fund-raising
第一音節に強勢があります。 'fund' の /ʌ/ は日本語の『ア』と『オ』の中間のような音で、口をリラックスさせて短く発音します。'raising' の 'ai' は二重母音で、日本語の『アイ』よりも、よりはっきりと区別して発音すると自然です。語尾の '-ing' は、舌を口の天井につけずに、鼻から息を抜くように発音します。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
資金集め
活動や事業のために資金を集める行為。慈善団体、政治キャンペーン、学校などが資金を募る際に使われる。イベント、寄付、助成金申請などが含まれる。
The students worked hard on a fund-raising project for their school trip.
生徒たちは修学旅行のために、資金集めの企画に一生懸命取り組みました。
※ この例文は、学校の生徒たちが自分たちの目標(修学旅行)のために、例えばバザーやイベントなどを企画して、みんなで協力しながら頑張っている様子を描写しています。「fund-raising project」のように、具体的な活動と結びつけて使われる典型的な例です。この文からは、彼らの努力と前向きな気持ちが伝わってきます。
The charity organized a special fund-raising campaign to help the victims.
その慈善団体は、被災者を助けるため特別な資金集めキャンペーンを企画しました。
※ この例文は、大きな災害や困難に直面した人々を支援するために、慈善団体が「資金集め」を行っている情景です。「charity(慈善団体)」や「campaign(キャンペーン)」という言葉は、「fund-raising」と非常によく一緒に使われます。困っている人を助けたいという、団体の強い思いが感じられます。「to help...」は「〜するために」と目的を表す表現です。
The team is busy with fund-raising for their new community center.
そのチームは、新しいコミュニティセンターのための資金集めで忙しいです。
※ この例文は、地域のグループやチームが、新しい施設を建設したり、特定の目標を達成するために「資金集め」に奔走している様子を表しています。「be busy with 〜(〜で忙しい)」という表現は、活発に活動している状況を伝えるのにぴったりです。人々の「新しい場所を作りたい」という熱意と、そのための具体的な行動が目に浮かびます。
資金調達の
資金を集めることを目的とした、またはそれに関連するものを指す。例: fund-raising event(資金調達イベント)
The students are excited about the big fund-raising event for new school supplies.
生徒たちは、新しい学校用品のための大きな資金調達イベントにわくわくしています。
※ この文は、学校で生徒たちが目を輝かせながら、何か良い目的のためにお金を集める準備をしている様子を描いています。「fund-raising event」は、学校や地域社会でよく行われるチャリティ活動やバザーなど、多くの人が集まって楽しくお金を集める場面で非常によく使われる典型的な表現です。ここでは「fund-raising」が「event」という名詞を修飾する形容詞として機能しています。
Our team is planning a new fund-raising campaign to help homeless animals.
私たちのチームは、ホームレスの動物たちを助けるための新しい資金調達キャンペーンを計画しています。
※ この例文は、真剣な表情で会議室に集まり、ホワイトボードにアイデアを書き出しているチームの姿を想像させます。「fund-raising campaign」もまた、「fund-raising event」と同様に、特定の目標のために組織的に資金を集める活動を表す非常によく使われる組み合わせです。特にNPOや慈善団体が寄付を募る際によく耳にするでしょう。目的を示す「to help...」も自然な流れです。
Many people joined the fund-raising effort to support the sick child's medical treatment.
