英単語学習ラボ

problematic

/ˌprɒbləˈmætɪk/(プラァブləマァティィク)

強勢は 'blem' の部分にあります。最初の 'pro' は、日本語の『プロ』よりも曖昧な母音 /ɒ/ (アとオの中間音)で発音し、唇を丸めて短く発音します。'mat' の 'a' は日本語の『ア』よりも口を大きく開け、短く発音します。最後の 'ic' は、弱母音(schwa)に近い音で、ほとんど聞こえないくらい軽く発音しましょう。

形容詞

厄介な

問題を引き起こす可能性が高い、扱いに注意が必要な状況や対象を指す。単に「問題がある」よりも、解決が難しい、または放置すると悪化するニュアンスを含む。

My old bicycle is becoming problematic; its brakes often squeak loudly.

私の古い自転車が厄介になってきています。ブレーキがよく大きな音でキーキー鳴るんです。

物が故障したり、期待通りに動かなくて困る状況を表す典型的な使い方です。キーキー鳴るブレーキの音が、なぜ「厄介」なのかを具体的に想像できますね。becoming problematic で「厄介になってきている」という変化を表せます。

Finding a solution to this math problem feels really problematic for me right now.

今、この数学の問題の解決策を見つけるのが本当に厄介だと感じています。

何か課題や問題に直面して、解決が難しい、手がかりがないと感じる状況で使えます。「feels problematic」とすることで、学習者自身が「困っている」という感情が伝わりやすくなります。日常生活で「これは厄介だなぁ」と感じた時に使える表現です。

His habit of being late is problematic for our team's schedule and makes others wait.

彼が遅刻する癖は、私たちのチームのスケジュールにとって厄介で、他の人を待たせてしまいます。

人の行動や習慣が、周りの人に問題や困難を引き起こす場合にも使われます。ここでは「遅刻」という具体的な行動が、なぜ「厄介」なのか(スケジュールに影響し、人を待たせる)が説明されていますね。このように、何が「problematic」なのかを具体的に説明すると、より伝わりやすくなります。

形容詞

悩ましい

倫理的、道徳的に判断が難しい状況や、人々を不安にさせる問題を指す。個人的な感情だけでなく、社会的な影響も考慮する必要がある場合に用いられる。

The new project has a problematic budget issue that worries everyone.

新しいプロジェクトには、みんなを悩ませる予算の問題があります。

会社で、新しいプロジェクトの予算が予想外に足りず、チームメンバー全員が頭を抱えている様子です。「problematic」は、解決が難しかったり、厄介だったりする「問題」や「状況」を表すときに使います。「budget issue(予算の問題)」のように、具体的な問題と結びつけて使うと、その問題が「悩ましい」ものであることが伝わりやすくなります。

Her constantly late arrivals became problematic for the team's schedule.

彼女のたびたびの遅刻は、チームのスケジュールにとって悩ましいものとなった。

職場で、いつも遅れてくる同僚のせいで、会議が始まらなかったり、次の予定がずれたりして、チーム全体が困っている様子です。この例文では、「problematic」が「〜にとって悩ましい(問題を引き起こす)」という意味で使われています。特定の行動や状況が、他の人や物事に悪影響を与える際にぴったりの表現です。

Choosing between two good job offers can be quite problematic for anyone.

二つの良い仕事のオファーの中から選ぶのは、誰にとってもかなり悩ましいものです。

目の前に魅力的な二つの仕事の選択肢があり、どちらも捨てがたく、どうすれば良いか決めかねて途方に暮れている人の姿です。「problematic」は、このように「どちらを選べば良いか分からない」「判断が難しい」といった、ポジティブな意味合いでもネガティブな意味合いでもない「困惑」を表す際にも使えます。「quite problematic」で「かなり悩ましい」と強調しています。

形容詞

こじれた

事態や関係性が複雑に絡み合い、解決が困難になっている状態を表す。複数の要因が重なり合って、単純な解決策が見つからない状況を指す。

After their big fight, their friendship became problematic.

彼らの大げんかの後、友情はこじれてしまった。

大きな喧嘩が原因で、それまで良好だった友人関係がぎくしゃくし、修復が難しい状態になった様子を描写しています。「became problematic」で「こじれてしまった」という変化を自然に表現できます。人間関係でよく使われる場面です。

The negotiation became problematic when they refused our offer.

彼らが私たちの提案を拒否したとき、交渉はこじれた。

ビジネスの場で、相手が提案を受け入れなかったために、それまで進んでいた交渉が難航し、行き詰まってしまった状況です。「became problematic」は、物事がスムーズに進まなくなり、解決が困難になった状態を表すのにぴったりです。

Her health issues have become increasingly problematic over the years.

