英単語学習ラボ

foundation

/faʊnˈdeɪʃən/(ファゥンデイシェン)

第一音節の /aʊ/ は二重母音で、日本語の『ア』と『オ』を滑らかにつなげた音です。口を大きく開けて『ア』と発音し、すぐに唇を丸めて『オ』に移行すると自然な発音になります。また、第二音節にアクセント(強勢)がありますので、そこを意識して発音するとよりネイティブに近い発音になります。最後の /ʃən/ は『ション』ではなく、唇を丸めて『シェン』と発音するとより正確です。

名詞

土台

建物、組織、考え方などを支える根幹部分。目に見える物理的な基礎だけでなく、抽象的な基盤も指す。比喩的に「社会の基盤」「経済の基盤」のように使われることが多い。

The workers carefully built a strong foundation for the new house.

作業員たちは、新しい家のために頑丈な土台を慎重に築きました。

この例文は、家を建てる際の物理的な「土台」を描いています。家が傾かないように、土台はとても重要ですよね。このように、何かを支える一番下の部分や、物事の根本となるものを「foundation」と呼びます。作業員が慎重に作業する様子が目に浮かびますね。

Good English grammar is the foundation for clear communication.

良い英文法は、明確なコミュニケーションの土台となります。

ここでは、「基礎」や「根幹」という意味で「foundation」が使われています。英語を学ぶ上で、文法は言葉の「土台」となる部分です。この土台がしっかりしていると、自分の考えを正確に伝えられるようになります。皆さんの英語学習も、この「foundation」を築くことから始まりますね。

Trust is the foundation of any good friendship.

信頼は、どんな良い友情においても土台となります。

この例文は、人間関係における「土台」を表しています。友達との関係も、お互いを信じ合う「信頼」という土台がなければ長続きしません。このように、目に見えないけれど、物事を成り立たせる上で欠かせない大切な要素を「foundation」と表現することがよくあります。

名詞

設立

組織や制度などを新たに作り上げること。単に作るだけでなく、長期的な存続を意図して基盤を築くニュアンスを含む。基金や財団の設立に使われることが多い。

They celebrated the successful foundation of their small online shop last night.

彼らは昨夜、自分たちの小さなオンラインショップの設立が成功したことを祝いました。

【記憶に残るミニ・シーン】友人同士が夢を叶え、オンラインショップを立ち上げた喜びを分かち合っている様子です。乾杯しているかもしれませんね。 【なぜ典型的か】「foundation」は、新しい組織や事業が始まること、つまり「設立」を表すのにぴったりな単語です。特に、会社やお店など、具体的な事業の立ち上げによく使われます。 【文法・表現のヒント】「successful foundation」のように、形容詞を伴って「成功した設立」といった意味で使われることもよくあります。

A kind doctor worked tirelessly for the foundation of a new clinic in the poor village.

ある親切な医者が、貧しい村に新しい診療所を設立するため、疲れを知らずに( tirelessly )働きました。

【記憶に残るミニ・シーン】医療が届かない村で、一人の医者が強い使命感を持って診療所を立ち上げようと奮闘している場面です。多くの困難を乗り越えたことでしょう。 【なぜ典型的か】ここでの「foundation」は、地域社会のニーズに応えるための公共施設や福祉施設が「設立」される文脈で使われています。 【文法・表現のヒント】「work tirelessly for the foundation of...」は、「〜の設立のために精力的に働く」という、強い決意や努力を示す良い表現です。

The community eagerly supported the foundation of a new library for all the children.

地域住民は、すべての子どもたちのために新しい図書館が設立されることを熱心に支援しました。

【記憶に残るミニ・シーン】地域全体が協力し、子どもたちの学習や成長の場となる図書館の建設に期待を寄せている様子です。未来への希望が感じられますね。 【なぜ典型的か】「foundation」は、このように公共の利益となる施設や機関(学校、病院、図書館など)の「設立」にも非常によく使われます。 【文法・表現のヒント】「support the foundation of...」は、「〜の設立を支援する」という形で、協力や賛同を表す際によく使われるフレーズです。

名詞

根拠

主張や理論などを裏付けるための証拠や理由。確固たる証拠に基づいているニュアンスを含む。「〜という根拠に基づいて」のように使われる。

Her strong opinion had a solid foundation in her personal experience.

