wayward
強勢は最初の音節 /ˈweɪ/ に置かれます。/eɪ/ は二重母音で、日本語の『エイ』に近いですが、より滑らかに音を繋げるように意識しましょう。/wərd/ の /r/ は、舌をどこにもつけずに口の中で丸めるように発音します。日本語の『ラ行』とは全く異なる音なので注意が必要です。
わがままな
自分の意志を押し通し、指示や忠告を聞き入れない様子。特に子供の行動や性格を指して使われることが多い。親や教師など、権威ある存在に対する反抗的なニュアンスを含む。
Our young son was a little wayward today at the park, running off by himself.
今日、うちの小さい息子は公園で少しわがままで、一人で走り回っていました。
※ この例文は、公園で親の言うことを聞かずに走り回る子供の様子を描写しています。親が「困ったな」と感じている場面です。「wayward」は、特に子供が親の言うことを聞かず、自分のしたいように振る舞う様子を表すのに非常によく使われます。ここでは「a little」を付けて、少し困っているニュアンスを出しています。
She was a bit wayward in her approach to the project, ignoring the team's rules.
彼女はプロジェクトへのアプローチが少しわがままで、チームのルールを無視していました。
※ この例文は、チームで協力すべきなのに、自分勝手なやり方でプロジェクトを進める同僚の様子を描いています。周囲が戸惑っている状況です。「wayward」は、人があるべき規律や期待から外れて、自分勝手な行動をする場合にも使われます。特に「in one's approach(〜のやり方で)」のように、ある特定のやり方や態度について言うときに自然です。
My wayward hair always gets frizzy on rainy days, no matter what I do.
私の言うことを聞かない髪は、雨の日にはいつも縮れてしまいます。何をしてもダメなんです。
※ この例文は、雨の日に湿気でまとまらず、あちこちにはねたり広がったりする髪に、うんざりしている様子を描いています。「wayward」は、人の行動だけでなく、このように「言うことを聞かない」「制御できない」という意味で、物にも使われます。「wayward hair」は、特に髪がまとまらない時に使われる典型的な表現です。
予測不能な
一定の方向性や規則性がなく、予期せぬ方向に進む様子。行動、思考、自然現象など、様々な対象に対して使われる。安定を欠き、不安定な状態を示す。
The mother sighed as her wayward child ran off again.
お母さんは、言うことを聞かない子どもがまた走り去るのを見てため息をつきました。
※ この例文では、子供が親の言うことを聞かず、予測できない行動をとる様子を描写しています。「wayward child」は、手に負えない、気まぐれな、といった意味で非常によく使われる典型的な組み合わせです。親がため息をつく情景から、困惑している気持ちが伝わります。
She tried to smooth her wayward hair, but the wind kept blowing it.
彼女はまとまらない髪を直そうとしましたが、風が吹き続けていました。
※ ここでは、風で乱れて思い通りにならない髪の毛に対して「wayward」を使っています。自分の意志に反して勝手に動いてしまう、予測不能な動きをする、というニュアンスがよく表れています。日常生活で髪が言うことを聞かない状況はよくあるので、イメージしやすいでしょう。
The soccer player kicked the ball, but it took a wayward bounce.
サッカー選手がボールを蹴りましたが、ボールは予測できない方向に跳ねました。
※ この例文は、ボールが意図しない方向へ跳ねる、予測不能な動きをする様子を表しています。スポーツの場面で、物体の動きがコントロールできず、予想外の展開になる状況で使われます。「wayward bounce」のように、名詞の動きを形容する際によく使われる表現です。
逸脱した
本来あるべき道筋や標準から外れている状態。倫理観、社会規範、計画など、様々な基準からの逸脱を意味する。ネガティブな意味合いで使われることが多い。
The mother sighed as her wayward son refused to eat his vegetables.
母親は、わがままな息子が野菜を食べるのを拒否するのを見てため息をついた。
※ この例文は、言うことを聞かず、親の期待から逸脱した行動をとる子供の様子を描いています。お母さんが「はぁ」とため息をつく姿が目に浮かびますね。「wayward son/child」は、子供が気まぐれで手に負えない時に非常によく使われる典型的な表現です。
The project went in a wayward direction, losing its original goal.
