extrinsic
強勢は「ストゥ」に置かれます。最初の 'i' は日本語の『イ』よりも曖昧な音(schwa /ə/に近い)で、軽く発音します。'str' の子音連結は、舌を丸めて発音する巻き舌の「ル」に近い音を意識するとスムーズになります。最後の 'zɪk' は、 'zi' を明確に発音せず、曖昧母音で軽く添えるように発音するとより自然です。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
外からの
外部から影響を与える、または外部に由来する性質を表す。内発的なもの(intrinsic)と対比して使われる。動機、要因、規則など、様々なものに対して用いられる。
The small plant on the windowsill grew strong thanks to the extrinsic light from the sun.
窓辺の小さな植物は、太陽からの外的な光のおかげで丈夫に育ちました。
※ この文では、植物が育つために「外から」与えられた光が重要な役割を果たしている情景を描写しています。窓辺で光を浴びて育つ植物の姿を想像してみてください。「extrinsic」は、このように物理的に「外から来るもの」や「外部からの影響」を表すときによく使われます。
He worked hard not for passion, but for extrinsic rewards like a big bonus.
彼は情熱のためではなく、高額なボーナスのような外的な報酬のために一生懸命働きました。
※ ここでは、人が働く動機が「外からの」要素(この場合はお金)であることを示しています。心からの情熱ではなく、外部からもたらされる「ご褒美」がモチベーションになっている様子が伝わります。「extrinsic rewards(外的な報酬)」は、ビジネスや心理学の分野で人の動機を説明する際によく使われる典型的な表現です。
Our health is affected not only by our genes but also by many extrinsic factors.
私たちの健康は、遺伝子だけでなく、多くの外的な要因によっても影響されます。
※ この文は、健康が「外からの」要素(食べ物、環境、生活習慣など)によっても左右されることを説明しています。自分の生まれつきの体質(遺伝子)と、外部からの影響(extrinsic factors)を対比させることで、「extrinsic」が「外部からの」「本質的ではない」という意味で使われる典型的な例を示しています。健康や科学の文脈でよく登場します。
付帯的な
本質的ではなく、追加的、または二次的な意味合い。たとえば、報酬や評価など、本来の目的とは別の要因を指す場合に使われる。
My young son studies hard, but his main motivation is often extrinsic, like getting a new toy.
幼い息子は一生懸命勉強しますが、彼の主な動機は新しいおもちゃをもらうといった外的なものが多いです。
※ この例文は、子供がご褒美目当てで勉強する様子を描いています。「extrinsic motivation(外発的動機)」は、心理学や教育の分野で非常によく使われる表現です。内的な興味や楽しみではなく、外部からの報酬(おもちゃ、成績、お金など)によって行動が促される状態を指します。ここでは「like getting a new toy(新しいおもちゃをもらうような)」と具体例を挙げることで、イメージが鮮明になりますね。
For many employees, salary is an extrinsic reward, but job satisfaction is intrinsic.
多くの従業員にとって、給料は外的な報酬ですが、仕事の満足感は内的なものです。
※ 会社で仕事について話しているシーンを想像してください。この例文は、給料(外的な報酬)と仕事のやりがい(内的な報酬)を対比させています。「extrinsic reward(外的な報酬)」は、給料、ボーナス、昇進など、外部から与えられるものを指します。ビジネスやキャリアの文脈で頻繁に使われ、従業員が何によってモチベーションを保つかを議論する際によく登場します。このように「but」で対比することで、「ext extrinsic」の意味がより深く理解できます。
The artist painted for intrinsic joy, not for any extrinsic praise or money.
