fabled
第一音節にアクセントがあります。/eɪ/ は二重母音で、日本語の『エ』から『イ』へスムーズに移行するイメージです。/ə/ は曖昧母音で、力を抜いて軽く『ア』と発音します。語尾の /ld/ は舌先を上の歯茎につけてから、声帯を震わせる有声音 /d/ で終わります。
伝説的な
古くから語り継がれてきた物語や人物、場所などについて、現実離れした、あるいは架空の要素を含んでいることを示唆する。必ずしも真実とは限らないが、人々に広く知られ、語り継がれているイメージ。
The old man told us a story about a fabled hero who saved the village.
その老人は、村を救った伝説の英雄についての物語を私たちに語ってくれました。
※ この例文は、暖炉のそばで、おじいさんが孫たちに昔話を語っているような温かい情景を描いています。子供たちは目を輝かせ、語り継がれる勇敢な人物「fabled hero」に夢中になっている様子が目に浮かびます。 「fabled」は「伝説的な」という意味で、名詞(hero)を説明する形容詞として使われます。物語や昔話によく登場する、とても典型的な使い方です。
Adventurers still dream of finding the fabled treasure hidden on the island.
冒険家たちは今も、その島に隠された伝説の宝物を見つけることを夢見ています。
※ 地図を広げ、遠い島に思いを馳せる冒険家たちの姿が目に浮かびます。彼らの胸には、まだ見ぬ宝物への強い憧れがあります。「fabled treasure」は、多くの人が探し求める、語り継がれてきた宝物を意味し、冒険物語によく登場する表現です。 「fabled」の後に「treasure(宝物)」が来ています。「fabled treasure」のように、名詞の前に置いて「伝説の〜」と表現するのが、この単語の最も自然で典型的な使い方です。
Many people visit the temple to see the fabled ancient tree there.
多くの人が、そこにある伝説の古木を見るためにその寺院を訪れます。
※ 静かな寺院の境内で、人々が畏敬の念を抱きながら、何百年も生き続けてきた、語り継がれる一本の大きな木を見上げている場面を想像してみてください。「fabled ancient tree」は、単に古いだけでなく、その木にまつわる特別な物語や言い伝えがあることを示唆しています。 「fabled」は、特に歴史的な場所や物に対して使うと、その背景にある物語や伝説を想像させる効果があります。単に「ancient(古い)」と言うよりも、深い意味合いが加わります。
有名な
非常に有名で、多くの人に知られていることを指す。良い意味でも悪い意味でも使われるが、この場合は特に良い意味合い、つまり尊敬や憧れの念を込めて使われることが多い。
The little boy read about a fabled dragon in an old book, his eyes wide with wonder.
幼い男の子は古い本で伝説の竜について読み、目を大きく見開いて驚いていました。
※ この例文では、「fabled dragon」で「物語に出てくるような、有名な竜」という意味になります。古くから語り継がれる伝説の生き物を想像できますね。男の子が本を読みながら、その世界に夢中になっている情景が目に浮かびます。
Tourists visited the ancient castle, eager to hear its fabled tales of knights.
観光客たちはその古い城を訪れ、騎士たちの伝説的な物語を聞きたがっていました。
※ ここでは「fabled tales」で「語り継がれる有名な物語」という意味になります。お城にまつわる、昔から知られている伝説や英雄の物語を想像できますね。「eager to hear」は「〜を聞きたがっている」という気持ちを表し、観光客のワクワクした様子が伝わります。
The chef hoped to recreate the fabled secret recipe of the old master.
