main course
"main" の /eɪ/ は二重母音で、日本語の「エ」から「イ」へスムーズに変化させます。/n/は舌先を上の歯の裏につけて発音。 "course" の /ɔː/ は日本語の「オー」よりも唇を丸めて喉の奥から出すイメージで。語尾の /rs/ は、舌を丸めて口の中に浮かせるように発音するとよりネイティブに近い響きになります。
メイン料理
コース料理で、前菜やスープの後に提供される主要な料理。肉、魚、パスタなどが一般的。客が食事の中心として期待する料理。
For the main course, I'll have the grilled fish with vegetables.
メイン料理には、野菜添えの魚のグリルをお願いします。
※ この例文は、レストランでウェイターに注文する場面を描いています。「I'll have...」は「〜をください/〜にします」という、食事の注文でよく使われる丁寧な言い方です。メニューを見ながら、どれにしようか迷った末に決めた、そんなワクワクした気持ちが伝わるでしょう。
After the appetizer, the main course finally arrived at our table.
前菜の後、ついにメイン料理が私たちのテーブルに運ばれてきました。
※ この例文は、コース料理の流れの中で、いよいよメイン料理が運ばれてきた瞬間の情景です。美味しい前菜を堪能した後、「次は何が来るんだろう?」と期待していたところに、温かくて良い香りのする料理が目の前に置かれる、そんなワクワク感が表現されています。「finally arrived」は「ついに到着した」という、待ち望んでいた気持ちを表すのにぴったりです。
The main course was so delicious that I ate every single bite.
メイン料理はとても美味しかったので、一口残らず全部食べました。
※ この例文は、食事が終わった後に、メイン料理の美味しさに感動している様子を描いています。あまりに美味しかったので、お皿がピカピカになるまで食べ尽くした、という満足感と幸福感が伝わるでしょう。「so delicious that...」は「とても美味しいので…」と、美味しさの度合いとその結果(全部食べたこと)を結びつける、とても自然な表現です。
主要科目
学校や大学で、専門分野を学ぶ上で最も重要な科目。卒業要件に含まれることが多い。
My main course at university is History, and I really enjoy reading old books.
大学での私の主要科目は歴史で、古い本を読むのが本当に楽しいです。
※ この例文は、大学で特定の分野を専攻している学生の日常を描写しています。大学や専門学校で「主要な科目」や「専攻科目」を指す際に 'main course' が使われる典型的な例です。'enjoy reading' のように 'enjoy' の後に動名詞(-ing形)が続くのは、日常会話でよく使われるパターンです。
Before the big exam, every student studied hard for their main course, Math.
大きな試験の前に、生徒たちは皆、主要科目である数学のために一生懸命勉強しました。
※ 高校などの教育機関で、特に力を入れるべき「主要な必修科目」を指す場面です。試験前の緊張感や、生徒たちが目標に向かって努力する姿が伝わります。'study hard for' は「~のために一生懸命勉強する」という意味で、具体的な行動を表すのに役立ちます。
To get a better job, I chose coding as my main course at the evening school.
より良い仕事に就くために、私は夜間学校でコーディングを主要科目として選びました。
※ 社会人がキャリアアップのために、特定のスキルを学ぶ職業訓練や専門コースにおいて、その中心となる科目を指す場面です。目標を持って学ぶ大人の姿がイメージできます。'To get a better job' は「~するために」という目的を表し、'choose A as B' は「AをBとして選ぶ」という決断を表す際に使われます。
本筋
議論や話の中心となる部分、最も重要な点。例えば、会議の議題や小説のストーリーなど。
Let's get back to the main course of our discussion, as time is limited.
時間が限られているので、議論の本筋に戻りましょう。
※ この例文は、会議や話し合いで話が横道にそれてしまった時に、「一番大事な話に戻りましょう」と促す場面で使われます。時間が足りないという状況が、焦る気持ちを伝えています。「get back to」は「~に戻る」という日常的なフレーズです。
The author carefully kept the main course of the story clear for readers.
著者は読者にとって物語の本筋が明確になるよう、注意深く保ちました。
※ この例文は、小説や映画、物語などの「中心となるストーリー」や「伝えたい核」を指す際に使われます。作者が読者のために、物語の最も重要な部分が分かりやすいように工夫している様子が伝わります。「keep ~ clear」は「~を明確に保つ」という意味です。
We must not lose sight of the main course of our project, which is to help people.