多くの人々が、病気の子供の治療費を支援するための資金調達の取り組みに参加しました。
※ この文は、困っている人を助けようと、多くの人が心を寄せ、協力し合っている温かい雰囲気を伝えます。「fund-raising effort」は、特定の困難な状況や緊急事態において、個人的なレベルから大規模なものまで、人々が「努力」して資金を集める活動を指します。この表現は、共感や助け合いの気持ちが背景にある場面で、特に自然に聞こえます。
コロケーション
集中的な資金調達活動
※ 「drive」はここでは「(組織的な)運動、活動」を意味し、「a fund-raising drive」は、特定の目標金額や期間を設定して集中的に行われる資金調達活動を指します。例えば、学校の建設資金を集めるためのキャンペーンや、災害支援のための緊急募金活動などが該当します。類似表現に「fund-raising campaign」がありますが、「drive」はより短期集中型で、勢いのあるイメージを持ちます。ビジネスシーンや報道でよく使われます。
資金援助の訴えを始める、資金調達キャンペーンを開始する
※ 「appeal」は「訴え、懇願」という意味で、「to launch a fund-raising appeal」は、広く一般の人々や企業に対して資金提供を呼びかける行為を指します。慈善団体や非営利組織が、特定のプロジェクトや活動のために資金を集める際に用いられることが多い表現です。「launch」は「開始する」という意味で、公式な発表やキャンペーンの開始を伴うニュアンスがあります。例えば、テレビCMやオンライン広告を通じて広く訴えかけるような場面で使用されます。
草の根的な資金調達
※ 「grassroots」は「草の根の、大衆の」という意味で、「grassroots fund-raising」は、大規模な組織や富裕層に頼らず、地域住民や支援者からの少額の寄付を集める活動を指します。政治キャンペーンや地域活動、小規模なNPOなどでよく用いられる手法です。ボランティアによるイベント開催や、オンラインでの小口寄付の呼びかけなどが含まれます。大企業からの寄付に頼らず、市民一人ひとりの参加を重視する姿勢を表します。
資金調達イベント
※ 「fund-raising event」は、文字通り資金を集めるために開催されるイベント全般を指します。チャリティ・ガラ、オークション、コンサート、スポーツ大会など、様々な形式があります。収益の一部または全部が特定の目的のために寄付されることが前提となります。単に「event」と言うよりも、イベントの目的が明確になります。ビジネスシーンや広報活動で頻繁に使われます。
資金調達目標
※ 「target」は「目標」という意味で、「a fund-raising target」は、資金調達活動において達成を目指す具体的な金額を指します。プロジェクトの規模や必要経費に基づいて設定され、活動の進捗を測るための指標となります。目標金額を設定することで、活動のモチベーションを高め、具体的な計画を立てやすくなります。ビジネスや非営利団体の活動計画において不可欠な要素です。
資金調達コンサルタント
※ 「consultant」は「コンサルタント、顧問」という意味で、「a fund-raising consultant」は、資金調達に関する専門的な知識やスキルを持つ専門家を指します。非営利団体や政治団体などが、効果的な資金調達戦略を立案・実行するために依頼することがあります。寄付者との関係構築、イベント企画、助成金申請など、幅広い業務をサポートします。専門的な知識が必要な場合に頼りになる存在です。
資金調達の取り組み
※ 「efforts」は「努力、取り組み」という意味で、「fund-raising efforts」は、資金調達を目的とした様々な活動や試みを包括的に指す表現です。寄付の呼びかけ、イベントの開催、助成金の申請など、あらゆる手段を含みます。「efforts」と複数形にすることで、単一の行動ではなく、継続的な活動全体を強調するニュアンスがあります。進捗報告や活動報告などでよく用いられます。
使用シーン
大学の研究活動や学生団体が資金を集める際に使用されます。例えば、研究プロジェクトの資金調達計画を説明する際や、学園祭の資金集めイベントを告知するポスターなどで見られます。「大学の fund-raising 活動は、研究の発展に不可欠です。」のように使われます。
企業や非営利団体が事業資金を集める際に頻繁に使用されます。投資家向けの説明会で「今後の fund-raising 戦略」について説明したり、新規事業立ち上げのために「fund-raising ラウンドを開始する」といった文脈で使われます。企業の広報資料やプレスリリースにもよく登場します。
日常生活では、特定の目的のために資金を集める場面で使われます。例えば、地域のお祭り実行委員会が「fund-raising イベントを開催する」と告知したり、災害復興支援のための寄付を募る際に「fund-raising のご協力をお願いします」といった形で使用されます。ニュース報道やボランティア活動の文脈で目にすることがあります。
関連語
類義語
