cyclist
第一音節にアクセントがあります。/aɪ/ は二重母音で、「ア」と「イ」を滑らかにつなげるように発音します。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し開き、短く発音するのがコツです。最後の 't' は破裂音なので、しっかり発音しましょう。
自転車に乗る人
趣味やスポーツ、移動手段として自転車を利用する人を指す。プロの競技者から、週末にサイクリングを楽しむ人まで幅広い層を含む。
A happy cyclist smiled as he rode through the park.
幸せそうなサイクリストが、公園の中を自転車で走りながら微笑んだ。
※ 晴れた日に公園で自転車に乗る人の、楽しそうな表情が目に浮かびますね。この例文では、「cyclist」が趣味やレジャーとして自転車に乗る人を表しています。公園やサイクリングロードなど、リラックスした環境でよく使われます。
Drivers should always watch out for cyclists on the road.
ドライバーは常に道路上の自転車乗りに注意すべきです。
※ 車を運転している人が、道路の脇を走る自転車に乗る人に目を配っている様子が想像できますね。「cyclist」は交通安全の文脈で非常によく使われます。車道の「自転車に乗る人」という意味で、注意喚起やルール説明の中で登場することが多いです。「watch out for ~」は「~に注意する」という、日常会話でもよく使う表現です。
After a long climb, the cyclist felt tired but proud.
長い上り坂の後、そのサイクリストは疲れていましたが、誇らしい気持ちでした。
※ 険しい坂道を登りきり、息を切らしながらも、やり遂げた達成感に満ちた人の姿が目に浮かびますね。この例文では、「cyclist」が、スポーツや運動として自転車に乗る人を指しています。特に、サイクリングイベントやトレーニングの文脈で使われることがあります。感情(tired, proud)を伴うことで、状況がより鮮明に伝わります。
コロケーション
熱心なサイクリスト、自転車愛好家
※ 「keen」は『熱心な』『熱烈な』という意味で、単に自転車に乗る人ではなく、自転車に乗ることを心から楽しんでいる人、頻繁にサイクリングをする人を指します。例えば、『He's a keen cyclist and participates in races regularly.(彼は熱心なサイクリストで、定期的にレースに参加しています)』のように使われます。単に『good cyclist(上手なサイクリスト)』というよりも、情熱や熱意が伝わるニュアンスです。
気軽にサイクリングを楽しむ人、普段使いで自転車に乗る人
※ 「casual」は『気軽な』『普段の』という意味で、スポーツとしてではなく、移動手段やレジャーとして自転車に乗る人を指します。『She's a casual cyclist, using her bike for errands and leisurely rides.(彼女は普段使いで自転車に乗る人で、用事を済ませたり、のんびりサイクリングを楽しんだりしています)』のように使われます。ロードバイクに乗って本格的なウェアを着ている人ではなく、普段着で近所を走るイメージです。
競技志向のサイクリスト、レースに出場するサイクリスト
※ 「competitive」は『競争的な』『競技志向の』という意味で、レースで勝利を目指してトレーニングに励むサイクリストを指します。『He is a competitive cyclist who trains rigorously for triathlons.(彼はトライアスロンのために厳しくトレーニングしている競技志向のサイクリストです)』のように使われます。単に速く走るだけでなく、順位を争うことを重視するニュアンスが含まれます。
自転車に乗っている人を追い越す
※ 「overtake」は『追い越す』という意味で、車やバイクが自転車を追い越す際に使われる一般的な表現です。道路交通法に関する文脈や、運転に関する注意を促す際に頻繁に用いられます。『Be careful when you overtake a cyclist, ensuring you leave enough space.(自転車を追い越す際は、十分な間隔を空けるように注意してください)』のように使われます。より口語的な表現としては『pass a cyclist』も使えますが、フォーマルな場面では『overtake』が好まれます。
サイクリストの安全
※ サイクリストの安全を意味する一般的な表現で、交通安全に関する議論や啓発活動でよく使われます。『Cyclist safety is a major concern in urban areas.(都市部ではサイクリストの安全が大きな懸念事項です)』のように使われます。自転車専用レーンの整備や、ドライバーへの注意喚起など、サイクリストを守るための対策全般を指します。関連語として『road safety(道路の安全)』や『pedestrian safety(歩行者の安全)』などがあります。