その芸術家は、外的な賞賛やお金のためではなく、内的な喜びのために絵を描きました。
※ アトリエで、自分の信念に従って絵を描く芸術家の姿を思い浮かべてみましょう。この例文は、芸術家が純粋な創作意欲(内的な喜び)で活動し、外部からの評価や金銭(外的なもの)を目的としないという状況を描いています。芸術や創作活動の動機を語る際に、「extrinsic praise(外的な賞賛)」や「extrinsic value(外的な価値)」といった形で使われることが多く、作品そのものの価値とは異なる、付帯的な要素を指します。「not for A, but for B(AのためではなくBのため)」という構文も、日常会話でよく使われます。
コロケーション
外的動機付け
※ 報酬、賞賛、罰の回避など、外部からの要因によって行動を促されること。内発的動機付け(intrinsic motivation)と対比される概念です。教育やビジネスの現場で、従業員のパフォーマンス向上や学習意欲の喚起のために用いられます。ただし、過度な外的動機付けは創造性や自発性を損なう可能性も指摘されています。
外的報酬
※ 給与、ボーナス、昇進、表彰など、仕事の成果に対して会社や組織から与えられる報酬のこと。金銭的なものだけでなく、地位や名誉も含まれます。従業員のモチベーションを高めるために重要ですが、内発的な動機を軽視すると、長期的な満足度やエンゲージメントが低下する可能性があります。口語よりビジネスシーンで頻繁に使われます。
外的要因
※ ある現象や結果に影響を与える外部からの要因。経済状況、社会情勢、政治的な背景などが含まれます。例えば、企業の業績を分析する際に、内部要因(経営戦略、技術力など)だけでなく、外的要因も考慮する必要があります。学術的な文脈やビジネス分析でよく用いられる表現です。
外的価値
※ それ自体ではなく、他のものとの関係によって生じる価値。金融の世界では、オプション取引において、原資産の価格と権利行使価格の差額以外の価値を指します。時間的価値(time value)とも呼ばれます。経済学や金融の専門用語として使われます。
外部証拠
※ 契約書や法律文書などの解釈において、文書の内容だけでは不明確な場合に、外部から提供される証拠のこと。当事者の意図や交渉の経緯を示す証言、関連文書などが含まれます。法的な文脈で用いられ、契約の解釈や紛争解決の際に重要な役割を果たします。
外在筋
※ ある器官や部位の動きを制御するために、その器官や部位の外から付着している筋肉。例えば、眼球運動を制御する外眼筋や、手足の動きを制御する筋肉などが挙げられます。医学や解剖学の専門用語として用いられます。
外的性質
※ 物質そのものの本質的な性質ではなく、外部からの影響によって変化する性質。例えば、半導体の電気伝導度は、温度や光などの外的要因によって変化します。物理学や材料科学の分野で用いられる表現です。
使用シーン
学術論文や研究発表で、ある要因が外部から作用していることを示す際に用いられます。例えば、心理学の論文で「外発的動機付け(extrinsic motivation)が学習成果に及ぼす影響」について分析したり、経済学の分野で「外的要因(extrinsic factors)が市場の変動に与える影響」を議論したりする際に使われます。文語的な表現です。
ビジネスシーンでは、人事評価や組織論に関する議論で使われることがあります。例えば、「外発的な報酬(extrinsic rewards)が従業員のモチベーションに与える影響」を検討したり、プロジェクトの成功要因を分析する際に「外部環境(extrinsic environment)の影響」を考慮したりする際に用いられます。報告書やプレゼンテーションなど、フォーマルな文脈で使われることが多いです。
日常会話で使われることは稀ですが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、専門家が解説する際に使われることがあります。例えば、「外的要因(extrinsic factors)による健康への影響」や「外的圧力(extrinsic pressure)による行動の変化」などについて言及する際に用いられます。一般的には、より平易な言葉で言い換えられることが多いでしょう。
関連語
類義語
『外部の』『外的な』という意味で、文字通り物理的な外部や、組織・システムなどの外部要因を指す場合に使われる。形容詞。 【ニュアンスの違い】『extrinsic』よりも広い意味を持ち、単に『外側にある』という客観的な状態を表すことが多い。感情的な意味合いは薄い。日常会話、ビジネス、学術など幅広い場面で使用される。 【混同しやすい点】『external』は物理的な外側、『extrinsic』は本質とは異なる外的な要因というニュアンスの違いがある。例えば、『external hard drive(外付けハードドライブ)』は物理的な外側にあることを指し、『extrinsic motivation(外発的動機付け)』は本質的な欲求とは異なる動機付けを指す。
