英単語学習ラボ

incoming

/ˈɪnkʌmɪŋ/(イ'ンカミング)

第一音節にアクセント(強勢)があります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し横に引いて発音する短い母音です。/ʌ/ は曖昧母音で、口を軽く開け、力を抜いて「ア」と「オ」の中間のような音を出します。最後の /-ŋ/ は、舌の奥を上げて鼻に抜ける音で、日本語の「ン」よりも口を閉じて発音しないように注意しましょう。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

形容詞

到着する

文字通り「今まさに来る」という意味合い。人や物、情報など、動きのあるものが対象。incoming mail(着信メール)、incoming flight(到着便)のように使われる

My phone vibrated with an incoming call from my mom.

私の電話が、母からの着信で震えました。

【情景】スマートフォンがブルブルと震え、画面に「お母さん」と表示される場面です。大事な用事かな、と少しドキドキする気持ちが伝わります。 【典型性】「incoming call(着信)」は、電話やスマートフォンを使う日常で最もよく耳にする『incoming』の典型的な使い方の一つです。 【ポイント】『incoming』は「これから入ってくる」「到着する」という意味で、名詞の前に置いて使われる形容詞です。

The station announced an incoming train to Tokyo, making people line up.

駅で東京行きの電車が到着するとアナウンスされ、人々が列を作り始めました。

【情景】駅のホームで電車を待っていると、「まもなく、東京行きの電車がまいります」というアナウンスが聞こえ、乗客たちが一斉に電車の来る方向へ移動し、列を作る様子です。 【典型性】電車やバス、飛行機など、交通機関の「到着便」を表す際によく使われる表現です。 【ポイント】『incoming train』で「到着する電車」という意味になります。旅行や通勤で駅を利用する際にイメージしやすいでしょう。

We prepared a welcome party for the incoming exchange students.

私たちは、これから来る交換留学生たちのための歓迎会を準備しました。

【情景】学校や寮で、もうすぐ到着する新しい交換留学生たちを温かく迎えるために、飾り付けをしたり料理を用意したりしている、ワクワクするような雰囲気です。 【典型性】新しい社員、新しい学生、次の役職に就く人など、「これから来る人たち」を指す際にも『incoming』はよく使われます。 【ポイント】『incoming students』で「これから来る学生たち」という意味です。ビジネスシーンで『incoming president(次期社長)』のように、次の役職の人を表す際にも使えます。

形容詞

次期

「次に来る」という時間的な意味合い。incoming president(次期大統領)、incoming year(来年)のように使われる。未来を表すニュアンスが強い

The university staff is busy preparing for the incoming students arriving next week.

大学のスタッフは、来週到着する新入生のために忙しく準備をしています。

大学のキャンパスで、新しく入学してくる学生たちを迎え入れるための、活気ある準備の様子が目に浮かびます。「incoming students」で「新入生」という、この単語の典型的な使い方です。入学シーズンによく聞かれる表現です。

Everyone in the office is excited to meet the incoming CEO next Monday.

オフィスのみんなが、来週月曜日に新しい最高経営責任者(CEO)に会うのを楽しみにしています。

オフィスでの会話を想像してみてください。新しいリーダーが会社に来ることに、期待や少しの緊張感が混ざった雰囲気が伝わってきます。「incoming CEO」は「次期CEO」という意味で、ビジネスシーンで新しい役職者が就任する際によく使われます。

The incoming captain gave a passionate speech to the team about their goals for the new season.

次期キャプテンは、新しいシーズンに向けたチームの目標について、情熱的なスピーチをチームにしました。

スポーツチームのロッカールームで、新しいキャプテンが初めてチームに語りかける感動的な場面が描かれています。「incoming captain」は「次期キャプテン」を意味し、スポーツの世界や組織で新しいリーダーが引き継ぐ際によく使われる表現です。スピーチの内容から、その情熱が伝わってきますね。

名詞

収入

お金や資源が「入ってくる」イメージ。主にビジネスや経済の文脈で使用される。個人や企業に入るお金全般を指す

The company's incoming has been good this year, making everyone happy.