一人でサイクリングをしている人、孤独なサイクリスト
※ 「lone」は『孤独な』『単独の』という意味で、集団ではなく一人でサイクリングを楽しんでいる人を指します。風景描写や、個人の自由を謳歌するような文脈で用いられることがあります。『A lone cyclist rode along the deserted country road.(一人のサイクリストが人気のない田舎道を走っていた)』のように使われます。必ずしもネガティブな意味合いではなく、自由気ままなイメージや、自然との一体感を強調する際に用いられます。
サイクリストのグループ、サイクリング仲間
※ 複数人でサイクリングを楽しんでいるグループを指す一般的な表現です。『A group of cyclists were enjoying the sunny weather on the bike path.(サイクリストのグループが自転車道で晴れた天気を楽しんでいた)』のように使われます。サイクリングクラブや、趣味の仲間とサイクリングを楽しむ様子を表す際に用いられます。人数や構成は様々で、友人同士のグループから、本格的なロードバイクチームまで含まれます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、自転車利用者の行動特性や健康影響について議論する際に使用されます。例えば、都市計画の研究で「自転車通勤者の増加は、都市の持続可能性に貢献する」といった文脈で使われます。
ビジネスシーンでは、自転車関連の事業計画や市場調査報告書などで使用されます。例えば、「自転車シェアリング事業の利用者は、主に通勤・通学目的の利用者が多い」といった分析結果を報告する際に用いられます。
日常会話やニュース記事で、自転車に乗る人や自転車に関する話題で使われます。例えば、「週末はサイクリストで賑わうサイクリングロード」といった状況を説明する際に用いられます。
関連語
類義語
- biker
一般的に二輪車(自転車、オートバイ)に乗る人を指す言葉。日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"cyclist"が自転車に乗る人に限定されるのに対し、"biker"はより広い意味を持ち、オートバイに乗る人も含む。また、"biker"はややカジュアルな印象を与える。 【混同しやすい点】自転車に乗る人を指す場合でも、"biker"はしばしばオートバイに乗る人を連想させるため、文脈によっては誤解を招く可能性がある。特に、オートバイ愛好家の集団を指すことが多い。
- pedaler
自転車のペダルを漕ぐ人を意味する。やや形式ばった表現、またはユーモラスな表現として使われる。 【ニュアンスの違い】"cyclist"が自転車に乗る行為全体を指すのに対し、"pedaler"はペダルを漕ぐという行為に焦点を当てている。日常会話ではあまり使われず、やや古風な印象を与える。 【混同しやすい点】"pedaler"は一般的な単語ではなく、日常会話で使うと不自然に聞こえることがある。また、"cyclist"ほど一般的ではないため、意味が通じにくい場合もある。
- bicycle rider
自転車に乗る人を直接的に表現する言葉。説明的な文脈や、よりフォーマルな場面で使われる。 【ニュアンスの違い】"cyclist"よりも直接的で、特にニュアンスの違いはないが、やや冗長な印象を与えることがある。専門的な文脈や、誰にでも意味が通じるようにしたい場合に適している。 【混同しやすい点】"bicycle rider"は"cyclist"よりも長いため、日常会話ではあまり使われない。また、"cyclist"の方が一般的であるため、より自然な表現である。
- cycle tourist
自転車旅行をする人を指す。観光やレジャー目的で自転車に乗る人を特に指す。 【ニュアンスの違い】"cyclist"が一般的な自転車に乗る人を指すのに対し、"cycle tourist"は旅行という特定の目的を持つ。長距離を自転車で移動する人をイメージさせる。 【混同しやすい点】"cycle tourist"は、単に自転車に乗る人ではなく、旅行者であることを強調する。通勤や通学で自転車に乗る人は含まれない。
- roadie
ロードバイクに乗る人を指すスラング。特に競技志向の強いサイクリストを指す場合がある。 【ニュアンスの違い】"cyclist"よりもカジュアルで、ロードバイクに乗ることに熱中している人を指すニュアンスがある。自転車の種類を特定する。 【混同しやすい点】"roadie"はスラングであるため、フォーマルな場面では不適切。また、ロードバイクに乗らないサイクリストには使えない。
- wheelman
自転車競技、特にトラックレースの選手を指す。古風な表現で、現代ではあまり使われない。 【ニュアンスの違い】"cyclist"よりも競技者としての側面を強調する。また、犯罪映画などで、逃走用の車の運転手を指す場合もある。 【混同しやすい点】"wheelman"は現代ではあまり使われず、意味が通じにくい場合がある。また、文脈によっては自転車競技とは無関係な意味になることもある。
