英単語学習ラボ

awe

/ɔː/(オー)

この音は日本語の『オ』よりも口を大きく開け、喉の奥から出すような音です。日本語の『ア』と『オ』の中間のようなイメージで、口を縦に開けて発音すると近くなります。長音記号(ー)がついているので、音をしっかり伸ばしましょう。驚きや畏敬の念を表す言葉なので、口の形も少し大げさにすると、より感情が伝わりやすくなります。

名詞

畏敬の念

圧倒的な力、美しさ、偉大さなどに対する、畏れ敬う気持ち。良い意味でも、恐れに近い意味でも使われる。例えば、自然の驚異や、尊敬する人物に対して抱く感情。

We stood in awe of the huge waterfall.

私たちはその巨大な滝に畏敬の念を抱いて立ち尽くしました。

この例文は、目の前の壮大な自然(巨大な滝)に圧倒され、ただ立ち尽くしてしまうような、尊敬と畏怖が混じった強い感情を表しています。「stand in awe of A」は「Aに畏敬の念を抱いて立ち尽くす」という、aweの非常に典型的な使い方です。まるでその場にいるかのように、滝の轟音や水しぶきまで感じられるような場面を想像してみてください。

His powerful speech filled the audience with awe.

彼の力強いスピーチは、聴衆を畏敬の念で満たしました。

ここでは、ある人物(彼)の並外れた能力やカリスマ性(力強いスピーチ)に対して、人々が深い尊敬と同時に圧倒されるような感情を抱く様子を描写しています。「fill A with awe」は「Aを畏敬の念で満たす」という意味で、ある出来事や人物が、人々に強い感動や畏怖の感情を呼び起こす場合によく使われます。聴衆が息をのんで聞き入っている情景が目に浮かびますね。

Children watched the vast night sky with awe.

子どもたちは広大な夜空を畏敬の念を抱いて見つめました。

この例文は、子どもたちが広がる夜空の美しさや無限の広さに心を奪われ、感動と不思議な気持ちでいっぱいになっている情景を表しています。「watch (something) with awe」のように「with awe」は動詞の後に付けて、「畏敬の念を抱いて(~する)」という様子を表現します。澄んだ空気の中、星々が輝く夜空を見上げる子どもたちの純粋な感動が伝わってきます。

動詞

畏敬の念を抱かせる

人に畏敬の念を起こさせるような印象を与えること。しばしば受動態で用いられ、「be awed by」の形で「~に畏敬の念を抱く」という意味になる。

The vast starry sky awed the young boy completely.

広大な星空は、その少年を完全に畏敬の念でいっぱいにした。

少年が夜空を見上げて、その美しさと広さにただただ圧倒されている情景が目に浮かびますね。「awe」が動詞として使われるとき、「〜を畏敬の念でいっぱいにさせる」という意味で、主語が人に深い感動や尊敬の念を抱かせる様子を表します。特に自然の壮大さに対してよく使われます。

Her powerful performance awed the whole crowd.

彼女の力強いパフォーマンスは、観客全員を畏敬の念でいっぱいにした。

ステージ上で圧倒的な演技を見せるパフォーマーと、それに息をのむ観客たちの様子が伝わります。人の才能や努力が、見る人に深い感銘や尊敬の念を与える場面で「awe」が使われます。ここでは「performance(演技・演奏)」が主語となり、観客(crowd)がその影響を受けている典型的な例です。

The hero's brave actions awed everyone in the village.

そのヒーローの勇敢な行動は、村の全員を畏敬の念でいっぱいにした。

困難な状況で勇敢な行動をとるヒーローと、それを見て深く感動し、尊敬の念を抱く村人たちの様子が想像できます。誰かの行動や品格が、周囲の人々に強い感銘を与え、尊敬を集めるような状況で「awe」が使われます。単なる「感動する」よりも、もっと深く、畏れ多いと感じるほどの感情を表します。

