英単語学習ラボ

equity

/ˈɛkwɪti/(エクゥウィティ)

第1音節にアクセントがあります。/e/ は日本語の「エ」よりも少し口を横に開いて発音します。/kwɪ/ の部分は、/k/ の後に日本語の「ウ」を弱く添え、すぐに「ウィ」と発音するイメージです。最後の /ti/ は、日本語の「ティ」よりも、舌を上歯茎につけてから発音する破裂音に近い音です。全体的に、各音をはっきり発音することを意識しましょう。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

企業価値を分割した持ち分。株式会社の所有権を表し、配当や議決権に繋がる。株式投資や企業財務の文脈で頻出。

She carefully invested her savings in company equity for her future.

彼女は将来のために、貯蓄を慎重に会社の株に投資しました。

この例文は、個人が自身の将来のために資産を形成する場面を描いています。退職後の生活や子供の教育費など、長期的な目標に向けて「株」に投資する、というごく一般的な状況です。 ・「invest in ~」で「〜に投資する」という意味です。 ・「savings」は「貯蓄」という意味で、通常複数形が使われます。

The big company bought a lot of equity in the small startup.

その大企業は、小さなスタートアップ企業の株をたくさん購入しました。

この例文は、企業が他の企業の「株」を買い取るという、ビジネスニュースなどでよく見かける場面です。大企業が成長性のある小さな会社に投資したり、買収したりする際に使われます。 ・「buy equity in ~」で「〜の株を買う」と表現します。 ・「a lot of ~」は「たくさんの〜」という意味で、数えられる名詞にも数えられない名詞にも使えます。

His new company needed to sell more equity to raise funds.

彼の新しい会社は、資金を調達するためにもっと株を売る必要がありました。

この例文は、新しい会社(スタートアップなど)が事業を拡大するために「株」を発行し、投資家から資金を集める場面を描いています。会社が成長するために不可欠なプロセスです。 ・「sell equity」は文字通り「株を売る」ですが、ここでは「新株を発行して資金を募る」というニュアンスです。 ・「raise funds」は「資金を調達する」という、ビジネスで非常によく使われる決まった言い方です。

名詞

公平さ

単なる平等ではなく、個々の状況に応じて公正な扱いをすること。機会均等だけでなく、結果の公平性も重視するニュアンスを含む。社会問題や法律、倫理の議論で用いられる。

The new game rules were made to ensure more equity for all players.

新しいゲームのルールは、すべてのプレイヤーにとってより公平になるように作られました。

この文は、ゲームのルールが変更され、誰もが平等に楽しめるように配慮された情景を描いています。例えば、今まで一部の強いプレイヤーだけが有利だったゲームが、誰にとっても公平なスタートラインになるように調整された様子を想像してみましょう。「公平さ」が具体的な行動(ルール変更)として表れています。

He felt there was no equity in how the tasks were divided among the team.

彼は、チーム内で仕事が公平に分担されていないと感じていました。

職場のチームで、特定のメンバーにばかり仕事が集中していたり、誰かが不当に楽をしていると感じる状況を表しています。この例文は、感情(不満)と具体的な行動(タスクの分担)を通して、「誰もが納得できる公平な分担」が欠けていることを示しています。

Many people believe that equity in education is essential for a fair society.

多くの人々は、教育における公平さが公正な社会に不可欠だと信じています。

この文は、社会全体における「公平さ」の重要性を論じる場面で使われます。例えば、家庭の経済状況や住んでいる場所に関わらず、すべての子どもが質の高い教育を受けられるべきだという考え方です。ニュースや社会問題について話す際に、この「公平さ」の概念がよく登場します。

名詞

資産価値

不動産や事業などが持つ、負債を差し引いた正味の価値。企業のバランスシートにおける純資産を指す場合もある。

She smiled, seeing the equity in her house had grown over the years.

彼女は、自分の家の資産価値が何年か経って増えたのを見て、微笑んだ。

この例文は、家を所有している人が、自分の家が持つ「純粋な価値」(ローンなどを差し引いた部分)が増えて嬉しい気持ちになっている情景を描いています。「equity in her house」で、「彼女の家の中にある資産価値」という形で使われる、不動産文脈での非常に典型的な表現です。

The company's goal is to increase shareholder equity and trust.

