abomination
第一強勢は「バー」に、第二強勢は「ア」にあります。/ə/ は曖昧母音で、力を抜いて発音します。/ɑː/ は日本語の「ア」よりも口を大きく開けて発音し、長音記号に注意してください。/ʃən/ は「ション」と発音しますが、舌先をどこにもつけずに発音するのがポイントです。語尾の -tion は「ション」と発音されることが多いですが、アメリカ英語ではしばしば「シュン」のように聞こえることもあります。
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憎むべきもの
道徳的、宗教的に強く嫌悪される対象。嫌悪感、不快感、軽蔑の念を伴うニュアンスを含む。人、行為、習慣、信念など幅広い対象に使用される。
Cutting down the ancient forest was an abomination to the people who loved nature.
その古い森を切り倒すことは、自然を愛する人々にとって憎むべき行為でした。
※ この例文は、大切な自然が破壊されることに対し、人々が強い怒りや悲しみを感じている情景を描いています。「abomination」は、このように倫理的に許されない、道徳に反する行為に対してよく使われます。「to the people who loved nature」のように、誰にとってそれが憎むべきものなのかを示すことで、感情がより伝わります。
The rotten smell from the garbage was an abomination to everyone in the room.
ゴミから漂う腐った匂いは、部屋にいた全員にとって耐え難いものでした。
※ この文は、耐え難いほどひどい匂いが部屋中に広がり、そこにいる全員が顔をしかめている様子を伝えます。「abomination」は、道徳的な意味だけでなく、このように非常に不快で耐え難いものに対しても使われます。五感を刺激する具体的な描写(rotten smell)を加えることで、より鮮明なイメージが湧きます。
Cheating in the exam was an abomination, and the teacher was very angry.
試験でのカンニングは許しがたい行為であり、先生はとても怒っていました。
※ この例文は、試験中に不正行為が行われ、それがルールや公平さに反する行為として、教師が非常に怒っている情景を描いています。公正さや正しいルールに反する行為に対して「abomination」を使うのは非常に典型的です。「and the teacher was very angry」と続けることで、その行為がどれほど許されないものだったのか、読み手に強く印象付けます。
忌まわしい行為
非常に不快で、受け入れがたい行為や状態。特に、社会規範や倫理観に反する行為を指す。
Cutting down the ancient forest was an absolute abomination.
古くからの森を切り倒すことは、まさに忌まわしい行為だった。
※ この例文は、自然や環境が不当に破壊されることへの強い嫌悪感を表現しています。長年そこに存在した森が無残に切り倒される情景が目に浮かび、それが許しがたい行為であるというニュアンスが伝わります。'absolute' は「全くの」「完全に」という意味で、感情の強さを強調する際によく使われます。
The senseless act of violence was an abomination to everyone.
その無意味な暴力行為は、誰にとっても忌まわしいものだった。
※ この例文は、理由もなく行われる暴力行為に対する、人々の共通の嫌悪感を表現しています。何の目的もない残虐な行為が目の前で繰り広げられ、それを見た誰もが深く嫌悪感を抱く情景を想像できます。'senseless' は「無意味な、ばかげた」という意味で、理由のない暴力行為を強く非難する際によく使われる形容詞です。
His betrayal of his friend's trust was a true abomination.