そのプロジェクトは本来の目標を見失い、逸脱した方向へ進んでしまった。
※ この例文は、計画や議論などが当初の目的や正しい道筋から外れてしまう状況を表しています。プロジェクトが迷走し、目標がぼやけていく様子が伝わりますね。「wayward direction/path」のように、抽象的な「方向性」や「道筋」が本筋から外れる時にも使われます。
The shepherd searched for his wayward sheep that wandered off the path.
羊飼いは、道から逸れて迷い出た自分の言うことを聞かない羊を探した。
※ この例文は、群れや決まった場所から逸れてしまった動物の様子を描いています。羊飼いが困った顔で羊を探している情景が目に浮かびますね。「wayward sheep」のように、動物が「言うことを聞かずにどこかへ行ってしまう」ような状況で使われることもあります。「wander off」は「ふらふらと立ち去る、迷い出る」という動詞です。
コロケーション
言うことを聞かない子供、反抗的なティーンエイジャー
※ 「wayward」が人の性質を表す形容詞として最もよく使われる例です。特に子供やティーンエイジャーに対して、親や教師の言うことを聞かず、自分の意志を押し通そうとする様子を指します。単に「いたずら好き」というよりは、もっと根深く、性格的な反抗心を伴うニュアンスです。家庭環境や社会的な背景が影響している場合もあります。フォーマルな場面でも使われます。
わがままな行動、手に負えない振る舞い
※ 「wayward」が名詞(behavior)を修飾するパターンです。単に「行儀が悪い」というより、社会の規範や期待から逸脱した、自己中心的で制御不能な行動を指します。例えば、ルールを無視する、約束を破る、反社会的な行動などが含まれます。心理学や社会学の文脈でも用いられることがあります。
誤った道、迷走
※ 比喩的に、人生やキャリアの方向性が定まらず、目標を見失っている状態を指します。この場合の「path」は文字通りの道ではなく、進むべき方向性や生き方を意味します。例えば、目標を定めずに何度も転職を繰り返したり、誤った選択をして困難な状況に陥ったりすることを指します。文学作品や自己啓発書などでよく見られる表現です。
よそ見、視線が定まらない様子
※ 視線が落ち着かず、あちこちを見回す様子を表します。何か隠し事をしている、落ち着かない、または集中力がないなどの心理状態を示唆することがあります。小説や映画などの描写で、登場人物の心情を表現するために使われることがあります。フォーマルな場面では、失礼な印象を与える可能性があるため注意が必要です。
奔放な想像力、奇抜な発想
※ 創造性や発想力が豊かである一方、現実離れしている、または突飛なアイデアを生み出す能力を指します。必ずしもネガティブな意味ではなく、芸術家やクリエイターの個性として肯定的に捉えられることもあります。ただし、ビジネスシーンなどでは、実現可能性を考慮する必要があるでしょう。
気まぐれな風、予測できない風
※ 文字通り、風向きが定まらず、予測できない風を指します。比喩的に、状況が不安定で予測不可能であることを表すことがあります。例えば、経済状況や政治情勢など、不確実性の高い状況を表現する際に用いられます。詩や歌の歌詞など、文学的な文脈でよく見られます。
ひねくれたユーモアのセンス、独特な笑いのセンス
※ 普通とは異なる、少し変わったユーモアのセンスを指します。ブラックジョークや皮肉めいたユーモアなど、人によっては不快に感じる可能性のある笑いを好む傾向があることを示唆します。親しい間柄では面白がられることもありますが、初対面の人やフォーマルな場面では控えるべきでしょう。
使用シーン
学術論文や専門書で、人の行動やデータの傾向を分析する際に使われます。例えば、社会学の研究で「若者の逸脱した行動」を分析したり、統計学で「予測モデルからのwaywardなデータのずれ」を説明したりする際に用いられます。文語的な表現です。
ビジネスシーンでは、プロジェクトの進行状況や市場動向の分析など、フォーマルな文書で用いられることがあります。例えば、「プロジェクトの進捗が計画から逸脱している(wayward)」と報告書で述べたり、市場分析で「予測不能な(wayward)顧客の行動」について議論したりする際に使われます。やや硬い表現のため、口頭での会議などでは避ける傾向があります。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、社会現象や個人の行動について解説する際に用いられることがあります。例えば、「わがままな(wayward)セレブの行動」や「予測不能な(wayward)天候」など、やや大げさな、または否定的なニュアンスで使われることが多いです。