今年の会社の収入は好調で、みんなが喜んでいます。

この例文は、会社に入ってくるお金、つまり「収入」が順調だった状況を描写しています。社長や社員が、業績報告を見て笑顔になっている情景を想像してください。「incoming」は、特に企業や組織の「入ってくる資金や収入」について話す際によく使われます。

We need to plan carefully for next year's incoming to ensure growth.

成長を確実にするために、来年の収入を慎重に計画する必要があります。

この文は、経営陣やチームが、将来の予算や戦略を真剣に検討している会議の場面をイメージさせます。「incoming」は、将来入ってくるであろうお金、つまり「見込み収入」を指しています。ビジネスの文脈で、将来の資金計画について話す際によく登場する表現です。

A sudden incoming from the new project surprised the whole team positively.

新しいプロジェクトからの突然の収入が、チーム全体を良い意味で驚かせました。

この例文は、新しいプロジェクトが予想以上の収益を上げ、チームメンバーが驚きと達成感を感じている瞬間を描いています。「incoming」は、予期せぬ形で入ってきたお金、つまり「臨時収入」のような状況を表しています。このように、特定の源泉から入ってくるお金を指す場合にも使われます。日常会話では「income」が一般的ですが、「incoming」は「入ってくる資金の総額」というニュアンスで使われることがあります。

コロケーション

incoming mail

到着する郵便物、受信メール

文字通りの意味ですが、ビジネスシーンで頻繁に使われます。物理的な郵便物だけでなく、電子メールにも使われる点がポイントです。特にIT業界やオフィス環境では、メールボックスの容量やフィルタリング設定など、具体的な業務に関連して話題になることが多いでしょう。'incoming' は『入ってくる』という動きを表し、処理を待つ状態を示唆します。

incoming tide

満ち潮、上げ潮

自然現象を表す表現で、文字通り潮が満ちてくる状態を指します。比喩的に『勢いが増してくる状況』を表すこともあります。たとえば、ビジネスで新しいプロジェクトが軌道に乗り始めた時などに、『The incoming tide of success is lifting all boats.(成功の波が全ての船を持ち上げている)』のように使われます。文学的な表現としても用いられ、自然の力強さや変化を象徴します。

incoming administration

新政権、次期政権

政治用語で、選挙後や政権交代後に新たに発足する政権を指します。特にアメリカの政治ニュースでよく耳にする表現です。政策の変更や人事の刷新など、社会に大きな影響を与える可能性があるため、注目されます。'administration' は『行政』という意味合いが強く、政府の組織全体を指す点に注意が必要です。

incoming calls

着信(電話)

電話やコールセンター業務で使われる一般的な表現です。顧客からの問い合わせや注文など、企業側が対応する必要がある電話を指します。近年では、電話だけでなく、チャットやビデオ通話なども含む、広い意味での『着信』を指すことがあります。'call' は単なる電話だけでなく、『要求』や『訪問』の意味も含むため、文脈によって解釈が異なります。

incoming data

受信データ、入力データ

IT分野でよく使われる表現で、ネットワークやシステムに送られてくるデータを指します。センサーからのデータ、ユーザーからの入力データ、他のシステムからのデータなど、様々な種類のデータが含まれます。データの種類や形式、処理方法などが重要になるため、エンジニアやデータサイエンティストにとっては日常的な用語です。セキュリティ対策も重要な課題となります。

incoming students

新入生

教育機関で使われる表現で、新たに入学してくる学生を指します。入学式やオリエンテーションなど、新入生向けのイベントでよく使われます。大学だけでなく、高校や専門学校など、様々な教育機関で使われます。'student' は『生徒』や『学生』を意味し、年齢やレベルに関わらず、学習者を広く指します。

incoming traffic

流入トラフィック

ウェブサイトやネットワークへのアクセス数を指すIT用語です。マーケティングやウェブ解析において重要な指標となります。検索エンジンからのアクセス、広告からのアクセス、SNSからのアクセスなど、流入元の種類によって分析方法が異なります。 'traffic' は元々『交通』という意味ですが、比喩的にウェブサイトへのアクセスを指すようになりました。

