toward
最初の /tə/ は弱く曖昧な母音(schwa)です。日本語の『ト』よりも力を抜いて発音し、次の /wɔːrd/ に自然につながるように意識しましょう。/ɔːr/ は長母音で、口を丸めて『オー』と発音し、舌を少し奥に引くのがコツです。アメリカ英語では /tɔːrd/ と発音されることもあります。
〜の方へ
物理的な方向だけでなく、目標や目的の方向を示す場合にも使う。漠然とした方向性を示すニュアンスがある。例: toward the future(未来に向かって), toward a solution(解決に向けて)
The little boy ran quickly toward his mother.
小さな男の子は、お母さんのほうへ素早く走っていきました。
※ お母さんを見つけた小さな男の子が、うれしくてまっすぐに駆け寄っていく様子が目に浮かびますね。「toward」は、このように「ある人や場所」に向かって移動する様子を表すのに非常によく使われます。物理的な方向を示す最も基本的な使い方の一つです。
We watched the sun slowly go down toward the horizon.
私たちは、太陽がゆっくりと水平線のほうへ沈んでいくのを見ました。
※ 広い空と海を背景に、ゆっくりと水平線に沈んでいく夕日をみんなで眺めている、感動的な場面ですね。「toward」は、このように「ある場所や線」に向かって何かが動く様子を表す時にも使われます。ここでは「水平線」という特定の方向へ向かう動きを示しています。
She held out her hand toward the lost child.
彼女は迷子の子供のほうへ手を差し伸べました。
※ 迷子になって不安そうな子供に、優しく手を差し伸べる女性の姿が目に浮かびます。安心感が伝わる温かいシーンですね。「toward」は、このように「何かを特定の方向へ向ける」動作を表す時にも使えます。物理的な移動だけでなく、特定の対象への「向き」を示すのにも便利です。
〜に対して
人や物事に対する感情、態度、行動の対象を示す。例: be kind toward others(他人に親切にする)
The little girl ran happily toward her mother.
小さな女の子は嬉しそうにお母さんのほうへ走っていった。
※ 小さな女の子が嬉しそうにお母さんのほうへ駆け寄る、心温まる場面ですね。「toward」は、何かがある方向へ「向かっていく」動きを鮮やかに表します。物理的な移動の方向を示すときに最も典型的でよく使われる例です。
Our team is working hard toward a common goal.
私たちのチームは共通の目標に向かって一生懸命働いています。
※ チーム全員が「共通の目標」という一つのゴールに向かって、一生懸命努力している様子が目に浮かびますね。ここでは「toward」が、物理的な方向だけでなく、「目標」や「目的」といった抽象的なものに対する「方向性」や「目指す先」を示すのに使われています。
We should always be kind toward all living things.
私たちは常にすべての生き物に対して親切であるべきだ。
※ 私たちが「すべての生き物」に対して、どのように接するべきか、という大切なメッセージが込められていますね。「toward」は、人や物事に対する「態度」や「行動の対象」を示すときにも使われます。誰かや何かに対して、どんな気持ちや行動を向けるのかを表現するのにぴったりです。
コロケーション
~への一歩、~に向けた進展
※ 具体的な行動や進捗を指し示す際に使われます。例えば、「これは目標達成への重要な一歩だ (This is an important step toward achieving our goal.)」のように使われます。単に 'toward' を使うよりも、具体的な行動や進展を強調するニュアンスがあります。ビジネスシーンや、目標設定・進捗報告などで頻繁に使われる表現です。名詞の前に形容詞を置いて「a significant step toward」のように強調することも可能です。
~への意思表示、~を示唆する行為
※ 言葉だけでなく、身振り手振りや行動で何かを示す意味合いを含みます。例えば、「彼は和解のジェスチャーを見せた (He made a gesture toward reconciliation.)」のように使われます。単に 'toward' を使うよりも、非言語的なコミュニケーションや意図が込められていることを示唆します。政治的な文脈や人間関係において、相手の出方を伺うような状況でよく用いられます。比喩的に、ある政策が特定の方向性を示唆する場合にも使われます。
(意図せず)~へ向かう、~に傾倒する
※ 徐々に、そして無意識のうちにある状態や方向へ変化していく様子を表します。例えば、「彼は徐々に保守的な考え方に傾倒していった (He drifted toward conservative views.)」のように使われます。積極的な行動というよりは、周囲の状況や自身の内面の変化によって、自然とそうなっていくニュアンスがあります。政治、経済、個人の嗜好など、様々な分野で使われます。類似表現に 'gravitate toward' がありますが、こちらはより強い引力や魅力によって引き寄せられるイメージです。
