invoice
第一音節にアクセントがあります。最初の母音 /ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を少し開き、短く発音します。/v/ の音は、上の前歯を下唇に軽く当てて息を出す有声摩擦音で、日本語の『ブ』に近いですが、喉を震わせることを意識しましょう。最後の 's' は無声音で、日本語の『ス』よりも息だけで発音します。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
請求書
商品やサービスの提供後、購入者に対して発行される料金明細書。支払いを求める正式な書類であり、日付、品目、数量、単価、合計金額などが記載される。ビジネスシーンで頻繁に使用される。
I found the invoice for my new laptop inside the delivery box.
新しいノートパソコンの請求書が、配送用の箱の中に入っていました。
※ オンラインで注文した商品が届いて、箱を開けたら請求書が入っていた、という場面です。「invoice」は、このように商品と一緒に送られてくる請求書を指すことが多いです。購入したものの代金を請求する書類なので、必ずしも「支払う」とは限りませんが、金額が書いてある書類というイメージが掴めます。
The mechanic gave me the invoice after fixing my car.
整備士が私の車の修理後、請求書をくれました。
※ 車が故障して修理してもらい、作業が終わった後に修理代の請求書を受け取る、という具体的な場面です。サービスを受けた後、その費用を請求する際に「invoice」が使われます。「gave me the invoice」のように、「誰かから請求書を受け取る」という状況で自然に使えます。
Please check the invoice carefully before you make the payment.
お支払いになる前に、請求書をよくご確認ください。
※ 何かを支払う前に、金額や内容が正しいか請求書をしっかり確認する、という場面です。支払う前に「invoice」の内容を確認するのは、ビジネスでも日常生活でもごく一般的な行為です。「check the invoice」は請求書を確認する、という意味で非常によく使われるフレーズです。
請求する
商品やサービスの代金を請求書として相手に提示すること。単に料金を伝えるだけでなく、支払いを正式に求めるニュアンスを含む。例:invoice a client(顧客に請求する)
We need to invoice the client by the end of this month.
私たちは今月末までに顧客に請求する必要があります。
※ 会社で「この仕事の請求書を顧客に出さなくちゃ!」と焦っているような場面です。「invoice」は動詞で「請求書を送る、請求する」という意味。ビジネスの現場で、期日までに請求書を出す必要がある時によく使われます。
He invoiced me after he finished the garden work.
彼は庭の作業を終えた後、私に請求しました。
※ 庭の手入れなど、個人にサービスを提供した人が、その作業が終わった後に「料金を請求する」という場面です。ここでは過去形(invoiced)で使われており、すでに請求書が送られてきた状況を表しています。
Are you going to invoice us for this extra work?
この追加の作業に対して、私たちに請求するつもりですか?
※ 何か追加の作業をしてもらった時に、「これって無料?それとも請求されるの?」と確認する場面です。疑問文で使うことで、相手に支払いが発生するかどうかを尋ねるニュアンスを伝えることができます。
コロケーション
請求書を発行する
※ 「issue」は、ここでは『公式に発行する』という意味合いを持ちます。単に『send an invoice』と言うよりも、企業や組織が正式な手続きを経て請求書を作成・交付するニュアンスが強まります。ビジネスシーンで頻繁に使われ、会計処理や取引の記録において重要な行為です。類似表現に『generate an invoice』がありますが、こちらはシステムやソフトウェアが自動的に請求書を作成するイメージが強いです。
請求書を決済する、支払う
※ 「settle」は、単に『pay』よりも、未解決の状態を終わらせて完了させるニュアンスを含みます。つまり、請求金額の支払いを通して、債務関係を解消する意味合いがあります。ビジネスシーンで、特にフォーマルな文脈や会計報告などで用いられます。例えば、『Please settle the invoice within 30 days.(30日以内に請求書を決済してください)』のように使われます。
未払い請求書、未決済請求書
