pavement
第1音節にアクセントがあります。/eɪ/ は二重母音で、日本語の『エ』から『イ』へスムーズに移行するイメージです。/v/ は有声の摩擦音で、上の前歯を下唇に軽く当てて息を出す音ですが、日本語の『バ行』とは異なります。『ヴ』と発音するより、唇を軽く噛むようにして発音するとよりネイティブに近い音になります。最後の /ənt/ は曖昧母音なので、力を抜いて発音しましょう。
歩道
舗装された歩行者用の道。車道と区別され、安全に歩行できるスペースを指す。イギリス英語では'footpath'とも言う。
My daughter always walks on the pavement when she goes to school.
私の娘は学校へ行くとき、いつも歩道の上を歩きます。
※ この例文は、お子さんが車道ではなく、安全な「歩道」を選んで歩く日常の光景を描写しています。親が「うちの子はちゃんと歩道を通るから安心だ」と感じる、ごく自然な状況です。'on the pavement' で「歩道の上を」という位置関係がはっきり伝わります。
After the rain, a big puddle formed on the pavement.
雨の後、歩道に大きな水たまりができていました。
※ 雨上がりの情景が目に浮かぶ例文です。歩道は平らな場所なので、雨が降ると水たまりができやすいですよね。この文は、自然現象が「歩道」という具体的な場所で起きている様子を伝えており、日常でよく出会う場面です。'on the pavement' で「歩道の上に」何かが存在する様子が分かります。
My dog suddenly stopped on the pavement to sniff something interesting.
私の犬は、何か面白い匂いを嗅ぐために突然歩道で立ち止まりました。
※ 犬の散歩は、歩道でよく見られる活動の一つです。犬が好奇心旺盛に立ち止まり、飼い主がそれを待つ、という微笑ましいシーンが想像できます。「歩道」が、散歩や活動の場として使われる典型的な例です。'on the pavement' は「歩道上で」という行動の場所を明確に示しています。
舗装(された道)
道路や広場などの表面をアスファルト、コンクリート、石などで覆うこと、またはそのようにして作られた道。歩道だけでなく、車道を含む広い意味で使われる。
My son loves to run on the smooth pavement.
息子は滑らかな舗装の上を走るのが大好きです。
※ お子さんが元気よく舗装された道を走る、微笑ましい情景が目に浮かびますね。この文では、pavementが「人が歩いたり走ったりする舗装された場所(特に歩道)」として使われています。'smooth'(滑らかな)という言葉で、足触りの良さが伝わります。
Be careful! There's a big hole in the pavement.
気をつけて!舗装に大きな穴が開いています。
※ 足元に注意を促す場面です。pavementは、道路や歩道などの「舗装された部分」を指し、このように破損した状態を表すこともよくあります。'Be careful!'は、日常会話で危険を伝えるときによく使うフレーズです。
After the rain, the wet pavement reflected the streetlights.
雨の後、濡れた舗装が街灯を映していました。
※ 雨上がりの夜、街灯の光が舗装された路面に反射する美しい情景が目に浮かびます。pavementは、このように風景の一部として描写されることも多いです。'wet'(濡れた)と組み合わせることで、より具体的な状況が伝わります。
コロケーション
(仕事を探して)街を歩き回る、精力的に活動する
※ 文字通りには「舗道を叩く」ですが、比喩的に「仕事を得るために、あるいは何かを達成するために、精力的に街を歩き回る」という意味になります。特に就職活動で、求人を探して会社を訪問したり、人に会ったりする状況を指します。肉体的にも精神的にも努力を要するニュアンスを含みます。口語的な表現で、新聞記事などでも見られます。
売春をする
※ 主にイギリス英語で、売春婦が客引きのために街を歩き回ることを婉曲的に表現する際に用いられます。直接的な表現を避けたい場合に用いられる、やや古風で文学的な言い回しです。日常会話ではあまり使われません。
舗道に絵を描く人、ストリートアーティスト
※ 文字通り「舗道の芸術家」で、チョークなどを使って舗道に絵を描くアーティストを指します。観光地などでよく見かける光景で、一時的なアートとして、その場を華やかにします。路上パフォーマンスの一種であり、芸術性とエンターテイメント性を兼ね備えています。
歩道にテーブルや椅子を出したカフェ