使用シーン

アカデミック

大学の講義や研究論文で、データや情報が「入ってくる」「到着する」という意味で使われます。例えば、気象学の研究で「incoming solar radiation(入射太陽放射)」という言葉が使われたり、心理学の研究で「incoming stimuli(入ってくる刺激)」に対する反応を分析したりする場面が考えられます。やや専門的な文脈で、客観的な情報を伝える際に用いられます。

ビジネス

ビジネスシーンでは、主に「収入」や「到着する」という意味で使われます。例えば、会計報告書で「incoming revenue(収入)」という言葉が使われたり、物流関連の会議で「incoming shipments(到着予定の貨物)」について議論したりする場面が想定されます。また、「次期」という意味で、次期社長や次期プロジェクトリーダーなどを指す場合もあります。フォーマルな文書や会議で使われることが多いです。

日常会話

日常会話では、ニュースや空港のアナウンスなどで「到着便」を意味する「incoming flight」として耳にする程度です。また、比較的フォーマルな場面で、手紙やメールの返信などで「ご返信ありがとうございます」という意味で「incoming message」という表現を使うこともあります。しかし、日常会話で積極的に使う単語ではありません。

関連語

類義語

  • arriving

    『到着する』という意味。人、物、情報などが目的地に到達する際に広く使われる。日常会話、アナウンス、ニュース報道など、様々な場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『incoming』よりも一般的な単語で、緊急性や重要性は低いことが多い。『incoming』は、例えば『incoming call(着信)』のように、特定方向から来るもの、あるいは対処の必要性を含むニュアンスがある。 【混同しやすい点】『arriving』は単に到着という事実を述べるのに対し、『incoming』は受け取る側から見た視点や、それに対する対応の必要性を示唆することがある。例えば、空港で『arriving flights』と言う場合は到着便全体を指すが、『incoming flights』と言う場合は管制官が対応すべき便を指す可能性がある。

  • approaching

    『近づいている』という意味。時間、場所、状態などが近づく状況を表す。物理的な接近だけでなく、抽象的な概念にも使用可能。日常会話、天気予報、ビジネスなど幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『incoming』よりも、対象が徐々に近づいてくるプロセスに焦点が当てられる。『incoming』は、ある時点ですでに『来ている』状態を指すことが多い。 【混同しやすい点】『approaching』は必ずしも到達を意味しない(例:『approaching deadline(近づく締め切り)』)。『incoming』は基本的に到達することを前提とする。また、『approaching』は状態の変化を表すこともある(例:『approaching winter(近づく冬)』)。

  • entering

    『入ってくる』という意味。物理的な空間やシステム、組織などに入り込む状況を表す。日常会話、ビジネス、コンピューター関連など様々な分野で使用される。 【ニュアンスの違い】『incoming』よりも、内部への侵入や参加というニュアンスが強い。『incoming』は、必ずしも内部に入ることを意味しない(例:『incoming mail(着信メール)』)。 【混同しやすい点】『entering』は、主体が明確で、具体的な場所やシステムに入ることを示すことが多い(例:『entering the building(建物に入る)』)。『incoming』は、主体が不明確であったり、抽象的な概念(情報など)が対象となることがある。

  • oncoming

    『向かってくる』という意味。主に乗り物や嵐など、移動するものが正面から近づいてくる状況を表す。道路標識や気象情報などでよく使われる。 【ニュアンスの違い】『incoming』よりも危険や衝突の可能性を示唆するニュアンスが強い。また、対象が移動していることが前提となる。『incoming』は、必ずしも移動を伴わない。 【混同しやすい点】『oncoming』は、通常、速度や規模が大きいものが対象となる(例:『oncoming traffic(対向車線)』)。『incoming』は、より広範囲な対象に使用できる(例:『incoming tide(満ちてくる潮)』)。

