wary
強勢は最初の音節にあります。母音 /e/ は日本語の『エ』よりも少し口を横に開いて発音します。最後の /ri/ は、日本語の『リ』よりも舌を丸めずに、軽く発音するのがコツです。/r/ の音は、舌先を口の中で丸めるように意識すると、より英語らしい発音になります。
専門的な内容に関するご注意
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用心深い
危険や問題が潜んでいる可能性を考慮し、注意深く行動する様子。人や状況に対して警戒しているニュアンスを含む。例えば、"wary of strangers"(見知らぬ人に用心深い)のように使う。
She was wary of the stranger's big dog, so she kept her distance.
彼女は見知らぬ人の大きな犬を警戒していたので、距離を保った。
※ この例文では、初めて見るもの(見知らぬ人の犬)に対して、危険を感じて用心深く行動する様子が描かれています。小さな子どもが大きな犬に対して抱く自然な警戒心をイメージすると、'wary' の感情がよく理解できるでしょう。「距離を保つ (kept her distance)」という行動が、用心深さを示しています。
After losing money, he became wary of risky investments.
お金を失った後、彼は危険な投資に用心深くなった。
※ 過去の失敗(お金を失うこと)が原因で、同じような状況(危険な投資)に対して慎重になる様子が描かれています。一度痛い目に遭ったからこそ、次は同じ間違いをしないように「用心深い」状態になる、という典型的な状況です。ビジネスや経済の話題でよく使われる表現です。
You should be wary of emails asking for your personal information.
個人情報を尋ねるメールには用心するべきです。
※ この例文は、現代のデジタル社会で頻繁に遭遇する注意喚起のシーンです。不審な情報源(個人情報を要求するメール)に対して警戒し、だまされないように注意を払うべきだ、という文脈で 'wary' が使われています。'should be wary of...' は「〜に用心するべきだ」というアドバイスや忠告によく用いられます。
慎重な
リスクを避け、軽率な行動をしないように注意する様子。決定や行動の前に十分な検討を行うニュアンス。例えば、"a wary approach"(慎重なアプローチ)のように使う。
The new dog was a little wary of approaching us at first.
新しい犬は、最初、私たちに近づくことに少し警戒していました。
※ この例文では、新しい環境に来た犬が、まだ人間を完全に信用しておらず、少し距離を置いて様子を伺っている情景が目に浮かびます。「wary of ~ing」で「~することに慎重な、用心深い」という形です。動物が新しい環境に慣れるまでの用心深さを表現するのにぴったりの使い方です。
Walking alone in the dark forest, she became wary of sounds around her.
暗い森を一人で歩いているとき、彼女は周りの音に慎重になりました。
※ この文では、夜の森で一人、何か危険がないか、物音に注意を払っている女性の緊張感が伝わってきます。「wary of + 名詞」で「~に慎重な、~を警戒する」という意味になります。具体的な危険が予測される状況で、警戒心を持って行動する様子を鮮やかに描写しています。
He became wary of trusting new business partners too quickly after his past failure.