そのシェフは、昔の巨匠の伝説的な秘伝のレシピを再現したいと思っていました。
※ 「fabled secret recipe」は、その道のプロの間では誰もが知っているような、伝説的に有名な秘伝のレシピを指します。「fabled」は、単に有名というだけでなく、まるで物語のように語り継がれている、というニュアンスを含みます。シェフが偉大な先人の技に挑戦する情熱が感じられます。
コロケーション
伝説の都市、語り継がれる都市
※ 「fabled」が都市を修飾する場合、その都市が歴史的、神話的、あるいは物語の中で重要な役割を果たしていることを示唆します。エルドラドやアトランティスのように、実在するかどうか定かではない、しかし人々の想像力を掻き立てる都市に使われることが多いです。単に「有名な都市」ではなく、「伝説に彩られた」というニュアンスが重要です。口語よりも、文学作品や歴史的な文脈でよく見られます。
伝説上の生き物、想像上の生物
※ ユニコーン、ドラゴン、グリフォンなど、神話や伝説に登場する生き物を指します。「mythical creature」とほぼ同義ですが、「fabled」は物語性や教訓を含んだニュアンスが強くなります。例えば、「fabled phoenix(伝説の不死鳥)」は、単なる想像上の鳥ではなく、再生や不死の象徴として語られることが多いです。ファンタジー小説や児童文学でよく使われます。
伝説的な英雄、語り継がれる英雄
※ アーサー王やロビンフッドのように、物語の中で偉業を成し遂げ、人々に語り継がれる英雄を指します。「legendary hero」と似ていますが、「fabled」は英雄の物語が持つ教訓や、人々の心に与える影響に焦点を当てています。ビジネスシーンでリーダーシップの例えとして使われることもあります(例: "He is a fabled hero in the tech industry.")。
伝説の地、物語に登場する土地
※ 理想郷や桃源郷のように、現実には存在しない、あるいは存在したとしても伝説に包まれた土地を指します。アヴァロンやシャングリラなどが該当します。「land of legends」よりも、その土地が持つ特別な力や魅力に重点が置かれます。文学作品や旅行記などで、未知の世界への憧れを表現する際に用いられます。
伝説的な富、莫大な財産
※ クロイソスの財産や、シバの女王の財宝のように、物語の中で語られる莫大な富を指します。「immense wealth」や「legendary wealth」とほぼ同義ですが、「fabled」は単なる金額の大きさだけでなく、その富がどのようにして築かれたか、あるいはどのように使われたかという物語性を含んでいます。比喩的に、「才能」や「知識」など、目に見えない価値を指すこともあります(例: "Her fabled knowledge of ancient history is impressive.")。
伝説的な過去、語り継がれる歴史
※ その国や地域が持つ、神話や伝説に彩られた過去を指します。日本の神話時代や、古代ギリシャの英雄譚などが該当します。「historic past」よりも、物語性やロマンチックな響きがあります。歴史小説や観光PRなどで、その場所の魅力を高めるために用いられます。
伝説的な美しさ、語り継がれる美貌
※ クレオパトラやヘレネのように、物語の中で語られる絶世の美女を指します。「legendary beauty」とほぼ同義ですが、「fabled」は単なる外見の美しさだけでなく、その美しさが人々に与えた影響や、物語の中で果たした役割に重点が置かれます。文学作品や美術評論などで、美の象徴として用いられます。
使用シーン
文学、歴史、民俗学などの分野で、伝説や物語に言及する際に使われます。「fabled city(伝説の都市)」や「fabled creature(伝説の生き物)」のように、特定の場所や存在が伝説的である、あるいは物語に登場することを強調する文脈で用いられます。研究論文や学術書で見かけることがあります。
企業の歴史やブランドストーリーを語る際に、比喩的に用いられることがあります。「fabled success(伝説的な成功)」のように、過去の偉業や輝かしい実績を強調する際に、やや誇張されたニュアンスで使用されることがあります。プレゼンテーションや社内報などで見かける可能性がありますが、日常的なビジネスシーンではあまり使われません。
日常会話ではほとんど使われませんが、ニュース記事や旅行記などで、観光地や人物を紹介する際に用いられることがあります。「fabled beauty(伝説的な美しさ)」のように、その場所や人物が持つ特別な魅力や歴史的背景を強調する際に使われます。例えば、「fabled Silk Road(伝説のシルクロード)」のように、歴史的な交易路を形容する際に使われることがあります。
関連語
類義語