『表面的な』『うわべだけの』という意味で、物事の本質を捉えていない、浅い理解や知識を指す場合に使われる。人の性格や行動を批判的に評価する際にも用いられる。形容詞。 【ニュアンスの違い】『extrinsic』が原因や動機が外部にあることを指すのに対し、『superficial』は深さや本質に関わる。ネガティブな意味合いが強く、軽蔑や批判のニュアンスを含むことが多い。 【混同しやすい点】『extrinsic』は必ずしもネガティブな意味を持たないが、『superficial』は通常、否定的評価を伴う。『superficial knowledge(表面的な知識)』は知識の浅さを、『extrinsic reward(外発的報酬)』は報酬の源泉が外部にあることを意味する。
- incidental
『付随的な』『偶発的な』という意味で、主要なものではなく、何かに付随して起こる、あるいは重要度の低い事柄を指す場合に使われる。形容詞。 【ニュアンスの違い】『extrinsic』が本質とは異なる外部からの影響を指すのに対し、『incidental』は主要な事柄に付随する、重要度の低いものを指す。重要性の度合いに違いがある。 【混同しやすい点】『extrinsic costs(外部コスト)』は事業活動が外部に及ぼすコストを指し、『incidental expenses(付随費用)』は主要な目的を達成するために発生する、比較的小さな費用を指す。文脈によって意味が大きく異なるため注意が必要。
- adventitious
『偶然の』『偶発的な』という意味で、予期せぬ状況や出来事を指す。植物学では『不定根』のように、通常とは異なる場所から発生することを意味する。学術的な文脈で使われることが多い。形容詞。 【ニュアンスの違い】『extrinsic』が外部からの影響を指すのに対し、『adventitious』は偶然性や予期せぬ発生に重点を置く。フォーマルな表現であり、日常会話ではあまり使われない。 【混同しやすい点】『extrinsic motivation』は意図的な動機付けを指すことがあるが、『adventitious gains』は偶然得られた利益を指す。意図性の有無が大きな違い。
『外国の』『異質の』という意味で、ある場所や集団にとって異質なもの、外部から来たものを指す。文化、法律、製品など幅広い対象に使われる。形容詞。 【ニュアンスの違い】『extrinsic』が本質とは異なる外部要因を指すのに対し、『foreign』は単に異質であること、外部から来たものであることを示す。価値判断は含まれないことが多い。 【混同しやすい点】『foreign policy(外交政策)』は自国以外の国との関係に関する政策を指し、『extrinsic value(外的価値)』は本質的な価値とは異なる、外部から付与された価値を指す。対象が異なる点に注意。
- nonessential
『必要不可欠ではない』『本質的ではない』という意味で、なくても差し支えない、重要度の低いものを指す。ビジネスや技術分野でよく使われる。形容詞。 【ニュアンスの違い】『extrinsic』が外部に原因があることを指すのに対し、『nonessential』は重要性の欠如を強調する。必ずしも外部由来とは限らない。 【混同しやすい点】『nonessential features(不要な機能)』は製品の付加的な機能を指し、『extrinsic factors(外的要因)』は結果に影響を与える外部からの要因を指す。影響の源泉が異なる。
派生語
- extrinsically
『外面的に』『外部から』という意味の副詞。『extrinsic』に副詞化の接尾辞『-ally』が付加されたもの。動機付けや価値観について議論する際に、『内発的ではなく外発的に』という文脈で使われる。学術論文やビジネス文書で比較的よく見られる。
- extrinsicness
『外在性』『外部性』という意味の名詞。『extrinsic』に名詞化の接尾辞『-ness』が付加されたもの。哲学、心理学、経済学などの分野で、ある性質や価値が本質的なものではなく、外部に由来することを指す抽象概念として用いられる。学術論文で使われる頻度が高い。
『解放する』『脱出させる』という意味の動詞。語源的には『絡み合ったものを外に出す』というイメージ。『ex-(外へ)』+『tricae(妨げ、もつれ)』から構成される。比喩的に困難な状況から脱出させる意味で用いられることが多い。ビジネスシーンやニュース記事などで見られる。
反意語
『本質的な』『固有の』という意味の形容詞。『extrinsic』の接頭辞『ex-(外へ)』に対して、『in-(内へ)』が用いられ、意味が反転している。動機付け、価値、性質などを議論する際に、『外的なものではなく内的なもの』という対比で用いられる。日常会話から学術論文まで幅広く使用される。
