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indolence

/ˈɪndələns/(イィンドゥラァランス)

第一音節にアクセントがあります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し横に引いて短く発音します。/ə/ は曖昧母音で、力を抜いて軽く「ア」と発音します。最後の 'nce' は「ンス」ではなく、/əns/「ァンス」のように発音するとより自然です。

名詞

怠惰

肉体的、精神的な活動を嫌い、努力を避ける状態。特に、本来すべきことを先延ばしにする傾向を指す。単なる休息とは異なり、義務や責任を放棄するニュアンスを含む。

His indolence kept him on the sofa all weekend, ignoring his chores.

彼の怠惰は、彼を週末中ずっとソファに座らせたままにし、家事を無視させた。

この例文は、休日にやるべきことを後回しにして、ひたすらリラックスしている人の様子を描写しています。indolence(怠惰)が、行動を阻む原因となっている典型的な使い方です。「kept him on the sofa」で、怠惰が彼をソファに縛り付けているような、強いイメージが伝わります。

The student's indolence resulted in failing grades for the semester.

その学生の怠惰は、学期の落第という結果を招いた。

この文は、学業において怠惰が具体的な悪い結果(成績不振や落第)を引き起こす場面を表しています。indolenceが「原因」となり、その後に「結果」が続くという、非常によくあるパターンです。「resulted in 〜」は「〜という結果になった」という意味で、様々な状況で使えます。

She knew her indolence was preventing her from achieving her dreams.

彼女は、自分の怠惰が夢を叶えるのを妨げていると分かっていた。

ここでは、個人が自分の「怠惰」という性質を認識し、それが目標達成の妨げになっていると感じている内省的なシーンです。indolenceが個人の成長や目標達成を阻む「性質」として使われています。「prevent A from B-ing」は「AがBするのを妨げる」という重要な表現です。

名詞

無気力

何をするにも意欲が湧かず、活動を避ける状態。倦怠感や退屈からくる行動の停滞を意味する。

His indolence made him leave all his homework untouched on the desk.

彼の無気力さのせいで、彼はすべての宿題に手をつけることなく机の上に放置した。

この例文では、勉強すべき宿題があるのに「何もしない」という状態が、無気力さ(indolence)によって引き起こされている様子を描写しています。机の上に山積みの宿題を見ても何もする気が起きない…そんな情景が目に浮かびますね。「made him leave ~」は「〜に〜させた」という使役動詞の形です。

The team's project fell behind schedule due to one member's indolence.

チームのプロジェクトは、あるメンバーの無気力さのために予定より遅れた。

この例文は、個人の無気力さがチーム全体に影響を及ぼす状況を示しています。オフィスで、ある人がぼんやりしていて仕事が進まず、結果としてみんなが困る…そんな場面を想像できます。「due to ~」は「〜のために」「〜が原因で」という意味で、無気力さの結果としてプロジェクトが遅れたという因果関係を明確にしています。

She often spends her weekends in complete indolence, just watching TV.

彼女は週末によく、ただテレビを見て完全に無気力に過ごす。

この例文は、特定の行動(テレビを見る)と結びつけて「無気力な状態」を具体的に描写しています。休日にソファでだらだらとテレビを見続けてしまう…そんな誰もが経験するかもしれない情景が、この単語の意味をより鮮明にします。「in complete indolence」のように「in + 名詞」で「〜な状態で」と表現すると、その状態が強調されます。

コロケーション

sink into indolence

怠惰な状態に陥る、ずるずると怠惰な生活に浸る

「sink into」は、水に沈むように、徐々に状態が悪化していく様子を表します。ここでは、努力を放棄し、怠惰な状態から抜け出せなくなるニュアンスを含みます。自己管理能力の欠如や、モチベーションの低下が原因となることが多いです。例えば、長期休暇後に仕事に戻るのが億劫で、ついダラダラしてしまう状況などに使われます。動詞+前置詞+名詞の組み合わせで、自己制御の喪失を表す比喩的な表現です。

a life of indolence

怠惰な生活、何もしないで過ごす人生

「a life of」は、ある特定の性質や特徴を持つ人生全体を指し示すのに使われます。「indolence」と組み合わせることで、努力や活動をほとんど伴わない、安逸な生活を意味します。しばしば、批判的なニュアンスを含み、生産性の欠如や自己成長の停滞を暗示します。例えば、「彼は相続で得た財産で、怠惰な生活を送っている」のように使われます。形容詞+名詞の組み合わせで、願望と批判が入り混じった複雑な感情を表すことが多いです。

