multinational
第一強勢は "na" の部分にあります。"multi" の "ʌ" は、日本語の「ア」と「オ」の中間のような音で、口をリラックスさせて発音します。"nation" の "æ" は、日本語の「ア」よりも口を大きく開けて発音します。語尾の "-al" は曖昧母音化して「ァル」のように発音されることが多いです。
専門的な内容に関するご注意
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多国籍の
複数の国にまたがって事業展開している状態を指す。企業、組織、活動など幅広い対象に使われる。グローバル化が進んだ現代において、経済や社会構造を語る上で重要な概念。
My brother wants to work for a big multinational company.
私の兄は、大きな多国籍企業で働きたいと思っています。
※ この例文は、就職やキャリアについて話す際によく使われる「多国籍企業 (multinational company)」という表現です。世界中にオフィスや顧客を持つような、規模の大きな会社をイメージできますね。兄が将来に夢を抱いている様子が目に浮かびます。
Our school has a multinational team for the debate contest.
私たちの学校には、ディベート大会のために多国籍のチームがあります。
※ ここでは、様々な国籍の生徒が集まって一つのチームを組んでいる様子を表しています。ディベート大会という具体的な場面設定により、生徒たちが協力し合って練習している情景が想像できますね。スポーツチームやプロジェクトチームなど、多様な人々が集まる場面で「multinational team」はよく使われます。
You can find many multinational brands in this big shopping mall.
この大きなショッピングモールでは、多くの多国籍ブランドを見つけることができます。
※ ショッピングモールを訪れた人が、世界中から集まった様々なブランドの商品を目にしている様子を描いています。洋服、電化製品、食品など、多くの国で展開されているブランドを指すときに「multinational brands」という言葉がぴったりです。買い物をしながら、世界の広がりを感じられるような場面です。
多国籍企業
複数の国に拠点や事業を持つ企業。単に海外支店があるだけでなく、経営戦略や資源配分がグローバル規模で行われる企業を指すことが多い。
After graduating, Sarah hopes to join a multinational and travel the world for work.
卒業後、サラは多国籍企業に入社し、仕事で世界中を旅したいと願っています。
※ 大学を卒業したばかりのサラが、グローバルなキャリアを夢見ている情景です。「多国籍企業」は、多くの人にとって憧れの就職先として語られることがよくあります。ここでは 'join a multinational' で「多国籍企業に入社する」という自然な表現です。
The multinational decided to build a new factory here, creating many local jobs.
その多国籍企業はここに新しい工場を建設することを決定し、多くの地元雇用を生み出しました。
※ 地域に新しい工場が建設され、地元の人々が雇用創出に期待を寄せているニュースの場面です。多国籍企業が経済活動の主体として、投資や雇用に影響を与える文脈でよく使われます。'creating many local jobs' は「多くの地元雇用を生み出しながら」という、追加情報を表す自然な表現です。
Many popular smartphones are made by a multinational with factories in various countries.
