out of order
'out' の /aʊ/ は二重母音で、日本語の『ア』から『ウ』へスムーズに変化させます。 'of' は弱形(/əv/)になり、 'v' は有声なのでしっかり振動させましょう。 'order' の最初の 'ɔː' は、日本語の『オ』よりも口を丸めて奥から出すイメージです。全体的に強勢は 'order' に置かれます。
故障中
機械や設備が正常に機能していない状態を指す。修理が必要な状態を示す標識などにも使われる。一時的な不具合から、完全に動かない状態まで含む。
Oh no, the elevator is out of order again, so I have to walk up the stairs.
ああ、またエレベーターが故障中だ。だから階段を上らなきゃ。
※ 会社やマンションでエレベーターが動かず、がっかりしながら階段を上る場面を想像してください。日常でよくある「困った!」という状況で、この表現が使われます。「out of order」は「故障中」の状態を表し、不便さを伝えるときによく耳にしますね。
There was a sign on the bathroom door saying it was out of order.
お手洗いのドアに、故障中と書かれた貼り紙がありました。
※ 駅やお店のトイレを使おうとしたら、ドアに「故障中」と書かれた貼り紙を見つけた場面です。公共の場所で機械や設備が使えないことを知らせる際によく使われる典型的な表現です。貼り紙やアナウンスでこのフレーズを見聞きすることがよくあります。
I'm sorry, but this ATM is out of order right now.
申し訳ありませんが、こちらのATMは現在故障中です。
※ 銀行でATMを使おうとしたら、係員から「故障中」と告げられる場面です。サービス業で顧客に機械の不具合を伝える際に非常に丁寧に使われる表現です。「I'm sorry, but...」と組み合わせることで、相手への配慮を示すことができます。
順序が狂って
本来あるべき順番や手順が守られていない状態。書類の整理やイベントの進行など、様々な文脈で使用される。
The vending machine at the station was out of order, so I couldn't buy a drink.
駅の自動販売機が故障中で、飲み物を買えませんでした。
※ 駅のホームで喉が渇いているのに、自動販売機が使えず、がっかりしている場面です。「out of order」は、機械や設備が「故障中」で使えない状態を表す時に最もよく使われる表現です。駅やお店でよく見かける表示なので、覚えておくと便利です。
All the papers on my desk were out of order after the wind blew through the window.
窓から風が入ってきて、机の上の書類がすべてバラバラになっていました。
※ 窓から突然風が吹き込み、きれいに積んであった書類が散らばってしまった、という少し困った状況です。この例文は、「物や情報が正しい順序や整理された状態から外れている」という、文字通りの「順序が狂っている」状態を表しています。
The schedule for the concert was totally out of order, making everyone confused.
コンサートの進行表が完全にめちゃくちゃで、みんなが困惑していました。
※ コンサート会場で、予定がめちゃくちゃになり、観客が次に何が起こるのか分からず、戸惑っている様子です。計画や手順、システムなどが「正常に機能していない」「混乱している」状態を表す際にも使われます。「totally」は「完全に」「すっかり」という意味で、混乱の度合いを強調しています。
場違い
特定の場所や状況にふさわしくない状態。服装や言動が周囲の雰囲気に合わない場合などに使われる。文脈によっては不適切、不適当という意味合いも含む。
His rude joke during the serious meeting felt completely out of order.
真剣な会議中での彼の失礼なジョークは、完全に場違いに感じられました。
※ 会議という真面目な場面で、不適切なジョークを言うのは「場違い」な行動です。この例文では、そのジョークが場の雰囲気にそぐわず、周囲が少し気まずい思いをした状況が伝わってきます。人の言動がその場の状況に合わない時に使います。
Wearing jeans to the fancy dinner party was totally out of order.
豪華なディナーパーティーにジーンズを履いていくのは、完全に場違いでした。
※ フォーマルなディナーパーティーにカジュアルすぎる服装で行くと、一人だけ浮いてしまい、とても「場違い」だと感じますよね。この例文は、服装がその場のTPO(時・場所・場合)に合っていない状況を描写しており、イメージしやすい典型的な使い方です。
Her loud laughter at the quiet funeral seemed completely out of order.