私たちは、人々を助けるというプロジェクトの本筋を見失ってはいけません。
※ この例文は、長期的な目標やプロジェクトにおいて、「最も重要な目的」や「核となる方向性」を指す場面で使われます。プロジェクトのリーダーが、チーム全員に初心を忘れずに目標に向かうよう促す様子が目に浮かびます。「lose sight of ~」は「~を見失う」という決まった言い方です。
コロケーション
ボリューム満点で満足感のあるメイン料理
※ 「hearty」は「心のこもった」「たっぷりの」という意味で、料理の場合は特にボリュームがあり、食べ応えがあることを指します。寒い季節にぴったりの、温かくてお腹いっぱいになるようなメイン料理(シチュー、ローストなど)を表現する際によく用いられます。例えば、「a hearty main course of beef stew」のように使います。単に「large main course」と言うよりも、愛情や満足感が伝わるニュアンスがあります。
栄養価が高く、腹持ちの良いメイン料理
※ 「substantial」は「実質的な」「重要な」という意味合いで、料理の場合は栄養価が高く、満足感を得られることを強調します。ダイエット中や健康を意識している人に、バランスの取れたメイン料理を勧めるときなどに適しています。例えば、「a substantial main course of grilled salmon with vegetables」のように使います。「filling main course」と似ていますが、「substantial」は栄養面での充実度をより強調します。
そのレストランやシェフを代表するメイン料理
※ 「signature」は「署名」「特徴」という意味で、レストランやシェフの個性を表すメイン料理を指します。その店でしか味わえない特別な料理、または最も人気のある料理であることが多いです。「Our signature main course is the roasted duck with orange sauce.」のように使われ、店の看板メニューであることを強調します。他のレストランでは味わえない、独自の調理法や食材を使用していることが多いです。
メイン料理の前に提供される
※ 文字通り、メイン料理の前に何かが来ることを意味します。通常、前菜やスープなどがメイン料理の前に提供される状況を指します。「The appetizers will precede the main course.」のように使用されます。フォーマルな食事の場面や、コース料理の流れを説明する際によく使われます。類語として「lead up to the main course」も使えます。
メイン料理が運ばれてくる
※ レストランで食事をしている場面を想像してください。ウェイターがメイン料理を持ってくるときの表現です。「Finally, the main course arrives, a beautifully plated steak.」のように使われます。物語や描写的な文章で、食事のシーンをより具体的に表現する際に適しています。arrivalという単語が、期待感や高揚感を演出する効果もあります。
メイン料理を選ぶ
※ レストランのメニューからメイン料理を選ぶ行為を指します。「I need a few more minutes to choose a main course.」のように使われます。日常会話で頻繁に使われる表現で、レストランでの注文時だけでなく、料理の選択肢がある場面全般で使用できます。「select a main course」も同様の意味で使えますが、「choose」の方がより一般的です。
メイン料理の後に続く
※ コース料理において、メイン料理の後に提供される料理(デザートなど)を指します。「Dessert will follow the main course.」のように使われます。フォーマルな食事やイベントのスケジュールを説明する際に適しています。メイン料理が食事の中心であることを暗に示唆する表現でもあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、研究の主要な焦点を指す際に使われます。例えば、経済学の論文で「本研究のmain courseは、消費者の行動パターン分析である」のように、研究の中心的なテーマを明確にする文脈で用いられます。また、カリキュラムの説明で「主要科目」を指す場合もあります。
ビジネスシーンでは、プロジェクトや会議の主要な議題を指す際に使われることがあります。例えば、プロジェクト会議で「今回の会議のmain courseは、コスト削減戦略の検討です」のように、議論の中心となるテーマを示す際に用いられます。また、研修プログラムの主要な内容を説明する際にも使われることがあります。