多くの人気スマートフォンは、様々な国に工場を持つ多国籍企業によって作られています。
※ 私たちが普段使っているスマートフォンが、どのように作られているかを想像する場面です。身近な製品の生産背景にある企業として「多国籍企業」が語られる典型的な例です。'made by a multinational' は「多国籍企業によって作られている」という受動態の表現です。
コロケーション
多国籍企業
※ 最も一般的なコロケーションの一つで、複数の国で事業を展開する企業を指します。法律、会計、経営学など、ビジネスのあらゆる分野で頻繁に使われます。単に"multinational company"と言うこともできますが、"corporation"の方がよりフォーマルな印象を与えます。例えば、企業の年次報告書や学術論文など、公式な文書では"multinational corporation"が好まれます。
多国籍軍、多国籍部隊
※ 複数の国から兵士が集まって構成される軍隊や部隊のことです。平和維持活動(peacekeeping operations)や人道支援(humanitarian aid)など、国際的な協力が必要な場面で派遣されることが多いです。文脈によっては、"coalition force"(連合軍)とほぼ同義で使われますが、"multinational force"はより多様な国籍の兵士が含まれるニュアンスがあります。
多国籍事業、多国籍作戦
※ 複数の国が協力して行う事業や作戦を指します。ビジネスの文脈では、複数の国にまたがるプロジェクトや、多国籍企業による事業活動を意味します。軍事的な文脈では、複数の国の軍隊が共同で行う作戦を指します。例えば、国際的な犯罪組織の捜査や、テロ対策など、国境を越えた協力が必要な場合に用いられます。
多国籍チーム
※ 複数の国籍を持つ人々で構成されたチームのことです。グローバル化が進む現代において、企業や国際機関でよく見られます。文化的な違いを乗り越えて協力することが求められるため、コミュニケーションスキルや異文化理解が重要になります。スポーツの世界でも、国際的なチーム編成は一般的です。
多国間協定
※ 複数の国が参加する協定のことです。貿易、環境、安全保障など、様々な分野で締結されます。例えば、気候変動に関するパリ協定(Paris Agreement)や、世界貿易機関(WTO)の協定などが挙げられます。"bilateral agreement"(二国間協定)との対比で使われることが多いです。
多国籍プロジェクト
※ 複数の国が共同で実施するプロジェクトのことです。研究開発、インフラ整備、文化交流など、様々な分野で実施されます。大規模なプロジェクトになることが多く、資金調達や組織運営が複雑になることがあります。例えば、国際宇宙ステーション(ISS)は、多国籍プロジェクトの代表例です。
多国籍化する
※ 企業が海外に進出し、多国籍企業になる過程を表す動詞句です。企業の成長戦略やグローバル展開について議論する際に使われます。例えば、「The company is planning to become multinational in the next five years.(その会社は今後5年間で多国籍化する計画を立てている)」のように使います。
使用シーン
経済学や国際関係学の論文、講義で頻繁に使用されます。例えば、「多国籍企業の発展が途上国経済に与える影響」といった研究テーマで扱われることが多いです。学生がレポートやプレゼンテーションで、客観的な分析を示す際に用いるフォーマルな表現です。
ビジネス文書や会議、プレゼンテーションで頻繁に使用されます。「当社の多国籍戦略」「多国籍チームの編成」「多国籍市場への進出」など、企業のグローバルな活動を説明する際に不可欠な用語です。経営層やマネージャーが戦略や計画を説明する際に用いる、専門的ながらも必須の表現です。
日常会話ではあまり使いませんが、ニュースやドキュメンタリーで多国籍企業や国際的な問題を取り扱う際に耳にすることがあります。例えば、「多国籍企業の税金逃れが問題になっている」といったニュースを聞いて、家族や友人と意見交換をする際に使う程度です。ややフォーマルな話題で、教養があることを示す表現として使われることがあります。
関連語
類義語
『国際的な』という意味で、複数の国が関わる事柄全般を指す。ビジネス、政治、文化など幅広い分野で使用される。 【ニュアンスの違い】『multinational』が特定の企業組織を指すのに対し、『international』はより広範な概念。国家間の協力や関係性を表すことが多い。 【混同しやすい点】『International』は、国家間の協力や関係性そのものを指すことが多い。一方、『multinational』は、複数の国で事業展開する組織を指すため、主語が異なる。
『地球規模の』という意味で、世界全体に関わる問題や現象を指す。環境問題、経済危機、パンデミックなど、広範囲に影響を及ぼす事柄に使われる。 【ニュアンスの違い】『Multinational』が企業活動の規模を表すのに対し、『global』は影響範囲の広さを示す。文化や価値観の均質化(グローバリゼーション)といった概念にも関連する。 【混同しやすい点】『Global』は、範囲が非常に広く、抽象的な概念を含むことが多い。一方、『multinational』は、具体的な企業活動を指すため、文脈によって使い分ける必要がある。
