come to terms with
come の /ʌ/ は日本語の「ア」と「オ」の中間のような音で、口をリラックスさせて短く発音します。terms の /ɜː/ は、口を軽く開け、舌の中央を少し持ち上げて「アー」と発音する、曖昧母音です。with の /wɪθ/ は、有声歯摩擦音で、舌先を上下の歯の間に軽く挟み、息を摩擦させて発音します。日本語の「ザ行」とは異なる点に注意してください。全体として、come と terms にやや強勢があります。
専門的な内容に関するご注意
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受け入れる
困難、不快な状況、事実などを、感情的に乗り越えて、最終的にそれを受け入れる、折り合いをつけるという意味合い。諦めとは異なり、理解や納得を伴うことが多い。
She slowly came to terms with the fact that he was gone.
彼女は彼がいなくなったという事実を、ゆっくりと受け入れました。
※ この例文は、大切な人との別れなど、悲しい現実や避けられない事実を「時間をかけて、感情的に受け入れる」場面を描写しています。心が痛むけれど、少しずつその事実と向き合い、消化していくような情景が目に浮かびますね。
It took him a long time to come to terms with his mistake.
彼は自分の間違いを受け入れるのに長い時間がかかりました。
※ 自分の失敗や過ちを「認める」「折り合いをつける」という、やや辛い状況での使われ方です。最初は認めたくない気持ちがあっても、最終的に現実として受け止めるまでの心の葛藤が伝わってきます。「It takes time to do something」は「〜するのに時間がかかる」という便利な表現です。
I'm still trying to come to terms with my new life in the city.
私はまだ、都会での新しい生活を受け入れようと努力しています。
※ この例文では、新しい環境や状況に「適応し、受け入れる」過程を描いています。最初は戸惑いや困難があっても、それに慣れていく、あるいは納得して受け入れていくニュアンスです。「still trying to」で「まだ努力中である」という進行中の気持ちが表現されています。
合意する
交渉や議論の末に、相手の条件や提案に同意するという意味。ビジネスシーンで契約条件について合意する場合などに使われる。
After moving to a new city, she slowly came to terms with her new life.
新しい街に引っ越した後、彼女はゆっくりと新しい生活に慣れていきました。
※ この例文は、新しい環境に戸惑いながらも、時間をかけてそれを受け入れ、気持ちに「折り合いをつける」状況を描いています。最初は受け入れがたいと感じていたけれど、最終的に自分の中で納得し、適応する時に使われます。
He had to come to terms with the reality that his injury meant he couldn't play soccer anymore.
彼は怪我のせいで二度とサッカーができないという現実を受け入れなければなりませんでした。
※ ここでは、自分にとってつらく、受け入れがたい事実を「受け入れる」「納得する」という意味で使われています。感情的な抵抗があったけれど、最終的にその現実と向き合い、自分の中で「合意する」(=折り合いをつける)状況を表します。
We all need to come to terms with the changes at work, even if they are difficult.
たとえ困難でも、私たちは職場の変化を受け入れなければなりません。
※ この例文は、職場での新しいルールや状況に対して、最初は抵抗があっても、最終的にそれを受け入れて、自分の中で「納得して対応していく」という様子を表しています。単なる同意ではなく、感情を含めて「折り合いをつける」というニュアンスがあります。
甘受する
好ましくない状況や決定を、不満を抱きながらも受け入れること。強いられた状況で、仕方なく受け入れるニュアンスを含む。
She is trying to come to terms with the fact that her grandfather is gone.
彼女は、おじいちゃんがもういないという事実を受け入れようと努力しています。
※ この例文は、大切な人を失った悲しい現実を、少しずつ心の中で受け入れようと努力している情景を描写しています。「come to terms with」は、このように受け入れがたい『事実』や『状況』と折り合いをつける際に非常によく使われます。すぐに受け入れられるものではなく、時間や努力を要するニュアンスがあります。
He finally came to terms with the demands of his new job.
彼は、新しい仕事の要求にようやく慣れてきた(受け入れた)。
※ 新しい仕事の厳しさや多くの要求に最初は戸惑っていたけれど、最終的にそれを現実として受け入れ、前に進む決心をした情景です。「finally」が付くことで、時間をかけてその状況に慣れ、受け入れたというプロセスが強調されます。新しい環境や変化に適応していく過程でよく使われる表現です。
It took me a long time to come to terms with my own flaws.
