eminent
第一音節に強勢があります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し開いて発音する短い母音です。/ə/ (シュワー) は曖昧母音で、力を抜いて軽く「ア」と言うような音です。最後の 't' は破裂音で、息を止めてから開放するイメージで発音するとよりネイティブに近い響きになります。
著名な
社会的に高い評価を得て、名声や実績のある人物や業績を指す。尊敬や敬意を込めて使われることが多い。学術、芸術、政治などの分野で広く用いられる。
Everyone admired the eminent scientist for his amazing new discovery.
誰もが、その著名な科学者が成し遂げた驚くべき新しい発見に感嘆しました。
※ この例文では、世界を変えるような大発見をした科学者が、多くの人から尊敬のまなざしで見られている場面を描写しています。「eminent」は、特に学術や専門分野で「非常に優れていて、よく知られている」人に使われます。「admired」は「感嘆する、尊敬する」という意味で、その人の偉大さを表すのにぴったりの単語です。
We were excited to hear the eminent professor speak at the conference.
私たちは、その著名な教授が会議で講演するのを聞けることにワクワクしていました。
※ ここでは、ある分野の第一人者である教授の講演会で、会場に集まった人々が期待に胸を膨らませている様子が伝わってきます。「eminent」は、大学教授のように高い専門性を持つ人によく使われる言葉です。「speak at the conference」は、専門家が知識を共有する典型的な場面で、初学者にもイメージしやすいでしょう。
The art museum displayed a painting by an eminent artist.
その美術館は、著名な芸術家による絵画を展示していました。
※ 美術館で、多くの人が足を止めて、世界的に有名な芸術家の作品を鑑賞している場面を想像してみてください。「eminent artist」は、作品が美術館に展示されるほど「非常に有名で評価が高い」芸術家を指します。このように、作品が公共の場で展示されることは、その作者が「eminent」であることの証拠と言えます。
傑出した
他のものと比べて非常に優れており、際立っている様子。能力や才能、品質などが非常に高いレベルにあることを意味する。
Professor Tanaka is an eminent scholar in physics, respected by all his students.
田中教授は物理学の傑出した学者で、すべての学生から尊敬されています。
※ この例文は、大学の教授がその分野で非常に有名で、多くの人から尊敬されている様子を描いています。「eminent scholar」は「傑出した学者」という意味で、学術分野でよく使われる典型的な表現です。学生たちが教授の専門知識と人柄に感銘を受けている情景が目に浮かびますね。
The eminent conductor led the orchestra with great passion at the concert.
その傑出した指揮者は、コンサートで大いなる情熱をもってオーケストラを率いました。
※ コンサートホールで、観客が固唾を飲んで見守る中、世界的に有名な指揮者が情熱的に演奏を導いている場面を想像してみてください。「eminent conductor」のように、芸術や音楽の分野で非常に優れた才能を持つ人を指す際によく使われます。その人の技術や影響力の大きさが伝わる表現です。
She became an eminent writer after publishing many best-selling novels.
彼女は多くのベストセラー小説を出版した後、傑出した作家になりました。
※ この例文は、一人の女性が努力と才能によって、文学界で認められた「傑出した作家」になった成功の物語を描いています。「eminent writer」は、その分野で高い評価と地位を確立した人に対して使うのに非常に自然な表現です。彼女の作品が広く読まれ、影響力を持つようになった様子が伝わりますね。
コロケーション
土地収用権、公共の利益のための土地収用
※ 政府が公共の利益のために私有地を収用できる権利を指します。アメリカ合衆国憲法修正第5条に由来し、正当な補償が条件となります。日常会話よりは法律や政治、不動産関連のニュースなどで頻繁に登場します。単に土地を奪うのではなく、公共の利益のためという大義名分がある点が重要です。例えば、高速道路の建設や学校の設立のために土地が必要な場合などに発動されます。
高名な学者、著名な研究者
※ 学問分野で非常に高い評価を得ている学者を指します。その分野における貢献や業績が広く認められていることが前提です。敬意を込めた表現であり、学術的な文脈やニュース記事、伝記などでよく用いられます。似た表現に"leading scholar"がありますが、"eminent scholar"はより権威や尊敬の念が込められています。
高い地位、顕著な地位
※ 社会的な地位や名声が非常に高い状態を指します。ビジネス、政治、学術など、様々な分野で用いられます。単に「高い地位」というだけでなく、その地位に伴う影響力や尊敬の念が含まれます。例えば、"He held an eminent position in the government."(彼は政府内で高い地位にいた)のように使われます。