- transnational
『国境を超える』という意味で、国家の枠組みを超えた活動や組織を指す。犯罪組織、テロ組織、NGOなどが該当する。 【ニュアンスの違い】『Multinational』が企業の経済活動に焦点を当てるのに対し、『transnational』は、国家の統制を受けにくい活動や組織を表す。政治的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】『Transnational』は、国家の規制や影響を受けにくい活動を指すことが多い。一方、『multinational』は、各国の法律や規制に従って事業展開を行うため、文脈によって使い分ける必要がある。
『世界的な』という意味で、世界全体に普及している、または影響を及ぼす事柄を指す。インターネット、音楽、スポーツなど、文化的な現象に使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『Multinational』が企業の事業展開を表すのに対し、『worldwide』は、普及度や影響力の広さを示す。より大衆的なイメージを持つ。 【混同しやすい点】『Worldwide』は、普及度や影響力の広さを強調する場合に使われる。一方、『multinational』は、事業展開の規模を表すため、文脈によって使い分ける必要がある。
『国際的な』『世界主義の』という意味で、特定の国や文化に縛られず、多様な文化を受け入れる姿勢を表す。都市、人々、ライフスタイルなど、幅広い対象に使われる。 【ニュアンスの違い】『Multinational』が企業活動の国際性を指すのに対し、『cosmopolitan』は、文化的な多様性や開放性を強調する。より洗練されたイメージを持つ。 【混同しやすい点】『Cosmopolitan』は、人の性質や文化的な特徴を表すことが多い。一方、『multinational』は、企業組織を指すため、主語が異なる。
- globalized
『グローバル化された』という意味で、世界的に統合が進んでいる状態を指す。経済、文化、情報など、さまざまな分野で使われる。 【ニュアンスの違い】『Multinational』がグローバル化を推進する主体である企業を指すのに対し、『globalized』は、その結果として生じた状態を表す。受動的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】『Globalized』は、グローバル化の結果として生じた状態を指す。一方、『multinational』は、グローバル化を推進する企業を指すため、文脈によって使い分ける必要がある。
派生語
- multilateral
『多国間の』という意味の形容詞。『multi-(多数の)』と『lateral(側面、関係)』が組み合わさり、『複数の国が関わる』という意味合い。国際関係や外交、貿易の文脈で頻繁に使用され、『multilateral agreement(多国間協定)』のように用いられる。単に多くの国があるだけでなく、相互の関係性や合意形成を伴う点がポイント。
『多数』や『群衆』を意味する名詞。『multi-(多数の)』に由来し、数えきれないほどの量や人々を指す。日常会話よりも、やや文学的な表現や、統計データなどを示す際に用いられる。『a multitude of stars(無数の星)』のように使われる。企業名に用いられる例もある。
『増やす』や『掛ける』を意味する動詞。『multi-(多数の)』が語源で、数量的な増加や繁殖を表す。数学的な計算だけでなく、『multiply the benefits(利益を増やす)』のように比喩的な意味でも使用される。ビジネスや経済の分野でよく用いられる。
反意語
『国内の』や『家庭の』という意味の形容詞。『multinational(多国籍の)』が国境を越えた活動を指すのに対し、『domestic』は自国内での活動や状況を示す。例えば、『multinational corporation(多国籍企業)』に対して『domestic market(国内市場)』のように使われ、活動範囲や対象とする市場が対照的である。
『国家の』や『国民の』という意味の形容詞。『multinational』が複数の国に関連するのに対し、『national』は特定の国家に限定される。例えば、『national anthem(国歌)』や『national security(国家安全保障)』のように、国家という枠組みの中で完結する概念を表す際に用いられる。ただし、完全に意味が反転するわけではなく、『multinational』企業も『national interest(国益)』を考慮する必要があるなど、文脈によって使い分けられる。
語源
"Multinational"は、「多国籍の」という意味を持つ英単語です。この単語は、ラテン語に由来する接頭辞 "multi-"(多くの)と、"national"(国家の、国民の)という二つの要素から構成されています。 "multi-"は、例えば「multimedia(マルチメディア)」や「multivitamin(マルチビタミン)」のように、多くのものを指す場合に使われます。一方、"national"は、「nation(国家)」という名詞から派生した形容詞で、国家や国民に関することを意味します。したがって、"multinational"は文字通り「多くの国家に関わる」という意味になり、多国籍企業のように、複数の国で事業を展開する組織や、複数の国籍を持つ人々に関わる事柄を指すようになりました。身近な例としては、多国籍企業であるトヨタ自動車やネスレなどが挙げられます。