彼女の強い意見は、彼女自身の個人的な経験という確固たる根拠がありました。

友達が自信を持って意見を述べている場面を想像してください。その意見に説得力があるのは、彼女自身の豊富な経験に基づいているからです。ここでは「foundation」が「(意見や考えの)土台となる根拠」として使われています。「solid foundation」で「確固たる根拠」というニュアンスが加わり、人の意見や発言の説得力を説明する時によく使われる表現です。

He couldn't find a good foundation for his argument during the meeting.

会議中、彼は自分の主張の良い根拠を見つけることができませんでした。

会議でプレゼンターが何かを主張しようとしているのに、質問攻めに合い、説得力のあるデータや事実(根拠)を提示できずに困っている様子を思い浮かべてください。「argument(主張)」や「claim(要求、主張)」に対する「根拠」として「foundation」が使われる典型的な例です。ビジネスの場や議論で、自分の意見がどれだけ裏付けされているかを話す際によく登場します。

That news report had no foundation, so many people didn't believe it.

そのニュース報道には根拠がなかったので、多くの人々はそれを信じませんでした。

テレビやインターネットで流れてきたニュースを見て、それが事実に基づいているのか疑問に思う場面です。結局、誰も信じなかったという状況を描いています。「no foundation」で「根拠がない」という意味になります。噂話や信憑性の低い情報について話すときによく使われる表現で、情報が正しいかどうかを判断する際の「根拠」を指します。

コロケーション

lay the foundation

基礎を築く、土台を作る

文字通り、建物の基礎を築く意味の他に、抽象的な意味で、将来の成功や発展のために必要な準備や初期段階を設けることを指します。ビジネス、教育、人間関係など、幅広い分野で使用されます。例えば、「lay the foundation for a successful career」(成功するキャリアのための基礎を築く)のように使います。単に『作る』だけでなく、『その後の発展を見据えて計画的に作る』ニュアンスが含まれます。

on a firm foundation

確固たる基盤の上に、強固な基礎の上に

物理的な意味だけでなく、比喩的に、信頼できる、安定した、揺るぎない基盤や原則の上に立脚していることを意味します。ビジネスにおいては、「on a firm foundation of trust」(信頼という強固な基盤の上に)のように、組織や関係性の安定性を強調する際に用いられます。また、法律や倫理などの文脈でも、原則の正当性や妥当性を強調するために使われます。

foundation stone

礎石、基礎となる石、基本

建物の建設において、最初に据えられる重要な石を指します。比喩的には、組織、理論、システムなどの最も重要な要素や原則を意味します。「The foundation stone of democracy is freedom of speech.」(民主主義の礎石は言論の自由である)のように使われます。やや格式ばった表現で、重要な概念や理念を語る際に適しています。歴史的な建造物や記念碑など、永続的なものを連想させるニュアンスがあります。

without foundation

根拠がない、事実無根の

主張、噂、信念などが事実や証拠に基づかないことを意味します。「The rumor was completely without foundation.」(その噂は全く根拠がなかった)のように使われます。法律やジャーナリズムの分野で、虚偽の情報を否定する際に頻繁に用いられます。強い否定のニュアンスを持ち、誤解や不当な告発を明確に否定する効果があります。

build on the foundation

基礎の上に築く、土台を活かして発展させる

既存の基盤や実績を基に、さらに発展させる、拡大させるという意味です。例えば、「build on the foundation of previous research」(過去の研究の基礎の上に築く)のように使われます。ビジネスにおいては、過去の成功を活かして新たな事業を展開する際に用いられます。単に新しいものを創造するのではなく、既存のものを発展させるニュアンスが含まれます。