差し迫った危険、切迫した危険
※ 危険が非常に近く、すぐにでも起こりうる状態を指します。緊急性や深刻さを強調する際に用いられます。法律文書や報道記事などでよく見られます。例えば、"The city was in eminent danger of flooding."(その都市は洪水の差し迫った危険にさらされていた)のように使われます。"imminent danger"とほぼ同義ですが、"eminent"の方がよりフォーマルな印象を与えます。
高名な法学者、著名な法律家
※ 法律の分野で非常に高い評価を得ている専門家を指します。法学の研究者や弁護士、裁判官など、法律に関わる様々な立場の人が含まれます。その知識や経験、倫理観などが高く評価されていることが前提です。法律関連のニュースや学術論文などで用いられます。"jurist"という単語自体がやや専門的なため、一般会話ではあまり使われません。
卓越した適合性、極めて高い適性
※ ある特定の役割や目的に対して、非常に高い適合性を持っていることを指します。人事評価や採用、プロジェクトへの適性などを評価する際に用いられます。例えば、"Her eminent suitability for the role made her the ideal candidate."(彼女のその役割への卓越した適合性により、彼女は理想的な候補者となった)のように使われます。"suitability"という単語自体がフォーマルなため、ビジネスシーンなどでよく用いられます。
使用シーン
学術論文や専門書で、特定の分野における「著名な研究者」や「傑出した業績」を指す際に用いられます。例:『〜教授は、認知科学における**eminent**な人物である』のように、研究者の業績を紹介する文脈で使われます。学生がレポートや論文を書く際にも、参考文献として登場する可能性があります。
ビジネスシーンでは、フォーマルな文書やプレゼンテーションで、尊敬する人物や業界のリーダーを指す際に使用されます。例:『〜氏は、再生可能エネルギー分野における**eminent**な専門家です』のように、外部の専門家を紹介する場面などが考えられます。日常的な会話ではあまり使われません。
日常会話ではほとんど使用されませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、著名人や専門家を紹介する際に使われることがあります。例:『**Eminent**な科学者たちが、地球温暖化の危機について警告を発しています』のように、報道を通じて見聞きする程度です。積極的に使う単語ではありません。
関連語
類義語
『際立って優れた』という意味で、特に長年の業績や功績によって高い評価を得ている人物に対して使われる。学術、ビジネス、政治など、フォーマルな文脈で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】『eminent』と同様に尊敬の念が込められているが、『distinguished』は過去の具体的な功績に基づいた評価を強調する傾向がある。『eminent』よりもやや客観的な印象を与える。 【混同しやすい点】『distinguished』は、単に才能があるだけでなく、実績を伴っている点が重要。漠然とした将来性や潜在能力ではなく、過去の具体的な行動や成果を評価する際に用いる。
『名高い』、『高名な』という意味で、広く一般に知られていることを強調する。良い意味でも悪い意味でも使われるが、通常は肯定的な意味合いで用いられる。報道、文学、歴史などの文脈でよく見られる。 【ニュアンスの違い】『eminent』が専門分野での卓越性を意味するのに対し、『renowned』はより広い範囲での知名度や評判を指す。必ずしも専門的な能力が高いとは限らない。 【混同しやすい点】『renowned』は単に有名であるだけでなく、良い評判によって知られているというニュアンスを含む。悪評によって知られている場合は『notorious』を用いる。
『注目に値する』、『重要な』という意味で、特に目立つ特徴や価値を持っていることを示す。ニュース記事、報告書、学術論文など、客観的な記述が必要な文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】『eminent』が最上級の評価を表すのに対し、『notable』は単に注目すべき点があることを示すに過ぎない。必ずしも卓越しているとは限らない。 【混同しやすい点】『notable』は、良い意味だけでなく、悪い意味でも使われることがある。文脈によって肯定的な意味合いか否定的な意味合いかを判断する必要がある。
『輝かしい』、『著名な』という意味で、特に歴史的な偉業や功績によって名声を得ている人物や家柄に対して使われる。文学作品や歴史書など、格式高い文脈で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】『eminent』よりもさらに強い尊敬と賞賛の念が込められており、過去の偉業を強調する。『illustrious』は、現代よりも過去の人物や出来事に対して用いられることが多い。 【混同しやすい点】『illustrious』は、通常、個人だけでなく、家柄や組織など、歴史的な背景を持つものに対して用いられる。一時的な成功や個人的な才能だけでは『illustrious』とは言えない。