『固有の』『生来の』という意味の形容詞。『inherent』は『heare(くっつく)』に由来し、『内部に付着している』というイメージ。『extrinsic』が外部からの影響による性質を表すのに対し、『inherent』は元々備わっている性質を表す。学術的な文脈で、物事の本質的な性質を議論する際に用いられることが多い。
語源
"extrinsic"は、ラテン語の"extrinsēcus"(外側から、外部からの)に由来します。これは、"extra-"(外へ)と"intrinsēcus"(内側の)が組み合わさったものです。"extra-"は「~の外へ」という意味を表し、"extraordinary"(並外れた)や"extracurricular"(課外の)など、多くの英単語に見られます。一方、"intrinsēcus"は"intrinsecus"(内側へ)から派生し、"intrinsic"(本来備わっている、本質的な)という単語の語源となっています。つまり、"extrinsic"は文字通り「外から来るもの」を意味し、本質的なものではなく、付随的な、外部からの影響によるものを指すようになりました。例えば、「外発的動機付け」のように、外部からの報酬や評価によって行動する動機を指す場合に使われます。"extrinsic"を理解するには、対義語である"intrinsic"(内的な)と合わせて考えると、より深く理解できるでしょう。
暗記法
「extrinsic(外的な)」は、西洋文化において、内面よりも社会からの評価を重視する価値観を象徴します。古代ギリシャでは内的な徳が幸福の源泉でしたが、中世以降、社会的な地位が重視されるように。シェイクスピアのハムレットも、外的な動機に翻弄される姿が描かれています。現代社会では、SNSでの評価を求める風潮がある一方、内的な幸福を追求する動きも。「extrinsic」は、私たちが何を大切にするかを問いかける言葉なのです。
混同しやすい単語
『extrinsic』と『intrinsic』は、接頭辞 'ex-' と 'in-' の違いしかなく、スペルが非常に似ています。意味はそれぞれ『外的な』と『内的な』で対義語の関係にあります。文脈によって意味が正反対になるため、注意が必要です。心理学や動機付けの文脈では特に重要です。
『extrinsic』と『eccentric』は、どちらも『ec-』で始まるため、スペルが似ているように感じられます。また、音も一部似ています。意味は『eccentric』が『風変わりな』、『常軌を逸した』という意味で、関連性は薄いです。ただし、どちらも中心から外れているというニュアンスを含む場合があります。語源的には、'ec-' は 'ex-' と同様に『外へ』という意味を持ちます。
『extrinsic』と『existence』は、語尾の '-ence' と子音の並びが似ているため、スペルミスしやすいです。意味は『existence』が『存在』であり、まったく異なります。発音も異なるため、注意深く区別する必要があります。特にライティングの際に注意が必要です。
『extrinsic』と『extract』は、接頭辞 'ex-' を共有し、その後の子音の並びが似ているため、混同されることがあります。『extract』は『抽出する』という意味の動詞、または『抽出物』という意味の名詞です。発音も異なりますが、スペルが似ているため注意が必要です。例えば、コーヒー豆から成分を extract (抽出) する、といった使い方をします。
『extrinsic』と『extreme』は、どちらも『ex-』で始まり、比較的短い単語であるため、視覚的に似ていると感じられることがあります。『extreme』は『極端な』という意味で、程度を表す形容詞としてよく使われます。発音も異なるため、文脈から判断することが重要です。
『extrinsic』と『exercise』は、最初の 'ex-' の部分が共通しており、スペルが似ていると感じられることがあります。意味は『exercise』が『運動』、『練習』であり、まったく異なります。発音も大きく異なるため、注意して聞けば区別は容易ですが、スペルの類似性から混同してしまう可能性があります。
誤用例
『extrinsic』は日本語の『外的な』という直訳から、単に『外にあるもの』全般を指すように誤解されがちです。しかし、英語の『extrinsic motivation』は心理学用語で、『外部からの報酬や圧力によって生じる動機』を指します。ここでは、単に『お金が主な動機』と言いたいのであれば、『primary motivation is financial』や『he is driven by money』とする方が自然です。日本人は『外的な』という言葉を広義に捉えがちですが、英語ではより専門的な意味合いが強い言葉であることを意識する必要があります。