関連語
類義語
- willful
自分の意志を押し通そうとする、強情な、わがままな、という意味。人の性質や行動を指すことが多い。日常会話や文学作品で使われる。 【ニュアンスの違い】"wayward"よりも強い意志や反抗的な態度を示す。"wayward"が単に指示に従わないことを意味するのに対し、"willful"は意図的に反抗するニュアンスを含む。 【混同しやすい点】"willful"はしばしばネガティブな意味合いを持ち、相手を非難する際に使われることが多い。"wayward"は必ずしも非難の意味を含まない場合がある。
反抗的な、反逆的な、という意味。権威や既存の秩序に対して抵抗する態度を指す。政治的な文脈や社会的な話題で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"wayward"よりも強い意味を持ち、具体的な行動を伴うことが多い。"wayward"が個人的な行動を指すのに対し、"rebellious"は集団的な行動や思想を伴うことがある。 【混同しやすい点】"rebellious"はしばしば政治的、社会的な意味合いを持つが、"wayward"は個人的な気まぐれや反抗を指すことが多い。
不従順な、言うことを聞かない、という意味。特に子供や部下など、指示を受ける立場にある者が命令に従わない場合に用いられる。日常会話や教育の場面で使われる。 【ニュアンスの違い】"wayward"よりも直接的な命令違反を指す。"wayward"が一般的な性質を表すのに対し、"disobedient"は特定の指示に対する違反を指す。 【混同しやすい点】"disobedient"は特定の命令に対する違反を指すため、"wayward"のように一般的な傾向を表す場合には適さない。
頑固な、強情な、という意味。自分の意見や態度を曲げようとしない様子を指す。日常会話や文学作品で使われる。 【ニュアンスの違い】"wayward"よりも強い意味を持ち、非難の意味合いを含むことが多い。"wayward"が単に指示に従わないことを意味するのに対し、"obstinate"は意固地になっている状態を表す。 【混同しやすい点】"obstinate"はしばしばネガティブな意味合いを持ち、相手を非難する際に使われることが多い。"wayward"は必ずしも非難の意味を含まない場合がある。
不規則な、一貫性のない、という意味。行動や思考、天候などが予測できない状態を指す。科学的な文脈や日常会話で使われる。 【ニュアンスの違い】"wayward"が人の性質を指すのに対し、"erratic"は行動や現象を指すことが多い。"wayward"が意図的な反抗を含む場合があるのに対し、"erratic"は意図的ではない不規則性を指す。 【混同しやすい点】"erratic"は人以外のものにも使えるが、"wayward"は主に人(または動物)の性質を表す。
気まぐれな、移り気な、という意味。予測できない変化や気分の変動を指す。文学作品や日常会話で使われる。 【ニュアンスの違い】"wayward"が反抗的な態度を含む場合があるのに対し、"capricious"は単なる気まぐれや予測不可能性を指す。"capricious"はより表面的な気まぐれを表す。 【混同しやすい点】"capricious"は深い理由のない気まぐれを指すのに対し、"wayward"は根底に反抗心や独自の意志がある場合がある。
派生語
『道』『方法』などを意味する名詞。『wayward』の語源であり、文字通り進むべき『道』から外れるニュアンスを含む。日常会話からビジネスまで幅広く使われる。
『手に負えない』『規則に従わない』という意味の形容詞。『un-(否定)』+『rule(規則)』+『-y(形容詞化)』で構成され、『wayward』と類似した、統制からの逸脱を表す。子供の行動や社会規範からの逸脱を指す際に用いられる。
- awry
『(計画などが)うまくいかない』『(物が)ゆがんで』といった意味の副詞・形容詞。『a-(〜の状態に)』+『wry(ねじれた)』という語源を持ち、『wayward』と同様に、本来あるべき状態から逸脱していることを示す。計画や期待が外れた状況で使われることが多い。
反意語
『従順な』という意味の形容詞。『wayward』が自己の意志を優先するのに対し、こちらは指示や命令に忠実に従うことを表す。子供の教育や組織運営において重要な概念。
『(規則などに)従う』という意味の形容詞。『comply(従う)』から派生し、規則や要求に素直に従うことを意味する。『wayward』が規範からの逸脱を示唆するのに対し、こちらは規範遵守を強調する。ビジネスや法律の文脈で頻繁に使用される。