※ ヨーロッパの都市でよく見られる、歩道にテーブルと椅子を並べたカフェのことです。開放的な雰囲気の中で食事や飲み物を楽しむことができます。都市の景観の一部として親しまれており、リラックスした時間を過ごす場所として人気があります。
舗道が滑りやすい
※ 雨や雪、凍結などで舗道が滑りやすい状態を表す表現です。形容詞"slick"が「滑りやすい」という意味を持ちます。注意を促す標識や、ニュースなどで見かけることがあります。安全に関する情報として、重要な表現です。
舗道のひび割れ
※ 舗道に見られるひび割れのことです。都市のインフラの老朽化や、自然災害の影響などによって発生します。比喩的に、社会のほころびや問題点を指すこともあります。例えば、「crack in the pavement of society」のように使われます。
使用シーン
都市計画、土木工学、環境学などの分野で、研究論文や学術的な報告書において使用されます。例えば、「舗装の材質が都市のヒートアイランド現象に与える影響」といった研究で、データの分析結果を説明する際に用いられます。また、景観デザインに関する論文で、「歩道のデザインが住民の行動に与える影響」を分析する際に使われることもあります。
建設業界や不動産業界の報告書、契約書、提案書などのフォーマルな文書で使われることがあります。例えば、「新しい商業施設の建設に伴い、周辺の歩道を整備する必要がある」といった文脈で使用されます。また、公共事業に関する入札の際に、「舗装の耐久性に関する技術仕様」を記述する際にも用いられます。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、道路工事や都市開発に関する話題で登場することがあります。例えば、「老朽化した歩道の改修工事が住民生活に与える影響」といった報道で使われます。また、旅行中に「歩道の石畳が美しい街並み」について話す場合など、ややフォーマルな状況で使われることがあります。
関連語
類義語
歩道。主にアメリカ英語で用いられる。歩行者専用の通路として、道路の脇に設けられている。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"pavement"はイギリス英語で歩道を指す一般的な単語であり、より広義に舗装された路面を指す場合もある。一方、"sidewalk"はアメリカ英語に特化しており、歩行者専用の通路というニュアンスが強い。 【混同しやすい点】アメリカ英語とイギリス英語の語彙の違いであり、地域によって使い分ける必要がある。文脈によっては"pavement"が車道を指す場合もあるので注意。
- footpath
歩道、小道。舗装されているとは限らず、自然の道や田舎道なども含む。ハイキングやウォーキングコースなどでよく使われる。 【ニュアンスの違い】"pavement"が都市部の舗装された歩道を指すのに対し、"footpath"はより自然な環境にある道を指す。舗装の有無が大きな違い。 【混同しやすい点】"footpath"は必ずしも舗装されているとは限らない。文脈によっては、舗装されていない小道や山道なども含まれる。
通路、歩道。建物や庭園などの敷地内にある歩行者用の通路を指すことが多い。空港やショッピングモールなどでも使われる。 【ニュアンスの違い】"pavement"が公共の道路に沿った歩道を指すのに対し、"walkway"はより限定的な場所にある通路を指す。私有地や特定の施設内にあることが多い。 【混同しやすい点】"walkway"は特定の場所にある通路を指すため、一般的な道路の歩道としては不適切。場所の特定が必要。
- sideway
道端、脇道。通常、名詞として使われることは稀で、形容詞または副詞として用いられることが多い。例えば "sideway glance" (横目)。 【ニュアンスの違い】"pavement"が明確な歩道を指すのに対し、"sideway"は場所を特定せず、漠然と道の脇を指す。名詞として使われる頻度は非常に低い。 【混同しやすい点】"sideway"を名詞として使うことは一般的ではない。"sideway"は通常、形容詞または副詞として使用される。
- causeway
土手道、盛り土道。水面や湿地の上を通る道。橋のような構造を持つこともある。歴史的な建造物や観光地などで見られる。 【ニュアンスの違い】"pavement"が地面に作られた歩道を指すのに対し、"causeway"は水面や湿地を越えて作られた道を指す。構造的な違いが重要。 【混同しやすい点】"causeway"は水辺の道であり、一般的な歩道とは異なる。地形的な特徴を考慮する必要がある。
派生語
- repave
『再舗装する』という意味の動詞。『re-(再び)』と『pave(舗装する)』が組み合わさった語。道路工事や都市計画の文脈で使われ、老朽化した道路を新しくすることを指します。比較的専門的な語彙ですが、公共事業関連のニュースなどで目にすることがあります。