派生語
名詞で「周期」「循環」の意味。自転車の車輪が回転する様子から派生。動詞としては「循環する」「自転車に乗る」の意味。日常会話から科学論文まで幅広く使用。
「周期的な」「循環的な」という意味の形容詞。名詞のcycleに形容詞化の接尾辞-icが付いた形。科学技術分野で、繰り返す性質を表現する際によく用いられる。例:cyclic process(循環過程)。
「周期的」という意味の形容詞。cyclicとほぼ同義だが、特に経済や社会現象など、比較的長い期間で繰り返される変動を表す場合に用いられることが多い。例:cyclical unemployment(循環的失業)。
反意語
「歩行者」という意味。自転車に乗る人(cyclist)に対して、歩く人という明確な対比構造を持つ。日常会話だけでなく、都市計画や交通に関する議論でも頻繁に用いられる。比喩的に「平凡な」「退屈な」という意味でも使われる。
「運転手」という意味。自動車などの運転者。自転車に乗る人が自力でペダルを漕ぐのに対し、運転手はエンジンなどの動力を使って移動するという点で対比される。交通手段の違いを明確に示す際に用いられる。
語源
"cyclist(サイクリスト)」は「自転車に乗る人」を意味しますが、その語源はギリシャ語の「kyklos(キュクロス)」、つまり「輪、円」に由来します。これがラテン語を経由して英語に入り、「cycle(サイクル)」という単語が生まれました。cycleは「円、周期」といった意味を持ち、さらに「自転車」という意味も持つようになりました。このcycleに「〜する人」という意味の接尾辞「-ist」が付加されたものがcyclistです。日本語でも「サイクル」という言葉は、自転車競技や、生活の周期など、様々な場面で使われていますね。つまり、cyclistは「輪(円)に関わる人」という、自転車の基本的な形を捉えた言葉と言えるでしょう。
暗記法
サイクリストは、単なる自転車乗りではない。かつては富裕層の象徴、やがて女性解放のアイコンとなり、環境意識の高まりとともにサステナブルな生き方を体現する存在へ。ツール・ド・フランスの熱狂、都市を彩る風景、健康と環境への貢献。ペダルを漕ぐ姿は、自由、進歩、そして未来への希望を乗せている。自転車は、時代を映す鏡であり、社会を変える力を持つ。
混同しやすい単語
『cyclist』と語源が同じで、スペルも非常によく似ているため混同しやすい。しかし、『cycle』は名詞(周期、循環)または動詞(循環する、自転車に乗る)として使われる。名詞と動詞で意味が大きく異なるため、文脈で判断する必要がある。また、動詞の場合の発音は /ˈsaɪkl/ であり、名詞の場合は /ˈsaɪkl/または /ˈsɪkl/ となる点も注意。
『cyclist』と語源が同じで、スペルも似ている。形容詞で『周期的な』という意味。発音は /ˈsɪklɪk/。名詞である『cyclist』とは品詞が異なるため、文法的な役割が異なる。日本語の『サイクル的』という表現に引きずられて意味を誤解しないように注意。
語尾の '-ist' が共通しているため、スペルが似ていると感じやすい。しかし、『stylist』は『スタイリスト』であり、服装や髪型などを整える職業を指す。発音は /ˈstaɪlɪst/ であり、『cyclist』とは異なる。接尾辞 '-ist' は『〜する人』という意味を持つことを覚えておくと、他の単語にも応用できる。
『cyclist』と同様に、語尾が '-ist' で終わる単語であり、スペルが似ているため混同しやすい。『scientist』は『科学者』を意味し、発音は /ˈsaɪəntɪst/。職業を表す名詞である点は共通しているが、意味は全く異なる。'-ist' が付く単語は多いので、意味を正確に覚える必要がある。
『cyclist』と同様に、語尾が '-ist' で終わる単語であり、スペルが似ているため混同しやすい。『psychiatrist』は『精神科医』を意味し、発音は /saɪˈkaɪətrɪst/。こちらも職業を表す名詞。接頭辞 'psycho-' は『精神』に関する意味を持つことを覚えておくと、他の単語の意味を推測するのに役立つ(例:psychology = 心理学)。
『cyclist』と同様に、語尾が '-ist' で終わる単語であり、スペルが似ているため混同しやすい。『civilist』は『民法学者』を意味し、発音は /ˈsɪvəlɪst/。法律関係の専門家を指す言葉であり、日常会話ではあまり使われない。ラテン語の 'civilis'(市民の、市民に関する)が語源。
誤用例
日本語で『情報通』を『情報のサイクリスト』と直訳してしまう誤用です。英語の『cyclist』は文字通り自転車に乗る人を指し、比喩的な意味合いはほとんどありません。情報に精通している人を表すには、『purveyor(供給者、情報提供者)』のような語が適切です。日本語の比喩表現を安易に英語に当てはめようとせず、英語における自然な表現を選ぶ必要があります。
