annuity
最初の 'ə' は曖昧母音で、日本語の『ア』よりも弱く、力を抜いて発音します。強勢は 'nuː' の部分にあり、ここを強く長く発音しましょう。最後の 'ti' は、日本語の『ティ』よりも、舌を上あごにつけてから息を出す破裂音に近い音です。/uː/は、口をすぼめて日本語の「ウー」よりも長く発音します。全体的に、各音節をはっきりと発音することを心がけてください。
専門的な内容に関するご注意
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年金
毎年(または一定期間ごと)に受け取る定額のお金。退職後の生活資金として積み立てられたものが一般的。保険商品や投資商品としても存在する。
My grandmother receives her annuity every month to cover her living costs.
私の祖母は、生活費を賄うために毎月年金を受け取っています。
※ この例文は、おばあちゃんが毎月決まった日に年金を受け取り、それを使って日々の生活を送っている安心した様子を描写しています。「annuity」が老後の安定した収入源として使われる、最も典型的で身近な場面です。'cover her living costs' で、具体的な使い道が伝わります。
He started saving money for his retirement annuity plan for a secure future.
彼は安定した将来のために、退職年金プランのために貯金を始めました。
※ この例文は、若い人が将来の安心のために、計画的に「年金」を準備している様子を示しています。'retirement annuity plan' は、老後の生活資金を目的とした貯蓄や投資のプランを指すことが多く、将来設計の一部としての「年金」の使われ方として非常に自然です。'secure future' は彼の動機を表しています。
After retiring, she was excited to begin receiving her annuity payments.
退職後、彼女は年金の支払いを受け取り始めることにワクワクしていました。
※ この例文は、長年の勤労を終え、ついに「年金」を受け取り始める瞬間の喜びや期待感を描いています。'After retiring'(退職後)という文脈は、「annuity」が退職後の定期的な収入として機能する典型的な状況です。'excited to begin receiving' から、新しい生活への期待が伝わります。
定期収入
一定期間ごとに受け取る収入全般を指す。年金保険に限らず、不動産投資からの賃料収入なども含む、より広い概念。
My grandparents live comfortably thanks to their monthly annuity.
祖父母は毎月受け取る年金のおかげで、快適に暮らしています。
※ この例文では、退職後に毎月受け取る「年金」が、祖父母の安定した生活を支えている様子が目に浮かびます。「annuity」は、特に老後の安定した収入源としての「年金」を指すことが多いです。「thanks to ~」は「~のおかげで」という意味で、良い結果の原因を言うときに使います。
She plans to buy an annuity to get a stable income in the future.
彼女は将来安定した収入を得るために、年金(商品)を購入するつもりです。
※ ここでは、将来のために定期的な収入を得る目的で「annuity」(年金保険や年金商品)を購入する場面を表しています。まだ収入は得ていませんが、賢く計画を立てている様子が分かります。「plan to 動詞」は「~する予定だ、計画する」という未来の行動を表す基本的な表現です。
The lawyer explained how the annuity would be paid to him every year.
弁護士は、その定期収入が毎年どのように彼に支払われるかを説明しました。
※ この例文は、法律の専門家である「弁護士」が、特定の契約(例えば、遺産や和解金など)に基づいて定期的に支払われるお金(この場合も「annuity」と呼ばれます)について説明している場面です。年金だけでなく、こうした定期的な支払い全般を指すこともあります。「would be paid」は「支払われるだろう」という受動態(~される)の表現で、未来の予測や丁寧な説明に使われます。
コロケーション
確定年金
※ これは最も基本的なタイプの年金で、契約時に将来受け取る金額が確定しているものを指します。市場の変動に左右されず、安定した収入を求める場合に適しています。例えば、退職後の生活資金を確保するために利用されることが多いです。金融商品としてのリスクが比較的低い分、インフレによって実質的な価値が目減りする可能性も考慮する必要があります。
変額年金
※ 投資信託などの運用実績によって将来の受取額が変動する年金です。市場の状況が良い時は大きなリターンが期待できますが、逆に損失を被る可能性もあります。リスク許容度が高い人や、積極的に資産を増やしたいと考える人に適しています。ただし、運用成績によっては元本割れのリスクもあるため、注意が必要です。
据置年金
※ 保険料を一定期間積み立てた後、一定期間据え置いてから年金として受け取るタイプの年金です。老後の資金準備として、若い頃から計画的に積み立てるのに適しています。税制上の優遇措置がある場合もあり、長期的な視点で資産形成を考える際に有効な選択肢となります。
即時年金
※ 保険料を払い込んだ直後から年金を受け取ることができるタイプの年金です。退職金などまとまった資金を、すぐに安定収入に変えたい場合に利用されます。高齢になってからでも加入できる場合が多く、老後の生活設計を立てる上で役立ちます。
年金を購入する