- paved
『舗装された』という意味の形容詞、または動詞『pave』の過去形・過去分詞。道路、庭、広場などが舗装されている状態を表します。日常会話から技術文書まで幅広く使われ、都市景観や交通インフラを説明する際によく用いられます。
- paving
『舗装すること』という意味の名詞、または動詞『pave』の現在分詞。道路の建設や改修工事のプロセスを指します。技術的な文脈で使われることが多く、工事現場の看板や専門的な記事で見かけることがあります。
反意語
- dirt road
『未舗装の道』を意味する複合名詞。『pavement』が舗装された路面を指すのに対し、『dirt road』は土や砂利でできた、舗装されていない道を表します。田舎道や開発途上地域などで見られ、舗装道路との対比としてよく用いられます。日常会話や旅行記などで使われます。
『小道』や『獣道』を意味する名詞。『pavement』が人工的に作られた平坦な路面であるのに対し、『trail』は自然にできた、または人が歩いてできた細い道を表します。ハイキングやアウトドア活動に関連する文脈でよく使われ、自然環境と舗装された都市環境との対比として用いられます。
- unpaved
『舗装されていない』という意味の形容詞。接頭辞『un-(否定)』が『paved(舗装された)』に付くことで、意味を反転させています。道路や地面の状態を説明する際に用いられ、地図や地理的な記述でよく見られます。特に、舗装の有無が重要な情報となる場合に用いられます。
語源
"pavement」は、古フランス語の「pavé」(舗装された道)に由来し、さらに遡るとラテン語の「pavimentum」(叩き固められた地面、舗装)に辿り着きます。この「pavimentum」は、「pavire」(叩き固める、踏み固める)という動詞から派生しました。つまり、もともとは「叩き固められたもの」が語源です。現代英語の「pavement」は、この意味合いを受け継ぎ、歩行者が歩くために叩き固められ、舗装された場所、つまり「歩道」や「舗装された道」を指すようになりました。日本語で例えるなら、「踏み固められた土」から「舗装された道」へと意味が変化したようなイメージです。
暗記法
「pavement」は文明の足跡。古代ローマの街道は交流を促し、ベルサイユ宮殿の舗道は権力を誇示しました。文学では、フィルム・ノワールの濡れた舗道が孤独を、ミュージカルの舞台が希望を象徴します。歩行者天国やカフェテラスは人々の集う場となり、都市の文化を育みます。道は単なる地面ではなく、社会、文化、歴史を映す鏡なのです。
混同しやすい単語
『pavement』と語源が同じで、スペルも非常に似ているため混同しやすい。しかし、『pave』は動詞で「(道などを)舗装する」という意味。『pavement』は名詞で「舗装された道、歩道」を指す。文脈によって品詞が異なる点に注意。
スペルが似ており、特に語尾の '-ment' が共通しているため混同しやすい。『payment』は「支払い、支払い金」という意味の名詞で、金銭に関する文脈で使われることが多い。『pavement』との意味的なつながりはないため、文脈で判断する必要がある。
最初の2文字 'pa-' が共通しており、音の響きも似ているため、発音を聞き間違える可能性がある。『patent』は「特許」という意味の名詞であり、法律や技術に関する文脈でよく使われる。『pavement』とは全く異なる意味を持つ。
音の数が近く、最初の音が /pɪ/ で始まる点が似ているため、発音を聞き間違える可能性がある。『pivotal』は「極めて重要な、中枢の」という意味の形容詞で、重要性を示す文脈で使用される。『pavement』とは意味も品詞も異なる。
最初の 'par-' の部分の音が似ており、スペルもいくらか共通しているため混同しやすい。『parchment』は「羊皮紙」という意味の名詞で、歴史的な文書や書物に関連する文脈で使われる。『pavement』とは意味が大きく異なる。
最初の 'pov-' の部分と、語尾の母音の響きが似ているため、発音を聞き間違える可能性がある。『poverty』は「貧困」という意味の名詞であり、社会問題や経済状況に関する文脈で使用される。『pavement』とは意味が全く異なる。
誤用例
『pavement』は主にイギリス英語で『舗装された歩道(≒ sidewalk)』を指します。公園内の歩道は舗装されているとは限らず、土や砂利の場合も多いため、より一般的な『path(道、小道)』を使うのが適切です。日本人が『舗装』という言葉に引きずられ、安易に『pavement』を選んでしまうケースが見られます。公園の文脈では『path』の方が自然であることを覚えておきましょう。