日常会話では、レストランでの食事の文脈で「メイン料理」を指す場合に最も一般的に使われます。例えば、「今日のmain courseは何にしますか?」のように使われます。比喩的に、話の中心となる話題を指すこともありますが、頻度は高くありません。例えば、「今日の話のmain courseは、彼の昇進についてだ」のように使われます。
関連語
類義語
- entrée
フランス語由来の言葉で、アメリカ英語ではメインコース、イギリス英語ではコース料理の最初に出される料理(前菜)を指す。フォーマルな場面やレストランでよく使われる。 【ニュアンスの違い】"main course"よりもやや上品で、洗練された印象を与える。特に高級レストランや格式高い場で使われることが多い。イギリス英語とアメリカ英語で意味が異なる点に注意。 【混同しやすい点】アメリカ英語とイギリス英語で意味が異なるため、どちらの文脈で使われているか注意が必要。また、フランス語の発音(/ɑ̃ˈtreɪ/)を意識すると、よりネイティブに近い発音になる。
- principal dish
文字通り「主要な料理」を意味し、コース料理の中で最も重要な料理を指す。フォーマルな場面や、料理の説明などで使われる。 【ニュアンスの違い】"main course"よりもやや形式ばった印象があり、料理の内容を具体的に説明する際に適している。例えば、メニューの説明やレシピなどで使用される。 【混同しやすい点】"principal"は「主要な」という意味の形容詞であり、「principle」(原則)と混同しないように注意が必要。また、可算名詞である点も覚えておきたい。
- centerpiece
文字通りには「食卓の中央に置かれる装飾品」を意味するが、転じて「最も重要なもの、中心的なもの」という意味でも使われる。料理においては、コース料理の中心となる料理を指す。 【ニュアンスの違い】料理そのものだけでなく、イベントやパーティーなど、全体の中で最も重要な要素を指す場合もある。比喩的な意味合いが強く、メインコースの重要性を強調する際に用いられる。 【混同しやすい点】本来は装飾品を意味するため、文脈によっては誤解を招く可能性がある。料理以外の場面でも使われるため、意味の範囲が広い点に注意が必要。
- plat du jour
フランス語で「本日のおすすめ料理」を意味する。レストランなどで、その日限定の特別メニューとして提供されるメイン料理を指す。 【ニュアンスの違い】カジュアルなレストランやビストロなどでよく使われる表現で、手軽に楽しめる料理というニュアンスがある。フランス料理店以外でも、国際的な料理を提供するレストランで使われることがある。 【混同しやすい点】フランス語であるため、英語圏の人でも意味を知らない場合がある。発音(/ˌplɑː dʊ ˈʒʊər/)も難しいので、注意が必要。複数形は"plats du jour"となる。
- main dish
"main course"とほぼ同義で、コース料理の中で最も重要な料理を指す。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】"main course"よりもややカジュアルな印象を与える。家庭料理や日常的な食事の場面でよく使われる。意味合いとしてはほとんど同じだが、使用頻度は"main dish"の方が高い。 【混同しやすい点】"main course"とほとんど同じ意味で使えるため、特に混乱する点はない。ただし、フォーマルな場面では"main course"の方が適切である場合もある。
- meat and potatoes
直訳すると「肉とジャガイモ」だが、転じて「基本、本質、重要なこと」という意味で使われる。料理においては、シンプルで基本的なメイン料理を指す。 【ニュアンスの違い】アメリカ英語のスラングで、飾り気のない、実質的なものを指す。料理以外にも、ビジネスや政治など、様々な分野で使われる。保守的なイメージを与えることもある。 【混同しやすい点】直訳の意味と比喩的な意味が大きく異なるため、文脈を理解する必要がある。また、アメリカ英語特有の表現であるため、他の英語圏では通じない場合がある。
派生語
『維持する』という意味の動詞。『main(主要な)』に『tain(保つ)』が組み合わさり、『主要な状態を保つ』というニュアンス。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使われる。
『維持』を意味する名詞。動詞『maintain』に名詞化の接尾辞『-ance』が付いた形。機械やシステムの保守、建物の維持管理など、具体的な場面で頻繁に使われる。
『主に』という意味の副詞。『main』に副詞化の接尾辞『-ly』が付いた形。文全体や特定の部分について、主要な要素や内容を示す際に用いられる。日常会話やビジネス文書で頻出。
反意語
『食欲をそそる料理』、つまり『前菜』を意味する。main courseの前に提供され、コース料理の最初に食欲を高める役割を持つ。レストランでの食事など、特定の文脈で明確に対比される。
- side dish