- tractable
『扱いやすい』『従順な』という意味の形容詞。『tract-(引く)』という語根から、『容易に導ける』というニュアンスを持つ。『wayward』が頑固で扱いにくい様子を表すのに対し、こちらは素直で言うことを聞く性質を表す。人や動物、問題など、様々な対象に対して用いられる。
語源
"wayward"は、古英語の"wæġweard"に由来します。これは"way"(道)と"-weard"(〜に向かう)が組み合わさった言葉で、元々は文字通り「道に向かう」という意味でした。しかし、この言葉は「自分の道を行く」「自分の意志を通す」といったニュアンスを持つようになり、そこから「わがままな」「言うことを聞かない」という意味へと発展しました。接尾辞の"-ward"は、現代英語では"toward"(〜に向かって)として残っており、方向や傾向を示す際に使われます。"wayward"は、文字通りには「道に向かう」という意味合いを持ちながらも、そこから転じて「定められた道から外れる」「自分の意志を強く持つ」といった意味合いを帯びるようになった、興味深い変遷を辿った単語です。
暗記法
「wayward」は、社会の規範から逸脱する女性を指し、時に自立や反抗の象徴でした。かつて否定的に見られた彼女たちの意志は、時代と共に個性や強さとして肯定的に解釈されるように。文学では、悲劇的な結末から自己実現へと変遷。人生の岐路に立つ「迷い」の比喩としても使われ、自己探求の機会を示唆します。現代では多様な生き方を尊重する価値観と結びつき、創造性や革新性の源泉となる精神を意味します。
混同しやすい単語
"wayward"と"way"はスペルが似ており、"way"は基本的な単語であるため、つい意味を混同しやすい。"way"は「道」「方法」などの意味を持つ名詞であり、"wayward"は「気まぐれな」「わがままな」という意味の形容詞である。文脈から品詞の違いを意識することが重要。また、"wayward"は"way"から派生した単語であることを理解すると、覚えやすくなる("way"から外れている、という意味合い)。
"wayward"と"weird"は、どちらも少しネガティブなニュアンスを持つ形容詞であり、発音も似ているため混同しやすい。"weird"は「奇妙な」「風変わりな」という意味である。スペルも似ているため、注意が必要。"weird"は古英語の"wyrd"(運命)に由来し、「運命によって定められた、奇妙な」という意味合いを持つ。"wayward"とは語源が異なる。
"wayward"と"ward"は、スペルの一部が共通しており、発音も似ているため混同しやすい。"ward"は「保護」「監視」「病棟」などの意味を持つ名詞であり、"wayward"とは品詞が異なる。"ward"は「守る」という意味の古い言葉に由来しており、病院の病棟(ward)なども、そこに入院している人を守る場所、という意味合いがある。"wayward"の"ward"とは直接的な語源的な関連はない。
"wayward"と"awkward"は、どちらも少しネガティブなニュアンスを持つ形容詞であり、語尾の響きが似ているため混同しやすい。"awkward"は「ぎこちない」「不器用な」という意味である。スペルも似ているため、注意が必要。"awkward"は、古ノルド語の"afugr"(後ろ向きの)に由来し、「手際が悪い」という意味合いを持つ。"wayward"とは語源が異なる。
"wayward"と"forward"は、スペルの一部が共通しており、"ward"の部分が同じであるため混同しやすい。"forward"は「前方の」「積極的な」などの意味を持つ形容詞・副詞である。"forward"は「前へ」という意味の古い言葉に由来しており、"wayward"の"ward"とは直接的な語源的な関連はないが、"wayward"の"way"と反対方向(前ではなく、自分の道を行く)というイメージで覚えることができる。
"wayward"と"watered"は、どちらも"wa-"の音で始まり、"-rd"で終わるため、発音を聞き間違えやすい。"watered"は"water"(水)の過去分詞形で、「水を与えられた」「水っぽい」などの意味を持つ。スペルも似ているため、注意が必要。"wayward"は、"way"(道)から派生した単語であり、"watered"とは語源が異なる。
誤用例
日本語の『個性的』という言葉に引っ張られ、単に人と違うことをしている学生に対して『wayward』を使ってしまう誤用です。『wayward』は単なる個性ではなく、規則や期待から逸脱し、反抗的なニュアンスを含むため、注意が必要です。英語では、単に『個性的』な場合は『unique』や『eccentric』が適切です。日本の教育現場では、協調性が重視されるため、逸脱行動に対するネガティブな感情が強く、それが『wayward』という言葉の持つニュアンスと結びつきやすいと考えられます。