暗記法
「多国籍企業」は、戦後復興期に資本主義陣営が世界へ影響力を広げる象徴でした。当初は技術移転や雇用創出が期待されたものの、資源の搾取や環境問題も引き起こし、映画や文学では強大な力を持つ存在として描かれてきました。グローバル化が加速した21世紀では、文化的な影響力も持つ一方、文化の均質化や税収減といった批判も。この言葉は、グローバル経済の光と影、現代社会の複雑な構造を映し出す鏡なのです。
混同しやすい単語
『multinational』と『national』は、接頭辞『multi-』の有無だけが異なります。そのため、意味も『多国籍の』と『国家の』で大きく異なります。特に、急いでいる時や聞き取りの際に、接頭辞を聞き逃すと誤解しやすいです。文脈を注意深く読むことが重要です。
『multilateral』は『多国間の』という意味で、『multinational』とスペルが似ており、意味も関連するため混同しやすいです。『multinational』は企業など組織の性質を表すのに対し、『multilateral』は国家間の関係や合意などを表します。語尾に注目し、文脈から判断することが大切です。
『international』は『国際的な』という意味で、『multinational』と意味が近く、両方とも『国』が関係する言葉であるため混同しやすいです。『multinational』は複数の国に事業展開している企業などを指し、『international』は国家間の関係や活動全般を指します。接頭辞の違い(multi-とinter-)に注意しましょう。
『nominal』は『名ばかりの』『わずかな』という意味で、スペルの一部が似ており、発音も母音の数が似ているため、聞き間違いやスペルの誤記が起こりやすいです。意味は全く異なるため、文脈から判断する必要があります。語源的には、『name(名前)』に関連する単語であることを覚えておくと区別しやすくなります。
『monoclonal』は『モノクローナルな』という意味で、医療や生物学の分野で使われます。発音の一部(特に語尾の -nal)が似ており、スペルも接頭辞以外は共通しているため、専門分野の知識がないと混同しやすいです。文脈が大きく異なるため、専門用語に注意することが重要です。接頭辞『mono-(単一の)』の意味を理解しておくと区別しやすくなります。
『nutrition』は『栄養』という意味で、発音の強勢の位置が似ており、スペルの一部(-tion)が共通しているため、発音やスペルの誤記が起こりやすいです。意味は全く異なるため、文脈から判断する必要があります。『multinational』はビジネスや政治の文脈で使われることが多いのに対し、『nutrition』は健康や食事の文脈で使われます。
誤用例
『Multinational』は、企業が複数の国で事業を展開している状態を指します。この文脈では、社内に様々な国籍の人がいることを伝えたいので、『international(国際的な)』を使うのが適切です。日本人は『multinational』を『多国籍な』と直訳し、人の国籍が多様である状況にも使いがちですが、これは誤用です。企業活動のグローバルな広がりを表すのか、人の出自の多様性を表すのかで使い分けましょう。
『Multinational』は企業に対して使い、人に対しては通常『multicultural(多文化的な)』を用います。『Multinational person』という表現は不自然であり、その人が複数の国籍を持っているという意味にもなりかねません。日本人は『多国籍』という言葉に引きずられ、人に対しても『multinational』を使ってしまいがちですが、英語では『multicultural』が適切です。文化的背景の多様性を強調したい場合は『multicultural』を使いましょう。
『Local』は形容詞で『地元の』という意味であり、『localize』は動詞で『現地化する』という意味です。多国籍企業がより地域に根ざした活動をしようとしていることを表現したい場合、『localized』を使うのが適切です。日本人は『〜化する』という表現を安易に『more local』と表現しがちですが、英語では動詞の『localize』を使うことで、より意図が明確になります。また、ビジネスの文脈では、動詞を形容詞化して使うよりも、動詞そのものを使う方が直接的で効果的な表現となることが多いです。
文化的背景
「multinational(多国籍の)」という言葉は、単に複数の国で事業を展開する企業を指すだけでなく、グローバリゼーションの進展と、それによって生じる文化、経済、政治の複雑な相互作用を象徴しています。この言葉は、国境を越えた資本の移動、異文化間の交流、そして国家主権の相対化といった、現代社会の根幹に関わる現象を想起させるのです。