※ 年金保険契約を結び、保険料を支払う行為を指します。不動産や株式などの資産を購入するのと同じように、将来の収入源を確保するための投資という側面があります。金融機関や保険会社との間で契約を結び、条件やリスクなどを十分に理解した上で、自身のライフプランに合った年金を選ぶことが重要です。
年金支払い
※ 年金契約に基づいて、保険会社から受取人に定期的に支払われるお金のことです。毎月、四半期ごと、年ごとなど、支払い頻度は契約によって異なります。退職後の生活費や、特定の目的のための資金として利用されることが多いです。税金が課税される場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。
年金契約
※ 年金保険契約の内容を定めた契約書のことです。保険会社と契約者の権利義務、年金の種類、受取期間、受取金額、解約条件などが詳細に記載されています。契約前に内容をよく確認し、不明な点は保険会社に問い合わせることが重要です。将来の経済的な安定を左右する重要な契約なので、慎重に検討する必要があります。
使用シーン
経済学や金融学の論文、教科書で使われます。「年金数理」や「終身年金」といった概念を説明する際に頻出します。学生がレポートや卒業論文で関連研究を引用する際にも目にするでしょう。
金融業界、特に保険会社や投資顧問会社で、顧客向けの提案書や社内研修資料に登場します。退職後の資産形成に関する商品(変額年金、個人年金保険など)の説明で、「安定的な収入源としての年金」という文脈で使われることが多いです。
日常生活での会話ではあまり使いませんが、ニュース記事や経済雑誌で老後の資金計画や社会保障制度について議論する際に目にすることがあります。例えば、「確定拠出年金」や「個人年金」といった言葉と関連付けて使われ、「将来の安定収入を確保する手段」として紹介されることが多いです。
関連語
類義語
退職後に定期的に支払われるお金のこと。通常、雇用主または政府によって提供される。ビジネスや経済、社会保障の文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『annuity』よりも退職後の生活保障というニュアンスが強く、受給資格や条件が伴うことが多い。また、社会的な制度としての側面が強調される。 【混同しやすい点】『annuity』は自分で積み立てた資金を基に支払われることが多いのに対し、『pension』は雇用主や政府が拠出する年金制度に基づくという点が異なる。
- retirement income
退職後の収入全般を指す。年金、貯蓄、投資など、様々な収入源を含む。より広範な概念で、日常会話やファイナンスの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】『annuity』が特定の金融商品であるのに対し、『retirement income』は退職後の生活を支える収入源全体を指す。包括的な意味合いを持つ。 【混同しやすい点】『annuity』は退職後の収入を**得るための手段**の一つであり、退職後の収入そのものを指す『retirement income』とは異なる。
分割払いの一回分の支払い。ローン、リース、その他の契約において、定期的に支払われる金額のこと。ビジネスや金融の文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】『annuity』は将来にわたって定期的に支払われる受取金であるのに対し、『installment』は借金などを分割して支払う義務があるという点で対照的。 【混同しやすい点】『annuity』は受け取る側から見た定期的な収入、『installment』は支払う側から見た定期的な支出という、方向性の違いに注意。
企業が株主に対して利益を分配する際に支払われる金額。株式投資に関連する文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】『annuity』は契約に基づいて一定期間または終身にわたって支払われるのに対し、『dividend』は企業の業績によって変動する可能性がある。 【混同しやすい点】『annuity』は安定した収入源としての側面が強いが、『dividend』は投資のリターンであり、リスクが伴うという点が異なる。
定期的に支給されるお金。子供へのお小遣い、生活費、手当など、様々な目的で使用される。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『annuity』が契約に基づく金融商品であるのに対し、『allowance』はより個人的な関係性や必要性に基づいて支給されることが多い。 【混同しやすい点】『annuity』は将来の収入を確保するための投資、『allowance』は現在の生活を支えるための支出という目的の違いに注意。
- stipend
奨学金、研究助成金、インターンシップなどで支払われる、生活費を補助するための定期的支給金。学術的な文脈や、教育関連の場面で使われる。 【ニュアンスの違い】『annuity』が将来の収入を目的とした投資であるのに対し、『stipend』は特定の活動を支援するために支給される。労働の対価というよりは、活動支援金という性質が強い。 【混同しやすい点】『annuity』は契約に基づいて権利として受け取るもの、『stipend』は特定の条件を満たす場合に支給される支援金という性質の違いに注意。
派生語
『年ごとの』『毎年の』という意味の形容詞。『annu-』は『年』を表す語幹で、『-al』は形容詞化の接尾辞。annuity(年金)が毎年支払われることに由来し、ビジネス、金融、日常会話で広く使われる。annual report(年次報告書)などの複合語も頻出。
- annals
『年代記』『年史』という意味の名詞(複数形)。出来事を年ごとに記録したもので、歴史書や学術論文で用いられる。『annu-(年)』という語幹から、出来事を年単位で記述するという意味合いが派生。単数形はまれ。