bred in indolence

怠惰な環境で育つ、甘やかされて育つ

「bred in」は、特定の環境や状況で育つことを意味し、ここでは、努力を必要としない、快適な環境で育った結果、怠惰な性格が形成されたことを示唆します。しばしば、社会的な批判や皮肉を込めて用いられ、自己責任の欠如や、困難に立ち向かう能力の不足を暗示します。例えば、「彼は裕福な家庭に生まれ、怠惰な環境で育ったため、苦労を知らない」のように使われます。過去分詞+前置詞の組み合わせで、環境が性格形成に及ぼす影響を強調する表現です。

overcome indolence

怠惰を克服する、怠け心に打ち勝つ

「overcome」は、困難や障害を乗り越えることを意味し、ここでは、怠惰な状態から抜け出し、積極的に行動することを指します。自己啓発や目標達成の文脈でよく用いられ、意志の力や努力によって克服する必要があるものとして怠惰が捉えられています。例えば、「彼は怠惰を克服し、ついに長年の夢を実現した」のように使われます。動詞+名詞の組み合わせで、自己変革への強い意志を表す表現です。ビジネスシーンや自己啓発書でよく見られます。

sheer indolence

完全な怠惰、徹底的な無気力

「sheer」は、「全くの」「純粋な」という意味で、ここでは、怠惰が極めて強い状態であることを強調します。単なる怠け心ではなく、ほとんど病的な無気力状態を指すこともあります。例えば、「彼の失敗は、才能の欠如ではなく、完全な怠惰が原因だ」のように使われます。形容詞+名詞の組み合わせで、強い非難や失望の感情を伴うことが多い表現です。

a victim of indolence

怠惰の犠牲者、怠惰によって不利益を被る人

"a victim of"は、あるネガティブな状態や状況によって苦しめられている人を指します。ここでは、怠惰な性格や習慣が原因で、本来得られるはずの成功や幸福を逃している状態を表します。この表現は、同情や警告のニュアンスを含み、怠惰がもたらす負の結果を強調します。例えば、「彼は怠惰の犠牲者となり、才能がありながらも成功を手にすることができなかった」のように使われます。名詞+前置詞+名詞の組み合わせで、自己責任と外部要因が複雑に絡み合った状況を表す表現です。

使用シーン

アカデミック

心理学、社会学、文学などの分野の論文や学術書で、人間の行動や性質を分析する際に使われます。例えば、「学生の学習意欲の低下は、社会的な無気力(indolence)と関連がある」のように、原因や影響を考察する文脈で用いられます。フォーマルな文体で使用されることが多いです。

ビジネス

ビジネスシーンでは、従業員のパフォーマンス評価や組織の問題点を分析する際に、比較的フォーマルな報告書やプレゼンテーションで使われることがあります。例:「チームの生産性低下の原因の一つとして、一部メンバーの怠惰(indolence)が挙げられる」のように、間接的な表現で問題点を指摘する際に用いられます。日常会話ではほとんど使われません。

日常会話

日常会話で「indolence」という単語が使われることは稀ですが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、社会現象や個人の性格を説明する際に用いられることがあります。例えば、「若者の政治への無関心は、社会全体の無気力(indolence)の表れである」のように、やや批判的なニュアンスを含むことがあります。一般的には、より平易な単語(lazinessなど)が使われることが多いです。

関連語

類義語

  • 無気力、倦怠感。医学的な文脈や、病気、疲労、精神的な落ち込みなどによって引き起こされる状態を指すことが多い。また、気候や環境による影響も示唆することがある。 【ニュアンスの違い】indolenceが性格的な怠惰を指すのに対し、lethargyはより身体的、精神的なエネルギーの欠如を強調する。したがって、lethargyはしばしば一時的な状態として捉えられる。 【混同しやすい点】indolenceは道徳的な非難を含むことがあるが、lethargyは原因を問わず、単に活動性の低下を指す。医学論文やニュース記事で使われる頻度が高い。

  • sloth

    怠惰、不精。しばしば七つの大罪の一つとして言及され、道徳的な怠慢や罪深さを含む。また、ナマケモノを指す場合もある。 【ニュアンスの違い】indolenceと同様に性格的な怠惰を指すが、slothはより強い道徳的な非難や宗教的な意味合いを含む。日常会話よりも文学的な表現や、宗教的な文脈で使われることが多い。 【混同しやすい点】indolenceは単なる怠惰を指すのに対し、slothは義務や責任を怠ることを強調する。また、slothはしばしば怠惰な人を指す名詞としても使われる。

