ascription
第2音節にアクセントがあります。/ə/ は曖昧母音で、口を軽く開けて発音します。/ˈskrɪp/ の部分は、日本語の「スクリプ」よりも唇を丸めず、息を強く出すように意識するとよりネイティブに近い発音になります。/ʃən/ は「ション」と発音しますが、日本語の「ショ」よりも唇を突き出さず、舌先を少し丸めるようにすると自然です。
専門的な内容に関するご注意
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属性
ある性質や特徴を、人や物に結びつけて考えること。割り当てる、付与するというニュアンスを含む。責任や功績の所在を明確にするときに使うことが多い。
The ascription of this great discovery went to Dr. Sato, who worked hard for years.
この偉大な発見の帰属は、長年熱心に研究したサトウ博士に与えられました。
※ 学会で、司会者が大きな拍手の中でサトウ博士を紹介している場面を想像してください。「ascription」は、特に科学的な発見やアイデアの功績を「誰のものか」と特定する、つまり「帰属させる」場合に非常によく使われる典型的な表現です。
Some people make an ascription of evil to cats just because they are mysterious.
一部の人々は、猫が神秘的だという理由だけで、猫に悪の属性を割り当てます。
※ 友人とカフェで、猫に対する誤解について話しているような場面です。人や物事に対して、ある特定の性質や印象を「割り当てる」「決めつける」という意味合いで使われます。「ascription of X to Y」で「YにXという属性を割り当てる」という形を覚えると便利です。
The ascription of responsibility for the project's failure was a difficult task.
そのプロジェクトの失敗に対する責任の帰属は、難しい課題でした。
※ 会議室で、関係者が重い雰囲気の中、誰がプロジェクトの失敗の責任を負うべきか議論している場面です。「責任」や「非難」など、何かの原因や結果が「誰にあるか」を特定する際によく使われる表現です。この文では、失敗の原因が誰にあるのかを特定することが難しかった、という状況を表しています。
原因特定
出来事や行動の原因を特定し、特定の人・集団・状況のせいだとみなすこと。責任追及や評価の文脈で使われる。
The IT team worked hard on the ascription of the system error.
ITチームはシステムエラーの原因特定に懸命に取り組みました。
※ 会社でシステムに問題が起きた時、ITチームがその原因を懸命に突き止める様子を描写しています。ascriptionは、何か問題や現象が起きたときに「何が原因か」を特定する、という典型的な場面でよく使われます。
After the big win, everyone discussed the ascription of their team's success.
大勝利の後、誰もがチームの成功の原因特定について話し合いました。
※ スポーツの試合やプロジェクトでの「大勝利」の後、その成功が「何のおかげか」をみんなで話し合う、喜びと分析が混じった場面です。ascriptionは、良い結果や悪い結果の「理由付け」や「原因特定」にも使われます。
She tried to understand the ascription of his sudden anger.
