※ この構文は「lousy」が形容詞として使われ、前置詞「with」を伴って、あるものが大量に存在することを示します。例えば、"The movie was lousy with special effects"(その映画は特殊効果だらけだった)のように使います。口語的な表現で、必ずしもネガティブな意味合いだけでなく、「たくさんある」という事実を強調する際に用いられます。ただし、「lousy」自体が元々ネガティブなニュアンスを持つため、良い意味で使う場合は注意が必要です。例えば、"The cake was lousy with chocolate chips!" は、皮肉っぽく聞こえる可能性もあります。
気分が悪い、体調が悪い
※ 「feel」という動詞と組み合わせることで、体調や気分がすぐれない状態を表します。単に「体調が悪い」だけでなく、「精神的に落ち込んでいる」という意味合いも含まれることがあります。例えば、"I've been feeling lousy all day."(一日中気分が悪い)のように使います。比較的カジュアルな表現で、フォーマルな場面では "I'm not feeling well" などを使う方が適切です。また、具体的な症状を伴わない、漠然とした不調を表すのによく用いられます。
ひどい仕事、出来の悪い仕事
※ 「lousy」が形容詞として名詞「job」を修飾し、仕事の質が非常に低いことを表します。単に「下手な仕事」というだけでなく、「手抜き」や「いい加減さ」といったニュアンスが含まれることがあります。例えば、"He did a lousy job painting the fence."(彼はフェンスの塗装をひどく下手に行った)のように使います。日常会話でよく使われる表現で、相手を非難する際にも用いられますが、状況によっては失礼にあたるため、注意が必要です。
ひどい言い訳、見え透いた言い訳
※ 「excuse」という名詞を修飾し、言い訳の内容が非常に不十分で、信憑性に欠けることを表します。単に「下手な言い訳」というだけでなく、「相手を馬鹿にしている」というニュアンスが含まれることもあります。例えば、"That's a lousy excuse for being late!"(遅刻の言い訳としてはひどすぎる!)のように使います。相手を強く非難する際に用いられるため、使用する場面には注意が必要です。よりフォーマルな場面では、"unconvincing excuse" などを使う方が適切です。
~をひどく扱う、~に冷たく当たる
※ 「treat」という動詞を修飾し、誰かを不当に、または不親切に扱うことを意味します。身体的な虐待だけでなく、言葉や態度による精神的な虐待も含まれます。例えば、"He treated his employees lousy."(彼は従業員をひどく扱った)のように使います。道徳的な非難を含む表現であり、深刻な状況を表す際に用いられます。 "treat someone badly" とほぼ同義ですが、 "lousy" の方が口語的な響きを持ちます。
チップをほとんど払わない人、ケチな人
※ 「tipper」は「チップを払う人」という意味で、「lousy」がそれを修飾することで、チップをほとんど、あるいは全く払わない人を指します。サービス業では、チップは重要な収入源であるため、「lousy tipper」は非常にネガティブな意味合いを持ちます。例えば、"Don't expect a big tip from him, he's a lousy tipper."(彼から大したチップは期待するな、彼はケチだから)のように使います。この表現は、特にアメリカなどのチップ制度が根付いている国でよく使われます。
使用シーン
学術論文においては、感情的なニュアンスを避け、より客観的な表現が好まれるため、「lousy」はほとんど使用されません。ただし、学生が書くエッセイやレポートなどで、口語的な表現を避けずに使用する例が見られることがあります。例:研究結果の精度が低いことを指して「The data quality was lousy.(データ品質はひどかった)」と表現することが考えられますが、より適切な表現としては「The data quality was poor.」などが推奨されます。