その会社の目標は、株主の資産価値と信頼を高めることです。

企業が株主に対して、その投資に見合う価値(資産価値)を増やすことを目指している状況です。特にビジネスや金融のニュースでは「shareholder equity(株主資本)」という形で頻繁に登場し、企業が株主に対して責任を果たす上で非常に重要な概念です。

Saving money regularly helps you build equity for your future.

定期的に貯蓄することは、将来のために資産価値を築くのに役立ちます。

将来に向けて計画的に貯蓄や投資を行い、自分の財産を増やしていく様子を描いています。「build equity」は「資産を築く」「自己資本を増やす」という意味で、個人や企業が財産を増やしていく過程でよく使われる、とても自然な表現です。

コロケーション

private equity

未公開株式投資

株式市場に公開されていない企業(未公開企業)に対する投資のことです。通常、機関投資家や富裕層が行い、企業の成長や再編を通じて高いリターンを目指します。日本語でもカタカナで『プライベートエクイティ』と言うことが多いですが、英語での発音・スペルも覚えておくと、海外の金融関係者とのコミュニケーションで役立ちます。頻繁にPEと略されます。

brand equity

ブランドエクイティ、ブランド資産

ブランドが持つ価値、つまり、そのブランドが持つ認知度、顧客ロイヤリティ、品質のイメージなどの総称です。高いブランドエクイティを持つブランドは、価格競争に強く、新製品の導入も容易になります。マーケティング戦略において非常に重要な概念であり、定量的に測定することも試みられます。例えば、特定のブランド名を聞いた際に顧客が抱く感情や連想されるイメージなどが含まれます。

home equity

住宅の自己資本、住宅の純資産

住宅の市場価値から住宅ローン残高を差し引いた金額のことです。住宅所有者が実際に所有している価値を表します。home equity loan(住宅担保ローン)やhome equity line of credit (HELOC)(住宅担保融資枠)といった金融商品を利用する際に重要な指標となります。経済ニュースや不動産関連の記事で頻繁に登場します。この金額を元に、追加の融資を受けたり、他の投資に回したりすることが可能です。

equity stake

株式持ち分

企業における株式の保有割合のことです。例えば、『He has a 20% equity stake in the company.(彼はその会社の株式を20%保有している)』のように使われます。企業の経営に対する影響力や、配当を受け取る権利に直接関わるため、ビジネスシーンで頻繁に用いられます。startup企業への投資ラウンドなどでよく出てくる表現です。

equity crowdfunding

株式型クラウドファンディング

未公開株(株式)を購入することで、企業を支援するクラウドファンディングの一種です。従来の寄付型や購入型クラウドファンディングとは異なり、投資家はリターンとして企業の株式を得ることができます。近年、中小企業やスタートアップ企業の資金調達手段として注目されています。法規制やリスクについても理解しておく必要があります。

equity financing

エクイティファイナンス、株式による資金調達

企業が株式を発行して資金を調達する方法です。借入金とは異なり、返済義務がないため、企業の財務体質を強化する効果があります。新規株式公開(IPO)や増資などが該当します。企業の成長戦略や財務戦略を理解する上で重要な用語です。Debt financing(負債による資金調達)との対比で語られることが多いです。

equity market

株式市場

株式が取引される市場全体のことを指します。証券取引所(例:ニューヨーク証券取引所、東京証券取引所)だけでなく、未公開株が取引される場も含まれます。株式市場の動向は、経済全体の状況を反映するため、ニュースなどで頻繁に取り上げられます。投資家だけでなく、一般の人々にとっても関心の高い市場です。

使用シーン

アカデミック

経済学、法学、社会学などの分野で頻繁に使用されます。例えば、経済学の論文で「株主資本」や「自己資本比率」について議論する際に使われます。法学では、「衡平法」や「エクイティファイナンス」といった概念を説明する際に登場します。社会学では、「社会的不平等」や「機会の均等」といった文脈で議論されることがあります。文語的な表現が多く、専門用語も含まれるため、ある程度の専門知識が必要です。