『付け合わせ』や『副菜』を意味する。main courseに添えられ、味や栄養のバランスを補完する役割を持つ。main courseが食事の中心であるのに対し、side dishはそれを補助する位置づけ。
語源
「main course」は、文字通り「主要な流れ」を意味します。「main」は、「力、強さ、主要な」といった意味を持つ古英語の「mægen」に由来し、さらに遡るとインド・ヨーロッパ祖語の「*megʰ-」(力、能力)に繋がります。日本語の「メインイベント」や「主力」といった言葉にも通じる、中心的な要素を表します。「course」は、ラテン語の「cursus」(走ること、進路)から派生し、そこから「一連の流れ、順序」といった意味を持つようになりました。料理においては、コース料理の一連の流れの中で最も重要な「本流」となる料理、つまりメイン料理を指します。学問や人生においては、「主要な進路」や「本筋」といった比喩的な意味合いで用いられます。
暗記法
メインコースは単なる食事の中心にあらず。中世の晩餐会では権力と富を誇示し、社会階層を明確にする象徴でした。現代では個人の好みや価値観を表現する手段となり、特別な日の演出や家族の愛情を象徴します。菜食主義の普及とともに、倫理観や環境意識を示す料理へと進化。時代と共に変化しながらも、社会、文化、個人の価値観を映し出す鏡として、常に特別な意味を持ち続けているのです。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の 'n' の音が曖昧になると混同しやすい。『たてがみ』という意味で、動物の首にある長い毛を指します。 'main' は『主要な』という意味なので、文脈から判断することが重要です。スペルも似ているため、注意が必要です。
発音が非常に似ており、文脈によっては聞き分けが難しい場合があります。 'mean' は『意味する』、『意地悪な』など複数の意味を持つため、文脈依存度が高い単語です。 'main' は『主要な』という意味なので、意味の違いを意識することが重要です。スペルも似ているため、注意が必要です。
発音の一部が共通しており、特に 'cor-' の部分が似ています。'course' は『進路』、『講座』、『(料理の)コース』など様々な意味を持ちます。 'main course' は『メイン料理』という意味ですが、単に 'course' と言った場合、意味が異なる可能性があるため注意が必要です。スペルも似ているため、注意が必要です。
発音の印象が似ており、特に 'ma-' の部分が共通しています。『海の』、『海軍の』という意味で、海洋に関する事柄を指します。 'main' は『主要な』という意味なので、意味の違いを意識することが重要です。スペルも一部似ているため、注意が必要です。
発音の響きが似ており、特に 'ai' の部分が共通しています。『穀物』、『粒』という意味で、食品や物質の小さな単位を指します。 'main' は『主要な』という意味なので、意味の違いを意識することが重要です。綴りも似ているため、注意が必要です。
発音が似ており、特に 'ai' の部分が共通しています。『痛み』という意味で、苦痛や不快感を指します。'main' は『主要な』という意味なので、意味の違いを意識することが重要です。綴りも似ているため、注意が必要です。
誤用例
日本語の『メイン』という言葉に引きずられ、『main course』を比喩的に『主要な議題』という意味で使ってしまう誤用です。しかし、『main course』はあくまで食事における『主菜』を指します。議論や会議などの主要な焦点や議題を指す場合は、『main focus』, 『key point』, 『central theme』などを使うのが適切です。この誤用は、日本語の『メイン』という言葉が持つ抽象的な意味合いの広さと、英語の『main course』の具体的な意味合いとのずれから生じます。英語では、比喩表現を使う場合でも、元の意味との関連性がより強く意識される傾向があります。
『only』の位置が不適切な例です。日本語では『〜だけ』という言葉を修飾する語句の前に置くことが多いですが、英語では『only』は修飾する語句の直前に置くのが原則です。この誤りは、日本語の語順をそのまま英語に適用しようとする、いわゆる『日本語脳』に起因します。英語では、修飾語の位置が意味を大きく左右するため、注意が必要です。また、このケースでは、日本語の「〜だけ」というニュアンスを強調するために、つい『only』を文頭に置きたくなる心理も働きますが、英語では不自然です。正しい英語では、文全体の意味を明確にするために、修飾語句の位置を慎重に選択する必要があります。