  • idleness

    何もすることがない状態、または働くことを避ける状態。必ずしも悪い意味ではなく、休息や余暇を楽しむニュアンスも含む。 【ニュアンスの違い】indolenceが積極的に働くことを避ける怠惰を指すのに対し、idlenessは単に活動していない状態を指す。したがって、idlenessは必ずしも非難されるものではない。 【混同しやすい点】idlenessは中立的な意味合いで使用できるが、indolenceは否定的な意味合いが強い。例えば、「summer idleness(夏ののんびりした時間)」のように、肯定的な文脈で使用されることがある。

  • 無関心、無感動。感情や興味の欠如を指し、社会問題や政治に対する無関心、または個人的な目標に対する意欲の欠如を示す。 【ニュアンスの違い】indolenceが行動の怠惰を指すのに対し、apathyは感情や関心の欠如を指す。したがって、apathyはしばしば精神的な問題や心理的な状態と関連付けられる。 【混同しやすい点】indolenceは個人的な怠惰を指すことが多いが、apathyはより広範な問題、例えば社会全体への無関心などを指すことがある。心理学や社会学の分野でよく使われる。

  • torpor

    休眠状態、無気力。動物が冬眠するような状態、または病気や疲労によって引き起こされる一時的な活動停止状態を指す。比喩的に、精神的な停滞や無気力な状態を示すこともある。 【ニュアンスの違い】indolenceが性格的な怠惰を指すのに対し、torporは一時的で、しばしば外的要因によって引き起こされる活動性の低下を指す。また、torporはより深刻な状態を示唆することがある。 【混同しやすい点】torporは一時的な状態を指すことが多く、indolenceよりも深刻な状態を示唆することがある。医学的な文脈や、文学的な表現で使われることが多い。

  • laggardness

    のろのろしていること、遅れていること。進捗の遅れや、仕事の遅延などを指す。しばしば、競争や達成目標からの遅れを示す。 【ニュアンスの違い】indolenceが一般的な怠惰を指すのに対し、laggardnessは特定のタスクや目標に対する遅れを指す。したがって、laggardnessはより具体的な状況で使用される。 【混同しやすい点】laggardnessは進捗の遅れを強調するが、indolenceは行動自体の怠惰を強調する。ビジネスやプロジェクト管理の文脈でよく使われる。

派生語

  • 『怠惰な』という意味の形容詞。『indolence』から派生し、状態を表す名詞から性質を表す形容詞へと変化。日常会話で人の性格を形容する際や、ビジネスシーンで業務態度を評価する際に用いられる。ややネガティブなニュアンスを含む。

  • 『怠惰に』という意味の副詞。『indolent』に副詞化の接尾辞『-ly』が付加されたもの。動詞を修飾し、行動の様子を表す。例えば、『He behaved indolently.(彼は怠惰に振る舞った)』のように使われる。日常会話よりも、ややフォーマルな文章で用いられることが多い。

反意語

  • 『勤勉』という意味の名詞。『indolence』と対照的に、努力や熱心さを表す。ビジネスシーンや学術的な文脈で、人の能力や仕事ぶりを評価する際に頻繁に用いられる。例えば、『He showed great diligence in his work.(彼は仕事において非常に勤勉さを示した)』のように使われる。

  • assiduity

    『絶え間ない努力』という意味の名詞。『indolence』の対極にある概念で、粘り強さや根気強さを強調する。学術論文やビジネス文書で、目標達成のために継続的な努力を重ねる姿勢を表現する際に用いられる。よりフォーマルな語彙。

語源

"Indolence"は、「怠惰、無気力」を意味する英単語です。その語源はラテン語の"dolere"(苦しむ、悲しむ)に遡ります。"dolere"に、否定を表す接頭辞"in-"が付いた"indolens"(苦痛を感じない、無感覚な)が、直接の語源です。つまり、本来は「苦痛を感じない状態」を指していました。ここから、「苦痛を避けるために何もしない」というニュアンスが生まれ、次第に「怠惰、無気力」という意味へと発展しました。日本語で例えるなら、「痛み」を感じない状態から、「面倒くさい」という感情を抱かずに行動しない、といった意味の変化を想像すると理解しやすいでしょう。現代英語では、精神的な無気力や、努力を避ける傾向を指す言葉として使われています。