彼が友人の信頼を裏切ったことは、まさに忌まわしい行為だった。
※ この例文は、人間関係における「裏切り」という倫理的に許されない行為を表しています。長年の友情や信頼が一瞬にして踏みにじられ、その行為に深い失望と怒りを覚える情景が伝わります。'betrayal of trust' は「信頼の裏切り」という決まった言い回しで、'true' は「真の」「まさに」という意味で、その行為が本当にひどいものだと強調しています。
コロケーション
神の目に忌むべきもの
※ 宗教的な文脈で用いられ、特定の行為や存在が神の教えに著しく反することを強調する表現です。旧約聖書に頻出するフレーズで、道徳的な非難や嫌悪感を強く表します。現代では、比喩的に「倫理的に許容できないこと」を指す場合もありますが、使用頻度は高くありません。例えば、「人種差別は神の目に忌むべきものだ」のように使われます。この構文は、特定の権威や価値観を基準に、何かが「忌まわしい」と断じる際に効果的です。
完全なる忌まわしいもの、言語道断なこと
※ 形容詞「utter」(完全な、徹底的な)を伴うことで、「abomination」の持つ嫌悪感や不快感を最大限に強調する表現です。フォーマルな場面や、強い感情を伴う議論で用いられることが多いです。例えば、「彼の行為は完全なる言語道断だ」のように、強い非難の意を込めて使われます。類似の表現に「complete abomination」がありますが、「utter」の方がやや古風で、より強い感情を伴うニュアンスがあります。
道徳的に忌むべきもの
※ 道徳的な観点から見て、許容できないほどひどい行為や状況を指します。倫理的な議論や、社会的な不正を批判する際に用いられることが多い表現です。例えば、「児童労働は道徳的に忌むべきものだ」のように使われます。「ethical abomination」も同様の意味ですが、「moral」の方がより一般的で、広範囲な道徳的価値観に訴えかけるニュアンスがあります。この表現は、特定の行為が社会の基本的な倫理観に反することを明確に示す効果があります。
自然に対する冒涜
※ 自然の秩序や調和を著しく乱す行為や存在を指す比喩的な表現です。環境問題や、遺伝子操作など、自然に対する人間の介入を批判する際に用いられることがあります。例えば、「遺伝子組み換え食品は自然に対する冒涜だ」のように使われます。この表現は、自然を尊重する立場から、特定の行為が持つ潜在的な危険性や倫理的な問題点を指摘する際に効果的です。文学的な文脈や、環境保護運動のスローガンとしても使われることがあります。
醜悪な忌まわしいもの
※ 視覚的な嫌悪感と道徳的な嫌悪感を組み合わせた表現です。「hideous」は「非常に醜い、不快な」という意味で、「abomination」を修飾することで、その対象が視覚的にも倫理的にも受け入れがたいものであることを強調します。ホラー小説やファンタジー作品で、モンスターや邪悪な存在を描写する際によく用いられます。例えば、「それは見るもおぞましい忌まわしい怪物だった」のように使われます。この表現は、読者や聞き手に強烈な印象を与え、嫌悪感や恐怖心を喚起する効果があります。
忌まわしい行為を犯す
※ この動詞+名詞の組み合わせは、非常に不道徳で嫌悪感を抱かせる行為を行うことを指します。宗教的、倫理的な文脈で使われることが多く、その行為の重大さを強調します。例えば、「彼は神聖な場所で忌まわしい行為を犯した」のように使われます。類義語としては「perpetrate an atrocity」がありますが、「commit an abomination」はより宗教的な意味合いが強いです。
使用シーン
学術論文や専門書で、特定の理論や現象に対する強い否定的な評価を示す際に用いられます。例えば、哲学の論文で「全体主義は人間性の否定、すなわちabominationである」のように、倫理的、道徳的な観点から強く非難する文脈で見られます。また、歴史学の研究で、特定の政策や出来事を「人道に対するabomination」と表現することもあります。
ビジネスシーンでは、倫理的に問題のある行為や不正行為を非難する際に、フォーマルな文書や報告書で使用されることがあります。例えば、「会計不正は企業の信頼を損なうabominationである」のように、企業の倫理規定やコンプライアンスに関する記述で見られることがあります。ただし、日常的なビジネス会話では、より穏やかな表現が好まれる傾向があります。