  • receiving

    『受け取っている』という意味。物、情報、信号などを受け取る行為を表す。ビジネス、通信、日常生活など、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『incoming』は、受け取る行為の結果(受け取ったもの)に焦点が当てられるのに対し、『receiving』は、受け取る行為そのものに焦点が当てられる。また、『receiving』は、能動的な行為であることが多い。 【混同しやすい点】『receiving』は、誰が受け取っているかを明確にする必要がある(例:『receiving the package(荷物を受け取る)』)。『incoming』は、誰が受け取るかがあいまいな場合や、受け取る側の視点を示す場合に用いられる(例:『incoming funds(入金)』)。

  • returning

    『戻ってくる』という意味。人や物が元の場所に戻ることを表す。旅行、ビジネス、スポーツなど様々な場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『incoming』は、必ずしも元の場所に戻ることを意味しない。『returning』は、過去にどこかへ行ったものが再び現れるというニュアンスを含む。 【混同しやすい点】『returning』は、出発点と到着点が同じであることが前提となる(例:『returning home(帰宅)』)。『incoming』は、必ずしも出発点が存在しない場合や、出発点が重要でない場合に使用される(例:『incoming data(受信データ)』)。

派生語

  • 『収入』という意味の名詞。『in-(中に)』と『come(来る)』が組み合わさり、『(お金などが)入ってくること』を指す。日常会話からビジネスシーン、経済学の論文まで幅広く使用される。incoming が一時的な流入を指すのに対し、income は継続的な収入を意味することが多い。

  • 『〜になる』という意味の動詞。『be-(〜の状態)』と『come(来る)』が組み合わさり、『ある状態に到達する』ことを示す。変化や成長を表す際に用いられ、日常会話や文学作品など、幅広い文脈で使用される。incoming が物理的な接近を意味するのに対し、become は状態の変化を表す。

  • 『結果』という意味の名詞。『out-(外に)』と『come(来る)』が組み合わさり、『(努力などの結果として)出てくるもの』を指す。ビジネス、科学、政治など、様々な分野で使用され、特に計画や実験の結果を議論する際に重要となる。incoming が原因に対する結果というより、単なる流入を指すのに対し、outcome は原因と結果の関係を強く意識させる。

反意語

  • 『出ていく』『発信の』という意味を持つ形容詞。人に対しては『社交的な』という意味にもなる。『out-(外へ)』と『going(行く)』が組み合わさり、『(人や物が)外へ出ていくこと』を示す。incoming が『入ってくる』という一方的な動きを表すのに対し、outgoing は『出ていく』という反対の動きを表す。通信分野では『発信』、性格を表す場合は『社交的』といった文脈で使用される。

  • 『出発』という意味の名詞。incoming が『到着』や『流入』を意味するのに対し、departure は『出発』や『離脱』を意味する。交通機関の利用や、組織からの離脱など、様々な文脈で使用される。incoming は単なる流入を指すのに対し、departure はある場所から離れるという明確な意図や行動を伴う。

  • 『退却』『撤退』という意味の動詞・名詞。軍事的な文脈でよく使われ、incoming が敵の侵攻を意味するのに対し、retreat は敵の攻撃から身を守るために後退することを意味する。比喩的には、困難な状況から一時的に身を引くことを指す場合もある。incoming の『接近』という動きに対し、retreat は『遠ざかる』という反対の動きを表す。

語源

"incoming"は、"in-"(中に、〜へ)と "coming"(来る)から構成されています。接頭辞 "in-" は、ラテン語の "in"(中に、〜へ)に由来し、方向や場所を示す基本的な意味を持ちます。"coming" は "come"(来る)の現在分詞形で、古英語の "cuman"(来る)に遡ります。したがって、"incoming" は文字通り「中へ来る」「到着する」という意味合いを持ち、そこから「到着する」「次期」といった意味に発展しました。例えば、空港で "incoming flights" と言えば「到着便」を指し、企業における "incoming mail" は「到着した郵便物」を意味します。また、「次期大統領 (incoming president)」のように、これから来る、就任するという意味合いでも用いられます。"come" が持つ根本的な「動き」のイメージに、"in-" が加わることで、動きの方向性が明確になっていると理解できます。