~への偏見、~をひいきする傾向
※ 特定の人、物、考え方に対して不公平な態度をとることを意味します。例えば、「彼は常に若い社員をひいきする傾向がある (He has a bias toward younger employees.)」のように使われます。この表現は、公平性を欠く状況を批判的に指摘する際に用いられます。人事評価、報道、研究など、客観性が求められる分野で特に注意が必要です。類似表現に 'prejudice toward' がありますが、こちらはより強い先入観や差別意識を含むニュアンスがあります。
~への動き、~を目指す行動
※ 'a step toward' と似ていますが、こちらはより戦略的、計画的な行動を指すことが多いです。例えば、「これは市場の自由化に向けた重要な動きだ (This is an important move toward market liberalization.)」のように使われます。政治、経済、社会など、大きな変化や改革を伴う場面でよく用いられます。単に 'toward' を使うよりも、具体的な政策や戦略が背景にあることを示唆します。'a shift toward' という表現も似ていますが、こちらはより大きな方向転換やパラダイムシフトを意味します。
~への敵意、~に対する反感
※ 強い反感や敵対心を表す際に用いられます。例えば、「彼は外国人に対して強い敵意を抱いている (He has a strong hostility toward foreigners.)」のように使われます。この表現は、対立関係や紛争の原因を分析する際に用いられることが多いです。政治、社会、人間関係など、様々なレベルの対立に使われます。類似表現に 'antagonism toward' がありますが、こちらはより積極的な敵対行動を含むニュアンスがあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、方向性や傾向を示す際に用いられます。例えば、「この研究は、持続可能なエネルギー源の開発に向けた第一歩である (This research is a first step toward the development of sustainable energy sources.)」のように、研究の目的や貢献を説明する文脈で使用されます。文語的な表現であり、客観性と正確性が求められる場面に適しています。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、目標達成に向けた努力や進捗を示す際に使われます。例えば、「我々は、顧客満足度向上に向けて努力を続けています (We are continuing our efforts toward improving customer satisfaction.)」のように、企業の姿勢や戦略を説明する文脈で使用されます。フォーマルな印象を与えるため、社内外向けの公式なコミュニケーションに適しています。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、社会的な問題や変化の方向性を示す際に用いられることがあります。例えば、「社会は、より環境に優しいライフスタイルへと向かっている (Society is moving toward a more environmentally friendly lifestyle.)」のように、一般的な傾向を説明する文脈で見かけることがあります。やや硬い印象を与えるため、フォーマルな場面や書き言葉に適しています。
関連語
類義語
- towards
「~の方へ」「~に向かって」という意味で、物理的な方向や目標、態度などを表す際に用いられる。主にイギリス英語で使われる。 【ニュアンスの違い】意味はほぼ同じだが、towardがアメリカ英語で、towardsがイギリス英語で使われるという地域差がある。フォーマルな場面ではtowardが好まれる傾向がある。 【混同しやすい点】アメリカ英語を使う場合はtoward、イギリス英語を使う場合はtowardsと覚えておけば良い。どちらを使っても意味は通じるが、混同しないように注意。
「~へ」「~に」という意味で、到達点や方向を示す最も一般的な前置詞。物理的な場所だけでなく、状態や目的など幅広い対象に使える。 【ニュアンスの違い】towardは「~の方向へ」というニュアンスで、必ずしも到達点を意味しないのに対し、toは到達点を示す。towardはtoよりも曖昧で、間接的な方向性を示す。 【混同しやすい点】towardは方向を示す場合に使われるが、toは到達点を示す場合に使われる。例えば、「I walked toward the station」は駅の方向へ歩いたことを意味し、「I walked to the station」は駅に到着したことを意味する。