彼女の健康問題は、何年にもわたってますますこじれてきた。

個人の健康状態や、長期的な問題が、時間とともに悪化し、解決がさらに困難になっている様子を描いています。「increasingly problematic」は「ますます問題が複雑になった」「ますます解決が難しくなった」というニュアンスを伝えます。

コロケーション

a problematic relationship

問題を抱えた関係、困難な関係

人間関係(恋愛、家族、仕事など)において、対立、不信感、コミュニケーション不足など、何らかの問題を抱えている状態を指します。単に『うまくいっていない』だけでなく、解決が難しい、または悪化する可能性を秘めているニュアンスを含みます。例えば、離婚寸前の夫婦関係や、ハラスメントが横行している職場環境などが該当します。形容詞+名詞の典型的な組み合わせですが、『troubled relationship』よりも深刻度が高い印象を与えます。

problematic behavior

問題行動、困った行動

社会的な規範やルールに反する、または周囲に迷惑をかける行動を指します。具体的には、暴力、窃盗、嘘、不適切な発言などが含まれます。教育現場や職場環境でよく用いられ、改善が必要な行動として認識されます。『difficult behavior』よりも、行動の悪質さや深刻さが強調されます。心理学や教育学の分野でよく使われる表現です。

a problematic aspect

問題のある側面、懸念される点

物事の一部分や側面において、改善すべき点や懸念材料があることを指します。例えば、プロジェクトの計画におけるリスク、政策の副作用、製品の安全性などが該当します。『troublesome aspect』よりもフォーマルで、分析的な文脈で用いられることが多いです。ビジネスシーンや学術論文などでよく見られます。

problematic assumptions

問題のある前提、誤った仮定

議論や計画の根拠となる前提や仮定に、誤りや不確実性があることを指します。前提が誤っていると、結論や計画全体が誤った方向に進む可能性があります。批判的思考や論理的思考において重要な概念であり、議論や分析において前提を検証する際に用いられます。ビジネスシーンや学術論文、政策決定など、広い分野で使われます。例えば、『problematic underlying assumption』のように、さらに詳しく説明することもあります。

problematic ethics

問題のある倫理観、疑わしい倫理

倫理的な観点から見て問題がある状況や行動を指します。企業の不正会計、政治家の汚職、研究不正などが該当します。単に『倫理に反する』だけでなく、社会的な信頼を損なう深刻な問題として認識されます。『questionable ethics』と似た意味ですが、『problematic』の方がより深刻なニュアンスを含みます。報道記事や倫理学の議論でよく用いられます。

prove problematic

問題があることが判明する、困難であることがわかる

当初は問題ないと思われていたことが、後になって問題を引き起こすことが判明した場合に使われます。例えば、新しい技術の導入が、予想外のコストや技術的な問題を引き起こす場合などが該当します。動詞+形容詞の形で、ある事柄が結果的に困難や問題をもたらすことを強調します。ビジネスシーンやプロジェクト管理などでよく用いられます。

become problematic

問題化する、深刻になる

ある状況や事柄が、徐々に問題を抱えるようになり、放置できない状態になることを指します。例えば、最初は小さな誤解だったものが、時間が経つにつれて深刻な対立に発展する場合などが該当します。状態の変化を表す動詞『become』と組み合わせることで、問題が深刻化する過程を強調します。ニュース記事や社会問題の議論などでよく用いられます。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。特に、既存の研究手法や理論の限界、あるいは新たな研究課題の潜在的な困難さを指摘する際に用いられます。例:『先行研究のデータ収集方法には、倫理的な観点から見て問題点(problematic aspects)が存在する』

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトの進行におけるリスクや課題を説明する際に使われます。フォーマルな会議や報告書で、客観的な分析結果を示す際に適しています。例:『新市場への参入戦略は、初期投資の回収期間の長さが課題(problematic)である』

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで社会問題や倫理的な問題を議論する際に登場することがあります。例:『遺伝子編集技術の倫理的な問題点(problematic ethical issues)について議論がなされている』

関連語

類義語

  • 一般的な言葉で、何かを行うのが難しい、または理解するのが難しいという意味を持つ。日常会話、ビジネス、学術など、あらゆる場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"problematic"よりも広い意味を持ち、単に困難であることを指す。感情的なニュアンスは弱く、客観的な困難さを表すことが多い。"difficult"は、解決が難しい問題だけでなく、単に手間がかかる作業にも使用できる。 【混同しやすい点】"problematic"は問題がある、または何らかの点で懸念があるというニュアンスを含むが、"difficult"は単に困難であるという事実に焦点を当てる。例えば、"a difficult task"は単に難しい作業だが、"a problematic task"はその作業に何らかの問題が含まれていることを示唆する。