日常会話では、非常に強い嫌悪感や不快感を表現する際に稀に使われます。例えば、ニュース記事やドキュメンタリー番組で、深刻な環境破壊や人権侵害などの問題を取り上げる際に、「環境汚染は未来世代に対するabominationである」のように用いられることがあります。ただし、日常会話では、感情的な表現を避け、より具体的な言葉で説明することが一般的です。
関連語
類義語
- detestation
強い嫌悪感、憎悪。フォーマルな文脈や文学作品で用いられることが多い。名詞。 【ニュアンスの違い】"Abomination" が嫌悪の対象そのものを指すのに対し、"detestation" は嫌悪の感情そのものを指す。"Abomination" は宗教的・道徳的な意味合いを含むことが多いが、"detestation" は必ずしもそうではない。 【混同しやすい点】"Detestation" は感情を表す名詞であり、具体的な嫌悪の対象を指す場合には "abomination" が適切である。
恐怖、嫌悪感、ぞっとするようなもの。幅広い場面で用いられ、日常会話から文学作品まで頻繁に登場する。名詞。 【ニュアンスの違い】"Abomination" は道徳的・宗教的な嫌悪感を含むのに対し、"horror" はより直接的な恐怖感や嫌悪感を表す。"Abomination" は社会規範や倫理観を侵害する行為やものを指すことが多いが、"horror" は必ずしもそうではない。 【混同しやすい点】"Horror" は感情だけでなく、恐怖を引き起こす対象そのものを指す場合もある点。"Abomination" は通常、感情ではなく対象を指す。
強い嫌悪感、むかつき。生理的な嫌悪感を含むことが多い。日常会話で頻繁に用いられる。名詞または動詞。 【ニュアンスの違い】"Abomination" が道徳的・宗教的な嫌悪感を含むのに対し、"disgust" はより直接的な生理的嫌悪感を表す。"Abomination" は社会全体が嫌悪するものを指すことが多いが、"disgust" は個人的な嫌悪感を表す場合もある。 【混同しやすい点】"Disgust" は感情を表すだけでなく、嫌悪感を引き起こす原因となるもの(例えば、腐った食べ物)を指す場合もある。また、動詞としても使用できる。
- repulsion
強い反感、嫌悪感。フォーマルな文脈で用いられることが多い。名詞。 【ニュアンスの違い】"Abomination" が嫌悪の対象そのものを指すのに対し、"repulsion" は嫌悪の感情そのものを指す。"Abomination" は積極的な破壊や排除の対象となることが多いが、"repulsion" は単に避けたいという感情を表す。 【混同しやすい点】"Repulsion" は感情を表す名詞であり、具体的な嫌悪の対象を指す場合には "abomination" が適切である。また、"repulsion" は物理的な反発力を意味する場合もある。
残虐行為、非道。戦争犯罪や人道に対する罪など、極めて悪質な行為を指す。ニュース記事や歴史的な文脈でよく用いられる。名詞。 【ニュアンスの違い】"Abomination" が道徳的・宗教的な嫌悪感を含むのに対し、"atrocity" は具体的な行為の残虐性を強調する。"Abomination" は抽象的な概念や状態を指すこともあるが、"atrocity" は具体的な行為を指す。 【混同しやすい点】"Atrocity" は常に具体的な行為を指し、抽象的な概念や状態を指すことはない。また、"atrocity" は通常、複数の人々が被害を受けるような大規模な事件を指す。
激しい怒り、憤慨。不正や不当な行為に対する強い感情を表す。ニュース記事や政治的な文脈でよく用いられる。名詞または動詞。 【ニュアンスの違い】"Abomination" が嫌悪の対象そのものを指すのに対し、"outrage" は不正な行為に対する怒りの感情を指す。"Abomination" は社会規範や倫理観を侵害する行為やものを指すことが多いが、"outrage" は必ずしもそうではない。対象が不当な行為である点で共通する。 【混同しやすい点】"Outrage" は感情を表す名詞であり、具体的な嫌悪の対象を指す場合には "abomination" が適切である。また、"outrage" は動詞としても使用できる。
派生語
- abominate
『ひどく嫌う』という意味の動詞。「abomination」はもともとラテン語の動詞『abominari(不吉な予兆を避ける)』に由来し、そこから『忌み嫌う』という意味に発展した。日常会話よりも、ややフォーマルな文脈や文学作品で使われることが多い。
- abominable