- in the direction of
「~の方向に」という意味で、物理的な方向や進むべき方向を指し示す。towardよりも丁寧で、客観的な表現。 【ニュアンスの違い】towardが主観的な方向感覚を表すのに対し、in the direction ofは客観的な事実として方向を伝える。フォーマルな場面や、正確な方向を伝えたい場合に適している。 【混同しやすい点】towardは日常会話でよく使われるが、in the direction ofはよりフォーマルな場面で使われる。例えば、道案内をする際に「Go in the direction of the library」と言う方が丁寧な印象を与える。
「~に関して」「~について」という意味で、特定の話題や問題について言及する際に用いられる。ビジネスや学術的な場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】towardが物理的な方向や態度を表すのに対し、regardingは話題や問題に対する言及を表す。towardは具体的な行動や感情に関連するが、regardingは抽象的な概念に関連する。 【混同しやすい点】towardは前置詞として使われるが、regardingは前置詞または分詞構文として使われる。例えば、「I have some questions regarding your proposal」は「あなたの提案に関して質問があります」という意味になる。
「~に関して」「~について」という意味で、regardingとほぼ同義だが、よりフォーマルな印象を与える。公式な文書や報告書などでよく使われる。 【ニュアンスの違い】towardが方向性を示すのに対し、concerningは特定のテーマや問題に焦点を当てる。regardingよりもさらにフォーマルで、客観的な視点を強調する。 【混同しやすい点】concerningはregardingと同様に、前置詞または分詞構文として使われる。例えば、「I am writing to you concerning your application」は「あなたの応募に関してご連絡いたします」という意味になる。
「~に関して」「~の点で」という意味で、特定の側面や観点から議論する際に用いられる。非常にフォーマルで、学術的な文脈や法律関係の文書でよく使われる。 【ニュアンスの違い】towardが方向性を示すのに対し、with respect toは特定の側面や観点に限定して議論を進める。最もフォーマルで、客観性と正確さが求められる場面で使用される。 【混同しやすい点】with respect toは非常に丁寧な表現であり、日常会話ではあまり使われない。例えば、「With respect to your argument, I have some reservations」は「あなたの主張に関して、いくつか留保があります」という意味になる。
派生語
『共に』『一緒に』という意味の副詞。古英語の『tō』(to)と『gædere』(gather)が組み合わさってできた語。文字通り『一つの場所に集まる方向へ』という意味合いが残り、towardの『〜の方へ』という方向性を示す意味と共通する。日常会話で頻繁に使われる。
『明日』という意味の名詞・副詞。古英語の『tō morwen』(on the morrow)が短縮されたもの。『未来へ向かう朝』というニュアンスがあり、towardの未来への方向性を示す意味と関連する。日常会話で非常に頻繁に使用される。
『引きつける』という意味の動詞。ラテン語の『ad-』(〜へ)と『trahere』(引く)が組み合わさった語。『〜の方へ引く』という意味合いがあり、towardの方向性を示す意味と共通する。学術的な文脈やビジネスシーンでも使用される。
反意語
『離れて』『遠くへ』という意味の副詞。towardが『〜の方へ』と接近する方向を示すのに対し、awayは『〜から離れる』と遠ざかる方向を示す。日常会話で頻繁に使われ、towardと対比して用いられることが多い。
『〜から』という意味の前置詞。towardが『〜の方へ』と目標地点への方向を示すのに対し、fromは『〜から』と出発点を示す。起源や分離を示す文脈でtowardと対比的に使われる。例えば、『He walked toward the city』(彼は街の方へ歩いた)に対し、『He came from the city』(彼は街から来た)のように用いられる。
『〜に反対して』『〜に逆らって』という意味の前置詞。towardが目標や対象への肯定的な方向性を示すのに対し、againstは対立や抵抗の方向性を示す。toward a goal(目標に向かって)とagainst a goal(目標に反対して)のように、抽象的な文脈でも対比的に用いられる。
語源