ビジネスシーンでは、フォーマルなコミュニケーションが基本となるため、「lousy」は不適切とみなされることが多いです。顧客へのメールや社内報告書など、あらゆる場面で使用を避けるべきです。もし、業績の悪さなどを表現したい場合は、「poor」、「unsatisfactory」、「subpar」などの語を使用します。例:顧客からのフィードバックが悪い場合に「The customer feedback was lousy.」とは言わず、「The customer feedback was negative.」のように表現します。
日常会話では、「lousy」は比較的よく使われます。特に、自分の不満や不快感を表現する際に用いられます。ただし、相手や状況によっては、やや下品に聞こえる可能性があるため、注意が必要です。友達とのカジュアルな会話や、親しい間柄でのやり取りで使用するのが適切です。例:体調が悪い時に「I feel lousy.(気分が悪い)」、映画がつまらなかった時に「The movie was lousy.(映画はひどかった)」のように使います。
関連語
類義語
非常に悪い、ひどい、不快なという意味で、質、状況、経験などが非常に悪い状態を表す。日常会話で広く使われる。 【ニュアンスの違い】"lousy"と同様に否定的な評価を表すが、"awful"はよりフォーマルで、深刻な状況や感情を伴うことが多い。また、"awful"は「畏敬の念を起こさせる」という肯定的な意味合いも持つことがある。 【混同しやすい点】"lousy"はしばしば軽蔑や不満のニュアンスを含むが、"awful"はより深刻な、あるいは客観的な悪さを指すことが多い。"awful"は名詞を直接修飾するよりも、"awfully"のように副詞として使われることもある。
恐ろしい、ひどい、耐えられないという意味で、事態や状況が非常に悪い状態を指す。幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"lousy"よりも強い感情を伴い、より深刻な状況を表す。"terrible"は文字通り「恐怖を引き起こす」という意味合いが強く、心理的な影響を示唆することがある。 【混同しやすい点】"lousy"は軽度な不満や不快感を表すことが多いのに対し、"terrible"はより強い失望や苦痛を表す。"terrible"は客観的な評価だけでなく、主観的な感情を強く反映する。
質が悪い、不十分な、貧弱なという意味で、期待される水準に達していない状態を表す。フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】"lousy"よりも客観的で、感情的なニュアンスが少ない。また、"poor"は同情や哀れみの感情を伴うことがある(例:poor thing)。 【混同しやすい点】"lousy"はしばしば主観的な不満を表すが、"poor"は客観的な欠如や不足を表すことが多い。"poor"は経済的な貧困を指す場合もあるため、文脈に注意が必要。
劣った、下位の、質の低いという意味で、比較対象となるものよりも質や価値が低い状態を表す。フォーマルな場面や学術的な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"lousy"よりも客観的で、より明確な比較の文脈で使用される。感情的なニュアンスはほとんど含まれない。 【混同しやすい点】"lousy"は主観的な不満を表すことが多いのに対し、"inferior"は客観的な劣等性を示す。"inferior"はしばしば技術的な仕様や品質の比較に用いられる。
基準以下の、規格外のという意味で、定められた基準や期待される水準を満たしていない状態を表す。ビジネスや技術的な文脈でよく使用される。 【ニュアンスの違い】"lousy"よりもフォーマルで、客観的な評価基準に基づく。感情的なニュアンスはほとんど含まれない。 【混同しやすい点】"lousy"は主観的な不満を表すことが多いのに対し、"substandard"は客観的な品質の欠如を示す。"substandard"はしばしば品質管理や規制に関する文脈で使用される。