ビジネス

金融、投資、会計などのビジネスシーンでよく使われます。例えば、投資家向けのプレゼンテーションで「企業の自己資本」や「株式投資」について説明する際に使われます。また、M&Aの交渉で「株式価値」を評価する際にも重要な概念です。会計報告書や財務分析レポートなど、フォーマルな文書で頻繁に見られます。ビジネス英語の専門用語として覚えておく必要があります。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事や経済関連の報道番組などで耳にすることがあります。例えば、「格差社会」や「機会の不平等」について議論する際に、「equity」の概念が用いられることがあります。また、慈善活動や社会貢献活動に関連する文脈で、「公平な社会」を目指すといった意味合いで使われることもあります。一般的には、フォーマルな場面や議論で使われることが多いです。

関連語

類義語

  • 公平さ、公正さ。道徳的、倫理的な観点から見て、偏りがない状態を指す。日常会話、倫理的な議論、法律など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Equity"は、単に形式的な平等ではなく、個々の状況を考慮した上での公平さを意味する。一方、"fairness"はより一般的な公平さを指し、状況への配慮よりもルールや原則への遵守を強調する傾向がある。 【混同しやすい点】"Fairness"は、誰にとっても同じルールを適用することを重視するが、"equity"は、異なるニーズを持つ人々に異なる対応をすることで、実質的な平等を目指す。例えば、背の低い人がフェンス越しに見るために、箱の高さを調整するのが"equity"的なアプローチ。

  • 正義、公正。法や倫理に基づいて、正しい状態を実現すること。裁判、社会問題、政治など、公式な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"Equity"は、個々の状況を考慮した上での公平さを重視するが、"justice"は、法や倫理に基づいた客観的な正しさを追求する。"Justice"は、しばしば制度的な枠組みの中で実現される。 【混同しやすい点】"Justice"は、法的な正義や社会全体の公平さを指すことが多いが、"equity"は、より個別的、状況依存的な公平さを意味する。例えば、法律で定められた刑罰が"justice"であり、被害者の状況を考慮して減刑するのが"equity"的なアプローチ。

  • impartiality

    公平無私、偏見がないこと。判断や行動において、個人的な感情や利害関係に左右されないこと。報道、裁判、人事評価など、客観性が求められる場面で使われる。 【ニュアンスの違い】"Equity"は、積極的に公平な結果を目指すのに対し、"impartiality"は、単に偏見を持たないことを意味する。"Impartiality"は、判断のプロセスにおける公平さを重視する。 【混同しやすい点】"Impartiality"は、誰に対しても同じように接することを意味するが、"equity"は、異なるニーズを持つ人々に異なる対応をすることを容認する。例えば、裁判官が"impartial"であることは、誰に対しても公平に証拠を評価することを意味し、"equity"は、被告の経済状況などを考慮して判決を調整することを意味する可能性がある。

  • 平等、均等。すべての人々が同じ権利や機会を持つこと。政治、社会、経済など、幅広い分野で使われる。 【ニュアンスの違い】"Equity"は、結果の平等を重視するのに対し、"equality"は、機会の平等を重視する。"Equality"は、すべての人に同じスタートラインを与えることを目指す。 【混同しやすい点】"Equality"は、すべての人に同じものを与えることを意味するが、"equity"は、必要な人に必要なものを与えることを意味する。例えば、すべての人に同じ高さの椅子を与えるのが"equality"であり、背の低い人には高い椅子を与えるのが"equity"的なアプローチ。

  • assets

    資産。会社や個人が所有する価値のあるもの。会計、金融、ビジネスなど、経済的な文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"Equity"は、会計用語としては、総資産から負債を差し引いた純資産を意味する。"Assets"は、単に資産全体を指す。 【混同しやすい点】"Assets"は、現金、不動産、有価証券など、あらゆる資産を含むが、"equity"は、それらの資産から負債を差し引いた、所有者の持ち分を意味する。例えば、1000万円の資産があり、500万円の負債がある場合、"assets"は1000万円、"equity"は500万円となる。