『忌まわしい』、『ひどい』という意味の形容詞。「abominate」に形容詞を作る接尾辞「-able」がついた形。日常会話でも使われるが、やや強い言葉なので、使う場面を選ぶ必要がある。例えば、「abominable snowman(雪男)」のように、特定の表現でよく用いられる。
反意語
『大きな喜び』や『楽しみ』を意味する。abominationが嫌悪感や嫌悪の対象を指すのに対し、delightは喜びや快感の源を指す。日常会話から文学作品まで幅広く使われ、感情表現において対照的な役割を果たす。
『魅力』や『引きつける力』を意味する。abominationが反発や拒絶を引き起こすのに対し、attractionは人を引き寄せ、好意的な感情を生み出す。恋愛、ビジネス、科学など、様々な文脈で使用される。
語源
abominationは、ラテン語の"abominari"(忌み嫌う、嫌悪する)に由来します。これは、"ab-"(~から離れて)と"ominari"(予兆を告げる、予言する)という二つの要素から構成されています。古代ローマでは、悪い予兆や不吉な兆候は神々の怒りを示すものと考えられ、人々はそれを避けるために祈りや儀式を行いました。つまり、"abominari"は、神の怒りや不吉な予兆から身を遠ざけようとする行為を意味していたのです。この意味合いが転じて、英語のabominationは、道徳的に極めて不快で、嫌悪感を抱かせるような行為やものを指すようになりました。例えば、現代社会において、人道に反する犯罪や著しい不正行為は"abomination"と表現されることがあります。
暗記法
「abomination」は単なる嫌悪感ではなく、神聖な秩序を汚す存在への深い拒絶。旧約聖書では、神への背信として偶像崇拝が「abomination」とされました。『フランケンシュタイン』の人造人間は、禁忌を犯す傲慢さの象徴。クトゥルフ神話の神々は、人間の理解を超えた脅威。現代では、人種差別やテロリズムが該当します。時代を超え、社会の根幹を揺るがす「忌むべきもの」なのです。
混同しやすい単語
『abomination』と語尾の '-nation' が共通しており、スペルも似ているため混同しやすい。意味は『推薦、指名』であり全く異なる。名詞である点も共通しているため、文脈で意味を判断する必要がある。発音記号を確認し、アクセントの位置の違いを意識することが重要。
語頭の 'ab-' が共通しており、スペルも似ているため混同しやすい。意味は『腹部の』であり、形容詞。医学用語など学術的な文脈で使われることが多い。発音も異なるため、注意が必要。
語尾の '-mination' が共通しており、スペルも一部類似しているため混同しやすい。意味は『支配、統治』であり名詞。意味の関連性も薄いため、文脈で判断する必要がある。接頭辞 'do-' に注意すると良い。
語頭の 'ob-' と語尾の '-ation' が共通しており、文字数も多いため、全体的なスペルが似ている印象を受ける。意味は『抹消、消滅』であり、対象を完全に消し去るニュアンスを持つ。スペルを注意深く比較し、語源を理解することで区別しやすくなる。
語尾の '-mination' が共通しており、スペルの一部が似ているため混同しやすい。意味は『照明、解明』であり、光を当てる、明るくするというイメージ。スペルと発音の違いを意識し、文脈から意味を判断することが重要。'illuminate'(照らす)という動詞形と関連付けて覚えると良い。
語尾の '-nation' が共通しており、音の響きも似ているため、混同しやすい。意味は『組み合わせ、結合』であり、複数の要素が合わさることを表す。スペルと意味の違いを意識し、文脈から判断することが重要。動詞 'combine'(組み合わせる)と関連付けて覚えると効果的。
誤用例
『abomination』は、道徳的・宗教的に忌むべきもの、嫌悪感を抱かせるものに対して使われます。環境問題に対する『有害』『悪影響』というニュアンスを伝えたい場合、detrimentalやharmfulの方が適切です。日本人が『ひどい』という意味で安易に『abomination』を使ってしまう背景には、日本語の『忌まわしい』が持つ道徳的意味合いが薄れて、単に『ひどい』という意味で使われることがあるため、英語の持つ強い道徳的・宗教的含みを意識する必要があります。
『abomination』は、個人的な好き嫌いを述べるには強すぎる表現です。pineapple on pizzaに対する嫌悪感を伝えるのであれば、disgustingやrevoltingの方が適切です。日本人が『許せない』という感情をストレートに表現しようとして『abomination』を選んでしまうことがありますが、英語では個人的な感情表現でも、より客観的で穏やかな言葉を選ぶ傾向があります。特に、好き嫌いの問題は文化的な背景が大きいため、強い言葉を避けるのが無難です。