彼女は彼の突然の怒りの原因特定を理解しようとしました。
※ 誰かの突然の感情や行動に対して、「なぜそうなったのか」という理由や原因を探ろうとする、人間関係の場面です。ascriptionは、人の行動や心理の「原因特定」にも用いられます。
コロケーション
責任の所在を特定すること、非難の矛先を定めること
※ 「ascription」の中でも比較的頻繁に使われる表現です。誰が、あるいは何が原因で問題が発生したのかを明確にするときに用いられます。単に「blame」(非難)という言葉を使うよりも、責任の『割り当て』というニュアンスが強調されます。ビジネスシーンや法的な文脈で、客観的な責任追及の姿勢を示す際に適しています。例えば、「The ascription of blame for the accident is still under investigation.(事故の責任の所在は現在も調査中です。)」のように使われます。
意味を付与すること、解釈を与えること
※ ある事象や行動、芸術作品などに対して、特定の意味や解釈を与える行為を指します。客観的な事実だけでなく、主観的な解釈が関わる場合に用いられることが多いです。哲学、心理学、文学批評などの分野でよく見られます。例えば、「The ascription of meaning to dreams is a central theme in psychoanalysis.(夢に意味を付与することは、精神分析の中心的なテーマです。)」のように使われます。文化的な背景や個人の経験によって解釈が異なることを前提とするニュアンスがあります。
社会的属性の付与、生まれながらの身分や役割
※ 社会学の用語で、個人の能力や努力ではなく、生まれた環境や属性(性別、人種、家柄など)によって社会的地位や役割が決定されることを指します。対義語は「achievement(達成)」で、個人の努力によって地位を獲得することを意味します。「social ascription」は、不平等や差別を説明する文脈で用いられることが多いです。例えば、「In some societies, social ascription still plays a significant role in determining one's life chances.(一部の社会では、社会的属性の付与が依然として個人の人生の機会を決定する上で重要な役割を果たしています。)」のように使われます。
特性の帰属、性格や特徴を特定の人や物に与えること
※ 人や物に対して、特定の性格や特徴を関連付けることを意味します。心理学やマーケティングの分野でよく使われます。例えば、あるブランドに「信頼性」という特性を帰属させたり、特定の人に「リーダーシップ」という特性を帰属させたりする場合に使われます。この表現は、単に特性を「持つ」というよりも、積極的に特性を「与える」というニュアンスを含んでいます。例えば、「The ascription of positive traits to the leader boosted team morale.(リーダーに肯定的な特性を帰属させたことが、チームの士気を高めました。)」のように使われます。
宗教的帰属、特定の宗教への所属
※ 個人が特定の宗教に所属していること、または特定の宗教的信念を持っていることを指します。宗教的なアイデンティティを表明する際に用いられます。この表現は、単に「信じている」というよりも、より公式な所属や帰属意識を示すニュアンスがあります。例えば、「Religious ascription can influence one's values and worldview.(宗教的帰属は、個人の価値観や世界観に影響を与える可能性があります。)」のように使われます。歴史、社会学、宗教学などの分野で頻繁に使われる表現です。
使用シーン
学術論文、特に社会学、心理学、哲学の分野でよく見られます。「帰属理論」に関連して、人が他者や自分自身の行動の原因をどのように解釈・説明するかを議論する際に使われます。例:「この研究は、成功の帰属がモチベーションに与える影響を調査する」といった文脈です。
人事評価や組織行動に関する報告書で使われることがあります。従業員のパフォーマンスや行動特性を分析し、その原因を特定する際に用いられます。ただし、より平易な言葉(attributionなど)が好まれる傾向にあります。例:「リーダーシップの欠如は、プロジェクト遅延の主な原因の一つとして帰属される」
日常会話ではほとんど使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、事件や出来事の原因を特定・説明する文脈で目にすることがあります。ただし、一般的には「原因」や「理由」といった言葉が使われることが多いです。例:「事故の原因は、運転手の不注意に帰属された」
関連語
類義語
ある結果、性質、業績などを特定の人、物、原因に帰属させること。学術論文や報道記事などフォーマルな文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】`ascription`よりも客観的で、証拠や根拠に基づいた帰属を示すことが多い。`attribution`は、原因や起源を特定するニュアンスが強く、感情的な要素は少ない。 【混同しやすい点】`ascription`は、必ずしも根拠がない場合や主観的な判断に基づく帰属も含むのに対し、`attribution`はより客観的な根拠を必要とする点。