私は、自分の欠点を受け入れるのに長い時間がかかりました。
※ 自分の不完全さや欠点に悩み、葛藤したけれど、最終的にありのままの自分を受け入れることができた、という自己受容の情景です。自分自身のことや、変えられない現実を受け入れる際にも「come to terms with」はよく使われます。「It took me a long time to ~」は、「~するのに長い時間がかかった」という、よく使う便利な表現です。
コロケーション
喪失を受け入れる、諦める
※ 「loss」は文字通りの物的損失だけでなく、人間関係の終わり、機会の逸失、健康の悪化など、幅広い喪失体験を指します。このフレーズは、悲しみや苦しみを乗り越え、現実を受け入れる心理的なプロセスを表します。単に「理解する」だけでなく、「感情的に受け入れる」ニュアンスが重要です。口語・書き言葉どちらでも使われますが、フォーマルな場面でも不自然ではありません。
困難な状況を甘んじて受け入れる、折り合いをつける
※ 避けられない困難な状況(例えば、不当な人事、会社の倒産、予期せぬ災害など)に対して、不満や抵抗を感じながらも、最終的にはそれを受け入れ、前向きに対処しようとすることを意味します。「仕方がない」という諦めに近いニュアンスも含まれます。ビジネスシーンやニュース報道でも頻繁に使われます。
過去の過ちやトラウマと向き合い、それを受け入れる
※ 過去の経験、特に後悔やトラウマ的な出来事と向き合い、それらが現在の自分に与える影響を理解し、受け入れることを意味します。心理学や自己啓発の文脈でよく用いられ、「過去を乗り越える」ための重要なステップとして語られます。文学作品や映画などでも、キャラクターの成長を描く上で重要なテーマとなります。
自分の限界を認める、受け入れる
※ 誰にでも能力や才能の限界があることを認識し、それを受け入れることを意味します。これは、傲慢さを捨て、現実的な目標を設定し、自己成長を促す上で重要なステップとなります。ビジネスシーンでは、自分の弱点を理解し、チームで補完し合うことの重要性を示唆する際に用いられます。
現実を受け入れる、現実と向き合う
※ 理想や願望ではなく、現在の事実や状況を認識し、それを受け入れることを意味します。しばしば、期待していたことと現実とのギャップに直面した際に使われます。例えば、計画が頓挫した場合や、夢が叶わなかった場合などに、「現実を受け入れるしかない」という状況を表します。
年齢を重ねることを受け入れる、老いを受け入れる
※ 肉体的、精神的な変化を含め、加齢に伴う変化を認識し、それを受け入れることを意味します。アンチエイジングという言葉があるように、加齢を受け入れることは容易ではありませんが、このフレーズは、年齢を重ねることを自然なプロセスとして捉え、前向きに生きることを示唆します。健康やライフスタイルの記事でよく見られます。
徐々に受け入れ始める
※ 困難な状況や事実をすぐに受け入れることができず、時間をかけて徐々に理解し、感情的に折り合いをつけていくプロセスを表します。「slowly」は、受け入れが容易ではない状況であることを強調します。例えば、大切な人を亡くした悲しみを癒していく過程などで使われます。
使用シーン
学術論文や教科書で、特に社会科学や心理学の分野でよく見られます。例えば、過去のトラウマや困難な状況を「受け入れる」プロセスを説明する際に、『He came to terms with his childhood trauma through therapy.(彼はセラピーを通して幼少期のトラウマを受け入れた)』のように使われます。研究者が自身の研究結果の限界や、既存の理論との矛盾点を認める際にも用いられます。
ビジネスシーンでは、交渉や契約の文脈で「合意する」という意味合いで使われることがあります。しかし、より直接的な表現(agree, reach an agreement)が好まれる傾向があります。例文としては、『After lengthy negotiations, both companies came to terms with the proposed merger.(長期間の交渉の末、両社は合併案に合意した)』のように、ややフォーマルな文書や会議で用いられます。
日常会話ではあまり一般的ではありませんが、ニュース記事やノンフィクション作品などで、困難な状況や不運な出来事を「甘受する」「受け入れる」という意味で用いられることがあります。例えば、『She eventually came to terms with the loss of her job and started looking for new opportunities.(彼女は最終的に失業を受け入れ、新しい機会を探し始めた)』のように、個人的な苦難や変化に対する心理的な適応を描写する際に使われることがあります。
関連語
類義語