寄付金、寄贈。主に慈善活動や非営利団体への金銭的な援助を指します。名詞。 【ニュアンスの違い】"fund-raising"が資金調達のプロセス全体を指すのに対し、"donation"は個々の寄付行為または寄付されたお金そのものを指します。よりフォーマルな文脈で使用されることが多いです。 【混同しやすい点】"donation"は通常、見返りを求めない行為を指しますが、"fund-raising"はイベントやキャンペーンを通じて広く資金を集める活動を意味するため、目的が異なります。
慈善、慈善団体、慈善事業。困窮者や社会的に弱い立場にある人々を支援する活動全般を指します。名詞。 【ニュアンスの違い】"fund-raising"は"charity"の活動を支えるための手段の一つです。"charity"は活動の目的や理念を指し、"fund-raising"はそのための具体的な行動を指します。 【混同しやすい点】"charity"は抽象的な概念や組織を指すのに対し、"fund-raising"は資金を集めるという具体的な行為を指します。"charity event"(慈善イベント)という言葉はあっても、"fund-raising event"(資金調達イベント)とは少し意味合いが異なります。前者はイベントの目的が慈善活動にあることを示し、後者はイベント自体が資金調達の手段であることを強調します。
- capital campaign
資本キャンペーン。特定のプロジェクトや組織の長期的な目標のために、多額の資金を集める組織的な取り組み。主に非営利団体や大学などで用いられる。 【ニュアンスの違い】"fund-raising"がより一般的な資金調達活動を指すのに対し、"capital campaign"はより大規模で、期間も長く、目標金額も大きいプロジェクトを指します。より戦略的で組織的なアプローチが必要です。 【混同しやすい点】"capital campaign"は特定の目的のために大規模な資金調達を行う場合にのみ使われ、日常的な資金調達には適しません。また、一般的に公に発表され、広報活動も伴います。
- crowdfunding
クラウドファンディング。インターネットを通じて、不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する方法。プロジェクトやアイデアの実現のために利用される。 【ニュアンスの違い】"fund-raising"はより伝統的な資金調達方法を含む広い概念ですが、"crowdfunding"はインターネットを活用した比較的新しい手法です。少額の資金を多くの人から集めることに特化しています。 【混同しやすい点】"crowdfunding"は個人や小規模な団体が利用することが多いですが、"fund-raising"は大規模な組織や企業も利用します。また、"crowdfunding"はプロジェクトの成功に対するリターン(商品やサービスなど)を提供することが一般的です。
博愛主義、慈善活動。社会貢献を目的とした、個人や組織による金銭的またはその他の資源の提供。文化的な活動への支援も含む。 【ニュアンスの違い】"fund-raising"は資金を集める行為そのものを指しますが、"philanthropy"はより広い意味で、社会への貢献や支援の精神を指します。"philanthropy"はしばしば、富裕層による大規模な寄付や支援活動を指します。 【混同しやすい点】"philanthropy"は単なる資金調達だけでなく、社会的な問題解決や文化的な発展に貢献するという理念に基づいています。したがって、企業が利益を追求しながら行う社会貢献活動は、"corporate philanthropy"と呼ばれることがあります。
慈善興行、チャリティーイベント。特定の目的のために開催されるイベントで、収益が寄付されるもの。コンサート、舞踏会、オークションなどが含まれる。 【ニュアンスの違い】"fund-raising"は資金調達の一般的な活動を指しますが、"benefit"は資金を集めるための特定のイベントを指します。より具体的なイベントに焦点が当てられます。 【混同しやすい点】"benefit"はイベント自体を指し、その目的は通常、特定の慈善団体や目的を支援することです。"fund-raising"はイベントだけでなく、さまざまな方法で資金を調達する活動全体を包含します。
派生語
- fundraiser
『資金調達者』や『資金調達イベント』を指す名詞。fund-raisingを行う人やイベントそのものを指し、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる。動詞句が名詞化したもので、非常に実用的。
- funding
『資金提供』や『資金援助』を意味する名詞。fund(資金)に現在分詞の語尾 -ing がつき、動名詞として名詞化。プロジェクトや組織への資金提供を指す場合に使われ、ビジネスや学術分野で頻繁に見られる。
- underfunded
『資金不足の』という意味の形容詞。接頭辞 under-(〜の下、不足)がつき、十分な資金がない状態を表す。プロジェクトや組織の状態を説明する際に使用され、報道やビジネスの文脈で見られる。
反意語
- spending
『支出』や『消費』を意味する名詞。fund-raising が資金を集める行為であるのに対し、spending は集めた資金を使う行為を指す。予算や財務に関する議論で対比的に用いられる。