shake the foundations

根底を揺るがす、基盤を揺さぶる

文字通り、建物の基礎を揺るがす意味の他に、比喩的に、社会、組織、信念体系などの根本的な部分に影響を与え、不安定にする、変革をもたらすことを意味します。「The scandal shook the foundations of the government.」(そのスキャンダルは政府の根底を揺るがした)のように使われます。政治、経済、社会問題など、大きな変化や危機を表す際に用いられます。強い影響力や衝撃を伴うニュアンスがあります。

the very foundation

まさにその基礎、まさしく根幹

強調表現で、何かの最も基本的な部分、不可欠な要素を指します。「Honesty is the very foundation of our relationship.」(誠実さは私たちの関係のまさに根幹である)のように使われます。倫理、道徳、哲学など、価値観や信念を語る際に適しています。重要性を強調し、それがなければ成り立たないというニュアンスを伝えます。

使用シーン

アカデミック

学術論文や教科書で頻繁に使われます。特に、理論や研究の「基礎」「根拠」を説明する際に重要です。例:『この研究は、既存の理論的基盤(foundation)の上に構築されている』のように、研究の正当性や信頼性を示すために用いられます。また、学問分野の「設立」や「創設」を意味する場合にも使われます。例:『この大学の医学部は、19世紀に設立された(foundation)』

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションで、組織やプロジェクトの「基盤」「土台」を説明する際に使われます。例:『当社の成功の基盤(foundation)は、顧客満足度を重視する姿勢である』のように、戦略や価値観の重要性を強調する文脈で用いられます。また、慈善活動や非営利団体の「設立」を意味することもあります。例:『その会社は、教育支援のための財団(foundation)を設立した』

日常会話

ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、組織や建造物の「設立」「土台」について言及する際に使われます。例:『その美術館は、著名な収集家の寄付を基盤(foundation)として設立された』のように、歴史的背景や社会的な影響を説明する文脈で用いられます。日常会話では、比喩的に「(関係の)土台」を意味することがあります。例:『信頼は、健全な人間関係の土台(foundation)である』

関連語

類義語

  • 物事を支える根本的な考え、事実、または原則を指す。議論、計画、理論などの抽象的な概念の基盤となるものを示す際に用いられる。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"foundation"が物理的な構造物の基礎を指すのに対し、"basis"はより抽象的な概念の基盤を指す。"basis"は議論や意見の根拠となる要素を強調する。 【混同しやすい点】"foundation"は具体的な構造物や組織の設立を指すことが多いが、"basis"は抽象的な概念の根拠や理由を指すため、具体的な対象を指すか抽象的な概念を指すかで使い分ける必要がある。

  • groundwork

    将来の発展や成功のために行われる準備や初期段階の作業を指す。プロジェクトの初期段階、研究の準備段階、交渉の初期段階など、何かの準備段階で使われる。ビジネスシーンでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"foundation"が完成した構造物を支える基礎を指すのに対し、"groundwork"は将来の成功に向けた準備段階を指す。"groundwork"は将来を見据えた活動を強調する。 【混同しやすい点】"foundation"はすでに存在するものを支える基盤を指すが、"groundwork"はこれから何かを築き上げるための準備段階を指す。時間軸の違いを意識する必要がある。

  • 物事を支える土台、または活動の中心となる場所を指す。軍事基地、スポーツチームの本拠地、化学における塩基など、具体的な場所や概念を指す場合に使用される。日常会話から専門的な分野まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】"foundation"が構造物全体を支える基礎を指すのに対し、"base"は特定の活動や機能の中心となる場所や概念を指す。"base"はある特定の目的のために利用される場所や概念を強調する。 【混同しやすい点】"foundation"は不可算名詞として使われることが多いが、"base"は可算名詞としても使われる。また、"base"は動詞としても使用できるため、文脈によって意味が異なることに注意する必要がある。

  • underpinning

    理論、議論、システムなどを支える基盤となる原理、事実、またはアイデアを指す。学術的な文脈やフォーマルな場面でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"foundation"が物理的な基盤や組織の設立を指すのに対し、"underpinning"は抽象的な概念や理論を支える要素を指す。"underpinning"は目に見えない支えを強調する。 【混同しやすい点】"foundation"は一般的な言葉だが、"underpinning"はやや専門的な言葉であり、日常会話ではあまり使われない。学術論文や専門書などでよく見られる。