彼は以前の失敗の後、新しいビジネスパートナーを安易に信用することに慎重になりました。
※ 過去の苦い経験を教訓に、次は同じ過ちを繰り返さないよう、用心深くなっている男性の姿が想像できます。「wary」は、このように経験からくる警戒心や、騙されないようにする用心深さを表現するのに最適な単語です。ここでも「wary of ~ing」の形が使われています。
コロケーション
見知らぬ人を警戒する
※ 「wary of + 名詞」の形で、特定の対象に対して警戒心を抱いている状態を表します。この場合、strangers(見知らぬ人々)という、潜在的な危険性を持つ対象に対する警戒心を示します。社会生活における基本的な注意喚起として、子供やペットに対する注意としてもしばしば用いられます。類似表現に 'suspicious of strangers' がありますが、'wary' はより慎重で用心深いニュアンスを含みます。
慎重な接近、用心深い取り組み
※ 「形容詞 + 名詞」の組み合わせで、物事に対する慎重な態度や方法を表します。特に、未知の状況やリスクが伴う可能性のある状況に対して、注意深く、用心深く進む様子を示します。ビジネスシーンでは、新規市場への参入や、競合他社との交渉など、リスクを伴う状況でよく用いられます。例えば、'a wary approach to investment'(投資に対する慎重な姿勢)のように使われます。
用心深い目、警戒のまなざし
※ これも「形容詞 + 名詞」のパターンで、常に警戒している状態を表します。文字通り『用心深い目』という意味ですが、『常に注意を払っている』という比喩的な意味合いも持ちます。例えば、セキュリティ担当者が 'with a wary eye'(警戒のまなざしで)監視カメラを見ている、といった状況で使われます。類似表現に 'watchful eye' がありますが、'wary eye' はより潜在的な危険に対する警戒心を示唆します。
警戒心を保ち続ける
※ 「remain + 形容詞」の形で、ある状態を維持することを示します。ここでは、wary(警戒している)状態を保ち続けることを意味します。たとえば、詐欺事件の後などに 'remain wary of suspicious offers' (怪しい申し出には引き続き警戒する) のように使われます。この構文は、過去の経験から学び、同じ過ちを繰り返さないように注意を促すニュアンスを含みます。
用心深く楽観的な
※ 相反する感情を組み合わせた表現で、楽観的な見方を持ちつつも、警戒心を忘れない状態を表します。たとえば、新しいプロジェクトの開始時に 'warily optimistic about the outcome' (結果については用心深く楽観視している) のように使われます。これは、成功を期待しつつも、潜在的なリスクを認識し、油断しない姿勢を示唆します。この表現は、バランス感覚と現実的な視点を重視する状況で効果的です。
警戒しつつ敬意を払う
※ 「treat + with + 名詞」の形で、特定の感情や態度を持って接することを表します。ここでは、wary respect(警戒心と敬意)を持って接することを意味します。例えば、実力はあるが素行に問題がある人物に対して 'treat him with wary respect' (彼には警戒しつつ敬意を払って接する) のように使われます。この表現は、相手の能力を認めつつも、警戒を怠らない複雑な感情を表します。
使用シーン
学術論文や研究発表で、特に社会科学や心理学の分野で使われます。研究対象者の行動や意見を分析する際に、「〜に用心深い態度を示した」のように、客観的な観察結果を記述する際に用いられます。文語的な表現です。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、リスク管理や市場分析に関連する文脈で使われます。「〜の動向に注意する必要がある」のように、慎重な姿勢を示す際に用いられます。フォーマルな場面での使用が想定されます。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やノンフィクション作品で、政治的な状況や犯罪に関する報道などで見かけることがあります。「〜に対して警戒感を抱いている」のように、やや硬い表現として用いられます。
関連語
類義語
危険や問題が起こる可能性を考慮し、注意深く行動すること。一般的な状況で広く使われ、フォーマルな場面にも適している。 【ニュアンスの違い】"wary"よりも客観的で、感情的な警戒心は薄い。計画や行動に対する慎重さを示唆することが多い。 【混同しやすい点】"wary"が特定の対象や状況への警戒心を示すのに対し、"cautious"はより一般的な注意深さを意味する。"cautious"は良い結果を得るための戦略的な慎重さを含むことがある。