特定の役割、責任、性質などを割り当てること。ビジネス、法律、教育など幅広い分野で使用される。タスクの割り当て、物件の譲渡、特性の付与など。 【ニュアンスの違い】`ascription`は生来的なものや社会的な地位の付与を指すことが多いのに対し、`assignment`は意図的な割り当てを意味する。`assignment`は、より具体的な行為や結果を伴う。 【混同しやすい点】`assignment`は、能動的に何かを割り当てる行為を指すのに対し、`ascription`は受動的に何かが付与される状態を表すことが多い。また、`assignment`は可算名詞であり、具体的な割り当てられたものを指すことができる。
- imputation
悪い行為、動機、性質などを人に帰すること。通常、非難や批判のニュアンスを含む。法律、政治、倫理などの文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】`ascription`は必ずしもネガティブな意味を持たないのに対し、`imputation`は常に否定的な意味合いを持つ。`imputation`は、根拠が薄弱な場合や誤った帰属を指すことが多い。 【混同しやすい点】`ascription`は中立的な帰属であるのに対し、`imputation`は常に非難や責任を負わせる意味合いを持つ点。また、`imputation`はしばしば名誉毀損や中傷に関連する文脈で使用される。
- crediting
功績、才能、アイデアなどを人に帰属させること。肯定的な評価や感謝の気持ちを伴う。芸術、科学、ビジネスなど幅広い分野で使用される。 【ニュアンスの違い】`ascription`は中立的な帰属であるのに対し、`crediting`は常に肯定的な評価を含む。`crediting`は、貢献を認め、感謝の意を示す際に用いられる。 【混同しやすい点】`crediting`は、誰かの功績を認め、称賛する意味合いが強いのに対し、`ascription`は単に帰属を示すだけで、評価を含まない点。また、`crediting`はしばしば「credit A with B」(AにBの功績を認める)という形で使用される。
- attributing
原因、起源、特性などを特定の人、物、原因に帰属させる行為。学術的な文脈や分析的な議論でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】`ascription`よりも、根拠や証拠に基づいた帰属を強調する傾向がある。`attributing`は、特定の原因を特定し、因果関係を説明する際に用いられる。 【混同しやすい点】`ascription`は、必ずしも明確な根拠がない帰属も含むのに対し、`attributing`はより客観的な証拠やデータに基づいて帰属する点。また、`attributing`は動詞であり、具体的な帰属の行為を指す。
派生語
『〜に帰する』という意味の動詞。名詞『ascription』の直接の動詞形で、行為や性質の原因・起源を特定のものに結びつけることを表す。学術論文や報道記事で、責任や功績の所在を示す際に用いられる。
接頭辞『pre-(前もって)』がつき、『前もって指示する』という意味の動詞。医者が薬を処方する、規則や法律が定められるなど、権威に基づいて何かを指示・命令する際に使われる。名詞形はprescription(処方箋、指示)。
接頭辞『sub-(下から)』がつき、『署名する』『同意する』という意味の動詞。元々は文書の下に名前を書く行為から、転じてサービスや意見に同意・支持する意味合いを持つ。新聞の購読やオンラインサービスの登録など、日常的にもよく使われる。
反意語
- disassociation
接頭辞『dis-(分離)』がつき、『分離』『関係の断絶』を意味する名詞。『ascription』が関連付けや帰属を表すのに対し、こちらは関係を断ち切ることを意味する。心理学や社会学の文脈で、個人と集団、原因と結果などの関係が断たれる状況を指す際に用いられる。
『分離』『無関心』を意味する名詞。『ascription』が何かに意味や価値を付与するのに対し、こちらは感情的な繋がりや関与を手放すことを指す。哲学や精神世界において、客観性や平静さを保つために、あえて対象から距離を置く態度を表す。
- repudiation
『拒絶』『否認』を意味する名詞。『ascription』が何かを受け入れ、その原因や責任を認めるのに対し、こちらは明確に拒否し、関係性を否定することを意味する。政治的な声明や法的な文脈で、主張や責任、義務などを拒否する際に用いられる。
語源
"Ascription」は、ラテン語の「ascribere」(割り当てる、帰する)に由来します。この「ascribere」は、「ad-」(〜へ)と「scribere」(書く、記録する)という二つの要素から構成されています。「ad-」は方向や付加を表し、「scribere」は文字を刻む行為から、記録する、書く、という意味へと発展しました。つまり、「ascription」は元々、「何かを特定のものに書き加える、記録する」というイメージから、「属性を与える、原因を特定する」という意味合いを持つようになったと考えられます。たとえば、ある出来事を特定の人や物に「書き加える」ように原因を特定する、というイメージです。現代日本語で「(責任を)帰属させる」という表現が近いでしょう。"
暗記法