「multinational」という言葉が広く使われるようになったのは、第二次世界大戦後の経済復興期、特に1960年代以降です。冷戦構造の下、アメリカを中心とする資本主義陣営は、多国籍企業を通じて世界各地に市場を拡大し、経済的影響力を強めました。当初、多国籍企業は、先進国から発展途上国への技術移転や雇用創出に貢献すると期待されましたが、同時に、資源の搾取、環境破壊、労働者の権利侵害といった問題も引き起こしました。映画や文学作品では、巨大な多国籍企業が、時に悪役として、時に不可解な存在として描かれ、その強大な力と倫理的な曖昧さが強調されることがありました。
21世紀に入り、グローバリゼーションはさらに加速し、「multinational」という言葉は、より複雑な意味合いを持つようになりました。多国籍企業は、単なる経済主体ではなく、文化的な影響力を持つ存在としても認識されるようになりました。例えば、アメリカ発のファストフードチェーンやエンターテイメント企業は、世界各地で独自の文化を形成し、若者を中心に支持を集めています。しかし、その一方で、文化の均質化や伝統文化の衰退を招くという批判も根強く存在します。また、多国籍企業は、租税回避や労働基準の緩い国への進出を通じて、国家の税収を減らし、社会保障制度を弱体化させるという指摘もあります。これらの問題は、グローバル経済における国家の役割や企業の社会的責任をめぐる議論を活発化させています。
今日、「multinational」という言葉は、グローバリゼーションの恩恵と弊害の両方を内包する、多義的な言葉として使われています。それは、経済成長の原動力であると同時に、社会的不平等の拡大や環境破壊の原因ともなり得る、現代社会の複雑な構造を象徴しているのです。この言葉を理解することは、現代社会の課題を理解するための重要な第一歩と言えるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)。まれにリスニング。
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で登場の可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、経済、国際関係など、やや硬めのテーマの長文で使われることが多い。例:multinational corporations (多国籍企業)という形で。
- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞として使われることが多いが、名詞(多国籍企業)としても使われることを覚えておく。関連語の"international"との違いを理解しておく(multinationalは特定の企業が複数国に展開している状態を指す)。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め問題), Part 7 (長文読解)。
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5でもビジネス語彙として出題されることがある。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスレター、記事、報告書などで、多国籍企業に関する話題(海外支店、グローバル戦略、異文化コミュニケーションなど)で登場する。例:multinational company, multinational operations。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの用法を理解しておく。同意語・類義語(global, international)との使い分けを意識する。特に、企業の規模や事業展開の範囲を表す文脈で使われることが多い。
- 出題形式: リーディングセクション(長文読解)。
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。
- 文脈・例題の特徴: 経済学、社会学、歴史学など、アカデミックな文章で使われる。グローバリゼーション、国際貿易、文化交流などのテーマで登場する。例:multinational corporations' impact on developing countries。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での意味を理解する。文章全体の内容を把握し、文脈から意味を推測する練習が必要。同意語・類義語とのニュアンスの違いを理解しておく。
- 出題形式: 長文読解問題。
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文読解で頻出。中堅大学でも社会科学系のテーマで出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、経済、国際関係などに関する論説文で登場する。例:the role of multinational organizations in global politics。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で意味を把握することが重要。単語の意味だけでなく、文章全体のテーマや筆者の主張を理解する必要がある。関連語句(globalization, international relations)なども一緒に覚えておくと、読解力が向上する。