『記念日』という意味の名詞。『annu-(年)』と『vers-(回る)』が組み合わさり、『一年が回ってくる日』を意味する。結婚記念日(wedding anniversary)のように、特定の出来事から一年ごとの周期で祝う日に使われる。日常会話で頻繁に登場。
反意語
- lump sum
『一括払い』『一時金』という意味の名詞句。annuity(年金)が分割払いであるのに対し、lump sumは全額を一度に支払うことを指す。住宅ローンの繰り上げ返済や退職金などで使われる。金融、ビジネスの文脈で特に重要。
『借金』『負債』という意味の名詞。annuity(年金)は将来の収入源であるのに対し、debtは将来の支出を意味する。経済的な対立概念として捉えることができる。ビジネスシーンや日常生活において、資金の流れを考える上で重要な対比となる。
語源
「annuity」は、ラテン語の「annuus」(一年の、毎年の)に由来します。この「annuus」は、「annus」(年)という語根から派生しており、接尾辞「-ity」が付加されることで、「年金」や「年ごとの支払い」といった意味合いの名詞を形成しています。「annuus」は、英語の「annual」(年次の、毎年の)という単語にも直接つながっており、これらの単語は同じ語源を共有しています。日本語で例えるなら、「年間」という言葉が「年」という概念を基盤にしているのと同様に、「annuity」も「年」という概念を中心とした語彙であることが理解できます。つまり、「annuity」は、年単位で定期的に支払われるもの、という語源的な背景を持っているのです。
暗記法
年金は、古代ローマの恩給に源を発し、忠誠の証から教会や貴族の財源へ、そして国家の社会保障へと姿を変えてきました。しかし、高齢化や経済変動でその信頼は揺らぎ、文学では社会不安の象徴にも。確定給付型から確定拠出型への移行は、個人の自由と責任を増す一方、将来への不安も。過去の労働と未来への投資が交錯する、社会を映す鏡、それが年金です。
混同しやすい単語
『annuity』と『annual』は、どちらも『年』に関わる単語であり、スペルも似ているため混同しやすいです。『annual』は『毎年の』という意味の形容詞であり、『annuity』は『年金』という名詞です。annual report(年次報告書)のように、形容詞として使われることに注意しましょう。語源的には、どちらもラテン語の『annus』(年)に由来しますが、品詞と意味が異なります。
『annuity』と『entity』は、語尾の『-ity』が共通しており、スペルも似ているため、特に急いで読んでいる際に混同しやすいです。『entity』は『実体』や『存在』という意味の名詞で、法律やビジネスの文脈でよく使われます。発音も異なります(/ˈentəti/)。『annuity』が財務用語であるのに対し、『entity』はより一般的な概念を表すため、文脈で区別することが重要です。
『annuity』と『immunity』は、語頭と語尾が似ており、全体的なスペルも似ているため、視覚的に混同しやすいです。『immunity』は『免疫』という意味の名詞で、医学や生物学の分野でよく使われます。発音も異なります(/ɪˈmjuːnəti/)。特に、医療関係の文章を読んでいる際に注意が必要です。語源的には、ラテン語の『immunis』(免除された)に由来します。
『annuity』と『sanity』は、母音と子音の配置が似ており、特にタイプミスをしやすい組み合わせです。『sanity』は『正気』や『健全さ』という意味の名詞です。発音も異なります(/ˈsænəti/)。精神的な健康に関する話題で登場することが多いです。語源的には、ラテン語の『sanus』(健康な)に由来します。
『annuity』と『iniquity』は、接頭辞と接尾辞が似ており、スペルもやや似ているため、注意が必要です。『iniquity』は『不正』や『不道徳』という意味の名詞です。発音も異なります(/ɪˈnɪkwəti/)。法律や宗教的な文脈で使われることが多い単語です。語源的には、ラテン語の『iniquitas』(不正)に由来します。
『annuity』と『enmity』は、語尾の響きが似ており、スペルも一部共通しているため、発音やスペルを正確に覚えていないと混同しやすいです。『enmity』は『敵意』や『憎しみ』という意味の名詞です。発音も異なります(/ˈenməti/)。人間関係や政治的な状況を描写する際に使われることが多い単語です。語源的には、ラテン語の『inimicus』(敵)に由来します。
誤用例
Annuities are primarily associated with retirement planning and financial security, not just general anxiety. While anxiety might be a *motivation*, it's not the *context* where 'annuity' is typically used. Using 'retirement' and 'financial security' provides the expected context. The original sentence also sounds a bit too direct and informal for a serious financial decision; 'purchase' and 'seeking financial security' are more appropriate in register. This stems from Japanese speakers sometimes directly translating their internal emotional state ('anxious') into English, without considering the typical context of the target word.