『目立った』、『著名な』という意味で、物理的な意味と比喩的な意味の両方で使われる。比喩的な意味では、重要な地位や役割を担っている人物に対して用いられる。ニュース記事、ビジネス文書、日常会話など、幅広い文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】『eminent』が能力の高さを示すのに対し、『prominent』は地位や影響力の大きさを示す。必ずしも能力が高いとは限らない。 【混同しやすい点】『prominent』は、良い意味だけでなく、悪い意味でも使われることがある。文脈によって肯定的な意味合いか否定的な意味合いかを判断する必要がある。(例:犯罪組織のprominent figureなど)
- celebrated
『称賛された』、『有名な』という意味で、特に大衆からの支持や人気を集めている人物や業績に対して使われる。エンターテイメント、スポーツ、芸術など、大衆文化に関連する文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『eminent』が専門家や学術界からの評価を意味するのに対し、『celebrated』は一般大衆からの人気や支持を意味する。必ずしも専門的な知識や技能が高いとは限らない。 【混同しやすい点】『celebrated』は、必ずしも真の実力や才能があるとは限らない。一時的な人気や話題性によって『celebrated』になることもある。
派生語
名詞で「卓越」「高位」を意味します。抽象的な概念を表し、「eminent」な状態そのものを指します。例えば、「彼の学問的卓越は疑いようがない」のように、格式ばった文脈や学術的な議論で用いられることが多いです。日常会話よりは、公式な文書やスピーチなどで見かける頻度が高いでしょう。
「切迫した」「差し迫った」という意味の形容詞。「in-(中に、上に)」と「minere(突き出る)」が合わさって、「何かがすぐそこまで来ている」というイメージです。「eminent」とは語源的なつながりはないものの、意味のニュアンスが近く、混同しやすい単語です。ニュース記事などで「差し迫った危険」のように使われます。
反意語
「不明瞭な」「無名の」という意味の形容詞で、「eminent」の「著名な」「卓越した」というニュアンスと正反対です。「obscure」は、人や物が世に知られていない、あるいは理解しにくい状態を指します。例えば、「obscure poet(無名の詩人)」のように用いられ、学術論文や文芸作品でも見られます。
「ありふれた」「普通の」という意味の形容詞で、「eminent」が示す「傑出した」「卓越した」状態とは対照的です。「common」は、特筆すべき点がなく、どこにでもあるような状態を表します。日常会話で「common knowledge(一般常識)」のように使われます。
語源
"eminent"は、ラテン語の"eminere"(突き出る、際立つ)に由来します。この"eminere"は、"e-"(外へ)+ "minere"(突き出す、脅かす)から構成されています。つまり、元々は文字通り「外に突き出ている」状態を表していました。これが比喩的に「他のものよりも目立っている」「卓越している」という意味に発展し、「著名な」「傑出した」という意味合いを持つようになりました。日本語で例えるなら、「頭角を現す」という表現が近いかもしれません。多くの人の中で、文字通り頭一つ分飛び出しているイメージです。何か特定の分野で抜きん出て、周囲から認められる存在、それが"eminent"な人物と言えるでしょう。
暗記法
「eminent」は、単なる有名人ではない。長年の努力と才能、社会への貢献が認められた、各分野の頂点に立つ人物を指す称号だ。科学者ならノーベル賞、法学者なら人権擁護の闘士。倫理的な高潔さや責任感も求められ、その名声は時代を超えて語り継がれる。一時的な人気とは異なり、社会の模範となるべき、永続的な価値を持つ存在なのだ。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の '-ent' の部分が共通しているため混同しやすいです。意味は「差し迫った、切迫した」であり、時間的な近さを表します。'eminent' が「著名な」という意味で人物や業績を修飾するのに対し、'imminent' は危険や変化などが「今にも起こりそう」な状況を表す点が大きく異なります。日本語の「著名」と「切迫」を意識して区別しましょう。
こちらも発音が似ており、特に最初の 'prom-' の部分が共通しているため混同しやすいです。意味は「目立った、著名な、突き出た」であり、物理的な突出と、人や業績の顕著さを両方表します。'eminent' と同様に「著名な」という意味を持ちますが、'prominent' はより視覚的に目立つイメージを含みます。例えば、「prominent nose(目立つ鼻)」のように使われます。語源的には、'prominent' は「前に突き出す」という意味合いが強いことを意識すると覚えやすいでしょう。
語尾の '-ent' が共通しており、スペルも似ているため混同しやすいです。意味は「永続的な、恒久的な」であり、時間的な持続性を表します。'eminent' が人の能力や地位を修飾するのに対し、'permanent' は状態や状況が長く続くことを表す点が大きく異なります。ラテン語の 'permanere'(持続する)が語源であることを知っておくと、意味の理解が深まります。
