correspondent
強勢は「ポ」にあります。最初の "cor-" の "ɔː" は、日本語の「オー」よりも口を丸めて奥から出す音で、少し「オ」と「ア」の中間のような響きです。 "-pond-" の "ɑː" は、口を大きく開けて「アー」と発音します。最後の "-ent" は、曖昧母音の "ə" で弱く発音される点に注意しましょう。全体的に、各音節をはっきりと発音することを心がけると、より自然に聞こえます。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
特派員
特定の新聞社や放送局に所属し、国内外のニュースや情報を現地から報道する人のこと。単にニュースを伝えるだけでなく、独自の視点や分析を交えて深く掘り下げる役割も担う。
The correspondent in Japan reported live on the beautiful cherry blossoms.
日本の特派員が、美しい桜について生中継で報告しました。
※ テレビで海外のニュースを見ている場面を想像してください。画面に映る特派員が、満開の桜の木の下で笑顔で話しています。この例文は、「特派員がどこから、何について報告しているか」を具体的に示す、最も典型的な使い方の一つです。「reported live on ~」で「〜について生中継で報告した」という意味になります。
My dream is to become a foreign correspondent and travel the world.
私の夢は、海外特派員になって世界中を旅することです。
※ 目を輝かせた若い人が、世界地図を眺めながら自分の将来の夢を語っている様子が目に浮かびますね。「foreign correspondent(海外特派員)」は「特派員」の具体的な種類としてよく使われる表現です。自分の夢や目標を語る時に「become a ~(〜になる)」という形で使うことができます。
A brave correspondent stood in the heavy rain, reporting the flood situation.
勇敢な特派員が、激しい雨の中で立ち、洪水の状況を報告していました。
※ 防災ヘルメットをかぶり、雨に濡れながらもマイクを握りしめ、真剣な表情で語りかける特派員の姿を思い描いてみましょう。この例文は、特派員が困難な状況下で重要な情報を伝えるという、彼らの仕事の厳しさと使命感を示す典型的な場面です。「stood in the rain」で「雨の中に立っていた」という状況が伝わります。
一致する
あるものと別のものが、性質、特徴、規模、重要性などの点で類似している、または調和が取れている状態を表す。手紙のやり取りをする、という意味合いも含む。例:The two accounts correspond.(二つの説明は一致する)
She felt relieved when her answer was correspondent to the one in the textbook.
彼女は自分の答えが教科書の答えと一致しているのを見て、ホッとしました。
※ テストの答え合わせをしている生徒が、自分の回答が模範解答とぴったり合っていて安心している場面です。「correspondent to A」で「Aと一致する」という意味になり、事実や情報が合致する時によく使われる典型的な形です。
He felt confident seeing the place on the map was correspondent to the view in front of him.
彼は地図に載っている場所が、目の前の景色とぴったり一致するのを見て、確信しました。
※ 旅行者が地図を片手に目的地を探している場面です。地図の情報と実際の風景が「一致する」ことで、正しい場所にいると確信した状況を表しています。このように、情報と現実が合致する際にも自然に使えます。
The taste of this dish was exactly correspondent to what I had imagined.
この料理の味は、私が期待していたものと完全に一致していました。
※ 期待していた通りの美味しい料理を口にして、感動している場面です。自分の想像や期待と、実際の状況や結果が「一致する」という、感覚的な合致を表す際にも使えます。「exactly」のような副詞を加えることで、「完全に一致する」というニュアンスを強めることができます。
文通する
手紙やメールなどを通じて定期的に連絡を取り合うこと。ビジネスにおける公式なやり取りから、個人的な親交を深めるための手紙の交換まで、幅広い文脈で使用される。
After college, my friend and I promised to correspond regularly by email.
大学を卒業した後、友人と私はメールで定期的に文通することを約束しました。
※ ご指定の「correspondent」は「特派員」や「文通相手」を意味する【名詞】です。「文通する」という動作を表す動詞は「correspond」です。ここでは、ご希望の「文通する」という意味で、文法的に正しい動詞「correspond」を用いた例文を作成しました。 この例文は、大学卒業後も友情を大切にし、メールで連絡を取り続ける友人たちの姿を描いています。「correspond regularly」で「定期的に文通する」、「by email」で「メールで」という手段が明確になり、別れてもつながりを保ちたいという気持ちが伝わります。
My sister started to correspond with a student from France to learn about their culture.