何か不正なことや誤りがあるのではないかと疑うこと。犯罪、裏切り、秘密など、ネガティブな状況で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"wary"が潜在的な危険に対する一般的な警戒心を示すのに対し、"suspicious"は特定の人物や状況に対する不信感を伴う。感情的な色彩が強く、疑念の対象が明確。 【混同しやすい点】"wary"は必ずしも特定の対象を疑っているわけではないが、"suspicious"は明確な疑念の対象が存在する。"suspicious"は、証拠がない状態での疑いを表すことが多い。
注意深く、丁寧に物事を行うこと。ミスや事故を防ぐために細心の注意を払う様子を表す。日常的な状況からビジネスシーンまで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】"wary"が潜在的な危険に対する警戒心を示すのに対し、"careful"はより一般的な注意深さを意味する。具体的な行動や作業に対する注意を強調する。 【混同しやすい点】"wary"は危険を避けるための警戒心だが、"careful"はミスや失敗を避けるための注意深さ。文脈によっては交換可能だが、"careful"はより積極的な注意を伴うことが多い。
- circumspect
行動や発言において、周囲の状況や影響を慎重に考慮すること。特に、他人の感情や立場を害さないように注意深く行動する様子を表す。フォーマルな場面や、デリケートな状況で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"wary"よりも知的で、戦略的な慎重さを示す。周囲の状況を分析し、リスクを最小限に抑えるための行動を意味する。 【混同しやすい点】"wary"が潜在的な危険に対する感情的な警戒心を示すのに対し、"circumspect"はより冷静で、計算された慎重さを示す。"circumspect"は、社会的な状況における適切な行動を重視する。
- guarded
感情や情報を隠し、他人に対して打ち解けない様子。自己防衛のために、心を開かない状態を表す。人間関係や、プライベートな状況で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"wary"が潜在的な危険に対する一般的な警戒心を示すのに対し、"guarded"は特定の人物や状況に対する個人的な警戒心を伴う。感情的な距離感を示唆する。 【混同しやすい点】"wary"は必ずしも感情を隠しているわけではないが、"guarded"は意図的に感情や情報を隠す。"guarded"は、過去の経験やトラウマが原因であることが多い。
- leery
疑念や不信感を抱き、用心深い様子。口語的な表現で、特にアメリカ英語でよく使われる。人や状況に対して懐疑的な態度を示す。 【ニュアンスの違い】"wary"よりも感情的な警戒心が強く、よりカジュアルな表現。潜在的な危険だけでなく、詐欺や裏切りに対する警戒心も含む。 【混同しやすい点】"wary"が一般的な警戒心を示すのに対し、"leery"はより個人的な不信感を示す。フォーマルな場面では"wary"が適切だが、親しい間柄では"leery"が自然。
派生語
- beware
『用心する』という意味の動詞。『be-(〜にする)』と『wary』が組み合わさり、『waryな状態にする』という語源的な意味合いから、『用心する』という意味に発展。日常会話で警告や注意喚起の際に用いられる。
- wariness
『用心深さ』という意味の名詞。『wary』に名詞化の接尾辞『-ness』が付加。抽象的な概念を表し、ビジネスや学術論文で、リスク管理や戦略分析などの文脈で用いられる。
反意語
- trusting
『信頼している』という意味の形容詞。『wary』が警戒心を持って用心深い状態を表すのに対し、『trusting』は相手を疑わず、信頼を置いている状態を示す。日常会話で人の性格や態度を表す際に用いられる。
『注意不足な』『軽率な』という意味の形容詞。『care(注意)』に否定の接尾辞『-less』が付いた形。『wary』が注意深く用心しているのに対し、『careless』は注意を払わない状態を示す。事故やミスが発生する原因を説明する際など、ネガティブな文脈で用いられる。
語源
"Wary(用心深い、慎重な)"の語源は、古英語の"wær(注意深い、用心深い)"に遡ります。さらに遡ると、ゲルマン祖語の"*waraz(気づいている、注意している)"にたどり着きます。この語根は「見る」「観察する」といった意味合いを含み、現代英語の"aware(気づいている)"や"beware(用心する)"といった単語とも関連があります。つまり、"wary"は、もともと「何かを見る」「何かに気づく」という行為から派生し、「危険を察知して用心する」という意味合いを持つようになったと考えられます。日本語で例えるなら、「警戒」の「戒」の字が、まさしく「用心」や「注意」を意味するのと同じように、"wary"も注意深く観察することから用心深さへと意味が発展したと言えるでしょう。
暗記法
「wary」は警戒心という感情の奥に、社会の信頼と裏切り、個人の生存戦略が隠されています。寓話の狡猾な動物はwaryに罠を回避し、文学の主人公はwaryな態度で心の鎧をまとう。現代では自己防衛の手段であると同時に、社会を監視する市民の目ともなる。警戒心の裏にある物語を知れば、waryは人生を豊かにする教養となるでしょう。