静かな葬儀での彼女の大声の笑い声は、完全に場違いに思えました。
※ 葬儀という厳粛な場所で、大声で笑うのは非常に「場違い」で不謹慎な行動です。この例文は、感情の表現や行動が、その場の雰囲気に全くそぐわない時に使う典型例です。周囲の人がどう感じたか、想像できますね。
コロケーション
(機械などが)故障中、使用不能
※ 最も基本的な用法で、機械や装置が正常に機能していない状態を指します。'The elevator is out of order.'(エレベーターは故障中です)のように使われます。看板や張り紙でよく見かける表現で、口語でもビジネスシーンでも頻繁に使用されます。類似表現として 'broken' がありますが、'out of order' は一時的な故障や修理中であるニュアンスを含みます。
(議会などで)発言を不適切と判断して制止する
※ 議会や会議などのフォーマルな場で、議長や司会者が特定の参加者の発言がルールや秩序に反すると判断した場合に使われます。日本語の「発言を取り消してください」に近いニュアンスです。'The chairman declared the member out of order.'(議長は議員の発言を不適切と判断した)のように使われます。比喩的に、議論のルールを無視した発言に対しても使われることがあります。
(行動や言動が)不適切、礼儀を欠く
※ 人の行動や言動が社会通念やマナーに反している状態を指します。'His behavior was completely out of order.'(彼の行動は全くもって不適切だった)のように使われます。フォーマルな場面だけでなく、日常会話でも使用できます。類似表現として 'inappropriate' がありますが、'out of order' はより強い非難のニュアンスを含み、秩序やルールを乱す行為を指すことが多いです。
(人)を混乱させる、困惑させる
※ この用法は少し特殊で、人の精神状態を指します。何か予期せぬ事態や情報によって、その人が平静を失い、混乱したり困惑したりする状況を表します。例えば、'The sudden news put her completely out of order.'(突然の知らせに彼女は完全に混乱した)のように使います。この使い方はややフォーマルな印象を与えることがあります。
優先順位を間違える
※ 何が重要であるかという判断を誤り、本来優先すべきでないことを優先してしまう状況を指します。例えば、'He got his priorities completely out of order when he spent all his savings on a new car.'(彼は貯金を全て新車に費やして、完全に優先順位を間違えた)のように使われます。自己啓発やビジネスの文脈でよく用いられます。
(思考が)混乱している、支離滅裂
※ 人の思考プロセスが論理的でなく、一貫性がない状態を指します。精神医学や心理学の分野で用いられることがあります。例えば、'The patient exhibited out of order thinking and was unable to answer simple questions.'(患者は思考が混乱しており、簡単な質問にも答えられなかった)のように使われます。日常会話ではあまり使用されません。
使用シーン
主に工学系の分野で、機械やシステムが故障している状態を説明する際に使用されます。例えば、「The equipment was out of order, preventing further experimentation.(その装置は故障しており、それ以上の実験を妨げた。)」のように、研究論文や技術報告書の中で見られます。また、統計学の分野で、データの順序が正しくない状態を指すこともあります。
オフィス環境や工場などで、機器の故障を伝える際に使用されます。例えば、「The printer is out of order.(プリンターが故障中です。)」という張り紙や、修理依頼のメールなどでよく見かけます。また、会議などで議題の順番が狂った場合にも、「Let's get this meeting back in order.(会議の順序を元に戻しましょう。)」のように使われることがあります。
日常生活で、エレベーターや自動販売機、トイレなどが故障している場合に頻繁に使用されます。「The elevator is out of order. Please use the stairs.(エレベーターは故障中です。階段をご利用ください。)」のように、公共の場でのアナウンスや注意書きでよく見かけます。また、友人との会話で、「My phone is out of order.(スマホが故障中なんだ。)」のように、個人的な所有物の故障を伝える際にも使われます。
関連語
類義語