妹は、フランスの学生と文通を始め、彼らの文化について学びました。
※ この例文は、異文化交流への好奇心から文通を始める妹の様子を描いています。「correspond with someone」で「誰々と文通する」という、この動詞の非常に一般的な使い方を示しています。手紙やメールを通じて、遠く離れた国の生活や考え方に触れ、学びを深めるワクワクする情景が目に浮かびますね。
Even after moving far away, my grandparents continued to correspond through letters.
遠くに引っ越した後も、祖父母は手紙で文通を続けました。
※ この例文は、距離が離れても愛情や絆を大切にし、手紙で連絡を取り合う祖父母の温かい関係を描いています。「correspond through letters」で「手紙を通じて文通する」と、昔ながらの文通の手段が示されています。離れて暮らす家族や大切な人とのつながりを保つために、昔から文通がいかに重要だったかが伝わる典型的なシチュエーションです。
コロケーション
海外特派員
※ 新聞社やテレビ局などが、海外に派遣してニュースを取材・報道させる記者。特に、政治・経済の中心地や紛争地域などに駐在し、現地の情報を詳細に伝える役割を担います。単に"foreign reporter"と言うよりも、より専門的で、長期にわたって特定の地域を担当するイメージが強いです。ビジネスシーンや報道機関で頻繁に使われます。
従軍記者
※ 戦地や紛争地域に派遣され、戦争の状況や人々の生活などを取材・報道する記者。非常に危険な環境で活動するため、高い専門性と強い責任感が求められます。報道倫理や安全確保に関する問題も常に付きまといます。歴史的な文脈やドキュメンタリーなどでよく見られる表現です。
特派員、特別通信員
※ 特定のテーマや事件、地域などに焦点を当てて取材・報道する記者。通常の記者よりも専門的な知識や経験を持ち、独自の視点から分析や解説を行うことが多いです。たとえば、科学技術の進歩、環境問題、芸術文化など、専門性の高い分野を担当することがあります。ニュース報道だけでなく、雑誌記事やドキュメンタリーなど、幅広い媒体で活躍します。
コルレス契約、コルレス銀行業務
※ 銀行間で行われる、外国為替取引や国際送金などの業務を代行する契約、またはその業務自体を指します。直接海外に支店を持たない銀行が、海外の銀行とコルレス契約を結ぶことで、顧客に国際的な金融サービスを提供できます。金融業界特有の専門用語であり、日常会話ではほとんど使われません。国際金融、貿易決済などの文脈で頻繁に登場します。
ワシントン特派員
※ アメリカの首都ワシントンD.C.に駐在し、アメリカ政治に関するニュースを取材・報道する記者。ホワイトハウスや連邦議会などの動きを追い、アメリカの政策や国際関係について深く掘り下げて報道します。アメリカの政治動向は世界に大きな影響を与えるため、ワシントン特派員の報道は非常に重要です。
国会担当記者
※ 国会(議会)を取材し、政治の動きや法案審議の状況などを報道する記者。政治家へのインタビューや、議事録の分析などを通じて、国民に政治の現状を伝えます。政治に関心の高い層や、政策決定に関わる人々にとって重要な情報源となります。新聞、テレビ、インターネットなど、様々な媒体で活躍しています。
スポーツ記者
※ スポーツイベントや選手、チームなどを取材し、報道する記者。試合の結果や選手のインタビュー、チームの戦略などを記事やテレビ番組で伝えます。スポーツ愛好家にとっては欠かせない存在であり、その報道はスポーツ界全体の盛り上がりに貢献します。オリンピックやワールドカップなどの国際的なスポーツイベントでは、特に重要な役割を果たします。
使用シーン
学術論文や研究発表で、「対応する」「一致する」という意味で用いられます。例えば、統計データ分析において、「このグラフのピークは、先行研究のデータとcorrespondentしている(一致している)」のように使われます。また、国際関係論の研究で、特定の国の政策について述べる際に、「その国の政策は、過去の声明とcorrespondentしていない(矛盾している)」のように用いられることもあります。文語的な表現です。
ビジネス文書や会議などで、「一致する」「対応する」という意味で使用されます。例えば、契約書において「添付書類と本文の内容がcorrespondentしている(一致している)ことを確認する」という文脈や、海外支社とのやり取りで「先方の担当者とメールでcorrespondent(文通)する」というように使われます。フォーマルな場面での使用が想定されます。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事や報道番組で「特派員」という意味で登場することがあります。例えば、「東京特派員の〇〇がレポートします」のように使われます。また、手紙やメールのやり取りで「文通する」という意味で使われることもありますが、よりカジュアルな表現が好まれる傾向にあります。
関連語
類義語