コロケーション

stand in awe

畏敬の念を抱いて立ち尽くす

圧倒的な光景や存在を目の当たりにし、言葉を失い、ただ立ち尽くす様子を表します。文法的には「stand + 前置詞句」の形を取り、畏敬の念の深さを強調します。例えば、巨大な建造物や自然の驚異を前にしたときに使われます。類似表現に「be filled with awe」がありますが、「stand in awe」はより身体的な反応、つまり動きが止まることを含意します。文学作品やドキュメンタリーなどで、感動的な場面を描写する際によく用いられます。

a sense of awe

畏敬の念、畏怖の感覚

名詞句として「畏敬の念」そのものを指します。「a sense of wonder」と似ていますが、「awe」はより敬意や畏怖の念が強く、単なる驚きを超えた感情を表します。例えば、「The Grand Canyon inspired a sense of awe in the visitors.(グランドキャニオンは訪問者に畏敬の念を抱かせた)」のように使われます。ビジネスシーンではあまり使いませんが、プレゼンテーションなどで、自社の技術や製品の革新性を強調する際に、間接的に「a sense of awe」を喚起するような表現を用いることがあります。

inspire awe

畏敬の念を起こさせる、畏怖の念を抱かせる

何か(人、物、出来事)が誰かに畏敬の念を引き起こすという意味です。文法的には「inspire + 目的語(awe)」の形を取ります。例えば、「The leader's courage inspired awe in his followers.(その指導者の勇気は信奉者たちに畏敬の念を抱かせた)」のように使われます。「fill with awe」と似ていますが、「inspire awe」は主体(リーダーの勇気)が明確であり、影響を与える側と受ける側がはっきりしています。スピーチや文章で、誰かの行動や業績を称賛する際に効果的です。

great awe

大きな畏敬の念、深い畏怖の念

畏敬の念の程度を強調する表現です。「great admiration」や「great respect」と同様に使われますが、「awe」はより感情的なニュアンスが強く、畏怖に近い感情を含みます。例えば、「She looked at the ancient ruins with great awe.(彼女は古代遺跡を深い畏敬の念をもって見つめた)」のように使われます。フォーマルな場面や、文学的な表現でよく用いられます。

in awe of

〜に畏敬の念を抱いて、〜を畏怖して

前置詞「of」を伴い、畏敬の対象を示す表現です。文法的には「be in awe of + 名詞/代名詞」の形を取ります。例えば、「He was in awe of her intelligence.(彼は彼女の知性に畏敬の念を抱いていた)」のように使われます。「admire」と似ていますが、「in awe of」はより対象への敬意が強く、場合によっては恐れに近い感情を含みます。日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも、相手の能力や実績を認め、敬意を表する際に使うことができます。

be struck with awe

畏敬の念に打たれる

突然、強い畏敬の念を感じる様子を表します。「struck」は「打たれる」という意味で、感情が急激に湧き上がるニュアンスを含みます。例えば、「We were struck with awe at the sight of the aurora borealis.(私たちはオーロラの光景に畏敬の念に打たれた)」のように使われます。受動態の形を取ることで、感情が自然に湧き上がってくる様子を強調します。旅行記や体験談など、個人的な感情を表現する際に適しています。

使用シーン

アカデミック

学術論文や書籍で、特に自然科学、社会科学、人文科学において、驚くべき発見や現象、業績に対して用いられることがあります。例えば、天文学の論文で「宇宙の広大さにaweを抱く」といった文脈や、歴史学の書籍で「古代文明の技術力にaweを覚える」といった文脈で使用されます。文語的で、客観的な記述の中で感情を表現する際に選ばれる傾向があります。

ビジネス

ビジネスシーンでは、プレゼンテーションや講演などで、聴衆に強い印象を与えたい場合や、成功事例を紹介する際に用いられることがあります。例えば、「このプロジェクトの成功は、チーム全体の献身と創造性に対するaweの念を抱かせます」といった形で使用されます。フォーマルな場面での利用が中心です。

日常会話

日常会話では、非常に感動的な体験や素晴らしい景色を見た際に、感情を強調するために用いられることがあります。例えば、「ナイアガラの滝の壮大さにaweを感じた」といった形で使用されます。ただし、日常会話ではより口語的な表現(amazing, incredibleなど)が好まれる傾向があります。

関連語

類義語

  • 驚き、不思議、驚嘆。名詞としては、驚きや不思議な感情、または驚くべきもの・出来事を指す。動詞としては、不思議に思う、疑問に思うという意味。 【ニュアンスの違い】"awe"が畏敬の念や畏怖を含む強い感情であるのに対し、"wonder"はより穏やかな驚きや好奇心を表す。対象も異なり、"awe"は自然の壮大さや偉大な業績などに対して抱くことが多いが、"wonder"は日常的な出来事や些細なことにも抱く。 【混同しやすい点】日本語ではどちらも『驚き』と訳されることが多いが、感情の強さや対象が異なる。"wonder"は疑問の意味合いを含む場合もあるため、文脈によって使い分ける必要がある。