伝説的な、語り継がれる、という意味。英雄や偉業など、歴史的に重要な人物や出来事を形容する際に用いられ、称賛や尊敬の念が含まれることが多い。文学、歴史、伝記などで使われる。 【ニュアンスの違い】"fabled"が作り話や寓話の要素を含むのに対し、"legendary"は史実に基づいている可能性があり、より真実味を帯びたニュアンスを持つ。また、人物や場所、出来事に対して使われ、その名声や影響力の大きさを強調する。 【混同しやすい点】どちらも「伝説的な」という意味を持つが、"legendary"は実在の可能性を示唆するのに対し、"fabled"は虚構性が高いという点。"legendary"は人や業績に使いやすく、"fabled"は場所や動物、物などにも使える。
- mythical
神話的な、作り話の、という意味。神話や伝説に登場する人物、場所、出来事を指す。しばしば非現実的で、超自然的な要素を含む。ファンタジー、神話学、文学などで使われる。 【ニュアンスの違い】"fabled"と同様に虚構性を強調するが、"mythical"はより神話や伝説に根ざした文脈で使用される。"fabled"が単なる作り話である可能性もあるのに対し、"mythical"は文化的な背景や意味合いを持つ。 【混同しやすい点】どちらも事実に基づかない話だが、"mythical"は特定の文化や宗教における神話体系に関連付けられることが多い。"fabled"はより一般的な作り話や寓話に用いられる。
- apocryphal
正典から外れた、疑わしい、という意味。特に文書や物語の信憑性が疑わしい場合に使われる。学術的な文脈や歴史研究で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】"fabled"が単に作り話であるのに対し、"apocryphal"は真実であると主張されているものの、その信憑性に疑問があるというニュアンスを含む。秘密めいた、隠された、という意味合いも持つ。 【混同しやすい点】"fabled"は物語の内容そのものが虚構であるのに対し、"apocryphal"は物語の起源や信憑性が疑わしいという点に焦点が当てられる。"apocryphal"は文書や記録に対して使われることが多い。
有名な、名高い、という意味。優れた才能や業績によって広く知られている人物や場所を指す。ビジネス、ニュース、伝記などで使われる。 【ニュアンスの違い】"fabled"が物語や伝説によって有名であるのに対し、"renowned"は実際の功績や実績によって知られているというニュアンスを持つ。肯定的な意味合いが強く、尊敬や称賛の念が含まれる。 【混同しやすい点】"fabled"は虚構に基づいた名声である可能性があるのに対し、"renowned"は現実の業績に基づいている。そのため、"renowned"は人や組織に対して使われることが多く、"fabled"は場所や物などにも使える。
- celebrated
称賛された、有名な、という意味。才能や業績が広く認められ、祝われている状態を指す。芸術、スポーツ、エンターテイメントなどで使われる。 【ニュアンスの違い】"fabled"が物語や伝説によって有名であるのに対し、"celebrated"は社会的に認められた業績や才能によって有名であるというニュアンスを持つ。祝賀や賞賛の感情がより強く込められる。 【混同しやすい点】"fabled"は必ずしも肯定的な意味合いを持たないのに対し、"celebrated"は常に肯定的な意味合いを持つ。また、"celebrated"は人やイベントに対して使われることが多く、"fabled"は場所や物などにも使える。
架空の、作り話の、という意味。現実には存在しない人物、場所、出来事を指す。小説、映画、ゲームなどで使われる。 【ニュアンスの違い】"fabled"と同様に虚構性を強調するが、"fictitious"はより直接的に「現実には存在しない」という事実を述べる。感情的なニュアンスは薄く、客観的な記述として用いられることが多い。 【混同しやすい点】"fabled"は物語や伝説として語り継がれているニュアンスを含むのに対し、"fictitious"は単に「作り物である」という事実を強調する。そのため、"fictitious"はデータや情報など、より客観的な対象に使われることがある。
派生語
『寓話』という意味の名詞。物語(特に教訓を含む短い物語)を指し、『fabled』の基となる語。日常会話よりも文学や教育の文脈で使われることが多い。物語を通じて教訓を伝えるという点で、伝説化された(fabled)物語と共通する。
『作り上げる』『捏造する』という意味の動詞。元々は『巧みに作り上げる』という意味合いが強く、そこから『事実でないことをでっち上げる』という意味に発展した。『fabled』が伝説的な性質を持つことを考えると、虚構性を帯びる点で関連性がある。ビジネス文書やニュース記事などで使われる。