スペルが非常に似ており、特に最初の 'Emi-' の部分が共通しているため混同しやすいです。意味は「首長国」であり、国や地域を表します。'eminent' が人の特性を表すのに対し、'Emirate' は地理的な概念を表す点が異なります。アラビア語の 'emir'(首長)が語源であることを知っておくと、意味の理解が深まります。
発音とスペルの両方がいくらか似ており、特に最初の 'e' の音と、語尾の '-ence' が共通しているため混同しやすいです。意味は「証拠」であり、事実を証明するための情報です。'eminent' が人の特性を表すのに対し、'evidence' は客観的な情報を表す点が異なります。裁判や科学的な議論で頻繁に使われる単語です。
発音とスペルの両方がいくらか似ており、最初の 'ele-' の部分が共通しているため混同しやすいです。意味は「要素、元素」であり、物事を構成する基本的な部分を指します。'eminent' が人の特性を表すのに対し、'element' は物事の構成要素を表す点が異なります。化学や数学、プログラミングなど、様々な分野で使われる基本的な単語です。
誤用例
日本語の『著名な』という言葉には、社会的地位や経済的な成功といった意味合いが含まれることがあります。しかし、英語の『eminent』は、名声や卓越した才能を指し、必ずしも富と結びつくわけではありません。この誤用は、日本語の『著名』のニュアンスをそのまま英語に当てはめようとする際に起こりがちです。英語では、医者の名声は尊敬と結びつきやすく、富と直接結びつけるのはやや直接的すぎると感じられる場合があります。より婉曲的に、彼の業績や貢献を強調する方が適切です。
『eminent』は人や業績に対して使われ、『目立った、重要な』という意味で問題や課題を修飾するのには不適切です。この誤用は、日本語の『顕著な問題』という表現を直訳しようとする際に起こりがちです。問題や課題が重要であることを強調したい場合は、『prominent』や『significant』を使うのが適切です。『eminent』は、人や組織がその分野で卓越していることを示す際に使用します。例えば、『an eminent scientist』のように使います。
『eminent』は、ある分野や社会における卓越性を示す言葉であり、家族内での評価を表すのには不自然です。家族内で尊敬されていることを表現したい場合は、『respected』や『esteemed』を使う方が適切です。この誤用は、日本語の『立派な』という言葉が家族関係にも使われることから生じやすいと考えられます。英語では、家族関係においては、尊敬や愛情といった感情をより直接的に表現することが一般的です。例えば、『She is a beloved member of her family』のように表現します。
文化的背景
「eminent」は、単に「著名な」という意味を超え、社会や文化において傑出した存在として認められ、尊敬を集める人物や業績を指し示す言葉です。その背後には、長年の努力や才能、そして社会的な貢献が不可欠であり、しばしば時代を代表するような人物像と結び付けられます。
「eminent」が持つ文化的意義は、その言葉が使われる文脈によって微妙に変化します。たとえば、科学の世界で「eminent scientist(著名な科学者)」と言えば、ノーベル賞受賞者や画期的な発見をした研究者を連想させます。法曹界であれば、「eminent jurist(著名な法学者)」は、憲法解釈や人権擁護において大きな影響力を持つ法律家を指すでしょう。このように、「eminent」は、それぞれの分野における最高峰の存在を示す称号のような役割を果たします。
また、「eminent」は、単なる名声だけでなく、倫理的な高潔さや社会的な責任感といった要素を含むことがあります。過去の偉人伝を紐解くと、「eminent statesman(著名な政治家)」は、私利私欲に走らず、国家や国民のために尽力した人物として描かれることが多いです。現代においても、「eminent」という言葉は、単に成功を収めただけでなく、社会に対してポジティブな影響を与えた人物に対して使われる傾向があります。そのため、「eminent」であることは、単なるステータスではなく、社会的な模範となるべき存在であることを意味するのです。
さらに、「eminent」は、その人物の死後も、その業績や精神が後世に語り継がれることを暗示します。歴史に名を残す「eminent artist(著名な芸術家)」や「eminent writer(著名な作家)」は、その作品を通じて、時代を超えて人々に感動や影響を与え続けます。「eminent」という言葉は、一時的な人気や話題性とは異なり、永続的な価値を持つ存在を称える言葉として、文化的に重要な意味を持っているのです。
試験傾向
準1級、1級で語彙問題や長文読解で出題される可能性あり。主に長文読解で、筆者の主張を理解する上で重要なキーワードとなることが多い。ライティングで使うにはやや硬い表現。
Part 5, 6, 7 で登場する可能性あり。特にビジネス関連の文章で専門家や著名人を指す場合に用いられる。類義語との区別(notable, famousなど)が問われる。
アカデミックな文章で頻出。科学、歴史、社会問題など、様々な分野の文章で使われる。文脈から意味を推測する問題が出題されることが多い。同意語・反意語をセットで覚えておくと有効。
難関大学の長文読解で出題される可能性あり。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で選択肢のキーワードとして登場することがある。単語集だけでなく、長文の中で意味を理解することが重要。