  • 問題を引き起こす、または面倒であるという意味を持つ。日常会話やビジネスシーンで使用されるが、"problematic"よりもややくだけた印象を与える。 【ニュアンスの違い】"problematic"よりも個人的な感情が込められている場合がある。"troublesome"は、誰かに迷惑をかけたり、不便をもたらしたりする状況を指すことが多い。また、子供や動物などの行動が原因で問題が発生する場合にも使われる。 【混同しやすい点】"problematic"はより客観的で、システムや状況全体の問題点を指摘するのに適しているが、"troublesome"は個人的な不便さや迷惑に焦点を当てる。例えば、"a troublesome employee"は、その従業員が個人的に問題を引き起こしていることを意味する。

  • 疑わしい、または不確かであるという意味を持つ。ビジネス、法律、倫理など、特定の状況で適切かどうかを疑う場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"problematic"よりも倫理的または道徳的な問題に焦点を当てることが多い。"questionable"は、何かが正しいかどうか、または受け入れられるかどうかを疑問視するニュアンスを持つ。 【混同しやすい点】"problematic"は問題があること自体を指すが、"questionable"はその正当性や妥当性に疑問を投げかける。例えば、"a questionable decision"はその決定が正しいかどうか疑わしいことを意味する。

  • disputable

    議論の余地がある、または意見が分かれる可能性があるという意味を持つ。学術的な議論や政治的な討論など、意見の相違が予想される場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"problematic"よりも意見の対立や議論の可能性に焦点を当てる。"disputable"は、特定の主張や見解が真実かどうかを争うことができることを意味する。 【混同しやすい点】"problematic"は問題があること自体を指すが、"disputable"はその問題に対する意見が分かれる可能性があることを強調する。例えば、"a disputable fact"はその事実が本当に正しいかどうか議論の余地があることを意味する。

  • 議論を引き起こしやすい、または対立を招きやすいという意味を持つ。政治、社会問題、宗教など、感情的な対立が予想される場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"problematic"よりも強い感情的なニュアンスを持ち、激しい議論や対立を引き起こす可能性を示唆する。"contentious"は、意見の相違が深刻で、解決が難しい問題に使用されることが多い。 【混同しやすい点】"problematic"は問題があること自体を指すが、"contentious"はその問題が人々の間で激しい対立を引き起こす可能性があることを強調する。例えば、"a contentious issue"はその問題が人々の間で感情的な対立を引き起こす可能性があることを意味する。

  • thorny

    比喩的に、解決が難しい、または扱いにくいという意味を持つ。特に、複雑でデリケートな問題について言及する際に使用される。 【ニュアンスの違い】"problematic"よりも解決が非常に困難で、多くの注意と慎重さを要する問題であることを強調する。"thorny"は、まるで棘がある植物のように、触れると痛みを伴うような問題を表す。 【混同しやすい点】"problematic"は一般的な問題点を指すのに対し、"thorny"は特に複雑で扱いにくい、デリケートな問題に使用される。例えば、"a thorny issue"はその問題が非常に複雑で、解決が難しいことを意味する。

派生語

  • 『問題』という意味の名詞。『problematic』の語源であり、根本にある『問題』そのものを指す。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使用される、非常に基本的な単語。問題の核心や原因を示す際に用いられる。

  • problematize

    『問題化する』という意味の動詞。『problem』に動詞化の接尾辞『-ize』が付加された。これまで自明とされていた事柄や概念を、批判的に検討し問題点や矛盾を明らかにする際に用いられる。学術論文や社会科学系の議論で頻繁に使用される。

  • problem-solving

    『問題解決』という意味の名詞または形容詞。『problem』と『solving(解決)』を組み合わせた複合語。ビジネスや技術分野で、具体的な問題に対する解決策を見つけるプロセスや能力を指す。チームワークや戦略立案の文脈でよく使用される。

反意語

  • unproblematic

    接頭辞『un-(否定)』が付いて『問題がない』という意味の形容詞。『problematic』が抱える潜在的な困難や懸念がない状態を示す。日常会話からビジネス文書まで幅広く使用され、物事がスムーズに進んでいる状況を表す。