  • 社会や組織が機能するために必要な基本的なシステムや施設を指す。道路、橋、通信ネットワーク、電力供給システムなど、物理的な構造物を指すことが多い。ビジネス、政治、経済などの分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"foundation"が個々の建物や組織の基礎を指すのに対し、"infrastructure"は社会全体を支えるシステムを指す。"infrastructure"は社会的な規模の大きさを強調する。 【混同しやすい点】"foundation"は個別の構造物を支える基礎を指すが、"infrastructure"は社会全体を支えるシステムを指す。規模の大小を意識する必要がある。

  • bedrock

    (比喩的に)揺るぎない基盤、基本原則、または事実を指す。信頼関係の基礎、倫理観の基盤、経済の基盤など、抽象的な概念を指す場合に使用される。フォーマルな場面や文学的な表現で用いられる。 【ニュアンスの違い】"foundation"が物理的な構造物や組織の設立を指すのに対し、"bedrock"は揺るぎない信念や原則を指す。"bedrock"は絶対的な信頼性を強調する。 【混同しやすい点】"foundation"は一般的な言葉だが、"bedrock"は比喩的な意味合いが強く、日常会話ではあまり使われない。よりフォーマルな文脈や文学的な表現で用いられる。

派生語

  • 『根本的な』『基礎的な』という意味の形容詞。foundationが物理的な基盤であるのに対し、fundamentalは原理・原則など抽象的な概念の基盤を指すことが多い。学術論文やビジネス文書で頻繁に使われ、物事の本質を強調する際に役立つ。語尾の『-al』は形容詞化を表す接尾辞。

  • 『創設者』『設立者』という意味の名詞。foundationが『設立』という行為を表すのに対し、founderは『設立する人』を指す。歴史、ビジネス、組織論など幅広い分野で使われる。動詞としても使われ、『(事業などが)失敗する』という意味もある。

  • foundational

    『基礎となる』『基盤的な』という意味の形容詞。fundamentalと類似するが、foundationalはより文字通り『基盤』に関わるニュアンスが強い。学術論文や技術文書で、理論や構造の基盤を説明する際に用いられる。語尾の『-al』は形容詞化を表す接尾辞。

反意語

  • 『破壊』という意味の名詞。foundationが何かを築き上げる行為であるのに対し、destructionはそれを破壊する行為を指す。物理的な破壊だけでなく、制度や組織の崩壊など抽象的な破壊にも用いられる。日常会話から学術論文まで幅広く使われる。

  • 『解体』『取り壊し』という意味の名詞。foundationが建設の開始であるのに対し、demolitionは建設物の終了を意味する。主に建物や構造物の解体に使われるが、比喩的に組織や制度の解体にも用いられる。建築、都市計画、政治などの文脈で使われる。

  • 『崩壊』『倒壊』という意味の動詞・名詞。foundationが安定を象徴するのに対し、collapseはそれが失われる状態を表す。建物や構造物の物理的な崩壊だけでなく、経済や社会システムの崩壊にも用いられる。ニュース記事や学術論文で頻繁に使われる。

語源

"foundation」は、ラテン語の"fundare"(基礎を築く、据え付ける)に由来します。"fundare"は、さらに"fundus"(底、土地)という名詞から派生しています。つまり、"foundation"は文字通り「底にあるもの」「土台」という意味合いを持っています。建物の土台はもちろん、組織や理論などの「基盤」や「根拠」といった抽象的な意味にも使われるのは、この語源に由来します。日本語の「 фундамент (fundament)」(ロシア語)や、ドイツ語の「Fundament」も、同じラテン語の語源を持ち、同様に「基礎」「土台」の意味で使用されます。何かをしっかりと確立するためには、目に見えない「底」の部分、つまり"foundation"が不可欠である、というイメージで捉えると記憶に残りやすいでしょう。

