photocopier
第2音節の「to」にアクセントがあります。/oʊ/は二重母音で、日本語の「オ」よりも口を丸めて発音し、「ウ」に近い音に移行します。最後の「-er」は、曖昧母音/ər/となり、日本語の「アー」と「ウ」の中間のような音です。アメリカ英語では、/t/が母音に挟まれると、/d/に近い音(有声音)になる傾向があります。
コピー機
書類などを複製するための機械。オフィスや図書館などでよく使われる。単に'copier'とも呼ばれる。
I went to the office to use the photocopier for my report.
私はレポートのためにコピー機を使うため、オフィスへ行きました。
※ 会社や学校で、自分の資料をコピーするごく日常的な場面です。「~のために(to do)」という目的を表す表現も、とてもよく使われます。
The old photocopier stopped working, and I couldn't copy my important papers.
その古いコピー機は動かなくなり、私は大事な書類をコピーできませんでした。
※ 機械が故障して困っている状況を描いています。日常でよくある「(機械が)動かなくなる」は 'stop working' と言います。急いでいる時に限って起こりがちですよね。
Could you please tell me where the photocopier is? I need to copy these notes.
コピー機がどこにあるか教えていただけますか?このノートをコピーする必要があるんです。
※ 図書館や新しい職場で、コピー機の場所が分からず尋ねる場面です。丁寧な依頼の 'Could you please tell me...?' は、大人としてぜひ覚えておきたい表現です。
複写
コピー機を使った書類の複製行為そのものを指す。例えば、'make a photocopier of this document'(この書類を複写する)のように使う。
The photocopier in our office is always busy, especially in the morning.
私たちのオフィスの複写機は、特に午前中はいつも混んでいます。
※ 朝のオフィスで、多くの人が書類をコピーしようと列を作っている様子が目に浮かびますね。まさに「複写機」が日常的に使われている典型的な場面です。「always busy」は「いつも混んでいる」という意味で、複写機が頻繁に使われている状況をよく表します。
I used the photocopier at the library to copy some pages from a textbook.
私は図書館で複写機を使い、教科書から数ページをコピーしました。
※ 図書館で、あなたが分厚い教科書の中から必要な数ページだけを選んで、コピーしている姿が想像できます。学生さんにとって、複写機はとても便利な道具ですね。「at the library」のように場所を示す前置詞句は、その行動がどこで行われたかを明確にします。
Our company decided to replace the old photocopier with a new, faster one.
私たちの会社は、古い複写機を新しくてより速いものに交換することを決めました。
※ 会社で、古くて遅かった複写機を、もっと速くて効率の良い新しいものに交換する決定をした場面です。これで仕事がもっとスムーズに進みそうですね。「replace A with B」は「AをBと交換する」という意味で、ビジネスシーンでよく使われる表現です。
コロケーション
高耐久性のコピー機
※ 「heavy-duty」は「頑丈な」「耐久性のある」という意味の形容詞で、コピー機の性能や耐久性を強調する際に使われます。オフィス環境など、大量のコピーを頻繁に行う場所で使われる高性能なコピー機を指すことが多いです。単に「durable photocopier」と言うよりも、より具体的なイメージ(プロ仕様であること)を伝えることができます。ビジネスシーンでよく用いられます。
紙詰まりを起こしたコピー機
※ 「jammed」は「詰まった」という意味の過去分詞で、コピー機で紙詰まりが発生した状態を表します。「The photocopier is jammed.」のように受動態で使うこともできますし、「a paper-jammed photocopier」のように形容詞的に使うことも可能です。日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われる表現です。紙詰まりの状況を具体的に伝えるために、「paper-jammed」と表現することもあります。
コピー機のメンテナンス
※ 「maintenance」は「維持」「整備」「保守」という意味で、コピー機の定期的な点検や修理を指します。「photocopier maintenance contract(コピー機の保守契約)」のように、ビジネスシーンでよく使われる表現です。単に「repair」と言うよりも、予防的な意味合いを含んだ、より包括的な概念を表します。
コピー機のトナー