事実や状況を『受け入れる』という意味。広く一般的に使われ、日常会話からビジネスシーンまで、様々な場面で使用されます。 【ニュアンスの違い】「come to terms with」は、受け入れるまでに葛藤や苦悩を伴うニュアンスがありますが、「accept」は比較的冷静に、客観的に受け入れる意味合いが強いです。感情的な抵抗が少ない状況で使われます。 【混同しやすい点】「accept」は他動詞であり、目的語が必要です。また、「come to terms with」が困難な状況や感情的な問題を扱うのに対し、「accept」は幅広い事柄に使えます(例:accept a gift, accept an apology)。
- reconcile oneself to
好ましくない状況や事態を『甘受する』『諦める』という意味。ややフォーマルな表現で、文学作品や改まった場面で使われることが多いです。 【ニュアンスの違い】「come to terms with」と同様に、受け入れるまでに苦悩や葛藤がありますが、「reconcile oneself to」は、より諦観に近いニュアンスを含みます。もはや変えられない運命や状況に対して、仕方なく受け入れるという感情が込められています。 【混同しやすい点】「reconcile oneself to」は再帰代名詞を伴う点が特徴です。また、「come to terms with」が問題解決の糸口を見出すニュアンスを含むのに対し、「reconcile oneself to」は問題解決を諦め、現状を受け入れるという点が異なります。
- resign oneself to
不快な状況や望ましくない事態を『諦めて受け入れる』という意味。やや硬い表現で、フォーマルな場面や文章で使われることが多いです。 【ニュアンスの違い】「come to terms with」よりも、より消極的な諦めのニュアンスが強く、抵抗や努力を放棄して、運命を受け入れるという感情を表します。改善の余地がない状況に対して使われることが多いです。 【混同しやすい点】「resign oneself to」は「reconcile oneself to」と同様に、再帰代名詞を伴う点が特徴です。また、「come to terms with」が状況を理解し、折り合いをつけるプロセスを指すのに対し、「resign oneself to」は抵抗を諦め、現状を受け入れるという最終的な決断を表します。
- get over
困難や悲しみ、ショックなどを『乗り越える』という意味。非常にカジュアルな表現で、日常会話で頻繁に使われます。 【ニュアンスの違い】「come to terms with」が状況を理解し、折り合いをつけるプロセスを指すのに対し、「get over」は感情的な苦痛から解放され、過去の出来事を忘れ、前向きに進むというニュアンスが強いです。 【混同しやすい点】「get over」は他動詞句であり、目的語が必要です。また、「come to terms with」が長期的なプロセスを指すのに対し、「get over」は比較的短期間で感情的な苦痛から解放されることを指すことが多いです。フォーマルな場面では不適切です。
- swallow (one's) pride
自分の誇りや自尊心を抑えて、不本意なことを『受け入れる』という意味。主に口語表現で、自分の感情を押し殺して行動する場面で使われます。 【ニュアンスの違い】「come to terms with」が状況全体を受け入れることを指すのに対し、「swallow (one's) pride」は、特に自分のプライドを抑えることに焦点を当てています。相手に謝罪したり、自分の間違いを認めたりする際に使われることが多いです。 【混同しやすい点】「swallow (one's) pride」は、感情的な苦痛を伴う行動を指すのに対し、「come to terms with」は必ずしも行動を伴いません。また、「swallow (one's) pride」は人間関係における摩擦や対立を解消するために使われることが多いです。
派生語
『条件』『期間』などを意味する名詞。元々は『境界』を表し、『come to terms with』では『合意できる境界』というニュアンス。ビジネスや法律で頻繁に使用。
『終点の』『末期の』という意味の形容詞。名詞としては『ターミナル』。語源は『終わり』を意味し、『terms』が定める『最終的な状態』を示す。医療や交通機関で使われる。
『終わらせる』『解雇する』という意味の動詞。『terminal』から派生し、『最終状態にする』というニュアンス。ビジネス文書や契約書でよく見られる。
語源
"come to terms with"は、一見すると単純な単語の組み合わせですが、その意味合いは奥深く、段階を経て現在の意味に至っています。「come」は「来る」という意味ですが、ここでは「至る、到達する」というニュアンスです。「terms」は「条件、状態」を意味し、元々はラテン語の「terminus(境界、限界)」に由来します。この「terminus」は、土地の境界を示す標石を指していました。そこから転じて、合意や契約における「条件」や「条項」という意味を持つようになりました。「come to terms」で「条件に到達する」、つまり「合意に至る」という意味合いになります。さらに「with」が加わることで、「〜と」合意するという対象が明確になります。全体として、「(困難な状況や受け入れがたい事実)と条件を定める」、つまり「受け入れる」「甘受する」という意味へと発展しました。日本語で例えるなら、「腹をくくる」という表現が近いかもしれません。