暗記法

「foundation」は、目に見える建築の基礎から、社会や思想の根幹を支える言葉。古代ローマの都市建設、中世の教会建築を経て、人々の精神的な支柱となった。慈善団体名にも見られるように、社会貢献の理念を体現。国家の「founding fathers」が築いた基盤は、現代にも影響を与え続ける。西洋文化の根底にある価値観と歴史を映す、重みのある言葉なのだ。

混同しやすい単語

『foundation』とスペルが似ており、語尾の '-ation' と '-er' の違いだけなので混同しやすい。発音も似ているため、リスニングでも注意が必要。『創設者』や『設立者』という意味の名詞、または『創設する』という意味の動詞として使われる。foundationは名詞で『基礎』という意味なので品詞も意味も異なる点に注意。

『foundation』と前半の音が似ており、スペルも一部共通しているため混同しやすい。『~を困惑させる』という意味の動詞で、意味も文脈も大きく異なる。発音記号を確認し、特に母音の違いを意識して区別することが重要。語源的には、ラテン語の『一緒に混ぜる』という意味の言葉が由来であり、混乱させるという意味につながっている。

font

『foundation』と最初の音が似ており、短い単語であるため、特にリスニング時に聞き間違えやすい。『フォント』という意味で、文字のデザインや書体を指す名詞。スペルも似ているため、文脈から判断する必要がある。fontはフランス語の『洗い場』を意味する言葉が語源で、活字を鋳造する際に金属を溶かす場所から来ている。

detonation

『foundation』と語尾の '-ation' が共通しており、スペルの一部が似ているため、長い単語の中で混同しやすい。『爆発』という意味の名詞で、意味は全く異なる。発音も異なるため、特にアクセントの位置に注意して区別することが重要。接頭辞 'de-' は『離れて』という意味を持ち、爆発によって何かが分離するイメージ。

『foundation』とは全く異なる単語だが、日本語のカタカナ英語で「ファンデーション」を「ファンデ」と略す場合があり、その「ファン」の音が『fin』と似ているため、初学者は混乱する可能性がある。『ひれ』や『(ロケットなどの)安定翼』という意味の名詞。スペル、発音、意味の全てが異なるため、文脈で判断する必要がある。

『foundation』と語尾の '-tion' が共通しており、スペルも一部が似ているため、混同しやすい。『派閥』や『内紛』という意味の名詞。発音も似ている部分があるため、リスニング時には注意が必要。factionの語源はラテン語の『作る』という意味の言葉で、集団を作るイメージから派閥という意味につながっている。

誤用例

✖ 誤用: The foundation of my English skill is junior high school.
✅ 正用: The foundation of my English skills lies in my junior high school education.

多くの日本人が『基礎』を意味する『foundation』を、単純に物事の出発点として捉えがちです。しかし、英語の『foundation』は、目に見えない概念や知識体系の根幹、基盤となる部分を指します。この文脈では、英語力の『基礎』は、中学時代の教育『そのもの』というより、そこで培われた知識や学習経験にあるため、'lies in'という表現で、より抽象的なつながりを示す必要があります。日本語の『〜にある』という表現を直訳すると、場所的なイメージが強くなり、不自然になります。

✖ 誤用: This company is the foundation of our town's economy.
✅ 正用: This company is a cornerstone of our town's economy.

『foundation』は、組織や制度の設立・創設、または物理的な建物の土台を指すことが多く、『cornerstone』は、より比喩的に、社会や経済を支える重要な要素・基盤を意味します。この場合、会社が町全体の経済を支える役割を担っていることを強調するため、『cornerstone』がより適切です。日本人が『基礎』という言葉から連想するイメージは、英語の『foundation』よりも広範で、結果として文脈にそぐわない単語選択につながることがあります。

✖ 誤用: He laid the foundation for a new project, so he went home.
✅ 正用: He laid the groundwork for a new project, then went home.