混同しやすい単語
発音が非常に似ており、どちらも /weri/ と発音される可能性があります。スペルも 'war' と 'wear' の違いのみで、視覚的にも混同しやすいです。'weary' は『疲れた』という意味の形容詞であり、'wary' (用心深い) と意味が異なります。文脈で判断する必要があります。
発音が類似しており、特に語尾の '-y' が共通しているため、耳で聞いた場合に混同しやすいです。スペルも似ており、'a' と 'i' の違いのみです。'wiry' は『針金のような』という意味で、人に対して使う場合は『筋肉質で引き締まった』といった意味合いになります。意味が全く異なるため、注意が必要です。
'wary' は通常 'wary of' の形で使われ、『〜を警戒している』という意味になります。この 'of' がしばしば脱落して聞こえるため、似たような発音の 'weary of' (〜にうんざりしている) と混同されることがあります。文脈から判断する必要があります。
スペルの中に 'ar' が共通して含まれているため、視覚的に混同される可能性があります。発音は全く異なり、'marry' は /ˈmæri/ と発音されます。『結婚する』という意味の動詞であり、品詞も意味も異なるため、文脈で容易に区別できますが、スペルの類似性から注意が必要です。
スペルが似ており、'v' で始まる単語という点で共通しています。発音も 've' と 'wa' の部分が紛らわしい可能性があります。'very' は『非常に』という意味の副詞であり、品詞も意味も異なるため、文脈で容易に区別できますが、スペルの類似性から注意が必要です。特に、早口で話される場合など、発音の区別がつきにくい状況では注意が必要です。
発音記号は[ˈderi]で、waryとは異なりますが、カタカナで表現すると「デーリィ」となり、語尾の響きが似ているため、発音を誤って記憶していると混同する可能性があります。スペルも 'ary' が共通しているため、視覚的にもやや類似性があります。『酪農場』や『乳製品』という意味で、名詞として使われます。
誤用例
この誤用は、日本語の『成功は人を狂わせるから、私は成功を警戒している』というニュアンスを直訳しようとした結果、不自然になっています。『wary』は確かに『警戒している』という意味ですが、漠然とした『成功』そのものを警戒するのではなく、『成功がもたらす変化』を警戒するという意味合いを明確にする必要があります。英語では、漠然とした名詞よりも、具体的な行動や状況を伴う表現を好む傾向があります。そのため、『because it changes people』だけでは説明不足で、まるで成功自体に人格があるかのような印象を与えてしまいます。より自然な英語では、成功が『人をどのように変えるのか』という具体的な懸念を補足するために、『I know it can change people』のように、自分の認識や経験に基づいた説明を加えることで、文意が明確になります。また、文化的な背景として、英語では責任の所在を明確にすることが重要視されるため、漠然とした抽象概念ではなく、個人の認識や経験に基づいて意見を述べることが好まれます。
この誤用は、日本語の『政府はその提案を受け入れるのを警戒している』という表現を直訳しようとした際に起こりがちです。『wary』は形容詞であり、通常は『be動詞 + wary + of + 名詞/動名詞』の形で使用されます。『wary to do』という形は文法的に誤りです。正しい形は『wary of accepting』のように、前置詞『of』の後に動名詞を続けることです。これは、英語の文法構造を理解する上で重要なポイントです。日本語では動詞を直接目的語として続けることができますが、英語では前置詞を介して名詞または動名詞を続ける必要がある場合があります。また、英語では抽象的な概念を具体的に表現することを好むため、『accepting the proposal』という具体的な行動を示す動名詞を使用することで、文意が明確になります。この背景には、英語がより分析的な言語であり、文の構造を明確にすることで誤解を防ぐという考え方があります。
文化的背景
「wary」は、警戒心という感情を通して、社会における信頼と裏切り、そして個人の生存戦略という複雑な関係性を映し出す言葉です。中世の寓話や民話に登場する狡猾な動物たち、例えばキツネやオオカミは、しばしば「wary」な存在として描かれ、人間の愚かさや油断を嘲笑う役割を担ってきました。彼らは、常に周囲の状況を注意深く観察し、罠や危険を回避しようとします。このイメージは、権力者に対する弱者の抵抗や、厳しい自然環境における生存競争を象徴するものとして、人々の心に深く根付いています。