腐った、堕落した、ひどいという意味で、物理的な腐敗や道徳的な堕落、または単に非常に悪い状態を表す。日常会話で使用される。 【ニュアンスの違い】"lousy"と同様に否定的な評価を表すが、"rotten"はより強い嫌悪感や道徳的な非難を含むことが多い。比喩的な意味合いで使用されることが多い。 【混同しやすい点】"lousy"は軽度な不満を表すことが多いのに対し、"rotten"はより強い嫌悪感や道徳的な非難を表す。"rotten"はしばしば裏切りや不正行為に関連する文脈で使用される。
派生語
- louse
「しらみ」を意味する名詞。lousy は元々「しらみだらけの」という意味で、不快感や嫌悪感を表すようになった。lousy の語源となった基本的な単語であり、生物学的な意味合いで使用される。
- lousily
lousy に接尾辞 -ly が付いた副詞で、「ひどく」「まずく」という意味。lousy が表す不快な状態や質の低さを強調する際に使われる。日常会話で使われる頻度は比較的低い。
語源
"lousy"は、中英語の"louse"(シラミ)に由来します。つまり、元々は「シラミだらけの」という意味でした。シラミは不快で忌まわしい存在であるため、そこから転じて「ひどい」「不快な」といった意味合いを持つようになりました。例えば、現代日本語で「ダニ」という言葉が不潔さや厄介さを連想させるように、中世英語圏ではシラミが同様のイメージを持っていたと考えられます。そのため、「シラミだらけ」の状態が、不快感や嫌悪感を伴う状況全般を指すようになり、現代英語における"lousy"の意味へと発展しました。語源を知ることで、単語の持つネガティブなニュアンスがより深く理解できます。
暗記法
「lousy」は元々「シラミまみれ」。中世ヨーロッパでは不潔と貧困の象徴でした。シラミは不衛生な環境に蔓延し、社会階級の低い人々を指す蔑称として使われたのです。伝染病を媒介することから、不健康や危険のイメージも。「lousy」は単なる言葉ではなく、社会的身分や道徳観と結びついた文化的背景を持つ、重みのある単語なのです。
混同しやすい単語
『lousy』と『lazy』は、どちらも形容詞で、発音が似ているため混同しやすいです。特に語尾の/zi/と/si/の区別が難しい場合があります。『lazy』は『怠惰な』という意味で、発音も意味も異なります。注意点として、文脈から判断し、どちらの単語が適切か考える必要があります。
『lousy』と『loose』は、母音字の発音が似ているため、発音を聞き間違えやすいです。また、どちらもLで始まるため、スペルも混同しやすいかもしれません。『loose』は『ゆるい』という意味で、発音記号は /luːs/ です。母音の発音の違いを意識して練習しましょう。
『lousy』と『loss』は、スペルは似ていませんが、発音の響きが似ているため、聞き間違えやすいです。特に、語尾の子音の発音が曖昧になりがちな日本人にとっては注意が必要です。『loss』は『損失』という意味の名詞です。文脈で判断することが重要です。
『lousy』は『シラミだらけの』という意味の他に、『ひどい』『不快な』という意味があります。一方、『lice』は『シラミ』の複数形です。意味が関連しているため、どちらの単語が文脈に合っているか注意が必要です。発音も似ているため注意しましょう。
『lousy』の語源は『louse』(シラミ)です。『louse』は名詞で『シラミ』という意味です。この単語を知っていると、『lousy』の『ひどい』という意味が、もともと不快なものに関連していたことが理解できます。発音も似ているので注意が必要です。
『lousy』と『rosy』は、どちらも形容詞で、語尾が '-sy' で終わるため、スペルを混同しやすいかもしれません。『rosy』は『バラ色の』という意味で、肯定的な意味合いを持ちます。発音も異なり、『rosy』は /ˈroʊzi/ です。スペルと意味の違いを意識しましょう。
誤用例
『lousy』は体調不良を表す際に使えますが、かなり口語的で、フォーマルな場面やビジネスシーンでは不適切です。日本語の『今日は調子が悪い』を直訳すると、つい『lousy』を選んでしまいがちですが、より丁寧な表現としては『under the weather』が適切です。英語では、特にビジネスシーンにおいて、体調不良を伝える際にも、相手への配慮を示す表現を選ぶことが重要です。また、『lousy』は、体調不良以外にも、物事がひどい状態であることや、誰かを軽蔑する意味合いも含むため、誤解を避けるためにも、フォーマルな場では避けるべきです。