"toward"は、古英語の"tōweard"に由来します。これは、"tō"(英語の"to"に相当)と"-weard"(方向を示す接尾辞)が組み合わさったものです。"tō"は「〜へ」という意味で、現代英語の"to"と同じ祖先を持ちます。一方、"-weard"は、古英語で「〜に向かって」という意味を表し、現代英語の"-ward"(例:afterward, forward)の祖先にあたります。つまり、"toward"は文字通り「〜へ向かって」という意味合いを保持しており、物理的な方向だけでなく、態度や感情の方向性を示す際にも使われるようになりました。日本語で例えるなら、「〜の方へ」という表現が、文字通り場所の方向を示すと同時に、「〜に対して」という感情的な態度を示すのと似ています。
暗記法
「toward」は、未来への意志や姿勢を象徴する言葉。アメリカ独立戦争のスローガンが示すように、社会変革や政治目標を指し示す。文学では、登場人物の心理的成長や、死への静かな歩みを象徴し、希望や受容と結びつく。現代社会では、企業の目標や政策で未来への希望と決意を表明。単なる方向ではなく、文化の中で未来への意志を宿す言葉。
混同しやすい単語
toward と to は、スペルも短く、発音も弱形では非常に似ているため、混同しやすい。to は前置詞として『~へ』『~に』などの方向や対象を示すが、toward は『~の方へ』というニュアンスで、より漠然とした方向を示す。また、to は不定詞を作る機能もある。日本人学習者は、文脈に応じて使い分ける必要がある。
toward と forward は、どちらも『~へ』という方向性を示す単語であり、意味が似ているため混同しやすい。forward は『前方へ』『前へ』という特定の方向を示す副詞・形容詞であり、toward は前置詞で、より広い意味で『~の方へ』という方向を示す。例えば、『前進する』は move forward だが、『目標に向かって』は toward the goal となる。また、forward はメールの転送という意味もあるため、文脈で判断することが重要。
toward と tortoise は、スペルの一部が似ており、特に 'tor' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。tortoise は『カメ』という意味の名詞であり、toward とは品詞も意味も全く異なる。発音も異なるため、スペルに惑わされないように注意する必要がある。toward は二音節だが、tortoise は通常二音節で発音される。
toward と word は、スペルの一部が似ており、特に最後の 'ord' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。word は『単語』『言葉』という意味の名詞であり、toward とは品詞も意味も全く異なる。発音も異なるため、スペルに惑わされないように注意する必要がある。
toward と tower は、スペルの一部が似ており、特に最初の 'tow' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。tower は『塔』という意味の名詞であり、toward とは品詞も意味も全く異なる。toward は方向を示す前置詞だが、tower は垂直にそびえ立つ建造物を指す。発音も異なるため、スペルに惑わされないように注意する必要がある。
towardの最初の音と、数字のtwoの音が似ているため、発音を聞き間違える可能性があります。twoは数詞で「2」を表しますが、towardは前置詞で「~の方へ」という意味です。文脈で判断することが重要です。また、towardはアメリカ英語では /tɔːrd/、イギリス英語では /təˈwɔːd/ と発音が異なる点にも注意が必要です。
誤用例
日本語の『〜に対して』という表現に引きずられ、『toward』を使ってしまう誤用です。しかし、『toward』は方向や対象への動きを示すニュアンスが強く、漠然とした感情や意見の対象を示す場合には不自然です。正しくは『about』を使い、『〜について』という包括的な対象を示すのが適切です。日本人が『〜に対して』を安易に『toward』と結びつけがちなのは、前置詞の持つニュアンスの差を意識していないためです。英語では、前置詞は単なる場所や時間の指示だけでなく、話者の心理的な距離感や対象への関わり方を示す重要な要素となります。
『toward』自体は文法的に間違っていませんが、この文脈では語感が不適切です。『aggressive』は攻撃的で敵意のあるニュアンスが強く、部下に対する態度としてはネガティブな意味合いが強すぎます。より適切なのは『assertive』で、これは自分の意見をはっきりと主張する、という意味合いを持ちつつ、必ずしも攻撃的ではないニュアンスを含みます。日本人は、英語の単語を字面通りの意味で捉えがちですが、文脈や相手との関係性によって適切な語を選ぶ必要があります。特に、人間関係においては、相手に不快感を与えないような言葉を選ぶことが重要です。また、英語の『aggressive』は、ビジネスの場面などでは必ずしも悪い意味ではなく、積極性や推進力を意味することもありますが、それでも人間関係においては慎重な使用が求められます。
