waist
二重母音 /eɪ/ は「エ」から「イ」へスムーズに変化させるのがコツ。日本語の『エ』よりも口を少し横に開いて発音し、最後に軽く『イ』の音を加えます。/st/ の子音連結は、日本語話者には無声音が続くため難しいですが、それぞれの音を意識して発音しましょう。特に /t/ は、息を止めてから破裂させるイメージで。
専門的な内容に関するご注意
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腰(くびれ)
胴体の一部分を指し、肋骨と骨盤の間にある、最も細い部分のこと。衣服のサイズや体型を表現する際によく使われる。比喩的に、物事の中央の細い部分を指すこともある。
The new pants were too big around my waist, so I couldn't wear them.
その新しいズボンは私の腰回りが大きすぎたので、履けませんでした。
※ 新しいズボンを試着して、腰回りが合わないとがっかりしている場面です。服のサイズを話す時によく使われる「waist」の典型的な使い方です。「around my waist」で「腰の周り」と具体的に場所を示し、「too big」は「~すぎる」というネガティブな意味で、日常会話で非常によく使われます。
She bent her waist to pick up the small coin from the floor.
彼女は床から小さなコインを拾うために腰をかがめました。
※ 床に落ちた小さなコインを見つけ、拾おうと腰をかがめている場面です。何かを拾う時など、日常の体の動きを表す際に「waist」が使われる典型的な例です。「bend one's waist」で「腰をかがめる」という動作を表し、「to + 動詞の原形」は「~するために」という目的を示すためによく使われます。
The elegant dress had a thin belt that emphasized her slim waist.
その上品なドレスには、彼女の細い腰を強調する細いベルトが付いていました。
※ 上品なドレスを着た人が、ベルトでウエストラインを綺麗に見せている場面です。人の体型やファッションについて話す際によく使われる表現で、「waist」が「くびれ」というニュアンスを含んで使われています。「slim waist」で「細い腰」という身体的特徴を表し、「emphasize」は「強調する」という意味で、ファッションの文脈でよく耳にします。
(待ち伏せして)襲う
古風な表現で、待ち伏せして攻撃するという意味合い。現代ではあまり使われないが、歴史小説などで見かけることがある。'waist'という単語が、体の急所である腰を狙うイメージから派生したと考えられる。
The cunning tiger waited quietly to waist the deer drinking water.
ずる賢いトラは、水を飲んでいるシカを待ち伏せして襲うため、静かに待った。
※ この文では、トラが獲物であるシカを『待ち伏せして襲う』様子を描写しています。静かに隠れて機会をうかがい、不意を突く行動がイメージできます。自然界での捕食者の行動によく見られる典型的なシーンです。
He planned to waist his rival as he left the dark alley.
彼は、ライバルが暗い路地を出たところで待ち伏せして襲う計画を立てた。
※ ここでは、誰かが個人的な目的で、相手が特定の場所から出てくるのを待ち、不意打ちで襲うという、少し緊張感のある状況を表しています。計画的で、隠れて機会をうかがう『待ち伏せ』のニュアンスが強く出ています。
The small rebel group decided to waist the enemy patrol from the dense forest.
少数の反乱軍は、うっそうとした森の中から敵の偵察隊を待ち伏せして襲うことに決めた。
※ この例文は、軍事的な文脈や、物語の中で使われるようなシーンです。劣勢の側が、隠れて奇襲をかけることで状況を打破しようとする様子が描かれています。相手に気づかれずに接近し、突然行動を起こす『奇襲』の戦術が伝わります。
胴着
古着や歴史的な衣装で使われる、腰までの長さの上着のこと。現代ではあまり一般的ではないが、ファッションの文脈で使われることがある。
She tied a beautiful scarf around her waist for the party.
彼女はパーティーのために、美しいスカーフを腰に巻いた。
※ この例文は、おしゃれをして出かける女性が、スカーフを「腰(waist)」に巻いて、全体のコーディネートを完成させる場面を描いています。waistは「腰」や「胴」という意味で、身体の部位を指す最も一般的な使い方です。服やアクセサリーが腰に巻かれたり、身につけられたりする際に頻繁に登場します。**補足:waistは「胴着」という意味ではありません。**「胴着」はwaistcoatやvestといった別の単語を使います。ここでは「腰」の意味で使われています。「around one's waist」で「~の腰の周りに」という表現になります。
He felt his new pants were a little tight around the waist.