暗記法
「come to terms with」は、敵対勢力との合意形成から生まれた表現。個人が悲しみや不正と向き合い、受け入れ、共存する過程を意味します。喪失やトラウマを乗り越え成長する物語(ディケンズ『大いなる遺産』)、社会的不正と闘いながら尊厳を保つ姿勢(ネルソン・マンデラ)にも通じます。現代では、変化の激しい社会で柔軟に適応し、新たな可能性を探求する生き方を象徴する言葉として重要性を増しています。
混同しやすい単語
『come to terms with』の 'term' の複数形。発音が全く同じなので、文脈を理解しないと混乱しやすい。意味は『条件、期間、間柄』など複数あり、単数形の 'term' と意味が異なる場合もあるため注意が必要。例えば、『in terms of』という句は非常によく使われる。
語幹が 'term' を含んでいるため、スペルと意味の両方で混同しやすい。『終わらせる、解雇する』という意味の動詞。'term' が『期間』を表すことから、『期間を終える』というイメージで覚えると語源的に理解しやすい。
発音が似ており、特に母音の /iː/ の部分が共通しているため、聞き間違いやすい。『豊富にいる、満ちている』という意味の動詞で、'term' とは全く異なる。例えば、『The river teems with fish.(その川には魚がたくさんいる)』のように使う。
意味的な混同が起こりやすい。 'come to terms with' は時間経過を経て受け入れるニュアンスがあるため、'time'(時間)と関連付けて考えてしまうことがある。しかし、'terms' は『条件』や『関係』を表し、時間を意味するわけではない。'come to terms with' は『(嫌なことなどを)受け入れる、折り合いをつける』という意味。
発音が若干似ており、スペルも 'ter' の部分が共通しているため、視覚的にも混同しやすい。『turn』は『回転する、変わる』という意味の動詞。フレーズによっては、'come to terms with' のように状況の変化を表すことがあるため、文脈で判断する必要がある。
スペルが似ており、特に 'orm' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。『worm』は『虫、ミミズ』という意味の名詞で、'term' とは全く異なる。ただし、'worm one's way into' のように、比喩的に『ずるずると入り込む』という意味で使われることもある。
誤用例
『come to terms with』は、困難な状況や事実を受け入れる、折り合いをつけるという意味です。人を対象に使うと、まるでその人と和解するというニュアンスになり不自然です。離婚の場合、『離婚したという現実』や『新しい生活』など、状況や事柄に対して使うのが適切です。日本人が『〜と和解する』という発想から直訳してしまうと、このような誤用が生まれます。英語では、感情的な問題に対しては、対象が人ではなく、状況や事実であることが多いです。例えば、'I need to come to terms with my grief.'(悲しみを受け入れなければならない)のように使います。
『come to terms with』は、しばしばネガティブな状況や変化に対して、それを受け入れる、諦めるというニュアンスを含みます。労働組合との交渉のように、合意を目指す場面では、よりポジティブな意味合いの『reach an agreement』や『compromise』を使う方が適切です。日本人は『terms』という単語から『条件』というイメージを持ち、交渉事にも使えると考えがちですが、『come to terms with』は、受け入れざるを得ない状況に対して使うのが基本です。交渉事には 'negotiate terms' という表現がより適切です。
『come to terms with』は、問題や困難な状況に対して使われる表現であり、美味しいケーキのような楽しいことには使いません。美味しいケーキを『受け入れる』という日本語の発想が誤用につながっています。この場合は、『indulge in』(〜に耽る)や『enjoy』(楽しむ)が適切です。英語では、良いことに対して『come to terms with』を使うと、皮肉やユーモアとして解釈される可能性があります。例えば、'I came to terms with winning the lottery.' は、宝くじに当たったことを皮肉っぽく表現する時に使えます。
文化的背景