物理的に壊れている状態を指す一般的な語。家電製品、機械、道具など、広範囲のものが対象となる。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"out of order"よりも直接的で、修理が必要な状態を強く示唆する。フォーマルな場面でも使用可能だが、やや直接的な表現。 【混同しやすい点】"out of order"は一時的な停止や故障も含むが、"broken"はより深刻な、完全に動作しない状態を指すことが多い。例えば、エレベーターが一時的に停止している場合は"out of order"が適切だが、完全に部品が壊れて動かない場合は"broken"が適切。
- malfunctioning
正常に機能していない状態を指す、やや技術的な語。機械や電子機器などが期待通りに動作しない場合に使われる。ビジネスや技術的な文脈でよく見られる。 【ニュアンスの違い】"out of order"よりも具体的な問題を示唆する場合がある。例えば、ソフトウェアのバグやハードウェアの不具合など、原因が特定されている、または特定しようとしている状況で使われることが多い。 【混同しやすい点】"out of order"は原因が不明な場合にも使えるが、"malfunctioning"は少なくとも何らかの問題があることが前提となる。また、人間や組織に対して"malfunctioning"を使うことは通常ない。
- inoperative
動作していない、機能していない状態を指すフォーマルな語。機械、システム、法律などが効果を発揮していない状態を表す。公式文書や技術的な報告書などで使用される。 【ニュアンスの違い】"out of order"よりも客観的で、感情的なニュアンスを含まない。また、一時的な状態だけでなく、恒久的な停止状態も示唆しうる。 【混同しやすい点】"out of order"は一時的な故障を暗示することがあるが、"inoperative"は必ずしもそうではない。例えば、法律が"inoperative"である場合、一時的な停止ではなく、廃止されたことを意味することもある。
システムやサービスが停止している状態を表すスラングに近い口語表現。主にIT業界やオンラインサービスで使われる。 【ニュアンスの違い】"out of order"よりもカジュアルで、技術的な文脈で使われることが多い。サーバーやウェブサイトが利用できない状態を指す。 【混同しやすい点】"out of order"は物理的な機械にも使えるが、"down"は主にオンラインサービスやシステムに対して使われる。例えば、「ウェブサイトがダウンしている」とは言うが、「エレベーターがダウンしている」とは通常言わない。
- kaput
完全に壊れて使い物にならない状態を表す、やや古風なスラング。特に機械や道具に対して使われる。元々はドイツ語。 【ニュアンスの違い】"out of order"よりも強い表現で、修理の見込みがないほど壊れていることを示唆する。ユーモラスなニュアンスを含むこともある。 【混同しやすい点】"out of order"は修理可能な場合も含むが、"kaput"は通常、修理不可能であることを意味する。また、"kaput"はフォーマルな場面には適さない。
欠陥がある、不良品であることを示す形容詞。製造上の問題や設計上の欠陥により、正常に機能しないものを指す。品質管理や製造業の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"out of order"は結果としての状態を指すのに対し、"defective"は原因(欠陥)に焦点を当てる。また、"defective"は新品の状態から問題があることを意味する。 【混同しやすい点】"out of order"は使用中に故障した場合にも使えるが、"defective"は通常、製造段階での欠陥を指す。例えば、購入したばかりの製品が動かない場合は"defective"が適切だが、長年使用していたものが故障した場合は"out of order"が適切。
派生語
名詞で『無秩序』『混乱』。接頭辞『dis-(否定・反対)』が『order(秩序)』を打ち消し、秩序がない状態を表す。医療・社会問題など幅広い文脈で使用される。
形容詞で『整然とした』『規則正しい』。名詞『order』に『-ly(〜のような)』が付加され、秩序が保たれている状態を表す。形容詞・副詞として、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる。
名詞で『条例』『法令』。権威ある『order(命令)』が語源で、社会秩序を維持するための規則を指す。法律・政治関連の文書で使われる、やや硬い表現。
反意語
- in working order
『正常に作動している』という意味の句。『out of order』と直接対比される表現で、機械やシステムが正常に機能している状態を表す。日常会話で頻繁に使用される。
形容詞で『機能的な』『実用的な』。機械やシステムが本来の機能を果たせる状態を指し、『out of order』の状態とは対照的。技術文書やビジネスシーンでよく使われる。
形容詞で『作動可能な』『運転中の』。システムや組織が正常に稼働している状態を表し、『out of order』が示す停止状態とは反対。IT、軍事、ビジネスなど幅広い分野で使用される。
語源