  • 『確かな』、『疑いのない』という意味の形容詞。『problematic』が持つ不確実性や議論の余地がある状態と対照的に、確実で信頼できる状態を示す。証拠や根拠に基づいて判断される場合に用いられ、学術的な文脈でも使用される。

  • settled

    『解決済みの』、『確定した』という意味の形容詞。『problematic』な状況が解決され、議論の余地がなくなった状態を示す。紛争や意見の対立が解消された場合に用いられ、交渉や合意形成の文脈でよく使用される。

語源

"Problematic"は、「問題」を意味する"problem"に、形容詞を作る接尾辞"-atic"が付いた単語です。"Problem"自体は、ギリシャ語の"problema"(問題、難題)に由来し、さらに遡ると"proballein"(前に投げる、突き出す)という動詞に行き着きます。"Proballein"は、"pro-"(前に)と"ballein"(投げる)から構成されています。つまり、語源的には「前に投げ出されたもの」、転じて「解決すべき課題」といった意味合いになります。"-atic"は、「〜に関する」「〜の性質を持つ」という意味合いを付け加える接尾辞です。したがって、"problematic"は「問題に関する」「問題の性質を持つ」という意味になり、「厄介な」「悩ましい」「こじれた」といったニュアンスにつながります。日本語で例えるなら、「問題作」という言葉の「問題」に、「〜的」という接尾辞を付け加えたような構造と考えると理解しやすいでしょう。

暗記法

「problematic」は、西洋において倫理的ジレンマを抱える状況を指す言葉。プライバシー問題のように、技術進歩の裏で個人の自由が脅かされる状況、シェイクスピア悲劇の主人公が直面する道徳的葛藤、植民地支配や奴隷制度といった負の遺産。これらは単純な問題ではなく、価値観の衝突や歴史的責任が絡み合う「problematic」な状況。この言葉は、問題の根深さと倫理的重みを理解する手がかりとなる。

混同しやすい単語

『problematic』の基本となる単語ですが、意味が異なります。『problem』は『問題』という名詞であり、『problematic』は『問題のある』という形容詞です。品詞が異なるため、文法的な構造を理解していれば混同は避けられますが、意味の近さから誤用しやすいです。注意点として、名詞と形容詞の使い分けを意識しましょう。

prognostic

発音の最初の部分 'prog-' が似ており、スペルも一部共通しているため、視覚的に混同しやすいです。『prognostic』は『予兆となる』という意味で、主に医学的な文脈で使われます。意味も用法も大きく異なるため、文脈をよく理解することが重要です。語源的には、'pro-'(前もって)と 'gnosis'(知識)から成り立っており、予知に関連する意味合いを持ちます。

語尾の '-matic' が共通しており、スペルの一部も似ているため、視覚的に混同しやすいです。『systematic』は『体系的な』という意味で、『problematic』とは意味が大きく異なります。ただし、どちらも形容詞であるため、文法的な構造の中での役割を理解することが重要です。語源的には、'system'(体系)から派生しており、組織化された方法を意味します。

語尾の '-matic' が共通しており、スペルも一部似ているため、視覚的に混同しやすいです。『traumatic』は『トラウマになるような』という意味で、精神的な衝撃に関連する文脈で使われます。発音も一部似ていますが、意味は大きく異なります。日本語の『トラウマ』という言葉を知っていれば、意味の混同は避けられるでしょう。

語尾の '-matic' が共通しており、スペルも一部似ているため、視覚的に混同しやすいです。『diplomatic』は『外交的な』という意味で、国際関係や人間関係における交渉術に関連する文脈で使われます。意味も用法も大きく異なるため、文脈をよく理解することが重要です。語源的には、古代ギリシャ語の『diploma』(公文書)から派生しており、公式な交渉に関連する意味合いを持ちます。

発音の強勢の位置が似ており、語尾の '-matic' という綴りも共通しているため、混同しやすい可能性があります。『arithmetic』は『算数』という意味の名詞であり、『problematic』とは品詞も意味も大きく異なります。ただし、算数の問題が『problematic』である、というように関連性を持たせることも可能です。語源的には、ギリシャ語の『arithmos』(数)から派生しており、数の計算に関連する意味合いを持ちます。

誤用例

✖ 誤用: The company's decision to downsize is very problematic for the employees' futures.
✅ 正用: The company's decision to downsize poses a serious threat to the employees' futures.