暗記法

「indolence(怠惰)」は、社会の進歩を阻む悪と見なされた時代も。啓蒙思想の陰で、貴族の特権や教会の形式主義が批判の的に。植民地主義においては、支配の正当化に利用され、人々の文化を貶める道具に。現代では、休息やリフレッシュの重要性が再評価される一方、極端な怠惰は批判の対象。バランスの取れた生き方こそが重要であり、状況に応じた「勤勉」と「怠惰」の使い分けが求められる。

混同しやすい単語

『indolence』と『indulgence』は、語頭と語尾が似ており、スペルも非常に近いため混同しやすい。特に、接頭辞 'in-' の後が似ていることが混乱を招く。意味は『甘やかし』『気まま』『免罪』などであり、『indolence』(怠惰)とは異なる。品詞は名詞。日本人学習者は、それぞれの単語が文中でどのように使われているか注意する必要がある。語源的には、'indulgence' は 'indulge'(甘やかす)から派生している。

『incidence』も『indolence』とスペルが似ており、特に 'indence' の部分が共通しているため視覚的に混同しやすい。意味は『発生率』『影響範囲』などであり、名詞として使われる。発音も似ているため、音声的にも混同される可能性がある。文脈から判断することが重要。語源的には、'incidence' は 'incident'(出来事)から派生している。

dolence

『dolence』は、実際には一般的な英単語ではないが、『indolence』の後半部分と一致するため、学習者が誤って推測してしまう可能性がある。仮に『dolence』という単語が存在するとしたら、『痛み』や『悲しみ』に関連する意味合いを持つ可能性があるが、実際には存在しないため注意が必要。

『violence』は『indolence』とスペルの一部が似ており、特に 'lence' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。意味は『暴力』であり、全く異なる概念を表す。発音も異なるが、早口で発音された場合など、聞き間違える可能性もある。品詞は名詞。日本人学習者は、単語全体の形をしっかりと認識する必要がある。語源的には、'violence' は 'vis'(力)から派生している。

『influence』は、スペルの一部(特に 'lence')が『indolence』と共通しており、視覚的に混同しやすい。意味は『影響』であり、名詞または動詞として使われる。『indolence』(怠惰)とは意味が全く異なる。発音も異なるが、スペルの類似性から誤って関連付けてしまう可能性がある。日本人学習者は、単語の全体的な形と意味をセットで覚える必要がある。語源的には、'influence' は 'fluere'(流れる)から派生している。

insolence

『insolence』は、語頭の 'in-' を除いた部分が『indolence』と似ており、スペルミスしやすい。意味は『傲慢』『無礼』であり、『indolence』(怠惰)とは異なる意味を持つ。発音も似ている部分があるため、注意が必要。品詞は名詞。日本人学習者は、それぞれの単語が文中でどのように使われているか注意する必要がある。語源的には、'insolence' は 'solere'(慣れている)から派生している。

誤用例

✖ 誤用: His indolence is his biggest charm; he never gets stressed.
✅ 正用: His laid-back attitude is his biggest charm; he never gets stressed.

『indolence』は単なる『のんびり』ではなく、本来は『怠惰』や『無気力』といったネガティブな意味合いが強い言葉です。日本語の『のんびり』や『マイペース』といった肯定的なニュアンスで使おうとすると、文脈によっては相手に不快感を与えてしまう可能性があります。英語では、肯定的な意味合いで『のんびり』を表す場合は『laid-back』や『easygoing』といった表現が適切です。日本人がつい肯定的な意味で使ってしまう背景には、日本語の『のんびり』という言葉が、必ずしもネガティブな意味を持たないことが影響していると考えられます。また、日本文化では『勤勉さ』が美徳とされるため、直接的に『怠惰』を指摘することを避けようとする心理も働くかもしれません。

✖ 誤用: The CEO's indolence was evident in his lack of response to the crisis.
✅ 正用: The CEO's inaction was evident in his lack of response to the crisis.

『indolence』は、単に『行動しない』状態を指すのではなく、『本来すべきことを怠っている』というニュアンスを含みます。危機対応のような重要な場面で『indolence』を使うと、CEOが単に動かなかっただけでなく、職務を放棄しているという強い非難の意味合いになります。単に行動の欠如を指摘したい場合は、『inaction』や『passivity』といった言葉を使う方が適切です。日本人が『行動しない』状態を婉曲的に表現しようとする際に、つい『indolence』を選んでしまう背景には、直接的な批判を避けようとする心理が働くことがあります。しかし、英語では、状況に応じて適切な語彙を選ぶことが、より正確なコミュニケーションにつながります。

✖ 誤用: I admire his indolence; he always knows how to relax.
✅ 正用: I admire his ability to relax; he always knows how to unwind.