彼は新しいズボンが腰回りで少しきついと感じた。
※ この例文は、新しいズボンを試着した男性が、腰のあたりがしっくりこないと感じている場面です。waistは服のサイズやフィット感について話すときによく使われる表現です。特にズボンやスカートの腰回りを指す際に用いられます。お店で試着する際や、洋服のサイズについて話すときにとても役立つフレーズです。ここでもwaistは「腰」の意味で使われています。「tight around the waist」は「腰回りがきつい」という非常によく使うフレーズです。
The water came up to my waist as I slowly walked into the lake.
私がゆっくり湖に入っていくと、水は私の腰まで来た。
※ この例文は、誰かがプールや湖にゆっくり入っていき、水の深さを感じている場面を描いています。waistは、水の深さや、何かが身体のどの高さまであるかを説明する際によく使われます。物理的な位置を示す典型的な例で、高さや深さを表現する際に非常に便利です。waistは身体の特定の高さを指すのにも使われます。例えば、「waist-high」は「腰の高さまで」という意味になります。「come up to one's waist」で「~の腰まで来る/達する」という表現です。
コロケーション
腰の高さまである、腰の高さの
※ 文字通り、何かの高さが腰の位置まであることを指します。例えば、草、水、雪などが腰の高さまである状態を表すのに使われます。形容詞として機能し、具体的なイメージを伝えるのに役立ちます。口語的にもよく使われ、フォーマルな場面でも問題ありません。 "The grass was waist-high."(草は腰の高さまであった)のように使います。
腰の周りに、腰回りに
※ 物理的に腰の周りの位置関係を示す表現です。ベルトやスカーフを腰に巻いている状態、あるいは服のデザインが腰回りに施されている場合などに使われます。"She wore a belt around her waist."(彼女は腰にベルトをしていた)のように具体的に場所を特定する際に役立ちます。また、"gather around the waist"(腰回りを絞る)のように、衣服のデザインについて説明する際にも使われます。
腰を絞る、ウエストを細くする
※ "cinch"は「締め付ける」という意味で、服のデザインやダイエットなどで腰を細くすることを指します。ファッション関連の記事や会話でよく使われます。比喩的に「無駄を省く、引き締める」という意味合いで使われることもあります。"The dress is cinched at the waist."(そのドレスはウエストが絞られている)のように使われます。
引き締まったウエスト、細いウエスト
※ "trim"は「整った、引き締まった」という意味で、健康的な体型を表す際に使われます。ダイエットや運動の結果、ウエストが細くなった状態を表現するのに適しています。"He has a trim waist thanks to regular exercise."(彼は定期的な運動のおかげでウエストが引き締まっている)のように使われます。
腰の周りのぜい肉、浮き輪肉
※ 比喩的な表現で、腰回りに付いた余分な脂肪を指します。「スペアタイヤ」は車のスペアタイヤのことで、それが腰の周りに付いている様子を想像させることから来ています。口語的でユーモラスな表現であり、直接的な表現を避けたい場合に使われます。"He's trying to get rid of his spare tire around the waist."(彼は腰回りのぜい肉を落とそうとしている)のように使います。
太くなるウエストライン、ウエストのサイズの増加
※ 年齢や生活習慣の変化によってウエストが太くなることを婉曲的に表現します。健康に関する記事や会話でよく使われます。特に中年以降の体型の変化について語る際に用いられることが多いです。"He noticed a thickening waistline as he got older."(彼は年を取るにつれてウエストが太くなるのに気づいた)のように使われます。
腰まで(何かに)浸かっている、腰まで(何かが)ある
※ 物理的に何かが腰の高さまで達している状態を表します。水、雪、泥などの液体や固体が腰まである状態を表現する際に使われます。"We were up to the waist in snow."(私たちは腰まで雪に浸かっていた)のように使われます。比喩的に、困難な状況に深く関わっていることを表すこともあります。
使用シーン
解剖学や医学の論文で、人体の部位を説明する際に使用されます。例えば、「腰椎」「ウエスト周囲径」などの言葉と関連して登場します。また、服飾史の研究で、特定の時代の衣服のウエストラインについて言及されることもあります。
ビジネスシーンでは、主にファッション業界や健康関連業界の報告書やプレゼンテーションで使用されます。例えば、「ウエストを絞ったデザイン」や「ウエストサイズを測定する」といった文脈で使用されることがあります。日常的なビジネス会話ではほとんど使用されません。