「come to terms with」は、元来、敵対する勢力や受け入れがたい状況との間で、交渉や議論を通じて合意点を見出し、関係を修復・維持するという意味合いが強くありました。これは、個人が内面の葛藤や悲しみ、あるいは社会的な不正義や不条理といった、容易には受け入れられない現実と向き合い、最終的にそれを受け入れる、あるいは少なくとも共存していく過程を象徴しています。
この表現は、しばしば喪失や悲嘆といった感情的な経験と結び付けられます。人が愛する者を失ったとき、あるいは人生における大きな目標を達成できなかったとき、その痛みや失望は容易には癒えません。しかし、「come to terms with」という言葉は、そのような深い悲しみや苦しみと向き合い、時間とともにそれを受け入れ、新たな生き方を見つけていくという、人間の回復力と適応力を示唆しています。文学作品においては、主人公が過去のトラウマや過ちと向き合い、最終的にそれを受け入れることで成長を遂げる物語で、この表現が重要な役割を果たします。例えば、ディケンズの小説『大いなる遺産』の主人公ピップは、自身の過去の選択と向き合い、「come to terms with」することで、真の自己を発見し、より成熟した人間へと成長します。
また、「come to terms with」は、社会的な不正義や不条理といった、より大きな問題に対する個人の態度を表す際にも用いられます。例えば、差別や貧困といった問題に直面した人々が、現状を打破するために闘う一方で、その現実を受け入れ、自分自身の尊厳を保ちながら生きていくという選択を迫られることがあります。このような状況において、「come to terms with」は、単なる諦めではなく、現実を直視し、その中で自分自身の価値を見出し、前向きに生きるための決意を表します。ネルソン・マンデラは、アパルトヘイトという不当な制度と闘いながらも、最終的には和解と協調の道を選びましたが、彼の行動はまさに「come to terms with」の精神を体現していると言えるでしょう。
現代社会においては、「come to terms with」は、テクノロジーの進化やグローバル化といった、変化の激しい状況に対する個人の適応能力を測る言葉としても用いられます。新しい技術や価値観が次々と登場する現代において、私たちは常に変化に対応し、古い考え方や習慣を手放すことを求められます。「come to terms with」は、このような変化の波に乗り遅れることなく、柔軟に対応し、新たな可能性を探求していくという、現代社会における個人の生き方を象徴する言葉として、その重要性を増しています。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題で出題。リスニングでも稀に出題される可能性あり。
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも出題される。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史など、やや硬めの話題で登場しやすい。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「受け入れる」「折り合いをつける」「諦める」など、文脈によって意味が異なるため、注意が必要。類似表現との区別も重要。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)で出題。
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。ビジネスシーンでの使用が多い。
- 文脈・例題の特徴: 企業買収、組織再編、市場の変化など、ビジネス関連の文脈でよく使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスの文脈では「(困難な状況を)受け入れる」「甘受する」といった意味合いで使われることが多い。同意語・類義語を覚えておくと役立つ。
- 出題形式: リーディングセクションで頻出。
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章でよく見られる。
- 文脈・例題の特徴: 社会科学、歴史、心理学など、学術的なテーマで使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や複雑な状況に対する「理解」や「受容」を表すことが多い。文脈から正確な意味を把握する必要がある。
- 出題形式: 長文読解問題で頻出。文脈把握問題や内容説明問題で問われることが多い。
- 頻度と級・パート: 難関大学ほど出題頻度が高い。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、幅広いテーマで登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 単に意味を暗記するだけでなく、文脈の中でどのように機能しているかを理解することが重要。和訳問題では、文脈に合った自然な日本語で表現する必要がある。