「Ascription(帰属)」は、単なる割り当てではない。中世の身分制度のように、生まれた時から役割を固定化し、社会構造を正当化する力を持つ。文学では、運命や性格が星や血筋に「帰属」され、物語を動かす。現代では、文化遺産の継承としてアイデンティティを築く一方で、差別を助長する可能性も孕む。社会を考察し、公正を築く鍵となる概念だ。
混同しやすい単語
『ascription』と『description』は、接頭辞 'a-' と 'de-' の違い、そして語幹の類似性から、スペルと意味の両方で混同しやすいです。『description』は『記述、描写』という意味の名詞で、何かを詳しく説明することを指します。日本人学習者は、それぞれの接頭辞が持つ意味('a-' は『~に』、 'de-' は『~から、下に』)を意識すると、区別しやすくなります。語源的には、『scribe』(書く)という共通の語根を持つため、どちらも『書くこと』に関連しますが、『ascription』は帰属させる行為、『description』は記述する行為を指します。
『ascription』と『prescription』は、接頭辞 'a-' と 'pre-' の違いと、語幹の類似性から、スペルと意味の両方で混同しやすいです。『prescription』は『処方箋、指示』という意味で、特に医療の文脈でよく使われます。日本人学習者は、それぞれの接頭辞が持つ意味('a-' は『~に』、'pre-' は『前に』)を意識すると区別しやすくなります。『prescription』は、ラテン語の『praescribere』(前もって書く)に由来し、医師が患者のために薬などを指示する行為を指します。
『ascription』と『inscription』は、接頭辞 'a-' と 'in-' の違いと、語幹の類似性から、スペルと意味の両方で混同しやすいです。『inscription』は『碑文、刻まれた文字』という意味で、石碑や記念碑などに刻まれた文字を指します。日本人学習者は、それぞれの接頭辞が持つ意味('a-' は『~に』、'in-' は『中に』)を意識すると区別しやすくなります。『inscription』は、ラテン語の『inscribere』(中に書く)に由来し、文字を表面に刻み込む行為を指します。
『ascription』と『circumscription』は、語尾の '-scription' が共通しているため、スペルが似ており、混同しやすいです。『circumscription』は『制限、境界設定』という意味で、ある範囲や限界を定めることを指します。接頭辞 'circum-' (周りを意味する)を理解すると、意味の違いを把握しやすくなります。例えば、国土を circumscribe する(境界線を引いて区切る)といった使い方をします。
『ascription』と『absorption』は、語尾の '-ption' が共通している点と、発音の類似性から混同されることがあります。『absorption』は『吸収、熱中』という意味で、液体や光などを吸収したり、何かに夢中になることを指します。スペルと意味が大きく異なるため、文脈から判断することが重要です。語源的には、ラテン語の『absorbere』(吸い込む)に由来します。
『ascription』と『assumption』は、どちらも抽象的な概念を表す名詞であり、文脈によっては意味が曖昧になることがあります。『assumption』は『仮定、前提』という意味で、証拠なしに何かを真実だと考えることを指します。スペルと意味は異なりますが、どちらも思考や判断に関連する単語であるため、注意が必要です。例として、"make an assumption"(仮定を立てる)というフレーズはよく使われます。
誤用例
While 'ascription' can mean attributing something to a cause, person, or origin, it often carries a connotation of assigning a quality, status, or right, sometimes arbitrarily or without clear proof. Using 'ascription' to simply mean 'attributing success' sounds slightly unnatural. 'Attributable' is a more direct and common way to express that something is caused by something else. Many Japanese learners tend to directly translate phrases like '〜のおかげ' (thanks to/due to) with 'ascription' because they focus on the 'attribution' aspect, missing the nuance of potentially arbitrary assignment. The correction, using 'attributable,' avoids this potential misinterpretation and aligns with standard English usage for causal relationships.