『indolence』は、基本的に賞賛の対象となる性質ではありません。日本語の『力を抜くのが上手い』や『リラックスできる』といった肯定的な意味合いで使おうとすると、不自然な印象を与えてしまいます。英語では、リラックスする能力を賞賛する場合は、『ability to relax』や『skill to unwind』といった表現が適切です。また、リラックスした状態を表す形容詞としては、『relaxed』や『laid-back』が使えます。日本人が『力を抜く』という行為を肯定的に捉える傾向があるため、つい『indolence』を良い意味で使ってしまうことがあります。しかし、英語では、文脈に応じて適切な語彙を選ぶことが、より自然な表現につながります。

文化的背景

「indolence(怠惰)」は、単なる個人的な悪癖を超え、社会の停滞や道徳的退廃を象徴する概念として、歴史的に重要な意味を持ってきました。特に、勤勉を美徳とする文化圏においては、個人の堕落のみならず、共同体の活力低下を招く元凶と見なされ、強い批判の対象となってきました。

18世紀の啓蒙思想の時代には、産業革命の進展とともに、勤勉さが経済発展の原動力であるという考え方が広まりました。この時代、「indolence」は、進歩を妨げる古い価値観や社会体制と結びつけられ、批判の対象となりました。例えば、貴族階級の特権的な生活や、教会における形式主義的な儀式は、「indolence」の典型例とみなされ、社会変革を求める人々からの攻撃を受けました。文学作品においても、「indolence」は、主人公の成長を阻害する要因として描かれることがありました。主人公は、自身の「indolence」と闘い、克服することで、自己実現を達成するという物語は、当時の読者に大きな共感を呼びました。

また、「indolence」は、植民地主義の文脈においても、重要な意味を持っていました。宗主国は、植民地の人々を「indolent(怠惰)」であると決めつけ、彼らの文化や社会体制を否定することで、自らの支配を正当化しました。このような言説は、植民地支配のイデオロギーを支える役割を果たし、人種差別や文化的な偏見を助長しました。20世紀に入り、植民地からの独立運動が活発化すると、「indolence」というレッテルを剥がし、自らの文化やアイデンティティを再評価する動きが広がりました。作家や知識人たちは、自国の歴史や文化を掘り起こし、「indolence」とは異なる価値観や生き方を提示することで、植民地主義的な言説に対抗しました。

現代社会においては、「indolence」は、必ずしも否定的な意味合いばかりではありません。過剰な競争やストレスに晒される現代人にとって、時には「indolence」は、心身の休息やリフレッシュのための必要な時間として捉えられることもあります。デジタルデトックスやスローライフといったライフスタイルは、「indolence」を積極的に取り入れることで、より豊かな人生を送ろうとする試みと言えるでしょう。ただし、社会的な責任や義務を放棄するような極端な「indolence」は、依然として批判の対象となります。重要なのは、バランスの取れた生き方であり、状況に応じて「勤勉」と「怠惰」を使い分ける知恵を持つことだと言えるでしょう。

試験傾向

英検

準1級、1級の語彙問題で出題される可能性あり。長文読解でも文脈から意味を推測させる問題として登場することも。ただし、他の3試験に比べると頻度はやや低め。注意点としては、名詞形(indolence)だけでなく、形容詞形(indolent)の形で問われることも意識すること。

TOEIC

TOEICでは、indolenceが直接問われることは比較的稀です。しかし、関連語や類義語が選択肢に含まれる可能性はあります。Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解)で、間接的に語彙力を問う形で出題されるかもしれません。ビジネスシーンでの「怠惰」を意味する単語の文脈を理解しておくことが重要です。

TOEFL

TOEFL iBTのリーディングセクションで出題される可能性はあります。アカデミックな文章、特に社会科学や心理学系のテーマで、人の性質や行動を説明する文脈で登場することが考えられます。同意語・反意語を選ぶ問題や、文脈から意味を推測する問題で問われる可能性があります。ライティングセクションで使うことは稀ですが、リーディング対策として覚えておくと良いでしょう。

大学受験

難関大学の長文読解問題で出題される可能性があります。文脈から意味を推測させる問題や、内容説明問題で間接的に問われることが多いでしょう。単語の意味だけでなく、文章全体の内容を理解する力が求められます。類義語(sloth, lazinessなど)とのニュアンスの違いも理解しておくと、より正確な読解につながります。

免責事項

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このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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