「problematic」は日本語の「問題がある」に安易に当てはめられがちですが、英語では『議論の余地がある』『疑わしい』といったニュアンスが強く、深刻な状況や脅威を直接的に表すには不適切です。この文脈では、より強い懸念を示す『poses a serious threat』などが適切です。日本人は、問題点を婉曲的に表現する傾向がありますが、英語では状況に応じてストレートな表現を選ぶ必要があります。

✖ 誤用: His problematic behavior at the conference made me feel embarrassed.
✅ 正用: His inappropriate behavior at the conference made me feel embarrassed.

「problematic」は、行動そのものよりも、その行動が引き起こす『問題点』や『難しさ』に焦点が当たります。この例では、会議での行動が『不適切』であったことが問題なので、『inappropriate』がより直接的で適切です。日本人は、相手の行動を直接批判することを避けがちですが、英語では状況によっては率直な表現が求められます。また、日本語の『問題のある行動』という表現に引きずられ、『problematic』を選んでしまう傾向があります。

✖ 誤用: The government's new policy is problematic, but we should still try to support it.
✅ 正用: The government's new policy is flawed, but we should still try to support it.

「problematic」は、欠点や不備があることを指摘する際に使えますが、同時にその事柄が抱える潜在的な可能性や、評価が定まっていないニュアンスを含みます。この文脈では、政策の欠点をより直接的に指摘する『flawed』が適切です。日本人は、批判的な意見を述べる際に、婉曲的な表現を好む傾向がありますが、英語では状況に応じて直接的かつ具体的な表現を選ぶ必要があります。また、日本語の『問題はあるが』という表現に引きずられ、『problematic』を選んでしまうことが考えられます。

文化的背景

「Problematic」は、単に「問題がある」というだけでなく、解決が困難で、倫理的・道徳的なジレンマを含む状況を指す言葉として、西洋社会において複雑な問題と向き合う姿勢を象徴しています。この単語は、表面的には明白な解決策がない、あるいは複数の解決策がそれぞれに異なる価値観と衝突するような状況を扱う際に、特にその重みを増します。

たとえば、現代社会におけるプライバシーの問題を考えてみましょう。技術の進歩により、個人情報はかつてないほど容易に収集・分析されるようになりました。これは、犯罪捜査やマーケティング戦略の効率化といったメリットをもたらす一方で、個人の自由やプライバシーの侵害という深刻な懸念を引き起こします。このような状況を「problematic」と表現することで、単に「問題がある」というだけでなく、その問題の根深さ、解決の難しさ、そして倫理的な複雑さを強調することができます。

また、文学作品においても、「problematic」な状況は頻繁に登場します。例えば、シェイクスピアの悲劇に登場する主人公たちは、しばしば道徳的なジレンマに直面し、その選択は悲劇的な結末へと繋がります。彼らが直面する状況は、単なる個人的な悩みではなく、社会的な規範や価値観と個人の欲望との間の葛藤を描き出すものであり、「problematic」という言葉が持つ多層的な意味合いを反映しています。

さらに、「problematic」は、歴史的な文脈における負の遺産を議論する際にも重要な役割を果たします。過去の植民地支配や奴隷制度といった歴史的事実は、現代社会においても様々な形で影響を与え続けており、その影響をどのように評価し、どのように対処していくかは、非常に「problematic」な問題です。この言葉を使うことで、過去の過ちを単純化することなく、その複雑さと倫理的な責任を明確にすることができます。このように、「problematic」は、単なる問題の存在を示すだけでなく、その問題が持つ文化的、倫理的な重みを理解するための重要な手がかりとなる言葉なのです。

試験傾向

英検

準1級・1級の長文読解で出題される可能性あり。1級では語彙問題で直接問われることも。社会問題や環境問題など、議論を呼ぶテーマの文章でよく見られる。類義語(difficult, troublesome)とのニュアンスの違いを理解しておくことが重要。

TOEIC

Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解)で、ビジネスシーンにおける問題点や課題を説明する文脈で登場する可能性がある。正答を導くには、文脈から「問題がある」「扱いにくい」といった意味を推測する必要がある。類義語との識別、特に"challenging"との使い分けに注意。

TOEFL

リーディングセクションで、学術的な文章(社会科学、自然科学など)において、ある現象や理論の欠点、研究上の課題などを説明する際に頻出。ライティングセクションでも、エッセイで問題点を論じる際に使用できる。同義語の"contentious"や"debatable"とのニュアンスの違いを理解しておくことが重要。

大学受験

難関大学の長文読解問題で、社会問題、環境問題、倫理問題など、議論を呼ぶテーマの文章でよく見られる。文脈から意味を推測する能力に加え、類義語との識別能力も問われる。和訳問題で正確な日本語訳を記述する必要がある場合もあるので、注意が必要。

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このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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