※ 「outstanding」は、『未解決の』『未払いの』という意味で、請求期限が過ぎてもまだ支払われていない請求書を指します。会計や経理の分野でよく用いられ、企業の財務状況を把握する上で重要な指標となります。類似表現に『overdue invoice』がありますが、こちらは支払期限を過ぎていることをより強調するニュアンスがあります。
請求書番号
※ 請求書を管理・識別するために各請求書に割り当てられる固有の番号です。企業が発行する請求書には必ず記載され、照合や追跡に不可欠です。会計システムやデータベースで請求書を管理する際に、この番号がキーとなります。例えば、顧客からの問い合わせ時に『請求書番号をお知らせください』と伝えることで、迅速な対応が可能になります。
請求書の控え、写し
※ 紛失や再発行の際に作成される請求書のコピーです。オリジナルと全く同じ内容を持ちますが、通常は『duplicate』や『copy』と明記されます。税務監査や会計処理の際に、オリジナル請求書と照合するために用いられます。電子請求書の場合、PDFなどで複製されたものが該当します。
仮請求書、見積書
※ 正式な請求書の発行前に、取引内容や金額を事前に通知するために発行される書類です。見積書としての役割も果たし、輸入取引や国際取引でよく用いられます。税金や関税の計算、信用状の発行などに必要な情報を提供します。正式な請求書とは異なり、法的な請求義務は発生しません。
請求書を提出する
※ サービス提供者やサプライヤーが、顧客や取引先に請求書を正式に提出する行為を指します。「submit」は、単に渡すだけでなく、公式な手続きを経て提出するニュアンスを含みます。例えば、フリーランサーが企業に業務完了報告書とともに請求書を提出する、といった状況で使われます。類似表現に「send an invoice」がありますが、こちらはより一般的な表現です。
使用シーン
学術論文では、研究費の請求や物品購入の際に「請求書」として言及されることがあります。例えば、研究成果報告書で「研究に必要な試薬のinvoice番号は〜である」のように記載されることがあります。研究者自身が日常的に使う言葉ではありませんが、事務手続き関連の文書で目にする可能性があります。
ビジネスシーンでは、取引先への請求書発行や、支払い処理に関する事務連絡で頻繁に使用されます。例えば、「Invoice No. 12345を本日発行いたしました」「Invoiceの期日は〇月〇日です」といったように、メールや会議で日常的に使われます。特に経理・財務部門では不可欠な用語です。
日常生活では、オンラインショッピングやサービス利用の明細として「請求書」を目にする程度でしょう。例えば、AmazonなどのECサイトで買い物をした際に、ダウンロードできるPDFファイルに「Invoice」と記載されていることがあります。普段の会話で「請求書」という言葉を使うことは少ないため、積極的に使う必要はありません。
関連語
類義語
商品やサービスの対価を請求する書類。日常会話やビジネスシーンで広く使われる。レストランでの会計や公共料金の請求など、多様な場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Invoice"よりも一般的な語で、よりカジュアルな印象を与えることが多い。金額が確定している請求書を指すことが多い。 【混同しやすい点】"Invoice"は企業間取引で使われるフォーマルな書類であることが多いのに対し、"bill"はより広範な請求書を指す点。例えば、レストランの伝票は"bill"だが、企業間の取引で使われることは稀。
取引の明細や残高を示す書類。銀行口座の明細やクレジットカードの利用明細などが該当する。ビジネスシーンや金融機関でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"Invoice"が特定の取引に対する請求書であるのに対し、"statement"は一定期間の取引をまとめたものである点が異なる。残高や未払い額が記載されていることが多い。 【混同しやすい点】"Statement"は請求だけでなく、取引の記録全体を示すため、必ずしも支払い義務が発生するとは限らない。"Invoice"は支払いを求める書類である点が異なる。
商品やサービスの提供に対する請求。特に、継続的なサービス(電気、ガス、水道など)の請求に使われることが多い。ビジネスや家庭で使われる。 【ニュアンスの違い】"Invoice"が単発の取引に対する請求であるのに対し、"account"は継続的なサービスに対する請求であることが多い。定期的に発行される。 【混同しやすい点】"Account"は口座や勘定という意味も持つため、文脈によって意味が異なることに注意が必要。請求書としての意味合いで使用される場合は、継続的なサービスに関連することが多い。