『toward』は時間的な『〜に向かって』という意味で使えますが、この文脈では『near』の方がより自然です。『toward』は、ある時点に向かって進んでいるプロセスを強調するニュアンスがあり、会議の終盤という特定の時点を指す場合にはやや不適切です。『near』は単に『〜の近く』という意味で、時間的にも空間的にも近いことを示す場合に広く使われます。日本人は、時間や場所を表す前置詞を、日本語の直訳で捉えがちですが、英語では、時間や場所の捉え方によって適切な前置詞が異なります。例えば、『〜までに』は『by』、『〜までずっと』は『until』など、微妙なニュアンスの違いを理解することが重要です。この場合、『toward』を使うと、会議の終わりに向かって何か変化が起こっているような印象を与えてしまいます。
文化的背景
「toward」は単なる方向を示す言葉ではなく、しばしば希望、進歩、あるいは責任といった、未来への意志や姿勢を象徴します。目指すべき場所、到達点、あるいは理想像に向かう人間の内的な動きを表す言葉として、文化的な文脈の中で重要な意味を持ちます。
例えば、アメリカ独立戦争のスローガン「No taxation without representation(代表なくして課税なし)」は、植民地の人々が自分たちの権利と自由を「toward」目指す強い意志を示していました。彼らは、より公正な社会、自分たちの声が届く政治体制という未来の理想像に向かって進もうとしていたのです。このように、「toward」は、単に物理的な方向を示すだけでなく、社会的な変革や政治的な目標を指し示す言葉としても使われてきました。
文学作品においても、「toward」は登場人物の心理的な動きや成長を描写する際に効果的に用いられます。例えば、主人公が過去のトラウマを乗り越え、自己理解を深めながら未来に向かって歩み出す物語では、「toward」は希望や再生の象徴として機能します。登場人物が困難な状況にもかかわらず、より良い未来を信じて進む姿は、「toward」という言葉を通して、読者に勇気と希望を与えるのです。また、人生の終末期を描いた作品では、「toward」は死という避けられない終着点への静かな歩みを意味することもあります。この場合、「toward」は諦めや絶望ではなく、受け入れや平静といった感情と結びついて描かれることが多いでしょう。
現代社会においても、「toward」は目標達成や進歩を意味する言葉として広く使われています。企業のスローガンや政策目標など、さまざまな場面で「toward」は未来への希望と決意を表明するために用いられます。例えば、「toward a sustainable future(持続可能な未来へ向けて)」というフレーズは、環境問題に対する意識の高まりと、未来世代のために地球を守ろうという強い意志を示しています。このように、「toward」は、個人レベルから社会全体まで、未来への希望と努力を象徴する言葉として、私たちの文化の中で重要な役割を果たしているのです。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。リスニングでも会話表現として登場
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。2級でも長文で読解語彙として登場
- 文脈・例題の特徴: 学術的な内容、ニュース記事、物語など幅広く登場
- 学習者への注意点・アドバイス: 前置詞としての用法が基本。動詞(tow)との混同に注意。比喩的な意味合いも理解しておく
- 出題形式: Part 5, 6の語彙問題、Part 7の長文読解
- 頻度と級・パート: Part 5, 6では中頻度。Part 7では高頻度
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(会議、メール、報告書など)で頻出
- 学習者への注意点・アドバイス: 「~に向かって」「~の方へ」の意味に加え、「~に関して」の意味も重要。同義語(regarding, concerning)との区別も意識する
- 出題形式: リーディングセクションの長文読解
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで高頻度
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(科学、歴史、社会学など)で頻出
- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や議論の方向性を示す際に使われることが多い。文脈から正確な意味を把握する練習が必要
- 出題形式: 長文読解問題が中心。文法・語彙問題で問われることもある
- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。標準的なレベルの大学でも読解語彙として重要
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語、科学的な文章など幅広いジャンルで登場
- 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な意味に加え、比喩的な用法も理解しておく。「to」との使い分け、類義語との比較も重要