※ 「toner」は、レーザープリンターやコピー機で使用される粉末状のインクのことです。「photocopier toner cartridge(コピー機のトナーカートリッジ)」のように、具体的な部品名を伴って使われることも多いです。ビジネスシーンでの使用頻度が高く、特に事務職の方がよく使う表現です。インクジェットプリンターの場合は「ink」が使われます。
コピー機を操作する
※ 「operate」は「操作する」「運転する」という意味の動詞で、コピー機を使用する行為を指します。より簡単な表現として「use a photocopier」も使えますが、「operate」は機械の操作に習熟しているニュアンスを含みます。例えば、「He knows how to operate the photocopier.(彼はコピー機の操作方法を知っている)」のように使われます。ビジネスシーンや技術的な説明で用いられることが多いです。
コピー室
※ コピー機が設置されている部屋を指します。オフィスや図書館など、コピー機が共有で利用される場所に設けられていることが多いです。「The photocopier room is on the second floor.(コピー室は2階にあります)」のように、場所を説明する際に使われます。より一般的な表現としては「copy room」も使われます。
コピー機をリースする
※ 「lease」は「リースする」という意味の動詞で、コピー機を購入せずに一定期間レンタルすることを指します。高価なコピー機を導入する際に、初期費用を抑えるためにリース契約が利用されることが多いです。「photocopier leasing agreement(コピー機のリース契約)」のように、ビジネスシーンでよく使われる表現です。購入する(purchase)場合との対比で用いられます。
使用シーン
大学や研究機関で、論文やレポートの作成、資料のコピーなどで使用されます。学生が「レポートを提出する前に、図書館のコピー機でコピーを取っておこう」と言う場合や、教員が「講義資料をコピー機で配布する」とアナウンスする場面などが考えられます。
オフィス環境で、契約書、請求書、会議資料など、様々な書類のコピーに使用されます。事務員が「契約書の控えをコピー機で作成する」と言う場合や、上司が「この資料を人数分コピーして会議室に配布してくれ」と指示する場面などが考えられます。
日常会話では「コピー機」という言葉が一般的で、「photocopier」はややフォーマルな印象を与えます。例えば、コンビニエンスストアや図書館のコピー機を利用する際に、「このphotocopierは両面印刷に対応していますか?」と尋ねるような場面で使われる可能性がありますが、頻度は高くありません。
関連語
類義語
「photocopier」の短縮形。オフィス環境で書類のコピーに使用される機械を指す。ビジネスシーンで頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】「photocopier」とほぼ同義だが、「copier」の方がより一般的で口語的な響きを持つ。フォーマルな文書では「photocopier」が好まれる場合もある。 【混同しやすい点】どちらの単語も可算名詞であり、複数形はそれぞれ「copiers」「photocopiers」となる。ただし、文脈によっては「copying machine」などの表現も可能。
- copy machine
書類を複製するための機械を指す、より一般的な表現。「copier」や「photocopier」と同様に、オフィスや学校などで使用される。 【ニュアンスの違い】「copy machine」は、技術的なニュアンスがやや強く、製品カタログや取扱説明書などで使われることが多い。「photocopier」よりもややフォーマルな印象。 【混同しやすい点】「copy machine」は2語で構成されるため、冠詞(a/an/the)の付け忘れに注意が必要。また、複数形は「copy machines」となる。
- duplicator
元々は謄写版印刷機を指したが、現在ではコピー機全般を指すこともある。特に大量のコピーを作成する際に用いられることがある。 【ニュアンスの違い】「duplicator」はやや古風な表現であり、現代では「photocopier」や「copier」ほど一般的ではない。歴史的な文脈や、あえて古い技術を指す場合に用いられる。 【混同しやすい点】現代英語では「duplicator」はあまり使われないため、意味が通じない場合もある。特に若い世代には通じにくい可能性がある。
コンピューターで作成した文書や画像を紙に印刷する機械。近年はコピー機能と一体化した複合機も多い。 【ニュアンスの違い】「printer」は、コンピューターからのデータを出力することに特化しており、「photocopier」のように既存の書類をコピーする機能は必ずしも備えていない。複合機の場合は両方の機能を持つ。 【混同しやすい点】「printer」は、コンピューターとの接続が前提となる点が「photocopier」と異なる。また、「printer」は印刷品質や速度などが重視される。
- all-in-one printer
印刷、コピー、スキャン、ファックスなど、複数の機能を一台にまとめた複合機。現代のオフィスで広く利用されている。 【ニュアンスの違い】「all-in-one printer」は、複数の機能を持つ点を強調する表現であり、「photocopier」のコピー機能を含む。ただし、「photocopier」という単語は、複合機全体を指すよりも、コピー機能に焦点を当てたい場合に用いられる。 【混同しやすい点】「all-in-one printer」は、あくまで「printer」の一種であり、印刷機能が基本となる。コピー機能はあくまで付加的な機能として捉えられる。