事件や出来事を報道する人を指す一般的な言葉。新聞、テレビ、ラジオ、オンラインメディアなど、幅広い媒体で活動する。 【ニュアンスの違い】『correspondent』よりも一般的な用語で、特定の専門分野を持たないことが多い。速報性や客観性を重視する。 【混同しやすい点】『reporter』は出来事そのものを報道するのに対し、『correspondent』はより深い分析や背景情報を提供する傾向がある。また、『reporter』は比較的若い世代や経験の浅いジャーナリストを指す場合もある。
広範な意味で、報道に携わる人を指す。調査報道、意見記事の執筆、編集など、多岐にわたる活動を含む。 【ニュアンスの違い】『correspondent』よりも包括的な用語。報道機関に所属しているかどうかにかかわらず、ジャーナリズムの原則に基づいて活動する人を指す。 【混同しやすい点】『journalist』は、特定の事件や出来事だけでなく、社会問題や政治問題など、幅広いテーマを扱う。『correspondent』は、特定の地域や分野に特化していることが多い。
- newsman/newswoman
ニュースを報道する人を指す、やや古い表現。新聞やテレビなどのニュース媒体で働く男性/女性を指す。 【ニュアンスの違い】『correspondent』よりも口語的で、性別を区別する表現。近年では、性別に関係なく『journalist』や『reporter』がより一般的に使われる。 【混同しやすい点】『newsman/newswoman』は、特定の出来事を報道する人を指すことが多く、分析や解説を行う『correspondent』とは異なる。また、性別を区別する表現であるため、使用には注意が必要。
特定のテーマについて解説や意見を述べる人。スポーツ、政治、経済など、様々な分野で活動する。 【ニュアンスの違い】『correspondent』とは異なり、客観的な事実の報道よりも、主観的な意見や解釈に重点を置く。テレビやラジオなどのメディアでよく見られる。 【混同しやすい点】『commentator』は、専門知識や経験に基づいて意見を述べるのに対し、『correspondent』は、事実に基づいた報道を行う。また、『commentator』は、必ずしも報道機関に所属しているとは限らない。
ニュースや番組の内容を伝える人。テレビやラジオなどの放送媒体で、原稿を読み上げたり、番組の進行役を務めたりする。 【ニュアンスの違い】『correspondent』とは異なり、自分で取材や調査を行うことは少ない。用意された原稿を正確に読み上げることが主な役割。 【混同しやすい点】『announcer』は、客観的な事実を伝えることに重点を置くのに対し、『correspondent』は、取材や調査に基づいて独自の視点から報道を行う。また、『announcer』は、必ずしもジャーナリズムの専門知識を持っているとは限らない。
- media personality
テレビ、ラジオ、インターネットなど、様々なメディアに出演し、知名度が高い人物。タレント、俳優、コメンテーター、ジャーナリストなど、様々な肩書きを持つ。 【ニュアンスの違い】『correspondent』よりも広範な用語で、必ずしも報道を専門とするわけではない。エンターテイメント性や話題性も重視される。 【混同しやすい点】『media personality』は、必ずしもジャーナリズムの倫理観や専門知識を持っているとは限らない。また、報道内容が必ずしも客観的であるとは限らない。
派生語
『一致する』『文通する』という意味の動詞。接頭辞『cor-(共に)』と『respond(応答する)』が組み合わさり、『互いに応答し合う』という原義から派生。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われ、特にメールのやり取りなどで頻出。
『一致』『通信』を意味する名詞。『correspond』から派生し、抽象的な概念を表す。ビジネス文書や学術論文で、事実や情報が『一致している』ことを示す際によく用いられる。また、手紙やメールの『やり取り』そのものを指すこともある。
『対応する』『相当する』という意味の現在分詞・形容詞。『correspond』から派生し、2つ以上のものが互いに関係し合っている状態を示す。例えば、『corresponding numbers(対応する番号)』のように使用。報告書や技術文書で、関連性や対応関係を明確にする際に役立つ。
反意語
『無関係な』『重要でない』という意味の形容詞。『correspondent』が特定の事柄や情報に『関連している』ことを示すのに対し、『irrelevant』はそれらの事柄から『逸脱している』状態を表す。ビジネス会議や学術論文で、議論の対象から外れた話題を指す際に使用される。
- dissimilar
『異なっている』『似ていない』という意味の形容詞。『correspondent』が2つ以上のものが『類似している』状態を示すのに対し、『dissimilar』はそれらが『本質的に異なっている』ことを強調する。比較研究や分析において、対象物の相違点を明確にするために用いられる。
語源
"correspondent」は、中世フランス語の「correspondre(対応する)」に由来し、さらに遡るとラテン語の「correspondere」にたどり着きます。「com-」は「共に、一緒に」という意味の接頭辞で、日本語の「共同」や「協力」などにも見られます。「respondere」は「答える、反応する」という意味で、英語の「respond」と同じ語源です。つまり、「correspondent」は元々「互いに応答する人」を意味していました。文通する相手を指す用法はここから来ています。また、「一致する」という意味は、「互いに応答し合うように、ぴったりと合う」というイメージから派生しました。「特派員」の意味は、特定の場所や状況に「応答する」(報告する)役割を持つことから来ています。日本語の「報道」という言葉も、「報いる(答える)」というニュアンスを含んでいると考えると、理解しやすいかもしれません。