『pavement』は歩道を指すため、『pavementが熱い』という表現は不自然に聞こえる場合があります。車道を含めた道路全体の表面温度を言いたい場合は、『road surface』を使うのが適切です。また、イギリス英語では、車道部分を 'carriageway' と呼ぶこともあります。日本人が道路全体を指す言葉として『pavement』を使いがちですが、歩道に限定される点に注意が必要です。
『pavement』は個々の歩道を指すため、道路全体のインフラ整備について議論する文脈では不適切です。より包括的な『road infrastructure(道路インフラ)』を使うのが適切です。日本人が『舗装』という言葉のイメージから、道路全体を指す言葉として『pavement』を使ってしまうことがありますが、より広い概念を指す場合は別の表現を選ぶ必要があります。また、イギリス英語では 'road network' という表現も一般的です。
文化的背景
「pavement」は単なる舗装された道ではなく、文明と秩序の象徴であり、都市生活の基盤を支える存在として文化的に重要な意味を持ちます。古代ローマの街道から現代の歩行者天国まで、舗装された道は人々の交流、商業の発展、そして社会構造の形成に深く関わってきました。
舗装された道は、社会階層や権力の可視化にも利用されてきました。歴史的に、主要な道路や広場は権力者によって美しく舗装され、その豪華さが権威を示す役割を果たしました。例えば、フランスのベルサイユ宮殿の広大な舗装路は、王の権力を誇示するものでした。一方で、貧しい地域では未舗装の道が残り、社会的な格差を象徴的に示していました。現代でも、都市部と地方、富裕層の居住区と貧困層の居住区では、舗装の状態に差が見られることがあり、社会構造を反映しています。
文学や映画においても、「pavement」はしばしば重要な舞台装置として登場します。例えば、フィルム・ノワール作品では、雨に濡れた暗い舗道が、孤独や不安、そして犯罪の影を効果的に演出します。また、ミュージカル映画では、舗道がダンサーたちの舞台となり、喜びや希望を表現する空間となります。このように、「pavement」は単なる背景ではなく、物語の感情やテーマを強調する役割を担っています。
さらに、「pavement」は都市生活における公共空間としての役割も担っています。歩行者天国やカフェのテラスなど、舗装された道は人々が集い、交流する場所となります。ストリートパフォーマーやアーティストたちが活動する場所としても利用され、都市の文化的な多様性を育む基盤となっています。近年では、環境に配慮した舗装技術も開発され、雨水の浸透を促進したり、太陽光を反射して都市の温度上昇を抑制したりするなど、持続可能な都市づくりにも貢献しています。このように、「pavement」は都市の景観を形成するだけでなく、人々の生活、文化、そして未来にも深く関わる存在なのです。
試験傾向
1. 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。
2. 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。
3. 文脈・例題の特徴: 一般的な内容の長文読解問題で、都市部の情景描写など。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 比喩的な意味で使われることは少ない。基本的な意味(舗装された道)を確実に押さえる。
1. 出題形式: Part 7(長文読解)で稀に出題。
2. 頻度と級・パート: TOEIC全体で見ると頻度は低い。
3. 文脈・例題の特徴: 都市計画やインフラ関連の記事。
4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンではあまり使われない。TOEIC対策としては優先度低。
1. 出題形式: リーディングセクションで稀に出題。
2. 頻度と級・パート: TOEFL iBT での出題頻度は低い。
3. 文脈・例題の特徴: 都市計画、社会問題に関するアカデミックな文章。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 日常的な単語だが、TOEFL対策としては優先度低。
1. 出題形式: 主に長文読解問題。
2. 頻度と級・パート: 難関大学の2次試験で出題される可能性あり。
3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、都市計画、社会問題など、幅広いテーマの長文。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が必要。同義語(sidewalk, footpath)も覚えておくと良い。