- Mimeograph
謄写版印刷機のこと。原紙に孔版を作り、インクを押し出して印刷する。大量印刷に使われた。 【ニュアンスの違い】現代ではほとんど使われなくなった古い技術。学校などで使われた過去の遺物というニュアンス。 【混同しやすい点】現代では「photocopier」や「printer」が主流であり、「Mimeograph」を知らない人も多い。歴史的な背景を理解している必要がある。
派生語
『写真複写(機)』という名詞、または『写真複写する』という動詞。元の名詞『photocopier』から、行為や対象を表す基本的な意味を取り出した形。日常会話やオフィス環境で頻繁に使われる。
- photocopied
『写真複写された』という意味の過去分詞形。受動態や完了形で使用され、例えば『The document was photocopied.(その書類はコピーされた)』のように使われる。ビジネス文書などで見られる。
- photocopying
『写真複写(すること)』という意味の動名詞または現在分詞。行為そのものを指す場合に使い、『Photocopying is not allowed.(コピーは許可されていません)』のように注意書きなどで用いられる。
反意語
『原本』という意味の名詞。『photocopier』が複製を作る機械であるのに対し、こちらは複製される前の元となるものを指す。契約書や重要な書類において、コピーと原本の区別は非常に重要。
- handwritten
『手書きの』という意味の形容詞。『photocopier』が機械的な複製であるのに対し、こちらは人の手によるオリジナルの作成方法。個人的な手紙や、デジタル化されていない古い記録などで用いられる。
語源
"photocopier"は、「写真」を意味する"photo-"と、「コピーする人/物」を意味する"copier"から構成されています。 "photo-"は、ギリシャ語の「光」を意味する"phos"(属格は"photos")に由来し、光を使って画像を生成する技術を示唆しています。"copier"は、"copy"(コピーする)に接尾辞"-er"が付いたもので、"copy"自体はラテン語の"copia"(豊富さ、写し)に由来します。つまり、photocopierは「光を使って(写真のように)複製を豊富に作り出す機械」という文字通りの意味合いを持ちます。日本語の「コピー機」という言葉も、英語の"copy"から来ており、同様の概念を表しています。身近な例としては、昔ながらの写真館で光を使って人物の肖像を複製していた技術が、現代のオフィスで手軽に書類を複製する機械へと進化した、と考えると理解しやすいでしょう。
暗記法
コピー機は、大量複製と情報伝達の象徴。オフィス効率化の立役者である一方、著作権侵害や個人情報漏洩のリスクも孕みます。手作業での複製時代には存在した、同僚との協力やコミュニケーションを希薄化させる側面も。現代アートでは大量生産・消費社会を批判するモチーフとして登場し、SFではクローン生成装置として倫理的問題を提起することも。単なる事務機器を超え、現代社会の光と影を映す鏡なのです。
混同しやすい単語
『photocopier』と『photograph』は、どちらも『photo-』で始まるため、スペルと意味の両方で混同しやすい。前者は『写真複写機』、後者は『写真』を意味する。特に、名詞と動詞の区別が曖昧な学習者は注意が必要。語源的にはどちらもギリシャ語の『光(phos)』に由来するが、接尾辞が異なる。
『photocopier』と『copywriter』は、どちらも『copy』という単語を含んでいるため、スペルと意味の両方で混同しやすい。『photocopier』は機械を指すが、『copywriter』は広告文などを書く人を指す。仕事内容が全く異なるため、文脈から判断する必要がある。
『photocopier』と『copper』は、最初の音節の発音が似ているため、発音で混同しやすい。また、どちらも名詞である。『photocopier』は事務機器だが、『copper』は『銅』という意味。イギリス英語のスラングでは『警官』の意味もあるので注意。『copper』の語源はラテン語の『Cuprum』(キプロス島の金属)に由来する。
『photocopier』と『shoplifter』は、語尾の '-er' が共通しているため、スペルで混同しやすい。また、どちらも人を指す言葉になり得る(photocopierは稀に機械を操作する人を指す場合がある)。『photocopier』は機械だが、『shoplifter』は『万引き犯』を意味する。意味は全く異なる。
『photocopier』と『computer』は、どちらも事務機器に関連する単語であり、現代のオフィス環境では両方が頻繁に使用されるため、文脈によっては混同される可能性がある。『computer』は『コンピューター』を意味し、より広範な情報処理を行う機械を指す。語源的にはどちらも『数える』という意味のラテン語に由来するが、機能が異なる。
『photocopier』はオフィスで使われるものなので、『office』という単語が想起されやすい。しかし、『office』自体は『オフィス、事務所』という意味であり、機械の名前ではない。場所を表す名詞であり、品詞が異なるため注意が必要。