『wayward』を『気まぐれ』や『予測不能』といった意味で捉え、原因が外部環境にある場合に使ってしまう誤用です。『wayward』は、人の意志や性格に起因する反抗的な行動を指すため、天気のような外部要因を原因とする場合には不適切です。この場合、『erratic』や『unpredictable』といった言葉がより適切です。日本人は、原因を外部に求める傾向があるため、行動の原因を特定する際に、『wayward』の持つニュアンスを見落としがちです。
『気が進まない』という日本語を直訳的に『wayward』で表現しようとする誤用です。『wayward』は『反抗的』や『わがまま』といった意味合いが強く、『気が進まない』という控えめな感情を表すには不適切です。この場合は、『hesitant』や『reluctant』が適切です。日本人は、直接的な表現を避け、婉曲的な言い方を好む傾向があるため、『気が進まない』という感情を『wayward』で表現しようとする可能性があります。英語では、感情をストレートに表現することが一般的であるため、状況に応じて適切な言葉を選ぶ必要があります。
文化的背景
「wayward」は、しばしば社会の規範や期待から逸脱する存在、特に女性に対して用いられ、その自立性や反抗的な精神を象徴する言葉として文化的に重要な意味を持ちます。伝統的な価値観が重視された時代において、女性が自身の意志を貫き、社会の定める道から外れることは、しばしば否定的な意味合いを帯びて語られました。しかし、時代が進むにつれて、waywardという言葉は、単なる非難ではなく、むしろ個性や強さの表れとして、肯定的に捉えられることも増えてきました。
文学作品におけるwaywardな女性像は、その変遷を辿ることができます。例えば、19世紀の小説に登場するwaywardな女性は、しばしば悲劇的な結末を迎えます。彼女たちは、社会の制約に抗いながらも、最終的にはその圧力に屈してしまうのです。しかし、20世紀以降の作品では、waywardな女性は、より主体的に生き、自らの運命を切り開く存在として描かれるようになります。彼女たちは、社会の規範に縛られることなく、自分の信じる道を突き進み、自己実現を果たすのです。
また、waywardは、しばしば「迷子」や「道に迷う」という比喩的な意味合いで使用されます。これは、人生の岐路に立ち、どちらの道に進むべきか迷っている状態を表す際に用いられます。waywardな状態は、必ずしも悪いことではなく、むしろ自己探求や成長の機会となることもあります。迷うことによって、人は自分の価値観や目標を再確認し、より良い未来を築くことができるのです。
現代社会において、waywardという言葉は、多様な生き方を尊重する価値観と結びついています。社会の規範に囚われず、自分らしい生き方を追求することは、waywardnessの肯定的な側面と言えるでしょう。ただし、waywardnessは、単なるわがままや自己中心的な行動とは異なります。それは、自分の行動に責任を持ち、他者との調和を保ちながら、自分の信じる道を歩むことなのです。waywardな精神は、創造性や革新性を生み出す源泉となり、社会の発展に貢献することもあるでしょう。
試験傾向
主に長文読解、稀に語彙問題。
準1級以上で稀に出題。
やや硬めの文章、社会問題や歴史的背景を扱ったもの。
「わがままな」「気まぐれな」といったネガティブな意味合いを理解。同意語(rebellious, disobedient)と合わせて覚える。
Part 5(短文穴埋め)で稀に出題。
TOEIC L&R TEST 全パートを通して、出題頻度は低い。
ビジネスシーンでは稀。どちらかというと、一般的な文章やニュース記事など。
TOEIC対策としては優先順位は低いが、一般的な語彙力として覚えておくと良い。「wayward behavior」のような形で使われることが多い。
リーディングセクションで稀に出題。
TOEFL iBT リーディングセクション。
アカデミックな内容、社会学や心理学などの分野で人の性質を表す際に使われる。
抽象的な文章の中で使われることが多いので、文脈から意味を推測する練習が必要。類義語(erratic, unpredictable)とのニュアンスの違いを理解する。
主に長文読解。
難関大学の入試問題で稀に出題。
評論文、物語文など幅広いジャンルで出題される可能性がある。
文脈から意味を推測する力が重要。比喩的な意味で使われることもあるので、柔軟な解釈が必要。派生語(waywardness)も合わせて覚えておくと良い。