- affable
『愛想の良い』『気さくな』という意味の形容詞。語源的には『話しかけやすい』という意味合いがあり、物語(fable)を語りやすい人物像を連想させる。日常会話で使われ、人柄を表す際に用いられる。
反意語
『現実の』『本物の』という意味の形容詞。『fabled』が作り話や伝説に基づいているのに対し、『real』は実際に存在することを指す。日常会話から学術論文まで、幅広い文脈で使用される。比喩的な意味でも、『fabled wealth(伝説的な富)』に対して『real wealth(現実の富)』のように対比される。
『本物の』『真正の』という意味の形容詞。『fabled』が伝説や作り話であるのに対し、『authentic』は信頼できる情報源に基づいていることを強調する。美術品や歴史的な文書など、信頼性が重要な文脈で使われることが多い。
- documented
『記録された』という意味の形容詞。『fabled』が口承や伝説に基づくことが多いのに対し、『documented』は文書や記録によって裏付けられていることを示す。学術論文や報道記事など、客観的な証拠が求められる文脈で使用される。
語源
"fabled"は、「伝説的な」「有名な」という意味を持つ形容詞です。その語源はラテン語の"fabula"(物語、寓話)に由来します。"fabula"は「語る」を意味する動詞"fari"から派生しました。つまり、"fabled"は元々「物語に語られる」「物語に登場する」という意味合いを持っていました。時が経つにつれて、物語の中で語られることによって「伝説的な」「有名な」という意味合いを獲得していったと考えられます。身近な例で言えば、日本の昔話で語り継がれる人物や場所が「伝説的」であるのと同じように、"fabled"も物語を通じて人々に知られるようになった存在を指す言葉として使われるようになりました。
暗記法
「fabled」は、ただの作り話ではない。英雄譚、神話、寓話…人々の願望や教訓が込められた物語にこそふさわしい。それは、黄金郷エルドラドのように、人々の夢や希望を象徴する場所を指し示す言葉でもある。過去から学び、未来を創造するための想像力の源泉。単なる娯楽を超え、私たち自身の価値観や生き方を見つめ直す機会を与えてくれる。
混同しやすい単語
『fabled』と『tabled』は、どちらも過去分詞形で語尾が '-ed' で終わるため、発音とスペルが似ていて混同しやすいです。意味は大きく異なり、『tabled』は『(議題などを)棚上げにする』という意味です。動詞の原形も 'fable' と 'table' で異なり、それぞれの意味(寓話 vs. テーブル)を理解することが重要です。特に、アメリカ英語では 'table' は『(議題などを)提出する』という意味にもなり、さらに混乱を招く可能性があります。
『fabled』と『abled』は、どちらも形容詞的な用法があり、語尾が '-ed' で終わるため、スペルと発音がやや似ています。『abled』は『能力のある』という意味で、『disabled(能力を奪われた)』の反対語として使われます。文脈が大きく異なるため、注意が必要です。また、近年では 'abled' を含む表現が、障害者に対する差別的なニュアンスを含む可能性があるため、使用には注意が必要です。
『fabled』と『favored』は、どちらも過去分詞形で語尾が '-ed' で終わるため、発音とスペルが似ています。『favored』は『好まれた』という意味で、『fabled』が『作り話の』という意味であるのとは対照的です。動詞の原形も 'fable' と 'favor' で異なるため、それぞれの意味を理解することが重要です。また、『favored』は、特定の状況で有利な立場にあることを示す場合にも使われます。
『fabled』と『feeble』は、母音と子音の組み合わせが似ており、特に語頭の 'f' の音と、語尾の '-ble' の部分が共通しているため、混同しやすいです。『feeble』は『弱い』という意味で、『fabled』とは全く異なる意味を持ちます。また、『feeble』は、肉体的または精神的な弱さを表す場合に使われます。
『fabled』と『label』は、どちらも語尾が '-ble' で終わる2音節の単語であり、スペルと発音がやや似ています。『label』は『レッテル』や『ラベルを貼る』という意味で、『fabled』とは全く異なる意味を持ちます。特に、比喩的な意味での『レッテル』は、特定の人物やグループに対する固定観念を表す場合に使われます。