誤用例
日本語では、仕事の速い人を「コピー機みたいだ」と表現することがありますが、英語で 'photocopier' を人に対して使うと、文字通り「コピー機」と解釈され、意味が通じません。英語では、仕事が速い、または几帳面な人を指す比喩として、'a stickler for detail' (細部にこだわる人) などを使うのが適切です。日本人が比喩表現を直訳してしまう典型的な例です。
動詞として 'photocopy' を使うことは可能ですが、コピーの質について述べる場合、'make copies' という表現がより自然です。特に 'badly' のように副詞で修飾するよりも、'poor' のように形容詞でコピー自体を修飾する方が一般的です。これは、日本人が動詞を多用しがちな傾向と、英語で名詞をより重視する傾向の違いから生まれる誤用です。
機械に対して「説明する」という行為は不自然です。'explain to it' は、あたかも機械が理解できるかのような擬人化表現であり、英語では一般的ではありません。機械の故障は、担当部署(IT部門など)に報告するのが自然です。日本のアニメや漫画では機械に話しかける描写がよく見られますが、ビジネスシーンでは避けるべきです。また、日本人は無生物主語構文に慣れていないため、主語を人間にしてしまいがちです。
文化的背景
コピー機(photocopier)は、現代社会における大量複製と情報伝達の象徴であり、オフィス環境における不可欠な存在として、効率化と均質化の波を象徴しています。しかしその一方で、創造性の抑圧や個人情報の漏洩といった、影の部分も内包しているのです。
20世紀後半に登場したコピー機は、瞬く間にビジネスシーンを席巻しました。それまで手作業で行われていた書類の複製が、ボタン一つで可能になったのです。これにより、企業の事務処理能力は飛躍的に向上し、大量の情報を迅速に共有することが可能になりました。しかし、同時にコピー機は、情報の氾濫という新たな問題も引き起こしました。誰もが簡単に情報を複製できるようになった結果、著作権侵害や個人情報の漏洩といったリスクも高まったのです。
コピー機はまた、オフィスにおける人間関係にも微妙な影響を与えました。かつては手書きで書類を複製していた時代には、同僚との協力やコミュニケーションが不可欠でした。しかし、コピー機の登場により、個人作業が中心となり、人間関係が希薄化する傾向が見られるようになったのです。さらに、コピー機の前で順番待ちをしたり、紙詰まりを解消したりする際に生まれる、ちょっとした人間ドラマも、現代社会の縮図として捉えることができるでしょう。
現代アートの世界では、コピー機は大量生産・大量消費社会を批判するモチーフとしてしばしば登場します。アンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品のように、同じイメージを繰り返し複製することで、オリジナリティの喪失や均質化といった現代社会の病理を表現するのです。また、SF映画などでは、コピー機が人間のクローンを作り出す装置として描かれることもあり、技術の進歩に対する倫理的な問題を提起しています。コピー機は単なる事務機器ではなく、現代社会の光と影を映し出す鏡のような存在なのです。
試験傾向
- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。2級以下では頻度低め。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン、オフィス環境に関する内容で出題されることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「copy machine」などの類義語も覚えておく。複合語として使われる場合もある(例:photocopier repair)。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 7でたまに出題される程度。頻度は高くない。
- 文脈・例題の特徴: オフィス用品の購入、メンテナンス、故障に関するメールや記事で登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの文脈を理解しておく。「copy」や「duplicate」など、関連語との使い分けも重要。
- 出題形式: リーディング
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章でまれに出題。頻度は低い。
- 文脈・例題の特徴: 技術革新、オフィス環境の変化、情報管理などのテーマで登場する可能性がある。
- 学習者への注意点・アドバイス: 学術的な文章の中での使われ方を意識する。関連語句(reproduction, duplication)とのニュアンスの違いを理解しておくと役立つ。
- 出題形式: 長文読解
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文でまれに出題。頻度は高くない。
- 文脈・例題の特徴: オフィス環境、技術革新、情報管理に関するテーマで登場する可能性がある。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。同義語や関連語句を合わせて覚えておくと、より理解が深まる。