"out of order"は、比較的単純な構成の句であり、語源的な複雑さはありません。"out"は古英語の"ūt"に由来し、「外へ」「離れて」といった意味を持ちます。"order"は、ラテン語の"ordo"(秩序、順序、配列)に遡り、フランス語を経て英語に入りました。この単語は「整然とした状態」「規則正しい状態」を意味します。したがって、"out of order"を直訳すると「秩序の外」となり、「本来あるべき状態から外れている」というニュアンスから、「故障中」「順序が狂っている」「場違い」といった意味合いに発展しました。日本語で例えるなら、「調子が狂う」「段取りが違う」といった表現が近いでしょう。それぞれの単語自体は古い起源を持ちますが、"out of order"という句としては、比較的新しい時代に形成されたと考えられます。
暗記法
「out of order」は単なる故障のサインではない。社会の秩序や人々の期待が裏切られた状態を象徴する言葉だ。産業革命以降、機械化が進むにつれ、この言葉は日常の不便を超え、社会全体の機能不全を暗示するメタファーとなった。文学作品では、社会の歪みや個人の内面の混乱を象徴するモチーフとして登場する。現代では、物理的な故障だけでなく、システムやコミュニケーションの不具合をも指し、社会全体の混乱を包括的に表現する言葉として広がっている。
混同しやすい単語
『out of order』の『order』自体も、単独で使われると意味が広いため混同しやすい。『順番』『注文』『命令』など文脈によって意味が大きく変わる。特に『in order to』『in order to do』などのフレーズとの混同に注意が必要。品詞も名詞、動詞があり、意味の特定には文脈の理解が不可欠。
発音が似ており、特に語尾の『-er』の部分が曖昧になりやすい。スペルも似ているため、注意が必要。『outer』は『外側の』という意味の形容詞で、場所や位置関係を表す際に使われる。『out of order』とは文脈が大きく異なるため、意味の違いを意識することが重要。例えば、『outer space』(宇宙空間)のように使われる。
発音が非常に似ており、特にアメリカ英語では母音の区別がつきにくい場合がある。スペルも似ており、文字の並び順が少し違うだけなので混同しやすい。『odor』は『臭い』という意味の名詞であり、良い臭いにも悪い臭いにも使われる。『out of order』とは全く異なる意味なので、文脈から判断する必要がある。語源的には、ラテン語の『odor』(香り)に由来する。
『out』という共通の単語が含まれているため、意味が関連しているように感じやすい。『outdoor』は『戸外の』『野外の』という意味の形容詞で、『outdoor activities』(野外活動)のように使われる。『out of order』は故障や不調を表すため、意味が大きく異なる。ただし、場所や状況を表す文脈では、両方とも使われる可能性があるため注意が必要。
語尾の『-order』の部分が共通しているため、関連があるように感じやすい。スペルも似ており、文字数も多いため、視覚的に混同しやすい。『recorder』は『記録するもの』という意味の名詞で、録音機やリコーダー(楽器)を指す。『out of order』とは意味が全く異なるので、文脈から判断する必要がある。特に、技術的な文脈で『recorder』が使われる場合、注意が必要。
スペルが似ており、『order』という共通の文字列が含まれているため、視覚的に混同しやすい。『border』は『境界』『国境』という意味の名詞で、場所や領域を表す際に使われる。『out of order』とは意味が全く異なるので、文脈から判断する必要がある。例えば、『border control』(国境管理)のように使われる。
誤用例
「out of order」は機械やシステムが故障している状態を指すことが多いです。日本人が「順序が狂った」「まとまりがない」という意味で使いたい場合、日本語の「順序」という言葉に引きずられて不適切な場面で使ってしまうことがあります。プレゼンテーションの内容や構成が乱れたことを表現したい場合は、「disorganized」や「incoherent」を使う方が適切です。「out of order」を人の行動や状態に使うと、場違いな、またはルール違反な行動を指すニュアンスになり、今回の文脈には合いません。
「out of order」は、要求や行動が「筋違い」「ルール違反」であることを伝える際に使用できますが、直接的に「あなたの要求は間違っている」と伝えるニュアンスが強くなります。日本語の「申し訳ありませんが、それはちょっと…」のような、婉曲的な拒否のニュアンスを表現したい場合には不適切です。より丁寧な表現としては、「That's not how things are done here.(ここではそういうやり方はしません)」や「I'm afraid that's not possible.(残念ながらそれはできません)」など、直接的な否定を避けつつ、できない理由をほのめかす表現が適しています。英語では、特にビジネスシーンにおいて、相手の気分を害さないように配慮した表現が好まれます。