- disbursement
『支払い』や『払い戻し』を意味する名詞。fund-raising で集めた資金を分配・支出する行為を指し、会計や財務の文脈で明確な対義語として機能する。よりフォーマルな場面で使用される。
語源
"Fund-raising"は、文字通り「資金(fund)を集める(raising)」という意味を持つ複合語です。"Fund"は、ラテン語の"fundus"(底、基礎、土地)に由来し、そこから「蓄え」「資金」といった意味に発展しました。日本語の「基金」という言葉もこの語源を共有しています。一方、"raising"は、動詞"raise"の現在分詞形で、「持ち上げる」「育てる」といった意味がありますが、ここでは「集める」「調達する」という意味合いで使われています。つまり、"fund-raising"は、文字通りには「資金を築き上げる」という意味合いになります。企業や団体が活動資金を確保するために行う一連の活動を指し、その語源からも、単に資金を集めるだけでなく、将来に向けて資金を「育てていく」というニュアンスが感じられます。
暗記法
「fund-raising」は、単なる資金集めにあらず。コミュニティの結束を固め、社会変革への意志を示す象徴だ。独立戦争の時代から、人々は自発的に資金を出し合い、共通の目標を達成してきた。それは現代のチャリティイベントや大学への寄付に繋がる。文学や映画では、困難な状況を乗り越える希望の物語として描かれることも。ただし、政治資金調達における倫理的な問題や、過度な活動による疲弊も認識しておく必要がある。光と影、両面を理解することが重要だ。
混同しやすい単語
『fund-raising』と『fundraising』は、ハイフンの有無だけが異なります。英語ではハイフンで連結された複合語の表記揺れがよく見られます。意味はどちらも『資金調達』ですが、ハイフンなしの方がより一般的です。注意点としては、どちらのスペルも間違いではないことを覚えておきましょう。
『fund-raising』と『funding』は、どちらも『fund(資金)』を含むため、意味が混同されやすいです。『fund-raising』は資金を『集める』行為そのものを指しますが、『funding』は資金を『提供する』こと、または『提供された資金』そのものを指します。品詞も異なり、『fund-raising』は名詞または形容詞として使われますが、『funding』は名詞または動名詞として使われます。文脈で判断することが重要です。
『fund-raising』と『finding』は、語尾の '-ing' が共通しているため、発音を聞き間違えやすいです。『finding』は『見つけること』または『発見』を意味し、名詞として使われます。意味が全く異なるため、文脈から判断する必要があります。特にリスニングの際は注意が必要です。
『fund-raising』と『refunding』は、どちらも '-funding' という語尾を持ちますが、意味は大きく異なります。『refunding』は『払い戻し』を意味します。ビジネスシーンでは、レシートや請求書を扱う場面で登場する可能性があります。発音も似ているため、文脈を注意深く読むことが大切です。
『fund-raising』と『underfunding』は、どちらも『funding』を含みますが、『under-』という接頭辞が付くことで意味が大きく変わります。『underfunding』は『資金不足』を意味し、通常、名詞として使われます。プロジェクトや組織が十分な資金を得られていない状況を指します。ニュース記事などで目にする機会があるかもしれません。
『fund-raising』の語源である『fund』自体も、動詞と名詞の両方の用法があるため、混同される可能性があります。名詞としては『資金』や『基金』を意味しますが、動詞としては『資金を供給する』という意味になります。例えば、『The project was funded by the government.(そのプロジェクトは政府によって資金提供された)』のように使われます。文脈によって品詞と意味を判断する必要があります。
誤用例
『aggressive』は日本語の『積極的』と訳されることもありますが、英語ではしばしば攻撃的なニュアンスを含みます。特にfund-raisingの文脈では、強引な印象を与えかねません。日本語の『積極的』を安易にaggressiveと訳すのではなく、ここでは『assertive』や『proactive』のような、よりポジティブでバランスの取れた表現を選ぶのが適切です。文化的な背景として、日本ではしばしば控えめな表現が好まれますが、英語圏では率直な表現が好まれる傾向があるため、その違いを意識することが重要です。
『make a killing』は『大儲けする』という意味ですが、しばしば不正な手段や他者の不幸に乗じた利益を連想させる、非常に強い表現です。慈善活動や公共目的のためのfund-raisingの成功を表現する際には、不適切であり、語感のずれが大きいです。より中立的でフォーマルな表現である『exceeded our targets significantly』などを用いるべきです。日本語では『大成功』という言葉を安易に『make a killing』と直訳してしまう傾向がありますが、英語では文脈や聞き手に応じて表現を選ぶ必要があります。