『gorgeous』は、きらびやかで華やかな美しさを表す言葉であり、料理の味や質を評価する文脈には不適切です。料理の見た目や盛り付けが素晴らしい場合は『elaborate』, 『artistic』、味が素晴らしい場合は『delicious』, 『exquisite』などを使うのが適切です。日本人は、英語の語彙を覚える際に、表面的な意味だけを捉えがちで、その語が持つニュアンスや、どのような文脈で使われるかを深く理解しないまま使用してしまうことがあります。また、日本語の『豪華』という言葉が、見た目の華やかさだけでなく、味の良さや素材の高級さなど、幅広い意味を含むため、その影響を受けて『gorgeous』を使ってしまうことも考えられます。英語では、料理の評価には、味、見た目、素材、調理法など、それぞれの側面を表現する適切な語彙を選ぶことが重要です。
文化的背景
「main course(メインコース)」は、単なる食事の中心というだけでなく、その食事における「主役」としての文化的意味合いを持ちます。それは、社会的なイベントや祝宴におけるクライマックス、あるいは個人の嗜好や価値観を最も色濃く反映する料理として、特別な位置を占めてきました。
中世ヨーロッパの晩餐会では、メインコースはしばしば権力と富の象徴でした。豪華な肉料理、特にローストされた大型の獣肉は、主催者の狩猟技術や経済力を誇示する手段として用いられました。王侯貴族の宴では、孔雀や白鳥といった珍しい鳥の丸焼きが供され、その豪華さは参加者の身分を際立たせると同時に、社会的な階層を明確にする役割も果たしました。メインコースの選択は、単なる食欲を満たす行為を超え、社会的なメッセージを発信する手段だったのです。
現代においても、メインコースは特別な意味を持ち続けています。レストランでの食事では、メインコースを選ぶことは、その日の食事体験における個人の好みを表現する行為と言えるでしょう。誕生日や記念日などの特別な日には、普段よりも高価なメインコースを選ぶことで、その日の重要性を強調します。また、家庭料理においても、メインコースは家族の団らんの中心となることが多く、母親が腕によりをかけて作る料理は、愛情の象徴として記憶されることがあります。メインコースは、単なる栄養補給ではなく、感情や記憶と深く結びついた、文化的意味を持つ料理なのです。
さらに、菜食主義やビーガニズムの普及に伴い、メインコースの概念も変化しつつあります。かつては肉料理が中心だったメインコースは、多様な野菜や豆類を使った創造的な料理へと進化しています。これにより、メインコースは個人の倫理観や環境意識を表現する手段としても機能するようになりました。メインコースの選択は、単に何を食べたいかだけでなく、どのような価値観を持ち、どのような社会に貢献したいかという意思表示でもあるのです。このように、「main course」は、時代とともに変化しながらも、常に社会や文化、個人の価値観を反映する鏡のような存在であり続けています。
試験傾向
- 出題形式: 長文読解、リスニング(会話文)、稀に語彙問題
- 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。2級以下では頻度低め。
- 文脈・例題の特徴: レストランや料理に関する話題。旅行や文化に関する長文読解にも登場。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文字通りの「メイン料理」の意味のほか、比喩的な意味(主要なもの、重要な部分)でも使われることに注意。文脈から判断できるように。
- 出題形式: 長文読解(Part 7)、リスニング(Part 3, 4)
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。レストラン、ケータリング、イベント関連のビジネスシーンで登場。
- 文脈・例題の特徴: レストランのメニュー、イベントの案内、顧客への連絡など。ビジネスシーンでの用法が中心。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「メイン料理」の意味以外に、「主要な、中心的な」という意味で使われることに注意。広告や宣伝文にも登場しうる。
- 出題形式: リーディング、リスニング
- 頻度と級・パート: アカデミックな内容のリーディングでまれに出題。
- 文脈・例題の特徴: 料理に関する歴史、文化人類学的な視点、あるいは比喩的に主要なテーマを示す場合など。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈では比喩的な意味合いで使われることが多い。文脈を理解し、パラフレーズ(言い換え)表現に注意。
- 出題形式: 長文読解
- 頻度と級・パート: 難関大学でまれに出題。標準的な大学では出題頻度は低い。
- 文脈・例題の特徴: 食文化、歴史、社会問題など、様々なテーマの長文読解で登場しうる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 比喩的な意味で使われる場合、文脈から意味を推測する能力が求められる。類義語や関連語句(e.g., 'chief', 'primary')も覚えておくと役立つ。