「out of order」は「順番が狂っている」「故障している」という意味合いが強く、意図的に順番を無視した状態を表現するには不自然です。日本語の「順番通りではない」という言葉に引っ張られて、単に順番がバラバラな状態を表現するために使ってしまうことがあります。意図的に順番を無視した、またはランダムな状態を表現したい場合は、「in a random order」や「without any particular order」を使う方が適切です。また、よりフォーマルな場面では、「The attendees were seated according to no set protocol.(参加者は定められた手順なしに着席した)」のように表現することもできます。
文化的背景
「out of order」は、単に機械の故障を示すだけでなく、社会秩序や期待からの逸脱を象徴する言葉として、西洋文化において独特のニュアンスを持ちます。それは、機能不全に陥った機械が社会の円滑な運行を妨げるように、個人の行動や状況が社会的な規範や期待から外れることで混乱を生み出す様子を反映しています。
この表現が広く使われるようになったのは、産業革命以降、機械化が進み、社会システムが複雑化するにつれてです。エレベーター、自動販売機、トイレなど、日常生活に不可欠な機械が故障した際に「out of order」のサインを見ることは、単なる不便以上の意味を持ちます。それは、計画の頓挫、期待の裏切り、そして時には社会全体の機能不全を暗示するメタファーとなり得るのです。特に、公共空間における「out of order」のサインは、個人の欲求が満たされないことへの不満や、社会インフラへの信頼喪失といった感情を引き起こすことがあります。
文学や映画においても、「out of order」は、社会の歪みや個人の内面の混乱を象徴するモチーフとして登場します。例えば、ディストピア小説では、社会を維持するための機械やシステムが次々と「out of order」になり、主人公が秩序崩壊の危機に直面する場面が描かれることがあります。また、心理スリラーでは、主人公の精神状態が悪化するにつれて、周囲の環境が「out of order」になっていく様子が描写され、読者の不安を煽ります。これらの作品において、「out of order」は、単なる故障ではなく、より深い意味を持つ象徴として機能しているのです。
現代社会においては、「out of order」は、物理的な故障だけでなく、システムやプロセスの不具合、さらには人々のコミュニケーションの断絶を指す言葉としても使われます。例えば、政治的な議論が膠着状態に陥った際に「議論がout of orderだ」と表現したり、組織内のコミュニケーション不足を「コミュニケーションがout of orderだ」と表現したりすることがあります。このように、「out of order」は、単なる機械の故障を超えて、社会全体の機能不全や混乱を包括的に表現する言葉として、その意味を広げているのです。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で出題される可能性あり。特に長文読解やリスニングのPart 3, Part 4
- 文脈・例題の特徴: 公共の場のアナウンス、機器の故障、手続きの遅延など。会話文や説明文でよく見られる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「故障中」「順序が狂っている」の2つの意味がある。文脈によって意味を判断する必要がある。類似表現 (e.g., broken, not working) との使い分けも意識する。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 5, Part 7で頻出。特にビジネス関連の文書
- 文脈・例題の特徴: オフィスの機器、工場の機械、システムの不具合など。ビジネスシーンでの使用が多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「故障中」の意味で使われることが多い。同義語 (e.g., malfunctioning, not functioning) との違いを理解する。メンテナンスや修理に関する文脈で頻出。
- 出題形式: リーディング
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章でたまに見られる程度。頻度はTOEIC、英検に比べて低い。
- 文脈・例題の特徴: 機械や装置の故障、手順の誤りなど、技術的な内容を含む文章。
- 学習者への注意点・アドバイス: 日常会話的な表現なので、TOEFLのアカデミックな文章ではあまり見られない。意味としては「故障中」と理解しておけば十分。
- 出題形式: 長文読解
- 頻度と級・パート: 難関大学で出題される可能性あり。文脈理解を問う問題として出題されることが多い。
- 文脈・例題の特徴: 科学技術、社会問題など、幅広いテーマで登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「故障中」の意味だけでなく、「順序が狂っている」「混乱している」といった比喩的な意味で使われる場合もある。文脈から適切な意味を判断する必要がある。