Annuities are financial products designed to provide income, not to be 'interesting' in the way a novel or a historical event might be. While one *could* find the details of annuities interesting from a technical standpoint, it's an unusual and potentially misleading way to describe them in general conversation. This is a case of using a general adjective ('interesting') when a more specific descriptor related to the annuity's *function* (income stream) is needed. Japanese speakers may sometimes focus on a superficial aspect of a concept rather than its core purpose when translating into English.
While an annuity *could* theoretically be part of a severance package, it's not the typical or expected component. 'Annuity' implies a structured, long-term payout, while severance packages often include a lump sum or other immediate benefits. Using 'annuity' in this context implies a lack of understanding of typical employment termination arrangements. 'Severance package' is the standard term. This error might arise from a direct translation of '退職金' (taishokukin) into 'annuity', without considering the cultural and legal specifics of severance payments in English-speaking countries, where a variety of benefits are often included beyond just a regular income stream.
文化的背景
年金(annuity)は、安定した老後を象徴する一方で、計画された未来への期待と、不確実な人生に対するある種の諦念が入り混じった、複雑な感情を呼び起こす言葉です。それは、過去の労働の対価として未来を「予約」する行為であり、社会保障制度や個人資産運用と深く結びついて、現代社会の経済的基盤を支えています。
年金の歴史は、古代ローマ時代にまで遡ります。当初は、国家への貢献や軍事的な功績に対する恩給として支払われていました。これは、単なる経済的な支援にとどまらず、国家と個人との間の忠誠心の証であり、社会的な地位を保証するものでもありました。中世ヨーロッパでは、教会が年金制度を導入し、修道院や聖職者の生活を支えるための資金源としました。ルネサンス期には、富裕な貴族や商人が、自身の財産を運用して年金収入を得るようになり、経済的な自立と安定の象徴として、年金は社会的なステータスシンボルとしての側面を強めていきました。
近代に入ると、年金制度は国家主導で整備されるようになり、社会保障制度の中核を担うようになりました。しかし、高齢化社会の到来や経済状況の変動により、年金制度の持続可能性が問われるようになり、年金に対する人々の信頼感は揺らいでいます。文学作品においても、年金はしばしば、老後の生活不安や社会システムの不確実性を象徴するモチーフとして登場します。例えば、ディストピア小説などでは、年金制度の崩壊が社会の混乱を招く要因として描かれることがあります。現代社会において、年金は単なる経済的な収入源ではなく、個人の尊厳や社会の安定を左右する重要な要素として、その文化的意義を増していると言えるでしょう。
現代では、年金は政府や企業が提供する確定給付型年金から、個人が運用する確定拠出型年金へと移行しつつあります。この変化は、個人の責任と自由を拡大する一方で、将来に対する不安も増大させています。年金という言葉は、老後の安定を連想させる一方で、複雑な金融商品や経済状況の変化に対する知識の必要性を想起させ、現代社会における個人の経済的な自立の難しさを象徴しているとも言えるでしょう。年金は、過去の労働の対価であると同時に、未来への投資であり、個人の選択と社会システムの安定が交差する、現代社会を映し出す鏡のような存在なのです。
試験傾向
この単語が直接問われることは少ないですが、経済や金融に関するテーマの長文読解で、背景知識として知っておくと有利になる場合があります。準1級以上で、経済系のテーマが出題された際に間接的に関連する可能性はあります。
Part 5, 6, 7で、金融・保険関連のビジネス文脈で登場する可能性があります。特に、退職金制度や投資に関する文章で使われることが多いです。同義語や関連語句(e.g., pension, investment, payment)との区別が重要になります。頻度としては高くありません。
経済学や社会学に関連するアカデミックな読解文で稀に出題される可能性があります。年金制度や経済システムに関する議論の中で登場することが考えられます。文脈から意味を推測する能力が求められます。直接的な語彙問題として問われることは少ないでしょう。
経済学部や商学部など、特定の学部で出題される長文読解問題で、年金制度や金融に関するテーマが出題された際に、背景知識として役立つ可能性があります。ただし、直接的な語彙問題として問われることは稀です。文脈理解が重要になります。