  • 驚き、驚嘆。予想外の出来事や信じられないような事柄に遭遇した際に生じる感情。しばしばポジティブな意味合いで用いられる。 【ニュアンスの違い】"awe"が畏敬の念や畏怖を含むのに対し、"amazement"は純粋な驚きや感嘆を表す。"amazement"は対象の大きさや重要性に関わらず、予期せぬ事態に対する反応として生じやすい。 【混同しやすい点】"amazement"は名詞であり、感情そのものを指す。動詞として用いる場合は、"amaze"という動詞を使う必要がある。"awe"は名詞としても動詞としても使える。

  • 尊敬、崇敬、敬虔。神聖なものや尊敬すべき人物・事柄に対して抱く深い尊敬の念。宗教的な文脈や伝統的な価値観に関連して用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】"awe"が畏怖を含むのに対し、"reverence"はより尊敬や敬意に重点を置く。対象も異なり、"awe"は自然の力や偉大な業績に対して抱くことが多いが、"reverence"は神、先祖、伝統などに対して抱く。 【混同しやすい点】"reverence"は尊敬の念を表す言葉であり、恐怖や畏怖といった感情は含まない。"awe"は畏怖の念を含むため、対象や文脈によって使い分ける必要がある。

  • 崇拝、尊敬、敬愛。特に高齢者や聖人、重要な人物などに対して抱く深い尊敬の念。しばしば宗教的な文脈や伝統的な社会において用いられる。 【ニュアンスの違い】"awe"が畏怖を含むのに対し、"veneration"はより尊敬や敬愛に重点を置く。対象も異なり、"awe"は自然の力や偉大な業績に対して抱くことが多いが、"veneration"は特定の人物や聖なるものに対して抱く。 【混同しやすい点】"veneration"は尊敬の念を表す言葉であり、恐怖や畏怖といった感情は含まない。また、対象が具体的な人物や聖なるものに限定される傾向がある。

  • wonderment

    驚き、不思議な気持ち。子供のような純粋な驚きや好奇心を表す。日常的な出来事やささやかな事柄に対して抱くことが多い。 【ニュアンスの違い】"awe"が畏敬の念や畏怖を含む強い感情であるのに対し、"wonderment"はより穏やかで純粋な驚きを表す。対象も異なり、"awe"は自然の壮大さや偉大な業績などに対して抱くことが多いが、"wonderment"は日常的な出来事やささやかな事柄にも抱く。 【混同しやすい点】"wonderment"は"wonder"よりも感情の強さが弱く、子供のような純粋な驚きを表す。また、フォーマルな場面ではあまり用いられない。

  • 恐怖、畏怖、不安。将来起こるであろう悪い事柄に対する強い恐れや不安感。しばしば悪い予感や絶望感と結びついて用いられる。 【ニュアンスの違い】"awe"が畏敬の念や畏怖を含む感情であるのに対し、"dread"は純粋な恐怖や不安を表す。対象も異なり、"awe"は自然の壮大さや偉大な業績に対して抱くことが多いが、"dread"は悪い出来事や将来に対する不安に対して抱く。 【混同しやすい点】"awe"はポジティブな感情を含む場合もあるが、"dread"は常にネガティブな感情を表す。また、"dread"は悪い予感や絶望感と結びついて用いられることが多い。

派生語

  • 元々は「畏敬の念を起こさせる」という意味でしたが、時が経つにつれて、その感情が転じて「ひどい」「恐ろしい」という意味に変化しました。これは、畏敬の念が強すぎると恐怖に変わるという感情の動きを反映しています。日常会話で広く使われ、フォーマルな場面では避けるべきです。

  • 「awful」の副詞形で、「非常に」「ひどく」という意味になります。例えば、「awfully sorry」(大変申し訳ない)のように使われます。こちらも日常会話が中心ですが、フォーマルな場面ではより適切な表現を選ぶべきでしょう。

反意語

  • 「軽蔑」「侮辱」という意味。aweが尊敬や畏怖の念を表すのに対し、contemptは相手を価値のないものと見なす感情を表します。人間関係や社会的な文脈で、両者は対照的な態度として現れます。

  • 「親近感」「慣れ親しんでいること」という意味。aweは未知のものや超越的なものに対する感情ですが、familiarityはよく知っているもの、日常的なものに対する感情です。例えば、自然の驚異に対してaweを感じる一方で、長年住んでいる場所にはfamiliarityを感じます。