『abomination』は、醜いもの全般を指す言葉ではありません。道徳的、倫理的に嫌悪感を抱かせるものに対して使われます。景観を損ねるような醜い建物を指す場合は、eyesoreがより適切です。日本人が「景観を破壊する」という強い表現をダイレクトに英訳しようとして『abomination』を選んでしまうことがありますが、英語では具体的な醜さに対しては、より直接的な表現(eyesore)を使います。抽象的な嫌悪感と具体的な醜さの区別を意識することが重要です。
文化的背景
「abomination(忌むべきもの)」は、単に嫌悪感を抱かせるだけでなく、宗教的・道徳的な規範を著しく逸脱し、神聖な秩序を汚す存在として、強い嫌悪と拒絶の対象となるものを指します。この言葉は、社会の根幹を揺るがすような行為や概念に対する深い不快感と、それらがもたらすであろう破滅的な結果への恐れを内包しているのです。
「abomination」という言葉が、特に強い意味合いを持つようになったのは、旧約聖書の時代からです。古代イスラエルの人々は、唯一神ヤハウェへの信仰を絶対的なものとし、他の神々を崇拝したり、異教の儀式を行ったりすることを厳しく禁じました。これらの行為は、神との契約を破る「abomination」とみなされ、社会全体を汚染し、神の怒りを招くと考えられたのです。例えば、偶像崇拝や人身御供などは、その最たる例として、聖書の中で繰り返し非難されています。このような背景から、「abomination」は、単なる道徳的な逸脱を超え、神聖な秩序を脅かす、根源的な悪として認識されるようになったのです。
文学作品においても、「abomination」は、しばしば禁忌を犯し、破滅的な結果を招く存在として描かれます。メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』に登場する人造人間は、神の領域を侵し、生命を創造するという「abomination」を犯した科学者の傲慢さを象徴しています。また、H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話に登場する異形の神々は、人間の理解を超えた存在であり、その姿を見るだけで精神を蝕む「abomination」として、人間の理性と秩序に対する脅威を表現しています。これらの作品において、「abomination」は、人間の限界を超えようとする試みや、未知なるものへの探求がもたらす危険性を警告する役割を果たしていると言えるでしょう。
現代社会においても、「abomination」は、社会規範や倫理観を著しく逸脱する行為や思想に対して用いられます。例えば、人種差別やジェノサイドなどの行為は、人間の尊厳を著しく損なう「abomination」として非難されます。また、一部の過激な思想やテロリズムも、社会の安定と秩序を脅かす「abomination」として、強い拒絶反応を引き起こします。このように、「abomination」は、時代や文化を超えて、人間の社会が守るべき価値観を脅かす存在として、常に警戒され、排除されるべきものとして認識されているのです。
試験傾向
準1級、1級の語彙問題で出題される可能性があります。長文読解で、比喩的な意味合いで使用されることもあります。文脈から意味を推測する練習が必要です。注意点として、強い嫌悪感や憎悪を表す言葉なので、肯定的な文脈では使用されません。
TOEIC L&R TESTでは、直接的な語彙問題としての出題は少ないですが、Part 7の長文読解で、筆者の感情や意見を間接的に示す語として登場する可能性があります。ビジネスシーンでの使用は稀です。似た意味の単語(disgust, hatred)とのニュアンスの違いを理解しておきましょう。
TOEFL iBTのリーディングセクションで、歴史、社会問題、文学などのアカデミックな文章で登場する可能性があります。宗教的な文脈や、倫理的に許容できない行為を指す場合が多いです。名詞としてだけでなく、動詞(abominate)の形も覚えておきましょう。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で、この単語を含む文の解釈が問われることがあります。比喩的な意味合いで使用されることもあるので、注意が必要です。