プロジェクトの準備段階を指す場合、『foundation』よりも『groundwork』がより自然です。『foundation』は、文字通り建物の基礎工事を指すか、抽象的な概念の基盤を築くことを意味します。プロジェクトの初期段階における調査、準備、計画などの活動全体を表すには、『groundwork』が適しています。また、完了したニュアンスを出すには、thenを用いると良いでしょう。日本人がプロジェクトの『基礎』という言葉から、具体的な作業をイメージしがちなため、物理的な意味合いの強い『foundation』を選んでしまうことがあります。

文化的背景

「foundation」は、単に建物の基礎を指すだけでなく、社会、組織、思想などの目に見えない基盤、つまり「根幹」や「基盤」を象徴する言葉です。強固な基礎の上に築かれたものは安定し、長く存続するという普遍的な概念を体現しており、抽象的な概念にも適用されることで、その重要性を強調しています。

「foundation」という言葉が持つ文化的重みは、古代ローマにまで遡ることができます。ローマ人は、都市建設において堅牢な基礎を築くことを重視し、その技術は後のヨーロッパの建築様式に大きな影響を与えました。ローマ帝国の繁栄は、優れたインフラストラクチャーと組織構造という「foundation」の上に成り立っていたと言えるでしょう。中世ヨーロッパでは、教会や大聖堂の建設が盛んに行われましたが、これらの建造物は信仰という精神的な「foundation」の上に、人々の情熱と技術を結集して築かれました。そのため、「foundation」は単なる物理的な基盤を超え、人々の精神的な支柱としての意味合いも持つようになりました。

さらに、「foundation」は社会的な文脈においても重要な意味を持ちます。例えば、慈善団体や非営利組織は「foundation」と呼ばれることがありますが、これは社会貢献という理念を「foundation」として活動していることを示しています。これらの組織は、貧困、教育、環境問題など、様々な社会問題の解決を目指し、社会全体のwell-beingの向上に貢献しています。近年では、企業がCSR(企業の社会的責任)活動の一環として「foundation」を設立するケースも増えており、企業の社会的責任に対する意識の高まりを反映しています。また、政治的な文脈においては、「founding fathers(建国の父たち)」という言葉が示すように、国家の理念や原則を確立した人々を指すことがあります。彼らが築いた「foundation」は、その後の国家の発展に大きな影響を与え、現代社会においても重要な意味を持ち続けています。

このように、「foundation」は、物理的な基盤から、社会、組織、思想などの抽象的な基盤まで、幅広い意味を持つ言葉です。その文化的背景には、古代ローマの都市建設技術、中世ヨーロッパの教会建設、慈善団体の活動、そして国家の設立など、様々な歴史的な出来事や社会的な価値観が反映されています。「foundation」という言葉を理解することは、単に語彙を増やすだけでなく、西洋文化の根底にある価値観や歴史的な背景を理解することにも繋がります。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 語彙問題、長文読解。

2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。特に長文読解。

3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術などアカデミックな文脈が多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「基礎」「基盤」「設立」など複数の意味があり、文脈に応じた適切な訳し分けが重要。関連語のfound, founderなども合わせて学習。

TOEIC

1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。

2. 頻度と級・パート: 頻出。特にPart 7。

3. 文脈・例題の特徴: ビジネス文書、契約書、企業紹介などビジネス関連の文脈が多い。「会社設立」「事業基盤」などの意味で使われることが多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。同義語のestablishment, baseなども合わせて学習。派生語のfundamentalも重要。

TOEFL

1. 出題形式: リーディングセクション(長文読解)。

2. 頻度と級・パート: 頻出。

3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容(歴史、社会学、科学など)で、理論や概念の根拠、基盤として使われることが多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念を表すことが多いので、文脈全体を理解する必要がある。類義語のbasis, groundworkとのニュアンスの違いも理解しておくと良い。

大学受験

1. 出題形式: 長文読解、文法・語彙問題(稀に自由英作文)。

2. 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。

3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など幅広いテーマで登場。評論や説明文で使われることが多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 多義語であるため、文脈に応じた適切な訳語を選ぶ必要がある。「~の基礎」「~の基盤」といった基本的な意味に加え、比喩的な意味も理解しておくこと。派生語のfundamentalも頻出。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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