Using 'ascription' here suggests that the company's values are merely *claiming* social responsibility, possibly without genuine action. It implies a superficial or even insincere attribution. A more appropriate word would be 'reflect' or 'demonstrate,' which suggests that the values are genuinely indicative of the company's commitment. Japanese speakers might choose 'ascription' based on a dictionary definition of 'attribution,' without considering the subtle negative connotation it can carry. The corrected sentence avoids this negative implication and presents the company's values in a more positive light. The original sentence could imply the company is *only* paying lip service to social responsibility, which is a culturally relevant distinction, as many cultures value authenticity and genuine commitment over mere declarations.
While grammatically correct, using 'ascription' as a noun in this context is less common and slightly more formal than using the verb 'ascribe.' It sounds a bit stilted. Furthermore, the nuance of 'attempt to ascribe' is important, as it highlights the act of trying to assign blame, which is often met with skepticism if not well-supported. Japanese learners sometimes overuse nouns derived from verbs, perhaps due to a preference for nominalized structures in Japanese. The corrected sentence uses the verb 'ascribe' and adds 'attempt to' for clarity and a more natural flow, conveying the potential for doubt or disagreement regarding the blame. This also addresses the cultural context of assigning blame, which is often a sensitive issue and requires careful phrasing.
文化的背景
「Ascription(帰属)」は、単に属性や性質を割り当てる行為を超え、社会的なアイデンティティや評価を形成する力強い文化的行為です。歴史的には、身分、能力、あるいは責任が、個人の努力や選択ではなく、生得的な要素や外部要因によって決定される状況を指す言葉として、社会構造の固定化と密接に結びついてきました。
中世ヨーロッパの封建社会では、土地の所有権や貴族の称号は、多くの場合、先祖からの血統や神の意志によるものとされ、「ascription」の概念が、社会階層の正当化に利用されました。農民は農民として生まれ、領主は領主として生まれるという考え方は、個人の能力や努力に関わらず、社会的な役割があらかじめ「帰属」されていることを意味します。これは、現代社会における「自己決定」や「機会均等」といった価値観とは対照的であり、歴史的な文脈における「ascription」の重要性を理解する上で不可欠です。
文学作品においても、「ascription」は重要なテーマとして登場します。例えば、シェイクスピアの作品には、登場人物の運命や性格が、星の配置や血筋によって「帰属」される場面がしばしば描かれます。これは、当時の人々が、個人の運命を外部の力に委ねるという考え方を持っていたことを反映しています。また、現代のファンタジー作品においても、魔法の力や特殊能力が、特定の血統や運命によって「帰属」されるという設定は、物語の展開に大きな影響を与えます。これらの例は、「ascription」が、単なる属性の割り当てではなく、運命やアイデンティティを決定する力を持つ概念として、文化的に深く根付いていることを示しています。
現代社会においては、「ascription」は、必ずしも否定的な意味合いを持つわけではありません。例えば、特定の地域や民族にルーツを持つ人々が、その文化的な遺産や価値観を「帰属」することは、アイデンティティの確立やコミュニティの形成に貢献します。しかし、一方で、人種、性別、性的指向など、個人の努力では変えられない属性に基づいて差別や偏見が生じる場合、「ascription」は、社会的な不平等を助長する要因となる可能性があります。したがって、「ascription」という言葉を理解することは、社会構造や文化的な価値観を批判的に考察し、より公正な社会を築く上で重要な意味を持つと言えるでしょう。
試験傾向
この単語が直接問われることは稀ですが、関連語や派生語(ascribe, attributableなど)が準1級以上の長文読解や語彙問題で出題される可能性があります。文脈から意味を推測する練習が重要です。
TOEICでは、直接的な語彙問題で「ascription」が出題される可能性は低いですが、ビジネス文書や記事などで関連語が使われることがあります。特にPart 7(長文読解)で、文脈から意味を把握する必要があるかもしれません。
TOEFL iBTのリーディングセクションで、アカデミックな文章において使用される可能性があります。特に、社会科学や人文科学分野の文章で、意見や特性の帰属に関する文脈で登場することが考えられます。同義語(attribution)とあわせて覚えておくと良いでしょう。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。文脈から意味を推測する能力が求められます。また、和訳問題で「帰属」といった訳語を適切に使えるように練習しておくことが重要です。