暗記法
Correspondentは、単なる通信者を超え、組織や国家を代表する顔の見えない存在。植民地時代には、帝国の拡大を情報で支え、文化支配を強化。本国の視点で歪められた報告は、異文化への偏見を助長しました。現代では、紛争地で真実を伝える英雄的イメージも。しかし、情報操作の危険も常に存在します。誰もが発信できる時代だからこそ、プロのCorrespondentの役割は重要。権力、情報、倫理が絡み合う、奥深い言葉です。
混同しやすい単語
『correspondent』と『respond』は、スペルが似ており、どちらも『答える』という意味合いを含むため混同しやすい。しかし、『respond』は単に『応答する』という意味の動詞であるのに対し、『correspondent』は『通信員、記者』という意味の名詞であり、文脈が大きく異なる。また、『correspondent』は『correspond(一致する、文通する)』という動詞から派生した語であることも理解しておくと良いでしょう。
『correspondent』と『correspondence』は、語源が同じでスペルも非常に似ているため、混同しやすい。意味は、『correspondence』が『通信、文通、一致』といった意味の名詞であるのに対し、『correspondent』は『通信員、記者』という意味の名詞です。品詞が同じ名詞であるため、文脈で判断する必要があります。例えば、ビジネスの文脈では『correspondence(通信)』がよく使われます。
『correspondent』と『defendant』は、語尾の '-ent' が共通しており、スペルが似ているため混同しやすい。『defendant』は『被告』という意味の名詞であり、法律関係の文脈で使われます。発音も異なり、『correspondent』は/ˌkɔːrɪˈspɑːndənt/、『defendant』は/dɪˈfendənt/です。アクセントの位置も異なるため、注意が必要です。
『correspondent』と『independent』は、語尾の '-ent' が共通しており、接頭辞を除いた部分のスペルが似ているため、視覚的に混同しやすい。『independent』は『独立した』という意味の形容詞であり、意味も品詞も異なります。ただし、『independent correspondent(独立通信員)』のように、両方の単語が組み合わさって使われる場合もあるため、注意が必要です。
『correspondent』と『descendant』は、語尾の '-ent' が共通しており、スペルの一部が似ているため混同しやすい。『descendant』は『子孫』という意味の名詞であり、系譜や歴史の文脈で使われます。発音も異なり、『correspondent』は/ˌkɔːrɪˈspɑːndənt/、『descendant』は/dɪˈsendənt/です。アクセントの位置も異なるため、注意が必要です。
『correspondent』と『confident』は、語尾の '-ent' が共通しており、スペルの一部が似ているため混同しやすい。『confident』は『自信のある』という意味の形容詞であり、人の性格や状態を表す際に使われます。発音も異なり、『correspondent』は/ˌkɔːrɪˈspɑːndənt/、『confident』は/ˈkɒnfɪdənt/です。特に『con-』の部分の発音に注意しましょう。
誤用例
『correspondent』は主に『特派員』や『通信員』を意味し、事件や事故の責任者を表す言葉としては不適切です。日本人が『対応者』という言葉から類推してしまいがちですが、英語では『person responsible』や『party concerned』などを用いるのが適切です。日本語の『対応』という言葉が持つ意味範囲の広さが、誤用の原因となっています。
『correspond』は、手紙や公式な書面でのやり取りを指すことが多く、日常的なメールのやり取りにはやや硬い印象を与えます。より自然な表現としては『emailing』や『exchanging emails』が適切です。日本人が『correspondence』という単語から、一般的な『やり取り』全般を連想してしまうことが原因です。英語では、フォーマルな状況とカジュアルな状況で使い分ける単語の区別が重要です。メールは手紙に比べてカジュアルなため、より口語的な表現が好まれます。
『correspondent』を形容詞的に使い、『協調性がある』『親切』といった意味を表そうとするのは誤りです。この場合の『correspondent』は名詞であり、形容詞として使うことはできません。 日本語の『対応が良い』という表現を直訳しようとする際に起こりやすい誤用です。人を形容する場合は『helpful』, 『cooperative』, 『considerate』などが適切です。また、英語では性別を表す名詞に形容詞をつける場合、注意が必要です。例えば、『woman doctor』は避けられ、『female doctor』と表現するのが一般的です。