暗記法

「incoming」は単なる侵入ではない。軍事の現場では死の宣告であり、組織では新たなプレッシャーの到来を告げる。政治の世界では「incoming administration(次期政権)」という言葉が、社会の変革を予感させる。個人の生活では新入生のように、未知への挑戦を意味する。変化、脅威、責任…「incoming」は常に、予期せぬ事態への備えを促す合図なのだ。

混同しやすい単語

『incoming』と『upcoming』はどちらも「やってくる」という意味合いを持ちますが、ニュアンスが異なります。『incoming』は文字通り「入ってくる」動きを指すのに対し、『upcoming』は「近づいている」「間もなく起こる」という時間的な意味合いが強いです。例えば、メールやデータは『incoming』、イベントや会議は『upcoming』が適切です。日本人学習者は、文脈によって使い分ける必要があります。

『incoming』と『income』は、どちらも「in-」という接頭辞を持ち、何かが「入ってくる」という共通のイメージがあります。しかし、『incoming』は形容詞で、文字通り「入ってくる」状態や動きを表すのに対し、『income』は名詞で「収入」という意味です。発音も似ているため、特にリスニングの際に混同しやすいです。文脈を注意深く聞き取るようにしましょう。

oncoming

『incoming』と『oncoming』は、どちらも「向かってくる」という意味を持ちますが、使われる場面が異なります。『incoming』はより一般的な「入ってくる」動きを表すのに対し、『oncoming』は特に「対向してくる」動きを指します。例えば、車や嵐などが『oncoming』として表現されます。日本人学習者は、どのようなものが「向かってくる」のか、具体的な対象に注意して使い分ける必要があります。

becoming

『incoming』と『becoming』は、語尾が '-ing' で終わるという共通点がありますが、意味は大きく異なります。『incoming』は「入ってくる」状態や動きを表すのに対し、『becoming』は「似合う」「ふさわしい」という意味の形容詞、または「〜になる」という意味の動詞です。発音もアクセントの位置が異なるため、注意が必要です。『becoming』は、もともと「come(来る)」が変化した単語であり、人に「似合って来る」というイメージから「似合う」という意味になったと考えると覚えやすいでしょう。

『incoming』と『in common』は、どちらも「in」という前置詞が含まれているため、なんとなく似たような印象を受けるかもしれません。しかし、『in common』は「共通の」「共通して」という意味のフレーズであり、単語ではありません。発音も異なります。例えば、「We have something in common.(私たちには共通点があります。)」のように使われます。

in kind

『incoming』と『in kind』は、どちらも「in」という前置詞が含まれているため、混同される可能性があります。『in kind』は「現物で」「同種のもので」という意味のフレーズです。例えば、「pay in kind(現物で支払う)」のように使われます。発音も意味も大きく異なるため、文脈から判断する必要があります。

誤用例

✖ 誤用: The incoming president is very popular in Japan.
✅ 正用: The president-elect is very popular in Japan.

『incoming』は『入ってくる』という意味合いが強く、大統領などの役職に就任『予定』の人を指すには少し不自然です。日本語の『次期〜』という表現を直訳するとこうなりがちですが、英語では就任が確定している場合は『president-elect』、就任後の場合は『incumbent president』のように表現します。また、就任前の『incoming president』は、例えば選挙結果が出てから就任式までの期間など、非常に限定的な状況で使われます。

✖ 誤用: I have an incoming call from Mr. Tanaka, but I'm busy now.
✅ 正用: I have a call coming in from Mr. Tanaka, but I'm busy now.

『incoming call』という表現自体は間違いではありませんが、ビジネスシーンやフォーマルな場面ではややカジュアルな印象を与えます。より丁寧な表現としては、『a call coming in』を使う方が適切です。日本人が『incoming』を好んで使う背景には、名詞を形容詞的に使う傾向があることが考えられますが、英語では動詞を現在分詞(〜ing)の形で使うことで、より自然な流れを表現できる場合があります。

✖ 誤用: Please handle all incoming requests with care.
✅ 正用: Please handle all incoming requests promptly and efficiently.