『cyclist』は職業としての自転車選手や、趣味で自転車に乗る人を指す名詞です。そのため、『Being a cyclist』とすると、『自転車に乗る人であること』が彼の人生の仕事、という意味になり、少し不自然です。この文脈では、自転車に乗ること自体への情熱を表現したいので、『Cycling』という動名詞を使うのが適切です。また、『life's work』は、生涯をかけて取り組む仕事、というニュアンスが強いため、趣味や情熱を表すには少し重すぎます。『life's passion』の方がより自然です。日本語の『ライフワーク』という言葉に引きずられないようにしましょう。
『cynical』と『sarcastic』はどちらも皮肉っぽいニュアンスを持つ言葉ですが、意味合いが異なります。『cynical』は、人間の誠実さや動機を疑い、世の中を悲観的に見る態度を表します。一方、『sarcastic』は、相手を嘲笑したり、からかったりする意図を含んだ皮肉を指します。この文脈では、レースについて皮肉を言っているので、『sarcastic』が適切です。日本語の『シニカル』という言葉が、英語の『cynical』と『sarcastic』両方の意味合いで使われることがあるため、混同しやすい点に注意が必要です。文化的背景として、英語圏では直接的な批判を避けるために、皮肉がコミュニケーションの手段として用いられることがありますが、その種類を正しく理解することが重要です。
文化的背景
「cyclist(サイクリスト)」は単なる自転車に乗る人ではなく、自由、健康、そして環境への意識の象徴として、その姿は時代とともに変化してきました。初期の自転車は富裕層の娯楽でしたが、やがて大衆の足となり、女性の社会進出を後押しする道具ともなりました。現代では、環境問題への関心の高まりとともに、サステナブルなライフスタイルを体現する存在として、サイクリストは再び注目を集めています。
19世紀末、自転車は「ペニー・ファージング」と呼ばれる前輪が巨大なものが主流でした。これは富裕層の男性のステータスシンボルであり、彼らは自転車に乗ることで冒険心や先進性をアピールしました。しかし、安全性の問題から徐々に姿を消し、より安全で乗りやすい自転車が登場すると、女性も自由に自転車に乗れるようになりました。これはコルセットからの解放を意味し、女性の社会進出を象徴する出来事として、フェミニズム運動と深く結びついています。自転車に乗る女性の姿は、新たな時代の到来を告げるアイコンとして、当時の絵画や広告にも頻繁に登場しました。
20世紀に入ると、自動車の普及により自転車は一時的に衰退しますが、1970年代のオイルショックをきっかけに、再びその価値が見直されます。健康志向の高まりや環境問題への意識の高まりから、自転車は単なる移動手段ではなく、健康的なライフスタイルや環境保護の象徴として再評価されるようになりました。ツール・ド・フランスのような自転車ロードレースは、人々の情熱を掻き立て、サイクリストたちはアスリートとして尊敬を集めます。彼らの鍛え上げられた肉体と、困難に立ち向かう精神力は、見る者に感動と勇気を与えます。
現代において、サイクリストは都市の景観の一部となり、環境に配慮したライフスタイルを実践する人々として、社会的な役割を担っています。自転車専用道の整備が進み、シェアサイクルの普及が進むにつれて、自転車はますます身近な存在となっています。サイクリストたちは、都市の交通渋滞の緩和や大気汚染の軽減に貢献するだけでなく、健康的な生活を送ることで医療費の削減にも貢献しています。彼らは、持続可能な社会の実現に向けて、静かに、しかし確実に貢献しているのです。自転車に乗ることは、単なる運動ではなく、未来への希望を乗せてペダルを漕ぐ行為へと昇華していると言えるでしょう。
試験傾向
この単語自体は出題頻度は低めですが、自転車に関連する単語(bicycle, cyclingなど)は、準1級以上の長文読解やライティングで環境問題や健康に関するテーマで登場する可能性があります。文脈から意味を推測できるように練習しましょう。
TOEICでは、直接的に「cyclist」という単語が出題される頻度は高くありません。しかし、交通機関やレジャーに関する話題で、間接的に登場する可能性はあります。例えば、自転車通勤やサイクリングツアーの広告などで使われるかもしれません。関連語彙(bicycle, cycling, commuteなど)と合わせて覚えておくと良いでしょう。
TOEFLのアカデミックな文章では、「cyclist」が直接問われることは少ないですが、都市計画、環境問題、健康に関する論文などで、自転車利用者を指す言葉として登場する可能性はあります。文脈理解が重要となるため、関連する学術的な語彙も合わせて学習しておくと良いでしょう。
大学受験では、「cyclist」という単語自体が直接問われることは少ないかもしれませんが、自転車やサイクリングに関する長文読解問題の中で、文脈理解を問う形で登場する可能性があります。特に、環境問題や健康増進といったテーマで出題される可能性があるので、関連語彙と合わせて覚えておくと良いでしょう。