日常生活では、服のサイズや体型について話す際に使用されます。「ウエストが細くなった」「ウエストがきつい」などの表現で用いられます。また、健康診断の結果やダイエットに関する話題でも登場することがあります。例えば、健康診断の結果で「ウエスト周囲径」が基準値を超えていることを指摘されたり、ダイエットのために「ウエストを測る」といった場面が考えられます。
関連語
類義語
- midriff
胴体の中央部、特に胸郭の下から腰までの部分を指す。解剖学的な意味合いが強く、ファッションや健康に関する文脈でも使われる。 【ニュアンスの違い】『waist』よりも具体的な身体の部位を指し、衣服のフィット感よりも身体そのものに着目するニュアンスがある。やや専門的な語彙。 【混同しやすい点】一般的な会話では『waist』の方が自然。『midriff』は、露出した胴体部分を指す場合もあるため、文脈によっては性的な意味合いを含む可能性がある。
- girth
円周、特に胴回りを指す。しばしば動物や樹木など、人間以外の対象にも使われる。フォーマルな場面や、測定が必要な状況で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『waist』が体のくびれを指すのに対し、『girth』は単なる胴回りの長さを示す。体型に関する記述で、客観的な数値を伴うことが多い。 【混同しやすい点】『girth』は人の体型を婉曲的に表現する際に使われることがある。直接的な表現を避けたい場合に用いられるが、皮肉な意味合いを含む可能性もある。
人の体型、特に女性の体型を指す。ファッションや美容関連の文脈でよく用いられる。しばしば理想的な体型を指す場合もある。 【ニュアンスの違い】『waist』が特定の部分を指すのに対し、『figure』は全体的な体型の美しさを強調する。より抽象的で、美的評価を含む。 【混同しやすい点】『figure』は、必ずしもウエストの細さを意味するわけではない。全体のバランスが取れた体型を指すことが多い。男性にも使われるが、女性に対してより一般的。
胴体の中央部、腰のあたりを指す。日常会話で用いられる、やや曖昧な表現。 【ニュアンスの違い】『waist』ほど具体的ではなく、漠然とした胴体の中央部を指す。フォーマルな場面には適さない。 【混同しやすい点】『middle』は、体の部位だけでなく、時間や場所の中央も指すため、文脈によって意味が大きく異なる。体の部位を指す場合は、ジェスチャーなどを伴うことが多い。
- tummy
お腹、特に子供や親しい間柄で使われる幼児語的な表現。大人でも、自分の体について話す際に、ユーモラスに使うことがある。 【ニュアンスの違い】『waist』よりも柔らかく、親しみやすい印象を与える。フォーマルな場面や、医学的な文脈には不適切。 【混同しやすい点】『tummy』は、お腹全体を指し、ウエストのくびれを特定する意味合いはない。また、子供に対して使う言葉であるため、対象年齢に注意が必要。
- abdomen
腹部、医学用語として用いられる。内臓を含むお腹全体を指す、解剖学的な意味合いが強い。 【ニュアンスの違い】『waist』は外見上のくびれを指すのに対し、『abdomen』は内臓を含む腹部全体を指す。フォーマルで専門的な語彙。 【混同しやすい点】『abdomen』は、日常会話ではほとんど使われない。医学論文や健康に関する記事など、専門的な文脈で用いられる。
派生語
『胴着』や『ベスト』を意味する名詞。『waist(ウエスト)』に『coat(コート)』が組み合わさった語。ウエスト丈の短い上着を指し、フォーマルな場面や歴史的な文脈で使われることが多い。ウエストを強調するデザインが特徴。
- waisted
『ウエストを絞った』という意味の形容詞。服飾デザインでよく使われ、ウエストラインを強調するスタイルを指す。例えば、『a waisted dress(ウエストが絞られたドレス)』のように用いられる。ファッション関連の記事や日常会話で登場する。
『浪費する』『無駄にする』という意味の動詞、または『廃棄物』『無駄』という意味の名詞。語源的には、身体の『腰』がくびれて細く、そこから『減る』『失う』という概念に発展したとされる。資源の浪費や時間の無駄遣いなど、幅広い文脈で使用される。
反意語
『胸囲』を意味する名詞。『waist(ウエスト)』が胴体のくびれた部分を指すのに対し、『bust(バスト)』は胸部の一番膨らんだ部分を指し、身体の対照的な部位を表す。服飾や身体測定の文脈で使われる。
- hips
『腰』または『尻』を意味する名詞。『waist(ウエスト)』が胴体のくびれを指すのに対し、『hips(ヒップ)』は腰骨の張り出した部分を指し、ウエストとの対比で体型を表す際に用いられる。ファッションや健康に関する文脈でよく使われる。
『肩』を意味する名詞。ウエストが胴体の中央部を指すのに対し、shoulderは上半身の端の部分にあたる。身体の構造や服のサイズを説明する際に、対比的な位置関係として言及される。
語源