語源

"awe」は、古英語の「aga」(恐怖、驚き、畏敬)に由来します。これはさらにゲルマン祖語の「*agiz」(恐怖、戦慄)に遡り、インド・ヨーロッパ祖語の「*h₂egʰ-」(恐れる、敬う)に関連すると考えられています。つまり、「awe」の根底には、恐怖と尊敬の念が混ざり合った感情があります。現代英語では、恐怖のニュアンスは薄れ、尊敬や畏敬の念が主な意味合いとなっています。例えば、壮大な自然の風景や、卓越した芸術作品を目の当たりにした時に抱く感情が「awe」に近いでしょう。日本語で言うと、「畏怖」や「畏敬の念」が近い意味合いを持ちます。この単語の歴史を辿ると、人間が古来から自然や超越的な存在に対して抱いてきた、根源的な感情を垣間見ることができます。

暗記法

「awe」は畏敬の念。中世の教会建築は、神の偉大さを感じさせる「awe」を信者に抱かせた。ルネサンスの画家は、聖書の壮大な場面を描き信仰心を高めた。ロマン主義は自然の力強さを再評価し、詩人は自然との一体感から精神的な高揚を得た。現代では宇宙探査が新たな「awe」を喚起する。未知なるものへの探求心と畏敬の念、それが「awe」だ。

混同しやすい単語

発音が非常に似ており、特に弱形の場合区別が難しい。スペルも 'a' と 'o' の違いのみ。意味は『~に借りがある』、『~を恩う』。awe が名詞であるのに対し、owe は動詞として使われることが多い。日本人学習者は文脈から品詞を判断する必要がある。

awl

発音が似ており、LとRの発音区別が苦手な日本人には特に聞き分けが難しい。スペルも 'e' と 'l' の違いのみ。意味は『錐(きり)』という革細工などに使う道具。使用頻度は低いが、混同を避けるためには単語のイメージを紐づけて覚えることが重要。

発音が同じ(同音異義語)。スペルも似ており、文脈から判断する必要がある。意味は『鉱石』。awe が感情を表すのに対し、ore は物質を表すため、文脈で判断しやすい。発音記号を確認し、音を意識して区別すると良い。

oar

発音が似ており、特に母音部分が曖昧になりやすい。スペルも 'e' と 'r' の違いのみ。意味は『オール、櫂(かい)』。awe が感情を表すのに対し、oar はボートを漕ぐ道具を指す。イメージと結びつけて記憶すると良い。

a while

『しばらくの間』という意味の句。発音は異なるが、スペルが似ているため、特に書き言葉で混同しやすい。awe は単独で名詞として使われるが、a while は句であり、文法的な役割が異なる。while は名詞であり、a は不定冠詞である。

スペルの一部が共通しており、視覚的に似ているため、混同しやすい。発音も母音の部分が似ている。意味は『誓い』であり、awe のような畏敬の念とは異なる。vow は動詞としても名詞としても使われる。

誤用例

✖ 誤用: I felt awe for her achievement, so I clapped quietly.
✅ 正用: I was in awe of her achievement, but I tried not to show it too much.

日本人は感動や畏敬の念をストレートに表現することを控えめにする傾向がありますが、英語圏では『awe』は強い感情を伴うため、それを感じた場合に『quietly』な行動と組み合わせると不自然になります。英語では、良い意味でも感情を率直に示すのが一般的です。ここでは『感動はしたが、出しゃばらないようにした』というニュアンスを伝えるために、but以下で感情を抑制したことを明示的に示すとより自然になります。文化的背景の違いから、感情表現の強弱の度合いを調整する必要があります。

✖ 誤用: The politician spoke with awe about the importance of tradition.
✅ 正用: The politician spoke reverently about the importance of tradition.

『awe』は畏怖の念、畏敬の念を表しますが、対象が伝統のような抽象的な概念である場合、恐怖に近いニュアンスを含む『awe』よりも、尊敬や敬意を表す『reverently』がより適切です。日本人が『畏敬の念』という言葉を安易に『awe』と翻訳しがちですが、英語では対象や文脈によって適切な語を選ぶ必要があります。特に政治的な演説のような場面では、言葉の選択が重要になります。

✖ 誤用: I have awe for the new technology.
✅ 正用: I am in awe of the new technology.