  • 出資、利害関係。事業やプロジェクトに対する投資や関与。ビジネス、投資、プロジェクトマネジメントなど、幅広い文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"Equity"は、しばしば会社の株式を意味し、所有権を表す。"Stake"は、より広い意味での利害関係を指し、必ずしも所有権を伴わない。 【混同しやすい点】"Equity"は、会社の所有権の一部を意味することが多いが、"stake"は、単に事業に対する関心や投資を意味する。例えば、ある会社に株式を保有している場合、"equity stake"があると言えるが、単にその会社の製品を愛用しているだけでも、"stake"があると言える。

派生語

  • 『公平な』という意味の形容詞。equity(衡平)の原則に基づいて判断・行動することを指し、正当性と倫理観を含意する。日常会話よりも、ビジネスや法律、政策などの文脈で、公平性を強調する際に用いられる。語尾の『-able』は形容詞化を表し、『〜できる』という意味合いではなく『〜にふさわしい』という意味合いを持つことが多い。

  • equity-based

    『株式に基づく』という意味の複合形容詞。ストックオプションなど、企業の従業員が自社株を取得する制度を指す『equity-based compensation(株式報酬)』などの形で、金融・経済分野でよく用いられる。名詞equityに『〜に基づく』という意味の形容詞を作る『-based』が付加されたもの。

  • equitize

    『株式化する』という意味の動詞。企業が負債を株式に転換したり、資産を株式投資に組み替えたりする際に用いられる。金融業界でよく使われる専門用語だが、近年は個人投資家の間でも使われることがある。名詞equityに『〜化する』という意味の動詞を作る『-ize』が付加されたもの。

反意語

  • inequity

    『不公平』『不正』を意味する名詞。equity(公平)に否定の接頭辞『in-』が付いたもので、社会的な不正や不平等、特に機会や資源の配分における不均衡を指す。日常会話よりも、社会学、政治学、経済学などの学術的な文脈や、社会批判的な議論で用いられることが多い。単に『公平でない』だけでなく、倫理的に問題がある状態を指す。

  • 『負債』『借金』を意味する名詞。企業の財務におけるequity(自己資本)と対比される概念で、返済義務のある資金を指す。ビジネスや金融の文脈で頻繁に用いられ、企業の財務状況や投資判断において重要な指標となる。equityが企業の所有権を表すのに対し、debtは他人からの借り入れを表すという明確な対立構造を持つ。

語源

"equity"は、ラテン語の"aequitas"(公平、平等、平静)に由来します。この"aequitas"は、"aequus"(平らな、等しい、公平な)という形容詞から派生しています。"aequus"は、物理的な平坦さだけでなく、比喩的に「偏りがない」「公平な」という意味合いも持っていました。英語の"equal"(等しい)や"equation"(方程式)も同じ語源を持ちます。つまり、"equity"は、元々は「平らにすること」「均等にすること」を意味し、そこから「公平さ」「正当性」という意味に発展しました。さらに、法的な文脈においては「衡平法」(common lawを補完する法体系)を指し、そこから「資産の正味価値」(資産から負債を差し引いた価値)という意味も持つようになりました。身近な例で言えば、シーソー(seesaw)が水平を保つイメージで、"equity"の根底にある「バランス」や「公平さ」を捉えることができます。

暗記法

「equity」は、皆が同じスタートラインに立てるわけではないという認識から生まれた、公正さの追求。中世の衡平法は、形式的な法の不備を補い、実質的な正義を目指しました。現代では、教育や雇用における格差是正の文脈で用いられ、アファーマティブ・アクションはその一例。しかし、結果の平等を追求する「equity」は、時に逆差別との批判も。社会構造の変革を求めるこの言葉は、私たちが目指すべき社会のあり方を問い続けます。

混同しやすい単語

『equity』と『equality』は、どちらも『equ-』という語根を持ち、スペルも似ているため混同しやすいです。しかし、『equity』は『公正さ』や『自己資本』を意味するのに対し、『equality』は『平等』を意味します。発音も異なります。『equity』は /ˈekwɪti/ で、『equality』は /ɪˈkwɒləti/ です。日本人学習者は、文脈と意味の違いに注意する必要があります。『equ-』は『等しい』という意味のラテン語に由来しますが、そこから派生した意味合いが異なることを理解しましょう。