商品やサービスに対する料金。動詞としても名詞としても使われる。クレジットカードの利用明細やホテルの宿泊料金など、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Invoice"は請求書そのものを指すのに対し、"charge"は請求される金額や料金を指す。"Invoice"は書類、"charge"は金額という違いがある。 【混同しやすい点】"Charge"は動詞としても使われるため、文脈によって意味が異なることに注意が必要。例えば、"charge a fee"(料金を請求する)のように使われる。
商品やサービスの提供前に提示される見積もり。工事の見積もりや修理の見積もりなど、価格が確定していない段階で提示される。ビジネスや日常会話で使用される。 【ニュアンスの違い】"Invoice"が確定した請求書であるのに対し、"estimate"はあくまで見積もりであり、価格が変動する可能性がある。"Invoice"は支払い義務が発生するが、"estimate"は契約の合意が必要。 【混同しやすい点】"Estimate"は見積もりであり、最終的な請求額と異なる可能性がある点に注意が必要。"Invoice"は確定した請求額を示すため、この点が大きく異なる。
- proforma invoice
仮の請求書。貿易取引などで、正式な請求書発行前に内容を確認するために発行される。ビジネスシーン、特に国際取引で使われる。 【ニュアンスの違い】"Invoice"は正式な請求書であるのに対し、"proforma invoice"はあくまで仮のものであり、法的な拘束力はない。通関手続きや輸入許可の取得のために使われることが多い。 【混同しやすい点】"Proforma invoice"は正式な請求書ではないため、会計処理には使用できない点に注意が必要。あくまで参考資料として扱われる。
派生語
- envoice
『〜をインボイスに記載する』という意味の動詞。接頭辞『en-(〜にする)』が付き、請求書に記載するという行為を表す。ビジネスシーンで、特に会計や貿易関連の文脈で使用される。
- invoiced
『インボイスが発行された』という意味の形容詞。過去分詞形が形容詞的に用いられ、請求済みの状態を示す。会計報告や在庫管理などで使用される。
- invoicing
『インボイス発行』という意味の名詞。動名詞形が名詞として用いられ、請求業務全体を指す。経理部門やソフトウェアの説明などで頻繁に登場する。
語源
「invoice」は、古フランス語の「envoi」(発送、送り状)に由来します。この「envoi」は、ラテン語の「inviare」(道に入れる、送る)から派生しました。「in-」(中に、~へ)と「via」(道)が組み合わさった言葉で、文字通りには「道に入れる」という意味合いです。つまり、請求書は「品物を送る際に、共に送られるもの」というニュアンスを含んでいます。現代英語では、請求書そのものを指す名詞、または請求書を発行するという動詞として使われます。例えば、宅配便で商品が届けられる際に同封される明細書をイメージすると、「inviare」(送る)という語源とのつながりが理解しやすいでしょう。
暗記法
インボイスは単なる請求書にあらず。中世の商取引から現代のサプライチェーンまで、経済活動を支える信頼の証です。しかし、その裏には不正を隠蔽する影も。映画や小説では、インボイスの改ざんが企業の倫理を問う場面も描かれます。フェアトレードの認証インボイスは、倫理的な消費を支える光。インボイスは社会の鏡であり、私たちの倫理観を映し出すのです。
混同しやすい単語
『invoice』と先頭の2文字 'in' が共通しており、発音も似ているため混同しやすい。意味は『招待する』という動詞。invoiceは名詞(請求書)であるため、品詞が異なる。招待状でinvoiceが送られてくる、など文脈で判断する必要がある。
『invoice』と語尾の音の響きが似ているため、発音を聞き間違える可能性がある。綴りも 'inv...' と 'env...' で似ている。意味は『使節、外交官』であり、ビジネスの文脈ではinvoiceとenvoyが同時に出てくる可能性もあるため注意が必要。
『invoice』と最初の 'inv' の部分が共通しており、発音も似ているため、特に発音が不明確な場合に混同しやすい。意味は『投資する』という動詞。ビジネスシーンでは頻出の単語であり、invoice(請求書)とinvest(投資する)は関連する文脈で登場することが多いため、文脈で判断する必要がある。
語尾の '-oice' の部分が共通しており、発音も似ているため、特に口頭でのコミュニケーションにおいて聞き間違えやすい。意味は『声』であり、invoice(請求書)とは全く異なる意味を持つ。しかし、顧客からの声(voice)としてinvoiceに関する問い合わせが来るなど、ビジネスの場面では関連する可能性もある。
発音記号は異なりますが、語尾の音の響きが似ているため、特に発音に自信がない場合に混同しやすい。意味は『助言』であり、名詞である。invoice(請求書)に関する助言(advice)を求める、という文脈で登場する可能性があるため、注意が必要。