「waist」の語源は、古英語の「wæst」に遡ります。これは「成長、体格、腰」といった意味合いを持っていました。さらに遡ると、ゲルマン祖語の「*wahs-tu-」に由来し、これは「成長」を意味する動詞「*wahsan」に関連しています。日本語の「育つ」や「増す」といった言葉と、根源的なイメージが近いと言えるでしょう。つまり、「waist」は、身体の成長や体格を表す言葉として生まれ、その中でも特に身体の中央部、つまり腰のくびれを指すようになったと考えられます。直接的な接頭辞や接尾辞による派生はありませんが、身体の成長という根本的な意味合いが、腰という特定の部位を指す言葉へと変化した点は興味深い変遷です。
暗記法
「waist」は単なる体のくびれにあらず。西洋では特に、美の基準や社会的身分を映す鏡でした。中世のコルセットは富と美の象徴であると同時に、女性を縛る社会規範の象徴でもありました。文学作品にもその影響は色濃く、女性の抑圧を象徴するアイテムとして登場します。20世紀以降、コルセットからの解放は女性の社会進出と連動し、ウエストは個性を表現する舞台へ。現代では健康の指標、自己管理の象徴として、その意味合いは変遷。社会の価値観を映す、文化的コードなのです。
混同しやすい単語
『waist』と発音が非常に似ており、カタカナ英語ではどちらも『ウエスト』と表現されがちです。スペルも 'ai' と 'a' の違いのみで、視覚的にも混同しやすいでしょう。『waste』は『浪費する』という動詞や、『廃棄物』という名詞の意味を持ちます。文章中では意味が大きく異なるため、注意が必要です。特に、過去形・過去分詞の 'wasted' は『やつれた』という意味でも使われるため、『waisted』(ウエストが〜の)と混同しないようにしましょう。
『waist』と母音と最初の子音が同じであり、語尾の子音がわずかに異なるだけなので、発音を聞き間違えやすいです。『west』は『西』という意味で、方向を表す名詞や形容詞として使われます。文脈が全く異なるため、意味を理解していれば区別できます。ただし、早口の英語では聞き分けが難しくなることがあるため、注意が必要です。
語頭の子音が異なるだけで、母音と語尾の子音は同じです。そのため、特に発音練習が不足していると混同しやすいでしょう。『wrist』は『手首』という意味です。スペルも 'wai' と 'wri' の違いだけなので、注意が必要です。語源的には、ゲルマン祖語の「ねじる」を意味する言葉に由来し、手首の動きを表しています。
『waist』とは直接的な発音の類似性はありませんが、「wist-」という部分がなんとなく似た印象を与え、スペルミスを誘発する可能性があります。『wistful』は『物思いに沈んだ』『もの寂しい』という意味の形容詞で、感情を表す言葉です。日常会話ではあまり使われませんが、文学作品などで見かけることがあります。
『waist』と発音が非常に似ており、特にアメリカ英語では母音が同じように発音されることがあります。スペルも 'ai' と 'ai' で共通しており、混同しやすい要素があります。『wait』は『待つ』という意味の動詞です。文脈が異なれば区別できますが、リスニングでは注意が必要です。例えば、「I can't wait!」は「待ちきれない!」という意味ですが、「I can't waist!」とは言いません。
『waist』と『worst』は、どちらも日本語でカタカナ表記すると「ワースト」に近くなるため、発音の区別が難しいと感じる学習者がいます。『worst』は『最悪の』という意味の形容詞で、bad の最上級です。スペルも似ているため、注意が必要です。特に、比較級の 'worse' と混同しないようにしましょう。
誤用例
日本語の「細い」を直訳的に『small』と表現しがちですが、waist(ウエスト)の細さを表現する場合、『small』は不自然です。英語では『slender』や『slim』がより適切で、健康的なイメージも伴います。『small』は単にサイズが小さいことを指し、場合によっては不健康な印象を与える可能性があります。また、健康に「気をつける」は『be careful about health』よりも『maintain a healthy lifestyle』の方が、積極的なニュアンスを含み、より自然です。
『waist』は名詞としてウエストそのものを指しますが、『reduce my waist』という表現は不自然です。ウエストを細くするという意味合いを明確にするには、『waistline』を使い『slim down my waistline』とするのが適切です。また、『do some exercise』は間違いではありませんが、より具体的に運動を始めるというニュアンスを出すには、『start exercising』の方が自然です。日本人が『〜を減らす』という発想から『reduce』を選びがちですが、英語では目的や行為に合わせた適切な動詞を選ぶ必要があります。
『grab』は日本語の『掴む』に相当しますが、waist(ウエスト)に対して使うと、非常に乱暴で不快感を与える可能性があります。ダンスのような場面では、『put his hand around her waist』のように、手を添える程度の表現が適切です。また、『intimate』は親密さを表しますが、この文脈では直接的すぎるため、相手の出方を見ないで踏み込むような意味合いの『forward』がより適切です。日本人が行為を直接的に表現しがちなのに対し、英語では婉曲的で相手への配慮を示す表現が好まれる場合があります。
文化的背景