ここでも『extrinsic』を『外的な』と直訳し、政府の『外交政策』を指す意図で使われています。しかし、この文脈で適切なのは『foreign policies』です。『extrinsic』は『本質的でない』『付随的な』という意味合いが強く、政策の種類を指す言葉としては不適切です。日本人は『外』という言葉を漠然と『外国』や『外部』と結びつけがちですが、英語では文脈に応じた適切な単語を選ぶ必要があります。特に政治や経済の話題では、専門用語の正確な意味を理解することが重要です。
『extrinsic』を『外見的な』という意味で使い、『外見の美しさ』を表そうとしています。しかし、英語で『外見の美しさ』を強調するなら、『superficial beauty』や『external beauty』がより適切です。『extrinsic』は『本質的でない』という意味合いを含むため、『彼女の美しさは本質的なものではない』というニュアンスになり、意図した意味とは異なってしまいます。日本人は『外』という言葉を『表面的な』という意味で捉えがちですが、英語ではより深い意味合いを持つ場合があることを理解する必要があります。特に容姿に関する表現は、言葉の選び方によって相手に与える印象が大きく変わるため注意が必要です。
文化的背景
「extrinsic(外的な)」は、西洋文化において、個人の内面的な価値よりも、社会的な評価や外部からの報酬に重きを置く傾向を象徴する言葉として使われてきました。特に、自己啓発や心理学の分野では、真の幸福やモチベーションは内側から生まれるという考え方と対比され、外的な成功ばかりを追い求めることの虚しさを表現する際に用いられます。
歴史を遡ると、古代ギリシャ・ローマの哲学において、人間の幸福(eudaimonia)は内的な徳や自己実現によって達成されると考えられていました。しかし、中世以降、キリスト教的な価値観が広まるにつれて、神からの恩恵や社会的な地位が重要視されるようになり、「extrinsic」な要素が幸福の基準として認識されるようになりました。ルネサンス期には、再び個人の能力や創造性が評価されるようになりますが、同時に、富や名声といった外的な成功も重視されるようになり、この二つの価値観の葛藤が、文学や芸術作品に反映されていきました。
例えば、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』では、主人公が王位や復讐といった「extrinsic」な動機に翻弄され、内面の葛藤に苦しむ姿が描かれています。また、近代社会においては、資本主義の発展とともに、物質的な豊かさや社会的地位が成功の象徴となり、「extrinsic motivation(外的動機付け)」がビジネスや教育の分野で広く用いられるようになりました。しかし、同時に、競争社会のストレスや過労死といった問題も生じ、内的な充実感や自己肯定感の重要性が改めて認識されるようになっています。
現代社会においては、「extrinsic」な価値観と「intrinsic(内的な)」な価値観のバランスをどのように取るかが、個人の幸福や社会全体の健全性を考える上で重要なテーマとなっています。SNSの普及により、他者からの評価や承認を求める傾向が強まる一方で、マインドフルネスやウェルビーイングといった概念が注目され、内的な幸福を追求する動きも広がっています。「extrinsic」という言葉は、私たちがどのような価値観を重視し、どのような生き方を選択するのかを問いかける、文化的な背景を持つ言葉と言えるでしょう。
試験傾向
準1級以上で出題される可能性あり。1. 出題形式:長文読解、語彙問題。2. 頻度と級・パート:準1級以上。3. 文脈・例題の特徴:アカデミックな内容、教育や心理学関連の文章。4. 学習者への注意点・アドバイス:『intrinsic』との対義語として覚える。形容詞として使われることがほとんど。
この試験での出題頻度は低め。1. 出題形式:Part 7(読解)で稀に出題。2. 頻度と級・パート:TOEIC全体。3. 文脈・例題の特徴:ビジネス関連文書、社員教育やモチベーションに関する内容。4. 学習者への注意点・アドバイス:ビジネスシーンでの使用例を意識する。
アカデミックな読解で頻出。1. 出題形式:読解問題。2. 頻度と級・パート:TOEFL iBT。3. 文脈・例題の特徴:心理学、社会学、教育学などの学術論文。4. 学習者への注意点・アドバイス:学術的な文脈での使われ方を理解する。同義語・類義語(external)を併せて覚える。
難関大学の長文読解で出題される可能性あり。1. 出題形式:長文読解。2. 頻度と級・パート:難関大学の二次試験。3. 文脈・例題の特徴:評論文、社会科学系の文章。4. 学習者への注意点・アドバイス:文脈から意味を推測する練習をする。『intrinsic』との対比で理解する。