文学作品においては、waryな性格は、主人公の複雑な内面を表現する手段として用いられることがあります。例えば、裏切りや陰謀が渦巻く物語では、主人公は周囲の人物を容易に信用せず、常に疑いの目を向けることで身を守ろうとします。このようなキャラクターは、過去のトラウマや社会に対する不信感を抱えていることが多く、waryな態度は、彼らの傷ついた心を覆い隠す鎧のような役割を果たしているのです。シャーロック・ホームズのような名探偵もまた、一見するとwaryな人物として捉えられるかもしれません。しかし、彼の警戒心は、単なる疑念ではなく、真実を見抜くための鋭敏な観察力と論理的思考に基づいています。彼は、表面的な情報に惑わされず、常に物事の本質を見極めようとするwaryな姿勢こそが、事件解決の鍵であると知っているのです。
現代社会においても、「wary」は重要な意味を持ち続けています。情報過多な現代において、私たちは日々、偽情報や詐欺のリスクに晒されています。そのような状況下では、waryな姿勢を持つことは、自己防衛の第一歩と言えるでしょう。しかし、過度な警戒心は、人間関係を阻害し、社会的な孤立を招く可能性もあります。信頼と警戒心のバランスをどのように取るかは、現代社会を生きる私たちにとって重要な課題です。また、政治的な文脈においては、「wary」は、政府や企業に対する市民の監視の目を表す言葉としても用いられます。市民は、権力者の行動を注意深く見守り、不正や人権侵害がないかをチェックすることで、民主主義を守ろうとします。このように、「wary」は、社会の健全性を維持するための重要な要素として機能しているのです。
「wary」という言葉は、単なる警戒心を超えて、社会における信頼と不信、そして個人の生存戦略という複雑な関係性を象徴しています。それは、寓話の中の狡猾な動物たちの知恵であり、文学作品における主人公の心の鎧であり、現代社会における自己防衛の手段であり、そして民主主義を守るための市民の監視の目なのです。この言葉の背後にある文化的背景を理解することで、私たちはより深く「wary」の意味を捉え、それを自身の人生や社会との関わりの中で活かすことができるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題(準1級以上)。稀にリスニングでも口語表現として登場。
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で稀に出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: ニュース記事、エッセイなど硬めの文章で使われることが多い。「〜に用心深い」「〜を警戒する」といった意味で使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞としての用法が主だが、動詞(beware)との関連も理解しておくと良い。同意語の「cautious」や「prudent」とのニュアンスの違いを意識すること。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5でも稀に出題される。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書(契約書、報告書、メールなど)で、リスクや詐欺に対する警戒心を示す文脈で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「be wary of 〜」の形で使われることが多い。類義語の「careful」との使い分け(waryはより疑念を含む)を意識すること。ビジネスシーンでの使用例を多く学ぶこと。
- 出題形式: リーディングセクション(長文読解)。
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。
- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会科学など、学術的な内容の文章で使われる。研究結果の解釈や、歴史的出来事のリスク評価などで登場しやすい。
- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念に対する警戒心を示す場合が多い。文脈から正確な意味を把握する必要がある。同意語の「circumspect」よりも強い警戒心を表すことを理解しておくこと。
- 出題形式: 主に長文読解。文法問題や語彙問題で問われる可能性もゼロではない。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試で頻出。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、小説など、幅広いジャンルの文章で使われる。社会問題、人間関係、歴史的事件など、警戒すべき対象が明確でない文脈で使われることもある。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。「wary」の対象(何に対して警戒しているのか)を正確に把握すること。類義語とのニュアンスの違いを理解しておくこと(例:suspicious, doubtful)。