『lousy』は確かに『ひどい』という意味を持ちますが、非常にネガティブで直接的な表現です。そのため、レストランの評価など、客観性を求められる場面では、相手に不快感を与える可能性があります。日本語の『イマイチ』を表現したい場合でも、より丁寧な『subpar』や『not up to par』を使う方が適切です。英語では、直接的な批判を避け、婉曲的な表現を用いることで、相手への配慮を示すことが重要です。また、特にサービス業においては、クレームを伝える際にも、丁寧な言葉遣いを心がけることが、円滑なコミュニケーションにつながります。
『lousy』は人を形容する際に『嫌なやつ』という意味で使えますが、軽蔑のニュアンスが強く、相手を強く非難するような印象を与えます。日本語の『嫌なやつ』を直訳すると、つい『lousy』を選んでしまいがちですが、より強い嫌悪感を表現したい場合は『despicable』などを使う方が適切です。ただし、これらの表現も非常に強い言葉なので、使用する場面には注意が必要です。英語では、相手を非難する際にも、言葉の選び方によって、与える印象が大きく異なるため、状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
文化的背景
「lousy」は、文字通りには「シラミだらけの」という意味ですが、文化的背景においては、不潔さ、貧困、そして社会的な不名誉を象徴する言葉として発展してきました。この単語は、単に清潔さの問題を超え、社会的な地位や道徳的な価値観と深く結びついて用いられてきた歴史を持ちます。
中世ヨーロッパにおいて、シラミは貧困層や不衛生な環境に住む人々に蔓延していました。そのため、「lousy」は、そのような人々を指す蔑称として使われるようになり、社会的な階級差を明確にする役割を果たしました。さらに、シラミは伝染病を媒介することもあったため、「lousy」は不健康や危険といったイメージとも結びつき、忌避される対象となりました。文学作品においても、「lousy」はしばしば、主人公が陥る困窮や堕落の象徴として登場し、読者に強い印象を与えます。
現代英語においても、「lousy」は「ひどい」「不快な」「価値のない」といった意味合いで広く使われています。例えば、「lousy weather(ひどい天気)」や「lousy job(ひどい仕事)」のように、具体的な対象だけでなく、抽象的な概念に対しても使用されます。この背景には、かつて「lousy」が象徴していた不潔さや貧困といったイメージが、現代社会においても否定的な感情と結びついていることが挙げられます。また、「lousy」は、自己卑下や自虐的な表現としても使われることがあります。例えば、「I feel lousy today(今日は気分が悪い)」のように、自分の状態を謙遜して表現する際に用いられます。
「lousy」という単語は、単なる語彙以上の意味を持ち、社会的な階級、衛生観念、道徳観といった様々な文化的要素を反映しています。この単語の背後にある歴史的な背景や社会的な意味合いを理解することで、「lousy」の使用場面やニュアンスをより深く理解し、英語学習をより豊かなものにすることができます。また、この単語を通して、過去の社会構造や価値観について考察を深めることも可能です。
試験傾向
この単語は英検では出題頻度は低めです。ただし、準1級以上の長文読解で口語的な表現として登場する可能性はあります。その場合、文脈から意味を推測する問題が出題されるでしょう。ライティングで使うのは避けるべきです。
TOEICでは、lousyはビジネスの場ではあまり使われないため、出題頻度は低いでしょう。ただし、Part 7(長文読解)のカジュアルな内容のメールや記事の中で、話し言葉として出てくる可能性はあります。フォーマルな語彙との区別を意識しましょう。
TOEFLのアカデミックな文章では、lousyはほとんど使われません。よりフォーマルな語彙が好まれるため、TOEFL対策としては優先順位は低い単語です。
大学受験においても、lousyは口語的な表現であるため、記述問題や高度な読解問題での出題頻度は高くありません。しかし、難関大学の長文読解で、登場人物の会話やカジュアルな文章の中で使われる可能性はあります。文脈から意味を判断できるようにしておきましょう。