「waist(ウエスト)」は、単なる身体のくびれを指す言葉以上の意味を持ち、美の基準、社会的地位、そして個人のアイデンティティを象徴してきました。特に西洋文化圏において、ウエストは女性らしさの象徴として、その時代ごとの理想的な体型と密接に結びついてきました。コルセットの歴史を紐解けば、ウエストという言葉が、いかに社会的な力と結びついてきたかがわかります。
16世紀から19世紀にかけて、コルセットは貴族女性の必須アイテムでした。細く絞られたウエストは、富と美の象徴であり、同時に社会的なステータスを示すものでした。コルセットは、単に体型を整えるだけでなく、女性の行動や呼吸を制限することで、従順さや貞淑さといった当時の社会が求める女性像を体現する役割も担っていました。文学作品においても、コルセットは女性の束縛や抑圧を象徴するアイテムとして登場することがあります。例えば、ジェーン・オースティンの小説では、コルセットの描写を通して、当時の女性の置かれた状況や社会的な制約が読み取れます。
20世紀に入ると、女性の社会進出が進み、コルセットからの解放が叫ばれるようになりました。ポール・ポワレやココ・シャネルといったデザイナーたちは、コルセットを廃止し、より自由で動きやすい衣服を提案しました。ウエストの位置も変化し、ハイウエストやローウエストなど、様々なスタイルが登場しました。ウエストは、もはや束縛の象徴ではなく、個性を表現する手段へと変化していきました。現代においては、ウエストは健康的な体型を維持するための指標としても重要視されています。エクササイズやダイエットを通して、理想的なウエストラインを目指すことは、自己管理能力の高さを示すと同時に、自信や自己肯定感を高めることにも繋がります。
このように、「waist」という言葉は、時代とともにその意味合いを変えながら、常に社会の価値観や美の基準を反映してきました。それは単なる身体の一部を指す言葉ではなく、社会的なメッセージを伝える文化的コードとして、私たちの生活に深く根付いているのです。
試験傾向
- 出題形式: 主に語彙問題(短文空所補充)や長文読解で出題される可能性があります。リスニングセクションでも、日常会話や状況説明の中で使われることがあります。
- 頻度と級・パート: 2級以上で出題される可能性があります。準1級以上では、より複雑な文脈やイディオムの中で登場することがあります。
- 文脈・例題の特徴: 日常会話、健康、ファッションなど、幅広い文脈で登場します。例えば、「waist size(ウエストサイズ)」や「around the waist(ウエスト周り)」などの表現が使われます。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞としての意味(ウエスト、腰)をしっかり覚えましょう。関連語句として、「waistline(ウエストライン)」や「high-waisted(ハイウエストの)」なども覚えておくと役立ちます。スペルミスにも注意が必要です。
- 出題形式: 主にPart 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解問題)で出題される可能性があります。
- 頻度と級・パート: TOEIC L&RのPart 5, Part 7で、中程度の頻度で出題される可能性があります。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(従業員の健康管理、制服のサイズに関する記述など)や、製品の説明(衣服、ベルトなど)で登場することがあります。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネス関連の文脈で使われることが多いので、関連語彙(measurement, size, clothingなど)と一緒に覚えましょう。文脈から意味を推測する練習も重要です。
- 出題形式: 主にリーディングセクションで出題される可能性があります。
- 頻度と級・パート: TOEFL iBTのリーディングセクションで、比較的低い頻度で出題される可能性があります。
- 文脈・例題の特徴: 医学、健康、または社会学的な文脈で、身体的な特徴や健康状態を説明する際に使われることがあります。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文章で使われることが多いため、文脈から正確な意味を把握する練習をしましょう。抽象的な概念を説明する文脈で使われる場合もあります。
- 出題形式: 主に長文読解問題で出題される可能性があります。
- 頻度と級・パート: 大学入試の英語長文で、中程度の頻度で出題される可能性があります。特に、健康、ファッション、ライフスタイルに関する文章で登場することがあります。
- 文脈・例題の特徴: 健康、ファッション、ライフスタイルなど、幅広い文脈で登場します。比喩的な表現として使われることもあります。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要です。比喩的な表現で使われる場合もあるので、注意深く読み解きましょう。関連語句(body, figure, shapeなど)との関連性も意識しておくと良いでしょう。