『awe』は通常、状態を表す名詞として使われ、動詞『have』と直接組み合わせることは稀です。『I am in awe of...』という構文を使うのが一般的です。日本語の『〜に畏敬の念を抱く』という表現を直訳しようとして、不自然な英語になる典型的な例です。英語では、感情や状態を表す表現には特定の構文パターンがあり、それを覚えることが重要です。

文化的背景

「awe」は、畏敬の念、畏怖、驚嘆といった感情を表しますが、単なる驚きを超え、人間を超越した何か、例えば自然の壮大さ、芸術の完璧さ、あるいは神聖な存在に対する深い感動と尊敬の念を含みます。この感情は、人間が自身の存在の小ささを認識し、同時に宇宙や創造物に対する畏敬の念を抱くという、根源的な人間体験に根ざしています。

西洋文化において、「awe」は、宗教的な文脈で特に重要な意味を持ってきました。中世の教会建築は、その巨大さと荘厳さによって信者に「awe」の念を起こさせ、神の偉大さを感じさせるように設計されました。ゴシック様式の大聖堂のそびえ立つ尖塔、光を透過するステンドグラス、そして天に響き渡るオルガンの音色は、信者を日常から引き離し、神聖な空間へと誘いました。また、ルネサンス期の芸術家たちは、聖書の物語や神話を題材に、人間の想像力を超える壮大な場面を描き出し、「awe」の感情を通じて信仰心を高めようとしました。ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画は、その代表的な例と言えるでしょう。

さらに、「awe」は、自然に対する人間の感情とも深く結びついています。18世紀から19世紀にかけてのロマン主義運動は、自然の力強さや美しさを再評価し、「awe」の感情を重要な美的価値として位置づけました。画家たちは、荒々しい山々、広大な海、そして激しい嵐といった自然の脅威を描き出し、人間の小ささと自然の偉大さを対比させました。詩人たちは、自然の神秘的な力に触れることで得られる「awe」の感情を、言葉で表現しようと試みました。ワーズワースの詩は、自然との一体感を通じて得られる精神的な高揚を描き出しており、その根底には「awe」の感情が存在します。

現代においても、「awe」は、宇宙探査や科学的発見を通じて、新たな意味を獲得しています。宇宙望遠鏡が捉えた星雲の画像や、素粒子物理学の実験結果は、私たちに宇宙の広大さや複雑さを改めて認識させ、「awe」の感情を引き起こします。科学者たちは、自然の法則を解き明かすことで、宇宙の神秘に近づこうとしていますが、同時に、解明すればするほど、その神秘は深まっていくというパラドックスに直面します。このように、「awe」は、人間が未知なるものに直面したときに抱く、探求心と畏敬の念の源泉として、今もなお重要な役割を果たしているのです。

試験傾向

英検

準1級以上で、長文読解や語彙問題で出題される可能性があります。1級ではエッセイで高度な語彙として使えると加点対象になりえます。

1. **出題形式**: 長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)、エッセイ(1級)。

2. **頻度と級・パート**: 準1級以上。1級でエッセイ。

3. **文脈・例題の特徴**: アカデミックな内容、文化、自然、科学など幅広いテーマで使われる。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 名詞(畏敬の念)と動詞(畏敬の念を抱かせる)の両方の用法を覚え、類義語(wonder, admiration)とのニュアンスの違いを理解する。

TOEIC

TOEICでは、直接的な語彙問題として「awe」単独で問われることは少ないですが、長文読解で間接的に意味を把握する必要がある場合があります。

1. **出題形式**: 長文読解(Part 7)。

2. **頻度と級・パート**: あまり高くありません。

3. **文脈・例題の特徴**: 企業や個人の活動に関する記事、広告などで、製品やサービスに対する強い感動や尊敬の念を表す際に使われる可能性があります。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 文脈から意味を推測できるように、関連語句(impressive, remarkable, astonishing)とともに覚えておくと役立ちます。

TOEFL

TOEFL iBTのリーディングセクションで、アカデミックな文章の中で出題される可能性があります。

1. **出題形式**: リーディング(長文読解)。

2. **頻度と級・パート**: 中〜高頻度。

3. **文脈・例題の特徴**: 歴史、科学、文化、芸術など、アカデミックなテーマで、対象に対する深い感銘や畏敬の念を表す際に使われます。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 動詞としての用法(inspire awe)と名詞としての用法(in awe of)を理解し、パラフレーズ(great respect, profound admiration)にも注意する。

大学受験

難関大学の長文読解で出題される可能性があります。文脈理解と語彙力が問われます。

1. **出題形式**: 長文読解、内容説明、和訳。

2. **頻度と級・パート**: 大学によって異なり、難関大学ほど出題される可能性が高まります。

3. **文脈・例題の特徴**: 環境問題、科学技術、社会問題など、やや硬めのテーマで、筆者の感情や意見を強調する際に使われることがあります。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 前後の文脈から意味を推測する練習を重ね、類義語(reverence, wonder)や反意語(disrespect)も覚えておくと、読解の助けになります。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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