文化的背景
「correspondent」は、単なる通信者ではなく、しばしば組織や国家を代表して情報伝達を行う、顔の見えない存在として文化的に位置づけられます。その役割は、時に外交官、時にジャーナリスト、時にスパイとして、歴史の舞台裏で暗躍する姿を想起させます。
18世紀から19世紀にかけて、新聞の隆盛とともに「correspondent」という言葉は、単なる手紙のやり取りを超えた意味を持つようになりました。特に、植民地主義の時代には、本国からの情報を遠隔地に伝える役割を担い、帝国の拡大を支える重要な存在でした。彼らは、現地の情報を本国に伝え、政策決定に影響を与える一方で、本国の意向を現地に伝えることで、文化的な支配を強化する役割も果たしました。correspondentの報告は、しばしば本国の視点によって歪められ、異文化に対する偏見を助長する側面もありました。例えば、アフリカやアジアの植民地におけるcorrespondentの報告は、現地の文化や社会を未開で劣ったものとして描写し、植民地支配の正当化に利用されることがありました。この歴史的背景から、「correspondent」という言葉には、情報伝達の背後にある権力構造や文化的バイアスが内包されていると言えるでしょう。
現代においても、「correspondent」は単なる情報伝達者以上の意味を持ちます。特に、紛争地や災害地で活動する「war correspondent」や「foreign correspondent」は、危険を冒して真実を伝えようとする英雄的なイメージと結びついています。彼らは、権力者の意向に左右されず、客観的な視点から情報を伝えようと努めますが、その報道が政治的な意図によって利用される可能性も常に存在します。また、現代社会においては、ソーシャルメディアの普及により、誰もが「correspondent」になりうる時代となりました。しかし、情報の信頼性や客観性が問われる中で、プロフェッショナルな「correspondent」の役割は、ますます重要になっています。彼らは、情報の洪水の中で真実を見抜き、それを伝えることで、社会の健全な発展に貢献することが期待されています。
このように、「correspondent」という言葉は、単なる通信者という枠を超え、歴史、政治、文化といった様々な要素が複雑に絡み合った概念として捉えることができます。その言葉の背後には、権力、情報、そして人間の倫理といった、現代社会における重要なテーマが隠されていると言えるでしょう。
試験傾向
準1級・1級の長文読解、語彙問題で出題される可能性があります。
1. **出題形式**: 長文読解、語彙問題
2. **頻度と級・パート**: 準1級〜1級レベル。長文読解で稀に出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 新聞記事、報道、国際情勢に関する文章。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「特派員」「通信員」の意味の他に、「一致する」「対応する」の意味もあることに注意。特に「correspond with」の形で使われることが多い。
Part 7(長文読解)で稀に出題される可能性があります。
1. **出題形式**: 長文読解
2. **頻度と級・パート**: TOEIC全体で考えると頻度は低め。
3. **文脈・例題の特徴**: ビジネスニュース、企業に関する記事などで登場する可能性があります。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「特派員」の意味で使われることが多い。ビジネスシーンでの使われ方を意識。
リーディングセクションで出題される可能性があります。
1. **出題形式**: リーディング(長文読解)
2. **頻度と級・パート**: TOEFL iBTのリーディングセクションで稀に出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 政治、経済、国際関係に関するアカデミックな文章で登場する可能性があります。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: アカデミックな文脈で使われることが多いため、文脈から意味を推測する練習が必要。名詞の用法で「特派員」の意味で使われることが多い。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。
1. **出題形式**: 長文読解
2. **頻度と級・パート**: 難関大学の二次試験、私立大学の長文読解問題で稀に出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 新聞記事、評論、社会科学系の文章で登場する可能性があります。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 文脈から意味を推測する力が必要。「特派員」の意味以外に、「一致する」「対応する」の意味も覚えておくこと。特に「correspond to/with」の形で使われることが多い。