『equity』と『equitable』は、語源が同じで意味も関連していますが、品詞が異なります。『equity』は名詞で『公正さ』や『自己資本』を意味し、『equitable』は形容詞で『公正な』という意味です。スペルも似ており、文脈によってはどちらを使うべきか迷うことがあります。例えば、『equitable distribution』は『公正な分配』という意味になります。日本人学習者は、品詞の違いを意識し、文中でどのように使われているかを注意深く観察することが重要です。

iniquity

『iniquity』は『equity』に否定の接頭辞『in-』がついた単語で、スペルの一部が共通しているため混同しやすいです。『iniquity』は『不正』や『不道徳』を意味し、『equity』とは反対の意味を持ちます。発音も異なります。『iniquity』は /ɪˈnɪkwɪti/ です。日本人学習者は、『in-』が否定の意味を持つことを覚えておくと、単語の意味を推測しやすくなります。また、『equity』と『iniquity』が対義語であることを意識すると、より深く理解できます。

『equity』と『entity』は、語尾の『-ity』が共通しており、スペルの一部が似ているため、視覚的に混同しやすいです。『entity』は『実体』や『存在』を意味し、『equity』とは全く異なる意味を持ちます。発音も異なります。『entity』は /ˈentəti/ です。日本人学習者は、単語全体を注意深く見て、スペルの違いを認識することが重要です。また、文脈から意味を判断する練習も効果的です。

『equity』と『acquire』は、発音が部分的に似ている(特に語頭の母音)ため、聞き間違いやすいことがあります。また、ビジネスの文脈では両方とも頻繁に登場するため、意味の混同も起こり得ます。『acquire』は『獲得する』という意味の動詞であり、『equity』とは品詞も意味も異なります。日本人学習者は、発音の違いを意識して聞き取り練習を行い、文脈から意味を判断する能力を養うことが重要です。

『equity』と『adequate』は、母音の響きや音節数が似ているため、発音を聞き間違える可能性があります。『adequate』は『十分な』という意味で、形容詞として使われます。『equity』とは意味も品詞も異なります。日本人学習者は、/kw/ や /dɪkw/ の部分の発音の違いを意識して練習すると良いでしょう。また、文脈の中でどのような品詞で使われているかを意識することも重要です。

誤用例

✖ 誤用: We should treat everyone with equity.
✅ 正用: We should treat everyone with fairness.

「equity」は、日本語の『公平』という言葉から連想されがちですが、英語の「equity」は、より法的な文脈や、株主資本、不動産などの資産における価値を表す際に用いられます。日常的な『公平さ』を意味する場合には、「fairness」を使用するのが適切です。日本人が『公平』という言葉を幅広く捉えがちなのに対し、英語では文脈によって使い分ける必要があります。特に、社会的な文脈で「equity」を使う場合は、単なる「fairness」ではなく、過去の不平等是正を考慮した上での「公平性」を意味することがあります。

✖ 誤用: He has a lot of equity in his company, so he is very equal to the president.
✅ 正用: He has a lot of equity in his company, so his opinion carries a lot of weight with the president.

ここでの誤用は、equityを「平等」と誤解していることに起因します。Equityは、この文脈では「(会社の)株式」や「持分」を意味します。したがって、多くの株式を持っていることが、社長と『平等』であることを意味するわけではありません。むしろ、彼の意見が社長に大きな影響力を持つ、と解釈するのが自然です。日本人は、英語の単語を字面通りに捉えがちですが、equityのように、文脈によって意味が大きく変わる単語には注意が必要です。また、日本語の『平等』という言葉が持つニュアンス(権利や機会の均等)と、英語のequityの概念(資産価値、または是正措置としての公平性)は必ずしも一致しない点も考慮すべきです。

✖ 誤用: The equity of the decision was questioned by the stakeholders.
✅ 正用: The fairness of the decision was questioned by the stakeholders.