『fabled』と『fibbed』は、どちらも過去形で、語頭が 'f' で始まるため、発音が似ていると感じるかもしれません。『fibbed』は『(軽い)嘘をついた』という意味で、『fabled』の『作り話の』とは意味が異なります。ただし、『fabled』は『伝説的な』という意味合いも持つため、文脈によっては混同される可能性があります。動詞の原形も 'fable' と 'fib' で異なるため、それぞれの意味を理解することが重要です。
誤用例
『fabled』は、伝説的な成功や美徳など、ポジティブな意味合いで使われることが多い単語です。単に『昔、有名だった』という意味で使うと、ニュアンスが不自然になります。この文脈では、かつて(once)伝説的だった会社、というように過去の栄光を強調する表現を加えるか、『once-great』などの別の表現を使う方が適切です。日本人が『伝説』という言葉を、過去の栄光だけでなく、ある種の物語性を含むニュアンスで使う傾向があるため、このような誤用が生じやすいと考えられます。英語では、良い意味での『伝説』と、単なる『昔話』を区別することが重要です。
『fabled』は、寓話や伝説など、教訓や象徴性を含む物語に使われることが多いです。単に『作り話』や『創作された話』という意味で使うと、語感が合いません。この文脈では、『fabricated』(捏造された)や『fictional』(架空の)など、より直接的に虚構であることを示す単語を使う方が適切です。日本人が『伝説』という言葉を、事実に基づかない話全般に対して使うことがあるため、このような誤用が生じやすいと考えられます。英語では、物語の種類や目的に応じて適切な単語を選ぶ必要があります。また、戦争体験のようなシリアスな話題に『fabled』を使うと、不謹慎な印象を与える可能性もあります。
『fabled』は、しばしば作り話めいた、あるいは疑わしいニュアンスを含むことがあります。日本の職場効率を語る文脈では、一般的に肯定的な意味合いを持つ『legendary』(伝説的な)を使う方が適切です。日本人が『伝説』という言葉を、必ずしも肯定的な意味だけでなく、ある種の誇張や神話化されたイメージを含むニュアンスで使うことがあるため、このような誤用が生じやすいと考えられます。英語では、単語の持つ微妙なニュアンスを理解し、文脈に合った単語を選ぶことが重要です。また、日本の文化や価値観を語る際には、客観的な視点を持つことが大切です。
文化的背景
「fabled」は、単なる「作り話」ではなく、人々の願望や教訓が込められた、語り継がれるべき物語に冠される言葉です。それは、歴史や伝説に彩られ、真実と虚構の境界があいまいな、人々の想像力をかき立てる世界へと誘います。
「fabled」が指し示すのは、古くから語り継がれてきた英雄譚や神話、寓話などです。例えば、イソップ物語のような教訓的な物語や、アーサー王伝説のような英雄譚は、「fabled」な世界観を持つと言えるでしょう。これらの物語は、単なる娯楽としてだけでなく、人々に勇気を与えたり、道徳的な指針を示したりする役割を果たしてきました。そのため、「fabled」という言葉には、単なる虚構性だけでなく、人々の心の奥底に響くような普遍的な価値や意味合いが含まれているのです。
また、「fabled」は、特定の場所や物事に対しても使われることがあります。例えば、「fabled city of El Dorado(黄金郷エルドラド)」のように、人々の願望が投影された、伝説的な場所を指す場合です。このような場合、「fabled」は、単なる地理的な場所を表すだけでなく、人々の夢や希望、そして探求心を象徴する言葉となります。それは、現実には存在しないかもしれないけれど、人々の心を捉え、行動を駆り立てる力を持つ、特別な場所なのです。
現代においても、「fabled」は、過去の物語や伝説を想起させる言葉として、文学作品や映画、ゲームなど、様々なメディアで用いられています。それは、私たちが過去から学び、未来を創造するための、想像力の源泉となる言葉なのです。「fabled」な物語に触れることは、単なる娯楽ではなく、私たち自身の価値観や生き方を見つめ直す機会となるかもしれません。
試験傾向
この単語が直接問われることは稀ですが、準1級以上の長文読解で、物語や伝説に関連する文脈で間接的に登場する可能性があります。比喩的な表現を理解する力が求められます。
TOEICでは、この単語が直接問われる可能性は低いですが、架空の企業やプロジェクトに関する記述で、間接的に使われることがあります。ビジネスの文脈で使われることは少ないです。
TOEFLのリーディングセクションで、神話や伝説、歴史的な逸話などを扱った文章で登場する可能性があります。アカデミックな文脈で、比喩的な意味合いで使用されることが多いです。文脈から意味を推測する練習が必要です。
難関大学の長文読解で、寓話や伝説を引用した文章で出題される可能性があります。直接的な語彙問題よりも、文脈理解を問う形で出題されることが多いでしょう。比喩表現の理解と、文章全体のテーマを把握する能力が求められます。