『fund-raising』は名詞(活動全体)としても形容詞(fund-raising eventのような)としても使われますが、動詞としては通常使いません。動詞として使う場合は『raise funds』となります。ここでは『fund-raiser』という名詞(イベントそのもの)を使うか、『raise funds』を使って表現するのが自然です。日本語では『〜のためにfund-raisingをする』という言い方をしがちですが、英語では『organize a fund-raiser』や『raise funds for...』のような構文を用いるのが一般的です。
文化的背景
「fund-raising(資金調達)」は、単なる経済活動を超え、コミュニティの結束、共通の目標達成への連帯感、そして社会変革への意志を象徴する行為として、欧米社会に深く根付いています。それは、単にお金を集めるだけでなく、人々の情熱や創造性を結集し、社会的な課題解決や文化的な発展を促す原動力となるのです。
特にアメリカ合衆国において、fund-raisingは慈善活動、政治運動、教育機関の運営など、社会のあらゆる側面を支える重要な手段として発展してきました。独立戦争の時代から、市民が自発的に資金を出し合い、共通の目的を達成するという精神が育まれ、それが現代のfund-raising文化へと繋がっています。例えば、地域の学校の運動会で保護者がバザーを開いたり、教会がチャリティイベントを開催したりする光景は、fund-raisingが日常生活に溶け込んでいることを示しています。大学などの教育機関が卒業生からの寄付を募るのも、長年の伝統であり、その寄付金が研究活動や奨学金制度を支えています。
文学や映画においても、fund-raisingはしばしば重要なモチーフとして登場します。困難な状況に置かれた人々が、知恵と工夫を凝らして資金を集め、目標を達成する物語は、観客に希望と感動を与えます。例えば、小さなコミュニティが一致団結して資金を集め、倒産寸前の劇場を救う映画や、難病に苦しむ子供たちのために、有名人がチャリティコンサートを開催するドキュメンタリーなどは、その代表的な例と言えるでしょう。これらの作品は、fund-raisingが単なる経済的な活動ではなく、人々の心を結びつけ、社会を動かす力を持っていることを示唆しています。
しかし、fund-raisingは常にポジティブなイメージばかりではありません。政治資金の調達においては、特定の企業や団体からの献金が政治家の政策決定に影響を与えるのではないかという懸念も存在します。また、過度なfund-raising活動が、人々にプレッシャーを与えたり、疲弊させたりする可能性も指摘されています。そのため、fund-raisingは透明性を確保し、倫理的な配慮を払いながら行うことが重要です。fund-raisingは、社会を豊かにする可能性を秘めている一方で、その使い方によっては負の側面も持ち合わせていることを理解しておく必要があります。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、ビジネス、教育など幅広いトピック。長文読解で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞としての「資金調達」の意味に加え、動詞句としての使われ方も理解する。類義語の fundraising event (資金調達イベント) などと合わせて覚える。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)
- 頻度と級・パート: 頻出。特にビジネス関連の長文でよく見られる。
- 文脈・例題の特徴: 企業、NPO、プロジェクトなどの資金調達に関する記述。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの使われ方を意識する。動詞のraise funds (資金を集める) との関係性を理解すると、文法問題にも対応しやすくなる。
- 出題形式: リーディング、リスニング
- 頻度と級・パート: 頻出。アカデミックな内容でよく使われる。
- 文脈・例題の特徴: 研究、社会学、経済学など。大学や研究機関の資金調達に関する文脈が多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での使用例を多く学習する。類義語の financial support (財政支援) などとのニュアンスの違いを理解する。
- 出題形式: 長文読解
- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的な大学でも出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、経済、環境問題など。大学の活動や研究に関連する文脈も多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をする。関連語句(donation, charity, grantなど)との違いを理解しておく。