『incoming』は単に『入ってくる』という意味なので、その後に続く言葉によっては、やや受動的な印象を与えてしまう可能性があります。ビジネスシーンにおいては、単に『care』を持って対応するだけでなく、『promptly(迅速に)』や『efficiently(効率的に)』といった言葉を付け加えることで、より積極的な姿勢を示すことができます。日本人が『care』を重視する文化的な背景は理解できますが、英語では具体的な行動を示す言葉を加えることで、よりプロフェッショナルな印象を与えることができます。

文化的背景

「incoming」は、単に「入ってくる」という物理的な動きを示すだけでなく、しばしば変化、脅威、そして新たな責任の到来を象徴します。特に、社会や組織における「incoming」は、新しいリーダーシップ、情報、要求といった、予期せぬ事態への備えを促す合図として機能することがあります。

「incoming」という言葉が持つ、変化への備えというニュアンスは、軍事用語としての使用に顕著に表れています。砲弾やミサイルの接近を告げる「Incoming!」という叫びは、文字通り死の危険が迫っていることを意味し、即座の行動と防御を促します。この緊迫感は、組織や企業において、新しいプロジェクトやクライアントからの要求を「incoming」と表現する際に、潜在的なプレッシャーや責任を暗示する効果を生み出します。まるで、見えない砲弾が迫り来るかのように、迅速かつ的確な対応が求められる状況を想起させるのです。

また、政治の世界では、「incoming administration」(次期政権)という表現が頻繁に使われます。これは単に「これから政権を担う人々」を指すだけでなく、社会全体の方向性が大きく変わる可能性を示唆します。新しい政策、新しい価値観、そして新しいリーダーシップに対する期待と不安が入り混じった感情を、「incoming」の一言で表現しているのです。特に選挙後には、この言葉は希望と同時に、変化への適応を求める社会の緊張感を象徴するものとなります。

さらに、「incoming」は、個人の生活においても、新たな段階への移行を告げる言葉として機能します。例えば、「incoming freshman」(新入生)という表現は、大学生活という新しい世界への期待と不安、そして自己変革の可能性を象徴しています。それは、過去の自分との決別であり、未知の未来への挑戦を意味します。このように、「incoming」は、社会、組織、そして個人における変化の予兆として、常に注意深く受け止められるべき言葉なのです。この言葉を聞いたとき、私たちは変化の波に乗りこなし、未来を切り開くための準備を始めるべきなのかもしれません。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 主に長文読解、語彙問題。稀にリスニング。

2. 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出。1級でも見られる。

3. 文脈・例題の特徴: 新聞記事、ニュース、ビジネス文書など、幅広い分野で使われる。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「入ってくる」「到着する」「後任の」など、文脈によって意味が異なる。形容詞と名詞の用法を区別すること。

TOEIC

1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。

2. 頻度と級・パート: 比較的頻出。特にビジネス関連の文書でよく見られる。

3. 文脈・例題の特徴: 報告書、メール、ニュース記事など、ビジネスシーンでの使用が多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「到着する」「着任する」「入ってくる」などの意味があり、文脈に合った意味を選ぶ必要がある。類義語との区別(e.g., upcoming, approaching)も重要。

TOEFL

1. 出題形式: リーディングセクションで頻出。

2. 頻度と級・パート: 頻出単語。

3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(科学、歴史、社会科学など)で、データや情報の流れを示す際に使われる。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「流入する」「入ってくる」といった意味合いで、抽象的な概念や情報の流れを表すことが多い。文脈から意味を正確に把握することが重要。

大学受験

1. 出題形式: 主に長文読解。

2. 頻度と級・パート: 難関大学ほど出題頻度が高い傾向。

3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化など、幅広いテーマの文章で使われる。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈によって意味が異なるため、前後の文脈から正確な意味を推測する必要がある。「入ってくる」という基本的な意味から派生して、比喩的な意味で使われることもある。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

本サイトは学習用途を想定しており、専門家の監修を受けていません。 正確性には留意していますが、誤りに気付いた場合はフォームからご連絡ください。