『invoice』と最初の 'inv' の部分が共通しており、発音も似ているため、混同しやすい。意味は『(法などを)発動する』、『(神などに)祈る』という動詞。日常会話ではあまり使われないが、契約書や法律関連の文書では登場する可能性があり、invoice(請求書)に関連する条項を発動(invoke)する、という文脈で登場する可能性もゼロではない。
誤用例
日本語では『請求書』という言葉に『支払い』のニュアンスが強く含まれるため、つい『pay』と結びつけてしまいがちです。しかし、英語の invoice はあくまで『請求』という行為や書類そのものを指し、支払いの手配(arrange payment)という表現がより適切です。また、ビジネスシーンでは、相手に支払いを急かしているような印象を与えないよう、'promptly'のような丁寧な表現を使うことが望ましいです。 'because' よりも 'so' を使う方が、よりスムーズな印象を与えます。
『discount』は直接的な値引き交渉に使われることもありますが、ビジネスシーンではややカジュアルすぎます。『flexibility on the price (価格の融通)』という表現を使うことで、より丁寧でプロフェッショナルな印象を与えられます。また、金額が高いという事実を伝える前に感謝の意を示すことで、相手への配慮を示すことが重要です。日本人がついストレートに『高い』と言ってしまうのを避けることで、円滑なコミュニケーションに繋がります。
『invoice』を動詞として使うことは可能ですが、やや事務的な印象を与えます。特に初対面の相手やフォーマルな場面では、動詞の『send』を使う方がより丁寧で自然です。日本語の『請求します』を直訳しようとするあまり、不自然な英語表現になる典型的な例です。英語では、名詞を動詞として使う場合、その語が持つ本来の意味合いやニュアンスを考慮する必要があります。ここでは、『send an invoice』という一般的な表現を使うことで、よりスムーズなコミュニケーションを図ることができます。
文化的背景
インボイス(invoice)は、単なる請求書ではなく、信頼と責任に基づいた商取引の記録であり、時に社会の公正さを映し出す鏡となります。中世の商人が手書きで作成したインボイスは、現代の電子インボイスへと姿を変えましたが、その根底にある「取引の証拠」という役割は変わっていません。
インボイスは、しばしば税制や会計の文脈で登場し、企業の透明性を測るバロメーターとなります。脱税や不正会計といったスキャンダルでは、インボイスの偽造や改ざんが明るみに出ることがあります。例えば、映画や小説では、汚職にまみれた企業がインボイスを操作し、利益を隠蔽するシーンが描かれることがあります。このような描写は、インボイスが単なる書類以上の意味を持ち、社会の倫理観や正義と深く結びついていることを示唆しています。
また、インボイスは、サプライチェーンにおける各企業の役割と責任を明確にする役割も担っています。グローバル化が進む現代において、複雑なサプライチェーンを管理するためには、正確なインボイス情報が不可欠です。インボイスには、商品の原産地、数量、価格などが記載されており、これらの情報は、消費者保護や環境保護の観点からも重要視されています。フェアトレードの認証を受けた商品には、適切な価格で取引されたことを証明するインボイスが添付されており、消費者はインボイスを通じて、倫理的な消費を支援することができます。
このように、インボイスは、経済活動の基盤を支えるだけでなく、社会の透明性、公正性、倫理観を反映する文化的アーティファクトとしての側面も持っています。単なる請求書としてだけでなく、その背後にある社会的な意味合いを理解することで、インボイスに対する理解はより深まるでしょう。
試験傾向
準1級、1級の語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。ビジネスシーンを扱ったテーマで登場することが多く、請求書の内容に関する理解が求められます。特に、金額や日付など、具体的な情報が問われることが多いので注意が必要です。
Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)で頻出。ビジネス文書、特に請求書や経費報告書などの文脈でよく見られます。類義語や関連語(payment, bill, receiptなど)との使い分けが重要になります。金額や日付に関する正確な情報把握も求められます。
アカデミックな文脈での使用は比較的少ないですが、ビジネス関連のテーマ(経済学、経営学など)の読解問題で登場する可能性があります。請求書という具体的な事物よりも、貿易や金融に関する議論の中で抽象的な概念として使われることがあります。
難関大学の長文読解問題で、ビジネスや経済に関するテーマで出題される可能性があります。単語の意味だけでなく、文脈における役割や他の語との関係性を理解することが重要です。例えば、"invoice a client"(顧客に請求書を送る)のような動詞としての用法も押さえておきましょう。