この誤用は、equityを「公正さ」や「正当性」と捉えすぎていることが原因です。確かにequityは「公正」という意味も持ちますが、この文脈では「fairness」の方がより自然です。Equityは、特に法的な文脈や、株式・資産の評価に関連する場合に好んで用いられます。日本人が「〜の公平性」を「〜のequity」と直訳しがちなのに対し、英語では、日常的な場面や一般的な議論では「fairness」を選ぶ方が適切です。また、「equity」を使う場合、その「公平性」が何を基準にしているのか(例:法的な基準、倫理的な基準)を明確にする必要があります。単に「決定のequity」と言うだけでは、意味が曖昧になりがちです。

文化的背景

「equity(エクイティ)」は、単なる「平等(equality)」とは異なり、社会における公正さ、特に機会や資源へのアクセスにおける公正さを象徴する言葉です。これは、すべての人々が同じスタートラインに立っているわけではないという認識に基づき、それぞれのニーズに応じて必要なサポートを提供することで、結果として公正な社会を実現しようとする考え方を表します。

この概念は、歴史的に見ると、法の支配が確立された社会において、形式的な平等だけでは不十分であるという認識から生まれました。例えば、中世のイングランドでは、コモン・ロー(慣習法)の厳格さに対抗するために、衡平法(Equity Law)という概念が登場しました。コモン・ローが形式的なルールに固執するあまり、不公正な結果を招く場合に、裁判官が良心と正義に基づいて判断を下すことを認めたのです。これは、まさに「equity」の精神、つまり、状況に応じて柔軟に対応し、実質的な公正さを追求するという考え方の原型と言えるでしょう。

現代社会においては、「equity」は、教育、雇用、医療など、あらゆる分野における格差是正の文脈で用いられます。例えば、アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)は、「equity」を実現するための具体的な政策の一つです。これは、歴史的に差別されてきたマイノリティグループに対して、教育や雇用機会を積極的に提供することで、過去の不公正を是正し、より公正な社会を目指すものです。しかし、「equity」に基づく政策は、しばしば「逆差別」という批判にさらされることもあります。これは、「equity」が、単なる「平等」とは異なり、結果の平等を目指すものであるため、一部の人々にとっては不公平に感じられる場合があるためです。

「equity」の概念は、現代社会における複雑な倫理的、政治的な問題を提起します。それは、単に機会や資源を均等に分配するだけでなく、社会構造そのものを見直し、変革することを求めるからです。「equity」を追求することは、社会全体の幸福度を高めるために不可欠ですが、同時に、社会的な合意形成を必要とする難しい課題でもあります。この言葉は、私たちがどのような社会を目指すべきか、そして、そのためにどのような努力をすべきかを常に問いかけているのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題。

- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも出題される可能性あり。

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、経済、ビジネスなど、アカデミックな文脈で登場しやすい。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「公平性」「株式」など複数の意味があるので、文脈に応じて適切な意味を判断する必要がある。特に「equity financing(エクイティファイナンス)」のような複合語にも注意。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。

- 頻度と級・パート: Part 7で比較的よく見かける。Part 5でも選択肢として登場する可能性がある。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス、金融関連の文脈で頻出。「株主資本」「自己資本」といった意味で使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 会計、財務に関する知識があると有利。「asset(資産)」「liability(負債)」など、関連語彙とセットで覚えておくと良い。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクションで頻出。

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻繁に登場する重要な語彙。

- 文脈・例題の特徴: 社会科学、経済学、政治学など、学術的な文脈で使われることが多い。「公平性」「公正さ」といった意味合いで使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念を表す場合が多く、文脈全体を理解する必要がある。類義語である「equality(平等)」との違いを理解しておくことが重要。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解。

- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的な大学でもテーマによっては出題される。

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、経済、国際関係など、幅広いテーマで登場する可能性がある。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。複数の意味を持つ単語なので、前後の文脈をよく読んで判断する必要がある。過去問で実際の使われ方を確認しておくと良い。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

本サイトは学習用途を想定しており、専門家の監修を受けていません。 正確性には留意していますが、誤りに気付いた場合はフォームからご連絡ください。